カルボマーとは、カルボキシビニルポリマーの略称で水溶性の高分子ポリマーです。
高分子ポリマーと言えば、お肌に危険な成分と考える方がいますが、その真実は?
この記事では、カルボマーを化粧品に配合する目的や効果、安全性についてご紹介します。
また、カルボマー配合のナールスブランドのエイジングケア化粧品や、スノーヴァの高保湿美容液もご紹介します。
- カルボマーは、合成の高分子ポリマーの1種です。また、水に溶けやすい水性ポリマーです。
- カルボマーは、水だけではなくアルコール類や高分子原料などともよく混ざる使い勝手のよい増粘剤です。
- そのため、カルボマーは広範な化粧品に配合されています。
- カルボマーは、毒性や刺激性がなく安全性が高い成分です。だから、肌質を選ばず使えます。
- カルボマーをはじめ、化粧品に使用される合成ポリマーの危険性に関する情報には誤解が多いので気をつけましょう。
CONTENTS
1.カルボマーについて本当のことが知りたい方へ
カルボマーは誤解の多い化粧品成分です。
例えば、カルボマーをはじめとする合成ポリマーや高分子ポリマーについては、次のような情報を書籍やウェブサイトで見かけます。
「カルボマーが肌表面にあると皮膚呼吸ができなくなるのでお肌によくない」
「皮膚常在菌のバランスを崩す」
「高分子ポリマーは肌に残って危険」
果たしてこれは、本当なのでしょうか?
カルボマーをはじめとして高分子ポリマーは、万を超える種類の化粧品に使われます。
洗顔料やクレンジング料、化粧水、美容液、保湿クリームなどさまざまな化粧品に配合されます。
もちろん、エイジングケア化粧品にも配合されることがあります。
その理由は、水だけでなくアルコールなどともよく混ざりあって、化粧品のテクスチャーを調整することができるからです。
また、安全かつ微生物汚染に強いこともメリットです。
つまり、ウェブ上で流れる「危険」と言う情報は、誤解です。
もし、カルボマーが本当に危険ならこれだけ汎用されることはないはずですね。
正しいエイジングケアのためには、カルボマーをはじめさまざまな化粧品成分を理解することが大切です。
中でも、カルボマーをはじめとする高分子ポリマーは誤解の多い成分です。
この記事では、カルボマーの特性、効果、安全性について詳しくご紹介します。
また、カルボマー配合のナールスブランドのエイジングケア化粧品についてもご紹介します。
「カルボマーってどんな成分なの?」
「どんな特性があるの?」
「カルボマーのはたらきは?」
「どんな化粧品に配合されるの?」
「カルボマーの安全性や刺激性は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
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2.カルボマーとは?
1)ポリマーの基本
カルボマーは、水性の合成ポリマーです。
カルボマーをご紹介する前にポリマーについて簡単にふれておきます。
まず、ポリマーとは、「重合体」のことです。重合体とは、同じ物質がたくさんつながったものです。
例えば、私たち「ヒト」の主成分であるたんぱく質は、アミノ酸の重合体です。
だから、たんぱく質もポリマーです。
また、保湿成分として有名なヒアルロン酸ナトリウムもポリマーの1種です。
さらには、繊維に用いられるナイロン、ポリ袋のポリエチレンなどの合成樹脂もポリマーです。
このように、ポリマーは私たちの身近にあるのです。
そんなポリマーの中で、化学合成したポリマーが「合成ポリマー」です。
人のたんぱく質は、合成ポリマーではありませんが、ヒアルロン酸ナトリウム、ナイロン、ポリエチレンは合成ポリマーなのです。
そして、分子量が1万以上と、高い分子量を持つと高分子ポリマーと呼ばれます。
高分子ポリマーには、吸水性を高めた高吸水性高分子ポリマーもあります。
紙オムツや生理用品などに使用されるポリアクリル酸Naは高吸水性高分子ポリマーです。
そんな高分子ポリマーの中で化粧品に配合される代表的な成分がカルボマーなのです。
このようにポリマーといっても多種多様なものがあり、それぞれ性質が異なります。
だから、高分子ポリマーや合成ポリマーを一つの成分として語ることはできないのです。
カルボマーほか、化粧品成分の合成ポリマーが誤解されるのは、この点の理解が不足しているからです。
ちなみに、界面活性剤でも同様のことが言えます。界面活性剤も本当にたくさんの種類があります。
だから、界面活性剤を一括りにして考えてはいけないのです。
敏感肌化粧水ほか敏感肌化粧品、オーガニック化粧品、無添加化粧品などを全面に押し出す化粧品会社で、露骨に合成ポリマーや界面活性剤を「悪者」にしたてる場合があります。
そうした情報を発信する企業には注意しましょう。
2)カルボマーの基本
カルボマーは、アクリル酸を主成分とした合成の高分子ポリマーです。
また、水に溶けやすい水溶性のビニルポリマーです。
化粧品の全成分表示では、「カルボマー」と表記され、医薬部外品では、「カルボキシビニルポリマー」と表記されます。
カルボマーは、白色の粉末で水に溶けると酸性を示します。
そんな、カルボマーは、水酸化Naや水酸化K、TEAなどのアルカリ剤で中和すると、透明な高粘度のジェルになります。
つまり、カルボマーは化粧品に配合される場合、アルカリと一緒に配合されることで、増粘剤としてはたらくのです。
増粘剤とは、液体の粘性を高める成分の総称です。
化粧品の場合でゲル化を目的とするものは、ゲル化剤と呼ばれることがあります。
カルボマーは、水溶性でありながらもアルコール類や高分子原料などともよく混ざる使い勝手のよい増粘剤なのです。
3)カルボマーが配合される化粧品
カルボマーは、増粘剤としての使い勝手のよさからさまざまな化粧品に配合されます。
その際は、水酸化Naや水酸化K、TEAも一緒に配合されます。
洗顔料、クレンジングジェルなどのクレンジング料、保湿化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、オールインワン化粧品、ボディクリーム、ハンドクリーム、頭皮ケアや爪ケア用のアイテム、日焼け止め、化粧下地やファンデーションなどのメイク用のアイテムに使われます。
エイジングケア化粧水、エイジングケア美容液、エイジングケア保湿クリームなどにも配合されるようになっています。
だから、手持ちの化粧品をチェックすれば、いずれかには「カルボマー」の表記があるはずです。
3.カルボマーの効果
1)増粘効果
カルボマーの効果は、「増粘」です。
水溶性でありながらもアルコール類や高分子原料などともよく混ざります。
またカルボマーには、液体にとろみをつけることで、液垂れなどがないようにするはたらきがあります。
また、テクスチャー向上の効果もあります。
2)皮膜形成効果
さらに、水に溶けたカルボマーはジェル状になり、水分を包み込みます。
そして、皮膜形成することで、肌に成分を定着させる効果があるのです。
この特性を活かしてオールインワンジェルやオールインワンゲルでよく使われます。
3)カルボマーのその他のメリット
カルボマーには、合成であるがゆえの品質の均一性があります。
さらに、微生物汚染に強いこと、温度変化に対する粘度の安定性の高さも大きなメリットです。
こうした特性から、カルボマーは、広範な化粧品に配合される増粘剤となっています。
4.カルボマーの安全性と誤解
1)カルボマーの安全性の基本
カルボマーは、毒性はなく、刺激性も少なくて安全性が高い成分です。
そのためバリア機能を壊すなどのリスクが低い成分です。
したがって、カルボマーは、普通肌や脂性肌はもちろんのこと、乾燥肌や敏感肌、インナードライ肌、混合肌のあらゆる肌質の方でも使うことが可能です。
しかし、どんな成分でも誰にでも安全とは言えませんし、肌荒れなどになる可能性を100%否定することはできません。
だから、アトピー性皮膚炎などアレルギーのある方やお肌が弱い方は注意が必要です。
肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
2)カルボマーは皮膚呼吸を妨げる?
サランラップのような合成樹脂の高分子ポリマーは密閉性があるので皮膚などを完全に覆います。
しかし、カルボマーなどの水溶性ポリマーには、高い密封性はありません。
したがって、毛穴を詰まらせたり、皮膚から酸素を取り込むことを邪魔することはありません。
なお、一般に皮膚呼吸と呼ばれる皮膚からの酸素の取り込みは、肺などの呼吸器による呼吸の1%以下と考えられているので、生命維持とは関係ありません。
3)カルボマーは、皮膚常在菌のバランスを崩す?
化粧品に配合されるカルボマーの濃度は、多くの場合は低濃度です。
また、カルボマーなどの水溶性ポリマーは皮膚常在菌のエサになりません。
さらに、洗顔などで簡単に洗い流せる上に、洗顔をしないとしても古い角質と一緒に剥がれ落ちます。
だから、皮膚常在菌のバランスを崩すリスクはほとんどありません。
4)合成ポリマーがしみやしわの原因になる?
カルボマーをはじめとする合成ポリマーでたるみができる、しみ、ほうれい線、しわの原因になるなどの情報を見かけることがあります。
しかし、カルボマーそのものにはこうした肌老化や肌悩みをもたらす根拠はありません。
しわをはじめとする肌老化の原因は、1つ1つの化粧品成分の問題よりも誤った使い方や過度に化粧品を使うことの方が問題なのです。
また、美肌のためには正しく化粧品を使うことを意識する方が大切なのです。
5.カルボマー配合のナールス化粧品
カルボマーを配合したナールスブランドのエイジングケア化粧品は、エイジングケア美容液「ナールス ネオ」、エイジングケア保湿クリーム「ナールス ユニバ」、エイジングケアクレンジングジェル「ナールス エークレンズ」の3つがあります。
1)ナールス ネオ
カルボマー配合のオススメのエイジングケア美容液がナールス ネオです。
美女が選ぶベスト美容液などでも高い評価を得ている目元・口元専用美容液です。
ナールス ネオは、目元のハリや口元のハリをキープして、「目元・口元のエイジングサインへのファイナルアンサー」を目指して開発しました。
肌のハリのもとであるコラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47、肌の酸化を防ぐグルタチオンを増やすはたらきのあるナールスゲンを推奨濃度で配合しています。
また、Ⅰ型コラーゲンだけでなくⅢ型コラーゲンを増やすネオダーミルを推奨最高濃度で配合するとともに、保湿に優れたプロテオグリカン、6種のヒト型セラミド、両親媒性ビタミンC誘導体APPSも配合しています。
そんなナールスネオは、2019年5月に抗酸化と抗シワを強化してリニューアルされました。
追加したのは、レスベラトロール、ブドウ葉/種子/皮エキス、アセチルデカペプチド-3の3成分です。
また、ボトルデザインがスタイリッシュになって、持ちやすく、出しやすく、1回に出す量の調節がしやすくなっています!
2)ナールス ユニバ
カルボマー配合のオススメのエイジングケア保湿クリームは、「ナールス ユニバ」です。
私たちの保湿クリームランキングでは、第1位です。
ナールス ユニバとは、QOS(Quality Of Skin=お肌の質)の向上、つまり、「細かく整ったキメ」、「お肌の内側からのハリと弾力」、「健やかな肌の透明感」、「表皮のバリア機能」、「十分な潤い」など美肌を実現すべく、攻めと守りのエイジングケアをサポートする成分を、バランスよく配合した高機能な保湿クリームです。成分は濃厚、でも使い心地は軽く、すごく伸びがよいクリームです。
ナールスゲンの推奨濃度での配合に加えて、お肌のハリやツヤを増すレチノイン酸トコフェリル、セラミドやシアバター、スクワランなどの高保湿成分、また浸透性に優れた油溶性ビタミンC誘導体を配合しています。
3)ナールス エークレンズ
カルボマー配合のオススメのクレンジングジェルが、アミノ酸系界面活性剤配合クレンジングジェル「ナールス エークレンズ」です。
水性のオイルフリーのクレンジングジェルで、アミノ酸系界面活性剤の1つであるラウロイルグルタミン酸Naが主な洗浄成分なので、乾燥肌や敏感肌でも安心して使えるクレンジング料です。
また、毛穴の汚れをしっかり落とせるクレンジング料で、かつダブル洗顔不要のクレンジング料であることに加え、マツエクもOKのクレンジング料です。
<ナールスシリーズのエイジングケア化粧品が気軽に試せる>
本気のエイジングケア化粧品をラインでお試しできるナールスのトラベルセットが初回半額!
6.カルボマー配合のプラセンタ美容液「プラツェンタール エキストレ」
ナールスブランド以外にも、カルボマーを配合した美容液をご紹介します。
それが、スノーヴァの「プラツェンタール エキストレ」です。
プラツェンタール エキストレは、プラセンタを専門に扱うスノーヴァの一番の人気商品で、モンドセレクション2020で銀賞を受賞している 高品質の美容液です。
高品質の「発酵熟成プラセンタ」を31%と高濃度で配合しているため、エイジングケア世代におすすめの高保湿が叶う美容液です。
カルボマー配合で、少しとろみのあるテクスチャーとなっており、発酵熟成プラセンタが肌に密着し、入り込んでいく※感覚があります。
※:角質層まで
アロエベラ葉エキスはそれ単体で高い保湿効果や紫外線ダメージのケアにも効果的ですが、クロレラエキス、クズ根エキスと併せて3つをバイオ技術で加工することでプラセンタエキスに近い効果にも期待ができます。
口コミ 50代・乾燥肌・女性
プラツェンタールエキストレ使用1ヶ月目くらいに、30年ぶりの高校の同窓会がありました。 全く変わらないと皆に言われ、集合写真でも自分だけ肌つやの良さが目立ち、 他の人との違いを感じ、改めて使用していてよかったと実感しました。 今後も使い続け、更なる女子力を高めようと思っています。
参考:スノーヴァ公式サイト
7.まとめ
カルボマーがどんな化粧品成分なのか、その特性や効果、安全性をご紹介しました。
また、カルボマー配合のナールスブランドのエイジングケア化粧品についてもご紹介しました。
いかがでしたか?
カルボマーは、水溶性の合成ポリマーです。
高い増粘効果と使い勝手のよさ、そして安全性の高さから、美容液やクレンジング料をはじめさまざまな化粧品に使われています。
カルボマーは、特にオールインワンゲルでは欠かせない成分です。
しかし、一部の誤解を与えるような情報によって、お肌に悪いというイメージを持たれている成分の1つです。
実際には、カルボマーは皮膚に対して毒性や刺激もありません。
カルボマーを正しく理解して、上手にエイジングケアに取り入れてくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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