表情筋を鍛えるメリットとデメリット
表情筋(顔筋)が約30種類以上あると聞くと、鍛えるのが大変だと思いますね。
実は、その中で特に注目すべき表情筋は8つです。
- 広頚筋
- 胸鎖乳突筋
- 口輪筋
- 下唇下制筋
- 口角下制筋
- 小頬骨筋
- 大頬骨筋
- 笑筋
<提供:きみえ歯科>
①広頚筋(こうけいきん)
頬、下顎から首の前と側方に広がる幅の広い表情筋です。
口角を下方に引くはたらきがあります。
広頚筋が衰え弱くなってくると、お肌の重みを支えきれずにたるみの原因になり、マリオネットラインを目立たせます。
②胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)
表情筋ではありませんが、しわやたるみに関係の深い顔筋です。
胸骨と鎖骨の2カ所から始まり、耳の後ろの頭蓋骨についている筋肉です。
首や頭の角度を曲げたり、回旋させた状態で頭の位置を安定させるはたらきをしています。
③口輪筋(こうりんきん)
唇の周りを円状に囲んでいる表情筋です。
口を閉じたり突き出したりすることで、口元のさまざまな表情をつくり出します。
この筋肉が衰えると、口元のたるみ・シワにつながり、ほうれい線が目立つ原因となります。
ほかの表情筋の約7割とつながっているので、顔の表情への影響が大きい筋肉です。
④下唇下制筋(かしんかせいきん)
下唇を動かす表情筋です。
口輪筋の補助をする筋肉として、下唇を外側方向へ引っ張るはたらきをします。
下唇下制筋が衰えると、口元から顎にかかる縦ジワの原因に繋がります。
⑤口角下制筋(こうかくかせいきん)
上唇と口角を下方に引っ張る表情筋です。
この筋肉が弱まると、口角から下あごの縦ジワ、つまり、マリオネットラインの原因になってしまいます。
⑥小頬骨筋(しょうきょうこつきん)
口元や頬を斜めに引き上げて、笑顔をつくるはたらきをする表情筋です。
小頬骨筋が衰えると、頬にたるみができて、ほうれい線の原因になります。
⑦大頬骨筋(だいきょうこつきん)
口角を上外方へ引き上げて、大きな笑顔をつくるのに中心的なはたらきをする表情筋です。
大頬骨筋を鍛えることで、ほうれい線の予防につながります。
⑧笑筋(しょうきん)
口元から外側のエラに伸びている表情筋です。
口元を後方へ引っ張ることで、笑顔をつくります。
口輪筋だけでなく、口角の皮膚やあごの筋肉ともつながっています。
これらの表情筋(顔筋)は、多くの筋肉が複雑に連動していて、特に笑顔作りには重要な役割を担っています。これらのたるみを改善することにより、美顔を取り戻すことができます。
もちろん、8つでも大変と思う方も多いと思いますが、ここからきみえ歯科の表情筋エクササイズのポイントをご紹介します。