パンテノールとは、プロビタミンB5のことです。
化粧品の成分としては、抗炎症効果や細胞活性によるエイジングケア効果があります。
だから、パンテノールは、肌荒れの予防や改善の対策に使われます。
また、育毛剤などの成分としても使われます。
この記事では、パンテノールの特性、効果や安全性についてご紹介します。
また、パンテノール配合のエイジングケア美容液をご紹介します。
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆日本化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.パンテノールをエイジングケアに活かしたいあなたへ
パンテノールは、プロビタミンB5のことです。
つまり、体内でビタミンB5(パントテン酸)に変化する成分です。
パンテノールには、細胞を活性化させるはたらきがあります。
そんなパンテノールは、目薬や皮膚炎などの医薬品や医薬部外品の成分として使われています。
また、化粧品成分として、化粧水や美容液などにも配合されますし、パンテノール配合のエイジングケア化粧品もあります。
アンチエイジングやエイジングケアを正しく行うためには、パンテノールをはじめさまざまな化粧品成分について理解することも大切です。
この記事では、パンテノールの特性、効果や安全性についてご紹介します。
また、パンテノール配合のエイジングケア美容液をご紹介します。
「パンテノールってどんな成分?」
「どのような特徴や効果があるの?」
「パンテノールはどんな肌悩みによいの?」
「安全性や刺激性について知りたい!」
「パンテノール配合のオススメのエイジングケア化粧品は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
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- パンテノールとは、水溶性ビタミンの一種です。また、ビタミンB群の一つであるパントテン酸のアルコール型誘導体です。
- パンテノール自体を食べ物で摂ることはできません。ただし、パントテン酸は納豆や卵黄をはじめ、さまざまな食べ物に含まれています。
- パンテノールには、細胞活性効果があり医薬品、医薬部外品、化粧品の成分としてさまざまな製品に配合されます。
- 化粧品成分としてのパンテノールは、肌荒れ、小ジワ、かぶれなどの肌悩み対策のために化粧水や美容液に配合されます。また、育毛や養毛を期待して育毛剤などに配合されます。
- パンテノールは、安全性の高い成分なので肌質を選ばずに使用できる成分です。だから、敏感肌でも使える成分です。
2.パンテノールとは?
1)パンテノールの基本特性
パンテノールとは、水溶性ビタミンの一種であり、ビタミンB群の一つであるパントテン酸のアルコール型誘導体です。
パントテン酸は、「プロビタミンB5」とも呼ばれます。
パンテノールは、無色で粘性があり、水にもアルコールにも溶けます。
パンテノールは、筋肉を動かす際に必要な「ATP」と呼ばれるエネルギーの産生や粘膜を保護するムチンを増やすはたらきなどによって、皮膚や粘膜の細胞、毛母細胞などへの細胞活性効果を発揮します。
そんなはたらきから、パンテノールは皮膚の病気の治療薬や目薬、化粧品、育毛剤などによく使われます。
また、滋養強壮剤とし栄養ドリンクなどの医薬部外品にも配合されます。
パンテノールは、化粧品の全成分表示ではかつては、「D-パントテニルアルコール」でしたが、今では「パンテノール」と表記されます。
医薬部外品では、「D-パントテニルアルコール」または「DL-パントテニルアルコール」と表記されます。
なお、医薬品成分の1つであり、化粧品への配合量に関しては制限が設けられています。
例えば、DL-パントテニルアルコールの場合、粘膜に使用されることがあるものは100gあたり0.3g(0.3%)が上限で、粘膜に使用されず、洗い流さないものであれば100gあたり8.0g(8%)です。
しかし、粘膜に使用することなく洗い流すものには上限設定はありません。
2)パンテノールは食べ物で摂れるの?
パンテノールそのものは食べ物で摂れませんが、パントテン酸(ビタミンB5)は、さまざまな食べ物で摂ることができます。
もともと、パントテン酸の意味はギリシャ語で「広く、どこにでもある」です。
特に意識しなくても不足することはまれですが、納豆や卵黄に豊富です。
また、野菜ではモロヘイヤに豊富です。
モロヘイヤは、パントテン酸ほかβカロテンなどの栄養素も豊富なので、美肌のためにオススメの食べ物です。
さらに、パントテン酸は身体の中の腸内細菌のはたらきにより体内で合されているのです。
3)パンテノールの安全性は?
パンテノールは、毒性や皮膚刺激性がほとんどなく安全性が高い成分です。
また、眼刺激性やアレルギーのリスクがほとんどありません。
さらに、化粧品では配合量の上限も設定されているのでリスクは小さくなっています。
したがって、普通肌や脂性肌はもちろん、混合肌、乾燥肌、敏感肌、インナードライ肌のどんな肌質の方でも使うことが可能な成分です。
しかし、どんな成分でも誰にでも安全とは言えません。
だから、パンテノールで赤みが出たり、肌荒れやかゆみが出るなどの可能性を100%否定することはできません。
アトピー性皮膚炎や肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
3.パンテノールが配合されるアイテムは?
1)医薬品としてのパンテノール
パンテノールの注射薬が、パントテン酸欠乏症の予防及び治療やストレプトマイシン及びカナマイシンによる副作用の予防及び治療、術後腸管麻痺、接触皮膚炎、急性や慢性の皮膚湿疹にも用いられます。
また、パンテノールの外用薬が、かゆみ、ひび割れ・あかぎれの治療薬として使われます。
さらに、点眼薬が目の疲れや目のかすみを緩和するために使われます。
2)化粧品としてのパンテノール
パンテノール配合のヘアケア製品でも最も有名なのは、P&Gのパンテーンです。
パンテーンの主要成分の1つがパンテノールで、ブランド名もそれに因んでいます。
パンテノールには、育毛促進効果もあることから、ヘアケア製品や頭皮ケア製品にも数多く用いられています。
他にもパンテノールは、さまざまな基礎化粧品やスキンケア用品などに配合されます。
具体的には、クレンジングジェルやクレンジングリキッドなどのクレンジング料、洗顔石けんや酵素洗顔などの洗顔料、保湿化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、リップグロスなど唇ケアのアイテム、マニキュアなどネイル(爪)ケア用品、ハンドクリーム、ボディマッサージやフェイスマッサージ用のクリームなどに使われます。
さらに、シャンプーやコンディショナー、白髪染めなど毛髪や頭皮のケア用品、日焼け止め、UV化粧下地、リキッドファンデーションなどメイクのアイテム、マスカラなどアイメイク用品にも使われます。
また、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液などにも配合されます。
4.パンテノールの効果
1)保湿効果と肌を滑らかにする効果
お肌が乾燥するとさまざまな肌トラブルに悩まされます。
本来、お肌に、天然保湿因子(NMF)やセラミドなどうるおいを保つ保湿成分がありますが、加齢に伴って減少する傾向があるので、保湿成分を適度に補うことが大切です。
パンテノールには保湿効果があり、皮膚への浸透率も高くなっています。
また、パンテノールには皮膚や髪を滑らかにし、お肌や髪の毛そのものの輝きを取り戻す効果が期待できます。
つまり、保湿するだけでなく肌のツヤを取り戻して美肌をサポートしたり、美髪の育成につながるのです。
2)組織修復効果や抗炎症効果
パンテノールにはお肌の修復力を増強する効果があります。
皮膚の細胞を活性化させ新陳代謝を促すことで、ダメージを修復させ回復を早めるのです。
また、繰り返し使用することで、お肌そのものの回復力を高める作用があることも判明しています。
また、パンテノールは抗炎症効果を発揮します。
5.パンテノールでケアできる肌悩みや肌老化は?
パンテノールの保湿効果、組織修復効果、抗炎症効果によって、顔や手のさまざまな肌悩みや肌老化の予防が期待できます。
肌荒れ、手荒れ、あかぎれ・ひび割れ、小じわなどの肌悩みや日焼け防止なども期待できます。
また、乾燥肌の予防や改善が期待できます。
乾燥肌対策がうまくいけば、肌のキメが整いハリやツヤをキープできます。
もちろん、透明感のあるお肌が得られます。
さらに、乾燥肌が原因で目立つほうれい線、くすみ、毛穴の開きや黒ずみなどの予防が期待できます。
6.おすすめのパンテノール配合エイジングケア化粧品
パンテノール配合のオススメのエイジングケア美容液がナールス ネオです。
美女が選ぶベスト美容液などでも高い評価を得ている目元・口元専用美容液です。
私たちの美容液ランキングの第1位です。
そんなナールス ネオは、2019年5月にリニューアルしました。
1)ナールス ネオの開発コンセプト
目元のハリや口元のハリやツヤをキープして、「目元・口元のエイジングサインへのファイナルアンサー」を目指して開発しました。
2)ナールス ネオの配合成分のポイント
ナールス ネオは、パンテノールを配合することで保湿力アップと質の高いエイジングケアをサポートすることを目指しました。
パンテノール配合以外には、次のような特徴があります。
①ナールスゲンを推奨濃度で配合
ナールスゲンは、コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47を増やします。また、身体や肌の酸化を防ぐ成分であるグルタチオンを増やします。
②ネオダーミルを推奨最高濃度で配合
ネオダーミルは、バイオテクノロジーによって生まれた細胞のエネルギー源で、Ⅰ型コラーゲン、Ⅲ型コラーゲン、エラスチンを強力にサポート。
2週間でシワの体積を13%減少、シワの深さを15%減少させる臨床データを有する成分です。
肌のハリや弾力をキープするための「攻めるエイジングケア」をサポートします。
③2種のビタミンC誘導体配合
ナールス ネオは、ビタミンC美容液です。
水溶性ビタミンC誘導体の中でも効果が高く刺激が少ないVCエチル(エチルアスコルビン酸)と、浸透性の高い両親媒性ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)を配合。
コラーゲン産生をサポートするとともに、皮脂をコントロールすることで毛穴ケアも期待できます。
④プロテオグリカン配合
ナールスネオは、プロテオグリカン美容液です。
プロテオグリカンは、糖とタンパクが複合した「糖たんぱく質」で、お肌の細胞の増殖や、ヒアルロン酸、コラーゲンの産生をサポート。また、ヒアルロン酸に匹敵する高い保湿力を持った成分です。
潤いのあるふっくらしたお肌をキープする「守るエイジングケア」をサポートします。
⑤ビタミンA誘導体配合
レチノールを改良したビタミンA誘導体レチノイン酸トコフェリル配合。
ターンオーバーを促進して、お肌のハリを取り戻します。
⑥6種のセラミド配合
セラミドの中でも保湿力に定評のあるヒト型セラミドを6種(NG、NP、NS、EOS、EOP、AP)配合したセラミド美容液です。
お肌のバリア機能を守ります。
⑦9種のアミノ酸配合
ヒドロキシプロリン、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニンの9種のアミノ酸とその代謝物であるPCA-Naを配合してNMF(天然保湿因子)の構造に近い成分設計をしました。
アミノ酸は水分を吸着して保湿するヒューメクタントで、お肌のバリア機能を守ります。
⑧抗酸化成分を複数配合
半永久的に抗酸化作用を発揮する金コロイドとともに、強力な抗酸化成分であるコエンザイムQ10やエルゴチオネインを配合することで、お肌の酸化を防ぎます。
⑨お肌に不要な成分を無添加
無香料・無着色、旧指定成分は配合していません。
パラベン、フェノキシエタノールほか、アルコール性防腐剤の無添加化粧品です。
また、アルコールフリー化粧品です。
*フェノキシエタノール、パラベンが、キャリーオーバーとして微量含まれます。
そんなナールスネオは、エイジングケア世代になると、冬の乾燥肌対策だけでなく夏でも乾燥肌対策に使えるエイジングケア美容液です。
3)新しいナールス ネオに追加された成分は?
そんなナールス ネオが、さらに「抗酸化」と「抗シワ」を強化して生まれ変わりました。
従来の成分はそのままに3つの成分を追加しました。
①レスベラトロール
レスベラトロールは、ポリフェノールの一種で高い抗酸化力を持っています。
間接的に長寿遺伝子を活性化することが研究でわかっています。
肌老化の予防、シミやくすみの予防、肌荒れや乾燥肌の予防が期待されています。
②ブドウ葉/種子/皮エキス
ブドウ葉/種子/皮エキスは、ポリフェノールを含み高い抗酸化力を持つことが大きな特徴です。
肌老化の予防、シミやくすみの予防、肌荒れの予防、アトピー性皮膚炎の予防などが期待できます。
③アセチルデカペプチド-3
アセチルデカペプチド-3は、アルギニン、メチオニン、グルタミン酸の3つのアミノ酸からつくられたペプチドです。
FGF(線維芽細胞成長因子)に似たはたらきがあります。
FGFとは、細胞の増殖や分化を促す成長因子の1つで、線維芽細胞を活性化させるはたらきがあります。
顔のたるみが原因のエイジングサインやシワやほうれい線の予防が期待されています。
これら3つの成分は、刺激性がなく、敏感肌をはじめどんな肌質でも使える成分です。
また、ボトルデザインがスタイリッシュになって、持ちやすく、出しやすく、1回に出す量の調節がしやすくなっています!
7.まとめ
パンテノールの特性、効果や安全性についてご紹介しました。
また、パンテノール配合のエイジングケア美容液をご紹介しました。いかがだったでしょうか?
医薬品や医薬部外品として使われていたパンテノールですが、今ではエイジングケア化粧品にもよく配合されるようになってきました。
それは、パンテノールにエイジングケアにとってよい保湿効果や組織修復効果などがあるからです。
しかしながら、エイジングケア化粧品で期待できる効果はあくまで予防美容的な範囲です。
期待できる範囲と限界を理解して、パンテノール配合の化粧品を上手にエイジングケアに活用しましょう。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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