アンチエイジングはインナーケアが大切

信州大学医学部卒業。
慶應義塾大学医学部整形外科学教室医員、稲城市立病院整形外科医長歴任後の2004年、東京都目黒区に「洗足整形・形成外科」開院。
総面積270㎡超の広々とした施設で、医師ほか、理学療法士、鍼灸マッサージ師、柔道整復師らがホスピタリティにあふれた治療を提供している。
日本整形外科学会専門医、日本医師会認定産業医、日本レーザー医学会認定医、日本抗加齢医学会認定医。
日本股関節学会、日本人工関節学会、日本ペインクリニック学会の各会員。

肌や体のアンチエイジングは、エイジングケア化粧品ではできません。そのため、インナーケア、つまり体の内側から食べ物やサプリメントなどで栄養素を補うことが大切です。また、生活習慣でもインナーケアが可能です。
そこで、洗足整形・形成外科 院長の伊藤大助先生に「アンチエイジングはインナーケアが大切」というメッセージをいただきました。
また、ナールスからもインナーケアに関するアドバイスをお届けします。

伊藤大輔先生からのアンチエイジングに関するインナーケアへのメッセージ

美肌のためには、スキンケアやエイジングケアが大切です。
また、美容医療も進化しているので、肌悩みや肌老化の改善に効果を発揮します。
加えて、肌を若々しく保つためには、肌の内側からのケア、つまりインナーケアも大切です。
肌は角質細胞や線維芽細胞などによって形作られますが、美肌のためには栄養素を肌の細胞にしっかり届けることが大切です。
そうすることで、表皮のターンオーバーやバリア機能が正しくはたらきます。また、線維芽細胞がコラーゲンやエラスチンなどのハリ成分をしっかりとつくれるようになるのです。
そのためには、肌の源となるたんぱく質をはじめ、バランス良く栄養素を摂ることが大切です。

肉や魚、卵、大豆などにはたんぱく質が豊富なので、毎日バランス良く摂りましょう。
また、良質の脂質であるオメガ3系・6系・9系といった不飽和脂肪酸や糖質も適度に摂ることが大切です。
さらに、紫外線などによる活性酸素から肌を守るためには、抗酸化成分を摂ることを意識しましょう。

抗酸化物質には、ビタミンACEやポリフェノール、カロテノイドなどがあります。
これらは野菜や果物に豊富に含まれるので、多くの種類をバランス良く食べることをおすすめします。
ぜひ、肌の土台をつくるインナーケアもしっかり行って、美肌と健康をキープしましょう。

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食べ物でアンチエイジングのためのインナーケア

基本はタンパク質を中心としたバランスの良い食生活

体も肌も多くはタンパク質でできています。
そのため、タンパク質を中心にバランスの良い食生活を送りましょう。
脂質や糖質などの摂りすぎは良くありませんが、過度なカットも同じく良くありません。

また、ビタミン類やや亜鉛、鉄などのミネラルもコラーゲンを作ったり、肌のターンオーバーを整えるために大切です。
さまざまな栄養素をバランス良く摂りましょう。

さらに、水を上手に摂ることもアンチエイジングや美肌のためのインナーケアの1つです。

<参考記事>

抗酸化を意識したインナーケアでアンチエイジング

酸化を防ぐこともアンチエイジングのためにインナーケアにとても大切です。
酸化を防ぐ栄養素は、ベータカロチン、ビタミンC、ビタミンEやポリフェノールなどがあります。
また、過度な運動、紫外線は酸化の原因となるので避けましょう。

抗糖化を意識したインナーケアでアンチエイジング

糖化を防ぐこともアンチエイジングのためにインナーケアにとても大切です。
糖化を防ぐ栄養素は、ビタミンCや緑茶に含まれるカテキンなどです。
一方、コーンフレークは白米、食パンなど糖質の多い食べ物やGI値の高い食べ物は、糖化の原因になります。
食べ過ぎには注意しましょう。

腸活もインナーケアに大切

腸内環境(腸内フローラ)を整える活動、つまり腸活もインナーケアに大切です。
腸活に良いものには、発酵食品や大豆食品、食物繊維などを含む食べ物があります。

<参考記事>

サプリメントでもインナーケア

コラーゲンペプチドは体も肌のインナーケアにおすすめ

最近では、コラーゲンサプリメント、つまりコラーゲンペプチドにさまざまな効果があることが研究で分かってきています。
シワやシミなどの予防や改善といった美肌効果だけではなく、骨や毛細血管、傷を早く治す効果などがあることがわかってきました。
アンチエイジングのためのインナーケアのためには、良質のコラーゲンペプチドを摂ることもおすすめです。

<参考記事>

NMNは注目のアンチエイジングサプリ

ハーバード大学のデビット・A・シンクレア教授が自身の著書『LIFE SPAN 老いなき世界』の中でNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の研究結果を紹介したことなどで一躍有名になった成分です。

ヒトの年齢に換算すると80歳相当になるマウスに、一定期間NMNを投与した結果、20歳程度までに若返りできた結果が出たのです。

NMNには、長寿遺伝子群(サーチュイン遺伝子)を活性化するはたらきがあります。

5デアザフラビン(TND1128)とは何か~NMNの上位互換~

5デアザフラビン(TND1128)は、最近、NMNの上位互換の物質として注目を浴びています。
5デアザフラビンは、ミトコンドリアのミトコンドリア活活性では、NMNの数十倍、サーチュイン遺伝子活性でNMNの数倍あるという研究報告があります。

まだ、多くの研究が待たれますが、今後の期待できる可能性があるインナーケアの成分です。

医療でもインナーケアができる

医療においてもオーソモレキュラー医学(栄養療法)があります。
また、高濃度ビタミンCやグルタチオンほかさまざまな栄養素の点滴・注射があります。
これらは美白ケアが得意です。
また、プラセンタ注射は疲労回復や女性の更年期障害の治療にも使われます。

<参考記事>

インナーケアのための避けたい習慣

喫煙は、体や肌の酸化の原因となって肌老化やエイジングを進めるリスクが高い嗜好品です。
アンチエイジングや美肌のためには、喫煙習慣がある方は禁煙に取り組むことをおすすめします。
また、過度がストレスもインナーケアにとってマイナスです。
ストレスを解消することは簡単ではありませんが、趣味やスポーツなど自分なりの楽しみを見つけることが大切です。

<参考記事>

まとめ

肌や体のアンチエイジングのためのインナーケア、つまり体の内側からケアについて紹介しました。
エイジングケア化粧品は、肌の表皮の角質層にアプローチすることで、潤いをもたらすことや肌のハリやツヤをもたらすことが得意です。
しかし、肌の奥の真皮へは届きません。そのため、肌をしっかりと支えるためには、インナーケアが大切です。それによって、体や肌のエイジングを少しでも抑えることが可能になるのです。
スキンケアやエイジングケアに加えて、インナーケアも取り入れましょう。

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