グリチルレチン酸ステアリルという化粧品成分をご存知でしょうか?
強い抗炎症効果を持つとともに、刺激性の少ない安全な化粧品成分です。そのためさまざまな化粧品に配合されます。
この記事では、グリチルレチン酸ステアリルの特性や効果、安全性について詳しくご紹介します。
また、グリチルレチン酸ステアリル配合のオススメのエイジングケア保湿クリームをご紹介します。
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆日本化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.グリチルレチン酸ステアリルに興味があるあなたへ
あなたは、グリチルレチン酸ステアリルという化粧品成分をご存知でしょうか?
強い抗炎症作用があって、ニキビや大人ニキビなどのケアに使われる油溶性の成分です。
だから、乳液や保湿クリームでよく使われます。また、刺激性が少なく敏感肌化粧品にも使われます。
もちろん、エイジングケア化粧品にも配合されます。
肌悩みや肌質に応じたエイジングケアのためには、こうした成分を理解することも大切です。
この記事では、グリチルレチン酸ステアリルの特性について詳しくご紹介します。
「グリチルレチン酸ステアリルってどんな化粧品成分?教えて!」
「グリチルレチン酸ステアリルの効果は?どんな化粧品に使われるの?」
「グリチルレチン酸ステアリルは、どんな肌悩みに使えばよいの?」
「グリチルレチン酸ステアリルの安全性や刺激性は?副作用はないの?」
「グリチルレチン酸ステアリル配合のオススメの化粧品って?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<オススメのグリチルレチン酸ステアリル配合保湿クリームなら>
グリチルレチン酸ステアリル&ナールスゲン配合保湿クリーム「ナールス ユニバ」
- グリチルレチン酸ステアリルは、カンゾウから抽出したグリチルリチン酸から作った油溶性のグリチルリチン酸誘導体です。白色または淡黄白色の結晶性の粉末です。
- グリチルレチン酸ステアリルは、強い抗炎症作用を持つ成分として乳液や保湿クリームなどの化粧品や医薬部外品に使われます。もちろん、エイジングケア化粧品にも使われます。
- 化粧品成分としても医薬部外品としても、グリチルレチン酸ステアリルと表記されます。一方、医薬品としては使われません。
- グリチルレチン酸ステアリルは、刺激性が少なく、安全性の高い成分なので、敏感肌やインナードライ肌でも使うことができます。ただし、どんな化粧品成分でも100%安全ではありません。
- グリチルレチン酸ステアリルには、ニキビや大人ニキビの炎症を鎮めるはたらきが期待できます。
2.グリチルレチン酸ステアリルとは?
1)グリチルレチン酸ステアリルの特性とは?
グリチルレチン酸ステアリルは、マメ科の植物カンゾウ(甘草)の根または茎から抽出し精製したグリチルリチン酸を、さらに酸で分解することで得られるグリチルレチン酸にステアリルアルコールをエステル結合して作られる油溶性の成分です。
つまり、グリチルリチン酸の誘導体です。
成分としては、白色または淡黄白色の結晶性の粉末です。
甘草は、中国、ロシア、中央アジア、中近東、欧州などに自生する多年生植物で、「生薬の王」とも称されるほど古くから薬草として使われてきました。
グリチルリチン酸の誘導体には、水溶性であるグリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)もあります。
こちらは、どちらかと言えば水分の多い化粧水や美容液でよく使われます。
グリチルレチン酸ステアリルは、化粧品成分としての全成分表示でも医薬部外品でも、「グリチルレチン酸ステアリル」と表記されます。
グリチルレチン酸ステアリルの特徴は、グリチルリチン酸2kの約2倍の強い抗炎症作用があることです。
なお、グリチルリチン酸やグリチルリチン酸2Kは医薬品でも使われますが、グリチルレチン酸ステアリルは医薬部外品や化粧品に使われます。
2)グリチルレチン酸ステアリルの安全性は?
グリチルレチン酸ステアリルは、皮膚刺激性や毒性はほとんどなく、アレルギーの報告もほとんどありません。
したがって、基本的には安全性の高い成分です。
グリチルレチン酸ステアリルの含有量は、医薬部外品でも0.3%未満と薬機法(旧薬事法)で定められているので、副作用の心配は極めて少ないと考えられます。
だから、敏感肌やインナードライ肌も含め、どんな肌質でも使える成分です。
しかし、誰にでも全く安全とは言えません。
ごくまれに接触性皮膚炎が起こったり、赤みがでたり肌荒れなどが起こる可能性も100%否定できません。
アトピー性皮膚炎がある方やお肌が弱い方は、パッチテストをすることをおすすめします。
また、グリチルレチン酸ステアリルとステロイドホルモンが同じ構造をしていることからステロイドの副作用と同じく、次のような不安が指摘されています。
- 皮膚が薄くなってしまう
- 皮下の血管が拡張して肌が赤くなる
- 皮膚の免疫力が低下して感染しやすくなる
しかし、グリチルレチン酸ステアリルにはステロイドのような免疫抑制作用がないこと、医薬部外品や化粧品に配合される濃度の低さから考えて、ステロイドの副作用と同じリスクは極めて少ないと考えられます。
3)グリチルレチン酸ステアリルはどんな化粧品に配合されるの?
強い抗炎症作用とその安全性からさまざまな化粧品に配合されます。油溶性であることから、油分の多い乳液や保湿クリームにも配合されることが多い成分です。
他には、オイルクレンジングなどのクレンジング料、保湿美容液、フェイスマスク、ハンドクリーム、頭皮ケア用品、リップケア用品、日焼け止めやリキッドファンデーションなどメイクのアイテムなどに使われます。
またエイジングケア美容液やエイジングケア保湿クリームなどにも配合されるようになっています。
3.グリチルレチン酸ステアリルの効果や役割は?
1)医薬部外品として使われるグリチルレチン酸ステアリルの効果
①抗炎症作用
厚生労働省に認定されている医薬部外品としてのグリチルレチン酸ステアリルの作用は、「抗炎症作用」です。
ニキビによる炎症や肌荒れを鎮める役割があります。
②アレルギー抑制作用
グリチルレチン酸ステアリルには、かゆみを鎮めることなどが期待できます。
しかし、殺菌作用があるわけではないので、細菌などの微生物の感染には効果がありません。
また、あくまで医薬部外品のため、医薬品のような効果は認められていません。
③色素沈着抑制作用
グリチルレチン酸ステアリルには、メラニンを作るための情報伝達物質であるエンドセリン-1(ET-1)の産生を抑えることでシミやソバカスを防ぎます。
つまり、美白作用があります。
ただし、配合濃度の上限があるので、医薬部外品に配合されても効果はゆるやかです。
2)化粧品としてのグリチルレチン酸ステアリルの効果
グリチルレチン酸ステアリルの炎症を抑える効果は、化粧品としても脂性肌(オイリー肌)で皮脂過剰によるニキビなどに悩む方のケアに使われます。
乾燥肌や敏感肌で角質層が乱れ、炎症が起こりやすい状態を改善してバリア機能やターンオーバーを正常化します。
4.オススメのグリチルレチン酸ステアリル配合クリームは?
グリチルレチン酸ステアリル配合のオススメのエイジングケア保湿クリームは、「ナールス ユニバ」。
私たちの保湿クリームランキングでは、第1位です。
ナールス ユニバとは、QOS(Quality Of Skin=お肌の質)の向上、つまり、「細かく整ったキメ」、 「お肌の内側からのハリと弾力」 、「健やかな肌の透明感」 、「表皮のバリア機能」、 「十分な潤い」 を実現すべく、攻めと守りのエイジングケアをサポートする成分を、バランスよく配合した高機能な保湿クリームです。成分は濃厚、でも使い心地は軽く、すごく伸びがよいクリームです。
<グリチルレチン酸ステアリル以外の配合成分の主なポイント>
- コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47、身体や肌の酸化を防ぐ成分であるグルタチオンを増やすナールスゲンを推奨濃度で配合。
- セラミドの中でも浸透性に優れた3種のヒト型セラミド(2、AP、NP)で、お肌のバリア機能と高い保湿をサポート。
- 持続型ビタミンVC-IPが、抗酸化作用、ナールスゲンとの相乗効果を存分に発揮。
- シアバターの保湿力に加え、お肌へのなじみのよさとなめらかな質感を実現。
- レチノールを改良した安全性の高いビタミンA誘導体(レチノイン酸トコフェリル)で、お肌のハリやツヤをサポート。
パラベンフリー、フェノキシエタノールフリーで低刺激。
5.まとめ
グリチルレチン酸ステアリルの特性や効果、安全性について詳しくご紹介しました。
いかがだったでしょうか。
また、オススメのグリチルレチン酸ステアリル配合クリーム「ナールスユニバ」についてもご紹介しました。
グリチルレチン酸ステアリルは、油溶性で強い抗炎症作用があることから、ニキビケアや皮脂過剰による大人ニキビのケアのための乳液や保湿クリームによく配合されます。
また、毒性や刺激性もないことから安全性が高く、敏感肌の方でも安心して使えます。
ぜひ、グリチルレチン酸ステアリル配合の化粧品を上手にエイジングケアに活かしてくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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