しわといっても、実はその種類や原因は複雑です。
たくさんの種類がある中、しわを取る方法や消す方法については、エイジングケア世代の女性の誰もが知りたいことですよね。
しわには、エイジングケア化粧品で対策することで消すことができるタイプから、美容医療に頼らないと改善できないものまでさまざまです。
だから、対策はそう簡単ではないのです。
この記事では、そんなしわの対策を1つにまとめてみました。
気になるからといって、いきなり対策に取り組む前に、まず、しわ対策の全体的な基礎知識を身につけてみませんか?
きっと、あなたに合った確かなしわ対策が見つかるはずです。
また、各章の最後にその章のポイントをまとめていますので、そちらだけを読み進めてもお役に立てると思います。
一緒にしわのない美肌を目指しましょう。
- しわ対策は、大きくしわ予防としわを消す治療に分かれます。スキンケアやエイジングケア、生活習慣などで予防することが大切です。
- しわ対策の第一歩は、原因と種類を知ることです。主に乾燥による小じわ、真皮の衰えによる大じわ、表情のクセによるしわがあります。
- しわ対策のエイジングケアは、保湿と紫外線対策が基本です。これを徹底することが予防の基本です。
- 乾燥が原因の浅いしわは、エイジングケア化粧品で消すことが可能です。良いアイテムを選んでしっかり、保湿ケアを行いましょう。
- エイジングケア化粧品では、真皮じわや表情じわなどの改善や治療はできません。なぜなら、化粧品は真皮や表情筋ヘアプローチできないからです。ただし、最近では真皮まで届く医薬部外品が登場しています。
- しわ対策は、1つの手段より複数の組み合わせと継続が大切です。スキンケアやエイジングケアに加えて、アンチエイジングを意識した生活習慣を身につけましょう。
- 美容医療による治療方法もたくさんあるので、選択肢は豊富です。信頼できる専門医に相談し、しっかりと理解して納得した上で受けるようにしましょう。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
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CONTENTS
1.しわを取りたい、消したいあなたへ
「しわを取る、消す対策は本気で!10の改善法と7の美容医療」をお届けします。
しわといえば、エイジングケアの大敵。
しわがあるとお肌のハリや弾力もなくて、決して美肌とはいえません。
そんなしわを取りたい、消したいとお考えのエイジングケア世代の女性は多いはず。
しわの予防や改善のためには、エイジングケアをはじめとする対策が必要です。
しかし、しわの対策と一口にいっても、その種類も違えば原因もたくさんあるので、その範囲は広いものになります。
この記事では、しわのエイジングケアから美容医療まで、広い範囲の対策についてまとめてみました。
具体的には、予防のための10のエイジングケア対策と7の美容医療によるしわ治療について解説しています。
本気でしわを消す対策、取る方法について幅広く知りたい方は、ぜひ、続きを読んでみてください。
なお、ナールスエイジングケアアカデミーでは、ほかにもたくさんのしわ対策に関する記事を用意しています。
この記事は、しわの総まとめ的な内容ですが、個別のテーマの詳しい情報が知りたい方は、しわのカテゴリーから知りたい情報をチェックしてみてください。
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2.しわ対策とは?
1)しわ対策の基本
年齢肌の代表的トラブルである “しわ” 。
そんなしわの対策は、大きく予防的な対策と改善、治療に分かれます。
つまり、日常生活や化粧品によるエイジングケアで行うしわ予防と美容医療などによるしわの治療です。
しわは一度できてしまうと、改善するのが難しいものもあります。
ですから、しわ対策は予防を中心に行うことが大切です。
とはいっても、できてしまったしわを何とか改善したい、消したいというのは誰もが思うこと。
この記事では、しわ対策として大きく2つに分けて解説します。
- 日常生活とスキンケア、エイジングケアによるしわ対策
美容医療によるしわ対策
そして、エイジングケアについては10の方法、美容医療については7つの方法について紹介していきます。
また、食べ物や睡眠などによるしわ対策についても触れたいと思います。
しわ対策としてできることにはどんなことがあるのか、ひとつずつ確認していきましょう。
2)皮膚組織から考えるしわと対策の考え方
しわをお肌の組織的な観点でみると、お肌を構成する成分が老化などで、不均一になった状態です。
小じわやちりめんじわは、表皮と表皮のすぐ下にある乳頭層が不均一になって、お肌が折れ線のようになったお肌です。
幸い、ここまでの状態であれば、エイジングケア化粧品で改善が見込めることもあります。
また、ピーリングや外用薬など、外科的な措置なしでもしわ対策が可能です。
なぜなら、乳頭層は真皮の一部ですが、その表皮によって制御を受けている組織なので、表皮に対するしわ対策が有効だからです。
一方、真皮じわは、真皮の乳頭層より奥でコラーゲンが変性して、その並びが不均一になって起こっています。
ここまでくると、エイジングケア化粧品や外用薬で改善することはできないのです。
この場合は、外科的な治療、光や熱による治療などのしわ対策が必要なのです。
簡単にいえば、お肌の乾燥による浅いしわは、エイジングケア化粧品で消すことや取ることが期待できますが、深いしわは解消が期待できないのです。
<参考記事>
*角層細胞が顔のたるみ、シワの形を決めていることがわかった!
*4月8日は『シワの日』! 60代以上女性に聞く気になる美容意識調査
3)しわ対策はコラーゲンを守ることが大切
コラーゲンは、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アラニン、リシンなど18種のアミノ酸から構成されて、真皮の70%を占めます。
だから、しわ対策にはコラーゲンを守ることがとても大切です。
また、コラーゲンにはいくつのタイプがありますが、肌で最も多いのはⅠ型です。
一方、Ⅲ型コラーゲンは多くはありませんが、肌の柔らかさを保つ役割があります。
また、表皮の奥の基底膜にはⅣ型コラーゲンがあります。
これらも肌を支えるので、シワを防ぐために大切です。
<参考記事>
<第2章のまとめ>
しわ対策の基本は、大きく予防と治療に分かれます。
どんなしわも紫外線対策ほか、いくつかの手段で予防を行うことが可能です。
また、しわはお肌の組織の成分が不均一になってしまってお肌が折れ曲がってできるものですが、表皮や乳頭層までのタイプの対策は、比較的簡単で、ピーリングや外用薬で行うことができます。
一方、真皮の乳頭層より奥のお肌で起こったしわの対策は、外科的な措置、光・熱などを使った美容医療が必要です。
3.しわ対策はしわの種類と原因を知ることから
1)しわの種類と原因の基本
一口にしわといっても、いくつかの種類があり、しわができる原因は異なります。
しわ対策もその原因とタイプ別に方法が異なります。
既にしわができてしまっている人は、自分のしわがどのタイプのしわなのか確認しておきましょう。
原因を知っておくことで、効率的なしわ対策ができます。
しわをタイプ別に分けると次の3つがあります。
- 乾燥による小じわ(ちりめんじわ)
- 真皮のダメージから起こる真皮じわ(大じわ)
表情じわ
これらのしわの原因は、その名のとおりです。
- 乾燥による小じわは、乾燥肌が原因でできるしわ
- 真皮じわは、真皮の線維芽細胞の衰えや紫外線のダメージなどでコラーゲンやエラスチンなどが減少したり、変性することで起こるしわ
表情じわは、表情のクセでそれが固定してしまって起こるしわ
また、最近では、ブルーライトや近赤外線が原因となって光老化を起こし、しわになるリスクがあることがわかっています。
また、顔の骨密度の低下もしわに悪影響を与えることがわかってきました。
これらは、すべて予防美容的なエイジングケアが可能です。
しかし、しわができてしまった後では、エイジングケアだけで目立たないようにできるのは、乾燥による小じわだけです。
真皮のダメージから起こる真皮のしわや表情のしわを大きく改善するには、美容医療による治療的な対策が必要です。
3つのしわの特徴と原因については、「しわの種類(小じわ・真皮じわ・表情じわ)とエイジングケア」や「しわの原因とメカニズムを理解してエイジングケア!」をご覧ください。
<参考記事>
2)顔の部位で考えるしわ対策
実は、しわは顔の部位でもその原因が異なるので、しわ対策も異なります。
しわができやすい場所についての詳しい情報は、「しわができやすい場所は、おでこ、目元、口元。その特徴は?」をご覧ください。
①目元のしわ対策
しわができやすい目元や口元は、皮膚が薄く、乾燥による小じわができやすいのです。
だから、目元や口元は、お肌の保湿を強く意識することが大切です。
目元のハリやツヤがないと感じた場合は、しっかりと乾燥肌対策を行いましょう。
そんな目元のしわ対策について詳しくは、「目元・目尻・目の下のしわの予防と改善対策のエイジングケア」をご覧ください。
また、瞼のしわやたるみについては、「まぶたのたるみやしわの3つの原因を避ける予防・改善の対策の全て!」をご覧ください。
②おでこのしわ対策
おでこのしわは、小じわ以外では、横じわや縦じわに分かれ、頭皮のたるみが原因で起こる場合もあります。
横じわも縦じわも、表情筋の影響によるものなので、できてしまうとしわ対策はエイジングケア化粧品ではできません。
そんなおでこのしわ対策について詳しくは、「おでこ(額)のしわを消す!7つの原因と予防・改善のための全対策」ご覧ください。
③下あごのしわ対策
下あごのしわは、「梅干しジワ」とも呼ばれます。
このしわは、骨格や口呼吸などの影響で「オトガイ筋」というあごの筋肉の緊張が原因で起こります。
下あごのしわは、エイジングケア化粧品では改善しないので、歯科矯正などによる治療がしわ対策となります。
下あごのしわ対策について詳しくは、「下あごのしわ、梅干しジワの原因と予防・改善のための対策」をご覧ください。
④鼻のしわ対策
鼻の周り・付け根のしわには、小ジワ、真皮ジワ、表情ジワがあります。
また、縦のしわと横のしわがあります。
鼻の周り・付け根のしわの主な原因は、乾燥、加齢や紫外線ダメージによる真皮の衰え、表情のクセ、皮下組織の衰え、悪い姿勢、よくない生活習慣などです。
鼻のしわ対策について詳しくは、「鼻の周りのシワの原因と予防・改善のエイジングケア対策」をご覧ください。
⑤口元のしわ対策
口元のしわは、お肌が薄く皮脂腺が少ないこと、刺激に弱いことが目立ちやすい原因です。
口元のしわの予防は、保湿をしっかり行って強い刺激を避けることです。
口元のしわの原因は、ほかにも顔のたるみなどがあります。
口元のしわ対策について詳しくは、「口元のしわを消す!原因と予防・改善のコツとエイジングケア」をご覧ください。
⑥眉間のしわ対策
眉間のしわは、人相が悪く見えてしまうので、エイジングケアで予防することが大切です。
眉間のしわの原因は、加齢や紫外線ダメージによる肌の老化、乾燥などで表皮や真皮、皮下組織、表情筋などが衰えることです。
眉間のしわの予防で大切なのは、保湿による乾燥肌対策と紫外線対策です。
眉間のしわ対策について詳しくは、「眉間のしわを消したい!原因と予防・改善の対策とは?」をご覧ください。
⑦唇のしわ対策
唇の皮膚は、粘膜で角質層が薄く、とてもダメージを受けやすいパーツです。
唇には縦のしわが目立つことがありますが、肌老化、乾燥、紫外線ダメージ、喫煙、舐めるクセ、生活習慣などが主な原因です。
唇の縦のしわ予防で大切なのは、保湿と紫外線対策に加えて、マッサージ、リップパックなどです。
いざという時は、唇の縦ジワはメイクで隠しましょう。
唇のしわ対策について詳しくは、「唇の縦のシワの7つの原因は?改善・解消のためのエイジングケア」をご覧ください。
3)顔以外のしわ
①手肌のしわ対策
顔だけでなく、加齢などによって手肌にもしわができてしまいます。
老けた手は年齢が実際より上に見られることも。
手肌のしわ対策まで気が回らないことも多いと思いますが、大切なのは普段のケアで手肌のしわを予防すること。
しわだけでなく、手荒れを防ぐためにもしっかり保湿しましょう。
そんな手肌のしわ対策について詳しくは、「手のしわ対策はエイジングケアハンドクリームと紫外線対策」をご覧ください。
②首のしわ対策
首の皮膚は、皮脂腺や汗腺が多い一方で、薄いことや運動量が多いことが特徴です。
首のしわには、横のしわと縦のしわがあります。
首のしわの原因は、乾燥、加齢や紫外線ダメージによる真皮の衰え、筋肉の衰え、皮下組織の衰え、悪い姿勢などです。
首のしわの予防対策は、清潔、保湿、紫外線対策の3つですが、年齢を重ねるほどに優しくケアすることが大切です。
また、首の周りやデコルテはニキビができやすいパーツです。
デコルテのケアもあわせて行いましょう。
首のしわ対策について詳しくは、「首のしわの原因と改善の対策はエイジングケアと美容医療で!」をご覧ください。
③爪のしわ対策
爪も皮膚の一部です。
なぜなら、お肌が角質化したもので、その成分は硬いケラチン、つまりたんぱく質です。
そんな爪の縦線はしわのように見えます。
爪の縦のしわは、老化や乾燥が主な原因なので、保湿が最も大切です。
一方、爪の横線は、物理的なダメージあるいは栄養不良が原因です。
爪の横線の予防や改善のためには、食べ物でたんぱく質やビタミン、ミネラルをバランスよく摂ることが大切です。
爪のしわ対策について詳しくは、「爪にシワ?縦線・横線の原因と改善のエイジングケア対策」をご覧ください。
<第3章のまとめ>
しわは、その原因によって乾燥による小じわ、真皮じわ、表情じわにわかれます。
このうち、エイジングケア化粧品で対策可能なのは、乾燥による小じわだけです。
しわは、おでこ、目元、口元、あごなど顔のパーツによってもその原因や対策が異なります。
また、顔以外でも手肌、首やデコルテ、爪などでシワが目立つことがありますが、これらも原因や特徴が異なります。
だから、それぞれのパーツの特徴やしわの原因を理解したしわ対策が必要です。
4.しわの予防のためのエイジングケア
しわ対策は、目立ったしわの改善や解消よりも、できないようにすることが大切です。
まずは、しわができてからの対策の前にしわの予防対策を考えましょう。
しわの予防対策についても、さまざまなものがあります。
しわの予防のエイジングケアは、スキンケアの見直しと日常生活の見直しが大切です。
ここでは、しわ対策の10のエイジングケアの方法を紹介します。
しわ予防のために、エイジングケアはできるだけ早い年齢から意識して始めましょう。
1)保湿と乾燥肌対策
エイジングケアの基本は、保湿です。
お肌の水分をしっかり保持しましょう。
外出の後、脱毛の後、お風呂上がりなどは、しっかりと保湿して乾燥肌対策をしないとしわの原因になります。
だから、しわの対策として、予防のために最優先させるのも、保湿なのです。
とくに、乾燥による小じわ対策を考えた場合は、しっかりと保湿することが大切です。
だから、毛穴の黒ずみや顔のくすみなどの改善にもつながります。
保湿化粧品には、グリセリンやBG、アミノ酸などが基本の保湿成分として配合されますが、セラミドやヒアルロン酸、プロテオグリカンなどの保湿力の高い成分を含んだ保湿化粧品を選びましょう。
また、乾燥肌向け化粧水だけで保湿するのでは不十分なことも多いので、追加で美容液や保湿クリームもエイジングケアの一環として取り入れましょう。
さらに、時々フェイスマスクを使うこともよい方法です。
化粧水ならプロテオグリカン化粧水がおすすめです。
また、セラミドは油溶性成分なのでセラミド化粧水よりも、ヒト型セラミド配合のセラミド美容液、セラミドクリームがおすすめです。
自分の肌質にあったアイテムを選びましょう。
敏感肌の方は、アルコール(エタノール)が無添加の化粧品など、敏感肌化粧水、敏感肌化粧品を使うことをおすすめします。
保湿についての詳しい情報は、「お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分」をご覧ください。
セラミドについては、「セラミドは肌の保湿力の鍵!その秘密と化粧品の選び方」をご覧ください。
プロテオグリカンについては、「プロテオグリカンの効果は保湿とエイジングケア化粧品の要!」をご覧ください。
また、保湿は乾燥肌の対策です。
だから、乾燥対策をしっかり行うことが、しわ対策そのものです。
乾燥肌の対策は、「乾燥肌の予防や改善対策は正しいエイジングケアが大切!」で詳しく解説していますので、こちらを参考にして、しわの予防を心掛けましょう。
2)紫外線対策
お肌の老化の80%が紫外線のしわざという説もあります。
だから、保湿同様、紫外線対策は、しわのエイジングケアにとって最も大切です。
その理由は、紫外線がお肌の乾燥を進行させることに加え、真皮の構造や機能まで破壊してしまうからです。
紫外線は、お肌の真皮層まで到達し、お肌のハリを支えているコラーゲンやエラスチンなどの線維を破壊し、皮膚の構造を劣化させます。
また、コラーゲンやエラスチンをつくる線維芽細胞にもダメージを与え、真皮の機能までも低下させるのです。
このため、紫外線を浴びすぎると真皮じわが起こりやすくなります。
これが、しわ予防に紫外線対策が大切な理由です。
紫外線の中でも、紫外線A波(UVA)が、真皮のダメージの主な原因です。
紫外線A波は、年中降り注いでいますし、曇りでも地上までやってきます。
特に、ロングUVAは肌の奥へ届きます。
さらには、窓ガラスなども透過するのです。
もちろん、紫外線B波はシミの原因になるので、こちらもブロックすることが大切です。
だから、しわ対策を考える場合は、紫外線対策が1年中必要なのです。
夏場の紫外線対策には、日焼け止めをこまめに塗るほかに、日傘や帽子を併用しましょう。
また、冬場でも外出する際には、日焼け止めを使いましょう。
<参考記事>
*日焼け止めの使い分けと選び方は、年齢・季節・利用シーンで!
*外出時の紫外線による日焼けのアフターケアはビタミンACEで!
3)エイジングケア化粧品
しわの予防には、30歳ころからエイジングケア化粧品を使うことが有効です。
最近では、さまざまなブランドのエイジングケア化粧品が市販されているので選び方も難しくなっています。
また、しわ対策の化粧水ランキングや美容液ランキングなどもたくさんあります。
そんなエイジングケア化粧品は、もちろん、エイジングケア化粧品成分に着目しましょう。
しわ対策の化粧品の成分としては、次のようなものがあります。
- ビタミンC誘導体などの抗酸化作用のある成分
- ネオダーミル
- レチノール
- レチノイン酸トコフェリル
- ナールスゲン
- ナイアシンアミド
- ニールワン
- アセチルデカペプチドー3
- コエンザイムQ10(ユビキノン)
- パルミトイルペンタペプチド-4
これらは、コラーゲンやエラスチンを増やすことをサポートするエイジングケア化粧品成分です。
このうち、レチノール、ナイアシンアミド、ニールワンは、医薬部外品としてしわ改善の効能を取得しています。
さらには、肌細胞を活発化させるプラセンタやヒト幹細胞培養液、成長因子(EGF・FGF)といったエイジングケア化粧品成分などがあります。
ナールスゲンは、ヒアルロン酸、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47、ヒートショックプロテイン(HSP)70、グルタチオンを増やします。
ヒト幹細胞培養液やプラセンタ、成長因子は、お肌が本来持っている力を取り戻し、お肌を修復する機能を向上させてくれる効果が期待されています。
ほかにも、表情じわの改善に有効な塗るボトックスと呼ばれるアセチルヘキサペプチド-8という成分、抗糖化作用のあるカルノシンなどもあります。
しわ対策として、これらのエイジングケア化粧品成分が含まれている化粧品を使用することも、よい選択肢の1つです。
エイジングケア化粧水やエイジングケア美容液でしっかりとしわの対策を行いましょう。
しわの中では、「小じわ」や「ちりめんじわ」は、エイジングケア化粧品で予防と改善が可能です。
クチコミやランキングだけに頼らずしっかりと選びましょう。
また、エイジングケア化粧品は高価なので、トライアルキットがあるものや返品保障などがあるものを選びましょう。
また、しわ対策のエイジングケア化粧品については、次の記事を参考にしてください。
*シワ対策のエイジングケア化粧水!選び方の3つのポイントと使い方
*しわケアにおすすめの化粧水!ランキングの高い人気&売れ筋11選
*シワ対策のエイジングケア化粧水!選び方の3つのポイントと使い方
しわ対策で初めてエイジングケア化粧品を使う方やいつからエイジングケアを始めればよいかが知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
*60代・70代でも大切!エイジングケア化粧品の選び方と使い方
<参考記事>
*HSP(ヒートショックプロテイン)でシワやほうれい線が予防できる!
4)フェイスマッサージやエクササイズ、美顔器
しわの予防には、顔全体や全身から考えるエイジングケアも大切です。
しわ対策として、フェイスマッサージを取り入れることもよい選択肢の1つです。
マッサージを行って、血行やリンパの流れをよくすることで、しわの対策になるのです。
しかし、間違った方法で行っては、かえってしわを増やすこともあります。
刺激の強い摩擦はお肌の老化を早め、しわができる原因になりますので、フェイスマッサージを行うときには、正しい方法で行うようにしましょう。
フェイスマッサージの方法については、「フェイスマッサージは正しく行うことがエイジングケアに大切!」が参考になります。
また、「あ・い・う・え・お」と口を開けるだけでできる簡単なエクササイズもあります。
■あいうえお体操
以下を10回程度繰り返すだけです。
- 全体に大きく口を広げて「あ~」
- 口の両端を左右に大きく広げながら「い~」
- 唇を尖らせ、前に押し出して「う~」
- 口角を上方左右に広げて「え~」
口を大きく上下に伸ばて「お~」
これで血液やリンパの流れが改善したり、表情筋がほぐれることでしわの予防にもつながるのです。
こんな簡単なエクササイズでしわのエイジングケアが行えますので、ぜひ、取り入れてみましょう。
ほかには、美顔器を使うことでもしわの予防が可能です。
これも正しい使い方をすることが大切です。
<参考記事>
*美顔ローラーの効果が科学的に証明される!血流量増加で美肌へ
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特許技術 (※) によって、つまんで流すエステ級のハンドケアを再現したトルネードローラーと、効果的に筋肉を刺激する独自波形のEMS“LIFT WAVE”を組み合わせた独自のシステム“LIFT WAVE SYSTEM”。肌表面だけのケアではない、根本からのアプローチで、女性本来の美しさを引き出します。
※ 特許取得番号 : 5490968号
5)皮脂やメイクの汚れを持ち越さない
顔の汚れをしっかり落とすこともエイジングケアの基本で、しわ対策になります。
メイクや余分な皮脂による汚れは、毎日きちんとクレンジングや洗顔で落としきるようにします。
もし、メイクや皮脂汚れが残っていると、肌が酸化して新しい肌細胞の生成や修復がうまく行われません。
しわの対策にために毛穴汚れをしっかり落とせるクレンジング料や洗顔料を使いましょう。
優れたエイジングケア化粧品を使っているのにしわが改善されないという場合は、クレンジングと洗顔を見直してみるのもよい方法です。
ただし、しっかり落としすぎることを意識し過ぎないことが大切です。
- 洗浄力の強いクレンジング料や洗顔料を使う
- 擦り過ぎる
- 1分以上のクレンジングや2分以上の洗顔
などは、かえってお肌の乾燥をもたらし、しわの原因になるので、適度なクレンジング、洗顔を心掛けましょう。
乾燥肌や敏感肌の方は、優しいタイプのクレンジングジェル、クレンジングミルク、クレンジングクリームがオススメです。
中でも、アミノ酸系界面活性剤配合の乾燥肌・敏感肌向けクレンジング料がおすすめです。
クレンジングについての詳しい情報は、「クレンジングの効果アップ!メイク落としの選び方と使い方」や「しわを予防・改善するクレンジング料の選び方と使い方」、「クレンジングの正しい方法と使い方で美肌を目指す!」をご覧ください。
洗顔については、「乾燥肌の予防や改善対策は正しいエイジングケアが大切!」の記事の「正しい洗顔による乾燥対策」をご覧ください。
また、汚れをしっかり落とすために酵素洗顔を取り入れることも1つの方法です。
酵素洗顔については、「酵素洗顔とパウダーの全て!ランキング無用の正しい選び方」を参考にしてください。
クレンジングや洗顔を見直して正しい方法で行っても、何ら変化があらわれなかったり、実感が乏しい場合は、エイジングケア化粧品を見直してみましょう。
その場合には、「エイジングケア化粧品の効果とその選び方は、7ステップで!」を参考にしてください。
また、敏感肌やインナードライ肌は、乾燥肌の進んだ状態なので、しわを進行させやすいお肌と言えます。
敏感肌の方の場合は、「敏感肌化粧品はこれがオススメ!ランキング不要の選び方」を参考にしてください。
インナードライ肌の方の場合は、「インナードライ肌の予防と改善の対策はエイジングケアで!」を参考にしてください。
<参考記事>
6)しわ対策のための食事やサプリメント
食べ物によるエイジングケアも、もちろんしわ対策に効果的です。
しわ対策のためには、コラーゲンやエラスチンの生成を助ける栄養素を摂るようにします。
食品やサプリメントからコラーゲンを食べると、分解されてコラーゲンの原料であるアミノ酸をつくることができます。
ただし、食べたコラーゲンが直接、お肌のコラーゲンにはならないことが理解しておきましょう。
また、コラーゲン生成時に必要とされるビタミンCや、コラーゲンの原料となるアミノ酸や生成をサポートする鉄分などを含む食べ物を積極的に摂取するようにしてみましょう。
たとえば、美肌のためには野菜や果物でビタミンCを摂ることもオススメです。
ただし、キウイ、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、みかん、アセロラなどはビタミンCが豊富ですが、紫外線を吸収する作用のあるソラレンを含んでいます。
ソラレンを含む果実を食べてから紫外線を浴びると、肌荒れのリスクになるので注意しましょう。
一方、糖質や油の摂り過ぎは、お肌の糖化をもたらすことから、しわのリスクが増えてしまいます。
炭水化物や脂肪の摂り過ぎに注意しましょう。
飲料や水も美肌やしわの予防に役立ちます。
コーヒーや緑茶には抗酸化成分が含まれるので上手に摂りましょう。
しわ予防の食べ物については、「スーパーフードはアンチエイジング・美容・ダイエットに効果!」や「美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで」、「美肌のための食事のとり方とアンチエイジングへの効果は?」をご覧ください。
<参考記事>
*アーモンドを食べる習慣のある人は顔のシワが少ない?研究結果発表!
*コラーゲンをサプリメントで摂れば効果的。エビデンスを知って美肌に!
*コラーゲンはなぜ必要?おすすめの低分子コラーゲンサプリご紹介!
7)十分な睡眠
肌細胞の生まれ変わりは夜行われます。
ですから、しわ対策には、エイジングケア化粧品を使うよりも、夜の時間に良質な睡眠をとることが理想的です。
遅くとも12時までには就寝するようにして、質のよい睡眠がとれるような工夫をしましょう。
睡眠については、「美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策」や「夜の上手なスキンケアとエイジングケアでハリ・ツヤ美肌!」を参考にしてください。
8)血液の流れをよくする
いくらお肌によい栄養素を摂っていても、血行が悪いと、必要な栄養素がからだのすみずみまで運ばれません。
つまり、栄養バランスの取れた食事と、血行促進を同時にできてこそ、しわ対策になるのです。
血行をよくすると同時に、腸内環境を整えることも、結果的にしわ対策をサポートしてくれます。
血行について興味深い話題として、「カカオが豊富なダークチョコレートで美肌・健康とアンチエイジング!」の記事も参考にしてみてください。
また、便秘の対策については、「腸内フローラを整え便秘解消!肌荒れを改善して美肌へ」も参考にしてください。
9)ストレスをためない
ストレスをためない生活習慣も立派なしわ対策のエイジングケアです。
私たちは、ストレスを感じると、ホルモンバランスが崩れてしまいます。
女性ホルモンの中でもエストロゲンは、女性らしい美しい肌作りを助けてくれるホルモンです。
ストレスでホルモンバランスが崩れている人は、この女性ホルモンがうまくはたらいてくれません。
また、ストレスが続くと活性酸素が増えて、お肌の酸化の原因になります。
それが、お肌の真皮にダメージを与え、コラーゲンやエラスチンを変性させるのです。
その結果、真皮じわの原因になってしまうこともあるのです。
しわ対策のためには、なるべくストレスをためないようにしたいですね。
具体的な方法としては、適度な運動や趣味などで楽しい時間を持つことを心掛けましょう。
「笑いと笑顔で美肌を?エイジングケア効果とアンチエイジング」も参考にしてください。
<参考記事>
*女性ホルモンのバランスを整えて美肌をキープ!(飯塚美香さん)
*ストレスオフの女性がこの2年で増加!そのリラックス方法TOP10
*ストレスオフの秘訣は「音楽習慣」だった! 20代からシニアまで大調査
10)肌を刺激しない
お肌を刺激しないこともしわ対策の1つです。
普段のスキンケアも、力を入れ過ぎたり、擦ったりしないようにします。
日常何気なく行っているクセが、お肌にとっては刺激になることがあります。
お肌を擦ったり、触ったりする癖がある人は、気を付けてみてください。
特に目の周りの皮膚は薄いので、目を擦るクセがある人や、クレンジングの際にゴシゴシ擦る人は要注意です。
このほかでも化粧水のパッティング、化粧水をつける際にコットンで強くたたくことなども避けましょう。
ほかには、美白成分を含む美白化粧水などもメラニン生成を抑制しますので、刺激になる場合があります。
これらも注意して使いましょう。
できるだけ刺激の少ないスキンケアやエイジングケアを心掛けましょう。
以上、「10のしわ対策」について紹介しました。
しわ対策といえば、エイジングケア化粧品やしわ対策化粧品と考えがちですが、しわを予防する手段は、化粧品以外にもたくさんあることがおわかりいただけたと思います。
また、これら10のしわ対策に共通していることは、表皮と真皮にダメージを与えない具体的な方法であるということです。
なぜなら、どんなことが原因であっても、しわは表皮または真皮の構造的な劣化や機能的な劣化の結果としてあらわれるものだからです。
そして、その原因は外部の刺激と自らの食べ物や日々の活動による内因的な要素です。
このことは、しわに限らずすべてのエイジングサインに共通していることです。
したがって、今、あげた「10のしわ対策」を心掛けることで、しわ以外の「しみ」、「くすみ」、「たるみ」や「ほうれい線」などのほかの肌悩み予防にもなるのです。
その点もご理解いただいた上で、しわ対策に取り組みましょう。
<第4章のまとめ>
しわは目立ってから改善を目指すよりも、予防で対策することが大切です。
しわの予防対策は、大きく10の対策があります。
保湿、紫外線対策、エイジングケア化粧品、フェイスマッサージ、メイク汚れを持ち越さず正しくクレンジングや洗顔を行うこと、美肌をもたらす食べ物、十分な睡眠、血液の流れをよくすること、ストレスをためないこと、肌を刺激しないことです。
しわの予防対策は、ほかのさまざまな肌悩みの対策にもなります。
5.美容医療によるしわの治療
現実には、しわが目立ってから対策を考える方も多いでしょう。
しかし、すでにしわが目立ってしまってからでは、いくらしわの予防対策を行っても、残念ながら劇的な改善は望めません。
つまり、しわを取ることはできないのです。
特に、真皮の乳頭層より深いしわは、エイジングケア化粧品などの予防的な対策で改善しないことは、この記事でお話してきました。
それでも、目立つしわを何とかしたいと考えるエイジングケア世代の女性もいらっしゃいます。
その場合、真皮じわや表情じわなどできてしまったしわの大きな改善を求めるなら、美容外科医などの専門医によるしわ治療が必要となります。
エイジングケアを行っても、十分な効果が見られない場合や、すでに深いしわが目立つ場合、早く改善したい場合などには美容医療を検討しましょう。
美容医療によるしわ対策も、しわのできる場所、しわの種類によって適する治療法が異なってきます。
また、現在では、美容医療によるしわの治療方法もさまざまなものがあります。
しわの治療を考える際は、美容医療に対する知識をしっかりと身に付けることが大切です。
もちろん、しわの治療は、医師がしわや顔全体を見立てた上で行います。
ですから、しわの治療を受ける場合は、きちんと希望を伝え、ご自身が納得いくまで十分に相談することが大切です。
疑問や質問があれば、しっかりと確認し、納得した上で治療を受けましょう。
なお、ここではあくまでしわ対策の美容医療の選択肢を紹介するものです。
それぞれのしわの治療法に関する考え方は、美容クリニックによって違います。
しわの美容治療の最終的な判断は、ご自身の責任でお願いします。
1)外用の医薬品による治療
美容医療でしわの治療の代表的な外用薬は、レチノイン酸です。
トレチノインとも呼ばれるビタミンA誘導体です。
レチノールやレチノイン酸トコフェリルは、エイジングケア化粧品でも配合できますが、より効果の高いレチノイン酸は、医師による自家製剤でしか使えません。
レチノイン酸は、
- お肌のターンオーバーを促進するはたらき
- 真皮の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するはたらき
があります。
このはたらきが、しわの改善をもたらすのです。
レチノイン酸による治療は、小じわの改善に向いています。
一方で、レチノイン酸は、刺激性が強い欠点があります。
お肌が刺激で、赤くなったり皮がむけたりすることがあるので、医師の指導に従って、慎重に治療を進めることが大切です。
2)ケミカルピーリングによる治療
ケミカルピーリングとは、「酸」のはたらきで、皮膚表面の角質をはがし、新しい細胞を生み出すことでしわの対策を行う方法です。
酸を皮膚に塗布し、皮膚表面の角質細胞間の結合を弱めて、皮膚表面を傷付けずに薄く剥がすことで、ターンオーバーを促進させ、コラーゲンの生成をサポートして小じわなどを改善する方法です。
継続して月に1~2回、合計5~6回繰り返すことでより効果が高まると言われています。
ケミカルピーリングに使う酸には、「AHA」と「BHA」があります。
AHAとは、α-ヒドロキシ酸のことで、グリコール酸や酒石酸・乳酸・リンゴ酸・クエン酸などがこれに当たります。
フルーツに広く見られることからフルーツ酸や果実酸とも呼ばれています。
BHAとは、β-ヒドロキシ酸のことで、サリチル酸を使うことがほとんどです。
日本では、BHAが主流ですが、AHAと比較してカサツキにくい反面、AHAより使用期間を空けることが必要になることが欠点です。
ケミカルピーリングは、同じ酸でもその強さは濃度とpHで変わり、効果や刺激を感じるかどうかの個人差が大きいのです。
また、ケミカルピーリングの後は、角質層が薄くなって、バリア機能も低下しています。
そのため、しっかりと紫外線ケアと保湿を行うことが大切です。
3)注射による治療
注射によるしわの治療は、概ねコラーゲン、ヒアルロン酸、ボツリヌス菌の3つです。
最近では、他にも選択肢があります。
①コラーゲン注入
コラーゲンは、真皮の中のたんぱく質で、これが減ることがしわの原因です。
そんなコラーゲンを直接補給して、しわの改善を試みるしわ対策です。
コラーゲン注射は、
- 眉間や目尻や額などの表情じわ
- 目の下の小じわ
- ほうれい線や口角横にできるしわ
など、皮膚が薄く、手術のリフトアップ効果が少ない部分のしわ対策に適しています。
メリットとしては、
- 注射にかかる時間は10分程度と短い
- 局所麻酔薬を使うことで痛みが少ない
- ダウンタイムが短いので、注入後もすぐにメイクが可能
などです。
一方、デメリットは、
- 製品によっては、皮内テストが必要であり、3~5%程度の割合でアレルギーが発生する
- 効果の持続期間は約3カ月~6カ月と、ヒアルロン酸注射よりも短いものがある
- ドクターの技術力によって、仕上がりに差が出る
などです。
②ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸は、真皮にあるムコ多糖類と呼ばれる成分で、お肌の潤いやボリュームを与える成分です。
そんなヒアルロン酸をジェル状に加工し、直接補給することでしわの改善を試みる方法です。
ヒアルロン酸注射は、顔の皮膚表面にあるしわや溝に注入します。
- 額や眉間のしわ
- 頬、マリオネットライン
- 口の周り、ほうれい線
- あご
などの深いしわに広い範囲で適応します。
注入後、2 ~ 3 日はふくらみ気味になることがありますが、約1 週間程度で自然な状態に見えるようになります。
メリットとしては、
- 感染症やアレルギーの心配がほとんどないので安心
- 顔全体の印象改善にも使える
- 治療効果は、6カ月~2年と、コラーゲン注射より長い
などです。
一方、デメリットは、
- 入れる量が多い場合、少しずつ様子を見ながら、あるいは何回かに分けて注入することが必要になる
- 注入部位の血行がよくなると、腫れ、赤み、かゆみが出たり増したりすることがある
- 顔のマッサージが1週間~10日行えない。
などです。
③ボツリヌス菌注入
ボツリヌス菌という細菌がつくり出す成分であるボツリヌストキシン製剤を注入し、表情筋の動きを緩和、リラックスさせることでしわの改善を試みるしわ対策です。
一般には、ボトックスという呼び方が、よく知られています。
主に筋肉の収縮によってできる額、眉間、目尻をはじめとする表情じわの治療に適しています。
メリットとしては、
- 10~15分で注入が終わる
- 当日から、洗顔、メイクもできる
- 治療効果は、6カ月程度
などです。
一方、デメリットは、
- 薬剤の効き過ぎにより、眉毛が下がることや、まぶたが重くなることがある(ただし、半月から1カ月程度で症状が消えることがほとんどです)
- 効果に個人差が大きく、短期間のうちに頻繁に繰り返すと効果が減弱することもある
などです。
ボツリヌストキシンに対する筋肉の反応性は個人差があるので、過去に注射して効きすぎた経験がある場合は、医師にその旨をしっかりと伝えて、注射の量を調整してもらうようにしましょう。
4)レーザーによる治療
レーザーによるしわの治療では、皮膚の表面にレーザーで刺激を与え、お肌のターンオーバーを促すことで、しわの改善を試みるしわ対策です。
レーザー治療は、大きくノンアブレイティブとアブレイティブに分かれます。どちらの場合も、レーザー照射後、色素沈着のリスクを下げるために紫外線ケアを徹底することが大切です。
①ノンアブレイティブ
1回ずつの治療効果は小さくても皮膚を傷つけない治療法です。皮膚の表皮を剥ぎ取らず、表皮の下にある真皮の活性化を促します。
効果は、アブレイティブより少ないですが、刺激の少ない方法で、小じわに効果があります。Ndヤグレーザー、ダイオードレーザー、ダイレーザーなどがあります。
メリットとしては、
- 治療の安全性が高くリスクは低い
- 痛みは殆どないか、少しチクチクする程度
- 治療後は、メイク可能
一方、デメリットは、
- 治療期間の間隔を空けながら6~10回の治療が必要
- 1回では劇的な効果は見込めない
などです。
②アブレイティブ
ややリスクは伴っても、1回の治療で大幅なしわの改善を試みる治療法です。
レーザーの熱で表皮や真皮の一部を剥ぎ取り、表皮及び真皮のお肌の細胞の再生を促す方法です。
角質層と真皮層がともに生まれ変わることで、お肌が活性化し、コラーゲンやエラスチンを増加させ、小じわの大幅な改善が期待されます。
ウルトラパルス炭酸ガスレーザー、Erヤグレーザーなどがあります。
メリットとしては、
- ノンアブレイティブより効果が高い
- 治療は1回で済む
一方、デメリットは、
- 皮膚が炎症を起こし、強い赤みがでる
- 1週間ほど肌が乾燥し、ザラザラした感じになる
などです。
なお、ここで紹介した以外でも、レーザー治療に使用されるレーザー装置は多種多様です。
しわ対策でレーザーを検討される場合は、専門の医師に相談し、十分な説明を受けましょう。
5)ラジオ波治療
ラジオ波とは、RFとも呼ばれ、Radio Frequencyの頭文字の略称です。
ラジオ波治療とは、電気的エネルギーを皮膚深部に伝えることで、しわの改善を試みる治療法です。
簡単に言えば、「電気メス」による治療です。サーマクールやポラリスなどが有名です。
ここでは、サーマクールについて紹介します。
サーマクールは、皮膚の表面を冷却・保護して、真皮にだけ軽いやけどを起こさせるという、レーザー治療とはことなるメカニズムの治療法です。
『プチ整形』の治療感覚で日帰り治療が可能ながらも、一定水準の効果が期待できるということから、最近、広まった治療法です。
目の下のしわ以外の顔のしわに効果が期待できます。
痛みが強い、赤み、むくみなどが副作用として知られています。
6)外科的手術による治療
しわ対策の外科手術も多くの方法があります。
他のしわ対策と比べると、ダウンタイムも必要ですが、改善効果も大きい方法です。
代表的な外科手術が、糸リフトやフェイスリフトです。
フェイスリフトは、頬や首周り、目尻の下がりなど、顔のたるみを全体的に取り除く手術で、皮膚を切開する方法です。
糸フェイスリフトは、フェイスリフトほど大掛かりな手術をすることなく、糸を入れて皮膚を引きあげる方法です。
しわの種類や原因によっても、どれを適応するか異なります。また、それぞれの美容外科で考え方や技術の違いがあります。
外科的手術を検討する場合は、信頼できる専門医を見つけることが大切です。
7)線維芽細胞培養による再生医療
耳の裏側など紫外線のダメージが少ない自分の皮膚の線維芽細胞を取り出し、それを培養して増やした後、しわのある場所に注入することで、しわの改善を試みるしわ対策です。
効果は、治療後1~3カ月程度で、劇的な効果が現れるわけではありませんが
- 自分の細胞なので安全性が高い
- 顔のどの場所でも注入できる
- 自然な改善が見込める
などのメリットもあります。
ただし、一度で効果が永久に続くものではなく、1~3年に1度定期的に行う必要があります。
<第5章のまとめ>
しわ対策の美容医療には、医薬品、ヒアルロン酸注入、光や熱、外科手術などさまざまなものがあります。
しわは目立ってから改善を目指すよりも、予防で対策することが大切です。
しわの原因や種類によってどれが適しているか、それぞれメリット、デメリットがあります。
しわ美容医療を受ける場合は、専門医と相談した上で、十分に理解して納得した上で行うことが大切です。
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6.まとめ
しわの対策について広い範囲で解説しました。
具体的には、エイジングケアから治療法までを紹介しました。
いかがだったでしょうか。
しわ対策は、大きく「予防」と「治療」に分かれますが、その原因と種類を知ることが大切です。
エイジングケア化粧品ではしわの治療はできませんが、予防は可能なので、目立つ前からしっかりとエイジングケアを心掛けましょう。
また、しわ予防の対策は、1つの手段より複数の組み合わせと継続が大切であることも覚えておきましょう。
まだしわが目立ってない方は、この点をしっかり理解して、早め早めの予防対策に取り組みましょう。
一方、すでに深いしわが気になる方の場合は、大きな改善のためには美容医療での治療が必要です。
美容医療に関しては、どんどん進歩してさまざまな方法がありますが、信頼できる専門医に相談することが大切です。
しわの美容医療の知識をしっかりと身につけ、医師の話を理解できるようなった上で、ご自身で判断して結論を出すようにしましょう。
この記事「しわを取る、消す対策は本気で!10の改善法と7の美容医療」が、あなたのしわの予防や改善の対策にお役立ちできれば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
文部科学省後援日本化粧品検定1級。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)KOLドクターの的確な人選と良好な関係作りのコツ
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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