ハトムギやイチゴの研究で効果を確認~薬剤師太田富久さんからのメッセージ
私たちの体は、20歳くらいをピークに加齢や疲労の蓄積で機能の低下が起こります。
そのため、肌の老化も進むのです。
だから、30歳を過ぎるエイジングケア世代の方の肌悩みが多くなります。
例えば、しわやシミが目立ったり、肌荒れに悩むことが多くなります。
スキンケアやエイジングケアを一生懸命行うことは大切ですが、体や肌に良い栄養素を摂り入れることも大切です。
健康や美肌に対しては、できれば科学的なエビデンスがあって信頼できる食べ物、サプリメントを摂るのがベターだと思います。
そこで、今まで私が研究を続けてわかった、ハトムギやイチゴの美肌効果をご紹介します。
<参考記事>
1)ハトムギの効果と健康やエイジングケアへの可能性
ハトムギエキスは古くからイボの治療薬としてよく知られています。
乾燥させた種子は薏苡仁 (ヨクイニン) と呼ばれ、消炎や利尿、鎮痛などの目的で使われる医薬品としても知られています。
そんなハトムギについて、いくつかの研究を行いました。
その結果、ハトムギエキスには、次のような効果があることがわかりました。
- 免疫賦活活性がある
- 皮膚の表皮を増殖させる成分が含まれる
- 皮膚の真皮の線維芽細胞を増殖させる成分が含まれる
- ターンオーバーの改善や美白効果がある
- 紫外線保護作用を見出した。
- 抗炎症活性がある
こうしたことから、ハトムギエキスは、皮膚が新しく生まれ変わることをサポートし、表皮に存在するメラニン(しみ・黒ずみ)や疣贅(ユウゼイ=イボ)を体外に追い出す効果があるのです。
従来は、イボへの効果で有名だったハトムギですが、エイジングケア世代に多い肌悩みの改善にも良い食べ物であることがわかってきたのです。
ハトムギを食べ物として摂ったり、ハトムギエキスのサプリメントを日々の美肌作りやエイジングケアとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
<参考記事>
2)イチゴの効果と健康やエイジングケアへの可能性
イチゴは多くの方が好きなフルーツの1つだと思います。
そんなイチゴには、次のような成分が含まれています。
栄養素・成分 |
100g当たりの量 |
ポリフェノールの一種であるアントシアニン・エラグ酸 |
150mg |
キシリトール |
350mg |
ビタミンC |
62mg |
葉酸 |
92mg |
食物繊維のペクチン |
1.4g |
これら栄養素や成分に着目して研究を行った結果、次のようなことがわかりました。
- イチゴポリフェノールはヒト由来細胞における美白試験においてアルブチンと同等のメラニン産生抑制作用を示しました。
- 表皮角化細胞における抗炎症作用を示しました。
- マウスを使った試験でアレルギー抑制作用を示しました。
- 抗肥満作用を示しました。
このように、イチゴにもエイジングケア世代の肌悩みであるシミへの効果や肌荒れなどを抑える効果があることがわかったのです。
また、ビタミンCが豊富なので、コラーゲン産生を促すことで、肌のハリ改善にも効果的です。
さらに、体や肌の疲労にも効果的です。
ただし、イチゴでこれらの美肌効果や健康効果を得るには、毎日10粒近く食べる必要があります。
そのため、イチゴポリフェノールなどのサプリメントなどで摂ることがおすすめです。
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ここからは、ナールスがハトムギやイチゴの化粧品成分としての特徴やエイジングケア化粧品としての可能性を紹介します。