美容師の肌悩みと言えば、手荒れ。
シャンプーなどのヘアケア製品の刺激や水をいつも使うことが原因です。
そんな手荒れは、主婦や調理師、介護士など、手を多く使う人にとっての悩みのタネ。
予防や改善の対策を知りたいですね。
そこで、この記事では、現役美容師がおすすめする手ごわい手荒れの予防と改善の5つの実践術をご紹介します。
*手荒れの原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.手荒れになりやすい仕事をしているあなたへ
手荒れは、進行性指掌角皮症や手湿疹とも呼ばれるつらい肌悩みの1つ。
特に、冬の乾燥の時期になると、あかぎれ・ひび割れなどに進むこともあって、毎日の仕事や生活がつらくなることも。
そんな手荒れに悩むことがおおい仕事の筆頭といえば、美容師ですね。
厚生労働省が発表した統計データによると、美容師の離職率は、1年以内で約50%、3年以内で約80%といわれています。
その理由の1つが、シャンプーなどの水仕事やヘアケアアイテムに含まれる薬品による手荒れ。
また、ほかにも、主婦、保育士、看護師、調理師、介護士なども手荒れになりやすい職業です。
これらの職業の方は、通常のハンドケアだけでは、うまく手荒れが予防できなかったり、改善できないこともあります。
そこで、この記事では、大阪市西区南堀江の美容室「carre hair」で店長を務める現役美容師である中園武士さんに、おすすめの手荒れの予防や改善の5つの方法をご紹介いただきます。
手荒れで悩んでいる方は、ぜひ、参考にしてくださいね。
<中園武士さんプロフィール>
- 1982年生まれ、大阪市内1店舗を経てcarre hair入社、店長を務める。
- 2011年、マレーシアで開催されたローランドカットセミナー講師を務める。マレーシア現地サロンでカットも行う。
- 2013年、台湾にて現地美容師にカット講習を行う。
- 2015年、ニューヨークのサロンで3ヶ月勤務。カラー等を学ぶ。
- 2016年、国際毛髪皮膚科学研究所主催による毛髪技能士セミナー受講。修了証を交付される。
- 2019年、日本毛髪構造機構研究会、LOVREDOによる毛髪構造アドバイザー認定。自身もさまざまなセミナーに参加し知識を得る。
特にパーマやカラー等のケミカル関係の勉強が好きで、薬剤知識に長ける。
大阪市西区南堀江の美容室「carre hair」のスタッフページでも中園武士さんプロフィールがご覧になれます。
<PR>
手肌のエイジングケアなら、ダマスクローズのハンド美容ジェル「ナールス ロゼ」
2.手荒れの原因は?
そんな手荒れの原因は、手肌のバリア機能の低下です。
バリア機能の低下の原因は、大きな要素として手への外的な刺激があります。
具体的には、次のようなことが原因となるのです。
- 水仕事でお湯や洗剤をよく使う
- パソコンを長時間使う
- 紙を長時間扱う
- 化学品や医薬品の刺激を受ける
美容師をはじめ、主婦、保育士、看護師、調理師、介護士などの方は、こうしたことが起こりやすい環境にいるので、手荒れになりやすいのです。
特に、最近では、どんな職業の方でもスマホをよく使います。そのため、スマホが手荒れや指荒れの原因になることも増えています。
ほかにも、元から手が敏感肌、乾燥肌の方、アトピー性皮膚炎であるなど肌質や病気、遺伝的な要因でも手荒れの原因となります。
さらに、よくない食生活によって栄養バランスが悪いと、お肌に大切なビタミンやミネラルなどの栄養素が不足し、手荒れの原因になります。
ほかでも喫煙や過度なお酒(アルコール)、ストレス、睡眠不足などでも手の血行不良が起こり、手荒れを助長してしまうのです。
3.美容師がおすすめの手荒れの予防と改善の5つの対策
1)手肌を外的刺激から守ろう
まずは手荒れの1番の原因でもある外的刺激から守ること。
これが1番の予防になります。
外的刺激とは、まずは水(お湯)、そして洗剤、シャンプー、アルコール(エタノール)等です。
なので、水仕事をされるときは、可能な限りゴム手袋を使用し、水、洗剤等に接触させないようにしましょう。
もし手袋が使用できない状況でしたら、お湯の温度はできる限り低い方がいいのでぬるま湯、もしくは水にし、洗剤も手に優しいものに変えましょう。
素手で洗剤などを使用したら、最後にはしっかりと流しましょう。洗い流すのが不十分ですと手荒れにつながりますので気をつけましょう。
美容師も、手肌にパーマ液やカラー剤がついている状態は極力短くして、すぐにしっかり手を洗う習慣をつけています。
一ヶ月仕事を休めば、バリア機能が復活して手も綺麗に治るといわれております。
仕事を一ヶ月休むのは現実的に難しいと思いますが、洗い物等は変わってもらえる方がいれば、少しの間だけでも変わってもらえるようにお願いしましょう。
指先、手の平が荒れている方は、綿手袋を使用し、外的刺激から保護してあげるのもいいと思います。
最近は、頻繁にパソコンやスマートフォンを使用することによって、手荒れの症状がでる方もいるようです。
敏感な方でしたら、過度の摩擦により皮膚のバリアが弱まり手荒れを生じさせます。
2)もちろん保湿も大切
そして、次に大事なのは保湿。肌が乾燥した状態だと手荒れがおこりやすいので、肌がうるおった状態を保つのが大事です。
皮膚に潤いを与える保湿剤・保湿成分を配合したハンドクリームを1日に何度もつけ、皮膚の潤いを保ちましょう。
手洗いや、水仕事の前後につけると効果的です。
ハンドクリームに配合される保湿剤・保湿成分としては、ゴワゴワした手を柔らかくしたり、水分を吸着して保湿力を発揮する尿素や水分の蒸発を防ぐワセリンなどがあります。
美容師がよくやる手段の一つとして、就寝時に保湿剤を塗りラップをし、綿手袋をして乾燥を防ぐ!という方法もあります。
また、手荒れが進行していくのは、濡れた手が乾燥していくときといわれています。濡れたままでおいておく、きちんと拭けていない状態はアウトです。手洗い後はしっかりと水気を取りましょう!
3)少しよくなっても油断は禁物
外部刺激対策と保湿ケアにより手荒れがマシになってくると、どうしても手を抜いてしまいがちです。
ついつい素手で洗い物をし、保湿剤をつけないといったことも。
手荒れは油断大敵です。
治りかけの状態でもまた負担をかけてしまうと、再び荒れてしまいます。
手袋着用、保湿剤塗布のケア、予防をし続けることが大切です。
4)よい生活習慣で手荒れ対策
美容師の手荒れは、若手の子のほうがひどいイメージがあります。
やはり、若い美容師のほうがシャンプーの回数が多いことが原因の多くを占めますが、ほかにも遅くまでのレッスンなどにより、睡眠不足で疲れが残っていることも原因といわれています。
ストレスも同様に手荒れの原因といわれていますので、しっかり休息し、睡眠をとりゆっくりと心身を休め、できる限り疲れを残さないように心がけましょう。
よい生活習慣を続けることで手荒れの予防や改善につながります。
5)手荒れがひどいなら早く皮膚科を受診しよう
しかし、これらの事に気をつけていてもやはり、刺激に敏感な体質、手荒れになりやすい人、治りにくい人がいらっしゃるのが現実です。
一度、皮膚科に行くことを検討してみるといいかもしれません。
手荒れがひどい場合は、皮膚科では保湿剤に加えてステロイド外用薬というお薬を使用することが多いようです。
ステロイドは、皮膚の炎症を抑え、かゆみを軽減してくれます。
やはり手荒れがひどい、長期間回復しないという美容師の中には、専門の病院で治療薬を処方してもらう人は多くいます。私も昔はそうでした。
ステロイドは怖いお薬と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、薬剤にも強さの段階があり、医師の指示どおり使用し、早めに対処することによって、早く改善することも多いのです。
ただし、ステロイドは根本的な治療ではなく(完治させるお薬ではない)、あくまで炎症を抑えるためのものです。
大切なのは、適切なスキンケアや刺激からの防御、保湿をしっかりと行なうこと。
ステロイドだけに頼った治療をしないように心がけましょう。
4.中園武士さんからのメッセージ
一口に手荒れといっても、季節や生活環境、人それぞれの荒れ具合も違い、できる対策、ケアも変わってくると思います。
私も、美容師になってから3年ほど酷い手荒れと付き合ってきました。
職業柄なかなか完治しづらかったのですが、自分にとって今どんなケアをすべきなのか、できることをしっかりと細かく実践していくことによって、今はだいぶよくなりました。
原因と状態を把握し、しっかりと手荒れと向き合って行くことで少しずつよい方向に向かってくれるので、皆さんもぜひ、適切なケアを継続してください。
5.ナールスエイジングケアアカデミー編集部ニュースの手荒れ記事
ナールスエイジングケアアカデミー編集部ニュースでは手荒れに関する記事を掲載しています。
下記も参考にしてくださいね。
1)男女の手荒れの違い
佳秀工業株式会社が20~50代の男女を対象におこなった、冬の「手荒れ、ひび、あかぎれ」に関する調査」結果とその考察です。
*手荒れの原因は男女で違う!?よりこだわった手荒れ対策とは?
2)新型コロナウイルス予防と手荒れ
手洗いは、新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザ、風邪などさまざまな感染症を予防する基本です。
なぜなら、「手についたウイルス」が最大の感染源だからです。
しかし、過度な手洗いは保湿が不十分で手荒れになる人が増えています。
その対策は?
6.まとめ
現役の美容師である中園武士さんに手ごわい手荒れの予防と改善の5つの実践術をご紹介いただきました。
いかがだったでしょうか?
手荒れは一般的には冬に起こりやすい肌悩みです。
しかし、美容師ほか水や医薬品などが手に触れる機会の多い職業、手に刺激が多い職業の方は年中リスクがあります。
そこで、現役の美容師の方から手荒れの予防や改善のアドバイスをいただきました。
ナールスエイジングケアアカデミーの読者の皆様は、この記事を参考に上手に手荒れの予防を行ってくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
ぜひご登録をお待ちしております。
▶キレイと健康のお役立ち情報が届く、ナールスのメルマガ登録はこちらから
nahlsエイジングケアアカデミーを訪れていただき、ありがとうございます。nahlsエイジングケアアカデミーでは啓発的な内容が中心ですが、ナールスコムでは、ナールスブランドの製品情報だけでなく、お客様にご参加いただいた座談会やスキンケア・エイジングケアのお役に立つコンテンツが満載です。きっと、あなたにとって、必要な情報が見つかると思います。下記から、どうぞ。ナールスゲン配合エイジングケア化粧品なら「ナールスコム」
SNS Share
\ この記事をシェアする /