Ⅰ.女性ホルモンとお肌の関係は?
そこで、今回、皆さんに「美しさと女性ホルモン」のお話をシェアいただきたいと思います。
プロゲステロンは、「ブスホルモン」だから、不要?
ホルモンは、100種類以上ありますが、女性の美しさに関係が深いのは、 女性ホルモンのプロゲステロン(黄体ホルモン)と エストロゲン(卵胞ホルモン)です。
「プロゲステロン」は、妊娠をサポートするホルモンです。お肌との関係では、皮脂の分泌と関わっています。また、体内の水分保持、食欲増進、基礎体温を上げるはたらきがあります。プロゲステロンは、月経周期の28日間のうちの排卵から月経までの高温期の14日間は、分泌が多く、エストロゲンより優位に働きます。この期間は、お肌が脂性肌に傾く傾向にあり、プロゲステロンが過度な場合、「お肌のテカリ」をもたらす場合があります。また、その期間にニキビができ易くなってしまうこともあります。そのため、プロゲステロンは、「ブスホルモン」と呼ばれることもあります。しかし、プロゲステロンの分泌が少なすぎれば、生理不順などの問題も起こりますし、お肌がカサカサになってしまうリスクもあります。プロゲステロンは、その呼ばれ方や作用の特性から、「お肌には不要では?」と勘違いされてしまいがちですが、大切なホルモンなのです。
- 【働き】
-
・妊娠を助けるホルモン
・体内の水分を保持したり食欲を増進させる働きがある
・基礎体温を上げる働きがある
「エストロゲン」は、「美のホルモン」と言われるとおり、女性らしさを作るホルモンです。
お肌では、水分の保持やコラーゲンを増やすはたらきがあります。自律神経、感情の動き、骨、脳とも関係しています。
そのため、エストロゲンが減ると、更年期障害、骨粗鬆症などのリスクも増えるのです。
- 【働き】
-
・女性らしさをつくるホルモン
・自律神経、感情の動き、骨、皮膚、脳の働きにも大きく関わっている
・基礎体温を下げる働きがある
この2つのホルモンは、どちらも大切であり、年齢や月経周期にあわせた量のバランスを考慮して、付き合っていくことがポイントです。
更年期になると、プロゲステロンはエストロゲンに比べて明らか低値を示します。
したがって、エストロゲンだけでなく、急速に低下するプロゲステロンの補充が必要になるのです。
エストロゲンだけの長期の投与は、子宮のある女性では子宮体がんのリスクを高めると言われています。
一方、エストロゲンとプロゲステロンを併用すれば、子宮体がんのリスクはホルモン補充療法を受けてない人よりかえって低下するという研究報告もあります。どちらか1つではなく、プロゲステロンもエストロゲンとも大切であること、また、そのバランスが大切であることを、ご理解頂ければ幸いです。
年齢が上がれば、線維芽細胞がエストロゲンを作る?
- 司会:
中川さん、わかりやすいお話ありがとうございました。
実は、最近、線維芽細胞とエストロゲンの関係について、興味深い医学論文を読んだので、そのポイントを皆さんにシェアさせて頂きます。
2012年の日本皮膚科学会学会誌に掲載された「ヒト皮膚線維芽細胞のアロマターゼ活性の加齢変化」という論文です。
エストロゲンは、「アロマターゼ」という酵素によって、男性ホルモンであるアンドロゲンから、変換されて作り出されます。
このアロマターゼは、卵巣、胎盤、脳のほか、皮膚の線維芽細胞でも活性があります。
つまり、エストロゲンは、線維芽細胞のアロマターゼのはたらきで、お肌でも作られているのです。
先ほどのお話でもあったとおり、エストロゲンには、お肌では、水分を保持する、コラーゲンを増やすなどのはたらきがあります。
この論文では、実験の結果、皮膚のアロマターゼの活性が、30歳代で最も低く、年齢があがるとともに、活性が高くなったと報告されています。先ほど説明がありましたが、30代を超えるとエストロゲンは減少します。ところが、そのタイミングから、皮膚のアロマターゼ活性が上がり、お肌のエストロゲンが増えるのです。
ただし、紫外線を線維芽細胞に照射した場合は、紫外線ダメージか酸化ストレスの影響でアロマターゼの活性が上がりませんでした。
この論文の結果は、卵巣から分泌されるエストロゲンが減ってくると、線維芽細胞が健康なら、補償的に働いてエストロゲンを増やしてくれることを示唆しているのです。閉経後は、皮膚は人の最大の臓器である皮膚がエストロゲンを作る役割を担っているのです。スキンケアやエイジングケアのお話をすると、頻繁に登場する「線維芽細胞」のお話ですがやはり、本当に大切な細胞ですね。
紫外線を避けることをはじめ、日々、線維芽細胞を健やかに保つように、意識した生活がとても大切であることが、再認識させられる研究報告です。
Ⅱ.紫外線と美白
美白とは、本当は何のこと?
まず、美白とは、「美白=シミなどを取って改善する」「現状より白い肌を作る」ことだと考えている方が多いのですが、そうではありません。薬機法(旧 薬事法)で認められている美白化粧品の作用は、「メラニンの生成を抑え、しみ、そばかすを防ぐ」又は「日やけによるしみ・そばかすを防ぐ」ことです。つまり、あくまでも「予防レベル」なのです。したがって、ご自身の本来のお肌の色以上に白くなる訳ではありませんし、もしそうなってしまうと、それ自体問題です。
「美白」を考える場合、「なぜお肌が黒くなるか?」を理解することが大切です。そうすれば、美白化粧品を使う前に、予防することの大切さがご理解頂けると思います。
なぜ、お肌が黒くなるの?
お肌が黒くなったり、シミができる原因は、紫外線であることはご存知ですね?
実は、これは体の防御反応です。紫外線が皮膚にあたると、私たちの体は、意志に関係なく、「メラニン」という紫外線吸収作用を持つ色素を作って、体を守ろうとします。
そのプロセスは
- 1
- 紫外線があたると表皮で情報伝達物質(エンドセリンなど)ができて、基底層のメラノサイトに届き、「メラニン」生成のスイッチが入ります。
- 2
- メラノサイトでは、「チロシン」というアミノ酸に対して、「チロシナーゼ」という酵素がはたらき、「メラニン色素」に変えます。
- 3
- メラニン色素は、その後、ターンオーバーのプロセスで、表皮の上側に移動します。
その際に、活性酸素で、色が黒く変化してしまうのです。
- 4
- メラニン色素は集合する性質があるので、一部でメラニンができるとその部分で活発にメラニン色素ができます。それが、シミになってしまうのです。
紫外線の影響が強くなくて、ターンオーバーが正常であれば、メラニン色素は一定期間で角質になり、最後は剥がれ落ちます。
しかし、お肌が紫外線を防御し切れない場合は、皮膚にとどまって、シミとして残ってしまうのです。
美白化粧品のメカニズムは?
今、メラニンができるメカニズムを説明しましたが、「美白化粧品」には、その途中のどこかのプロセスでメラニンの生成を抑制するか、出来上がったメラニンを元に戻すはらたきがあります。
メラニンの生成を抑制する美白化粧品には、
抑制する成分
カモミラET、
トラネキサム酸など
阻害する成分
アルブチン、コウジ酸、
ビタミンC誘導体、
ダエダリンAなど
分解する成分
リノール酸S、
マグノリグナンなど
の3つがあります。
メラニンを元に戻すのは、「還元」と言いますが、ビタミンC誘導体がその働きを持っています。
美白化粧品は、基本的に医薬部外品なので、ある程度の効能があります。
しかし、医薬品ではありませんので、過度に頼るのではなく、予防的な使い方を基本と考えれば良いと思います。
- 仲井:
私は、定期的にレーザーでシミを取りますが、問題ありませんか?
- 司会:
はい。美白化粧品ではシミを無くすことは難しいですから、ご自身が、医師の説明をご理解され、納得して受ければ、良い選択肢の1つではないでしょうか。
ただ、「いつでもレーザーを使えば良い」と考えるよりは、普段から予防を考えた方が良いと思います。
目に紫外線が当たるとお肌が黒くなる!?
肌は紫外線を直接浴びなくても目で受けるだけで日焼けするか?という実験を、大阪市大の研究チームは実施しました。その結果、目からの紫外線でメラニンが増えることがわかりました。
研究では、マウスを、紫外線をあてない群、耳の皮膚だけにあてる群、目だけにあてる群の3つに分けて、調べたのです。その結果、目だけあてるマウスにも耳の皮膚だけにあてるマウスと同じ量のメラニン色素ができたのです。
研究チームは、目が紫外線を受けると、三叉神経を通じて下垂体に「体に悪い紫外線が来たぞ」という情報が伝わり、下垂体が「メラニン色素を作れ」と指示して皮膚が黒くなるのではないか、と考えているそうです。非常に興味深い結果だと思います。
人間でも、同じことが起こる可能性があるので、お肌の日焼け防止には、サングラスも有効な手段だと思います。
ナールスブランド こぼれ話
座談会が終了前に、皆さんからナールスブランドの製品やナールスゲンのことで、色々なお話をさせていただきました。
ナールスブランドやナールスゲンなどをご理解頂く上でご参考になる情報です。
- 中川:
私の周りには、ナールスピュア発売の時から使っている方が何名かいるのですが、なぜ、無名の会社の化粧品を、発売と同時に使っているのか、少し不思議だったのですが?
- 司会:
ナールスピュアは、2013年の7月5日に発売しました。実は、その年の8月1日に読売テレビのニュース番組「かんさい情報ネット ten」でナールスゲンの開発のお話やナールスピュアが紹介されました。それで知名度が上がったのだと思います。また、そのときから、今までずっと続けてお使いのお客様もたくさんいらっしゃいます。
- 美保:
なぜナールスゲンがTVで紹介されたのですか?
- 司会:
大学発で産学連携のエビデンスのある成分であること、もともと化粧品を開発することを目的で研究したわけではなかったこと、そして、ちょうどナールスピュアなどのナールスゲン配合製品が世に出だしたタイミングだったからだと思います。
ナールスゲンは、アミノ酸誘導体です。その作用のメカニズムは、お肌が本来持っている力を引き出すことです。お肌に軽い酸化ストレスを与えることで、休眠していた線維芽細胞が目を覚まし、活発に活動を始めることで、コラーゲンやエラスチンを生み出す力を取り戻すのです。
- 宮田:
化粧品に、「サイエンス」や「大学発」といった言葉は、すごくインパクトがありますね。
- 司会:
はい。そのように感じていただければうれしいです。
大学発や産学連携成分であること、当社の発行しているメールマガジンなどの情報に信頼感を感じて、お使いのお客様も多いです。
- 美保:
私は、赤系統の色の容器の化粧品を使ったことがありませんでした。
すごく勢いのある印象を持ちました。
- 司会:
ナールスブランドのボトルや容器の色の基本は、バーガンディです。
京大のスクールカラーがブルー、大阪市大にスクールカラーが橙色です。両大学の共同開発なので、それを混ぜてみると良いのでは?と思いつたのです。その色が、バーガンディだったのです。
箱のロゴやパンフレットなどが、その色を使用しました。ボトルでは、少し地味だと感じたので、それをベースにピンク色を強めたのが、ナールスのボトルのカラーなんです。
知り合いのカラーコンサルタントの是藤華恵さんに聞いたのですが、色彩心理や脳科学で、ピンク色が女性ホルモンの分泌を増やす効果があるそうです。
是非、そんなことも知っておいていただければ、うれしいです。
- 美保:
ところで、ナールスピュアは、コットンで使っても良いですか?
- 司会:
もちろんです。ただし、その際、お肌を傷つけてしまうかもしれませので、お肌を強くこすったり、たたいたりするなど刺激が強い方法は避けてください。
- 仲井:
開封後はどれくらいの期間で使い切れば良いのでしょうか?また、未開封の化粧品はどのくらいの期間の場合は?
- 司会:
ナールスピュアの場合なら、通常、お使いの期間に1~2ヶ月程度追加の期間で使い切って頂ければと思います。2ヶ月くらいで使い切るお客様が多いので、開封後は3~4ヶ月が目安です。
保管は、高温や多湿を避けて、常温で清潔な場所に置いてください。未開封の場合は、最低限3年間です。実際には、それを境目に品質が低下するものではありませんが、1つの目安としてご理解ください。
ご参加の皆様からの一言
- 中川:
女性ホルモンと線維芽細胞の関係のことも勉強できたので、今後も、女性ホルモンのことは新しい論文なども調べて勉強していきたいですね。
- 美保:
赤い色には勢いを感じました。今日、ナールスブランドのお話や色々なお話を聞いて、よく理解できました。
- 仲井:
10年くらいは、新しいスキンケア化粧品を使う機会がなかったのですが、新しいものを使って、違う実感ができて良かったです。
また、内側からの健康などにお話で勉強になりました。
- 宮田:
目から紫外線が入ってメラニン色素が増える話は衝撃的でした。また、美白のことも良く理解できました。
こうした機会は、良い機会だと感じました。
- 司会:
本日は、ありがとうございました。ナールスネオをはじめ、今後ともナールスブランドをよろしくお願いします。また、スキンケア製品は、あくまでサポート役なので、まずは、毎日、食事、運動、睡眠などバランスの良い生活をして頂ければ幸いです。
ナールス ネオは
どんな美容液?
『ナールス ネオ』の名前の由来ですが、「ネオダーミル」という新しい成分を配合したことで、この美容液が新しいタイプのものであるイメージを持っていただきたかったので、『ネオ』と名付けました。『ナールス ネオ』には、ナールスゲンやネオダーミルに加えて、プロテオグリカン、ダエダリンAといった特徴的な成分を配合しています。
「プロテオグリカン」は、国立大学と企業で研究開発された成分です。
糖とたんぱくが複合した「糖たんぱく質」で、お肌の細胞の増殖や、ヒアルロン酸、コラーゲンの産生をサポートします。また、ヒアルロン酸産生をサポート。高い保湿力を持っており、潤いのあるふっくらしたお肌をキープします。
「ダエダリンA」は、国立大学と企業で開発された成分です。
ホウロクタケの菌糸体から抽出された成分で、お肌の細胞にはたらきかけターンオーバーをサポートし、健やかで透明感のあるお肌をキープします。
ナールスゲンで「育む」エイジングケアをサポート
- コラーゲン
- お肌のハリ、弾力に必須!
- エラスチン
- コラーゲンをしっかり束ねる
- HSP47
- コラーゲンを正しい形に導く
さらに3つの成分で「攻める」エイジングケア
ネオダーミル
ネオダーミルが、
コラーゲンⅠ型・Ⅲ型&
エラスチンをサポート
ハリとツヤをキープ
プロテオグリカン
高い保湿力を持つ
プロテオグリカンが、
保湿をサポート
ふっくらしたお肌をキープ
ダエダリンA
抽出されたダエダリンA。
お肌の細胞&
ターンオーバーをサポート
お肌をキープ
どうしても気になる目元、口元。
そんな気になるエイジングサインに対して、
「攻める」エイジングケアにフォーカスした美容液
2015年7月29日新発売
販売価格 9,990円(税込)
<全成分>
水、BG、グリセリン、ペンチレングリコール、マルチトール、トリエチルヘキサノイン、ジフェニルジメチコン、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル、パルミトイルトリペプチド-1、パルミトイルテトラペプチド-7、メチルグルコシドリン酸、(リシン/プロリン)銅、レチノイン酸トコフェリル、アスコルビルグルコシド、水溶性プロテオグリカン、ホウロクタケ菌糸体培養液、ユビキノン、セラミド2、エルゴチオネイン、グリチルリチン酸2K、トレハロース、パンテノール、ヒドロキシプロリン、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニン、PCA-Na、クオタニウム-73、ベタイン、ソルビトール、スクワラン、水添レシチン、褐藻エキス、キサンタンガム、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、カルボマー、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、DPG、PPG-4セテス-20、PEG-60水添ヒマシ油、ポリソルベート20、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、水酸化K
<キャリーオーバー成分>
トコフェロール、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール、塩化Na、塩化K、リン酸Na、リン酸K、乳酸Na
無香料、無着色、無鉱物油。石油系界面活性剤は配合していません。