水添レシチンという成分をご存知でしょうか?レシチンに水素を添加した化粧品成分です。
リポソームをつくるはたらきや高い浸透力と保湿力があることから、化粧品成分としてさまざまなスキンケアアイテムに配合されます。
この記事では、水添レシチンの特性や効果、安全性について詳しくご紹介します。
また、おすすめの水添レシチン配合美容液をご紹介します。
・水添レシチンとは何か、またはたらきや効果、安全性がわかります。
・水添レシチンがどんな化粧品に使われるかがわかります。
・おすすめの水添レシチン配合美容液の特徴がわかります。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
CONTENTS
1.水添レシチンに興味があるあなたへ
「水添レシチンは優れた浸透力と保湿力!エイジングケアに有用」をお届けします。
水添レシチンは、卵や大豆などに含まれるリン脂質であるレシチンに水素を添加することで、熱や酸化に対する安定性を高めた成分です。
皮膚への毒性が低く、化粧品のいろんな場面で活躍する両性界面活性剤の一種です。
水添レシチンは、化粧品成分として表皮の角質細胞間脂質まで浸透して保湿することで、お肌のバリア機能をサポートし、美肌をキープするはたらきがあります。
化粧水や美容液をはじめ、さまざまなスキンケアアイテムに使われる成分です。
もちろん、エイジングケア化粧品にも配合されます。
アンチエイジングやエイジングケアのためには、水添レシチンなどの化粧品成分について理解することが大切です。
なぜなら、成分のメリットや特性、デメリットなどを知ることで、正しく化粧品を選んだり、使ったりできるからです。
この記事では、水添レシチンの特性、効果、安全性について詳しくご紹介します。
また、おすすめの水添レシチン配合のエイジングケア美容液をご紹介します。
「水添レシチンってどんな成分?教えて!」
「どんな特性があるの?使うメリットは?」
「水添レシチンの効果や安全性は?」
「どんな化粧品に配合されるの?種類は?」
「水添レシチン配合のオススメの化粧品は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<オススメの水添レシチン配合エイジングケア美容液なら>
*水添レシチン&ナールスゲン配合エイジングケア美容液「ナールス ネオ」
- 水添レシチンは、卵黄や大豆に含まれるレシチンに水素を添加して、酸化しにくくするとともに安定性を高めた成分です。安全性が高い両性界面活性剤の一種です。
- 水添レシチンには、セラミドに似た保湿作用があります。べたつかず、しっとりと柔らかな使用感で保湿効果を発揮します。
- 水添レシチンには、浸透作用があるのでほかの美容成分の浸透性を高めるリポソーム化やエマルション化の材料として使われます。リポソームとは、成分を効果的に肌へ届ける役割を持つカプセルです。
- 水添レシチンには乳化作用がありますが、あまり強い作用ではありません。だから、単一で化粧品の乳化剤として用いられることは多くありません。
- 水添レシチンは、刺激性や毒性はなく、肌質を選ばず使えます。つまり、敏感肌でも使える安全性の高い成分です。
2.水添レシチンとは?
1)レシチンとは?
水添レシチンの前に、レシチンについてご紹介します。
レシチンは、大豆や卵、肉類などに含まれるリン脂質です。
また、人のからだにもあって、細胞の生体膜の主要な構成成分としてはたらいている重要な成分です。
人では、脳に最も豊富にあります。
レシチンは、親水基と親油基があるので、乳化剤としてチョコレート、アイスクリーム、マヨネーズなどの食品加工に使用されます。
2)水添レシチンの基本的な特性
そんなレシチンですが、酸化しやすく安定性が低いことや化粧品として使うには乳化力が弱いというデメリットがあります。
そこで、水素を添加して酸化しにくくするとともに、安定性を高めたのが水添レシチンです。
水添レシチンは、淡色でほぼ無臭の粉末状の成分で、光、熱に対しても安定しているので化粧品にも使いやすくなりました。
水添レシチンは、表皮の角質層になじみやすく、浸透性も高いことがメリットです。
べたつかずしっとりとして、柔らかい独特の使用感があります。
化粧品成分としての全成分表示では、水添レシチンです。
医薬部外品では、「水素添加大豆リン脂質」や「水素添加卵黄レシチン」と表記されます。
3)水添レシチンの安全性は?
水添レシチンのもとの成分であるレシチンは、毒性やアレルギーの報告もありません。
したがって、水添レシチンは安全性の高い成分です。
また、化粧品成分としての水添レシチンも毒性や皮膚刺激性などはありません。
つまり、普通肌や脂性肌はもちろん、混合肌、乾燥肌、敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌のどんな肌質の方でも使うことが可能です。
また、敏感肌向けの化粧品にも使われています。
40代からのエイジングケア化粧品の美容成分としてもオススメです。
さらに、高齢の方の乾燥肌対策や子供の乾燥肌対策にも使える成分です。
しかし、どんな成分であっても、誰にでも安全とはいえません。
だから、肌荒れやかゆみ、赤みが出るほか、刺激を感じる可能性を100%否定することはできません。
つまり、化粧品かぶれ(接触皮膚炎)のリスクがまったくないわけではないのです。
アトピー性皮膚炎があったり、肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
3.水添レシチンのお肌への効果と役割
1)水添レシチンの効果
水添レシチンは、保湿力によって乾燥肌対策や肌荒れの予防や改善に役立つ成分です。
セラミドと近いはたらきでラメラ構造形成をサポートします。
しかし、この成分だけで肌のキメを整えることを目的にしたり、肌の透明感をもたらすために使用されることはありません。
特記すべきことは、浸透性の高さから、ほかの美容成分を一緒に肌に浸透させる技術であるリポソーム化、またはエマルション化の材料としても使用されることです。
水添レシチンを利用したリポソーム化やエマルション化によって、お肌の中の細胞膜とよく似た構造をつくって、美容成分を包み込んだり、美容成分を少しずつ放出することで効果を持続できるのです。
①リポソームについて
リポソームは、生体成分のリン脂質が多重層になった、0.1〜0.2μmの微小なカプセルのことです。水添レシチンのようなリン脂質は、水になじむ親水部と油になじむ親油基があり、リポソームをつくります。
そして、その中にほかの美容成分を閉じ込めて肌の奥に届けます。
肌の奥に届くころに、美容成分が外に出てきて効果を発揮します。
②エマルションについて
エマルジョンともいいます。
分離している2つの液体をエマルションにすることを乳化と呼びます。乳化する作用をもつ物質を乳化剤と呼びます。
水添レシチンは乳化剤です。
2)水添レシチンはどんな化粧品に配合されるの?
水添レシチンは、さまざまな化粧品に配合されています。
その数は6000を超えています。
単独での乳化剤としてよりも、乳化補助剤として使われています。
また、保湿を期待したり浸透性アップを期待した使い方が多いのが現状です。
クレンジングジェルなどのクレンジング料、保湿化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、オールインワン化粧品、口紅やリップグロスなど唇ケアのアイテム、シャンプーなど頭皮ケアのアイテム、ボディの乾燥肌対策のアイテム、日焼け止めや化粧下地、ファンデーション、コンシーラーなどのメイク用品に使われます。
また、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液などにも配合されるようになっています。
4.オススメの水添レシチン配合エイジングケア美容液は?
水添レシチン配合のオススメのエイジングケア美容液がナールス ネオです。
美女が選ぶベスト美容液などでも高い評価を得ている目元・口元専用美容液です。
私たちの美容液ランキングでは第1位です。
そんなナールスネオは、2019年5月にリニューアルしました。
水添レシチンは、乳化補助剤として使用されています。
1)ナールス ネオの開発コンセプト
目元のハリや口元のハリやツヤキープして、「目元・口元のエイジングサインへのファイナルアンサー」を目指して開発しました。
2)ナールス ネオの配合成分のポイント
ナールス ネオは、水添レシチンを配合することで保湿効果のアップを目指しました。
水添レシチン配合以外には、次のような特徴があります。
①ナールスゲンを推奨濃度で配合
ナールスゲンは、コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47を増やします。
しわを防ぐヒートショックプロテイン(HSP)70を増やすこともわかってきました。
また、からだや肌の酸化を防ぐ成分であるグルタチオンを増やします。
②ネオダーミルを推奨最高濃度で配合
ネオダーミルは、バイオテクノロジーによって生まれた細胞のエネルギー源で、Ⅰ型コラーゲン、Ⅲ型コラーゲン、エラスチンを強力にサポート。
2週間でシワの体積を13%減少、シワの深さを15%減少させる臨床データを有する成分です。
肌のハリや弾力をキープするための「攻めるエイジングケア」をサポートします。
③2種のビタミンC誘導体配合
ナールス ネオは、ビタミンC美容液です。
水溶性ビタミンC誘導体の中でも効果が高く刺激が少ないVCエチル(エチルアスコルビン酸)と、浸透性の高い両親媒性ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)を配合。
コラーゲン産生をサポートするとともに、皮脂をコントロールすることで毛穴ケアも期待できます。
④プロテオグリカン配合
ナールス ネオは、プロテオグリカン美容液です。
プロテオグリカンは、糖とタンパクが複合した「糖たんぱく質」で、お肌の細胞の増殖や、ヒアルロン酸、コラーゲンの産生をサポート。
また、ヒアルロン酸に匹敵する高い保湿力を持った成分です。
潤いのあるふっくらしたお肌をキープする「守るエイジングケア」をサポートします。
⑤ビタミンA誘導体配合
ほうれい線対策やシワ対策に使うレチノールを改良したビタミンA誘導体レチノイン酸トコフェリル配合。
ターンオーバーを促進して、お肌のハリを取り戻します。
⑥6種のセラミド配合
セラミドの中でも保湿力に定評のあるヒト型セラミド6種(NG、NP、NS、EOS、EOP、AP)を配合したセラミド美容液です。
お肌のバリア機能を守ります。
⑦9種のアミノ酸配合
ヒドロキシプロリンほかグリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニンの9種のアミノ酸とその代謝物であるPCA-Naを配合してNMF(天然保湿因子)の構造に近い成分設計をしました。
アミノ酸は水分を吸着して保湿するヒューメクタントで、お肌のバリア機能を守ります。
⑧抗酸化成分を複数配合
半永久的に抗酸化作用を発揮する金コロイドとともに、強力な抗酸化成分であるコエンザイムQ10やエルゴチオネインを配合することで、お肌の酸化を防ぎます。
⑨お肌に不要な成分を無添加
無香料・無着色、旧指定成分は配合していません。
パラベン、フェノキシエタノールほか、アルコール性防腐剤の無添加化粧品です。
また、アルコールフリー化粧品です。
*フェノキシエタノール、パラベンが、キャリーオーバーとして微量含まれます。
ナールス ネオは、水添レシチンをはじめとする水分保持のパターンが異なる3種の保湿成分、コラーゲンやエラスチンにアプローチするエイジングケア化粧品成分、抗酸化作用のある成分をバランスよく配合し、安全性にも配慮したエイジングケア美容液なのです。
3)新しいナールスネオに追加された成分は?
そんなナールス ネオが、さらに「抗酸化」と「抗シワ」を強化して生まれ変わりました。
従来の成分はそのままに3つの成分を追加しました。
①レスベラトロール
レスベラトロールは、ポリフェノールの一種で高い抗酸化力を持っています。
間接的に長寿遺伝子を活性化することが研究でわかっています。
肌老化の予防、シミやくすみの予防、肌荒れや乾燥肌の予防が期待されています。
②ブドウ葉/種子/皮エキス
ブドウ葉/種子/皮エキスは、ポリフェノールを含み高い抗酸化力を持つことが大きな特徴です。
肌老化の予防、シミやくすみの予防、肌荒れの予防、アトピー性皮膚炎の予防などが期待できます。
③アセチルデカペプチド-3
アセチルデカペプチド-3は、アルギニン、メチオニン、グルタミン酸の3つのアミノ酸からつくられたペプチドです。
FGF(線維芽細胞成長因子)に似たはたらきがあります。
FGFとは、細胞の増殖や分化を促す成長因子の1つで線維芽細胞を活性化させるはたらきがあります。
顔のたるみが原因のエイジングサインやシワ、ほうれい線の予防が期待されています。
これら3つの成分は、刺激性がなく、敏感肌をはじめどんな肌質でも使える成分です。
また、ボトルデザインがスタイリッシュになって、持ちやすく、出しやすく、1回に出す量の調節がしやすくなっています!
5.水添レシチンは界面活性剤?
実は、水添レシチンは、大きなカテゴリーでは界面活性剤の一種です。
なぜなら、レシチンの持つ乳化作用が界面活性作用によるものだからです。
しかし、刺激性などはなく、洗浄剤などに使用される合成界面活性剤とは異なる構造を持つ「両性界面活性剤」です。
界面活性剤には、水添レシチンのような安全性の高いものから刺激性のあるものまで、多種多様なものがあります。
そんな中で、両性界面活性剤や非イオン界面活性剤は刺激が少ないタイプです。
界面活性剤というだけで「危険」なのではなく、それぞれの成分について理解することで、安全なのか刺激があるのかを見極めることが大切です。
6.まとめ
水添レシチンの特徴や効果、安全性について詳しくご紹介しました。
また、水添レシチン配合のオススメのエイジングケア美容液をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
この成分には、優れた浸透力と保湿力があることから乾燥肌を防いで美肌をキープすることが期待されます。
また、リポソームをつくることで、ほかの成分もお肌に届けるはたらきがあります。
そのため、水添レシチンはエイジングケア化粧品ほか、さまざまなスキンケアアイテムに配合されています。
ぜひ、水添レシチン配合の化粧品を上手にエイジングケアに活かしてくださいね。
この記事「水添レシチンは優れた浸透力と保湿力!エイジングケアに有用」が、エイジングケア世代の女性のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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