セタノールという化粧品成分をご存知ですか?
パーム油を原料として製造される高級アルコールです。
セタノールは、乳化、テクスチャーの改良、光沢を与える目的で化粧品に配合されます。
この記事では、セタノールの化粧品成分としての特性や役割、安全性についてご紹介します。
また、セタノール配合のオススメのエイジングケア美容液をご紹介します。
- セタノール は、アルコールの一種でセチルアルコール、パルミチルアルコールとも呼ばれます。
- セタノールの化粧品成分としての役割は、乳液や美容液、保湿クリームなどの乳化補助剤として安定性を高めることです。また、テクスチャー改善にとても大切な成分です。
- セタノールは化粧品成分としての刺激性は小さく、どんな肌質でも使える成分です。それでも100%安全とは言えないので、気になる方はパッチテストなどを行いましょう。
- セタノールは、エイジングケア美容液をはじめ、さまざまな基礎化粧品やスキンケア用品に配合されます。
- セタノールはアルコールの一種ですが、エタノールとは性質が異なります。セタノール配合でもエタノールが配合されていなければ、ノンアルコール化粧品です。
この記事(1章から4章、6章から7章)の監修者
pluskampo株式会社代表
薬剤師
笹森有起(ささもり ゆうき)さん
「日常を彩る、新しい漢方の可能性の追求」をミッションに
オンラインで漢方処方を行う「+kampo(プラス漢方)」、オリジナル漢方製品の企画開発を行っております。
+kampo公式サイト
+kampoのアドバイザー医師:新見正則先生
新見正則医院ホームページ
<メッセージ>
化粧品はさまざまな成分が配合されて開発されています。
化粧品の効果は、個人の肌質や健康状態によって異なる結果になることがあります。つまり、化粧品の効果は個人差があるため、全ての人に同じ結果が得られるわけではありません。
また、新しい化粧品成分を使用する際には、パッチテストを行うなど安全に使えるように留意することも大切です。
化粧品成分を正しく理解して上手に化粧品を使いましょう。
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.セタノールという化粧品成分に興味があるあなたへ
セタノールはシワ対策や毛穴対策など、直接的に美肌をサポートする化粧品成分ではありません。
だから、美容やエイジングケアをテーマとする話題で取り上げられることはあまりありません。
そのため、セタノールをご存知の方は多くないのではないでしょうか?
セタノールは化粧品の乳化を促進したり、白色の光沢を与えるために使われる成分です。
セタノールは、そんな役割から、美容液や乳液、保湿クリームをはじめ、エイジングケア化粧品に配合されることもあります。
この記事では、あなたのエイジングケアを応援するために化粧品成分としてのセタノールの特性、効果や安全性についてご紹介します。また、オススメのセタノール配合のエイジングケア美容液をご紹介します。
「セタノールの化粧品成分としての特徴や役割は?」
「セタノールはアルコールなの?」
「セタノールの化粧品成分としての安全性は?」
「セタノールはどんな化粧品に配合されるの?」
「セタノール配合のオススメのエイジングケア美容液は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<セタノール配合のエイジングケア美容液なら!>
セタノール&ナールスゲン配合エイジングケア美容液「ナールス ネオ」
2.セタノールとは?
セタノール は、アルコールの一種で「高級飽和脂肪族アルコール」に分類される成分です。
セチルアルコール、パルミチルアルコールとも呼ばれます。
水には溶けず、アルコール特有の臭いのある常温では固体の成分です。
セタノールは、19世紀の初頭にフランスの化学者ミシェル=ウジェーヌ・シュヴルールが発見しました。
もともとは、鯨の脂質と水酸化K(水酸化カリウム)と反応させることでできたこともあり、「セチル」の名前は、くじら座を示すラテン語である「Cetus」に由来しています。
捕鯨禁止などにより、今ではパーム油やヤシ油などを精製してつくられます。
化粧品以外でも、機械のナットやボルトの潤滑剤の原料として使われています。
3.セタノールの化粧品成分としての特徴とはたらき
1)セタノールの化粧品成分としての基本
セタノールは、パーム油をもとに製造される炭素数16の高級アルコールの1つです。
炭素数が8個以上あれば、高級アルコールに分類されますが、中でも炭素水の多いセタノールは油に溶けやすい性質(親油性)があります。
だから、化粧水よりも乳液や美容液、保湿クリームに配合するのに向いています。
化粧品成分の全成分表示では、「セタノール」と表記されます。
また、医薬部外品の場合も、「セタノール」と表記されます。
2)セタノールの化粧品成分としてのはたらき
セタノールには保湿性や吸水性がありますが、保湿成分としてのはたらきよりも、主に化粧品の乳化のサポートやテクスチャー改良に用いられます。
①乳液や美容液、保湿クリームの乳化補助
乳液や美容液、保湿クリームは、水の中に油が分散した水中油(O/W)型とその逆に油の中に水が分散した油中水(W/O)型があります。
セタノールは、どちらのタイプにおいても乳化安定補助剤としてはたらき、混じりあわない水と油の界面の均一性を高めます。
とくに、水中油(O/W)型の乳液の粘度調整や乳化安定性を高める上で、重要な成分です。
ただし、エイジングケアの効果があるわけではないので、大きな美肌効果を期待される成分ではありません。
②テクスチャー改良
セタノールには、適度なエモリエント性があります。
化粧品に配合することで適度なツヤを与えたり、肌触りをよくすることができます。
また、ロウなどのオイリーな感触を抑えるための調整剤として口紅などに使用されることがあります。
3)セタノールの安全性
セタノールはアルコールの一種ですが、化粧品成分として皮膚刺激性や眼刺激性はとても少ないと考えられています。
また、使用実績も豊富であるとともに、副作用の問題もありません。
だから、どんな肌質でも気にせず使える成分だと考えられます。
したがって、普通肌や脂性肌はもちろんのこと、乾燥肌や敏感肌、インナードライ肌、混合肌にも使えます。
しかし、どんな化粧品成分も100%安全とは言えません。
肌荒れなどがある場合には、ごくまれに接触皮膚炎を発症することが報告されています。
また、アトピー性皮膚炎の方、お肌が弱い方は、パッチテストをすることをおすすめします。
4.セタノールが配合されている化粧品
セタノールは、汎用性が高くさまざまな基礎化粧品やスキンケア用品などに配合されます。
具体的には、クレンジングオイルやクレンジングジェルなどのクレンジング料、洗顔料、保湿化粧水、保湿美容液、目元美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスク、オールインワン化粧品、シャンプーやリンスなどの頭皮ケアや毛髪ケアのアイテム、ハンドクリーム、リップケアクリーム、ネイルケアアイテム、ボディケクリーム、香水などに使われます。
さらに日焼け止めやUV化粧下地、ファンデーション、マスカラなど、メイクのアイテムにも使われます。
5.おすすめのセタノール配合のエイジングケア美容液
セタノール配合のオススメのエイジングケア美容液がナールス ネオです。
美女が選ぶベスト美容液などでも高い評価を得ている目元・口元専用美容液です。
1)ナールス ネオの開発コンセプト
目元のハリや口元のハリ、ツヤをキープすることで、目元のシワなどをケアする「目元・口元のエイジングサインへのファイナルアンサー」を目指して開発しました。
ほうれい線ケア美容液、しわケア美容液として使っていただきたいエイジングケア化粧品です。
2)ナールス ネオの配合成分のポイント
ナールス ネオは、セタノールを配合することで、テクスチャーをよくして乳液タイプに仕上げました。
また、ナールス ネオの乳白色には、セタノールが一役買っているのです。
セタノール以外の配合成分の特徴は次の通りです。
①ナールスゲンを推奨濃度で配合
ナールスゲンは、コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47を増やします。
また、身体や肌の酸化を防ぐ成分であるグルタチオンを増やします。
②ネオダーミルを推奨最高濃度で配合
ネオダーミルは、バイオテクノロジーによって生まれた細胞のエネルギー源で、Ⅰ型コラーゲン、Ⅲ型コラーゲン、エラスチンを強力にサポート。
2週間でシワの体積を13%減少、シワの深さを15%減少させる臨床データを有する成分です。
肌のハリや弾力をキープするための「攻めるエイジングケア」をサポートします。
③2種のビタミンC誘導体配合
ナールス ネオは、ビタミンC美容液です。
水溶性ビタミンC誘導体の中でも効果が高く刺激が少ないVCエチル(エチルアスコルビン酸)と、浸透性の高い両親媒性ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)を配合。
コラーゲン産生をサポートします。
④プロテオグリカン配合
ナールス ネオは、プロテオグリカン美容液です。
プロテオグリカンは、糖とタンパクが複合した「糖たんぱく質」で、お肌の細胞の増殖や、ヒアルロン酸、コラーゲンの産生をサポート。
また、ヒアルロン酸に匹敵する高い保湿力を持った成分です。
潤いのあるふっくらしたお肌をキープする「守るエイジングケア」をサポートします。
⑤ビタミンA誘導体配合
レチノールを改良したビタミンA誘導体レチノイン酸トコフェリル配合。
ターンオーバーを促進して、お肌のハリを取り戻します。
⑥6種のセラミド配合
セラミドの中でも、保湿力の高いヒト型セラミド6種(NG、NP、NS、EOS、EOP、AP)を配合したセラミド美容液です。
⑦抗酸化成分を複数配合
抗酸化成分として、レスベラトロール、ブドウ葉/種子/皮エキス、金コロイド、コエンザイムQ10やエルゴチオネインを配合。
お肌の酸化を防ぎます。
⑧アセチルデカペプチド-3配合
アセチルデカペプチド-3は、アルギニン、スレオニン、セリン、チロシン、トリプトファンのアミノ酸と酢酸が結合したペプチド成分です。
顔のたるみや目の下のたるみ、目の下の黒くまなどエイジングサインの予防や改善が期待される成分です。
⑨お肌に不要な成分は無添加
無香料・無着色、旧指定成分は配合していません。
パラベン、フェノキシエタノールほかアルコール性防腐剤の無添加化粧品で、アルコールフリーです。
*フェノキシエタノール、パラベンが、キャリーオーバーとして微量含まれます。
6.セタノール配合化粧品でもアルコールフリー?
セタノールは大きなカテゴリーではアルコールの一種です。
しかし、セタノールが配合されていてもエタノールが配合されていなければノンアルコール化粧品です。
なぜなら、化粧品成分でいうところの「アルコール」とは、エタノールのことだからです。
エタノールが無添加の化粧水なら、セタノールが配合されていてもアルコールフリー化粧水なのです。
こうした化粧品特有のルールは、一般的な生活者、消費者の方にとってはわかりにくいですね。
だから、化粧品のことを知るには、広告や口コミなどだけに頼るのではなく、成分やルールへの理解が必要です。
なお、セタノールは、アルコールの一種ですがエタノールとは異なります。
エタノールは、炭素数が2個で低級アルコールに分類され、セタノールは高級アルコールで構造も性質も違うのです。
先ほど、セタノールの安全性をご紹介しましたが、刺激性が高くありませんので、エイジングケア世代の方にとってもそれほど心配のない化粧品成分です。
7.まとめ
セタノールの特性やはたらき、配合される化粧品の種類、安全性についてご紹介しました。
また、セタノール配合のオススメのエイジングケア美容液をご紹介しました。
いかがでしたか?
セタノールは、保湿やエイジングケア効果を期待して配合される化粧品成分ではありません。
しかし、セタノールは乳化をサポートし、テクスチャーを改良することで化粧品の価値を高めます。
また、白色の光沢感を出して、肌のツヤや滑らかさを高めます。
そんなセタノールを正しく理解して、美肌を目指しましょう。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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