センチフォリアバラ花エキスは、花の女王であるバラの美容成分。
その元であるセンチフォリアローズは、バラの女王ダマスクローズと並んで有名な香り高いバラです。
高級フレグランスや高級ハンドクリームなどのコスメに使われる成分です。
この記事では、センチフォリアバラ花エキスの化粧品成分としての効果や安全性をご紹介します。
また、センチフォリアバラ花エキスを配合したオススメのハンドクリームを併せてご紹介します。
*センチフォリアローズ+4種のバラ成分配合のハンド美容ジェル「ナールス ロゼ」
- バラは5000年以上も前に地球上に現れた植物で、20,000種以上の品種があります。その中でも、センチフォリアローズは香りが高く有名です。
- センチフォリアローズなどバラの多くには、抗臭作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、保湿作用があります。そんな中で、ダマスクローズは、バラの女王とも呼ばれる最も有名で高価なバラです。
- センチフォリアローズは、ダマスクローズに劣らない香りを持つ人気のバラの1つです。そのエキスであるセンチフォリアバラ花水は、保湿作用だけでなくエイジングケアによい効果があります。
- 例えば、センチフォリアバラ花水はアルロン酸を分解する酵素「ヒアルロニダーゼ」を阻害します。また、抗酸化作用、抗菌作用、血流改善、皮膚の弾力回復が期待されています。
- イザヨイバラには、豊富なビタミンCが含まれています。ノイバラは、角質細胞の外を覆う膜でバリア機能をサポートするCE(コーニファイドエンベロープ)の成熟を助けます。カニナバラは、ビタミンCが豊富であるとともに野性味ある香りが特徴です。
化粧品成分上級スペシャリスト&京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
CONTENTS
1.センチフォリアローズに興味のあるあなたへ
バラは、花の女王。
センチフォリアローズは、そんなバラの中でも女王として名高い “ダマスクローズ”とともに有名です。
その花びらから抽出したセンチフォリアバラ花エキスは、保湿成分としてだけでなく美肌やエイジングケアの効果が期待できる成分です。
だから、ハンドクリームやエイジングケア化粧品に配合されることも増え、バラが好きな方にとっては馴染みの化粧品成分となりました。
さて、バラ由来成分は同じバラでも少しずつ香りも期待できる効果なども違います。
しかし、エイジングケアに詳しい方でも、バラの種類ごとの特性までご存知の方は少ないのではないでしょうか?
そこで、ここではセンチフォリアローズのエキスを中心に他のバラエキスについてご紹介します。
実は、これからご紹介する4つのバラの成分は、エイジングケアを考える上で、知っておいていただきたい作用を持っているのです。
そのため、化粧水や美容液をはじめ、エイジングケア化粧品にも配合されます。
アンチエイジングやエイジングケアを正しく行うためには、センチフォリアローズほか、さまざまな化粧品成分についての理解も大切です。
この記事では、バラ由来のエイジングケア化粧品成分として、比較的よく知られているセンチフォリアバラ花エキスをメインに、イザヨイバラ、ノイバラ、カニナバラから抽出した化粧品成分について紹介します。また、おすすめのバラのハンドクリームをご紹介します。
「センチフォリアバラ花水の効果や安全性は?また、エイジングケアの効果を知りたい!」
「センチフォリアローズって有名だけどどんな特徴があるの?使えば美肌になれる?」
「イザヨイバラって聞いたことはあるけど一体どんなバラ?」
「ノイバラも化粧品やハンドクリームに配合されるの?」
「カニナバラ・・。聞いたことないけどどんなバラ?」
などについて知りたい方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。
2.バラとエイジングケア
1)バラとバラの歴史
センチフォリアローズをはじめ、バラは太古から、美と高貴のシンボルとして、女性に人気の高い花です。
ギリシア神話に登場したり、中世でもヨーロッパの王家の紋章などにも使われてきました。
例えば、バラ戦争は、争った両家の紋章がともにバラだったことから、その名がつきました。
では、バラとはどんな植物でその歴史はどんなものでしょうか?
バラは、漢字で「薔薇」と書き、バラ科バラ属の種の総称です。
だからその種類は20,000種以上と言われています。
バラの多くは、灌木(かんぼく)、低木のツル植物で、葉や茎にトゲを持つものが多いことが特徴です。
5000万年以上前に地球上の各地に現れたと考えられていますが、バラは、その香りもさることながら、古来より美容効果や薬効があると言われてきました。
バラは、北半球の温帯域に広く自生しています。一方、南半球では自生していません。
チベット周辺、中国の雲南省からミャンマーが主産地と考えられていて、中近東、ヨーロッパへ、また極東から北アメリカへと伝わったようです。
そんなバラは、化粧品成分としては、シトロネロール、ゲラニオール、リナロールなどのローズ油、糖、タンニン、没食子酸、ペクチンなどを含んでいます。
そして、抗臭作用、抗菌作用、抗ウイルス作用があるのが多くのバラ由来の化粧品成分の特徴です。
2)センチフォリアローズとバラの女王ダマスクローズ
そんなバラの美容効果も、古くから伝えられ、保湿効果やリラックス効果、ホルモンバランスを整える効果など、美肌によい効果が期待されています。
その中でも、豊潤な香りから最も人気が高く、エイジングケア化粧品や高級なハンドクリームにも配合されることが増えつつあるのが、ダマスクローズやセンチフォリアローズです。
ダマスクローズには、次のような効果が期待されています。
- 保湿効果
- 抗菌効果
- 体臭を抑える効果
- リラックス効果
- ホルモンバランスを整える効果
- 紫外線を吸収する効果
ダマスクローズは、高級な香水をはじめエイジングケア化粧水やローズオイル、飲料としても使用される最も有名なバラです。
ダマスクローズに関して詳しくは、「ダマスクローズの魅力は?エイジングケアにも有効なバラの女王」をご覧ください。
一方、センチフォリアローズは、その香りの高さからダマスクローズとともに人気のあるバラです。こちらもエイジングケア世代の女性に人気の高いバラです。
また、ダマスクローズの影であまり知名度は高くないものの、バラ由来のいくつかの化粧品成分もあり、エイジングケア化粧品やハンドクリームなどで使われていますので、ご紹介します。
3.センチフォリアローズとは?
センチフォリアローズは、センチフォリアバラとも呼ばれます。
学名は、「Rosa centifolia」です。
ダマスクローズと並んで有名なバラです。
“centi(センティ)” は「数の百」、“folia(フォリア)” は「花びら」というラテン語で、その名の通り花弁が多いのが特徴です。
センチフォリアローズは、自生しているバラではなく栽培されているバラです。だから、バラ園などに行かなければ、見ることはできません。
また、5月ごろだけに咲く一季咲きのバラであることから、フランスではRose de Mai(5月のバラ)とも呼ばれています。
センチフォリアローズは、ダマスクローズと比べて、その歴史は浅く、300年程度の新しい品種です。
もともとは、オランダで香水用に開発されたと言われています。
センチフォリアローズの香りは、甘く、欧米でもファンは多いそうです。
4.センチフォリアバラ花エキスの効果と安全性
ここからは、化粧品成分としてのセンチフォリアバラ花エキスの効果と安全性をご紹介します。
1)センチフォリアバラ花エキスの効果は?
センチフォリアバラ花エキスとは、センチフォリアローズの花びらから得られるエキスです。
化粧品の全成分表示でも、センチフォリアバラ花エキスと表記されます。
成分は、シトロネロール、ジェラニオール、ネロールなどのローズオイルが含まれています。
エイジングケア効果としては、ヒアルロン酸を分解する酵素「ヒアルロニダーゼ」を阻害する作用があります。
そして、お肌のヒアルロン酸を守ることで、お肌のハリやツヤがなくなるのを防ぎます。
また、抗酸化作用もあります。
他の美容効果としては、保湿効果、抗菌作用、血流改善、皮膚の弾力回復が期待されています。
また、自律神経を整える、抗臭効果、リラックス効果、女性ホルモンの働きを正常化、便通改善などもあります。
そのため、センチフォリアバラ花エキスは、肌悩みや肌老化としては、かゆみや大人ニキビなどの肌荒れ、しみ、シワ、くすみなどのケアにも使える成分です。
2)センチフォリアバラ花エキスの安全性は?
バラをはじめ植物エキスには、アレルギーのリスクがあります。
センチフォリアバラ花エキスもバラのエキスなのでリスクは否定できません。
また、化粧品での配合濃度は低いため安全性に対しての不安は少ない成分と考えられます。
したがって、センチフォリアバラ花エキスは、肌質を選ばずに使うことが可能です
普通肌、脂性肌、乾燥肌、インナードライ肌の4つの基本肌タイプに加え、混合肌や敏感肌でも問題なく使用できる成分です。
そのため、敏感肌化粧水など敏感肌化粧品にも配合されることがあります。
しかし、センチフォリアバラ花エキスが誰にでも全く安全とは言えません。
人によっては、赤みがでたり刺激を感じるなどが起こる可能性も100%否定できません。
つまり、化粧品かぶれ(接触皮膚炎)を起こすこともありえます。
アトピー性皮膚炎がある方やお肌が弱い方は、パッチテストをすることをおすすめします。
3)どんな化粧品に配合されるの?
センチフォリアバラ花エキスは、皮膚を健やかに保つために、さまざまな化粧品に配合されます。
洗顔料、クレンジングジェルなどのクレンジング料、保湿化粧水、保湿美容液、まつ毛美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、オールインワンゲル、ハンドクリーム、口紅やリップグロスなどの唇ケア用品、ボディケア用品、シャンプーやヘアムースなど頭皮ケア用品などに使われます。また、日焼け止めにも配合されます。
さらに、入浴剤やファンデーション、化粧下地などメイク用品にも使われます。
最近では、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液などにも配合されるようになっています。
5.オススメのセンチフォリアバラ花エキス配合のハンドクリーム
オススメのセンチフォリアバラ花エキス配合のハンドクリームは、ナールス ロゼです。
ナールス ロゼは、豊潤な香りのブルガリア産ダマスクローズを50%という高濃度で配合。
ナールス ロゼは「ハンドクリーム」とは呼ばず「ハンド美容ジェル」と呼んでいます。
私たちのハンドクリームランキングの第1位です。
それは、一般のハンドクリームと比較して、次の理由があるからです。
- 美容液に配合するのと同じレベルで、エイジングケア化粧品成分や保湿成分を配合していること
- 油溶性成分(エモリエント)が少なく、テクスチャーがジェル状であること
春や夏でも使えるハンド美容ジェルで、しっかりと手肌の乾燥を防ぎます。また、手のしわを予防します。
油分の多いハンドクリームにはない、水分の保持力に優れたエイジングケアハンドクリームです。
ナールス ロゼの特徴をまとめると、センチフォリアバラ花エキス配合以外では、次のポイントがあります。
- ダマスクローズの芳醇な香りで心身のリラックスができるハンド美容ジェル
- 他のバラ成分として、センチフォリアバラ花エキス、ノイバラ果実エキス、カニナバラ果実エキス、イザヨイバラエキスを配合
- エイジングケア化粧品成分ナールスゲンが、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47、グルタチオンをサポート
- ジェルタイプでしっとり感がありながら、ベタツキが残らないテクスチャー。オフィスなどでも使いやすいハンド美容ジェル
- セラミドの中でも保湿力に優れたヒト型セラミド(セラミド2)で、お肌のバリア機能と高い保湿をサポート。手肌のハリやツヤをキープ
- 赤いビタミン「シアノコバラミン」配合することで、保湿と鮮やかな色を演出
パラベンやフェノキシエタノールなど防腐剤フリー、アルコール(エタノール)フリー、無香料、無着色、合成界面活性剤フリーで低刺激
センチフォリアバラ花エキスとダマスクローズを高濃度で配合したハンドクリーム「ナールス ロゼ」の詳しい情報は、こちら。
6.センチフォリアローズ以外のバラ成分
1)イザヨイバラ
イザヨイバラは、十六夜薔薇とも書きます。
サンショウバラの園芸品種で、葉の付け根にとげを二つ持っています。
花びらの一方が欠けているので、満月から少し欠けた十六夜の月にたとえてこの名前が付けられました。
イザヨイバラは、中国では、食用としても使われています。
イザヨイバラの化粧品成分であるイザヨイバラエキスはアセロラの約1.5倍ものビタミンCを含有するほか、ビタミンPが含まれています。
また、アミノ酸、タンニン化合物を豊富に含有しています。
そんなイザヨイバラエキスには、次のような作用があります。
- 活性酸素消去作用
- 抗アレルギー作用
- 抗炎症作用
- 美白作用
他では、エイジングケア効果として、女性ホルモン様作用が認められています。
2)ノイバラ
ノイバラは、ノバラ(野薔薇)と呼ばれます。
ノイバラは、つる性低木で日本のノバラの代表的な品種です。
沖縄以外の日本各地の山野に多く自生しています。
ノイバラの成熟した果実を乾燥させたものをエイジツと言いますが、そのエイジツから抽出した化粧品成分です。
ローズフルーツとも呼ばれます。
抗酸化作用や皮膚常在菌の1つであるアクネ菌発育抑制作用が確認されています。
エイジングケア効果としては、最近注目を浴びているCEの成熟を助ける効果があります。
CEとは、角質細胞の外を覆う膜で「Cornified Envelope=コーニファイドエンベロープ」の略号です。
CEは、お肌のバリア機能を健やかに維持する上で重要であることがわかってきました。
つまり、CEがしっかり働かないとバリア機能が低下し、乾燥肌の原因になったり、敏感肌になるリスクがあるのです。
だから、CEの成熟はとてもお肌に大切なことですし、エイジングケアにも大切です。
このCEの元となるのが「インボルクリン」というたんぱく質です。
ローズフルーツは、「インボルクリン」を増やすことにより、正常な角質層の形成、バリア機能を高める効果が期待できます。
CEについては、「CE(コーニファイドエンベロープ)とは?敏感肌なら大切!」をご覧ください。
3)カニナバラ
ヨーロッパでは、野バラといえば、カニナバラのことです。
ビタミンCを多く含み、第二次世界大戦中には、イギリスではカニナバラからビタミンCを摂っていたそうです。
その他に、カロテン、ビタミンP、ビタミンB群、ルチンも含んでいます。
エイジングケア効果としては、抗酸化作用が認められています。
また、カニナバラの花にも美容効果があり、お肌に透明感とハリをもたらすことが期待されています。
カニナバラの香りはダマスクローズよりやや素朴なので、ブレンドすると、ダマスクローズの芳醇さとカニナバラの野性味が重なって、香りに深みがでます。
7.まとめ
センチフォリアローズを中心に、イザヨイバラ、ノイバラ、カニナバラの特性や化粧品としての期待できる効果をご紹介しました。
いかがでしたか?
バラ成分の違いなどをご理解いただけましたでしょうか?
中でも、センチフォリアローズから抽出した化粧品成分「センチフォリアバラ花エキス」には、さまざまなエイジンケア効果があります。
また、他のバラ成分にも特徴があります。
このように、バラ由来のエイジングケア化粧品成分は、ダマスクローズ以外もいくつかあります。
同じバラでも、それぞれ異なった特徴があるので、興味深いと思います。
エイジングケア化粧品やハンドクリームにも配合されるケースも増えてきていますので、全成分表示に、○○バラ水や○○バラエキス、○○バラオイルなどの記載がある場合は、どんなバラなのかをチェックしてみるのも面白いのではないでしょうか?
なお、ダマスクローズをはじめセンチフォリアローズ、イザヨイバラ、ノイバラ、カニナバラは、全てナールス ロゼに配合されています。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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