ヒノキチオールという化粧品成分をご存知でしょうか?
ヒノキチオールは、タイワンヒノキの精油から発見された抗菌力のある成分です。
また、消炎効果とメラニンの抑制作用があることもわかっています。
しかし、一部では安全性の問題を指摘されることも。
この記事では、ヒノキチオールの特性や効果、安全性について詳しくご紹介します。
また、どんな化粧品に配合されるのかを取り上げます。さらに、おすすめのヒノキチオール配合のエイジングケア保湿クリームをご紹介します。
- ヒノキチオールは、タイワンヒノキの精油から発見されたことでその名前がついた成分です。化粧品の全成分表示でも医薬部外品でも「ヒノキチオール」と記載されます。
- 強い抗菌力があることが、ヒノキチオールの最大の特徴です。そのため、今では医薬品、医薬部外品、化粧品、食品添加物として利用されています。
- ヒノキチオールには、消炎効果、収れん効果、メラニンを抑える効果があります。だから、肌荒れや毛穴ケアなどに効果が期待できます。
- ヒノキチオールは、基本的には安全性の高い成分のため、どんな肌質でも使える化粧品成分です。だから、乾燥肌や敏感肌でも使えるのです。
- ヒノキチオールには、発がん性は認められていませんが、催奇形性が確認されています。しかし、化粧品に使う量ではそのリスクは心配ありません。
CONTENTS
1.ヒノキチオールが危険だと聞いて気になるあなたへ
ヒノキチオールは、ヒノキアスナロ(青森ヒバ)や台湾ヒノキに多く含まれる成分です。
しかし、日本の檜にはほとんど含まれません。
ヒノキチオールは、とても抗菌力が強いことからパラベンやフェノキシエタノールの配合濃度を減らす目的などで化粧水や美容液、保湿クリームほかエイジングケア化粧品にも配合されます。
また、歯周病治療剤などの医薬品としても使われたり、口腔内の殺菌を期待して歯周病向けの歯磨き粉にも配合されることがあります。
一方、ヒノキチオールは、一部で発がん性のリスクも指摘されています。
はたして、ヒノキチオールはそんなリスクのある危険な成分なのでしょうか?
化粧品を上手に使って美肌を目指すためや正しいエイジングケアのためには、ヒノキチオールなどの化粧品成分を理解することも大切です。
この記事では、ヒノキチオールの特性、効果、安全性について詳しくご紹介します。また、どんな化粧品に配合されるのかを取り上げます。さらに、ヒノキチオール配合のエイジングケア保湿クリームをご紹介します。
「ヒノキチオールってどんな化粧品成分?特徴は?」
「期待できるお肌への効果は?どんな肌悩みに使えるの?」
「ヒノキチオールはどんな化粧品に使われるの?」
「安全性や刺激性について知りたい!副作用は心配ないの?」
「ヒノキチオール配合のオススメの化粧品は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
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*ヒノキチオール&ナールスゲン配合エイジングケア保湿クリーム「ナールス ユニバ」
2.ヒノキチオールとは?
1)ヒノキチオールの歴史
ヒノキチオールは、1936年に台北帝国大学(現 国立台湾大学)の野副鉄男(のぞえ てつお)教授によって、タイワンヒノキの精油から発見された成分です。
その時点で名前がありませんでしたが、ヒノキに因んで「ヒノキチオール」と命名されました。
ヒノキチオールは、自然界には存在しないといわれてきた7角形の分子構造を持つ化合物で、当時はとても注目を浴びました。
その後、さらに研究が進み、1950年代になると工業的な抽出が始まります。
ヒノキチオールには、優れた抗菌力があることから、医薬品や医薬部外品、化粧品の成分として配合されるようになったのです。
そして、今では皮膚の傷の収れん作用や細胞の増強作用、さらにはメラニンを抑える作用があることもわかっています。
また、経口の安全性にも問題がないとの判断から、1989年には食品添加物としての使用も承認されています。
このようにヒノキチオールは、その発見・命名から80年以上経過した今も、私たちの生活のさまざまな場面で役立っているのです。
2)ヒノキチオールの基本特性
ヒノキチオールは、ヒノキ科植物タイワンヒノキや青森ヒバの樹皮などから抽出される成分です。
白色または黄色の粉末で、アルコールに溶けやすい特徴があります。
また、独特の香りがあります。
殺菌力・抗菌力が強いことから、防腐効果を得るために化粧品や医薬部外品に配合されます。
他にも、消炎作用や皮膚の傷の収れん作用、メラニンの抑制作用なども認められています。
ヒノキチオールは、化粧品成分としての全成分表示でも、医薬部外品に配合される場合も「ヒノキチオール」と表記されます。
3)ヒノキチオールの安全性は?
①ヒノキチオールの化粧品成分としての安全性
ヒノキチオールは、医薬品としても承認されている成分です。
植物から得られる精油には刺激性がありますが、化粧品成分として使われるヒノキチオールの濃度では、安全性に問題はないと考えられています。
いくつかの試験データからは、化粧品や医薬部外品に配合する範囲の濃度では、皮膚刺激性や毒性はほとんどなく、アレルギーの報告もないことがわかっています。
したがって、基本的には安全性の高い成分です。
だから、普通肌や脂性肌に限らず、乾燥肌、混合肌、インナードライ肌や敏感肌など、どんな肌質でも使える成分です。
また、ヒノキチオールは、ヒノキの花粉によるアレルギーの原因物質(アレルゲン)ではなく、アトピー性皮膚炎の治療でも使われています。
そのため、敏感肌化粧品にも配合されます。
しかし、誰にでも100%安全とは言えません。
人によっては、赤みがでたり、肌荒れやかゆみなどが起こる可能性も否定できません。
つまり、化粧品かぶれ(接触皮膚炎)を起こす可能性がないとは言えないことにご留意ください。
だから、お肌が弱いなどで気になる方は、パッチテストをすることをおすすめします。
②ヒノキチオールに発がん性はあるの?
結論から言えば、ヒノキチオールに発がん性は認められていません。
しかし、ヒノキチオールの安全性のリスクが指摘され、催奇形性(さいきけいせい)の可能性を示唆する学術論文があります。
催奇形性とは、医薬品の副作用などでよく使う用語で、「ある物質が動物や人などが生まれてくる段階、つまり、胎児の発生段階において奇形を生じさせるはたらき」のことです。
実は、ヒノキチオールには、催奇形性が認められています。
ただし、その力がはたらくのは、人間で言えば体重の20%近くの量を摂った場合と理論的な計算がなされています。
例えば、体重50kgの人が、10kg近くのヒノキチオールを摂った場合に、催奇性がはたらくのです。
この用量を摂ることは現実的にはあり得ないことです。
化粧品で定められたヒノキチオールの配合濃度は、0.1%が上限です。
したがって、通常使用する濃度では、催奇形性のリスクはないと考えられます。
3.ヒノキチオールの化粧品としての効果や役割は?
1)ヒノキチオールの効果
①殺菌効果・抗菌効果
ヒノキチオールには、黄色ブドウ球菌や大腸菌、緑膿菌などの細菌に抗菌力があることが明らかになっています。
この効果によって、医薬品や医薬部外品、化粧品の防腐剤として使われます。
また、頭皮の細菌の繁殖を防ぎ、炎症の改善やフケや痒みを抑える効果が期待されます。
②育毛効果
ヒノキチオールには、頭皮に浸透して毛母細胞の新陳代謝を助ける働きがあります。
そのため、毛根の栄養補給を活発にすることで、育毛をサポートすることが期待できます。
③収れん作用
ヒノキチオールには、皮膚の収斂作用もあります。
そのため、過剰な皮脂の分泌を抑えます。
④メラニンの抑制効果
ヒノキチオールは、現時点では美白成分としては認められていませんが、メラニンを増やすチロシナーゼという酵素が活性を抑えるはたらきがあります。
したがって、シミを防ぐ効果が期待できます。
今後の研究や開発の進展によっては、美白成分として認められる可能性もあります。
2)ヒノキチオールはどんな化粧品に配合されるの?
ヒノキチオールは、今ではさまざまな化粧品に配合されます。
洗顔フォームなどの洗顔料、クレンジングジェルなどのクレンジング料、保湿化粧水、収れん化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、オールインワンゲル、ハンドクリーム、ネイルケアのアイテム、ボディケア用品、歯磨き粉、シャンプーやヘアコンディショナーなど頭皮ケア用品などに使われます。
また、独特の香りがあることから香料としても使われます。
さらに、エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液、エイジングケア保湿クリームなどにも配合されるようになっています。
4.オススメのヒノキチオール配合保湿クリームは?
ヒノキチオール配合のオススメのエイジングケア保湿クリームは、「ナールス ユニバ」です。
私たちの保湿クリームランキングの第1位です。
1)ナールス ユニバの開発コンセプト
ナールス ユニバとは、QOS(Quality Of Skin=お肌の質)の向上、つまり、「細かく整ったキメ」、「お肌の内側からのハリと弾力」、「健やかな肌の透明感」 、「表皮のバリア機能」、 「十分な潤い」などを実現すべく、攻めと守りのエイジングケアをサポートする成分を、バランスよく配合した高機能な保湿クリームです。成分は濃厚、でも使い心地は軽く、すごく伸びがよいクリームです。
2)ナールス ユニバの配合成分のポイント
ナールス ユニバは、ヒノキチオールを配合することでパラベンフリー、フェノキシエタノールフリーを実現しました。
ヒノキチオール配合以外には、次のような特徴があります。
①ナールスゲンを推奨濃度で配合
ナールスゲンを推奨濃度で配合しています。
ナールスゲンは、コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47、ヒートショックプロテイン(HSP)70などの真皮のたんぱく質やヒアルロン酸、お肌の酸化を防ぐグルタチオンを増やします。
②3種のヒト型セラミド配合
セラミドの中でも浸透性に優れた3種のヒト型セラミド(2、AP、NP)で、お肌のバリア機能と高い保湿力をサポートします。
③持続型ビタミンC誘導体配合
持続型ビタミンC誘導体VCIPが、抗酸化作用とともに、ナールスゲンとの相乗効果を存分に発揮。
④シアバター配合
⑤安全性の高いビタミンA誘導体配合
レチノールを改良したレチノイン酸トコフェリルで、お肌のハリ・ツヤをサポート。
しわの改善をサポートします。
⑥お肌に不要な成分を無添加
パラベンフリー、フェノキシエタノールフリーほか、アルコール性防腐剤の無添加化粧品です。
また、アルコールを配合しないノンアルコール化粧品です。
40代のエイジングケアや50代のエイジングケアにもピッタリです。
もちろん、60代以上のエイジングケアにも使えます。
5.まとめ
ヒノキチオールの特徴や効果、安全性について詳しくご紹介しました。
また、どんな化粧品に配合されるのかを取り上げました。
さらに、ヒノキチオール配合のオススメのエイジングケア保湿クリームをご紹介しました。
いかがでしたでしょうか?
ヒノキチオールは、高い抗菌力があることから、医薬品や医薬部外品、エイジングケア化粧品を含めさまざまなスキンケアアイテムに配合されます。
化粧品成分としては、防腐剤を減らすために使われたり、美肌をサポートする役割を果たします。また、食品の防腐剤としても使われます。
ぜひ、ヒノキチオール配合の化粧品を上手にエイジングケアに活かしてくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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