水酸化Al(水酸化アルミニウム)は、アルミニウムの水酸化物で、白色の結晶性粉末です。
化粧品成分としては、日焼け止め製品やUVカット機能付きのメイクアイテムなどに配合されます。
この記事では、水酸化Alの特性や役割、安全性についてご紹介します。また、どんな化粧品に配合されるかも取り上げます。
さらに、水酸化Al配合のおすすめのUV化粧下地をご紹介します。
- 水酸化Alの特性や効果、はらたき、安全性がわかります。
- 水酸化Alが日焼け止めほかどんな化粧品に配合されるかがわかります。
- 水酸化Al配合のおすすめの日焼け止めの特徴がわかります。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
CONTENTS
1.化粧品に配合される水酸化Al(アルミニウム)が気になるあなたへ
「水酸化Al(アルミニウム)の化粧品成分としての特徴・役割は?」をお届けします。
水酸化Alは、「すいさんかアルミニウム」と読みます。
化粧品としては、日焼け止めなどのUVケアアイテムをはじめ、口紅やリップグロスなどの唇に使うアイテムによく配合されます。
しかし、水酸化Alの役割や特徴をご存知の方は、少ないのではないでしょうか?
なぜなら、化粧品成分として取り上げられることが少ないからです。
水酸化Alは、保湿やエイジングケアの効果を発揮する成分ではなく、補助的な役割をする化粧品成分です。
しかし、正しいエイジングケアやエイジングケア化粧品を上手に使うためには、こうした成分に対する理解を深めることが大切です。
しっかり理解して美肌を目指しましょう。
この記事では、水酸化Al(アルミニウム)の特性、役割、安全性について詳しくご紹介します。また、どんな化粧品に配合されるかも取り上げます。
さらに、おすすめの水酸化Al配合のUV化粧下地をご紹介します。
「水酸化Alってどんな化粧品成分?性質は?」
「期待できる役割は?どんなはたらきや効果があるの?」
「水酸化Alの特徴って?」
「安全性や刺激性について知りたい!」
「水酸化Alはどんな化粧品に使われているの?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<水酸化Al(アルミニウム)配合のおすすめのUV化粧下地>
SPF50+&PA+++でノンケミカル
- 水酸化Al(アルミニウム)は、天然または化学合成でつくられるアルミニウムの水酸化物で、白色の結晶性粉末です。酸やアルカリに溶け、水やアルコールには溶けません。
- 白色顔料として、酸化チタンなどの紫外線散乱剤のコーティング剤などによく使用されます。
- 水酸化Alは、皮膚刺激性もなく基本的には安全性が高い成分です。だから、どんな肌質でも使える化粧品成分です。
- 水酸化Alは、主に日焼け止めやUVケア用の化粧下地、ファンデーションなどのメイクアイテムに配合されます。一方、化粧水に使われることはあまりありません。
- 水酸化Alは、化粧品以外では医薬品や吸着剤などに使用されるほか、建築材料(不燃紙)としても使用されます。
2.化粧品成分としての水酸化Al(アルミニウム)とは?
1)水酸化Alの基本特性と役割
水酸化Al(アルミニウム)の化学式は、 Al(OH)3。
天然または化学合成でつくられるアルミニウムの水酸化物で、白色の結晶性粉末です。
水酸化Alは、化学構造に炭素を含まない無機化合物で、酸やアルカリに溶け、水、アルコール(エタノール)には溶けません。
化粧品や医薬品、吸着剤などに使用されます。
また、水酸化Alは、加熱すると酸化アルミニウムになりますが、その際に水が発生するため、防火性の高い建築材料(不燃紙)としても使用されます。
2)化粧品成分としての水酸化Alの役割
化粧品に配合される場合は、日焼け止め、UV機能を伴った化粧下地やファンデーション、パウダーなどのメイクアップ化粧品に配合されます。
水酸化Alは、白色顔料として酸化チタンなどの表面処理剤として使用されます。
酸化チタンは、光に当たると表面で強力な酸化力を示します。
そのため、酸化チタンの配合によって化粧品の品質を下げたり、肌へダメージを与えるリスクになります。
そこで、水酸化Alで酸化チタンを表面処理することによって、品質を維持したり、肌へのダメージを軽減するのです。
また、緑色顔料・ピーコック顔料の原料としても使用されます。
化粧品の全成分表示名称としては、水酸化Alとして表記されます。
一方、医薬部外品表示名称は水酸化アルミニウムです。
3)水酸化Al(アルミニウム)の安全性は?
水酸化Alは、人毒性や皮膚刺激性がほとんどなく、アレルギーや副作用の報告もありません。
また、長年にわたって10000種以上の化粧品に使われています。
そんな結果から、肌のバリア機能を壊すなどのリスクが低い成分であり、アレルゲンとなって肌荒れを起こすこともないと考えられます。
したがって、普通肌や脂性肌はもちろんのこと、乾燥肌や敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌、混合肌のあらゆる肌質の方でも使うことが可能です。
しかし、どんな成分であっても誰にでも安全とはいえません、肌荒れやかゆみが出る可能性を100%否定することはできません。
アトピー性皮膚炎など、アレルギーのある方やお肌が弱い方は注意が必要です。
肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
3.水酸化Al(アルミニウム)は、どんな化粧品に配合されるの?
水酸化Alは、主に日焼け止め、UVケアができる化粧下地、ファンデーション、コンシーラーなどの多くのメイクアイテムに配合されます。
また、リップグロス、口紅などの唇ケアアイテム、マスカラ、アイシャドウ、白髪染め、ヘアカラーなどに配合されます。
このほか、水酸化Alには、粘膜皮膜保護するとともに収れん効果があることから、肌をひきしめハリを与えるスキンケア製品に使用されることもあります。
こうした有用性の高さから、10,000種を超えるスキンケアアイテムに使われているのです。
一方、保湿化粧水やエイジングケア化粧水、美容液、保湿クリームなどのスキンケア化粧品やクレンジングジェルなどクレンジング料、フォーム系の洗顔料などに配合されることはあまりありません。
4.水酸化Al(アルミニウム)配合のおすすめのUV化粧下地
水酸化Al配合のオススメの日焼け止め・UV化粧下地がナールス ヴェール。
ナールス ヴェールは、京都大学と大阪市立大学で共同開発されたエイジングケア化粧品成分である「ナールスゲン」を推奨濃度で配合したノンケミカルタイプの日焼け止め&UV化粧下地です。
ナールス ヴェールは、乾燥肌や敏感肌でも使える、エイジングケア世代の女性のための優しいタイプの日焼け止め&UV化粧下地です。
1)水酸化Al配合の日焼け止め・UV化粧下地「ナールス ヴェール」の特徴
紫外線散乱剤のみの配合ですが、SPF50+・PA++++という高いUVカット力を実現しています。
さらに、独自処方により、つけているのを忘れるほど軽いテクスチャーであることも大きな特徴です。
水酸化Al以外のナールス ヴェールの特徴を整理すると、次のとおりです。
- SPF50+&PA++++で夏でも日常生活や外出時の紫外線をしっかりカット
- 敏感肌の方にもオススメのノンケミカル&ノンパラベンでお肌に優しい処方
- お肌になじみやすい独自処方の肌色で白浮きしない
- べとべとしないノンオイリー処方でとても軽いつけ心地
- 汗や水でもメイクが崩れにくいウォータープルーフ処方
- ナールスゲン&ビタミンC誘導体配合でエイジングケアもできる
- スクワランやセラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分配合でうるおいをキープ
<全成分表示>
シクロペンタシロキサン、水、酸化亜鉛、ジメチコン、BG、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、リンゴ酸ジイソステアリル、水酸化Al、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ハイドロゲンジメチコン、ステアリン酸、イソステアリン酸、グリセリン、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、スクワラン、ジステアルジモニウムヘクトライト、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル(*)、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、セラミドNP、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、ヒメフウロエキス、イザヨイバラエキス、マグワ根皮エキス、トコフェロール、EDTA-3Na、フェノキシエタノール、酸化チタン、酸化鉄
(*)ナールスゲン
2)ブルーライトもカットする
水酸化Al配合のナールス ヴェールがブルーライトをカットすることがわかりました。
ブルーライトは、近赤外線などとともに太陽光線に含まれる有害光線です。
紫外線と同じく光老化による肌老化の原因となります。
このグラフが示すとおり、波長の短いブルーライトの場合、ほとんど透過しません。
真ん中あたりだと15%程度透過、つまり85%程度をカット、最も長い500nmなら25%程度透過、つまり75%カットしています。
これは平均で84.8%のカット率です。
完全に十分とはいえませんが、ノンケミカルで敏感肌でも使えるタイプの日焼け止めなのに、ここまでブルーライトをカットできるなら、とても良い検証結果です。
<参考記事>
*酸化鉄配合の日焼け止めでブルーライトはカットできる?検証結果!
3)水酸化Al配合の日焼け止め「ナールス ヴェール」のレビュー
「ナールス ヴェール」の使用者のレビュー記事は、下記をご覧ください。
*UV化粧下地「ナールス ヴェール」モデル白山真希さんインタビュー
5.まとめ
水酸化AI(アルミニウム)の化粧品成分としての特徴やはたらき、安全性について詳しくご紹介しました。
また、どんな化粧品に配合されるかも取り上げました。
さらに、水酸化Al配合のおすすめのUV化粧下地をご紹介しました。
ご理解いただけましたでしょうか?
水酸化Alは、成分としてそれほど意識されることはありませんが、日焼け止めやメイクアイテムの表面処理剤としてとても役立ち、活用されている成分です。
また、皮膚刺激性などもなく、安全性の高い成分です。
水酸化Al配合の化粧品への理解を深め、日々のエイジングケアやスキンケア、メイクにいかしてくださいね。
この記事「水酸化Al(アルミニウム)の化粧品成分としての特徴・役割は?」が、エイジングケア世代の皆様にとってお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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