たるみは、さまざまなエイジングサインの原因。
そんなたるみは、年齢とどんな関係があるのでしょうか?
たるみはいったんできるとエイジングケア化粧品で改善はできません。
だから、年齢別にたるみの進行を考えて予防することが最も大切です。
この記事では、たるみの年齢別の状態とエイジングケアについてご紹介します。
- たるみの主な原因は、真皮の衰え、表情筋の衰え、皮下脂肪の肥大化です。
- 男性と女性で比べると、たるみにくいのは男性のお肌です。
- 20代でたるみが目立つことはまれですが、お肌の老化は25歳頃から始まります。
- 20代~60代までどの年代でも、年齢、年代に合ったエイジングケアをすることで、たるみの予防は可能です。
- たるみの予防には、エイジングケア化粧品だけでなく、食べ物をはじめとした日常生活の対策が大切です。
*ほうれい線の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
*たるみの原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.たるみが気になるあなたへ
エイジングサイン(年齢に伴う肌悩み)の中でも、悩みが大きくスキンケアだけで改善しないのが、お肌の「たるみ」。
たるみと言えば、目の下のたるみや頭皮のたるみ、まぶたのたるみなども気になりますね。
たるみは、ほうれい線、ゴルゴライン、マリオネットライン、黒ぐま、たるみ毛穴、シワなどの原因です。
これらは、全てエイジングケアの大敵ですね。
そして、これらはエイジングケア化粧品では根本的な対策ができません。
たるみは、
などによって発生します。
たるみについての詳しい情報は、「顔のたるみの症状と原因から予防のエイジングケアと改善対策」で解説していますので、この記事では、年代別にたるみがどう違うのかを取り上げます。
「私の顔のたるみの進行ってどうなの?」
「そろそろたるみの対策を考えた方がよいの?」
「たるみとお肌の中の状態って、どんな関係があるの?」
などが気になる方は、続きをチェックしてくださいね。
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エイジングケアを本気で考えるなら!
2.たるみの原因と肌悩み
たるみの原因は、「顔のたるみの症状と原因から予防のエイジングケアと改善対策」で詳しく解説していますので、ココでは簡単にまとめてみます。
また、たるみには種類もありますが、それについては、「ほうれい線のタイプは、たるみの種類と骨格の違いで決まる!」をご覧ください。
1)たるみの主な原因
たるみの主な原因には、真皮の衰え、表情筋の衰え、皮下脂肪の肥大化などがあります。
①真皮の衰えによる肌弾力の低下
お肌の中で、最も表面(表皮)に近いのは真皮です。
若い時の線維芽細胞は、代謝も活発で、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどをつくり出す力も十分にあります。
そのため、細胞外の組織として、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどが十分にあり、すべてがバランスよく並んでいるのです。
つまり、若いお肌では、これらの成分がお肌の基礎的な土台として表皮をしっかり支え、ハリや弾力のあるお肌を維持しているのです。
しかし、真皮の線維芽細胞や細胞外の組織は、年齢や紫外線などによってダメージを受けます。
その結果、線維芽細胞の活力が下がり、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなども減少してしまい、お肌の弾力が失われ、たるみの原因となるのです。
②表情筋など筋肉の衰え
顔には「表情筋」と「深層筋」があります。
表情筋は、表情をつくる筋肉で、皮膚のすぐ下にあります。
表情筋が衰えると、その上にある皮下組織である皮下脂肪や皮膚を支えられなくなってしまいます。
一方、深層筋は、骨に付いている筋肉で、表情筋を支えています。
また、深層筋はポンプのように血液を顔全体に送り届ける役割をしています。
深層筋が衰えると、表情筋が支えられなくなったり、お肌に栄養が行き渡らなくなります。
この2つの顔の筋肉の衰えが、たるみの原因となります。
③真皮と皮下組織の結合力の低下
エイジングによって真皮と皮下組織の結合力が低下します。
これもたるみの原因の1つです。
④皮下組織・皮下脂肪の衰えや肥大化
皮下組織の大半が、皮下脂肪です。
皮下脂肪は、エイジングで機能が衰えると肥大化し、重力の影響により下方向へ落ちてきます。
これがたるみの原因になります。
2)その他のたるみの原因と要因
むくみや、スマホの過度な使用による猫背などの悪い姿勢などもたるみの原因となることがあります。
また、活性酸素による酸化、糖化、紫外線による光老化、乾燥肌、喫煙、睡眠不足などもたるみの要因となります。
<第2章のまとめ>
たるみは、真皮の衰えによる肌弾力の低下、表情筋など筋肉の衰え、真皮と皮下組織の結合力の低下、皮下組織・皮下脂肪の衰えや肥大化が主な原因です。
また、むくみや姿勢、紫外線、生活習慣の乱れもたるみの要因となります。
3.男性と女性ではどちらがたるみやすい?
最近では男性(メンズ)のエイジングケアの必要性も理解されつつあります。
実際、男性向け(メンズ)化粧水などもその種類が増え、エイジングケア化粧水なども男性向けのものが増えています。
では、たるみに関して、男女差はあるのでしょうか?
結論から言えば、性差としては男性の方が女性よりも「たるみ」に強いお肌と言えます。
なぜなら、男性のお肌は女性に比べて、
- 真皮が厚くコラーゲンやエラスチンの量が多い
- 皮脂分泌量が多い
- 皮脂分泌の低下の年代は遅い(50~60歳ころ)
など、たるみを防ぐ力が強いためです。
一方、男性の場合は、女性に比べるとスキンケアやエイジングケアに無頓着な方がまだまだ多いので、年齢を重ねても、特にたるみをはじめとしたエイジングサインを気にすることが少ない傾向にあります。
また、一般的には、喫煙やアルコールなどの生活習慣も男性の方が多い傾向です。
さらに、男性は紫外線もあまり意識しない方が多いので、光老化でたるみが進む傾向にあります。
だから、男性の方が外部要因としては、たるみになりやすい場合が多いのです。
逆に、男性がお肌の仕組みやたるみの原因などをしっかり理解して、早い時期から対策を行えば、たるみの予防は女性よりも楽なのです。
男性は、紫外線対策やアンチエイジングを意識した生活習慣に注力しましょう。
<第3章のまとめ>
男性の肌は、真皮が厚い、皮脂分泌量が多いなどの特徴があり、女性と比べれば、たるみになりにくいのです。
しかし、予防やケアを怠れば、たるみは早く訪れます。
たるみに男女の違いはありますが、お肌の仕組みやたるみの原因と対策を知って、予防することが男女ともに大切です。
4.年齢別・年代別のたるみの特徴とエイジングケア
たるみは、ある日突然できるのではありません。
実は、20代から少しずつ始まっています。
なぜかというと、線維芽細胞のはたらきも20代をピークに30代、40代と年齢を重ねるごとに徐々に低下するからです。
また、皮下組織や表情筋も何も対策しなければ加齢によって衰えてきます。
お肌の老化の原因は、他にもたくさんありますが、たるみの予防には、真皮、皮下組織、表情筋の3つを意識する必要があるのです。
たるみをはじめ、エイジングサインを防ぐための基本は、バランスのよい食事、適度な運動、質の高い睡眠を取るなどの規則正しい日常生活を過ごすことです。
しかし、お肌で何らかのエイジングサインが目立ってきた場合は、スキンケア化粧品やエイジングケア化粧品による対策なども必要です。
今回は、そのヒントになるような年齢・年代別のたるみの状態を説明します。
1)20代のたるみとエイジングケア
20歳前半では、お肌のたるみを意識することはまれです。
乾燥による小じわやちりめんじわは目立っても、たるみによるシワが目立つことはまれです。
しかし、25歳頃からは、20代でピークを迎えたお肌の老化が始まります。
コラーゲンとエラスチンが衰え始め、生活習慣に問題がある場合は、最も影響の大きい目元のしわや、表情筋によるシワが目立つ方が少ないながらもいます。
もちろん、多くの20代はたるみが目立ってくるケースはありませんから、それほど意識しないでしょう。
しかし、20代後半からは、コラーゲンやエラスチンの減少があるため、お肌の内側ではたるみが進みつつあるのです。
ですから、20代後半は、そろそろエイジングケアを考え始めるべき年代です。
エイジングケアをいつ始めるかについて、詳しくは、「エイジングケアって、いつから(何歳から)始めればいいの?」をご覧ください。
2)30代のたるみと肌悩みのエイジングケア
コラーゲンとエラスチンの衰えは続き、ほうれい線が目立ち始める、眉が垂れ始める、鼻と唇の溝が長くなる、眉間や額のしわが出てくる、といったエイジングサインがみられます。
本格的にエイジングケアを考えるべき年代です。
鼻の周りのしわが目立ち始めることもあります。
まだ、たるみで悩むケースは少ない年代ですが、30代でも35歳を超えると、たるみで悩む場合もあり得ます。
30歳からのエイジングケアについて詳しくは、「30代、初めてのエイジングケア化粧品。失敗で老け顔に!」をご覧ください。
3)40代のたるみと肌悩みのエイジングケア
さらにコラーゲンやエラスチンの衰えは続き、下まぶたのたるみや、上下の唇のたるみやしわなども目立ち始めます。
また、皮下脂肪が肥大化し始めるとともに、皮膚と深部の組織の結合が緩んでしまいます。
その結果、重力の影響を受けやすい頬やあごの周りのたるみが目立ってしまうこともあります。
そのようなたるみによるしわはエイジングケア化粧品だけでは解決できません。
40代は、これ以上、エイジングサインを進展させないように、しっかりと全身のエイジングケアをする時です。
40歳からのエイジングケアについて詳しくは、「40代だからこそ考えたいエイジングケアと化粧品の選び方!」をご覧ください。
4)50代のたるみと肌悩みのエイジングケア
残念ながら、皮膚の弾性はますます低下します。
たるみをはじめ、脂肪の重みでほうれい線やマリオネットラインは深く長くなってしまうこともあります。
また、首の横じわ、眉間のしわ、鼻の先端が垂下、唇が薄くなり口周囲のしわが現れてくることもしばしばあります。
残念ながら、50代はエイジングケア化粧品では対策できないたるみも増える年代です。
この年代で目立つたるみの大きな改善を望む場合は、美容医療が必要です。
50歳からのエイジングケアについて詳しくは、「50代のエイジングケア化粧品の選び方と大切な7つの真実!」をご覧ください。
5)60代以降のたるみと肌悩みのエイジングケア
さらに皮膚は薄くなります。
目元、口元も今まで以上に乾燥しやすくなったり、たるみだけでなく褐色のしみ(老人性色素斑)ができてしまうこともよく起こります。
この年代のたるみも、エイジングケア化粧品では対策できないことが多々あります。
このように、加齢とともにお肌はたるんでしまいます。
加齢自体は避けられないですが、毎日の生活習慣でよいものは続け、悪ければ変える努力をしましょう。
60代や70代のエイジングケアについて詳しくは、「60代・70代でも大切!エイジングケア化粧品の選び方と使い方」をご覧ください。
「予防美容」こそが、エイジングケアの基本と考え、バランスのよい食事、適度な運動、質の高い睡眠などの日常生活を実践しましょう。
エイジングケア化粧品も優れた物が増えていますが、主役はあなたご自身。
エイジングケア化粧品は、あくまでサポート役です。
<第4章のまとめ>
たるみは、20代や30代前半で目立つことはまれです。
しかし、25歳頃からは、確実にお肌の内部で老化が始まっています。
だから、たるみの予防は20代からはじめるくらいで考えましょう。
30代以降も年齢を重ねるごとに、お肌の老化は進むので、それを意識したエイジングケアを心掛けましょう。
5.たるみの予防と表皮のスキンケア
今、説明したとおりたるみの原因は、皮膚の真皮より深い部分が原因です。だから、たるみが目立つとエイジングケア化粧品で改善することができないのです。
だからといって、表皮の角質層のスキンケアに意味がないかと言えばそうではないのです。
お肌の最も表面である表皮の角質層を健やかにすることもお肌のたるみを進ませないためには大切なのです。
表皮は、新陳代謝であるターンオーバーと防御機能であるバリア機能がはたらいています。
この2つが正常にはたらくことで、お肌のキメが整い、ツヤのある肌がもたらされます。
この状態が美肌の基本であるとともに、たるみを予防する上でも大切なのです。
そのためには、洗顔やクレンジングでお肌を清潔に保つこと、保湿化粧水や保湿美容液などでしっかりと保湿を行い乾燥肌の予防や改善を行うこと、日焼け止めをはじめ紫外線対策をしっかり行うことが大切です。
たるみと言えば、真皮や表情筋の衰えが原因ですが、表皮のスキンケアをしっかり行うことも大切なのです。
<第5章のまとめ>
たるみの予防や進行を遅くするには、表皮のスキンケアも大切です。
清潔、保湿、紫外線対策の3つを常に意識しましょう。
6.まとめ
男女別、年代別のたるみの状態とエイジングケアについてご理解いただけましたか?
たるみが目立ってなくても、お肌の内側で起こっている変化があります。
まずは、たるみ予防のために、日常生活に気をつけてエイジングケアを心掛けましょう。
その上で、エイジングケア化粧品をしっかり理解していただき、上手に使っていただければ幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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