目の紫外線対策といえば、UVカットサングラスが必須。
でも、反射して紫外線をカットするレンズでは、目とサングラスの隙間から入る光線を防げないってご存知ですか?
この記事では、しっかりと紫外線を防ぐサングラスの選び方の7つのポイントとおすすめのアイケアメガネをご紹介します。
- UVカットのサングラスやアイケアメガネで紫外線対策を行うことは、目の老化や病気の予防に加えて、目の周りの肌のエイジングサインに有効です。ぜひ、UVカット機能のあるサングラスを使いましょう。
- UVカットのサングラスは、ロングUVAまでブロックできることが大切です。透過率99%以上、またはUV400やUV420と記載のあるものがおすすすめです。
- 紫外線以外の有害光線として、近赤外線とブルーライトが注目されています。また、高エネルギー可視光線(HEV)も問題です。これらも防げるサングラスを選びましょう。
- UVカット機能のあるサングラスのレンズには、光線を反射してカットするタイプと吸収してカットするタイプがあります。目の上、横、後ろから入る紫外線や有害光線をカットできるのは、吸収するタイプのレンズ。効果的な目の紫外線対策には、吸収してカットするレンズのサングラスをおすすめします。
- それ以外にも、レンズの耐久性やフレームの軽さ・耐久性なども考えて、紫外線対策のサングラスを選びましょう。また、ファッション性も考えて好みのものを選びましょう。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*目元のシワの原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
*目の下のたるみの原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.いま、お使いのサングラスで紫外線カットは本当に大丈夫?
「紫外線対策のサングラスの選び方!おすすめと7つのポイント」をお届けします。
UVカット機能があるサングラスを使うことは、いまや目の紫外線対策の常識。
何も対策しないと目へのダメージが蓄積します。
また、目から入った紫外線でメラニン色素が沈着して肌にも影響を与えます。
さらに最近では、紫外線と同じ太陽光線である近赤外線、ブルーライトも目や肌に悪影響があることがわかってきました。
だから、エイジングケアの視点から、これらの有害光線をカットする必要もあるのです。
では、いま、お使いのサングラスは、紫外線をはじめとする有害光線対策として十分なのでしょうか?
この記事では、レンズの専門家に教えていただいたあまり知られていないサングラスの問題点をお知らせするとともに、正しい選び方をご紹介します。
また、おすすめのサングラス(アイケアメガネ)もご紹介します。
「いま、使っているUVカットサングラスってしっかり紫外線カットができているの?」
「サングラスの紫外線カットの数値の見方って?UV400の意味は?」
「正しいサングラスやアイケアメガネの選び方を知りたい!選ぶコツは?」
「近赤外線やブルーライトってなぜカットしないといけないの?」
「目の紫外線対策におすすめのサングラスって?透明のレンズがウレシイけど!」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてみてくださいね。
<動画で見る紫外線対策>
【紫外線対策】肌老化の80%は紫外線が原因!知っておくべき最低限のこと
<スゴ腕眼科医が教えるアンチエイジングのためのサングラスの選び方>
<紫外線だけでなく近赤外線&ブルーライトを吸収してカットするアイケアメガネ!>
*紫外線・近赤外線をカットするアイケアメガネを40代美女が試着
*透明なクリアレンズで紫外線を99%以上カットできるアイケアメガネ
*目からのウイルス・花粉の侵入、紫外線を99%以上カットできるアイケアメガネ
<サングラスとあわせて使いたい!>
2.UVカットのサングラスに期待できることは?
UVカットのサングラスは、日常生活やアウトドア活動において、重要な役割を担います。
ただ、実際にどのような効果が期待できるかは分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで、UVカットのサングラスから期待できる効果について紹介していきます。
1)目のダメージを防ぐ
紫外線は、長い間のダメージで目の老化や目の病気の原因になってしまうこともあります。
紫外線が原因の1つとなる目の病気としては、白内障や加齢黄斑変性症(かれいおうはんへんせいしょう)、紫外線角膜炎、ドライアイがあります。
UVカットのサングラスやアイケアメガネは、紫外線がもたらす目の老化や目の病気の予防に有効です。
2)肌のダメージを予防
目から入った紫外線は、肌のシミの原因になります。
だから、サングラスやアイケアメガネは、シミ予防に役立ちます。
また、サングラスやアイケアメガネは、目の周りの皮膚の光老化を予防することができます。
つまり、目の下のたるみ、目元のしわ、目の下の黒クマ、まぶたのたるみやしわなどの予防が期待できます。
「エイジングケア世代が最も気になる目元の加齢!アンチエイジングは?」や「目元のハリが無くなる原因と予防・改善のエイジングケア対策」で取り上げているとおり、目元の加齢は老け顔の大きな原因です。
UVカットのサングラスやアイケアメガネは、目元の若さを保つために大切なアイテムです。
3.紫外線対策のサングラスの選び方~7つのポイント~
紫外線対策のサングラスを選ぶ際には、ただデザインが良いだけでなく、目の健康を守るための機能的な要素も考慮する必要があります。
ここでは、適切なサングラスを選ぶための7つのポイントを先ほどの期待できる効果も踏まえて紹介します。
1)UVの透過率をチェックしよう
サングラスの商品表示ラベルなどには、「紫外線透過率」が数字で表示されています。
例えば、「紫外線透過率20%」と表記があれば、紫外線カット率は、「100−20=80%」となります。
紫外線透過率は、低いほどレンズの性能が優れているということを示します。
最近では、紫外線透過率1%未満のサングラスもあります。
できるだけ紫外線透過率の低いものがおすすめです。
もう1つの指標は、サングラスに記載される「UV420」「UV400」「UV380」などの表記です。
UV400とは、波長が400nmまでの紫外線をカットすることを意味します。
紫外線は、波長が315~400 nmの紫外線A波(UVA)、波長が280~315 nmの紫外線B波(UVB)の地上の届くものと、波長が100~280 nmの地上に届かない紫外線C波(UVC)があります。
UV400なら、紫外線カット率が99%です。
だから、波長が340nm~400nmのロングUVAまでカットすることが可能です。
また、UV420なら紫外線に加えて、可視光線の一部までカットすることができます。
一方、UV380の場合は、紫外線カット率が90%で、ロングUVAを防ぎきれません。
だから、しっかり目の紫外線対策を行うならUV400以上のサングラスがおすすめです。
2)紫外線以外の有害光線をカットできるサングラスがおすすめ
太陽光線のなかで紫外線以外の有害光線として、近赤外線とブルーライトが注目されています。
①UVカットに加えて近赤外線カットも
近赤外線とは、波長が780~2000(または2500)nmの不可視光線です。
長期間浴びると眼瞼炎や角膜炎、白内障、加齢黄斑変性症のリスクが高くなります。
また、最近の研究で、UVAと同じく、顔のたるみやそれが原因で目立つたるみ毛穴、ほうれい線、しわなどを引き起こすことがわかってきました。
アイケアと近赤外線カットについては、「肌と目の老化をまねく近赤外線はどう防ぐ?アイケアメガネでブロック!」も参考にしてください。
②ブルーライトのカットも大切
一方、ブルーライトは、波長が380~500nm(495nm)の青色の可視光線で、エネルギーの強い光です。
ブルーライトは、目の奥深くの網膜にダメージを与えます。
なかでも、波長が400~420nmの高エネルギー可視光線(HEV)は大きなダメージを与え、加齢黄斑変性症の原因になります。
また、ブルーライトを朝に浴びれば、体内時計を整える効果がありますが、夜に浴びると、体内時計が狂ってしまいます。
そのため、睡眠障害の原因になるリスクがあります。睡眠障害は、乾燥肌や肌荒れ、毛穴悩みなど、さまざまな肌悩みの原因になります。
さらに、ブルーライトがメラニン色素の沈着を起こすという人での実験結果の報告もあります。
だから、紫外線カット機能に加えて、これらの有害光線をカットできるサングラスがおすすめです。
3)紫外線など光線を吸収してカットするレンズを選ぶ
UVカット機能のあるサングラスのレンズには、光線を反射してカットするタイプと吸収してカットするタイプがあります。
反射してカットするタイプでは、目の上、横、後ろから入る紫外線や有害光線を防ぐことができません。
実は、多くのサングラスのレンズがこのタイプなのです。
一方、吸収してカットするタイプなら、どこから有害光線が来ても目に入るのを防ぐことができます。
特に、横からの光や太陽光線が入る秋の紫外線対策には、吸収してカットするレンズが適しています。
<夏と秋の紫外線の差し方の違い>
だから、吸収してカットするレンズのサングラスが目の紫外線対策におすすめです。
光を反射してカットするするレンズ 光を吸収してカットするレンズ
4)色は薄いレンズのほうが目に優しい
レンズの濃淡と紫外線の透過率は関係ありません。
濃い色のレンズは、瞳孔を広げやすいことが欠点です。
そのため、見え方の質が低下してコントラストが下がるデメリットがあります。
また、自分に合わない場合、疲れ目などになるリスクもあるのです。
だから、瞳孔を広げにくい薄い色のレンズが目に優しいのでおすすめです。
ただし、近赤外線をカットするのは、グリーン系やブルー系のレンズとなります。
5)レンズの耐久性が長いサングラスを
一度、買ったサングラスやアイケアメガネは長持ちして欲しいもの。
UVカットのレンズには、表面にコーティング剤を塗ったものと紫外線吸収剤を練りこんだものがあります。
コーティング剤を塗ったレンズは、約5年経過すると摩擦や熱で寿命を終えるのが一般的です。
もちろん、使用環境によっても寿命は異なります。
一方、練りこみタイプのものも一般的には5年程度の寿命と考えられています。
しかし、レンズの練りこみの技術によっては寿命が5年より長くなることもあります。
もちろん、こちらも、使用環境によって寿命は異なります。
おすすめは、練りこみタイプのレンズを使ったサングラスです。
6)光を反射してカットするレンズなら顔に密着するものを選ぶ
もし反射タイプのレンズのサングラスを選ぶなら、顔に密着するタイプのサングラスがおすすめです。
横からの光や後ろから入ってくる紫外線を防ぐためにも、フレームが大きく、目の横側までカバーできるタイプを選びましょう。
さらに、紫外線は頭上からだけでなく、地面からの照り返しによっても目に影響を与えるため、眼の周りの広範囲をカバーできる大きいフレームのサングラスを購入すると良いでしょう。
ただし、大きすぎると顔とフレームの間に隙間が生じ、そこから紫外線が入ってくる可能性があります。
そのため、極力、顔の形にフィットしたサングラスを選ぶことが重要です。
7)UVカットサングラスはレンズ以外のパーツの機能などで選ぶ
フレームの耐久性や柔軟性、軽さ、デザインなどもサングラスやアイケアメガネを選ぶ際のポイントです。
レンズだけではなく、フレームの耐久性などもチェックしましょう。
また、フレームは軽いほうが、長く使うには負担が少ないのでその点も考えましょう。
デザインなどはお好みで選べばよいでしょう。
4.オススメの紫外線対策のアイケアメガネ
紫外線対策は外出時だけでなく、日常生活においても重要です。
特に目の保護は重要であり、そのために適したアイケアメガネの選び方が重要です。
ここでは、紫外線から目を守り、快適に使用できるオススメのアイケアメガネを紹介します。
1)おすすめのアイケアメガネの3つの特徴
目の紫外線対策におすすめのアイケアメガネをご紹介します。
ライトブルーレンズやブラウンレンズを使ったアイケアメガネです。
いずれも紫外線吸収剤の練りこみ型のレンズです。
このレンズは、有害光線を吸収してカットすることが最大の特徴です。
光を反射してカットするするレンズ 光を吸収してカットするレンズ
(多くのサングラス) (本品)
ライトブルーレンズは、9層構造のレンズで特許出願中です。
紫外線、近赤外線、ブルーライトをカットします。
ブラウンレンズは、3層構造のレンズです。
紫外線、ブルーライトをカットします。
このはたらきは、目を守るとともに、目の下のたるみ、目元のしわ、目の下の黒クマの予防など、目の周りのエイジングケアに大きなメリットがあります。
このレンズには、大きな3つの特徴があります。
①視界が明るいので、夜間運転もできる
ブルーライトレンズは可視光線の透過率が高いという特徴があります。
そのため、夜間運転に適合するほど視界が明るいことがメリットです。
②目に優しい
色の濃いレンズの場合、多くの光を集めようとして、暗闇で物を見る時と同じように瞳孔が大きくなります。
アイケアメガネは色の薄いレンズを使用しているので瞳孔は小さいままで、目から有害光線が入る量を小さくできます。
<UVカットレンズの色の濃さによる瞳孔の開き方の違い>
③傷がつきにくく効果が長持ち
ブルーライトレンズは9層構造で、防汚、撥水、反射防止コート、ハードコート加工など、レンズに求められる機能をすべて装備しています。
ブラウンレンズは、3層構造なのでハードコート加工でレンズに傷がつきにくく、お手入れも簡単です。
2)紫外線対策プラスαの生活シーンで使えるアイケアメガネ
UVカットサングラスとしてだけでなく、次のような、さまざまな日常生活のシーンでも使えるとても便利なメガネです。
- 通勤・通学や、お子様の送り迎え、お買い物といった普段の外出時に使えます。
- 自宅でスマホやタブレットを使ったり、夜テレビを見るときに使えます。
- オフィスでパソコンを使って作業をするときにも使えます。
ゴルフやランニングなどのスポーツや、アウトドアで使えます。
3)アイケアメガネの使い勝手がよい7つの理由
UVカットサングラスであるアイケアメガネの使い勝手がよい7つの理由を挙げます。
レンズの高機能性以外にもメリットがあるのです。
- 夏の紫外線に季節に限らず、どの季節でも日常的に使えるメガネライクなサングラスです。
- 超軽量(約16g)なので、メガネをかける負担が少なく疲れにくいサングラスです。
- サイズもとてもコンパクトなので、バッグに入れても邪魔になりません。
- 国内の光学専門メーカーの職人による手づくりです。
- フレームは形状記憶素材のため、お尻で踏んでもつぶれないくらい丈夫です。
- 耳の形に合わせて変形してピッタリフィットします。
色がナチュラルでサングラスに抵抗がある方でも使いやすいというメリットがあります。
<実際にアイケアメガネを使った感想は?>
*紫外線・近赤外線をカットするアイケアメガネを40代美女が試着
*飯塚美香さんがナールスアイケアメガネを使って目の紫外線対策!
<紫外線だけでなく近赤外線&ブルーライトを吸収してカットするアイケアメガネ!>
5.使用シーンで使い分け!おすすめのUVカットのメガネ
紫外線カットのサングラスも、それぞれの使用シーンに合わせて違ったものを選びたいですね。
ここでは使用シーン別のおすすめの紫外線カットのサングラスをご紹介します。
1)花粉やウイルスのブロックもできる紫外線カットのサングラス
2020年に流行した新型コロナウイルス感染などのウイルスから目を守ったり、アレルギー性結膜炎の原因となるアレルゲンである花粉からも目を守りたいなら、ゴーグルタイプの紫外線カットのサングラスがおすすめです。
ゴーグルタイプの紫外線カットのサングラスは、ゴルフなどのスポーツの際のご使用もおすすめです。
*目からのウイルス・花粉の侵入、紫外線を99%以上カットできるアイケアメガネ
2)オフィスや秋・冬でも使えるクリアレンズの紫外線カットのサングラス
紫外線カットのサングラスの大切さはわかっていても、色のあるレンズに抵抗がある方もいますね。
また、色付きレンズの紫外線カットのサングラスはオフィスでは使えませんね。
スマホを見る際やオフィスでもパソコンからブルーライトが目にダメージを与えます。
そんな方には、ブルーライトも紫外線もカットできるクリア(透明)なレンズのサングラスがおすすめ。
特に、加齢黄斑変性症の原因になる高エネルギー可視光線(HEV)をカットします。
スマホの見過ぎは目の疲れの原因になったり、新型コロナウイルス感染予防のためのテレワークでデジタル時差ボケが話題になっています。
そんなブルーライト対策は大切なので、これからの時代はとくにおすすめです。
*透明なクリアレンズで紫外線を99%以上カットできるアイケアメガネ
6.UVカットサングラスの取り扱いや保管のポイント
1)取り扱いとメンテナンス
UVカットのサングラスも取り扱いやメンテナンスは、一般的なメガネと同じです。
特に大きな汚れがなければ、日常の汚れはメガネ拭きとレンズクリーナーでふき取るだけです。
しかし、海や山へ出かけた際に、レンズに砂などの汚れが着いた場合や、食べ物で汚れた場合などは、水や中性洗剤で洗いましょう。
なお、中性洗剤以外の洗剤やお湯は、レンズの皮膜にダメージを与えるので傷の原因になります。
これらを使うのは避けましょう。
洗い終わったら、汚れがしっかり落ちて、細かい砂埃などがないことを確認して、キッチンペーパーやティッシュなどで水気をふきとりましょう。
その後、陰干し、部屋干しで、1日程度乾かします。
2)UVカットサングラスの持ち運びは?
UVカットサングラスの持ち運びは、ケースに入れて持ち運ぶことが基本です。
裸のままで胸ポケットやバッグなどに入れて、持ち歩くと傷や変形の原因になりますので、避けましょう。
3)UVカットサングラスの保管の方法は?
季節に限らず使わない場合は、UVカットサングラスはケースに入れて保管することが基本です。
夏場は、車のダッシュボーや部屋の窓際など高温になる場所を避けて保管しましょう。
また、冬に寒い室外から温かい室内に入ると、急な温度変化でサングラスが傷むリスクがありますので、注意しましょう。
7.気をつけよう!UVカットレンズのブルーライトの透過率のデータ
いまや紫外線に加えて、ブルーライトをカットするサングラスやアイケアメガネはたくさんあります。
そして、その透過率(または、カット率)が、機能の高さを表す指標となっています。
そんなブルーライトの透過率の測定方法が、2規格あるのです。
1つは、日本工業規格(JIS T 7333:2005)の附属書Eに基づく「青色光ハザード」の測定。
もう1つは、旧・英国規格(BS 2724:1987):B.4項-青色光(ブルーライト)領域平均透過率の測定です。
いまでは、日本工業規格で統一されていて、一般財団法人 日本眼鏡普及光学器検査協会も日本国内での販売商品については、JIS規格での検査結果の表示を推奨しています。
しかし、現在でも旧・英国規格で測定したデータを広告などで記載していることがあります。
なぜなら、JIS規格より旧英国規格のほうが、よいデータが出るからです。
実際、神奈川県が行ったブルーライトカット眼鏡の透過率テストがありますので、確認してください。
<ブルーライトカット眼鏡の透過率テスト>
調査対象は15銘柄。
メーカー名は伏せられています。
商品番号 | JISに基づくカット率(%) | BSに基づくカット率(%) | 広告等に表示されているカット率(基づく規格) | 表示値と実測値の差(規格表示の記載がないものについてはJIS/BSの順で差を表示) | 価格帯(注) |
1 | 19.0 | 37.7 | 約43.2%(JIS) | -24%程度 | ア |
2 | 13.3 | 34.6 | 最大50%(JIS) | -37%程度 | ア |
3 | 25.2 | 43.0 | 約54%(BS) | -11%程度 | イ |
4 | 23.7 | 42.8 | 約45%(BS) | -2%程度 | イ |
5 | 37.4 | 52.3 | 約50%(BS) | +2%程度 | イ |
6 | 32.8 | 49.5 | 50%(BS) | -1%程度 | ウ |
7 | 28.2 | 45.9 | 46.6%(BS) | -1%程度 | ウ |
8 | 36.8 | 52.7 | 約50%(BS) | +3%程度 | エ |
9 | 57.5 | 66.5 | 約65%(BS) | +2%程度 | エ |
10 | 26.8 | 44.8 | 約40%(表示なし) | -13%程度/+5%程度 | イ |
11 | 23.9 | 42.5 | 平均約40%低減(表示なし) | -16%程度/+3%程度 | イ |
12 | 34.8 | 50.5 | 約33%(表示なし) | +2%程度/+18%程度 | ウ |
13 | 22.2 | 39.2 | 36%(表示なし) | -14%程度/+3%程度 | エ |
14 | 44.1 | 56.3 | 55%(表示なし) | -11%程度/+1%程度 | オ |
15 | 42.4 | 56.4 | 40%(表示なし) | +2%程度/+16%程度 | カ |
(注)価格帯の表示は次のとおり
ア 0から1,000円 イ 1,001から2,000円 ウ 2,001から3,000円 エ 3,001から4,000円 オ 4,001から5,000円 カ 5,001から6,000円
ご覧いただくとわかると思いますが、明確にその傾向がでていますね。
また、私たちがおすすめするアイケアメガネでも2つの規格で試験をした結果、次のとおりとなりました。
- JIS規格:透過率1%(カット率 99%)
旧英国規格:透過率7%(カット率 93%)
なお、上記方法で算出された「透過率」を100から引いた数値が「カット率」となります。
「カット率(%)」=100−「透過率(%)」
下記が、メーカー様からいただいたデータです。
<ブルーライトカット眼鏡の透過率テスト結果>
こうしたことをご存知ない方も多いのではないでしょうか?
紫外線対策やブルーライト対策のサングラスやアイケアメガネは、こうしたことを知っておくことで、選ぶためのコツがわかりますね。
もちろん、JIS規格のブルーライト透過率の情報を公開している企業が信頼できますね!
8.紫外線対策のUVカットサングラス(アイケアメガネ)はどんな風につくられているの?
今回、いまご紹介したおすすめのUVカットサングラス(アイケアメガネ)を製造している日本光材さんのご協力で、レンズカット加工の様子を教えていただきました。
日本光材さんでは、アイケアメガネだけでなく医療用眼鏡のレンズカットや組み立てを行っておられます。
その技術や経験、ノウハウを生かして、プロのレンズ職人さんが、レンズを一枚一枚丁寧に加工されているのです。
<日本光材さんからのメッセージ>
ナールス化粧品をご愛用の皆様、ナールスエイジングケアアカデミーの読者の皆様、有限会社日本光材と申します。
1936(昭和11)年創業のレンズ製造会社から、2004(平成16)年に老眼鏡事業部だけを分社化しました。
小さいながら、メガネレンズメーカーであり、メガネフレームメーカーであり、メガネをつくるサービス業でもある、メガネに関する総合メーカーです。
「メガネは医療機器」と常に意識し、品質はもちろん、光学専用の材料、光学専用の設備、光学専用の製造環境まで徹底し、レンズとフレームに見合った設計にこだわって安心してご使用いただけるようにモノづくりをしております。
「お手頃価格」「よい品質」のメガネを「世間の本当に必要としている多数の方々のお手元へ」届けたいと心掛けております。
UVカットサングラスも同じ考え方で製造しています。
1)UVカットレンズについて
光学用ポリカーボネイト(近赤外線カット ライトブルーレンズ)でつくられた、耐久性と軽量性に優れたオリジナル大口径レンズです。
大口径にしている理由は、どんなメガネフレームにも焦点が合わせられるためです。
2)量産型レンズカット機にてレンズカット
日本光材オリジナル設備です。
小売店のレンズカット機は1枚のレンズをカットするのに要する時間は数分。
弊社のレンズカット機は数秒でカットできる優れものです。
4台保有し、量産体制を構築しており、1枚1枚手作業で精密にカットしています。
3)カット済ブラウンレンズ
さまざまなフレームに合わせてカットを終えたレンズです。
仕掛在庫として保管し、ジャストインタイムで組立出荷致します。
9.UVカットサングラスや目の紫外線対策のQ&A
ここでは、UVカットサングラスや目の紫外線対策に関するよくある質問とその回答を紹介していきます。
1)高齢になっても目の紫外線対策のサングラスは必要なの?
高齢になればなるほど、紫外線などのダメージで白内障など目の病気のリスクが高くなります。
したがって、高齢者においても、紫外線対策のサングラスは非常に重要です。
適切なサングラスを選ぶことで、高齢者も目の健康を守り、快適な視界を保つことができるため、先ほど紹介したサングラスの選び方をもとに、適切なサングラスを選んでいきましょう。
2)子供でも目の紫外線対策のサングラスは必要なの?
子供の目は、水晶体が透明で、大人よりも紫外線など外部の影響を受けやすいと考えられています。
また、これからの成長の過程で多くの紫外線を目に浴びます。
そのため、子供のころから目の紫外線対策のサングラスは非常に重要です。
子供のUVカットサングラスの選び方は大人と同じ基準で行いますが、最近では、フレームサイズの小さな子供向けのものも多く、安全性と快適性を兼ね備えた製品が増えています。
これらを参考に、子供の目を紫外線から守るためのサングラスを選びましょう。
3)帽子をかぶればUVカットサングラスは不要では?
帽子をかぶることで、目から入る紫外線の一部をカットすることが可能です。
しかし、帽子をかぶることでカットできる紫外線は、20%〜30%程度です。
そのため、帽子をかぶってもUVカットサングラスは必要です。
また、帽子とUVカットサングラスを併用することで、目と顔全体の保護を最大化できるため、屋外での活動時には、この両方の使用をおすすめします。
4)冬でもUVカットサングラスは必要?
春や夏の紫外線対策にUVカットサングラスが必須のアイテムであることはよく知られています。
しかし、冬になると紫外線量が減少するため、サングラスの必要性が低いと考えがちです。
それでも、2月でも紫外線量は真夏の70%〜80%程度に達することがあります。
このため、冬でも目の紫外線対策は必要です。
特にスキーやスノーボードなどのウィンタースポーツを楽しむ際には、目の保護を忘れずに、UVカットサングラスを使用しましょう。
5)UVカットサングラスをすれば目の紫外線のアフターケアは不要?
目に強い日差しを浴びた時には、目をしっかりと冷やしましょう。
もし、痛みや充血がある場合には、あわせてUVケア用の点眼薬を使いましょう。
そして、ゆっくり休んで良質で十分な睡眠を取りましょう。
一方、UVカットサングラスをつけていた場合はどうでしょうか?
肌に日焼け止めを塗った後でも、紫外線のアフターケアは必要です。
それと同じで、UVカットサングラスをつけた日でも日常的に目のケアを行うことをおすすめします。
これは、紫外線の目のアフターケアというよりも、健やかな目をキープする手段の1つです。
たとえば、ルテイン、アスタキサンチン、ビタミンB2、ビタミンC、ナイアシンなど、目に栄養を与える成分を食べ物やサプリメントで摂ることもよい方法です。
これらは美肌のための栄養素でもあるのです。
紫外線対策の食べ物はこれらの栄養素を意識しましょう。
野菜や果物をバランスよく食べれば、目のアンチエイジングにもプラスですし、美肌にもプラスです。
目とからだの健康のためにアンチエイジングを意識した生活習慣を心がけることが大切です。
6)UVカットサングラスの取り扱いや保管方法は?
UVカットサングラスの適切な取り扱いと保管は、サングラスを長持ちさせるために重要です。
日常の汚れはメガネ拭きとレンズクリーナーで対応可能ですが、海や山での使用後は水や中性洗剤での洗浄が推奨されます。
ただし、中性洗剤以外の洗剤やお湯はレンズにダメージを与えるため使用を避けましょう。
洗浄後は水気を拭き取り、陰干しで乾かします。
また、持ち運び時はサングラスケースを使用し、保管時は高温多湿や急激な温度変化を避けることが基本です。
10.まとめ
目の紫外線対策のためのUVカットサングラスの選び方をご紹介しました。
また、おすすめのアイケアメガネをご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
いまや常識となった目の紫外線対策のためのUVカットサングラス。
実は、紫外線カットのレンズには光を反射してカットするタイプと吸収してカットするタイプの2種があります。
また、透過率やカット率も違いますし、カットできる有害光線にも違いがあります。
だから、サングラスに使うレンズや紫外線透過率のデータの見方などの知識を持って、上手に選ぶことが大切なのです。
さらに、ゴーグルタイプやクリアレンズなどのバリエーションが増えてきたので、使用シーンに合ったサングラスを選べるようになってきました。
この記事「紫外線対策のサングラスの選び方!おすすめと7つのポイント」を参考に、ぜひ、上手に目の紫外線対策のサングラスやアイケアメガネを選んでくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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