あなたは、加齢、つまりエイジングと紫外線とでは、ほうれい線やしわなどの肌老化に与える影響は、どちらが大きいと思いますか?
答は、ズバリ「紫外線」なのです。
なぜなら、紫外線や日焼けのダメージは、お肌に活性酸素を増やすことで、大切なお肌の細胞やDNAまで破壊するから。
さらに恐ろしいことに、紫外線ダメージは皮膚がんのリスクにさえなるのです。
だから、エイジングケアでもっとも大切なことは、紫外線を防ぐことや日焼け止めなどによる紫外線対策なのです。
この記事では、紫外線や紫外線ダメージとは何か?また、効果的に防ぐ対策などを幅広くご紹介します。
ぜひ、肌老化を予防するために紫外線対策を実践してくださいね。
- 地上に届く紫外線には、UVAとUVBがあります。UVAは、主にしわやたるみ、ほうれい線などの原因になります。UVBは、シミや日焼け、皮膚がんの原因になります。UVCはエネルギーの強い紫外線ですが、地上に届きません。
- 紫外線ダメージは、「紫外線の強さ × 紫外線を浴びる時間」で決まります。だから、日差しの強い春や夏はもちろん、秋や冬でも長い時間外出する際は、日焼け止めなどでしっかり紫外線対策を行うことが大切です。1年中対策を実施しましょう。
- 紫外線ダメージは、乾燥肌、光老化など多くの肌悩み、肌老化の原因です。だから、紫外線対策は、保湿や洗顔・クレンジングと並んでエイジングケアで最も大切なものです。若い時期からエイジングケア世代になっても強く意識して実践しましょう。
- 紫外線対策の6つの基本は、「紫外線の強い時間帯を避ける」、「日陰を利用する」、「日傘を使う・帽子をかぶる」、「衣服で覆う」、「サングラスをかける」、「日焼け止めを上手に使う」です。この6つを季節や生活シーンに応じて組み合わせましょう。
- 日焼け止めには、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤があります。日常的には刺激が少ない紫外線散乱剤がオススメです。一方、夏のレジャーやスポーツなどではSPFやPAが高い紫外線吸収剤がおすすめです。自分の肌質や季節、使用シーンなどに合わせて使い分けましょう。いずれの日焼け止めを使う場合も、適量を使い正しく塗ることで紫外線がブロックできます。
- 紫外線対策のアフターケアとして、日焼けしたその日には、肌を冷やしたり、抗炎症作用のある成分を配合した化粧品や医薬部外品を使いましょう。また、日焼けのほてりや赤みを感じない場合でも、抗酸化作用のあるビタミンACEの誘導体を配合したエイジングケア化粧品を使うことも大切です。
- さらに、ビタミンACEや抗酸化成分を含む食べ物や飲み物を摂ることも、大切な紫外線のビフォーケア&アフターケアです。食べ物でも紫外線対策を行いましょう。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
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CONTENTS
1.紫外線対策で肌ダメージを上手に防ぎたいあなたへ
「紫外線対策こそエイジングケア!日焼けダメージの肌老化を防ぐ対策」をお届けします。
紫外線対策はエイジングケアやアンチエイジングの要。
いま、お話したとおり、顔のたるみが原因のエイジングサインであるほうれい線、しわ、たるみ毛穴などは、紫外線ダメージが原因であることが多いのです。
お肌のたるみは、紫外線によってお肌のハリやツヤのもとである真皮のコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などが変性してしまうことが大きな原因です。
また、サンバーンやサンタンといった日焼けによるシミは表皮のメラノサイトでできるメラニンの蓄積によるものです。
「紫外線によるシミがあると見た目が10歳も老ける!ケアや対策は?」でも取り上げたとおり、シミは老け顔の大きな原因。
つまり、紫外線ダメージは美肌の大きな敵なのです。
また、健康にも悪影響を与えます。
だから、男性にとっても紫外線対策は大切です。
この記事では、エイジングケアでもっとも大切な紫外線対策について幅広くご紹介します。
また、日焼けのアフターケアなども含めて紹介します。
「そもそも紫外線って何?免疫を下げるって本当?」
「紫外線って本当にそんなに怖いの?具体的な対策を知りたい!」
「紫外線ダメージってどうやれば効果的に防ぐことができるの?」
「日焼け止めってどう使えばよいの?選び方や使い方のコツは?」
「紫外線はアフターケアってできるの?どんな方法があるの?」
こんな疑問の答えを知りたい方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。
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2.紫外線とは?
1)そもそも紫外線とは?
ご存じない方が多いのですが、紫外線は電磁波の1種です。
電磁波とは、空間の電場と磁場の変化によって形成される波(波動)のことです。
だから、エックス線やガンマ線などの放射線、赤外線、可視光線、紫外線といった光線、テレビやラジオの電波は、すべて電磁波なのです。
電磁波は、その名のとおり「波」なので、波長の違いによって散乱・屈折・反射などさまざまな性質を示します。
これは、紫外線の性質の1つでもあるのです。
そんな紫外線は、太陽から放出される太陽光線の成分のひとつであり、目に見えないので「不可視光線」と呼ばれます。
紫外線の波長は、X線などの放射線より長く、目に見える光線である可視光線よりも短い100nm~400nmの範囲です。
紫外線は、可視光線の1つである紫の外側に位置することから、ラテン語で「Ultra Violet」の名がつきました。
それが日本語として訳されて、「紫外線」となったのです。
また、紫外線が「UV」と表記されるのをご存知の方も多いと思いますが、UVは、Ultra Violetの略号なのです。
なお、最近、紫外線以外でも目の老化や肌の老化の原因として注目されているブルーライトや高エネルギー可視光線(HEV)、近赤外線も太陽光線の一種です。
<さまざまな太陽光線と波長>
2)紫外線のはたらきの基本とメリット
現在、地上に届く紫外線は、太陽光線全体のなかの約6%です。
地表に届く太陽光線としては、赤外線が約42%、可視光線が約52%なので、紫外線の割合は少ないですが、強いエネルギーを持つため、人体に与える影響が大きいという特徴があります。
紫外線は、その悪いはたらきやお肌へのダメージが注目されていますが、悪いはたらきばかりではありません。
紫外線の重要な役割は、からだの発育や維持に欠かせないビタミンD3の生成です。
ビタミンD3は、紫外線のなかでもUVB (紫外線B波)を浴びることで生成されます。
ビタミンD3は、体内のカルシウムの利用効率を高めるため、骨の形成や代謝に欠かせない成分で、これが不足すると骨粗鬆症のリスクが高くなります。
といっても、ビタミンD3は、日常生活でやむを得ず紫外線を浴びる程度(夏なら1日数分、冬なら1日60分程度)で十分生成されるので、日本では日光浴などで積極的に浴びる必要はないと考えられています。
もう1つの紫外線のメリットとしては、殺菌作用があります。
よく晴れた日に洗濯物を干すことで衣類は殺菌されます。
ほかにも、血行促進や新陳代謝の促進、免疫力アップ、生体リズムを整える、脳内物質の分泌促進などがあると考えられています。
そんな紫外線の特徴は、医療においても紫外線治療(光療法)として、尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎、尋常性白斑、円形脱毛症、痒疹などの皮膚の病気を治す手段の1つとなっています。
だから、紫外線を過度に避けると高血圧、糖尿病、結核、神経疾患、がんなどのリスクが高まる可能性も指摘されています。
ただし、積極的に紫外線を浴びることにはデメリットが大きいので、これらのメリットのために日光浴を推奨するというわけでありません。
このように、デメリットは大きくても、メリットもある紫外線とは上手に付き合っていくことが求められるのです。
3)紫外線の種類
紫外線(UV)は、波長の長いほうからUVA(紫外線A波)、UVB(紫外線 B波)、UVC(紫外線C波)の3種類があります。
<紫外線と可視光線、赤外線>
①紫外線A波(UVA )
波長が315~400 nmと最も長い紫外線です。
そのなかで波長が340~400nmの長波長のUVAをロングUVAと呼びます。
UVAの短期的な影響はUVBと比較すると小さいものです。
しかし、大気による吸収をあまり受けずに地表に到達し、太陽から届く紫外線の約9割を占めています。
UVAは、曇りでも届きますし、部屋のなかへも窓ガラス越しに侵入します。
そして、お肌に蓄積してボディーブローのようにじわじわとダメージを与えます。
つまり、お肌の真皮にまで侵入し、線維芽細胞、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などに慢性的なダメージを与え、肌のハリや弾力を奪うのです。
また、メラニン色素を酸化させ、肌を黒くさせる作用もあります。
なお、波長が360~400 nmで紫色に見える可視光線はバイオレットライトと呼ばれています。
②紫外線B波(UVB)
波長が280~315 nmの紫外線で、短期的なダメージを与えるエネルギーが大きいのが特徴です。
幸いにも、成層圏オゾンでほとんどが吸収され、残りが地表に到達します。
これは、紫外線全体の1割程度で、太陽光線全体では0.1%の量です。
UVBは、肌への作用が強いため、短時間でも肌が赤くなるといった日やけの炎症反応であるサンバーンや、数日後に肌が黒くなるサンタンの原因となります。
また、しみやソバカスの原因になったり、表皮細胞やDNAを傷つけるなど大きなダメージを与えます。
近年、オゾン層が破壊されることでUVBが増加するため、生物への悪影響が増大することが懸念されています。
<UVAとUVBの肌へのダメージの違い>
③紫外線C波(UVC)
波長が100~280 nmと最も短い紫外線です。
紫外線C波は、最もエネルギーが強くて生命に悪影響を及ぼしますが、幸いにも成層圏やさらに上空のオゾンと酸素分子によって吸収されるため、地表には到達しません。
<UVA、UVB、UVCの地上への到達度>
3.紫外線ダメージをしっかり理解しよう!
紫外線によるダメージは、大きく急性的なものと慢性的なものがあります。
急性的なものとしては、サンバーンやサンタン、慢性的なものは、光老化や光発がんです。
そんな紫外線ダメージは、
紫外線の強さ × 紫外線を浴びる時間
で決まります。
だから、冬であれ雨の日であれ、長い時間、紫外線を浴び続けるとダメージは大きくなります。
まずは、この点をしっかり理解しましょう。
1)サンバーン
簡単にいえば、海水浴やスキーなどで、日光を浴びた後に起こる「日焼け」です。
医学的には「日光皮膚炎」といわれている紫外線による皮膚の急性炎症です。
主に紫外線B波(UVB)によって起こるもので、紫外線を浴びた6~48時間後に皮膚が赤くなり(紅斑)、ヒリヒリ感や乾燥によるかゆみを感じます。
また、ひどい場合は、水ぶくれ(水疱)やただれ(びらん)を起こすこともあります。
これはUVBが皮膚にあたると、表皮の角化細胞でつくられた活性酸素の影響によって、血管を拡張する作用をもつ物質ができることが原因です。
その物質が真皮にある血管を広げ、血量が増えて炎症が起こるのです。
これがサンバーンの仕組みです。
なお、目で見て、紅斑ができる最小の光線量を最小紅斑量(MED=minimal erythema dose)と呼びますが、平均的な日本人では、夏の快晴の正午では約20分でMEDに達します。
2)サンタン
紫外線を浴びた72時間後から、表皮にあるメラノサイトが増えて大型化します。
その結果、チロシナーゼという物質が活性化します。
このチロシナーゼによってメラニンがどんどんできて、お肌が浅黒くなっていきます。
これが、サンタンです。
サンタンは、遅延型黒化とも呼ばれていますが、赤くなる日焼けであるサンバーンが引くころから現れて、数か月続く黒い日焼けです。
サンタンは、UVAおよびUVBの両方によって生じる可逆的な変化で、痛みやかゆみ、腫れなどの症状はありません。
なお、サンバーンが起こる前、UVAを浴びたときにお肌が黒くなることは、即時黒化といって、サンタンとは区別されています。
3)光老化
紫外線を長年浴び続けることで、シミや深いシワ、たるみなどお肌の老化を引き起こします。
もちろん、たるみが原因でおこるほうれい線、たるみ毛穴、ゴルゴライン、マリオネットライン、目の下の黒くまなども紫外線による長年のダメージが原因となります。
これを「光老化」といいます。
表皮では、メラノサイトがダメージを受けてメラニン色素が増えたり、角化細胞にも異常が起こってしまうこともあります。
UVAは、真皮まで届き、活性酸素で線維芽細胞にダメージを与えたり、コラーゲンやエラスチンにもダメージを与え、お肌のハリや弾力を奪うのです。
4)光発がん
UVBや320nm~340nmのUVA(UVA2)には、強い発がん作用があります。
この領域の波長の紫外線は、DNAによく吸収されるため、DNAに大きなダメージを与えます。
ダメージを受けた細胞は、通常、「アポトーシス」といって細胞死を起こしますが、紫外線によるDNAのダメージが続けば、細胞は修復やアポトーシスなどのコントロールができなくなってしまいます。
その結果、細胞はどんどんと異常な細胞を増やして、がんに至る場合があるのです。
また、340nm以上の波長のUVAでも活性酸素で細胞にダメージを与えたり、免疫機能を低下させることもあるので、長い期間浴び続けると皮膚がんのリスクになります。
そこまでひどくなくても、紫外線による免疫低下は、良性腫瘍や前がん症状である日光角化症、悪性黒子のリスクになります。
5)体調不良や感染症
紫外線ダメージによる免疫低下で、風邪やそのほかの感染症になることがあります。
体調が悪い場合や糖尿病やがんなどの持病がある方は、元から免疫が低下しているので、紫外線を浴びると感染症にかかるリスクが高くなります。
4.紫外線が原因となる肌悩みを知ろう!
ここで紫外線が原因となる肌の悩みを整理しておきましょう。
海外の研究では、肌の老化の原因の約80%が紫外線によるものという報告があります。
また、米国皮膚科学会(American Academy of Dermatology=AAD)でも、老化の約80%は加齢そのものではなく、紫外線などの外部要因の影響だと発表しています。
具体的にどんなことがあるかというと、ほとんどのエイジングサインが紫外線と関係しているのです。
まず、紫外線は乾燥肌の原因の1つとなります。
そして、乾燥肌になると、ターンオーバーが乱れたりバリア機能が低下します。
その結果、それらが原因となる肌悩みをもたらします。
くすみ、小じわやちりめんじわ、毛穴の悩み、肌荒れなどもその1つです。
また、紫外線は、メラニンによるシミ(老人性色素班)やそばかすを目立たせることは誰もがご存知ですね。
さらに、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)や脂漏性角化症の原因になったり、肝斑も悪化させるリスクがあります。
紫外線の刺激により、脳からメラノサイトへ指令が届き、お肌を守るためにメラニン色素をつくります。
メラニン色素は、ダメージを防ぐためにまわりの皮膚へと広がり、紫外線を吸収することでお肌を守るのです。
しかし、強い紫外線を浴びるとメラニン色素が過剰に生成されてしまいます。
それが、しみやソバカスの原因となるのです。
さらに、お肌のハリを奪って、顔のたるみの原因となります。
目の下のたるみ、ほうれい線、深いしわ、目の下のクマ(黒くま)、マリオネットライン、ゴルゴラインなども紫外線が原因による肌悩みです。
なお、目へのダメージについては、「目の紫外線対策!肌が黒くなるのは目の日焼けが原因?」をご覧ください。
5.季節・地域・天候などで紫外線ダメージは異なる!
紫外線の強さは、季節・地域・天候などで異なります。
したがって、紫外線ダメージも異なるのです。
だから、こうした環境要因を考えた紫外線対策が必要となるのです。
1)季節
年間を通して、紫外線の強さが最も強いのは、6月です。
しかし、それは瞬間的な紫外線の強さです。
紫外線の総量は、「紫外線の強さ × 日照時間」なので、梅雨の季節である6月や7月よりも、紫外線総量は、4月、5月、8月のほうが高い傾向にあります。
冬は紫外線が弱いですが、長い時間紫外線を浴びると紫外線ダメージは蓄積します。
だから、冬でも紫外線対策が必要なのです。
<UVA量、UVB量の月間変動>
季節別の紫外線対策の詳しい情報は、下記をご覧ください。
*春の紫外線対策。しっかりブロックして日焼けの無い美肌をキープ!
*夏の紫外線対策はエイジングケアの要!UVカットで美肌キープ
*秋も紫外線対策は大切!斜め横からの光線を日焼け止めでブロック
2)天候
天候によっても、紫外線の強さは変化します。
快晴を100として相対的に紫外線の強さを表すと、次のようになります。
- 晴 90程度
- 曇 60程度
雨 30程度
また、湿度が高いと紫外線は弱くなります。
天気が同じでも、空気が湿っぽければ紫外線は弱くなり、乾いた状態なら強くなるのです。
だから、5月や10月は紫外線のダメージが強いことを意識しておくことが大切です。
3)時間
時間によっても、紫外線の強さは変化します。
1日のうち、ピークは12時~13時で、10時から15時が紫外線の強い時間帯です。
だから、6月の快晴の日の12時~13時は、瞬間的には最も紫外線の強い時間帯なのです。
4)地域
地域、緯度によって紫外線の強さは変化します。
緯度が低くなって赤道に近づくほど紫外線が強くなります。
日本では、最南端である沖縄が最も紫外線が強く、最北の北海道が弱くなります。
紫外線の強度を1つの指標として表す工夫をしたUVインデックスを見ると、那覇は札幌の2倍もあるのです。
5)高度
海面からの高さによって紫外線の強さは変化します。
標高が、1000m上がれば、紫外線は10%強くなります。
つまり、海よりも山の紫外線のほうが強いのです。
また、空気が澄んでいればいるほど強くなる傾向にあります。
6)そのほかの環境
紫外線のダメージや紫外線対策を考える上で、もう1つ考慮しなければならないのは、紫外線の散乱や反射です。
屋外では、太陽からの「直射光」だけではなく、直射光が大気中の分子に当たって散乱した「散乱光」、直射光が壁や地面で反射した「反射光」と、3方向からの紫外線を浴びることになります。
晴天の日中は、直射光の1.5倍の散乱光が地表に達しています
また、反射光は紫外線の直射の強さを100とした場合、次のとおりです。
- 雪 80程度
- 砂浜 10~25程度
- 水面 10~20程度
アスファルト 10程度
たとえば、スキー場の場合、紫外線の直射光に反射光が加わるので、紫外線ダメージを1.8倍受けることになるのです。
屋内や日陰は、紫外線の強さは屋外の10%以下です。
しかし、屋内でもUVAには注意が必要であり、日陰でも大気中の粒子による散乱光が当たります。
つまり、屋内も日陰も絶対的に安全な場所ではないのです。
なお、紫外線に関するさまざまな最新情報は、下記で確認できるので参考にしましょう。
<外的環境の違いによる紫外線の強さの違い>
6.人種やスキンタイプで異なる紫外線ダメージ
前の章では、外的な環境によって紫外線の強さやダメージが変化することをお話しました。
さらにもう1つの要素として、人種やスキンタイプによる肌の色によって、紫外線を浴びてもダメージが異なることがあげられます。
紫外線を浴びた際のダメージの違いには、国際的なスキンタイプと日本人のスキンタイプで分けたものがあります。
1)国際的なスキンタイプの分類
<スキンタイプの分類>
フィッツパトリック(Fitzpatrick)分類 | ||||
スキンタイプ | 皮膚色 | 紫外線感受性 | 日焼けによる赤み | 日焼けによる褐色変化 |
Ⅰ | 白色 | 高度過敏 | 常に起きる | 絶対に起きない |
Ⅱ | 白色 | 高度過敏 | 常に起きる | 時々起きる |
Ⅲ | 白色 | 中度過敏 | 起きる | 起きる |
Ⅳ | 淡褐色 | 中度過敏 | 時々起きる | 常に起きる |
Ⅴ | 褐色 | 軽度過敏 | 稀に起きる | 判別不可 |
Ⅵ | 黒色 | 非度過敏 | 絶対に起きない | 判別不可 |
皮膚の色は、国際的にはフィッツパトリック(Fitzpatrick)分類といって、スキンタイプIからVI の6つに分類されます。
これは、紫外線(UV)を浴びた時の皮膚の反応を6つに分類したもので、肌の色がIからVIにかけて濃くなっていきます。
スキンタイプIは、白人で最も紫外線に弱く、サンバーンが生じやすくサンタンはできないタイプです。
また、光老化や光発がんのリスクも高いスキンタイプです、
逆に、スキンタイプVIは黒人で、最も紫外線に強い肌の持ち主です。
アジア人の多くは、ⅡからⅣで、日本人はⅢとⅣが多くなります。
Ⅲは、日本人では色白で、紫外線を浴びて日焼けすると、赤くなってすぐに皮がむけるスキンタイプです。
一方、Ⅳは日本人では色黒で、あまり赤くならずにこんがり焼けるスキンタイプです。
2)日本人のスキンタイプ
日本人のスキンタイプの分類は、Japanese Skin Type (JST)と呼ばれるもので、紫外線に対する感度で3つのタイプに分類したものです。
タイプ1は、紫外線による日焼けですぐに赤くなり、あまり黒くならないタイプ。
日本人の15%がこのスキンタイプと考えられています。
タイプ2は、ある程度赤くなって、ある程度黒くなる日本人の典型的なスキンタイプ。
日本人の70%がこのスキンタイプと考えられています。
タイプ3は、紫外線に当たってもあまり赤くならず、黒くなりやすいタイプ。
日本人の15%がこのスキンタイプと考えられています。
日本人の肌タイプは3種類(JST : Japanese Skin Type)
スキンタイプ | タイプ1 | タイプ2 | タイプ3 |
比率 | 15% | 70% | 15% |
サンバーン (赤くなる日焼け) | 赤くなりやすい | 赤くなる | 赤くなりにくい |
サンタン (黒くなる日焼け) | あまり黒くならない | 黒くなる | かなり黒くなる |
(参考)
一般社団法人日本コスメティック協会 検定試験参考図書(メディカルレビュー)
日本人の肌タイプ別 日焼けしやすさの違いと肌への影響
タイプ | サンバーンまでの時間 | 紫外線のダメージ |
タイプ1 | 夏の晴れの日なら20分以内でサンバーンになる | +++ |
タイプ2 | 夏の晴れの日なら20分以内でサンバーンになる | ++ |
タイプ3 | 夏の晴れの日でも20分でサンバーンにならない | + |
7.紫外線対策の基本とは?
「エイジングケアで本当に大切なのは紫外線対策と保湿と洗顔」でも取り上げたとおり、しっかりと紫外線をブロックすることが肌のエイジングを防ぐ基本です。
1)紫外線対策の基本は、紫外線防御
紫外線対策といえば、「美白」や「美白化粧品」を思い浮かべるかもしれませんが、実はそうではありません。
紫外線対策の基本は、さまざまな手段で紫外線からお肌を防御することです。
つまり、紫外線を浴びすぎないように予防することが大切なのです。
その手段とは、帽子や日傘、衣類による紫外線対策、サングラスによる紫外線対策、日焼け止め(サンスクリーン製剤)による紫外線対策があります。
また、環境省の「紫外線環境保健マニュアル 2015」でもその基本として6つのポイントが挙げられています。
外出の際は、次の6つを意識しましょう。
①紫外線の強い時間帯を避ける
②日陰を利用する
③日傘を使う、帽子をかぶる
④衣服で覆う
⑤サングラスをかける
⑥日焼け止めを上手に使う
この6つが、紫外線対策の基本なのです。
なお、衣類をはじめとするファッションによる紫外線対策の詳しい情報は、「紫外線対策はファッションで差が!透過率は色・素材で違う」をご覧ください。
2)エイジングケア世代の紫外線対策の基本
何歳であってもエイジングケアの基本の1つは、紫外線対策です。
また、紫外線対策は、子供のときからも必要なのです。
もちろん、エイジンングが進めば進むほど肌の老化が進むので、エイジングケア世代にとっては重要なのです。
30代に差し掛かるとお肌にとって大切な保湿成分であるセラミド、天然保湿因子(NMF)、皮脂、ヒアルロン酸、プロテログリカンなどの減少が目立ってきます。
そのため、お肌のツヤもなくなってきます。
また、お肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンなども同じように減ってきます。
こうした加齢による老化を加速させるのが紫外線ダメージですから、30代からは一層、紫外線対策を徹底することが大切なのです。
紫外線による乾燥を防ぐためにも、保湿化粧水やエイジングケア化粧水、エイジングケア美容液などでの保湿も強く意識しましょう。
3)高齢の方の紫外線対策
高齢の方の皮膚がんが増えています。
これは、寿命が伸びて高齢化が進んでいる影響が大きいと考えられています。
紫外線を浴びてから皮膚がん発生までは時間のずれが大きいため、寿命が短い時代では発生しなかった皮膚がんが発症するのです。
また、現在の高齢の方が子供の頃は、紫外線の有害性に関してはほとんど知られておらず、日焼け止めなどの紫外線対策を行っていた方は極少数です。
だから、無防備に紫外線を浴び続けた高齢の方は、ダメージが蓄積されている可能性が高いのです。
そんな状況を考えると、高齢の方でもサンバーンの予防をはじめ、紫外線を浴びる総量を減らしてダメージを少なくすることが大切です。
しわやシミへの対策と合わせて、皮膚がんのリスクもあることを意識して高齢の方も紫外線対策を行いましょう。
また、紫外線対策は、高齢の方の乾燥肌対策としても有効です。
4)子どもの紫外線対策は?
まずは、衣類、日傘や帽子などで紫外線をブロックしましょう。
日焼け止めは、生後28日以降~1歳未満までの赤ちゃんは、優しいタイプを使うことが大切です。
なぜなら、普通肌で健康な素肌でもバリア機能が未熟だからです。
だから後で詳しく説明しますが、紫外線散乱剤を使った敏感肌の大人向けの日焼け止めがオススメです。
1歳を過ぎると少しずつバリア機能も強くなるので、スポーツやレジャーでも使える子ども用日焼け止めを使いましょう。
6歳を過ぎると大人用でも大丈夫ですが、使用前に腕などで試して大丈夫かを確認しましょう。
また、外出の後は、洗顔料やクレンジング料などで日焼け止めをしっかり落としてあげることも大切です。
もちろん、紫外線対策は、赤ちゃんや子供の乾燥肌対策としても有効です。
8.日焼け止め(サンスクリーン剤)を理解しよう!
日焼け止めは、サンスクリーン剤、サンプロテクション、UVブロック、UVプロテクターなどと呼ばれますが、機能的には紫外線吸収剤と紫外線散乱剤に分かれます。
1)紫外線吸収剤
紫外線吸収剤とは、皮膚の表面で紫外線を化学的に熱に変えることで、紫外線のエネルギーを弱める日焼け止めです。
メリットとしては、紫外線防御力が高いことです。
また、無色透明なので白浮きすることがなく、使い心地がよいこともメリットです。
一方、肌への負担が大きいことや刺激を感じることがデメリットです。
また、時間経過とともに紫外線ブロック力が低下する光劣化が起こるので、こまめに塗り直す必要があるので、手間がかかることもデメリットの1つです。
紫外線吸収剤は、UVAとUVBを吸収する成分に分かれますが、最近では両方を吸収する成分も開発されています。
UVAを吸収する成分としては、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンなどがあります。
UVBを吸収する成分としては、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルなどがあります。
UVAとUVBの両方を吸収するのが、オキシベンゾン-3で、高い紫外線防御力があります。
紫外線吸収剤は、そのほとんどが有機化合物なので、「ケミカル」な日焼け止めとも呼ばれます。
2)紫外線散乱剤
紫外線散乱剤とは、肌の表面で紫外線を跳ね返すことで、UVAとUVB両方の紫外線ダメージを防ぐ日焼け止めです。
メリットとしては、肌への負担が少ないことと成分が構造的に壊れにくいので、効果が長持ちすることです。
一方、デメリットとしては、 べたつきや白浮きしやすいなど、使用感の悪さが挙げられます。
最近では、粉体処理技術の進歩で白浮きが少ない製品もあります。
紫外線散乱剤の成分としては、酸化チタンや酸化亜鉛の超微粒子粉体です。
紫外線散乱剤は、そのほとんどが無機化合物の粉体なので、「ノンケミカル」な日焼け止めとも呼ばれます。
最近では、酸化セリウムや酸化鉄にブルーライトをカットする効果があることがわかってきました。
3)日焼け止めの選び方の基本
紫外線ダメージを防ぐための日焼け止めの選び方の基本は、次のとおりです。
ただし、使う季節、環境、肌質や肌の状態で実際に選ぶ日焼け止めは変わります。
基本的には、普通肌や脂性肌の方は比較的肌が強く、どんな日焼け止めでも使えます。
一方、乾燥肌、混合肌、乾燥性敏感肌、敏感肌、インナードライ肌の方はバリア機能が低下していることが多いので、刺激の強い日焼け止めは使えないこともあります。
とはいっても、使える日焼け止めを選ぶには試してみないとわからないこともあります。
たとえば、紫外線吸収剤であっても刺激を感じない方もいれば、紫外線散乱剤であっても刺激を感じる方もいます。
自分の肌質や状態、使う場面などを考えて、自分のお肌に合うものを選びましょう。
なお、日焼け止めの選び方は、「日焼け止めの使い分けと選び方は、年齢・季節・利用シーンで!」を参考にしてください。
<日焼け止めの生活シーンに合わせたSPF・PAの選び方・使い分け>
4)日焼け止めの使い方の基本
日焼け止めは、適量を正しく使うことが大切です。
必要量を使わなければ、十分な効果は期待できません。
使用説明書に記載されている規定量をしっかり使いましょう。
また、状況にもよりますが2~3時間に1回くらい塗り直すことをおすすめします。
顔はもちろんですが、うなじや、耳、胸、首、手の甲などのパーツにもきちんと塗りましょう。
なお、日焼け止めの使い方や塗り方、使用量についての詳しい情報は、「日焼け止めは正しい塗り方と使い方が大切!紫外線をカットするコツ」や「日焼け止めは適切な使用量を使って紫外線をブロック!」をご覧ください。
9.紫外線を防ぐ日焼け止めの効果の指標
日焼け止めの効果を表す指標には、サンケア指数というものがあります。
サンケア指数には、SPFやPAという指標があります。
ここでは、これらのサンケア指数についてご説明します。
ここで気をつけておきたいのは、SPFもPAも日焼け止め化粧品を1平方センチメートル当たり2mgずつ皮膚に塗ったときの値を測定しているということです。
1平方センチメートルに2mgは、かなり多い量なので、少ししか塗らないと日焼け止めに表示されている効果が発揮できないのです。
それを理解して、パール粒2個程度を目安に日焼け止め塗りましょう。
また、汗で流れたりすることもあるので、2~3時間おきに状態をチェックして必要なら付け直しましょう。
1)SPFはUVBの防止効果
SPFとは、Sun Protection Factorの略で、主にUVBの防止効果を示す指標です。
お肌が赤くなってヒリヒリする日焼け、つまり、サンバーンを起こすまでの時間を何倍に延ばせるかの目安を表します。
たとえば、何もしなければサンバーンが起こるのに20分程度かかる人が、SPF30のUVケア化粧品クリームを塗った場合、20 × 30 = 600分。
約10時間程度の日焼け止めの効果が期待できるということになります。
現在の日本では、SPFの上限は50+。
測定方法に限界があるため、50以上の数値は信用性が低いということで上限が設定されました。
しかし、実際にはSPFが30以上の製品の効果には、大きな差はないのが実状のようです。
SPFの目安としては、次のとおりです。
- 日常生活なら15前後
- 屋外での軽いスポーツやレジャーなら、15~30
- 海や山でのスポーツなら、30~50+
紫外線に敏感なスキンタイプ(タイプ1)なら、50+
なお、UVケアの化粧下地とファンデーションを両方使った場合でも、SPFは高まりますが、単純な足し算にはならないことも知っておきましょう。
2)PAはUVAの防止効果
PAとは、Protection Grade of UVAの略で、主にUVAの防止効果を示す指標です。
PAは、UVA照射後、2~24時間以内に生じる皮膚のサンタン(即時黒化)を指標化したもの。
「+」の数が増えるほどUVAの防止効果が高まります。
PAは、UVAを防止する効果の指標であるPFA(Protection factor of UVA)値によって、次の4段階で表されます。
- PA+ :PFA2以上4未満(色素沈着を起こしてしまう時間を2~4倍に延ばす力がある、という意味)・UVA防御効果がある
- PA++ :PFA4以上8未満・UVA防御効果がかなりある
- PA+++ :PFA8以上16未満・UVA防御効果が非常にある
PA++++ :PFA16以上・UVA防御効果が極めて高い
日焼け止めを使う際のSPFやPAの目安は次のとおりです。
<日焼け止めを使う際のSPFやPAの目安>
サンスクリーン剤(日焼け止め)使用のめやす | ||||
条件 | 防御対象波長 | 防御効果 | 備考 | |
SPF | PA | |||
日常生活 | UVB UVA | 5 | + | 光老化予防 |
軽い屋外運動、ドライブなど | 10 | ++ | サンバーン、光老化予防 | |
晴天化のスポーツ、海水浴など | 20 | +++ | サンバーン、光老化予防、 耐水性のあるもの | |
熱帯地方での屋外活動 | 30以上 | ++++ |
なお、従来は、紫外線対策といえばUVB対策が重視されていましたが、シミやしわ、たるみなどの「光老化」のメカニズムが解明されるにつれ、皮膚の真皮にまで到達して、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えるUVA対策に注目が集まるようになっています。
(出典:日本皮膚科学会 皮膚科Q&A「Q13.サンスクリーン剤の使い方」)
PAも数値の高いものは、海水浴や屋外でスポーツをするときだけ使用し、日常生活であまり日に当たらない場合には数値の低いものを使うといった、使い分けをするといいでしょう。
<UVAとUVBの皮膚への浸透度の違い>
10.紫外線対策におすすめの日焼け止め・UV化粧下地
1)ナールス ヴェールの特徴
エイジングケア世代の女性の紫外線対策にオススメの日焼け止め・UV化粧下地として、ナールス ヴェールをご紹介します。
「ナールス ヴェール」は、京都大学と大阪市立大学で共同開発されたエイジングケア化粧品成分「ナールスゲン」を推奨濃度で配合したノンケミカルタイプの日焼け止め・UV化粧下地です。
また、保湿ケアもできるので敏感肌でも使える優しい日焼け止めです。もちろんインナードライ肌、乾燥肌でも使える日焼け止めです。
だから、エイジングケア世代にも使いやすい日焼け止めです。
紫外線散乱剤のみの配合ですが、SPF50+・PA++++という高いUVカット力を実現しています。
だから、春や夏の季節の外出でも十分な紫外線対策が可能です。
さらに、独自処方により、つけているのを忘れるほど軽いテクスチャーであることも大きな特徴です。
いままで、肌に合う日焼け止め・UV化粧下地が見つからなかった、という方にもおすすめです。
ナールス ヴェールの特徴を整理すると、次のとおりです。
- SPF50+&PA++++でどの季節でも日常生活や外出時の紫外線をしっかりカット
- 敏感肌の方にもオススメのノンケミカル&ノンパラベンでお肌に優しい処方
- お肌になじみやすい独自処方の肌色で白浮きしない
- べとべとしないノンオイリー処方でとても軽いつけ心地
- 汗や水でもメイクが崩れにくいウォータープルーフ処方
- ナールスゲン&ビタミンC誘導体配合でエイジングケアもできる
<全成分表示>
シクロペンタシロキサン、水、酸化亜鉛、ジメチコン、BG、ポリグリセリル-3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、リンゴ酸ジイソステアリル、水酸化Al、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ハイドロゲンジメチコン、ステアリン酸、イソステアリン酸、グリセリン、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジエチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、スクワラン、ジステアルジモニウムヘクトライト、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル(*)、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、セラミドNP、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、ヒメフウロエキス、イザヨイバラエキス、マグワ根皮エキス、トコフェロール、EDTA-3Na、フェノキシエタノール、酸化チタン、酸化鉄
(*)ナールスゲン
なお、ナールス ヴェールに関しては、下記の記事も参考にしてください。
*UV化粧下地「ナールス ヴェール」モデル白山真希さんインタビュー
2)ナールス ヴェールはブルーライトもカット
「酸化鉄配合の日焼け止めでブルーライトはカットできる?検証結果!」でご紹介していますが、ナールス ヴェールがブルーライトをカットすることがわかりました。
このグラフが示すように、波長の短いブルーライトの場合、ほとんど透過しません。
真ん中あたりだと15%程度透過、つまり85%程度をカット、最も長い500nmなら25%程度透過、つまり75%カットしています。
これは平均で84.8%のカット率です。
完全に十分とはいえませんが、ノンケミカルで敏感肌でも使えるタイプの日焼け止めなのに、ここまでブルーライトをカットできるなら、とても良い検証結果です。
11.顔の肌以外の紫外線対策
顔以外のからだのパーツや目の紫外線対策が大切です。
特に夏は紫外線ダメージが増えるとともに、肌の露出が大きくなるので、要注意です。
からだの紫外線対策は、そのままからだの乾燥肌対策としても有効なので、ぜひ、行いましょう。
1)目の紫外線対策
目に紫外線ダメージを受け続けると、目の老化や白内障、加齢黄斑変性などの目の病気の原因になります。
それを防ぐためにUVカット効果のあるサングラスの着用が有効です。
最近では、紫外線を約99%カットできるものが増えています。
また、有害光線として注目されているブルーライトやHEV、近赤外線をカットするサングラスも登場しています。
有害光線による目の老化防止のためにも、そんな機能のあるサングラスがおすすめです。
<ブルーライトや近赤外線を防ぐUVカットサングラス>
2)デコルテや首、肩の紫外線対策
デコルテや首、肩なども露出している場合には、日焼け止めを塗り、紫外線対策を行いましょう。
ボディクリームもUVケア用のものを選ぶことをおすすめします。
もちろん、なるべくお肌を露出する箇所を少なくするために、夏でも通気性のよいUVカット効果のある長袖の衣服の着用がおすすめです。
たとえば、UVカット効果のある夏用のストールも便利です。
3)頭皮や髪の紫外線対策
頭皮や髪も、紫外線対策を行いましょう。
特に、夏はUVカット効果のある帽子をかぶったり、髪や頭皮用の日焼け止めスプレーを使うことをおすすめします。
UVカット効果のある日傘も紫外線対策として効果的です。
12.意外に知らない紫外線対策のビフォー・アフター対策
紫外線のスキンケアは、日焼け止めだけでなく、ビフォー・アフター対策も大切です。
1)紫外線のビフォー対策と長期的なアフター対策
紫外線のダメージを普段から防ぐには、ビフォー&アフターで抗酸化成分を配合したスキンケア化粧品を使うことが大切です。
そのためには、ビタミンA誘導体(レチノール、レチノイン酸トコフェリル)、APPSやVCエチル、3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸、アスコルビン酸NaなどのビタミンC誘導体、ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)、トコフェロールなどのビタミンE誘導体が配合されたエイジングケア化粧品を外出前後やスポーツの前後に使うことがオススメです。
ただし、これらの成分を配合したエイジングケア化粧品を使っても、外出の際は必ず日焼け止めを使いましょう。
<ビタミンA、C、Eのはたらき>
また、ビタミン以外でも一部のエイジングケア化粧品成分で、真皮の線維芽細胞を紫外線ダメージから守るはたらきをする成分もあります。
その1つがナールスゲン。
線維芽細胞にはたらきかけ、コラーゲンやエラスチン、HSP(ヒートショックプロテイン)47の産生をサポートすることに加えて、表皮でグルタチオンを増やすことで紫外線によるダメージを軽減する効果も期待されています。
ほかにも最近では、ヒアルロン酸やHSP(ヒートショックプロテイン)70を増やすことがわかっています。
<ナールスゲンの紫外線からの細胞保護効果>
ほかにも抗酸化成分としては、レチノイン酸トコフェリル、レチノール、ビタミンC誘導体、トコフェロール、トコフェリルリン酸Na、コエンザイムQ10、エルゴチオネイン、ブドウエキス、レスベラトロール、金コロイドなどがあります。
これらの抗酸化成分やナールスゲンなどの成分配合のエイジングケア化粧品を、紫外線が気になる季節の外出前後のスキンケアに加えてみてはいかがでしょう。
2)日焼け後にはすぐに紫外線のアフターケアを
日焼けをした後は、すぐに紫外線のアフターケアを行うことが大切。
すぐに赤みやほてりのあるパーツを水で冷やしましょう。
さらに、炎症を早く鎮めるために抗炎症成分配合の化粧品や医薬部外品もオススメです。
抗炎症成分としては、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルリチン酸2K、アラントイン、プラセンタエキスなどがあります。
また、ヒト幹細胞培養液や肝斑の治療に使うm-トラネキサム酸にも炎症を鎮める作用があります。
さらに、最近では、超低分子ヒアルロン酸(HA4)が日焼けによるお肌の炎症を抑制することがわかってきました。
紫外線のアフターケアについての詳しい情報は、「外出時の紫外線による日焼けのアフターケアはビタミンACEで!」をご覧ください。
とくに、アスリートや屋外でスポーツをする方は、アフターケアが大切です。
次の記事もご参考に!
*「良いパフォーマンスと美しいアスリートを目指すために!これだけは知っておきたいスポーツウーマンのスキンケア」
13.紫外線ダメージを防ぐ食べ物やサプリメントとは?
紫外線対策の基本は、紫外線防御(ブロック)であることお話してきました。
もう1つは、食べ物や飲料を工夫することで、美肌をキープしたり、お肌を強くすることもよい方法です。
これは、紫外線対策だけではなくアンチエイジングとしても有効ですし、エイジングケア化粧品の効果を引き出すうえでも大切なことです。
そんな栄養素と食べ物を工夫して摂りましょう。
ただし、食べ物で紫外線対策をしたからといって、紫外線を防御する必要がなくなるわけではありません。
紫外線防御に加えたプラスアルファの紫外線対策だとお考えくださいね。
1)ビタミンC
紫外線による シミ・そばかすを予防する栄養素としてもっともよく知られているのは、何といってもビタミンCですね。
ビタミンCには、過酸化脂質の生成を抑えるはたらきがあります。
ビタミンCは、みかん・いちご・レモン・パパイヤ・グァバなどの果物類、また、赤・黄パプリカ、パセリ・ブロッコリー・モロヘイヤ・菜の花・ほうれん草・小松菜などの野菜に豊富に含まれています。
ただし、グレープフルーツやレモンなどの柑橘類には、ソラレンという光毒性のある成分が少量ながら含まれます。
これらは、朝ではなく夜食べることをおすすめします。
2)βカロテン(ビタミンA)
βカロテンは、体内でビタミンAに変わる栄養素で、カロテノイドの一種です。
βカロテンには活性酵素の発生を抑え、除去するはたらきがあります。
βカロテンは、かぼちゃ・にんじん・パセリ・モロヘイヤ・あしたば・春菊・にら・小松菜・ほうれん草・菜の花・大根葉などの緑黄色野菜に豊富に含まれます。
3)ビタミンE
ビタミンEにも抗酸化作用があります。
また、細胞内に過酸化脂質がつくられるのを抑えるはたらきもあります。
ビタミンAとビタミンCと一緒に摂れば、相乗効果でそれぞれを単体で摂るよりも高い抗酸化作用が期待できます。
つまり、紫外線予防にはビタミンACEを一緒に摂ることがオススメです。
ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類、アボガドやごまなどに多く含まれます。
4)そのほかの抗酸化成分
なども紫外線ダメージの予防にオススメの食べ物・飲料です。
なお、さらに詳しい情報は、「紫外線対策の食べ物と飲料!日焼けや肌老化を防ぐ7つの栄養素とは?」をご覧ください。
もちろん、食事以外でも充分で質の高い睡眠で成長ホルモンの分泌を促したり、ストレスを減らすることも大切です。
規則正しい生活は、女性ホルモンが整ってはたらきがよくなるので、日々の肌へもよい影響があります。
紫外線対策のために、アンチエイジングを意識した生活習慣を身につけましょう。
5)コラーゲンペプチドが光老化を防ぐ
最近の研究で、真皮にあるテネイシンCという糖たんぱく質の減少が光老化のサインであることがわかりました。
また、真皮の線維芽細胞が紫外線ダメージを受け続けることで、タンパク質と活性窒素が結合するニトロ化が起こって光老化につながることもわかってきました。
そんな光老化は、魚由来のコラーゲンペプチドで抑制できることができるという研究報告があります。
また、サプリメントで使われるコラーゲンペプチドには、線維芽細胞を活性化させる可能性があることがわかってきました。
だから、コラーゲンペプチドのサプリメントを摂ることも紫外線ダメージからコラーゲンを守るよい方法です。
<参考記事>
*コラーゲンの敵!紫外線による光老化から肌を守るコラーゲンペプチド
*コラーゲンを毎日食べて、紫外線による光老化や肌老化を予防しよう!
14.まとめ
紫外線とは何か、種類、その肌ダメージについて幅広く紹介しました。
また、そんな肌ダメージを防ぐための紫外線対策の基本や実践的な方法を取り上げました。
さらに、おすすめの日焼け止め・UV化粧下地についてもご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
紫外線対策の基本は、その特性や性質をよく知って紫外線を避けること。
もちろん、紫外線にはメリットもありますが、長時間あるいは長期間にわたって紫外線を浴び続けることは、デメリットのほうが大きいのです。
まずは、日焼け止めなどで紫外線をしっかり防御することでエイジングケアを心がけましょう。
また、UVケア化粧品も、その選び方や使い方で効果に差が出てくることがおわかりいただけましたでしょうか。
さらに、日焼け止めによる予防だけでなく、紫外線を浴びた後のアフターケアも含め、エイジングケアの大敵 紫外線を効果的に防いでくださいね。
この記事「紫外線対策こそエイジングケア!日焼けダメージの肌老化を防ぐ対策」が、エイジングケア世代の男性や女性にとってお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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