ジメチコンは、最も代表的なシリコーンオイルで無臭・無色透明の液体です。
シリコーンオイルは、肌を滑らかにする効果があり、基礎化粧品、日焼け止め、ヘアケア製品など数多くの化粧品に配合されます。
また、安全性が高いにもかかわらず、恣意的な情報提供などによって誤解されることの多い化粧品成分です。
この記事ではジメチコンの特性や効果、安全性を徹底的に検証します。
また、都市伝説の真実も暴きます。
さらに、ジメチコンがどんな化粧品に配合されるかについてもご紹介します。
- ジメチコンは、オイルに溶けにくい性質をもった無臭・無色透明のシリコーンオイルです。鎖状シリコーンに分類され、皮膜力が高いことが特徴です。
- ジメチコンと表示される成分には、デカメチルテトラシロキサンとメチルポリシロキサンがあります。
- ジメチコンは、撥水性、皮膜性があり、安定性も安全性も高い成分です。化粧品の滑りやのびなど、テクスチャーをよくするために配合されます。
- ジメチコンは、洗顔料やクレンジング料から顔・毛髪・手肌・ボディ向けのスキンケアアイテムなど、さまざまな製品に使われています。その種類は、2万種を超えます。
- ジメチコンは、基本的には安全性が高い成分です。だから、どんな肌質でも使える化粧品成分です。もちろん、敏感肌にも使えます。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
松岡 桓準 先生
近畿大学薬学部卒業後、薬剤師免許を取得。大学院修了後、化粧品関連企業で化粧品有効成分の研究開発に携わる。
2014年より株式会社育星会カイセイ薬局にて地域住民の薬物治療のサポートを行う一方で、認定NPO法人健康ラボステーションでの活動を通して未病・予防に関する情報発信を行っている。
CONTENTS
1.ジメチコンが危険だと不安のあるあなたへ
「ジメチコンが危険って本当?その効果と安全性や都市伝説を徹底検証!」をお届けします。
ジメチコンは、最も代表的なシリコーンオイルです。
ジフェニルジメチコンやシクロペンタシロキサンなども同じくシリコーンオイルです。
スキンケアや美肌に対する意識の高い方は、「シリコン」や「シリコーンオイル」と聞くと、「あまりお肌によくない成分じゃないの?」と危険性や不安を感じるのではないでしょうか?
結論からいえば、「肌によくない化粧品成分」というのは誤解です。
むしろ、ジメチコンなどのシリコーンオイルは、化粧品にとってはなくてはならないほど有用な成分です。
だからこそジメチコンは、美容液や保湿クリーム、日焼け止め、化粧下地、シャンプーなどの頭皮ケアアイテムほか、20000種を超えるさまざまなスキンケアアイテムに配合されているのです。
もちろん、敏感肌化粧品やエイジングケア化粧品にも配合されます。
なお、シリコーンオイルとシリコンは混同されますが、シリコンとは珪素のことです。
正しいエイジングケアの実践のためには、ジメチコンをはじめ、さまざまな化粧品成分を理解することが大切です。
この記事では、ジメチコンの特性、効果、安全性について徹底的に検証します。また、都市伝説の真実も暴きます。さらに、ジメチコンがどんな化粧品に配合されるかについてもご紹介します。
「ジメチコンってどんな化粧品成分?特徴や役割は?」
「シリコーンオイルについて知りたい!どんな性質なの?」
「ジメチコンは本当に安全なの?敏感肌でも使えるの?」
「シリコーンオイルが、皮膚呼吸を妨げるってホント?」
「ジメチコン配合の化粧品にはどんなものがあるの?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<おすすめのジメチコン配合化粧品>
<ジメチコン&ナールスゲン配合美容液>
<ジメチコン配合のおすすめのノンケミカルの日焼け止め>
SPF50+&PA++++
2.ジメチコンとは?
1)ジメチコンの基本特性
ジメチコンは、最も代表的なシリコーンオイルです。
オイルに溶けにくい性質をもった無臭・無色透明の液体です。
化学構造は、珪素(Si)と酸素(O)の繰り返し構造です。
これを、「シロキサン結合」と呼び、この化学構造をもった成分がシリコーンと呼ばれます。
ジメチコンは、水をはじく撥水性が高く、なめらかさをもたらす潤滑性に優れた化粧品成分です。
ジメチコンと表示される成分には、デカメチルテトラシロキサンとメチルポリシロキサンの2種があります。
化粧品の全成分表示名称では、ジメチコン、医薬部外品表示名称では、メチルポリシロキサンや高重合メチルポリシロキサン(1)、高重合メチルポリシロキサン(2)があります。
この3つは、粘度が異なっていて、低い順に次のようになります。
メチルポリシロキサン < 高重合メチルポリシロキサン(1) < 高重合メチルポリシロキサン(2)
これらは分子量が異なるため、性質が異なります。
低分子のジメチコンは、粘度が低い以外に揮発性が高いことが特徴です。
一方、高分子のジメチコンは、粘度が高いためコーディング力に優れていますが、揮発性はありません。
この、ジメチコンの一部のメチル基をフェニル基に置き換えるとジフェニルジメチコンになります。
ジフェニルジメチコンは、基本的にはジメチコンとよく似た特徴がありますが、油に溶解し、特にエタノールなどアルコール系溶媒にはよく溶ける点が、ジメチコンと異なります。
2)ジメチコンは鎖状シリコーン
ジメチコンは、鎖状シリコーンです。
その名のとおり直線上に配列した鎖状構造をとっていて、立体的にコンパクトな分子です。
そのため、シリコーンオイルの中でも密集した皮膜をつくります。
また、ジメチコンは、鎖状に分子が長くつながるので、比較的重たい皮膜をつくることが特徴です。
鎖状シリコーンには、アモジメチコンやジフェニルジメチコンがあります。
一方、シクロペンタシロキサンなどは環状シリコーンです。
こちらは比較的軽い皮膜をつくるので、使用感がよくなります。
3.ジメチコンの効果・役割と安全性
1)ジメチコンの効果やはたらき
ジメチコンは、化粧品の主役的なはたらきをする成分ではありません。
保湿成分のように水分を保持して保湿する効果や、界面活性剤のように洗浄力を発揮するはたらきはありません。
しかし、化粧品の質感や安定性を高めるためのサポート役として多様なはたらきを担います。
ジメチコンは、撥水作用や潤滑性が高く、皮膚や頭皮・毛髪にべたつきの少ない薄く均一の皮膜を形成します。
また、さまざまな化粧品成分と相性がよいことから、基材としても幅広い化粧品に配合されています。
具体的には、次のはたらきがあります。
- 撥水性の高さによって、肌表面に耐水性の高い光沢のある皮膜をつくります。つまり、皮膜形成のはたらきがあります。
- 潤滑性の高さによって、化粧品をなめらかなテクスチャーにします。つまり感触改良のはたらきがあります。
- 乳化物をつくる際にできる気泡を除去する消泡剤のはたらきがあります。
- エモリエント効果など、肌や頭皮、髪にツヤを与えるはたらきをします。
このように、ジメチコンは化粧品をつくるための大切な脇役なのです。
2)ジメチコンの安全性
ジメチコンは、毒性や刺激性も少なく安全性が高い成分です。
また、皮膚感作性も認められていないのでアレルゲンとなって肌荒れを起こすこともありません。
そのため、肌のバリア機能を壊すなどのリスクが低い成分です。
したがって、普通肌や脂性肌はもちろんのこと、乾燥肌や敏感肌、乾燥性敏感肌、インナードライ肌、混合肌のあらゆる肌質の方でも使うことが可能です。
しかし、どんな成分でも誰にでも安全とはいえません。
また、肌荒れやかゆみが出る可能性を100%否定することはできません。
つまり、化粧品かぶれ(接触皮膚炎)を起こす可能性がないとはいえないことにご留意ください。
アトピー性皮膚炎などアレルギーのある方やお肌が弱い方は注意が必要です。
肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
3)ジメチコンが配合される化粧品
ジメチコンは、オイルなので保湿化粧水やクレンジング料、洗顔料などに配合されることは少ないのですが、それ以外のさまざまなスキンケアアイテムに使用されます。
まず、多いのは、化粧下地やコンシーラー、パウダーファンデーション、リキッドファンデーションなどのメイク用のアイテムに使われることです。
また、シャンプーやトリートメント、ヘアコンディショナーなどの頭皮ケアアイテムや日焼け止めにもよく使われます。
その特徴から、汗や水に強いウォータープルーフの製品によく使われます。
ほかにも、保湿美容液、乳液、保湿(フェイス)クリーム、フェイスマスク、オールインワンゲル、ボディクリーム、ハンドクリーム、マニキュアなど爪ケア用のアイテム、口紅やリップグロスなどの唇ケア用のアイテム、エイジングケア美容液、エイジングケア保湿クリームにも配合されています。
4)ジメチコンの仲間や似た成分
①(ジメチコン/メチコン)コポリマー
(ジメチコン/メチコン)コポリマーは、シリコーンオイルから得られる樹脂で、いまでは、ハイドロゲンジメチコンに名称が変更されています。
撥水性が高いので水をよくはじきます。また、皮膜をつくってツヤ出し効果を発揮します。
②ジフェニルジメチコン
ジフェニルジメチコンは、ジメチコンの一部のメチル基をフェニル基に置き換えた成分です。
ジメチコンと異なりエタノール(アルコール)によく溶けます。
さまざまな成分と相性がよく、スキンケア製品やメイク用品でよく使われます。
③ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンは、シリコーンオイルの1種です。
耐熱性や耐寒性、耐水性にも優れている化粧品成分です。
撥水性、皮膜性があり、安定性や安全性が高い成分で、化粧品の滑りやのびなど、テクスチャーをよくするために配合されます。
④(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーは、シリコーンパウダーの1種です。
性状は粉体成分で球状です。
化粧品にさらさら感や滑らかな感触を与えるはたらきがあります。
また、毛穴や小ジワを隠して目立たなくする効果があります。
さらに、マットな質感によりメイクの演出効果に優れています。
⑤PEG-9ジメチコン
PEG-9ジメチコンは、ジメチコンの側鎖に存在するメチル基の一部を親水性の酸化エチレンに置換して得られるポリマーです。
PEG-9ジメチコンは、普通の界面活性剤では乳化が難しいシリコーンオイルを乳化させるはたらきがあります。
4.シリコーンオイルの都市伝説を検証する
1)シリコーンオイルの都市伝説
シリコーンオイルは、シリコンを含む高分子化合物の総称で、化学的には「シロキサン化合物」のことをいいます。
オーガニック化粧品や無添加化粧品に関連する記事の中には、できれば使わないほうがよいといった論調のものがあります。
果たしてこれは、真実なのでしょうか?
結論をいえば、これは都市伝説です。
ジメチコンなどのシリコーンオイルは安定性が極めて高く、刺激性や毒性のない成分です。
また、被膜をつくっても、網目構造をしているので食品ラップのような密着性はありません。
2)なぜジメチコンは問題のない成分なの?
検証①ジメチコンは、皮膚に被膜をつくって皮膚呼吸や皮脂分泌を妨げる
ジメチコンは、まったく孔のない構造をしているのではなく、メッシュのような孔が開いた構造になっています。
だから、食品用ラップフィルムのような密閉性はありません。
被膜をつくるはたらきはありますが、皮膚の代謝ができないほど皮膚を覆いつくすものではないのです。
また、化粧品に配合されるシリコーンオイルの濃度は、数パーセント以下なのでそれが皮膚を覆い尽くすとは考えられません。
さらに、皮膚呼吸という言葉は、いわゆる「美容用語」ですが、皮膚から酸素を取り入れる量は、肺呼吸で取り入れる酸素の量の0.6%程度です。
もちろん、「皮膚呼吸」が酸素を取り入れることだけでなく、皮脂分泌や代謝全般で使われることもあります。
ジメチコンは、シリコーンオイルの中では密着性の高い皮膜をつくるので、まったく皮脂分泌を妨げないとはいい切れません。
しかし、配合濃度がそれほど大きくないので、悪影響を及ぼすリスクはとても小さいといえます。
検証②ジメチコンは、毛穴を詰まらせて角栓やイチゴ鼻の原因になる
ジメチコンやアモジメチコンは、大きな分子で固体ではなく液体の物質です。
また、安定性が高く酸化しにくい特徴があります。
だから、毛穴に詰まりにくく、角栓などの原因になるリスクも低いのです。
ただし、注意すべきことがあります。
シリコーンオイルの上に油脂系の美容オイルなどを重ねて使うと、成分である椿オイルやオリーブオイルなどの植物系の油脂が酸化して臭いの原因になってしまうことがあります。
だから、シリコーンオイル配合の美容液やフェイスクリームの上に美容オイルをたくさんつけることはオススメできません。
検証③ジメチコンは、皮膚常在菌のバランスを乱して肌荒れの原因になる
皮膚常在菌は、表皮の上に存在するさまざまな菌で、表皮ブドウ球菌やアクネ菌などがあります。
これらがバランスを保つことで、バリア機能をサポートして、外の刺激から皮膚を守るはたらきを担っています。
化学構造を変えにくい安定した物質であるシリコーンオイルが栄養なるとは考えられません。
つまり、ジメチコンが皮膚常在菌に与える影響がある可能性はとても低いのです。
5.ジメチコン配合のおすすめのエイジングケア化粧品
ジメチコン配合のナールスのおすすめのエイジングケア化粧品をご紹介します。
1)ジメチコン配合の美容液「ナールスネオ」
美女が選ぶベスト美容液などでも高い評価を得ている目元・口元専用美容液です。
私たちの美容液ランキングの第1位です。
ジメチコンは良い感触にするために配合しています。
敏感肌の方でも使え、目元や口元の肌のハリやツヤをキープして、「エイジングサインへのファイナルアンサー」を目指して開発しました。
ナールス ネオは、ナールスゲンやネオダーミルを推奨濃度で配合。
また、バリア機能の正常化サポートのために6種のヒト型セラミド(NG、NP、NS、EOS、EOP、AP)を配合しています。
さらに、高保湿の水溶性成分プロテオグリカン、9種のアミノ酸(ヒドロキシプロリン、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニン)とその代謝物であるPCA-Naを配合し、角質層のNMF(天然保湿因子)の構造に近い成分設計をしました。
さらに、水分の蒸発を防ぐスクワランを配合することで、敏感肌のバリア機能を守ります。
2)ジメチコン配合の日焼け止め「ナールスヴェール」
ジメチコン配合のエイジングケアにオススメの日焼け止めがナールス ヴェール。
ナールス ヴェールは、ナールスゲンを推奨濃度で配合したエイジングケアもできるノンケミカル処方の日焼け止めです。
ナールス ヴェールは、紫外線散乱剤のみの配合ですが、SPF50+・PA++++という高いUVカット力を実現しています。
だから、春や夏の陽ざしでも十分にブロックする力があります。
さらに、独自処方により、つけているのを忘れるほど軽いテクスチャーであることも大きな特徴です。
また、敏感肌でも使える優しい日焼け止めです。もちろん、乾燥肌でも使える日焼け止めです。
ジメチコン配合以外のナールス ヴェールの特徴を整理すると、次のとおりです。
- SPF50+&PA+++で春や夏でも日常生活やレジャーやスポーツなど外出時の紫外線をしっかりカット
- 敏感肌の方にもオススメのノンケミカル&ノンパラベンでお肌に優しい処方
- お肌になじみやすい独自処方の肌色で白浮きしない
- べとべとしないノンオイリー処方で脂性肌の化粧下地としても使いやすい
- 汗や水でもメイクが崩れにくいウォータープルーフ処方
- ナールスゲン&油溶性ビタミンC誘導体(VCIP)配合でエイジングケアもできる
- スクワランやセラミド、ヒアルロン酸、グリセリンなどの保湿成分配合でうるおいをキープ
<全成分表示>
シクロペンタシロキサン、水、酸化亜鉛、ジメチコン、BG、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、リンゴ酸ジイソステアリル、水酸化Al、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ハイドロゲンジメチコン、ステアリン酸、イソステアリン酸、グリセリン、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、スクワラン、ジステアルジモニウムヘクトライト、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル(*)、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、セラミドNP、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、、ヒメフウロエキス、イザヨイバラエキス、マグワ根皮エキス、トコフェロール、EDTA-3Na、フェノキシエタノール、酸化チタン、酸化鉄
(*)ナールスゲン
さらに、「酸化鉄配合の日焼け止めでブルーライトはカットできる?検証結果!」でご紹介していますが、ナールス ヴェールがブルーライトをカットすることがわかりました。
ブルーライトは、近赤外線などとともに太陽光線に含まれる有害光線です。
紫外線と同じく光老化による肌老化の原因となります。
このグラフが示すように、波長の短いブルーライトの場合、ほとんど透過しません。
真ん中あたりだと15%程度透過、つまり85%程度をカット、最も長い500nmなら25%程度透過、つまり75%カットしています。
これは平均で84.8%のカット率です。
完全に十分とは
いえませんが、ノンケミカルで敏感肌でも使えるタイプの日焼け止めなのに、ここまでブルーライトをカットできるなら、とても良い検証結果です。
6.知っておきたい医薬品としてのジメチコン
ジメチコンは、ガスコン錠、ガスコン散、ガスコンドロップ内用液などのブランド名で医療用医薬品としても使われています。
ジェネリック医薬品もあり、その場合はジメチコンの名称が使われています。
医療用医薬品の場合は、消泡効果などで次のような効能・効果を発揮します。
胃や腸内のガスの泡を破裂させることで、体外へ排出しやすくするのです。
- 胃腸管内のガスに起因する腹部症状の改善。
- 胃内視鏡検査時における胃内有泡性粘液の除去。
腹部X線検査時における腸内ガスの駆除。
7.ジメチコンに関するよくある質問
Q1.ジメチコンの美容効果は?
ジメチコンはべたつきが少ない皮膜保護作用と揮発性のある成分です。
そのため、ヘアケア製品で良く使われ、髪のキューティクルを整えながら皮膜で保護します。それによって、クシ通りのよいサラサラな髪が期待できます。化粧崩れを抑えることができるので、化粧下地や日焼け止め、ファンデーションによく使われます。
Q2.ジメチコンはシリコンですか?
ジメチコンは、シリコーンオイルですが、シリコンではありません。
シリコンとは「珪素」のことで、これを加工することでジメチコンなどのシリコーンオイルができます。
Q3.ジメチコノールとジメチコンの違いは?
ジメチコノールは、ジメチコンの末端に水酸基を結合させたシリコーンオイルです。ジメチコノールには、水性と油性両方の性質があり、乳化剤として使われます。
また、安全性の高い成分です。
Q4.ジメチコンは肌に悪いですか?
ジメチコンが肌に悪いという科学的根拠はありません。化粧品に使われているジメチコンなどのシリコーンオイルは、安全性が非常に高く、酸化しにくく、皮膚感作性も認められていません。ま
そのため、アレルゲンとなって肌荒れを起こすリスクや毛穴に詰まって角栓などの原因になるリスクも低いです。
8.まとめ
ジメチコンがどのような化粧品成分か、その特徴、効果、安全性や都市伝説の真実についてご紹介しました。
また、ジメチコンがどんな化粧品に配合されるかをご紹介しました。
さらに、医薬品としてのはたらきにも触れました。
いかがでしたか?
ジメチコンは、皮膜をつくってお肌を滑らかにするはたらきがあることや撥水性があるなど、効果と安全性の高さからさまざまな化粧品に配合される成分です。
しかし、誤解が多く、その有用性を正しく理解されていない成分の代表でもあります。
ぜひ、ジメチコンを正しく理解し、上手に使ってエイジングケアに活かしましょう。
この記事「ジメチコンが危険って本当?その効果と安全性や都市伝説を徹底検証!」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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