感染予防から考える化粧品の使い方と保管方法

2020年からの新型コロナウイルス感染の流行によって、感染症への意識が高くなり予防対策を行う方が増えています。
一方、感染症に対する誤った理解や過度な対策が、かえって肌荒れなどの肌トラブルを引き起こしていることがあります。
もちろん、化粧品の使い方やスキンケアを誤った方法で行っていることが、感染症のリスクや肌トラブルの原因となっている可能性もあります。

そこで、当社では、ナールスのエイジングケア化粧品をお使いのお客さまのために、感染症専門医の監修による、新型コロナウイルスをはじめ病原微生物による感染を防ぐための化粧品の使い方や保管などの正しい方法について情報をご提供します。

<監修>
中浜医院院長 中浜 力 先生
日本感染症学会評議員・専門医・指導医・院内感染予防専門医

知っておきたい「ウイルス感染」と「細菌感染」の違い

細菌とウイルスの違い

細菌もウイルスも目に見えない感染症の病原体ですが、実はまったく異なる生物です。
まず、細菌とウイルスの最も大きな違いは、「細菌は自分の力で増殖することができるけど、ウイルスはできない」という点です。

細菌は、栄養・水分・湿度という3つの条件がそろえば増殖が可能になりますが、ウイルスは、人や動物の細胞の中でないと増殖できないのです。
ですから、例えば、スポンジを使ったあと濡れたままにしておくと、その中で細菌は自力で増えていきますが、ウイルスにはそれができません。

もう1つの違いは、その大きさで、細菌はウイルスの数十倍〜数百倍くらいサイズが大きいです。

細菌とその対策

細菌には、ヒトの体に侵入して病気、つまり細菌感染を起こす有害な細菌と、納豆菌など人の健康に必要な細菌の2種類あります。
また、肌の上や腸内では、善玉菌、悪玉菌、日和見菌がバランスを取りながら存在しています。
大腸菌、黄色ブドウ球菌、結核菌などは細菌感染症の原因となる菌で、抗菌薬(抗生物質)で退治します。

ウイルスとその対策

ウイルスはヒトの細胞の中に入ってコピーを作らせます。
そして、その細胞を破裂させて、たくさんのウイルスが飛び出します。その結果、どんどん増殖します。

かぜ症候群の原因となるウイルスと言えば、従来は、インフルエンザウイルス、ノロウイルス、ライノウイルスが有名でしたが、
2020年からは新型コロナウイルス感染症の流行で、コロナウイルスは誰もが知るようになりました。

新型コロナウイルスをはじめウイルスには抗菌薬(抗生物質)は効きません。だから、予防にはワクチンが、治療には抗ウイルス薬が必要です。
しかし、抗ウイルス薬の種類は、インフルエンザや水痘、HIVなどそれほど多くないのが現状です。

<参考情報>
風邪に抗生物質(抗菌薬)はNG!腸内細菌を乱して肌荒れのリスクも

新型コロナウイルスは特別なウイルス?

コロナウイルスはかぜ症候群の原因

風邪の原因の約30~40%を占めるのがライノウイルスです。次いで多いのが、コロナウイルスで、風邪の原因の約15%を占めます。
コロナウイルスは2020年以前からあり、主に冬に流行して鼻やのどの症状を起こすことが特徴です。
風邪のウイルスには、ほかにもRSウイルス 、アデノウイスなどがあります。

新型コロナウイルスとは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、2019 年 12 月に中国の武漢での流行で発見されたコロナウイルスの1種です。
しかし、その特徴は次の通りで、従来のコロナウイルスよりも感染力が高く、重症化のリスクも高いという特徴があります。

  • 潜伏期間が、インフルエンザなどと比較して長い1~14日(平均5.6日)
  • 無症状患者でも、ウイルス量は多いため感染力が高い
  • 感染力のあるウイルスの生存期間が長い
  • 感染症の発症後、症状が消失するまでが長い
  • 肺炎になりやすい
  • 長引く後遺症が確認され始めている
  • 感染ルートは、接触感染、飛沫感染に加えてエアロゾル(微小な飛沫)感染も

こうした新型コロナウイルスの特徴が、大きな流行につながったと考えられます。

新型コロナウイス感染予防の基本

新型コロナウイルス感染の予防の基本は、風邪や季節性インフルエンザ対策と同じです。
お一人おひとりが、咳エチケットを守ることや手洗いなどを実施することがとても重要です。

もし風邪症状があるときは、外出を控えることが基本です。
やむを得ず外出される場合には、必ずマスクを着用しましょう。
もちろん、密集・密接・密閉の3密を避けることも大切です。

新型コロナウイス感染予防の基本

なお、正しい手洗い、咳エチケット、マスクのつけ方は下記からPDFをダウンロードいただくか、QRコードからお読み取りください。

https://www.nahls.co.jp/cosme-preservation/img/000634132.pdf
新型コロナウイス感染予防の基本

新型コロナウイルス感染症と診断された人のうち重症化しやすいのは、高齢者と基礎疾患のある方です。
重症化のリスクとなる基礎疾患には、慢性閉塞性肺疾患(COPD:喫煙者)、慢性腎臓病、糖尿病、高血圧、心血管疾患、肥満、妊婦があります。
*妊婦は病気ではありませんが、アメリカのデータでは明らかに重症化し、基礎疾患リストに入っています。
今、挙げた条件に該当する方は、十分な予防対策が大切です。

<参照元>
厚生労働省「新型コロナウイルス感染症について」

【図解】新型コロナの自宅療養・待機・安静の注意ポイントを図解【家族が感染】

<参照元>男の家事.com

感染者の自宅隔離 感染者は極力部屋から出ない 定期的な換気 ゴミは密閉して捨てるできれば感染者用のごみ箱を用意 共用部分・手で触れる部分の消毒 掃除機をかける前に床を拭く

病原微生物による感染を防ぐ化粧品の使い方と保管方法

新型コロナウイルスは、皮膚表面で9時間も生存することが確認されています。これは、インフルエンザの5倍もの期間です。
だから、化粧品を使う間に手を清潔にすることがとても大切です。

新型コロナウイルス 皮膚での生存時間

皮膚表面での生存時間
新型コロナウイルス 9時間
A型インフルエンザ 1.8時間

共に80%エタノール15秒間の暴露にて完全に不活化

Ikegaya H. et al. :Clinical Infectious Diseases . Oct 3. 2020
(中浜 力先生 提供資料改変)

また、新型コロナウイルスは、さまざまなものの表面で一定期間、感染力を維持します。
その期間が従来のウイルスより長いことが特徴です。

特に、化粧品の容器に使われることの多いガラスでは2日、プラスティックの上では、4日も感染力を維持することが確認されています。
その点を意識して化粧品の容器の扱いにも注意しましょう。

新型コロナウイルスが各種表面で感染力を維持している時間

※表が切れて表示されている場合は横にスクロールをすることでご覧いただけます

0分後 30分後 3時間後 6時間後 1日後 2日後 4日後 7日後
コピー用紙 + + - - - - - -
ティッシュペーパー + + - - - - - -
+ + + + +* - - -
+ + + + +* - - -
ガラス + + + + + + - -
紙幣 + + + + + + - -
ステンレス + + + + + + + -
プラスチック + + + + + + + -
サージカルマスク 内側 + + + + + + + -
外側 + + + + + + + +

-感染性なし +感染性あり
*同じ条件で実験した3標本のうち1標本のみ検出可能だった

Chin AWH, et al. Lancet Microbe. online April 2, 2020
(中浜 力先生 提供資料改変)

化粧品を使う前に手を清潔に

化粧品を使う前に手を清潔に
  1. 朝のスキンケアの前に

    汚れがついた手で化粧品を使うと、手に付着した汚れやウイルス、細菌が化粧品に混入するリスクになります。
    その結果、品質低下を招いたり、肌トラブルの原因になることも。

    また、洗顔料を使用する際は、泡立ちが悪くなることもあります。
    スキンケアやメイクの前に、石けんや薬用ハンドソープなどで手洗いを「10秒洗って15秒で流す」を2セット行うことをおすすめします。

  2. 夜のスキンケアの前に

    外出後やパソコン・スマートフォンなどを使ったあとの手は想像以上に汚れやウイルス、細菌が付着しています。
    そんな手で化粧品を触ると品質低下の原因になったり、肌トラブルのリスクになることに加え、
    手に汚れがついた状態でクレンジング剤などを使用すると、本来のクレンジング力が発揮されないこともあります。

    見た目は汚れていないように見えても、スキンケアの前には、石けんや薬用ハンドソープなどで手洗いを行いましょう。

  3. 手荒れ予防も大切

    過度な手の消毒や手を洗いすぎると手荒れの原因になります。そのため、手荒れ予防を行うことは大切です。
    手荒れ予防の基本は、乾燥を防ぐことです。

    手を洗った後、濡れたままの状態で放置していると、
    手に残った水分が蒸発する時に肌の水分もいっしょに奪われてしまい、お肌が乾燥する原因になります。

    手を洗ったあとは、指の間の水滴まで、しっかりと拭き取りましょう。
    その後、お肌の水分の蒸発を防ぎ、手肌を保護するために、ハンドクリームで保湿ケアしましょう。

<参照元>
新型コロナウイルス感染予防で手洗いした後はたっぷり保湿を!

化粧品を保管する場所に注意

化粧品を保管する場所に注意
  1. 洗面台周辺の清潔を徹底する

    手と化粧品の容器を清潔に保っていても、化粧品を保管している場所が汚れていたら、
    汚れやウイルス、細菌が付着するリスクが高くなります。
    とくに、洗面台周辺に化粧品を保管している場合、水回りは細菌が繁殖しやすいため、こまめに掃除して清潔を保ちましょう。

  2. 生活に適した環境に保管

    直射日光の当たるところや、極端に高温または低温になるところに長時間置くと、化粧品の品質低下、容器の変形や破裂の原因になる可能性があります。
    直射日光のあたる場所、高温多湿の場所、温度変化の激しい場所を避け、常温で保管しましょう。

肌トラブルや感染を避ける化粧品の使い方

肌トラブルや感染を避ける化粧品の使い方意
  1. 説明書のとおり使う

    化粧品の「使用説明書」には、その化粧品の特徴や使用方法、使用上の注意、保管及び取り扱い上の注意などが詳しく書かれています。
    化粧品を使う前によく読むようにしましょう。
    使用方法や保管方法を間違えると、本来の効果が期待できないだけではなく、肌トラブルや品質低下の原因になるリスクもあります。
    効果と安全のためにも、説明書通り正しく使いましょう。

  2. 傷がある場所には決して使わない

    お肌に傷などの異常があるときは、化粧品本来の効果が期待できないばかりでなく、症状を悪化させる可能性があります。
    また、その部分からウイルスや細菌に感染するリスクもありますので使用は見合わせましょう。

  3. 容器の口元を清潔にして、しっかりフタを閉める

    容器の口元に化粧品がついているとキャップがきちんと閉まらないことがあります。
    キャップがきちんと閉まっていないと、空気中の埃やウイルス、細菌が化粧品に混入し、品質低下や肌トラブルの原因になる可能性があります。
    化粧品を使った後は、容器の口元をティッシュなどできちんとふきとり、必ずキャップをしっかり閉めましょう。

  4. 化粧品はできるだけ共用しない

    自分自身や共用している相手がウイルスや細菌を持っている場合、化粧品を通して感染するケースがあります。
    また、同じ理由で肌トラブルの原因や化粧品の品質低下の原因になるリスクがあります。

    とくにマスカラは、結膜炎などの原因となる細菌やウイルスが棲みつくことがありますので共用は避けましょう。
    ポンプタイプの容器に入った化粧品、細菌が繁殖するための湿気がないパウダー系のアイテムは、
    パッケージを清潔に保っていれば共用しても感染のリスクは少ないものの、容器を介して感染リスクがあるため、化粧品の共用はできるだけ避けましょう。

  5. 化粧用具は常に清潔に

    清潔でないスパチュラなどの化粧用具が化粧品に触れると、汚れやウイルス、細菌が化粧品に混入して品質低下を招いたり、肌トラブルの原因になる場合があります。,
    とくに、メイクスポンジ、ブラシなどは皮膚に直接使用するため注意が必要です。
    人の皮膚にもともと存在する菌と、汗や皮脂が混ざり合い、汗や皮脂が栄養源となって菌が増殖します。
    そのため、化粧用具は、できれば毎日洗って清潔に保ちましょう。

  6. 一度取り出した中身は元に戻さない

    取り出した中身を容器に戻すと、空気中のウイルス、細菌が化粧品に混入して変色や異臭などの品質低下の原因になる場合があります。
    化粧品は、毎回、適量を取り出して使いましょう。

  7. 開封後は早めに使う

    使用後に容器のキャップをきちんと閉めていても、開封後から成分は少しずつ酸化します。
    使用中に手や空気中のウイルス、細菌が混入する可能性もあります。品質低下を防ぐため、開封後の化粧品はできるだけ早めに使いきるようにしましょう。

マスクによる肌トラブルとスキンケア

マスクによる肌トラブルとスキンケア
  1. マスクによる肌トラブルの原因

    マスクによる肌トラブルの主な原因は、マスクの着脱によって起きる肌環境の変化と、マスクによる摩擦です。
    マスクをつけていると、呼気がマスクの中にこもり、マスク内の温度、湿度が上昇します。
    すると、皮脂の分泌が促進され、毛穴が詰まりやすくなります。

    また、虫歯菌や歯周病菌といった口腔内の菌が繁殖しやすい環境になります。
    マスクの着脱を繰り返すことで、お肌の温度や湿度が急激に変化したり、お肌への摩擦でお肌の角質が剥がれやすくなるため、バリア機能が低下し、肌トラブルをおこしやすくなります。

  2. 肌トラブルを防ぐためのマスク選びと使い方

    マスクによる肌トラブルを防ぐために、お肌にやさしい素材のマスクを選ぶことが大切です。
    肌触り・通気性が良いオーガニックコットンやガーゼ、シルク混素材のものがオススメです。

    不織布のマスクを使用する場合、マスクの内側にマスクと同じ大きさのガーゼや柔らかい布を入れると、お肌への負担を減らすことができます。
    素材選びとともに、使用方法も大切です。市販のマスクで「使い捨て」とあるものは、衛生面の観点から、一度使ったら捨てることを守りましょう。

    繰り返し洗って使えるタイプのマスクは、1日1回は洗濯しましょう。
    ただし、汚れを感じたらその都度、洗濯して、清潔を保ちましょう。また、劣化してきたマスクは早めに取り替えましょう。

  3. スキンケアで肌トラブルを予防

    マスクの着脱によって起きる肌環境の変化と、マスクによる摩擦で、お肌はいつもよりも敏感になっていて、刺激を受けやすくなっています。
    そのため、スキンケアアイテムはお肌にやさしいものを選びましょう。

    そのうえで、お肌に負担をかけず、丁寧にやさしくケアすることと、保湿を念入りに行うことで、マスクによる肌トラブルの予防とケアをしましょう。
    クレンジングや洗顔は、刺激が少なくて、お肌に優しい成分の入っているものやテクスチャーを選び、
    基礎化粧品として使う化粧水、美容液、保湿クリーム、乳液などを選ぶときは、
    セラミド、プロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどの保湿成分が配合されているものを選ぶのがおすすめです。
    一方、アルコールやPG、合成香料、合成着色料など刺激のリスクになる成分がはいっているものは避けましょう。

<参照元>
マスクによる肌荒れ・肌ダメージを防ぐ!選び方と使用時のスキンケア

Q&A

Q1: マスクをしていても紫外線対策は必要でしょうか?

A. 必要です。

マスクでは顔の一部の紫外線をある程度防ぐことができますが、マスクから出ている顔や目の紫外線対策はできません。
マスクをしていても、日焼け止め、帽子などで紫外線対策をしましょう。
また、目の紫外線対策はUVカット機能のあるメガネやサングラスも有効です。

Q2. 通販の場合、箱に付着している病原微生物は大丈夫でしょうか?

A. 新型コロナウイルスは宅配用ダンボール箱の上で、24時間以上生きたまま付着していることが報告されています。

宅配用ボックスは、基本的には清潔な場所に管理されているのが通常ですが、ご心配な時は、箱に触れる前にアルコールで拭くことをおすすめします。

Q3. 感染予防のためのエコバッグを洗う頻度や除菌の頻度はどれ位が良いのでしょうか?

A. エコバッグにウイルスが付着していると、接触感染につながるリスクがあります。

だから、常に清潔に保つ必要があります。新型コロナウイルスは、洗剤に含まれる界面活性剤で感染力を失うため、使用前・後に毎回洗うことが良い方法です。
洗えない素材の場合は、アルコールなどでエコバッグの内外を消毒することをおすすめします。

Q4. 手荒れ時にアルコール消毒してよいのでしょうか?

A. 手荒れしている箇所にアルコールがつくと余計にひどくなります。また、ひび割れなどがあると、そこから細菌感染するリスクもあります。

手荒れしている場合は、石けんやアミノ酸系の洗浄剤など優しいタイプのものを使って手を洗いましょう。
それでもしみる場合は、流水だけで時間をかけて手洗いを行いましょう。流水だけでもウイルス、細菌を洗い流す効果はあります。
手荒れがあってもなくても、手洗い後はハンドクリームなどで保湿することをおすすめします。

Q5. 手などのアルコール消毒の頻度はどの程度がよいのでしょうか?

A. 頻度を特定することは難しいですが、次のような行為の後には、アルコール消毒または入念な手洗いがおすすめです。

  • 帰宅した際
  • トイレの後
  • 調理前
  • 食事前
  • 病気の人の世話をする前後
  • 傷の手当の前後
  • 人や動物の嘔吐物や便を処理した後
  • ゴミ出しの後
  • その他清潔でないものに触れた際や手が汚いと感じた際

Q6. ジェル状の消毒剤は、液体とは違って、使っても意味がないと聞きましたが本当でしょうか?

A. 消毒剤がジェルか液体かで、効果のあるなしが決まるわけではありません。

ジェルでも十分な濃度のアルコールが入っていたり、濃度が低くてもそれを補う抗菌成分が入っていれば抗菌効果を発揮します。
つまり、ジェル状の消毒剤に意味がないわけではありません。

Q7. 消毒に使うアルコール濃度は何パーセント以上なら効果がありますか?

A. 厚生労働省は特定アルコール(エタノール)濃度として「原則70~83%」と通達しています。

基本はこのとおりです。
しかし、新型コロナウイルス感染症の流行でアルコールの消毒用製品が入手しにくくなったことや、
米国疾病管理予防センター(CDC)が60~95%を推奨していることから、60%台でも良いとしています。
ただし、これは、70%以上のエタノールが入手困難な場合としています。

なお、各種消毒薬の新型コロナウイルスへの効果は、次の表を参考にしてください。

新型コロナウイルスに対する効果

5分後 15分後 30分後
家庭用漂白剤
50倍希釈
- - -
家庭用漂白剤
100倍希釈
- - -
ハンドソープ
50倍希釈
+* - -
消毒用エタノール
(70%)
- - -
ポピドンヨード
(7.5%)**
- - -
クロロキシレノール
(0.05%)**
- - -
クロルヘキシジン
(0.05%)**
- - -
ベンザルコニウム
塩化物(0.1%)**
- - -
-感染性なし +感染性あり
*同じ条件で実験した3標本のうち1標本のみ検出可能だった
**主に医療機関で使用されている

Chin AWH, et al. Lancet Microbe. online April 2, 2020
(中浜 力先生 提供資料改変)

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