美容研究家上田麻里さんに、基本的な4つの肌タイプ・肌質の見極め方と適切なスキンケア方法のコツをご紹介いただきます。また、ナールスからは、実践的な肌タイプチェック法からまだある肌タイプの特徴とスキンケア、肌タイプにこだわらないおすすめのエイジングケア化粧品をご紹介します。
肌タイプにかかわらず透明感の肌を目指せる!|美容家上田麻里さんのメッセージ
透明感のある美しい肌は多くの女性にとっての憧れですよね。
でも、肌質は生まれ持ったもので変えられない…?
そんなことはありません。
自分に合ったスキンケアを見つけて、コツコツとお手入れを続けていけば、肌は必ずその努力に応えてくれますよ。
自分の肌タイプをきちんと知っていますか?
トラブルがなく、健康的な美しい肌を育てるためには、自分の肌タイプを見極めることが大切です。
いくら高価なスキンケア化粧品やエイジングケア化粧品を使っていても、肌質に合っていないとなかなか効果を発揮することはできません。
まずは、自分がどの肌タイプなのかをしっかりと把握してみてください。
■4つの肌タイプ
【乾燥肌】
水分・油分が共に少なく、全体的にカサつきやすい
→高保湿タイプの化粧水、こっくりとしたクリーム等で水分と油分を両方バランスよく補給するお手入れを。刺激になりやすいスキンケアには要注意。
なお、乾燥肌が進んで一層、バリア機能が低下すると乾燥性敏感肌になってしまいます。
<参考記事>
【脂性肌】
水分・油分が共に多く、全体的にベタつきやすい
→水分が多いことは良いことですが、過剰な油分は毛穴やニキビなどの肌トラブルの原因になることも。丁寧な洗顔と引き締め効果のあるスキンケアで余分な皮脂を抑えるケアを。ベタつきが気になる場合も化粧水や乳液を省くのはNG。
なお、肌表面はベタついていても、肌の内側の水分が不足している状態は、乾燥性脂性肌(インナードライ肌)です。この場合は、乾燥肌のケアを行いましょう。
<参考記事>
【普通肌】
水分が多く、油分が適度なタイプ。状態が安定しており、トラブルを起こしにくい
→肌状態が安定しているので、新しいスキンケア化粧品や集中ケアなどを試すのも◎
ただし、化粧水、乳液やクリーム等で毎日きちんとケアすることは忘れずに。
<参考記事>
【混合肌】
水分が少なく、油分が多いタイプ。頬やあごなどのUゾーンはカサツキを感じる一方、Tゾーンやあごなど部分的にベタつきを感じる
→混合肌は水分不足になりがちなので、保湿力の高い化粧水でしっかり水分補給を。
乳液やクリームの使用量は場所によって調整するのがおすすめ。
今、挙げた以外でも遺伝的な要因やアレルギーなどが原因で著しくバリア機能が低下している敏感肌の方もいます。
この場合は、乾燥肌のケアをより優しく行うことが大切です。
<参考記事>
肌質タイプ・肌質改善の化粧品の使い方
肌質改善に化粧品を1か月半ほど使おう
スキンケア化粧品やエイジングケア化粧品は、使い始めてすぐに効果が表れるものではないので、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)の周期に合わせて、最低でも1か月半ほどは使用してみてください。
40代、50代とエイジングが進むほどターンオーバーが遅くなるので、より長い期間使う方がベターです。
調子が安定しているのであれば、そのまま使い続けて大丈夫です。
<参考記事>
肌質改善に化粧品を1か月半ほど使おう
スキンケアの基本は、肌の水分と油分をバランスよく保つことです。
また肌質は、季節や年齢、ホルモンバランスなどによっても変わっていくため、今まで使用していたスキンケア化粧品やエイジングケア化粧品が合わなくなるということももちろんあります。
その時々でしっかりと向き合い、透明感のある健やかな肌を育んでくださいね。
<関連記事>
ここからは、ナールスが肌タイプの実践的なチェック法やまだある肌タイプの特徴をご紹介します。
また、肌タイプにかかわらず使えるおすすめのエイジングケア化粧品をご紹介します。
実践!肌タイプチェック法
上田麻里さんの解説である程度、肌質・肌タイプの見分け方がわかりました。
では、実際、それをどうやって判断すればよいでしょうか?
本来は、美容クリニックで肌診断してもらったり、百貨店などで肌の水分チェックを受けるなどが確実な方法です。
しかし、実際はそんな機会をいつも作るのは難しいですね。
そこで、ここでは自分でできる肌タイプの見極め方を2つご紹介します。
また、美容クリニックでどんな肌診断が行われるかも紹介します。
洗顔後の肌状態から見分ける
洗顔後の肌状態で肌タイプを見極める簡単な方法です。
夜の洗顔を行い、タオルなどで顔を拭いて、スキンケアをせず、春~夏なら10分、秋~冬は5分程度放置します。
洗顔後の肌状態 |
肌タイプの可能性 |
しっとり感があって、お肌のツッパリがない< br >Tゾーンのテカリや脂っぽい感じもない |
普通肌 |
お肌にツッパリ感を感じる< br >特に目元や口元、頬などにカサツキを感じる |
乾燥肌< br >乾燥性敏感肌 |
しっとり感があって、お肌のツッパリがない< br >顔全体にテカリや脂っぽい感じがある |
脂性肌 |
顔全体にテカリや脂っぽい感じがある< br >その後、肌のツッパリを感じる |
インナードライ肌 |
目元や口元、頬など特定の部位だけにカサツキを感じる。または、Tゾーンだけ脂っぽい。 |
混合肌 |
メイク後の肌状態で肌タイプを見極める
ベースメイクをしてから数時間から半日程度経過した時点で肌状態やメイク崩れの有無をチェックします。
これも洗顔後のチェックと同じで絶対的なものではありません。
肌状態・メイク崩れ有無 |
肌タイプの可能性 |
肌ツヤがあり、化粧崩れも気にならない |
普通肌 |
肌ツヤがなく、顔全体にツッパリやごわつきを感じる |
脂性肌 乾燥肌 乾燥性敏感肌 |
顔全体にテカリを感じる |
脂性肌 インナードライ肌 |
Tゾーンはテカリでメイクが崩れている一方で、目元や頬はツッパリ感やごわつきがある |
混合肌 |
ここで気を付けないといけないのは、脂性肌とインナードライ肌の見極めです。
メイクだけではなく、洗顔後の肌状態と合わせて確認しましょう。
美容クリニックで行われる肌診断は?
美容クリニックでは、ネオヴォワールワンやビジアなど医療機器を使って肌診断を行います。
これは肌タイプだけではなく、肌状態を精密に行うことが可能です。
また、視覚的に肌状態を見ることができます。
美容クリニックでは、肌悩みの治療の前に、感覚的ではなく客観的に肌状態を把握することで、適切な治療を提案することが可能です。
<参考記事>
肌タイプ別スキンケアの実践法
肌タイプ別のスキンケアのポイントを整理します。
乾燥肌のスキンケアの基本
乾燥肌と乾燥性敏感肌やインナードライ肌、敏感肌のスキンケアの基本は同じです。
洗顔・クレンジング |
アミノ酸系や弱酸性など低刺激のアイテムを使う ダブル洗顔は避ける |
保湿ケア |
高保湿・低刺激の化粧水・美容液・乳液・保湿クリームを使う |
紫外線対策 |
必須 ノンケミカルの日焼け止めを使う |
注意事項等 |
特に冬は部屋の湿度なども調整する 過剰なスキンケアは避けることが大切 |
<参考記事>
脂性肌のスキンケアの基本
洗顔・クレンジング |
比較的脱脂力の強いアイテムも使える 適度な酵素洗顔がおすすめ |
保湿ケア |
ビタミンC誘導体配合化粧品がおすすめ 高保湿・低刺激の化粧水・美容液を使う 十分潤うなら乳液や保湿クリームは不要 |
紫外線対策 |
必須 ノンケミカルの日焼け止めがおすすめ |
注意事項等 |
過剰な皮脂取りをしない |
普通肌のスキンケアの基本
普通肌は刺激を感じないなら比較的、自由にスキンケアアイテムを選ぶことが可能です。
しかし、基本をしっかり守りましょう。
洗顔・クレンジング |
刺激がなく、かつ、しっかり洗えるアイテムを選ぶ |
保湿ケア |
高保湿・低刺激の化粧水・美容液がおすすめ 十分潤うなら乳液や保湿クリームは不要 |
紫外線対策 |
必須 ノンケミカルの日焼け止めがおすすめ |
注意事項等 |
エイジングとともに乾燥肌に傾くので、年々、優しいスキンケアを意識する |
混合肌のスキンケアの基本
混合肌のスキンケアの基本は乾燥肌と同じです。
洗顔・クレンジング |
アミノ酸系や弱酸性など低刺激のアイテムを使う ダブル洗顔は避ける |
保湿ケア |
高保湿・低刺激の化粧水・美容液・乳液・保湿クリームを使う |
紫外線対策 |
必須 ノンケミカルの日焼け止めを使う |
注意事項等 |
|
まだある!さまざまな肌タイプ・肌質
ビニール肌
「ビニール肌」とはまるでビニールのようにピンと張ったような肌状態で、一見「つるん」とした綺麗な肌に見えますが、何らかの原因で肌のキメが失われ角層が薄くなった肌状態です。
これは過剰なスキンケアなどで肌のバリア機能が低下し、ターンオーバーが過度に促進している肌状態です。
肌タイプとしては、乾燥肌や敏感肌に近いです。
そのため対策は乾燥肌や敏感肌のスキンケアを適切に行うことです。
<参考記事>
ゆらぎ肌
ゆらぎ肌は、季節の変わり目や体調など内部環境の変化によって、突然お肌が敏感になってしまう状態のことです。
季節的な敏感肌状態ともいえます。
つまり、肌タイプとしては、乾燥肌や敏感肌に近いです。
そのため対策は乾燥肌や敏感肌のスキンケアを適切に行うことです。
<参考記事>
肌タイプを選ばないナールスのエイジングケア化粧品
ナールスのエイジングケア化粧品は、すべて肌に優しく角質(コルネオ)を守ることを目指して開発しています。
そのため肌タイプや肌状態を選ばずに使えます。
主力成分であるナールスゲンは、アミノ酸誘導体で肌に優しい成分で、保湿力も高い一方、サッパリしています。
そのため、普通肌はもちろん、乾燥肌でも脂性肌でも使いやすい成分です。
また、石油系合成界面活性剤、合成香料、合成着色料、鉱物油は不使用で、防腐剤やアルコールもほぼ使用していません。
ぜひ、どんな肌タイプや肌質でも使えるお客様の声や口コミをチェックしてみてください.。
<参考記事>
まとめ
美容研究家上田麻里さんに、基本的な4つの肌タイプ・肌質の見極め方と適切なスキンケア方法のコツをご紹介いただきました。
また、ナールスからは、実践的な肌タイプチェック法からまだある肌タイプの特徴とスキンケアをご紹介しました。
さらに、肌タイプにこだわらないおすすめのエイジングケア化粧品をご紹介しました。
肌タイプの基本は、普通肌、乾燥肌、混合肌、脂性肌の4種類ですが、肌状態に違いによって、乾燥性敏感肌やインナードライ肌などもあります。また、ゆらぎ肌やビニール肌と呼ばれる肌もあります。
肌タイプや肌の状態を把握することで、自分の肌に合った適切なスキンケアをすることができます。といってもどんな肌タイプでも基本は、バリア機能を守りターンオーバーの正常化を目指すことが大切です。
肌タイプや肌状態を意識しつつも、スキンケアやエイジングケアの基本を守って、健やかな美肌を目指しましょう。