50代のエイジンググケアのために~大切なポイントとナールスのおすすめ~

福岡大学医学部卒業
岡山県の倉敷中央病院で初期臨床研修過程修了後に、同院形成外科で後期研修医として採用。
福岡大学形成外科入局、助教として採用難易度の高い手術、再建外科、抗加齢・美容医療を経験。
形成外科学会専門医資格を取得、同大学で医局長就任。
さらなる患者さんの生活の質の向上を目指し、六本松稲本クリニック形成外科、美容皮膚科を開院。

この記事では、医療法人 本和会 六本松稲本クリニック 理事長稲本和也先生から「50代のエイジングケアのために」についてのメッセージをいただきました。
また、ナールススタッフが、50代のエイジングケアの考え方や実践方法に関して詳細に解説します。
さらに、50代のエイジングケアにおすすめの化粧品から美容医療まで紹介します。

稲本和也先生の「50代のエイジングケアのために」についてのメッセージ

40代半ばから更年期が始まりますが、50代は更年期後半を意識したからだやお肌のケアが大切になる年代です。
更年期になると、卵巣機能の衰えが増し、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が減少して、からだや心理面でさまざまな変化が起こります。それが後半になるとさらに顕著です。
また、年齢とともに皮膚のターンオーバーが遅くなり、潤い成分や保湿力、ハリ、弾力成分や皮膚の厚みも減少します。
そのため、「お肌が乾燥・敏感状態になる」こと、「ハリ・弾力、うるおいも急激に低下する」ことを前提に、対策を立てることが必要になります。

50代のエイジングケアでまず取り入れたいのが食べ物による対策。
エストロゲンの分泌が減少しますので、代替するイソフラボンなどの成分を補い、内側からお肌のハリ・弾力の保持を目指しましょう。

スキンケアでは、刺激の強い洗顔は避け、皮膚のターンオーバーの促進と保湿力を高めるエイジングケアと紫外線対策を行いましょう。
もしも、乾燥や肌荒れ、敏感肌といった肌トラブルが続くようなら、一時的に自己流のエイジングケアをお休みして、皮膚科や美容皮膚科を受診するなどして、専門医師による指導でお肌の機能回復を優先しましょう。

生活習慣では、睡眠不足や喫煙などのよくない習慣を避け、規則正しい生活を心掛けましょう。
なお、お肌悩みが深い場合は、美容医療も選択肢の一つです。
信頼できる専門医としっかり相談の上、納得したうえで治療を受けましょう。

ホルモンバランスの影響もあり、心もからだも疲れやすい年代ですが、お肌の調子が悪いとさらに気持ちが落ち込んでしまうことも。
正しいケアを頑張りすぎずに続けて、健やかな素肌をキープしていただければと思います。

<関連記事>

50代の肌老化の進み具合は?

50代のエイジングケアの前に、肌状態について確認しておきましょう。

エイジングインデックスで見る50代のお肌

ナールスでは独自の指標「エイジングケアインデックス」を考案し、年代別の肌状態を8つの要素で可視化できるようにしました。

8つの要素とは以下のとおりです。

  • エストロゲン量
  • お肌の水分量
  • お肌の皮脂分泌量
  • セラミド量
  • エラスチン量
  • コラーゲン量
  • ヒアルロン酸量
  • お肌のターンオーバー(新陳代謝)周期

これらのバランスによって、お肌の状態が左右されます。 それをレーダーチャート化したのでエイジングインデックスのグラフです。

レーダーチャートでは、各項目の指標として以下を用いました。

  • お肌全体のエイジングの指標は、「ターンオーバー」「エストロゲン量」
  • 表皮のエイジングの指標は、「お肌の水分量」「皮脂分泌量」「セラミド量」
  • 真皮のエイジングの指標は「コラーゲン量」「エラスチン量」「ヒアルロン酸量」

それぞれのピークを100として、年代ごとに相対的に表しています。
エイジングケアを考える前に、50代のエイジングインデックスを理解しておきましょう。

<お肌のエイジングインデックス>
お肌のエイジングインデックス

50代は多くの女性が閉経を迎え女性ホルモン量が激減する年代です。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンが減ることで、肌の潤いは無くなり、コラーゲンやエラスチンの減少が進む年代です。
そんな時だからこそ、60代、70代、80代と今後の数十年を見据えたエイジングケアが必要となります。

<50歳のエイジングインデックス>
50歳のエイジングインデックス

<55歳のエイジングインデックス>
55歳のエイジングインデックス

<参考記事>

50代の肌で感じる衰え

エイジングインデックスからもわかるとおり、50代になると、40代に比べて次のようなお肌の衰えや悩みを実感する人が多くなってきていることと思います。
50代の大きな変化は、角質が約20%も硬く厚くなることです。
その理由は、肌の新陳代謝「ターンオーバー」の低下です。また、水分蒸散量(肌から水分が出ていく量)が増えるのを防ぐためとも考えられています。
いずれにしても、古い角質が積み重なってしまう状態で、ごわつき、乾燥、くすみがおこりやすいです。
また、肌の真皮も衰えが隠せません。
そのため、次のように感じることが多くなります。

  • お肌の保水力が弱ってきて、カサカサとした乾燥状態に悩まされることが多くなってきた。
  • エストロゲン量の急激な低下にともない、お肌のハリ・弾力が減ってきて、しわやほうれい線が深くなったり、毛穴、目の下のたるみ、顔全体のたるみがより目立ってきた。
  • 目の下のくまも目立つので、老けた印象が強くなってきた。
  • しわやたるみによって、お肌がくすんだ印象から抜け出せない。
  • 老人性色素斑などのシミが目立ってくる。

衰えた肌と若々しい肌

ただし、個人差も多く50代でも肌悩みの少ない方や美肌をキープされている方もいます。

一方、お肌やからだの内面に対してあまりエイジングケアをしてきていなかった場合、その積み重ねによって、目尻や目の下のしわ、ほうれい線などが深く刻まれたり、顔のたるみ、くすみのせいで、「全体的な印象がひどく老け込んでしまった」「人相が変わってしまった」といったことを招くこともあります。

<参考記事>

50代のエイジングケアの基本的な考え方

50代であっても何歳でもエイジングケアの基本はいたってシンプル。
次の3つのことを実践するだけです。

<エイジングケアの3つの基本>

  • 肌を清潔に保つこと→洗顔やクレンジング
  • 保湿で肌を潤す→スキンケア化粧品の使用による保湿ケア
  • 日焼けを防ぐ→日焼け止めの使用をはじめとする紫外線対策

この3つの基本を毎日正しく行うことが、年齢に応じたお手入れ、つまり、50代エイジングケアを行うということなのです。

具体期には、50代の肌を考えて刺激が少なく優しい洗顔料やクレンジング料、化粧水をはじめとする保湿化粧品、日焼け止めを選ぶことが第一歩です。
そして、それらを正しく使えば良いのです。

<エイジングケアに大切なことを詳しく知りたいなら>

エイジングケアの実践のポイントは?

50代のエイジングケアは、自分のお肌に足りない成分や抗酸化作用のある成分を配合したエイジングケア化粧品を選択するのが大切です。
しかし、「50代だから、もっと手入れしなくては!」と化粧品を使い過ぎるのは、かえってマイナスになります。
とにかく、50代のエイジングケアの基本は、「保湿」です。
これは、どの年代でも第一に挙げられるほどに大切なスキンケアの基本ですが、50代は女性ホルモンが激減するため、これまで以上に乾燥が目立つお肌になります。 また、コラーゲンやエラスチンの減少でシワ、たるみなどが目立つようになります。
だからこそ、10年後、20年後のお肌を考え、いまのお肌の状態をなるべく維持できるようなエイジングケアを実践することがポイントです。

洗顔・クレンジング

洗顔もクレンジングも正しく行うことが大切です。
洗顔料やクレンジング料は弱酸性のものアミノ酸系洗浄成分配合がおすすめです。
一方、ミネラルオイルのクレンジング料や拭き取り式のクレンジング料、スクラブ洗顔などは控えましょう。

保湿は?

50代は高保湿で低刺激な成分やセラミド、プロテオグリカン、ナールスゲン、ナイアシンミドなどを配合したエイジングケア化粧品を使うことをおすすめします。

紫外線対策

50代も紫外線対策はエイジングケアの要の1つです。
年間を通して紫外線ダメージを受けないようにしましょう。
日傘、帽子、衣類、UVカットサングラスなどを上手に使いまししょう。
また、日焼け止めは肌に優しいノンケミカル処方がおすすめです。

50代におすすめのナールスエイジングケア化粧品の組み合わせ

わたしたちナールスがおすすめする50代のエイジングケア化粧品をご紹介します。
ナールスのエイジングケア化粧品は、基本的にはどの年代でも使えます。また、インナードライ肌や敏感肌でも使えます。しかし、同じ50代でも個人差があるので、ご自身の肌状態や肌質に合わせて、最適な組み合わせを考える際の参考にして下さいね。

分類 化粧水 美容液 クリーム UV下地 クレンジング 酵素洗顔 パック
商品名 ピュア ネオ ユニバ ヴェール エークレンス フォーム リジェ
50代

特に、医師監修アミノ酸系洗浄成分配合・W洗顔不要のクレンジングジェル「ナールスエークレンズ」やナールスゲン配合のノンケミカル処方の日焼け止め「ナールスヴェール」がおすすめです。
さらに、週1回程度のスペシャルケアに純国産ヒト幹細胞培養液配合フェイマスク「ナールスリジェパーフェクトマスク」がおすすめです。

50代におすすめのエイジングケア美容医療

50代で気になるシワやたるみに効くおすすめの切らない美容医療を5つピックアップしてご紹介します。
いずれもダウンタイムが短い点がメリットですが、定期的な施術が必要になります。

糸リフト

糸リフトは皮膚の組織に特殊な医療用糸を挿入することで顔のたるみをリフトアップする施術です。50代の気になるほうれい線やマリオネットラインなどの顔のたるみを改善できる施術です。また、小顔効果やハリ・ツヤ感アップも期待できます。即効性がある上にメスを使わずダウンタイムも短いこともメリットの1つです。

<糸リフトの施術部位>
糸リフトの施術部位

<参照記事>

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸注射とは、細い針を使って肌にヒアルロン酸製剤を注入し、ほうれい線やしわの改善、リフトアップなどの効果を狙う治療法です。
即効性があることもメリットで、施術後すぐに効果を感じられます。
また、ダウタイムも短い点もメリットです。

ナールスコムの店長の村上清美も体験している施術です。

<ヒアルロン酸注射のビフォーアフター>
ほうれい線へのヒアルロン酸注入のビフォーアフター

施術内容 ほうれい線へヒアルロン酸を注入
費用 88,000円
副作用・リスク 稀に腫れや内出血、アレルギー反応が起きる可能性があります
<参照記事>

ハイフ

ハイフとは、高密度の超音波を気になる部位に集中照射し、顔のたるみを引き締め、リフトアップやボディの痩身などの美容効果が期待できる施術です。

ハイフは唯一、皮膚の奥深くにある脂肪と筋肉の間にある「SMAS層」と呼ばれるたるみの原因の筋膜層に熱ダメージを与えることで、筋肉を縮ませ、肌を引き締めます。その後、周辺の組織が修復しようとコラーゲンが再生・増殖し、リフトアップ効果を促します。

切らないたるみ治療として50代のエイジングケアにおすすめの治療の1つです。

ナールスの代表の富本充昭も3度体験しています。

ハイフの効果

<参照記事>

高周波(RF)治療

高周波(RF)治療は、表皮にできるだけダメージを与えず、真皮・脂肪層に熱を加えてて肌の引き締めを図る治療です。施術後に真皮のコラーゲン増生も促されるため、肌のたるみ・シワの改善、肌のハリ・リフトアップ効果が期待できます。ハイフより少し浅い部位がターゲットなので併用治療も可能です。
高周波治療の機器としては、サーマクールがよく知られていますが、最近では痛みを軽減したボルニューマやオリジオなどが人気です。

高周波治療のターゲット

<参照記事>

スネコス注射

スネコス注射とは、低分子ヒアルロン酸と6種のアミノ酸を独自の比率で配合した薬剤を使用して、目の下のクマの改善やハリを回復させる治療方法です。

薬剤を皮膚の真皮層に直接注入することで、真皮の線維芽細胞を刺激してコラーゲンとエラスチンの生成することでたるみの改善が期待できます。

50代の目の下のクマにおすすめの美容医療の1つです。

<参照記事>

まとめ

50代のエイジングケアのコツやポイントをご紹介しました。
医療法人 本和会 六本松稲本クリニック 理事長稲本和也先生から「50代のエイジングケアのために」についてのメッセージをいただいた上で、ナールスからの解説を加えました。
50代はいまやまだ人生の半ばですが、多くの女性が閉経を迎えるなどライフステージが変わるタイミングでもあります。
残念ながら肌の老化も進み肌悩みも増えることが多いです。
しかし、良いエイジングケア化粧品で正しいスキンケアを行えば、その速度をゆっくりにすることは可能です。
また、化粧品によるスキンケアでは改善しない場合の美容医療による切らないたるみやしわ治療の施術も紹介しました。
この記事が50代の女性のエイジングケアに役立てば幸いです。

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