エイジングケアにオーソモレキュラー医学(栄養療法)を加えて内側から美肌へ

◆経歴
2001~2002 慶應義塾大学病院
2003~2006 日本大学医学部附属板橋病院
2006~2015 薫風会山田病院
2011~ 式場病院(非常勤)
2012~ 医療法人幸和会 美咲クリニック勤務(非常勤)
2012~2015 西東京市役所 精神科産業医
2014~ 医療法人回生會 新宿溝口クリニック勤務(非常勤)
2015 順天堂大学大学院 医学研究科卒
2016~ ブレインケアクリニック院長
2020~ 医療法人社団TLC医療会ブレインケアクリニック名誉医院長

◆資格・役職
精神保健指定医
精神科専門医、認知症診療医
博士(医学)
医療法人幸和会 美咲クリニック顧問
ReCODE 2.0 Practitioner(リコード法認定医)
ブレインケアクリニック 名誉院長
(一社)日本ブレインケア・認知症予防研究所 代表理事・所長
日本美容内科学会評議員

◆所属学会
日本精神神経学会
日本抗加齢医学会
日本認知症学会
日本認知症予防学会
日本アロマテラピー学会
日本オーソモレキュラー学会

30代や40代を迎えるとさまざまな肌悩みがでてきます。
これは肌の老化も原因ですが、体の老化や栄養状態が原因の場合があります。
もし、体内の栄養状態に問題があれば、いくらスキンケアやエイジングケアを頑張っても、また、薬を使っても肌状態が改善しないこともあります。

例えば、特に大きな病気では無くても、パフォーマンスの低下、気分の落ち込み、むくみ、冷え便秘または下痢、 肌のくすみ、肌荒れ、ハリやツヤが無いなどの症状を感じませんか?
もし、そんな状態が続くなら栄養状態に問題がある可能性が高いです。

そんな時にやるべきことは体の栄養状態を改善することです。
もちろん、自分自身で食べ物やサプリメントなどを使うことも良い方法ですが、自己流ではうまくいかないこともあります。

そんなときは、オーソモレキュラー医学(栄養療法)を取り入れて見ることも良い方法です。
私は、栄養療法に取り組み 12年になります。
ここでは、栄養療法とは何か、体や肌にどんな効果があるかについてご紹介します。

栄養療法とは?

栄養療法とは、血液検査などのデータから不足している栄養素を特定し、細胞が本来持っている機能を100%発揮できるよう、 食事とサプリメントなどによって必要な栄養素を速やかに補給することによって、心身の不調を改善する治療です。
オーソモレキュラー療法と呼ばれ、最近では日本でも注目されています。

広く行われている医療は、簡単に言えば病気や症状の原因に対してピンポイントで治療を行います。
原因がはっきりわかる病気や怪我であればそれで良いのですが、私たちが日頃感じることがある頭痛やめまい、 肌荒れ、気持ちの落ち込みなどの不定愁訴と言われる症状は、検査をしても原因がはっきりわからないことが多いものです。
このような症状に対しては対症療法的に薬が出されることが多いのですが、やめると再発してしまいます。
一方、栄養療法では、症状の有無に関わらず、栄養の偏りに着目してより根本的にアプローチをしますので、 薬のように即効性はないですが、少しずつ全体的に元気になっていきます。

人の体や肌は、自分自身が取り入れた栄養素できています。
取り入れる栄養素は、人それぞれなので、一人一人の栄養状態を詳細な血液検査で解析することで、 オーダーメイドで根本的な治療に取組みます。

具体的には、個々の栄養状態に合わせて、適切な食事やサプリメント、糖質コントロールを用いてアプローチします。

栄養療法の3つの軸

①食事

栄養療法では、個々の状態に応じた食事方法を取り入れます。特に「血糖値の安定化」と「タンパク質の最適な量の摂取」を基本としています。
これによって、体や肌に大切な栄養を送るとともに、糖尿病や糖化に予防を図ります。

②サプリメントによる栄養素の補充

栄養療法では、代謝のトラブルを改善させる働きを持つ栄養素をサプリメントで補います。
例えば、アトピー性皮膚炎の方に血液検査を行うと、亜鉛とオメガ3脂肪酸、ビタミンDの不足が多くの方に見られます。
そんな場合は、個々の不足の程度に合わせて、適量の亜鉛とオメガ3脂肪酸、ビタミンDを補います。

③生活習慣

運動や睡眠、日常生活に潜む様々なストレスは栄養の代謝に大きく影響しています。
栄養療法では、日常の生活習慣などで消費する栄養素についても注目しています。
そして、個々の状態に合わせて生活習慣の改善にも取り組んでいただきます。

栄養療法で期待できること

①ホルモンバランスが整う

栄養療法を適切に行うことで、ホルモンの材料が補充され、代謝が改善し、女性ホルモンのバランスを整えることができます。 これにより、体調不良の予防や改善から肌荒れ、乾燥肌など肌トラブルの予防や改善につながります。
また、ホルモンバランスが整うと、肌に十分な水分が良きわたりみずみずしい美肌が期待できます。

②ストレスの軽減

栄養療法を適切に行うことで、ストレスや不安に対する抵抗力が強くなり、心身の不調を軽減するのに役立ちます。 ストレスは自律神経を乱し、肌トラブルの原因となります。
ストレスや不安が軽減することで、体調アップや美肌効果が期待できます。

③免疫力の向上

栄養療法を適切に行うことで、免疫を向上させるのに役立ちます。 ビタミンや抗酸化物質などをうまく取り入れることで、病気や感染症にかかりにくくなります。 また、肌の酸化や糖化なども防げるので肌老化によるシワやたるみ、しみなどの予防も可能です。
また、アトピー性皮膚炎の症状の改善なども期待できます。

栄養状態は、精神の状態や脳の働きも影響されています。
適切に栄養療法を取り入れることで、心身の健康維持や肌トラブルや肌老化の予防ができるのです。

エイジングケア&スキンケア×栄養療法で本当の美肌へ

栄養療法が根本的な心身や肌質の改善につながることをご理解いただけたでしょうか?
栄養療法は、健康的で美しい肌の基盤づくりとしてとても大切です。
これに加えて正しいスキンケアやエイジングケアを行うことで、より肌悩みや肌トラブルの無い美肌が期待できます。
肌は表皮と真皮でできていますが、内側からの栄養に加えて、とても薄い肌表面の角質層へは基礎化粧品による水分や保湿成分の補給が大切です。 また、紫外線対策は栄養療法ではできないため、日焼け止めなどで肌を守ることも大切です。
特に、30代以上になると肌が少しずつ衰えます。
そんな肌には、機能性が高く刺激が少ない品質の良いエイジングケア化粧品を使うことも大切です。

正しい生活習慣と食べ物やサプリメントによる栄養、そして正しいエイジングケアで、年齢に負けずに心身と肌の健康をキープしましょう。

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