あなたは、頭皮のたるみが、ほうれい線などの原因になってしまうリスクがあることをご存じですか?
お肌は頭から顔までつながっていて、そのため頭皮のたるみは、顔にも影響を与えるのです。そんな、たるみはエイジングケア化粧品で改善することはできませんから、さまざまな手段で予防することが大切。
この記事では、頭皮のたるみの原因と改善の対策についてご紹介します。ぜひ、早めに頭皮のたるみを予防して顔のたるみへの対策を心掛けましょう。なお、この記事は章ごとにまとめをつけていますので、そこからチェックして全体像をつかんでいただくことも可能です。
- 頭皮も、顔のお肌と同じでたるみます。原因は、頭の筋肉の衰えや真皮の衰えなどです。
- 顔のたるみは、頭皮のたるみによって引き起こされていることがあります。なぜなら、皮膚がつながっているのでお互いに影響を及ぼすからです。
- 顔のたるみ対策として、エイジングケアを一生懸命しているのに効果がみられない場合は、頭皮がたるんでいないかを疑ってみることです。その上で、改善の対策を考えましょう。
- 頭皮のエイジングケアは、加齢による毛髪の状態の不良や抜け毛を予防するだけでなく、顔のお肌の健康にもつながります。ぜひ、日々のスキンケア習慣として取り入れましょう。
- 頭皮のたるみのケアで大切なのは、紫外線対策、保湿と食べ物をはじめとした日常生活に加えて、正しいとスキンケアとヘアケアです。内側と外側の両面から頭皮&毛髪のケアを行いましょう。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*ほうれい線の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
1.頭皮のたるみが気になるあなたへ
「頭皮のたるみで、ほうれい線に!予防と改善のエイジングケア」をお届けします。
頭皮とほうれい線の関係の前に、頭皮はそもそも“たるむ”ものなのでしょうか?答えは、YESです。あまり知られていませんが、頭皮は、顔のたるみとほほ同じ原因でたるみます。頭の皮膚の構造は顔と同じで、年を取るとともにお肌のハリや弾力が低下して、筋力も低下します。ハリや弾力は、真皮内にある、バネのような構造でお肌のハリを支えているエラスチンやコラーゲンが変質することで失われます。
また、筋肉は皮下脂肪の下にありますが、筋肉の質が低下してくると、皮下脂肪や皮膚を支えることが困難になってきます。これらにともない、頭皮にもたるみが生じてしまうのです。頭、顔、からだと、実は全身の皮膚は1枚につながっています。つまり、頭皮がたるんでくると、頭皮とつながっている顔の皮膚もその影響を受け、「フェイスラインのたるみ」につながっていきます。だから、頭皮のたるみも、目の周りや目の下のたるみのほかに、ほうれい線、ゴルゴライン、マリオネットラインなどのたるみが原因で肌悩みをもたらすこともあるのです。
もちろん、おでこのしわも、頭皮のたるみでできる場合もあります。ハリや弾力、筋力低下は自然の摂理のため、完全に食い止めることはできないものの、原因を知り対策をすることで、格段に頭皮は変わってくれます。頭皮のたるみは、エイジングケア化粧品で改善すべきものではありませんが、予防や改善の対策はちゃんとあります。頭皮が変われば、お顔のエイジングケアの効果もより発揮されることになるでしょう。
この記事では、頭皮のたるみの原因や特徴、対策をまとめました。
ほうれい線など肌悩みを防ぐためにも予防を心がけましょう。
「なぜ頭皮のたるみとほうれい線が関係あるの?理解してエイジングケアしたい!」
「頭皮のたるみの原因を知って予防したい。教えて!」
「顔のたるみのためにエイジングケアをしているのに、思うような効果が感じられない。」
「頭皮のたるみのせいか、最近、まぶたが下がってきた気がする。改善方法はあるの?」
「頭皮のたるみケアをエイジングケアに取り入れたいけどやり方がわからない」
などのお悩みがある人は、これを読んでたるみの仕組みを一緒に理解していきましょう。
2.頭皮のたるみが起こる原因
頭皮のたるみが起こる原因はたくさんあります。
次のようなことが考えられます。
- 加齢による筋肉の衰え
- 真皮の衰え
- 紫外線による酸化
- 紫外線によるお肌の乾燥
- 血行不良、睡眠不足やストレス
- 食生活の乱れなどよくない生活習慣
- ホルモンバランスの乱れや女性ホルモンの減少
また、シャンプーやリンスの選び方の間違い、使い方の失敗などもたるみの進行に影響を与えます。年齢を重ねることにより、顔と一緒で頭皮にもたるみが起こります。それぞれの原因は、自分の努力次第で解消することも可能です。それぞれの原因について詳しくご説明します。
1)加齢(頭皮の筋力低下)による筋肉の衰え
頭の筋肉は、いったいどのような構造になっているでしょうか。前頭筋、後頭筋、側頭筋というのが頭部の周りについていて、それらをつなげるように頭頂部を帽状腱膜が覆っています。頭頂部には筋肉はありません。この薄い帽状腱膜が筋肉を支える格好になっています。
<頭皮の中の筋肉>
前頭筋: 額から眉毛までを覆っている筋肉。
後頭筋: 側頭部から下顎の付け根までを覆っている筋肉。
側頭筋: 頭蓋骨と首の骨をつないでいる筋肉。
これらの筋肉が衰えてくると、動きが鈍くなって、顔の筋肉を上に引き上げる力が低下し、結果、垂れさがることになってしまいます。そうなると、頭頂部の帽状腱膜が引っ張られて突っ張り、固くなり、ますます上に引き上げる力が弱くなっていきます。場所は違いますが、筋肉の衰えでたるみが目立つのは、顔と同じです。
2)頭皮の真皮の衰えもたるみの原因
お肌の弾力、ハリの低下が顔のたるみの原因であることはよく知られています。頭皮のたるみも同じで、真皮や線維芽細胞が衰えると、コラーゲンやエラスチンが減少することが大きな原因です。
3)紫外線ダメージによるお肌の乾燥や酸化
紫外線にはUVAとUVBがあります。紫外線の中でも波長の長いUVA、特にロングUVAを浴びると、活性酸素の影響で真皮にあるエラスチン・コラーゲンが破壊されて、お肌の弾力が失われてしまいます。頭皮は、髪の毛で守られてはいますが、日焼け止めによるUVケアができる部位ではないので、帽子や日傘などで防がない限り、直接影響を受けてしまいます。つまり、頭皮も紫外線による光老化によって、たるみになるリスクがあるのです。
4)地肌の乾燥
今、お話した紫外線でも、頭皮の地肌は乾燥します。また、保湿が不十分であったり、誤ったヘアケアなども地肌の乾燥肌をもたらします。乾燥肌は、表皮のバリア機能やターンオーバーの乱れを起こします。乾燥肌が続くとお肌の老化の原因となって、それがたるみへとつながります。だから、乾燥肌の原因を避けることもたるみ予防には大切なのです。
5)血行不良がたるみを促進する
血管を通して酸素や栄養分が十分に供給されないと、お肌の新陳代謝が鈍り、ハリや弾力が失われ、たるみや乾燥といったお肌のトラブルを引き起こします。血行不良を招く主な原因は喫煙や冷えです。ニコチンは、血管を収縮させて血行を阻害します。冷えも血行を阻害し、栄養を頭皮に送り届ける力が弱くなるのです。このように、血行不良もたるみを引き起こす原因になるのです。
6)睡眠不足やストレスもたるみを助長
お肌の生成は睡眠時に行われますが、慢性的に睡眠不足だと、お肌の生まれ変わりがスムーズに行われないばかりか、ホルモンバランスの乱れや不調も引き起こし、肌荒れの原因となります。睡眠不足ではストレスも増えてしまいます。その結果、体内で活性酸素が増え、お肌の老化や頭皮のたるみのリスクとなるのです。また、頭皮の肌の糖化の原因にもなります。
<参考記事>
*美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策
7)ホルモンバランスの乱れも頭皮のたるみの敵
ホルモンバランスが乱れると、皮脂が過剰分泌したり、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。その結果、毛穴や頭皮がたるみ、髪が抜けやすくなったり、薄毛になります。さらに、顔のたるみまでも引き起こしてしまいます。また、皮脂が蓄積されていると、紫外線などでお肌が酸化して固くなります。それが頭皮や毛髪の健康な育成を阻害してしまい、トラブルの原因になることもあるのです。ホルモンバランスが乱れる原因としては、ストレス、睡眠不足、運動不足、過度なダイエット、日常生活の乱れなどがあります。これらも結果的に、たるみの原因となってしまうこともあるのです。
<第2章のまとめ>
頭皮のたるみの原因は、筋肉の衰え、真皮の衰えに加えて、紫外線ダメージ、お肌の乾燥、血行不良、睡眠不足、ストレス、ホルモンバランスの乱れなどがあります。このように、たるみには、頭皮ケアだけではなく、日常生活が深く関わっていることがわかります。
3.頭皮の特徴と肌質の違い
頭皮のたるみ対策を考える前に、ここでは顔と頭の肌の違いを整理しましょう。
1)頭皮の特徴は?
顔のお肌と同じく、次のパーツでできています。
- 表皮
- 真皮
- 皮下組織
頭皮でも表皮は、下から「基底層(きていそう)」、「有棘層(ゆうきょくそう)」、「顆粒層(かりゅうそう)」、「角質層(かくしつそう)」があり、バリア機能も備わっていて、ターンオーバーも行っています。
では、頭皮ならではの特徴は、どんなものがあるのでしょうか?
①髪の毛があり、お肌も厚い
頭皮には、紫外線など外的刺激や物が当たる衝撃などからの保護のために髪の毛があります。また、顔と比較してお肌も厚いのが特徴です。
②皮脂腺・汗腺が多い
皮脂腺や汗腺が多く、顔に比べて2倍程度あります。だから、脂や汗で汚れやすいことが特徴です。また、真菌(カビ)の1種であるマラセチア菌が大量発生して、脂漏性皮膚炎の炎症やかゆみで悩むこともあります。
③バリア機能が低く、ターンオーバーが長い
頭皮はバリア機能が低いため、トラブルが起こりやすいことも特徴の1つです。また、顔と比較して、皮膚が厚いことも特徴で、ターンオーバーは、顔の1.5倍くらいかかり、20代で40日程度と考えられています。
2)頭皮にもある肌質
頭皮には主に3つの肌質があります。脂性タイプ、乾燥タイプ、正常タイプです。顔とまったく同じです。
- 皮脂が多くて頭皮にベタつきのある人は「脂性タイプ」
- 皮脂が少なくて、フケがパサつく人は「乾燥タイプ」
- 特に異常が見られないのが「正常タイプ」
脂性タイプは、顔でいえば脂性肌やオイリー肌です。女性より男性に多く見られます。また、シニア世代よりも10代や20代といった若い年齢層に多い傾向です。乾燥タイプは、顔のお肌が乾燥肌や敏感肌、インナードライ肌の方に多くなります。これらのタイプは、頭皮のたるみのリスクが高くなります。正常タイプは、普通肌で理想的な肌質です。お肌のタイプは、常に一定ではありません。ホルモンバランスの変化や加齢、疲れなどによるストレス、季節などによって変化するので、注意が必要です。そこで、いったい自分がどのタイプなのかを知るための、簡単なセルフチェックをご紹介します。
<肌質チェックの方法>
チェック方法は、洗髪後に8割程度乾かした後、生え際とつむじの2箇所にあぶらとり紙を置きます。
30分程であぶらとり紙に脂がついたら「脂性タイプ」です。
1時間くらいで脂がつく場合は「正常タイプ」で、
2時間以上経っても脂がつかないときは「乾燥タイプ」になります。
自分の頭皮の状態を知ることは、お肌のケアをするうえでとても大切なことです。セルフチェックは定期的にするとよいでしょう。もしあなたが脂性タイプの場合は、しっかり頭皮を洗うことが重要ですが、洗いすぎると逆に皮脂をより分泌させてしまう恐れがあるので、洗い過ぎには注意してください。
また、乾燥タイプの人は洗浄力が弱くて、保湿力の高いシャンプーで洗髪し、血行を促すようにマッサージを取り入れたりして、頭皮に栄養が届くようにすることで皮脂の分泌を促しましょう。
<第3章のまとめ>
頭皮の構造は、基本的に顔と同じですが、少し特徴が異なります。毛髪がある、皮脂腺や汗腺が多く皮脂トラブルが多い、バリア機能が弱くターンオーバーが長い、などです。また、頭皮にも肌質があるので、自分の肌質をチェックして、それに合った地肌のケアを行いましょう。
4.顔のたるみは、頭皮のたるみから
1)顔と頭皮のたるみの関係
顔のたるみは、頭皮のたるみにより引き起こされているといわれています。顔と頭、そしてからだと、全身の皮膚は1枚につながっています。ですから、頭あるいは顔、どちらかのお肌でトラブルが起こると、もう片方に必然的に影響を及ぼします。しかし、顔のたるみは意識していても、頭皮のたるみを意識している人は少ないのではないでしょうか。頭皮は目に見えてたるみが目立つケースは少ないでしょうから、顔のたるみと結び付けて考えることは難しいのでしょう。それくらい盲点であるといえます。
頭皮ももちろん、何もしなければたるんでしまいます。たるみの前兆としては、目元や目尻に小さなしわができます。また、目の下のくまや鼻から口の縦じわができたら要注意となります。しわが目につくようになってきたら、たるみが現れてきます。もちろん、ほうれい線も頭皮のたるみの影響を受けます。その場合、顔のお肌のたるみに注目するだけでなく、頭皮のたるみも同様にあるものと認識することが大事になります。
<参考記事>
2)頭皮のたるみをチェックする
①頭皮をつまんで、たるみをチェック
最も簡単なチェック方法は、耳の上部の頭皮をつまんでみることです。簡単につまめるようなら、たるみがある証拠です。
②動かして、たるみをチェック
頭皮にたるみがあるかどうかは、後頭部(後頭筋)と頭頂部(帽状腱膜)を両手で動かしてみることによって確認できます。後頭部と頭頂部が同じくらい動けば大丈夫ですが、後頭部より頭頂部が硬くなっている場合は、帽状腱膜が薄くなっていて、頭皮がたるんでいる証拠になります。
③コリで、たるみをチェック
エイジングケア世代の男女では、頭皮にコリを感じることもあるのではないでしょうか?頭全体を指でもむように動かしてみて、頭皮がスムーズに動いたり、顔の皮膚と一緒に動くなら、コリもたるみも心配ありません。しかし、動かしてみてツッパリ感があったり、頭のテッペンが、後頭部より硬く感じるなら、頭皮のコリが原因でたるみができている可能性があります。
④美容師さんに頭皮のたるみがあるかチェックしてもらう
頭皮は、自分の目で直接見ることはできません。だから、たるみをはじめ自分でチェックするのは、実際には難しいのです。たるみ以外でも毛髪の状態を含めて、美容師さんに定期的にチェックしてもらうのも一つの手です。
3)頭皮のたるみは髪の毛にも悪影響
さて、たるみのチェックは、していただけたでしょうか?頭皮のたるみは、筋力が弱っているために、下へ引っ張られる力に耐えられず皮膚が下がっていきます。毛穴も一緒にひっぱられて髪の毛が寝た状態になってしまい、美容的にもボリュームダウンします。もちろん、頭皮への栄養不足はそれだけで悪影響を与えますが、たるみがあるなら栄養不良もあり得るので、髪の毛にも配慮が必要になってきます。そんなたるみも早い段階で対処すれば、復活させることができますので、早めに気が付いて対応することが肝心です。
また、顔のたるみをリフトアップしたければ、頭皮をケアすればいいのです。頭皮をケアすれば、頭皮と顔の両方のたるみをケアすることができます。なお、顔のたるみに関しては、「顔のたるみの症状と原因から予防のエイジングケアと改善対策」でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
<第4章のまとめ>
頭皮は顔とつながっているので、たるみがあるとそれが顔にも悪い影響を与えるのです。ほうれい線を始めとする肌悩みの対策は、頭皮のたるみも意識しましょう。頭皮のたるみのチェック方法は、つまむ、動かす、コリをチェックするなどがありますが、自分でチェックするのが難しいなら、定期的に美容師さんにお願いしましょう
5.頭皮のたるみの予防対策
すでに頭皮にたるみがあると認識している人は、すぐにでも対策を始めれば、改善させることが可能です。もちろん、たるむ前から予防していれば、たるむスピードをゆっくりにすることができるでしょう。ここで挙げるたるみ対策すべてを取り入れられると素晴らしいですが、無理をすると、かえって継続できなくなります。できることから少しずつ初めるだけでも、その効果は表れてきますので、地道にやっていきたいですね。
1)基本は、頭皮の保湿でたるみ予防
顔の保湿が大切なのと同じで、頭皮の保湿も大切です。保湿で筋肉の衰えによるたるみは改善できませんが、たるみの予防策としては十分意味があります。頭皮は、顔のお肌と同じ構造ですが、先ほどお話したとおり特徴が異なるので、頭皮専用の保湿アイテムを使いましょう。最近では、頭皮用ローションや頭皮用美容液(エッセンス)などのアイテムも登場しています。コラーゲンやヒアルロン酸などの水溶性の保湿成分が配合されたローションによる保湿と、ホホバオイルやオリーブオイルなどの美容オイルを使う方法もあります。
2)紫外線対策で頭皮のたるみ予防
紫外線対策は、たるみだけではなく、スキンケアやエイジングケアの基本です。紫外線のピークは6月~8月で、午前10時~午後2時です。だから、特に夏の紫外線対策は大切です。しかし、紫外線は1年中降り注いでおり、冬だからといって気を抜くのではなく、夏と同じように対策をするのが理想です。また、紫外線量は晴天時の100%に対して、曇りの日でも60%受けていることになります。冬でも紫外線対策を行いましょう。
【紫外線を避けるためには】
- 帽子を被りましょう。通気性がよくて、つばの広いものがおすすめです。
1番効率よくUVカットしてくれるのは、麦わら帽子です。 - 日傘をさしましょう。白色よりも黒色の方がより遮断してくれます。
雨晴れ兼用もありますし、紫外線100%カットのものも出ています。いつも持ち運ぶようにしましょう。 - 外出時に歩く場所は、日陰を選びましょう。
日陰だと、日なたの半分の紫外線の量になりますし、暑さも和らぎます。 - まだまだ品揃えは少ないですが、頭皮用のUVケア商品も活用しましょう。
ファッションを考えた紫外線対策については、「紫外線対策はファッションで差が!透過率は色・素材で違う」を参考にしてください。紫外線対策は、日焼け止め対策に加えて、アフターケアも大切です。ビタミンACEを含む食べ物を摂ったり、ビタミンA誘導体(レチノール、レチノイン酸トコフェリル)、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体配合のエイジングケア化粧品を使うこともオススメの方法です。紫外線のアフターケアについて、詳しくは、「外出時の紫外線による日焼けのアフターケアはビタミンACEで!」をご覧ください。
3)頭皮のマッサージでたるみ対策
①頭皮(血行促進)マッサージ
マッサージは、滞ったリンパや血行の流れをよくして、むくみを取り、頭皮の隅々に栄養分を運べるようになります。だから、頭皮のたるみほか、顔のたるみの予防にも効果的です。ここで、頭皮マッサージ法を3つご紹介します。
【目元のたるみに効果的】
頭と首の境目にある中央のくぼみを指圧しましょう。指の腹で1~3まで数えながら押します。1番深いところで一旦押すのを止めて、ゆっくりと手を離していきます。
【顔全体のたるみに効果的】
頭部全体をまんべんなく指圧して揉みほぐしましょう。額と生え際の境目から頭頂部へ進みます。そして頭頂部から首と頭の境目に進みます。両手5本ずつの指の腹で押します。痛気持ちよいくらいの指圧で行います。
【顔全体のリフトアップに効果的】
耳の裏側部分を指で押してみましょう。指の腹で痛気持ちよい強さで押し、上下に擦ります。最後には耳の上の側頭部へ斜めに引き上げましょう。基本的には、前の生え際・首筋の生え際・頭頂部・耳の後ろをマッサージすることで血流が流れます。入浴中やお風呂上りに行うと、より効果的です。
②リフトアップマッサージ
頭皮ではない部位に対する約5分でできるマッサージを紹介します。朝昼晩と1日3回行うとより効果があがりますが、朝晩でも、1日1回でも構わないので、毎日できるよう工夫してください。入浴中や入浴後がおすすめで、お肌を傷つけないよう、やさしく行ってください。
- 鎖骨周りを指の腹で押す(血行をよくします)
- おでこの部分を、内側から外側に向かってクルクルと円を描きながらマッサージ
- 目と眉毛の間のくぼみを3箇所ずつ押す
- 目の下のくま部分を外側へマッサージ
- こめかみを押す
- 鼻筋~小鼻を上下にこする
- 頬骨に沿って内側から外側へマッサージ
- あごを掴みながら下~上へマッサージ
- 耳下のリンパを下へ流す
- 鎖骨周りを再び流す
- わきの下のリンパを少し押す
③スペシャルケアでたるみ対策
紫外線を思った以上に浴びすぎたり、明らかに皮膚がたるんできたと気が付いた時、またはストレスが溜まってどうしようもない時には、エステティックサロンなどに行き、プロの力を借りましょう。エステティックサロンでは、顔や頭皮のたるみ専用のコースが用意されているところもあります。使っているクリームも、市販されている物ではないので、即効性があるものも多いです。
さらに、気分もリフレッシュすることができ、気持ちの面からも幸せな時間を過ごす事ができるのではないでしょうか。たまには自分へのご褒美も大切です。
<第5章のまとめ>
頭皮のたるみケアの基本は、保湿と紫外線対策です。また、頭皮マッサージ、リフトマッサージなども取り入れてみましょう。ときには、エステなどでプロの手を借りてみるのもオススメです。
<参考情報>
*エイジングケア世代の30代~50代女性が抱える髪の悩みとは?
*シリコンシャンプーって何がいけないの?ノンシリコンは良い?
*大阪市堀江の美容室キャレヘアーさんへナールスがインタビュー
*【医師監修】ドライヘッドスパとは頭皮をもみほぐす施術のこと!
<参考書籍>
悩みがぶっとぶ 50代からヘア&メイク術(扶桑社、えがお写真館・船津有史)
6.まとめ
頭皮のたるみの原因と予防や改善の対策をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか。
特にあまり意識をしていない頭皮のたるみが、実は顔のたるみに影響を及ぼしていることをご理解いただけたのではないでしょうか?また、頭皮のたるみの予防に注目する必要性を認識していただけたのではないでしょうか。頭皮をケアすることで、髪の毛もキレイになりますし、抜け毛予防にもなります。さらにお顔の美肌への効果も得られ、女性なら誰でも嬉しいことだらけです。
頭皮がたるんできたかな?と思ったら、生活習慣を見直して、少しでもたるみの原因をなくすように今から心がければ、この先の美しさは大きく変わってくることでしょう。上手にストレス発散もできるようにしていきたいですね。
また、紫外線に注意して、マッサージも定期的に行うようにすれば、頭皮の健康状態は変わってきます。頭皮も顔と同じで、優しく丁寧にケアをしたらしただけ応えてくれるのです。毎日のエイジングケアの中に頭皮ケアも加えて、美しさを保っていきましょう。
この記事「頭皮のたるみで、ほうれい線に!予防と改善のエイジングケア」が、エイジングケア世代の皆様のエイジングサイン防止に役立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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