大人ニキビの症状・原因と予防・改善の対策|エイジングケア化粧品ナールス

肌荒れ・大人にきびのお悩み別スキンケア

大人ニキビの症状・原因と予防や改善の対策をご紹介します。
また、対策やエイジングケアにおすすめのナールスの化粧品の組み合わせをご紹介します。
あわせて、皮膚科や美容医療による大人ニキビの治療法もご紹介します。

加藤 成貴先生
この記事の監修医師

まゆりなclinic名古屋栄 院長

加藤 成貴先生

大人ニキビの症状・特徴

大人ニキビとは?

大人ニキビとは、その名のとおり、主に20歳を超えてできるニキビのことです。
皮脂が毛穴に詰まって、アクネ菌が過剰に発生することがニキビ発症のメカニズムです。
肌の乾燥や良くない生活習慣、ストレス、疲れなどが原因となって皮脂が過剰に分泌することが発端となります。

また、頬やあご、フェイスライン、首など、さまざまな部位で目立ちます。

思春期のニキビとの違い

思春期のニキビは、主にホルモンバランスの乱れで皮脂が過剰に分泌することが原因です。
額や鼻などのTゾーン、胸元や背中など皮脂の多い部分にできます。

思春期のニキビは、急激に増えた皮脂がつまりやすく、アクネ菌の増殖を招いて炎症性の赤ニキビになることが多いのが特徴です。
そして、思春期を過ぎて皮脂の分泌が正常に戻ると、ニキビが自然になくなることが大半です。

一方、大人ニキビは、皮脂腺が少なく、乾燥しやすいUゾーンやフェイスラインで目立ちやすいのが特徴です。

参考記事

大人ニキビができるメカニズムと種類

大人ニキビができるメカニズム

大人ニキビと思春期のニキビの発症メカニズムは同じです。
毛穴の詰まり、皮脂の過剰分泌、アクネ菌の増殖が絡みあって発生します。

初期段階では、毛穴の詰まりだけですが、それが改善しないと白ニキビや黒ニキビへと進みます。
さらに悪化すると赤ニキビや黄ニキビ、紫ニキビにまで進み、最終的にはニキビ痕として残ってしまうこともあります。

ニキビ発症のメカニズムの図

大人ニキビの進行・種類

① 初期段階

ニキビの初期段階では、皮脂が過剰に分泌し、毛穴の出口がふさがれて、毛穴の中に皮脂が溜まります。
まだ、はっきりした症状は目立ちません。

大人ニキビの初期段階

② 第一段階

大人ニキビのでき始めは「白ニキビ」です。
毛穴の中にたまった皮脂が膨らんで、白く目立ってくる状態です。
白ニキビが進行すると、毛穴に詰まっていた皮脂が酸化し黒くなります。
これが、「黒ニキビ」です。
毛穴部分が黒くみえてニキビが目立ってきます。
ただし、第1段階では炎症はありません。

大人ニキビの第一段階

③ 第2段階

黒ニキビが悪化すると、皮膚常在菌の1つであるアクネ菌が増殖します。
アクネ菌は、空気を嫌う嫌気性菌なので、毛穴が詰まっているどんどん増えてしまうのです。
アクネ菌はキャンプ因子という毒素を出すため、免疫反応が起こります。
それによって炎症がおこり、「赤ニキビ」になってしまうのです。

赤ニキビがさらに進行すると、悪玉菌である黄色ブドウ球菌まで増殖します。そのため、ニキビが膿んでしまい、黄色く見えます。
これが、「黄ニキビ」です。 さらに、毛穴の周囲にまで炎症が及ぶと、膿と血が溜まって赤紫色に腫れ上がることもあります。
これは、「紫ニキビ(嚢腫)」と呼ばれます。

大人ニキビの第二段階

④ 第3段階

黄ニキビが治った後でも痕が残った状態が、ニキビ痕です。

大人ニキビの第三段階
参考記事

大人ニキビをつぶすのはNG

大人ニキビができても、自分つぶすことはNGです。
膿を押し出したとしても、皮脂が残っていれば炎症は治まりません。
また、手や指についている菌がつぶしたニキビの中に入れば、さらに悪化するリスクがあります。
さらに、ニキビ痕として残ってしまうこともあります。
大人ニキビは、できるだけ触らず、決してつぶさないようにしましょう。

大人ニキビの原因

大人ニキビは、皮脂が毛穴に詰まってしまうことがスタートです。
だから、皮脂が過剰に分泌したり、毛穴が詰まりやすい肌状態をつくることが原因です。

ホルモンバランスの乱れ

生理周期、睡眠不足、食生活の乱れ、ストレスなど、さまざまな原因でホルモンバランスが変化したり乱れると、大人ニキビの原因になります。

女性の場合、生理前は、女性ホルモンの1つである黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が増えます。
黄体ホルモンは、皮脂の分泌を増すため、それが毛穴に詰まるとニキビの原因になってしまいます。

<生理周期>
生理周期のホルモンバランスを表した図

バリア機能の低下による皮脂が過剰に

バリアの低下で肌が乾燥した状態が続くと、肌が自らを守るために皮脂を分泌させることがあります。
インナードライ肌もその1つです。
インナードライ肌の状態になると、皮脂の過剰分泌によって、毛穴に詰まりやすくなってニキビの原因になります。

また、大人の脂性肌でもバリア機能が低下した場合、余計に皮脂が分泌して、それがニキビの原因になることがあります。

参考記事

ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーが遅くなると角質が厚くなり、毛穴に皮脂がつまりやすくなります。
また、角栓も毛穴に詰まってニキビの原因になってしまいます。
ターンオーバーは加齢にともない遅くなります。また、冷えによる血行不良などでも遅くなります。

間違ったスキンケアやエイジングケア

大人ニキビの原因で多いのは、間違ったスキンケアやエイジングケアです。
特に、肌にダメージを与えるケアはバリア機能を低下させてしまいます。
その結果、肌が自らを守るための皮脂が過剰に分泌してしまうのです。

具体的には、次のようなケアです。

・1日3回以上の洗顔
・1分30秒以上かけた洗顔やクレンジング
・クレンジング中のマッサージ
・毎日、ダブル洗顔する
・スクラブ洗顔やピーリング洗顔、酵素洗顔のやりすぎ
・いつもミネラルオイルのクレンジング料を使う
・毛穴パックの使いすぎ
・ピンセットで角栓を取る
・化粧水のパッティング
・美容オイルをたくさん使う
・美顔ローラーの使いすぎ

特に、エイジングケア世代になると肌はダメージを受けやすいので、要注意です。

ストレス過多

ストレス過多は自律神経が乱れの原因です。自律神経が乱れると、男性ホルモンの1種であるアンドロゲン分泌が増えます。
アンドロゲンは、皮脂を過剰に分泌させるため、大人ニキビの原因になります。
また、自律神経の乱れにより免疫力が低下することも、ニキビの原因になったり、悪化のリスクとなります。

睡眠不足

睡眠不足はストレスの原因の1つです。
また、成長ホルモンが十分に分泌しなくなるため、肌のターンオーバーを乱します。
このように、睡眠不足は大人ニキビの原因になります。

食生活の乱れ

お菓子や揚げ物など糖質や脂質が多い食生活は、皮脂の過剰をもたらすので大人ニキビの原因になります。
また、アルコールの摂りすぎや喫煙なども大人ニキビの原因になります。

紫外線ダメージ

紫外線は、バリア機能やターンオーバーの乱れの原因になります。
だから、大人ニキビの原因なるのです。

メイクやクレンジング

メイク落としが不十分だとメイクの油分が毛穴に詰まって、それがアクネ菌の発生を誘発することがあります。
また、ミネラルオイルのクレンジング料など、脱脂力の強いタイプを使った場合、バリア機能を低下させることがあります。
これらは、女性の大人ニキビの原因になることがあります。

男性は髭剃りも原因に

男性では、ひげ剃りが刺激になってバリア機能を低下させることがあります。それが男性の大人ニキビの原因になることがあります。

大人ニキビケアにおすすめのナールスエイジングケア化粧品

  • 潤いを残すクレンジング
ナールスエークレンズ

アミノ酸系洗浄成分のクレンジングジェルで優しく潤いを残すクレンジング

  • 保湿
ナールスピュア

「ナールスゲン」が保湿力アップをサポート

  • 保湿
ールスユニバ

ヒト型セラミド、シアバター、スクワランが乾燥を強力サポート
「ナールスゲン」が保湿力アップをサポート

  • 紫外線対策
ナールスヴェール

SPF40&PA+++ノンケミカルなUV化粧下地

(*)おすすめの化粧品に関しては、医師監修の対象ではありません。


ナールスのエイジングケア化粧品を使った体験&感想 by pink*:.⭐︎さん

私は20代半ばくらいから大人ニキビで悩んでいます。
最近では、出来たニキビにティーツリーオイル(*1)を塗ったり、 予防のためにCICA(*2)やドクダミエキス(*3)の入ったクリームやシートパックなどを使ってスキンケアしています。
CICAやドクダミ配合の化粧品は韓国コスメであることが多いです。

また、肌の状態に合わせてビタミンC美容液をいくつか使い分けたりもしています。
それでも大人ニキビができやすい肌質が大きく改善するとはまでなかなか達しないのが今までした。

大人ニキビは、思春期のニキビと違って、女性ホルモンの影響やストレス、 乾燥など原因が複雑なことも影響してるんだと思います。

そこで、乾燥肌対策として、医薬品と同等の精製度のグリセリンやナールスゲンやナイアシンミド、 3種のビタミンC誘導体を配合したエイジングケア化粧水ナールスピュアを加えてみました。
その結果、乾燥しにくくなり、肌が以前より強くなった気がします。
そんな実感があったことから、今では毎日のエイジングケアにナールスピュア使わせていただいています。

また、大人ニキビや乾燥肌対策には、紫外線対策も大切だと思います。
そのため、ナールスヴェールも気に入って使っています。
ノンケミカル処方なのに、SPF50+,PA++++なのでどんな生活シーンでも使えてとても便利です。

ナールスのエイジングケア化粧品で大人ニキビになりにくい肌質を目指しています。

(*1)ティーツリーオイル
抗菌・抗ウイルス用に優れた精油でウイルスが流行する時期や花粉の時期にニキビ予防などに効果を発揮します。
すっきりとした爽快な香りが特徴的です。

(*2)CICA
CICA(シカ)とは、セリ科の植物ツボクサから抽出された「ツボクサエキス」のことです。
肌の再生へのアプローチや肌トラブルを和らげる効果から、ニキビやシミ、シワなどのさまざまな肌悩みに使われています。

(*3)ドクダミエキス
ドクダミ科植物ドクダミの開花期の地上部全草から水、エタノール、BGで抽出して得られる植物エキスです。
抗菌、抗炎症、抗シワ、抗酸化、消臭、美白などの作用がある化粧品成分、医薬部外品です。

pink*:.⭐︎さんのInstagramはこちら

*内容は個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。また、化粧品には特定の肌悩みを改善・治療する効果は認められていません。
*体験・感想については、医師監修の対象ではありません。

大人ニキビの予防のスキンケア・エイジングケア

大人ニキビのスキンケアやエイジングケアは、基本を徹底することが大切です。

正しい洗顔・クレンジング

正しい洗顔・クレンジングとは、皮脂や汚れ、メイクをしっかり落としつつ、肌に余計な負担を与えないことです。
そんな洗顔やクレンジングは、ターンオーバーを正常化させるとともに、バリア機能の低下も招きません。

正しい洗顔やクレンジングのポイントは次のとおりです。

・肌を擦らず、泡やジェルなどで優しく洗う
・洗顔やクレンジングの時間はすすぎを含めて1分程度までで終える
・35度~37度程度のぬるま湯で流す
・クレンジング料はダブル洗顔不要がおすすめ
・エイジングケア世代になるとアミノ酸系洗浄成分がおすすめ
・髪の生え際や小鼻の際もしっかりすすぐ
・コットンなどの優しいタオルで押し当てるように水分を拭き取る
・洗顔やクレンジングの後は、時間をおかずに保湿する

また、角質がゴワゴワしている場合は、適度に酵素洗顔やピーリング洗顔を取り入れましょう。

参考記事

保湿ケア

保湿は、ターンオーバーの正常化とバリア機能の維持にとても大切です。

① バリア機能を守る保湿

洗顔後は、まず化粧水で水分を与えるとともに、水性の保湿成分でケアします。
天然保湿因子を助けるグリセリンやBG、ナールスゲン、アミノ酸などがおすすめの成分です。
また、コラーゲンやヒアルロン酸なども肌表面で水分を抱え込んで保湿をサポートします。
さらに、セラミドを増やす成分であるナイアシンアミド、 3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸(両親媒性ビタミンC誘導体)、ライスパワー11を配合した化粧水もおすすめです。

化粧水の後は、必要に応じて美容液や乳液、保湿クリームを使います。
おすすめの成分としては、ヒト型セラミドなどのバリア機能をサポートする成分やアラントンやグリチルリチン酸2K、グリチルレチン酸ステアリルなどの炎症を抑える成分です。

② ターンオーバーを正常化するケア

ターンオーバーを整えるのをサポートする成分としては、レチノール、プラセンタエキス 、ヒト幹細胞培養液、EGFやFGFなどの成長因子やペプチドがあります。
これらを配合したエイジンケア美容液を使ったり、週1回程度のスペシャルケアとして フェイスマスクを使うことも大人ニキビの予防におすすめです。

③ NGケアはこれ

やっていけないのは、肌に刺激を与えたり油分を与えすぎることです。
NGケアは次のとおりです。
・化粧水のパッティング
・美容オイルの過度な使用
・スチーマーや美顔ローラーの使いすぎ

紫外線対策

大人ニキビの予防のためには、紫外線をブロックすることが大切です。
衣類、帽子、日焼け止めなどでしっかり紫外線対策を行いましょう。

日焼け止めは、刺激の小さなノンケミカルタイプがおすすめです。
また、日焼け止めはしっかり落とすことも大切です。

ニキビができている場合は、日中などは外出避けるなど物理的に紫外線を浴びない工夫も大切です。

男女別の予防の対策

① 男性は髭剃りに気をつける

男性はひげを剃るときは清潔な道具を使うことが大切です。こまめに刃を代える、洗うなど常に清潔に保ちましょう。
また、髭剃りの際は、シェービング剤などを使って刺激を和らげることで角質を削らないように工夫しましょう。


② メイクはナチュラルがおすすめ

メイクが大人ニキビの原因になることがあるので、できればナチュラルメイクがおすすめです。
脱脂力の強いクレンジング料を使わなくてもメイクを落とせるので、大人ニキビの予防対策になります。

部位別の予防の対策

① 額

髪が額にかかっていると、それが肌のダメージになることがあります。 特に、髪の毛を染めている場合などは、肌に付くと刺激でバリア機能を低下させることがあります。
前髪が額につかないようにしましょう。

② あご

あごを触る癖があると、それが刺激になってバリア機能を低下させることがあります。
大人ニキビの予防には、あごをはじめ、顔を必要以上に触らないようにしましょう。

③ デコルテ

女性の場合、胸と胸の間に汗が溜まりやすいため、エイジングケア世代でも大人ニキビができやすいと考えられます。
特に、夏はデコルテを清潔に保つことで大人ニキビを予防しましょう。

大人ニキビを予防する生活

バランスの取れた生活習慣が大人ニキビの予防につながります。

バランスの良い生活

特定の食べ物と大人ニキビの関係を示すエビデンスはありません。
しかし、バランスの良い食生活は大人ニキビの予防をはじめ、美肌をキープするために大切です。
たんぱく質をはじめ、糖質や脂質も適度に摂りましょう。
また、脂質代謝を促すビタミンB2・ビタミンB6や、皮脂をコントロールするビタミンC、 血行促進をサポートするビタミンEなどがおすすめの栄養素です。
さらに、ターンオーバーを正常化する亜鉛などのミネラルも摂りましょう。
このほか、腸内環境を整えるために、食物繊維や発酵食品なども摂りましょう。

参考記事

質の高い十分な睡眠

睡眠中には、ターンオーバーを促す成長ホルモンが分泌されます。また、成長ホルモンは肌の細胞の修復にも役立ちます。
逆に、睡眠不足だと成長ホルモンの分泌が不十分で、ストレスホルモンと呼ばれるコルチゾールなどの分泌が増え、 自律神経が乱れやすくなるほか、皮脂が過剰に分泌されやすくなります。

だから、大人ニキビを予防するためには、質の高い睡眠を十分に確保することが大切です。
特に、睡眠の質を高めるには、入眠後90分〜120分くらいの時間に深く眠ることが大切です。
次のような方法がおすすめです。

・就寝前の1〜2時間前に、38〜40℃程度の温度で10分〜15分ほど入浴する
・食事は就寝の3時間前までに終える
・就寝前にTVやスマホを見ない
・眠りやすい寝具を使う
・規則正しい生活でリズムを整える

適度な運動

適度な運動は体の代謝だけでなく、肌の代謝であるターンオーバーの正常化にもつながります。
また、血流を促進するので、真皮から表皮への栄養も十分に届くようになります。 そのため、バリア機能の改善にも効果的です。
逆に、過度な運動は、活性酸素が増えて大人ニキビの原因になることがあります。
だから、自分自身が心地よいと感じるレベルの適度な運動がおすすめです。
ウォーキングやストレッチ、ヨガなど有酸素運動の中から、自分ができるもの、継続できるものを選んで試してみましょう。

ストレスを発散する

ストレスには、摩擦、暑さや寒さ、騒音や混雑などの「物理的なもの」、 公害物質、薬物、花粉、紫外線、タバコなどの「化学的なもの」、 人間関係や仕事上の問題、家庭の問題などの「心理・社会的なもの」の3つがあります。※3つがわかりにくいので「 」をつけました。
現代社会では、だれもがストレスを受ける環境にあります。
そのため、ストレスと上手に付き合っていくことが大切です。

質の良い睡眠や適度な運動、入浴などに加えて、おしゃべりをしたり、 好きな音楽を聴くなど、自分が楽しめる趣味を持つことでストレスを溜めない工夫を心がけ、大人ニキビを予防しましょう。

参考記事
個別に相談したい方へ

エイジングケア化粧品のナールスでは、みなさまがより気軽で簡単にお肌悩みの相談などができるように、公式LINEでの個別対応を行っております。 ぜひ気軽にご利用ください。

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大人ニキビの治療

大人ニキビは、炎症がある場合には医薬品で治療したり、皮膚科を受診することがおすすめです。
治療の選択肢としては、市販の医薬品による治療と皮膚科での保険診療、美容クリニックなどでの自由診療に分かれます。
それぞれについてご紹介します。

市販の医薬品による治療

薬局で大人ニキビの市販薬を購入することが可能です。
アクネ菌の増殖を阻止するイソプロピルメチルフェノールやレゾルシンなどの殺菌成分を配合したもの、 グリチルリチン酸2K、グリチルレチン酸ステアリルなどの抗炎症成分を配合したものなどが市販されています。
薬剤師に相談して症状に合ったものを選びましょう。

ただし、市販薬で改善しない場合は、すみやかに皮膚科を受診しましょう。
また、ニキビが大量にできた場合は、最初から皮膚科で治療されることをおすすめします。

大人ニキビの保険診療

思春期のニキビも大人ニキビも「尋常性挫創」と診断されば、保険診療を受けることが可能です。
主に皮膚科で治療しますが、女性でホルモンバランスとの関係が深い場合は、婦人科疾患として治療を行うこともあります。

皮膚科でのニキビ治療は、日本皮膚科学会が策定した「尋常性痤瘡治療ガイドライン 2017」があるので、多くの場合はそれに準じた治療が行われます。

ニキビの保険診療は次のようなものがあります。

・アダパレンゲル(ディフェリン)または過酸化ベンゾイルゲル(べピオ)の処方
・面皰圧出術
・内服または外用の抗菌薬の処方
・アダパレンゲル(ディフェリン)+塩化ベンゾイルゲル(エピドュオ)の処方
・過酸化ベンゾイルゲル(べピオ)+クリンダマイシンゲルの処方(ドュアック)

参考記事

大人ニキビの自由診療

保険診療では改善しない重症のニキビには、イソトレチノインというビタミンA誘導体の内服薬の治療が選択肢の1つです。
欧米ではスタンダードな治療ですが、日本では自由診療でしか受けることができません。

大人ニキビで炎症がない場合は、光治療、ケミカルピーリング、エレクトロポレーション、イオン導入などで治療をすることが可能です。

また、紫ニキビのような炎症後の色素沈着や、ニキビ痕の凹凸の治療も自由診療となります。

なお、大人ニキビは、クリニックでの治療中もスキンケアや日常生活に気をつけることが大切です。
それらを改善しないと、治療が何度も必要になることがあります。
大人ニキビができにくい肌質を目指しましょう。

参考記事
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知っておきたい!大人ニキビとよく似た別の肌症状

毛包虫性座創

毛穴や皮脂腺に棲んでいる毛包虫がいます。顔ダニまたはニキビダニとも呼ばれます。
顔ダニは、皮膚常在菌とともにお肌にとって大切な役割を担っています。
しかし、誤ったスキンケアやエイジングケア、顔に汚れが残るなどで顔ダニの数が増えすぎると、 ニキビと似た毛包虫性挫創が発症することがあります。

参考記事

毛包性細菌感染症

① 毛のう炎(毛包炎)

毛穴の中の毛包の浅い部分に、悪玉菌である黄色ブドウ球菌や緑膿菌などが感染することが原因です。
炎症による赤みやかゆみが主な症状です。
顔だけでなく、頭皮にできることもあります。

② せつ

毛のう炎が進行すると、毛包の深い部分とその周囲が炎症を起こし、中心に盛り上がった膿栓がみられます。
強い痛みや赤みや熱をともないます。

③ よう

せつがさらに悪化すると、複数の毛包に炎症が広がることがあります。
これがようで、より強い痛みや発熱、体調不良などをともないます。

脾粒腫(ひりゅうしゅ・はいりゅうしゅ)

目元や鼻先に多い白または黄白色の1〜2㎜程度の隆起です。
白ニキビと間違うことがありますが、これは良性の腫瘍です。
何らかの原因で皮膚にできた袋状のものに、角質をつくっているケラチンというタンパク質が溜まってできます。

粉瘤(ふんりゅう)

アテロームまたはアテローマとも呼ばれる嚢腫です。
皮膚の内側に袋ができ、角質や皮脂が袋の中に溜まってできます。
顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすく、やや盛り上がった数mm〜数cmの半球状のしこりになります。

マラセチア毛包炎

マラセチア毛包炎は、癜風(でんぷう)と呼ばれます。
ヒトの皮膚にいるマラセチアと呼ばれる真菌に感染することが原因です。
胸ニキビや背中ニキビなど、顔以外の部位に吹き出物が目立つことが特徴です。

まとめ

大人ニキビの症状や原因、スキンケアやエイジングケアによる予防や改善の対策、 日常の生活習慣でできる予防法、皮膚科や美容医療による治療などを幅広くご紹介しました。 大人ニキビは、その名のとおり20歳を過ぎてできるニキビ。思春期のニキビとは異なり、 皮脂の過剰分泌だけでなくホルモンバランスの乱れやストレス、疲れなどさまざまな原因でできてしまいます。 症状が軽い場合は、スキンケアやエイジングケア、生活習慣を見直すことで、改善が可能です。 まずは、正しいスキンケアやエイジングケアの実践と生活習慣の見直しを行ってみましょう。 しかし、炎症があるなどの場合は、治療が必要です。早めに皮膚科を受診しましょう。 また、肌質を改善して大人ニキビができにくい状態を目指すには、美容医療に頼るのも良い方法です。 もちろん、医療機関で治療を受けていても、家庭でのスキンケアやエイジングケア、良い生活習慣を続けることは大切です。

ナールスでは、エイジングケア化粧品による大人ニキビのケアから、「ナールスエイジングケアアカデミー」や 「ナールス美容医療アカデミー」を通して、治療に関する情報提供まで、幅広くサポートしております。 ぜひ、自分に合った大人ニキビの対策を見つけていただければ幸いです。

この記事の監修医師

■ 経歴

  • 2009年 鳥取大学医学部医学科卒業
  • 2009~2011年 豊橋市民病院初期研修医
  • 2011年 名張市立病院 消化器内科、循環器内科入職後、内科医指導、循環器内科部長
  • 2019年 大手美容外科入職
  • 2020年 大手美容外科 宇都宮院院長兼技術指導医
  • 2021年 大手美容皮膚科 名古屋院 院長
  • 2022年 まゆりなclinic名古屋栄開院

■ 資格・所属学会

  • 日本美容外科学会正会員
  • 日本内科学会内科認定医、総合内科専門医
  • 日本循環器学会循環器専門医
  • 日本抗加齢医学会専門医 など
この記事の執筆者
株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭
株式会社ディープインパクト 代表取締役
ナールス美容医療アカデミー編集長
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
富本 充昭Mitsuaki Tomimoto

経歴

京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務。その後、医学出版社、医学系広告代理店勤務を経て、ナールスブランドのエイジングケア化粧品開発に従事。
医薬品の開発支援業務、医学・薬学・香粧品の学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
自ら美容医療を体験するとともに、美容外科医、美容皮膚科医へのインタビュー経験、動画出演経験も豊富。

著作

メディカル視点で「カッコイイ」を目指す大人のスキンケア&美容ブック

経歴

HIFU、Qスイッチレーザー(フラクショナル、トーニング)、ピコレーザー(ピコフラクショナル)、 ハイドラフェイシャル、高濃度ビタミンC点滴、白玉点滴、幹細胞上清液点滴、マイヤーズカクテル、テロメア点滴

この記事の編集者
ナールスコム店長 村上清美
ナールスコム店長
ナールスコム
村上 清美Kiyomi Murakami

メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。

保有資格

コスメコンシェルジュ
日本化粧品検定特級 コスメコンシェルジュ
  • 化粧品検定1級
  • 日本エステティック協会認定エステティシャン
  • 日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
  • ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
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