パパインは酵素洗顔などに配合される化粧品成分。
角質を分解する作用でターンオーバーを促進させて、美肌をもたらす効果があります。
この記事では、そんなパパインの特徴や効果、安全性などをご紹介します。
また、どんな化粧品に配合されるのかについて取り上げます。
さらに、おすすめのパパイン配合の酵素洗顔料をご紹介します。
CONTENTS
1.パパインがどんな化粧品成分なのか気になるあなたへ
「パパインはピーリング効果のある化粧品成分!その秘密と安全性は?」をお届けします。
パパインは、酵素洗顔パウダーに配合されることにより、美肌をもたらす効果が有名になった化粧品成分です。
パパインは、未成熟なパパイアの果実から乳汁(ラテックス)からつくられる酵素の一種で、20代のエイジングケアを始める前の世代から30代でエイジングケアを始める世代、それ以上の40代のエイジングケア世代まで、幅広い世代に人気の化粧品成分です。
そんなパパインと酵素洗顔の関係は、「パパインは酵素洗顔で人気のパパイヤの酵素!エイジングケアに大切?」でご紹介しています。
この記事では、化粧品成分としてのパパインの特徴や効果、安全性をご紹介します。また、どんな化粧品に配合されるのかについて取り上げます。
さらに、おすすめのパパイン配合の酵素洗顔料をご紹介します。
「パパインの化粧品成分としての特徴や作用は?」
「パパインの効果はどんなもの?石けんなど界面活性剤とはどう違うの?」
「パパインは安全なの?アレルギーのリスクは?」
「パパインはどんな肌質でも使えるの?注意すべき点は?」
「パパインはどんな化粧品に使われるの?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをお読みください。
- パパインは未成熟なパパイアの乳汁から得られるたんぱく質を分解する酵素です。化粧品成分や医薬部外品の成分として古くから使われています。
- パパインは、角質を柔らかくしたり古い角質を取り除く作用があります。これによってターンオーバーが遅くなった肌悩みに効果を発揮します。
- パパインが効果を発揮する肌悩みは、角質肥厚や毛穴の黒ずみ、大人ニキビの初期段階などです。適度に使うことでこれらの肌悩みが改善します。
- 一方、パパインはバリア機能が低下している場合には使うことを控えた方がよい化粧品成分です。また、敏感肌やインナードライ肌などへ使うことも控えましょう。
- パパインは長年の使用実績もあり、低濃度なら刺激の少ない化粧品成分です。しかし、濃度が高かったり使用頻度が多い場合は、肌荒れなどのリスクがあります。
- パパインは植物から抽出される成分なので、アレルギーを誘発するリスクがあります。大きな問題は起こっていませんので、過度な心配は不要ですが、アトピー性皮膚炎がある方は使用を控えたほうがよい化粧品成分です。
- パパインは酵素洗顔パウダーをはじめ、ボディローションやクレンジングほか、さまざまな化粧品に配合されます。
2.パパインの化粧品成分としての特徴と効果は?
1)パパインの基本は?
パパインは未成熟なパパイア(Carica papaya)の果実の乳汁から抽出・精製して得られる酵素です。
パパイアはパパイヤとも呼ばれるいまでは人気のフルーツの一種で、多くの熱帯の国々で栽培されています。
日本でも沖縄などで自生しています。
未成熟なパパイアには、たんぱく質を分解する酵素であるパパインが豊富です。
成熟したパパイアにはビタミンA(レチノール)としてはたらくカロテノイドやコラーゲン産生などに大切なビタミンCが豊富です。
また、カリウムや食物繊維が豊富に含まれています。
パパインはそんなパパイアから生まれたたんぱく質分解酵素です。
さらに小さく分類すると、アミノ酸であるシステインをもつシステインプロテアーゼに分類されます。
化粧品成分表示名称も医薬部外品表示名称ともパパインです。
パパインは、植物由来のプロテアーゼとしてはもっとも研究が進んでいて、その効果や安全性などが明らかになってきています。
フルーツ由来の酵素としては、パイナップル由来のブロメラインなどもありますが、一般的に、酵素は加熱により活性を失います。
そんななかで、パパインはほかのフルーツ由来の酵素に比べ、熱に強いという特性を持つ優れた植物性酵素です。
ただし、パパインは医薬部外品への配合において上限があります。
入浴剤では、1.0%以下で、除毛剤などそのほかの製品では2.0%以下です。
2)パパインの特徴と効果は?
パパインには、たんぱく質や脂質、糖質を分解するはたらきがあります。
たんぱく質分解酵素として、至適pHを中性付近に持ち、塩基性アミノ酸、グリシン及びロイシンと続くペプチド結合を切断します。
この効果は、ピーリングに使うAHAや尿素などと近いはたらきで、ごわごわした角質のケアのために用いられます。
3)パパインで改善できる肌悩みは?
パパインは、角質を柔らかくしたり、古い角質を取り除きます。
だから、ターンオーバーが遅いことが原因の角質肥厚で顔のくすみが目立つ場合や、肌の透明感がなくなった場合に使うのに向いています。
また、パパインは、脂性肌で皮脂や角栓が毛穴に詰まって、いちご鼻になった場合などのケアにも向いている化粧品成分です。
また、初期の大人にきびやかかとの角質ケアやひじやひざの角質ケアなどにも効果を発揮します。
パパインのはたらきで、肌のハリやツヤが出たり、肌のキメが整うことが期待できます。
3.パパインの化粧品成分としての安全性は?
1)パパインの安全性は?
パパインは、化粧品成分として20年以上の使用実績があります。
皮膚刺激性はほとんどないことから、基本的には安全な化粧品成分といえます。
しかし、そのはたらきであるたんぱく質を分解する作用は、肌にとってリスクになります。
つまり、バリア機能を低下させるリスクがあるのです。
表皮にあって、バリア機能を守るはたらきのある細胞同士を結びつける細胞間接着装置「タイトジャンクション」を分解するリスクも指摘されています。
その結果、肌の水分の蒸散が増える可能性も高くなるのです。
だから、肌が丈夫な肌質である普通肌や脂性肌では大丈夫でも、乾燥肌や敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌などの場合は、要注意です。
また、混合肌の場合は、Tゾーンは大丈夫でもUゾーンや目元や口元などのOゾーンなどは注意しましょう。
2)パパインのアレルギーのリスクは?
これまで大きな問題は出ていませんが、植物性の成分であるパパインにはアレルギーのリスクがあります。
また、アトピー性皮膚炎がある場合には、パパインがアレルゲンとなって感作反応を引き起こしたケースがあります。
3)パパインの使用を控えた方がよい場合
先ほどもお伝えしたとおり、パパインはバリア機能が低下していることで起こる肌悩みには控えることがおすすめです。
また、肌荒れや大人ニキビで炎症がある場合も控えましょう。
さらに、高齢の方で乾燥肌の場合や子供の乾燥肌でも要注意です。
4.パパインはどんな化粧品に配合されるの?
パパインは、酵素洗顔料で有名になったように、洗顔料によく配合される成分です。
いまでは、それ以外にもさまざまなスキンケアアイテム、エイジングケア化粧品に配合されます。
具体的には、洗い流すフェイスマスクやフェイスパック、リップクリームなどの唇ケアアイテム、洗顔パウダー、洗顔石鹸、クレンジングリキッドやクレンジングジェルなどのクレンジング料、ボディ石鹸、ゴマージュ・ピーリング剤、ボディローション、ボディミルク、ボディマッサージ、ボディスクラブ、レッグ・フットケアアイテム、シャンプー、リンス、アウトバストリートメント、育毛剤などの毛髪や頭皮ケアアイテム、脱毛・除毛剤などがあります。
また、多くはありませんが、化粧水、美容液、乳液、フェイスクリームなどのスキンケアアイテムから、化粧下地、UV化粧下地、日焼け止めなどのメイクのアイテムにも配合されます。
さらに、歯磨き粉、入浴剤、腋臭防止剤、忌避剤、そのほかの薬用化粧品にも配合されます。
5.パパイン配合のおすすめの酵素洗顔パウダーと使い方
1)おすすめの酵素洗顔パウダー「ナールス フォーム」
パパイン配合のおすすめの酵素洗顔パウダー「ナールス フォーム」をご紹介します。
「ナールス フォーム」は、良質なカリ含有石けん素地、パパイン、シリカ、加水分解コラーゲン、タルクのたった5成分でつくったシンプルな酵素洗顔パウダーです。
アルコール(エタノール)、着色料や香料、パラベンやフェノキシエタノールなど防腐剤も配合していません。
「ナールス フォーム」の特徴は、次のとおりです。
- とてもキメ細かい泡立ち
- 高品質な石けんによる適度な洗浄力
- 天然パパインが不要な角質だけを除去
- 刺激をもたらすリスクをできるだけ排除
フィッシュコラーゲンで、しっとりした洗い上がり
「ナールス フォーム」のさらに詳しい情報は、こちらをご覧ください。
*天然パパイン&石鹸でつくった酵素洗顔パウダー「ナールスフォーム」
*天然パパイン配合酵素洗顔パウダー『ナールス フォーム』解剖
また、「パパイン配合酵素洗顔パウダー「ナールスフォーム」の使い方」の動画も参考にしてください。
2)パパイン配合の酵素洗顔の使い方
パパインを使いすぎると肌のバリア機能を低下させます。
だから、パパイン配合の酵素洗顔料では、回数や頻度に気をつけることが大切です。
詳しくは、「酵素洗顔の頻度はどれくらいが適切?その回数と正しい方法」で取り上げていますが、まずは、夜のスキンケアの際に1回から始めて、肌状態を見て回数を増やすなどを考えましょう。
ただし、多くても週に3回くらいをめどにしましょう。
また、肌悩みや肌老化ごとの酵素洗顔の使い方は、次の記事も参考にしてください。
*毛穴の黒ずみは、酵素洗顔で解消!?正しいエイジングケアは?
6.まとめ
「パパインはピーリング効果のある化粧品成分!その秘密と安全性は?」をお届けしました。
パパインは、未成熟なパパイアからできる植物性の酵素です。角質を柔らかくしたり、溶かすことで効果を発揮します。
だから、ターンオーバーが遅い場合にお肌をきれいにするメリットがあります。
一方、ターンオーバーが早い場合にはかえってお肌にダメージを与えたり、バリア機能を低下させるリスクも。
パパインは、上手に使えば美肌をもたらしますが、間違えば肌トラブルの原因にもなってしまいます。
だからこそ、しっかりと特徴や効果、安全性を理解して正しく使うことが大切です。
この記事「パパインはピーリング効果のある化粧品成分!その秘密と安全性は?」が、エイジングケア世代の女性のスキンケアのお役に立てば幸いです。
◎ナールス フォーム
エイジングケアの第一歩は、良質な洗顔料による正しい洗顔から!
*天然パパイン&石鹸でつくった酵素洗顔パウダー「ナールスフォーム」
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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