日本には、四季があることで様々な文化的なイベントや自然の変化など、人々に大きな楽しみを与えています。
一方、スキンケアやエイジングケアの観点では、季節がお肌に影響を与えてしまいます。なぜなら、季節によって、気温、湿度、紫外線や花粉など刺激になる要素が変化するからです。そのため、季節を意識したスキンケアやエイジングケアが大切となります。
そこで、ナールスコムでは、季節別のスキンケアやエイジングケアの大切なポイントを解説いたします。
それぞれの季節で気をつけたいポイントを知って、しっかりエイジングケアを実践しましょう。
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冬のスキンケア&エイジングケア
冬のお肌に影響を与える大きな要素
冬は気温も下がり湿度も最も低いため、バリア機能が低下しやすい季節です。また、体も冷えやすく、血流も低下し肌のターンオーバーも乱れがちになります。そのため、何といっても乾燥肌対策をすることが大切です。
つまり、保湿ケアを徹底することがスキンケアやエイジングケアの基本です。
加えて、洗顔やクレンジングも肌にダメージを与えない刺激の小さいアイテムを優しく使うことも大切です。
刺激の強い洗顔料やクレンジング料では、天然保湿因子(NMF)や皮脂が過度に肌から流されるため、いくら保湿ケアを頑張ってもリカバリーできなくなります。
保湿とともに、洗顔やクレンジングも優しく行うことを徹底しましょう。
さらに、怠りがちなのが紫外線対策。
冬は全般に紫外線の降り注ぐ量が減るので、ほかの季節に比べると紫外線ダメージは大きくありません。
特に、シミの主な原因となるUVBの影響は小さくなります。
しかし、真皮まで届いてたるみやしわの原因となるUVAは一定量降り注いでいます。
目に見えるダメージがすぐ現れないために油断しがちですが、冬も紫外線対策が必要なのです。
春や夏ほど強い紫外線ブロック力は不要ですが、冬でも長時間外出の際は、日焼け止めを使いましょう。
このように、冬もスキンケアやエイジングケアの基本である洗顔、保湿、紫外線対策が大切なのです。
ここからは、冬がどんなふうにお肌に影響を及ぼすのか、スキンケアやエイジングケアのポイント、ナールスがおすすめするアイテムについてご紹介します。
監修医からのメッセージ
冬季の肌は、環境変化による多大なストレスにさらされているため、適切なスキンケアやエイジングケアが非常に重要となります。私が皮膚科専門医として強調したいのは、単なる保湿ではなく、包括的に皮膚を守ることです。
低温・低湿度環境は、皮膚のバリア機能を著しく低下させます。この時期、角質層の水分含有量が減少し、経皮水分喪失が増加するため、肌は脆弱になりやすくなります。特に注意すべきは、単に油分を補給するだけでなく、水分と油分のバランスを保つことです。
具体的には、ヒアルロン酸などの保水成分とセラミドのような脂質成分を併用することが効果的です。これにより、肌の水分を保持しつつ、バリア機能を再構築できます。30代以降は特に、肌のターンオーバーが遅くなるため、より慎重なアプローチが求められます。
クレンジングと洗顔においては、過度な洗浄を避けることが重要です。皮膚本来の保護機能を壊さないため、pH値が肌に近い穏やかな洗浄料を選択すべきです。また、ダブル洗顔は最小限に抑え、肌への負担を軽減することをおすすめします。
紫外線対策も決して手を抜けません。冬季は紫外線照射量が低下しますが、UVAは依然として真皮まで到達し、長期的な光老化を引き起こします。日中の外出時には、優しいノンケミカルタイプの日焼け止めの使用をおすすめします。
たとえば、私が監修した「ナールス ヴェール」も選択肢の一つです。
高い紫外線ブロック力がありますが、とても優しい処方です。
さらに、皮膚の健康は内側からのケアも重要です。
血行促進のための適度な運動、温活、そして体を温める食材の摂取は、肌の代謝を活性化し、老廃物の排出を助けます。
最後に、個々の肌質は異なるため、一般的なアドバイスをそのまま適用するのではなく、自身の肌の状態を注意深く観察し、柔軟に対応することが最も重要です。必要に応じて専門医に相談し、個別のアドバイスを受けることをおすすめします。
必要な場合は、医薬品による治療や美容医療による施術が効果的なこともあります。
冬の肌ケアは、単なる美容の問題ではなく、皮膚の健康を維持するための医学的アプローチなのです。
適切なスキンケアやエイジングケアにより、季節の変化に負けない健康的で輝く肌を保ちましょう。
冬のお肌に影響を与える大きな要素
冬は、気温、湿度とも四季の中で最も低いため、最も乾燥する季節です。そんな冬にお肌も季節的な影響を受けることになります。
冬の季節がお肌に影響を与える大きな要素は、次の3つです。
① 湿度の低下による空気の乾燥
冬は、気温、湿度とも四季の中で最も低いため、最も乾燥する季節です。 空気の乾燥とあいまってお肌からの水分が蒸発しやすいのです。
この水分喪失は、肌のバリア機能を著しく弱め、さまざまな肌トラブルや肌老化を引き起こす可能性があります。
また、冬は顔だけでなくボディも乾燥しがちです。
だから、冬は保湿ケアがとても大切です。
② 気温低下による体温低下
気温の低下の影響で体温も下がります。体温低下は皮脂や汗が出にくくなったり、血行やリンパ管の活動低下の原因になってしまうリスクもあります。 冬はむくみや冷え性にも注意が必要です。
③ 暖房による部屋の乾燥の助長
体温低下を防ぐためにはエアコンによる暖房がプラスにはたらきますが、空気を乾燥させて湿度を下げてしまう点ではマイナスです。
また、人工的な乾燥環境は、肌の水分バランスを崩す大きな要因となります。
冬はエアコンによる乾燥肌の対策も大切です。
冬のスキンケア&エイジングケアのポイント
① 何と言ってもしっかり保湿
冬の季節は四季の中で最も保湿に力を注ぎましょう。
顔だけではなくボディの保湿も大切です。
「水分を保持する」ことと「水分の蒸発を防ぐ」の2つを意識した保湿を実施しましょう。
プロテオグリカンやヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸など水溶性の保湿成分とセラミドやシアバター、スクワランなど油溶性の保湿成分の両方をエイジングケア化粧品で補いましょう。
特に、乾燥しやすい目元や口元は、保湿成分を凝縮した専用美容液で集中ケアすることもオススメです。
さらに、お風呂上がりは、ボディローションやボディクリームで体全体の保湿ケアも心がけましょう。
② 潤いをキープするクレンジングや洗顔
美容液や保湿クリームによる保湿ケアに加えて大切なのは、クレンジングや洗顔でセラミドや必要な皮脂まで洗い流さないことです。
特にエイジングケアが必要な30代以上の方は、冬の季節のクレンジングや洗顔は適度な洗浄力の優しいタイプのものを使いましょう。
また、年齢を重ねるほどに、お肌の負担になるダブル洗顔も冬場は控えめにすることをオススメします。
③ 体温アップのための温活やリンパケア
スキンケアとともに体を温めることも大切です。お風呂や冷え取り靴下、湯たんぽを、腹巻、ネックウォーマー、などを使った温活も取り入れてみましょう。
また、ショウガやゴボウ、にんじん、れんこんなどの体を温める食べ物を摂ることもおすすめです。
さらに、血管やリンパ管の活動も低下しがちなので、老廃物を流すためには適度な運動も大切です。
冬のスキンケア&エイジングケアにオススメのナールス
① ナールスユニバ
冬の乾燥肌対策には、3種のヒト型セラミド、シアバター、スクワランなど保湿力を高める成分がしっかり配合の保湿クリームがオススメです。
② ナールスピュア
冬に限らずどんな季節でも、お肌が自ら保湿する力をサポートするエイジングケア化粧水。
ナールスゲンとプロテオグリカンで内側からしっかり水分を保持する素肌の力を高めましょう。
③ ナールスネオ
ナールスゲン、ネオダーミル、プロテオグリカン、ヒト型セラミドでコラーゲンやエラスチンをサポートするケアで乾燥対策+αのエイジングケアを。
④ ナールスエークレンズ
優しいクレンジング料ならアミノ酸系洗浄成分配合のクレンジングジェル。
ヒアルロン酸、グルコシルセラミドやユズ果実エキス配合で潤いを守ります。
⑤ ナールスリジェパーフェクトマスク
ヒト幹細胞培養液、ナールスゲン、プラセンタ、キュアパッションなど、タップリの美容成分を配合したバイオセルロース製マスクで、乾燥対策とリンパ管ケアをサポート。
冬におすすめの美容医療
ここでは、この記事の監修医である加藤雄一郎先生が院長を務める東中野皮膚フ科クリニックでも提供している冬におすすめの美容医療を3つ紹介します。
①イオン導入やエレクトロポレーション
イオン導入とは、イオン導入美顔器を使用して皮膚に微弱な電流を流すことで、アミノ酸やナールスゲン、トラネキサム酸などのアミノ酸誘導体、C誘導体など水溶性の美容有効成分を、肌の奥深くまで浸透させる美容施術の1つです。
イオン導入では、微弱な電流により一時的に有効成分がバリア機能を超え手で行うスキンケアでは浸透できない肌の奥へ美容成分を届けます。
冬に肌がごわごわしてスキンケアやエイジングケアだけでは肌が潤わないなどの場合は、イオン導入がおすすめです。
また、エレクトロポレーションは、専用の美顔器を使い電気の力で肌の奥まで美容成分を行き届かせる美容施術です。
イオン導入では浸透させることができないヒアルロン酸やコラーゲンなどの分子の大きな美容成分まで肌の奥へ届けることができます。
<参考記事>
②光治療
光治療とは、IPL(Intense Pulsed Light=インテンス・パルス・ライト)という特殊な光を肌に照射することで、肌トラブルの原因であるメラニン色素や毛細血管にダメージを与え、シミやそばかす(雀卵斑)、くすみ、ニキビ・ニキビ痕、赤ら顔などのお悩みを総合的にケアできる治療法です。
また、真皮層のコラーゲンの生成を促進して肌のハリや血管を改善し、肌の内側から美肌へと導きます。
照射後の肌へのダメージが少ないことにより、ダウンタイムがほとんどないため、冬でも行いやすい美容施術です。
東中野皮フ科クリニックでは、厚生労働省より薬事承認を受けているルミナス社の医療機器「フォトフェイシャル ステラM22」を使用しています。
これは、おひとりお一人のお悩みに合わせて照射設定をしてオーダーメイド治療ができるのが魅力です。
<参考記事>
③ヴェルベットスキン
ヴェルベットスキンとは、「ダーマペン4」と浸透型ピーリング「コラーゲンピール」を組み合わせた施術です。
ダーマペン4とは、髪の毛よりも細い超極細針で肌に微細な穴を形成し、肌の持つ自然治癒力を再び高める治療です。その過程でコラーゲンの生成が促進されて、お肌の再生が活発になります。
コラーゲンピールは、高濃度トリクロロ酢酸(TCA)と低濃度過酸化水素とコウジ酸を主成分とする薬剤「PRX-T33」を皮膚に塗布して、線維芽細胞を活性化させることでコラーゲンの生成を促す治療です。
ヴェルベットスキンでは、美肌の有効成分が肌にできた微細な穴から肌内部まで浸透し、高い治療効果が期待できます。
冬のエイジングケアをしっかり行いたい方におすすめの美容医療です。
<参考記事>
まとめ
冬のスキンケア&エイジングケアのコツやポイントをご紹介しました。
また、おすすめのナールスのエイジングケア化粧品や美容医療も紹介しました。
冬は1年中で最も乾燥しやすい季節で、バリア機能が低下してターンオーバーも乱れがちです。
保湿をしっかり行うとともに、日常生活にはほかの季節以上に注意を払い、冬も美肌を目指しましょう。
冬のスキンケアやエイジングケア、アンチエイジングなどの詳しい情報
この記事の監修医師
■ 経歴
- 2008年 帝京大学医学部卒業
- 2008年 千葉西総合病院 初期研修医
- 2009年 上尾中央総合病院 初期研修医
- 2010年 東京医科大学病院皮膚科 入局
- 2016年 東京医科大学病院皮膚科 助教
- 2018年 上尾中央総合病院 皮膚科 部長
- 2019年 戸田中央総合病院 皮膚科 部長
- 2020年 大手美容外科 院長
- 2021年 今泉スキンクリニック 常勤医師
■ 保有資格
日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/日本医師会認定 産業医
■ 所属学会
日本皮膚科学会 会員/日本美容皮膚科学会 会員/日本皮膚悪性腫瘍学会 会員/日本美容外科学会(JSAS) 会員
■ 診療外実績
アラガン・ジャパン株式会社 ボトックスビスタ® 認定医