いくつになっても健やかで美しい素肌のままでいたい。
多くの女性がそう思っているのではないでしょうか。
しかし、加齢や偏った食事、運動不足などの生活習慣によって、お肌の変調やトラブルが起こりやすくなってしまいます。
お肌を健康な状態に保つためには、バランスの良い食生活と適度な運動が不可欠ですが、それでも加齢とともに肌そのものの保湿力が低下し、お肌の老化が進行してしまいます。
そのような肌老化の大きな原因は肌の乾燥によるものが多く、お肌のしわやシミ、たるみ、毛穴の開きなどに大きく影響を与えます。
そこで、肌老化を防ぐためにも、エイジングケア化粧品による保湿ケアが重要となるわけです。
まず、お肌に合ったエイジングケア化粧品を正しく選ぶためには、『化粧品』の役割について理解することが大切です。
『化粧品』についてご説明すると
『人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚もしくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう。』
と定義されています。
化粧品の多くは、グリセリンやBGといったベース成分をはじめ、セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分が配合されています。
これらは、肌の乾燥を防いでキメを整えたり、肌のハリやツヤをキープするためのもので、肌悩みの大きな改善をもたらすものではありません。
このように『化粧品』とは、医薬品と違って薬効による「治癒」を目指すためのものではなく、「緩和な作用」による健康なお肌を維持することや、良い状態へと導くためのものです。
次は『エイジングケア化粧品』について詳しく説明していきます。
エイジングは「加齢(老化)」、ケアは「お手入れ」を意味しますので、エイジングケアとは老化とともに現れる肌悩みに対するスキンケアということになります。
肌老化には皮膚の乾燥をはじめ、皮膚の菲薄化・紫外線による光老化・酸化など、さまざまな原因があります。
その原因のもとにあるのが、水分量、皮脂分泌、コラーゲン、エラスチン、セラミド、ヒアルロン酸、プロテオグリカンといったお肌の成分が年齢とともに減少することです。
20代後半や30代になると肌は老化し始め、40代、50代、60代と進むにつれ、進行します。
肌老化を予防するためには、エイジングケアを適切に行うことが大切です。
そして、それをサポートするのがエイジングケア化粧品です。
『エイジングケア化粧品』の基本的な役割は、一般の化粧品と同様に「保湿」になりますが、保湿力の高い成分に加えて、肌老化によるエイジングサインのケアをサポートする機能性成分が含まれているものをいいます。
たとえば、肌のハリやツヤをもたらすナールスゲン、ビタミンC誘導体、ナイアシンミド、レチノール、ヒト幹細胞培養液、プラセンタエキス、コエンザイムQ10などがおすすめの成分です。中でも、ナールスゲンは日本発のエイジングケア化粧品成分として注目されています。
また、メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぐアルブチンやトラネキサム酸など、美白成分を配合した医薬部外品の美白化粧品などもあります。
さらに、さまざまな機能が1つのなったオールインワンジェルなども登場しています。
しかし、『化粧品』は治癒を目指すものではなく、「緩和な作用」による健康なお肌の維持や良い状態へ導くためのものであると説明したように、『エイジングケア化粧品』は「ほうれい線を消す」、「しわを元にもどす」、「シミを消す」といった効果はなく、エイジングサインの予防やケアをサポートすることが主な役割であることを理解しましょう。
また、最近の『エイジングケア化粧品』に含まれる成分は年々進化しており、科学的根拠のあるエイジングケア機能性成分も明らかになってきています。
目立ってしまったエイジングサインをなくすことや肌の衰えを改善することはできませんが、生活習慣を見直すことやほかの方法と上手に組み合わせてお肌に合った『エイジングケア化粧品』を利用することで、肌老化を予防し、美しく健康的なお肌を保つことはできるのです。