紫外線による日焼けのアフターケアが大切なことをご存知でしょうか?
外出の前にはしっかり日焼け止めを塗って、紫外線ケアは万全!という人も、紫外線を浴びてしまった後のスキンケアは、どうされていますか?
実は、エイジングケアの基本ともいえる紫外線対策は、予防に加えて日焼けのアフターケアも重要なのです。
今回の記事では、肌老化や肌ダメージを防ぐための紫外線のアフターケアの具体的な方法をご紹介します。
- 紫外線対策は、アフターケアの前に紫外線ダメージを避けることが大切です。まずは、日焼け止めなどでしっかり対策しましょう。
- 紫外線のアフターケアは、炎症や火傷を自覚して行う緊急的なものと、日焼けが目立たなくても日常的に行うものに分けて考えましょう。美肌のためには2つとも大切です。
- 急な日焼けのアフターケアは、まず日焼けしたパーツを冷やすことが大切です。その後、炎症や火照りが治まったあとにしっかり保湿を行いましょう。
- 抗炎症成分を配合した医薬部外品を使うことも紫外線のアフターケアにおすすめです。ただし、炎症がひどい場合は、早めに皮膚科を受診して治療しましょう。
- 紫外線のアフターケアでもう1つ大切なことは、十分な睡眠でしっかりからだを休めたり、バランスのよい食べ物で栄養補給することです。つまり、休息とバランスのよい栄養素が大切なのです。
- 日常的な紫外線のアフターケアは、食べ物でビタミンACEを摂ることを習慣化しましょう。ビタミンACEは、抗酸化作用を発揮するからです。果物や野菜に豊富です。
- ビタミンACEの誘導体や抗酸化作用のあるエイジングケア化粧品成分配合のエイジングケア化粧品を日常的に使うことで、紫外線のアフターケアが可能です。お肌に優しいエイジングケア化粧品を使いましょう。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*紫外線による光老化の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.紫外線による日焼けのアフターケアって大切?
「外出時の紫外線による日焼けのアフターケアはビタミンACEで!」をお届けします。
紫外線を浴びた後は、日焼け(サンバーン)した肌に炎症が起こっています。
だから、アフターケアを行うことが大切です。
もちろん、アフターケアを行うからといって、日焼けしてもよいわけではありません。
紫外線のアフターケアも大切ですが、まずはしっかり日焼け止めなどで対策を行うことが第一です。
アウトドアレジャーやスポーツの場面だけでなく、ふだんの生活でも、ついガーデニングに夢中になったり、愛犬といつもより長く散歩したりして、うっかり日焼けしてしまうことがありますね。
紫外線がコワイのは、ダメージが少しずつ蓄積され、からだやお肌の老化が進行してしまうこと。
だから、女性だけでなく男性でも紫外線対策は大切です。
今日、紫外線を浴びたからといって、明日シミやしわになるわけではありませんが、5年後10年後のシミやしわの原因になるので、早めのエイジングケアが大切です。
紫外線対策の全般については、「紫外線対策こそエイジングケア!日焼けダメージの肌老化を防ぐ対策」でご紹介しています。
紫外線対策は、日焼け止めなどでしっかり対策したうえで、外出後にはアフターケアを行うことが一層大切です。
今回は、エイジングケア化粧品によるお手入れはもちろん、生活習慣の面からも紫外線を浴びてしまった後の、アフターケアやエイジングケアについて取り上げます。また、日焼けによるほてりや炎症を鎮める方法から、将来の肌老化を防ぐ方法までを幅広くご紹介します。
「ほてりや炎症を抑えることだけが紫外線のアフターケア?教えて!」
「紫外線対策って、日焼け止めや衣類などで防止するだけでよいのでは?」
「日焼けや紫外線のアフターケアって何のこと?方法は?」
「どんなアイテムを使えばよいの?化粧品を使うの?」
「紫外線のアフターケアって具体的にどうすればいいの?」
などが気になる方は、ぜひ、この続きをお読みくださいね。
<紫外線のアフターケアに!>
日焼け止め・紫外線のアフターケアならナールスゲン&ビタミンACE配合
<UV化粧下地でできる紫外線対策を!>
<目の紫外線はアフターケアの前に予防が大切!>
*紫外線対策にピッタリの「アイケアメガネ」
*紫外線・近赤外線をカットするアイケアメガネを40代美女が試着
2.紫外線対策の基本
本来は、紫外線のアフターケアが必要のない状態がベストです。
まず、ビフォーケアとして、できることをしっかり行うことが大切です。
また、紫外線のアフターケアの前に、ダメージをしっかり理解しましょう。
1)紫外線のダメージって?
紫外線によるダメージは、お肌の老化である光老化だけではなく、短期的なダメージでは日焼け(サンバーン)やサンタンがあります。
だから、いまでは、紫外線対策がアンチエイジングやエイジングケアに重要であることを誰もが知っています。
紫外線のなかで地上に届くのは、紫外線A波(UVA)と紫外線B波(UVB)です。
これらはどちらもお肌にダメージを与えますが、UVAのダメージはすぐには目立たず、長年の蓄積で、真皮やそのなかの線維芽細胞、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどへの影響がじわじわと忍び寄ってきます。
その結果、気が付いたときには、顔のたるみが原因のエイジングサインであるほうれい線、しわ、たるみ毛穴などが目立ってしまうのです。
これが、UVAの怖さです。
とくに、波長の長いロングUVAは要注意です。
一方、UVBは、肌への作用が強いため、短時間で日焼け(サンバーン)によって炎症反応を起こします。
また、表皮にダメージを与えることで乾燥肌の原因や毛穴の悩みの原因になります。
表皮の顆粒層には、紫外線を反射して散乱させることでダメージを軽減するケラトヒアリン顆粒がありますが、このはたらきも弱くなります。
さらに、メラニンによるしみやそばかすをつくったり、表皮や表皮細胞のDNAを傷つけるなどの大きなダメージを与えます。
だから、皮膚がんはUVBによるダメージも大きいのです。
これは、紫外線が細胞を破壊して免疫を低下させることが原因です。
こうした2つの紫外線ダメージによってお肌の乾燥や老化が進み、お肌のハリやお肌のツヤが失われます。
だから、まず紫外線のアフターケア以前にしっかりブロックすることが大切です。
<UVAとUVBの肌への浸透レベルと肌ダメージの違い>
2)紫外線対策はエイジングケアの基本
シミは美白化粧水などで予防できますが、それは2次的な対策です。
なぜなら、美白は過度にやり過ぎると肌のダメージになるからです。
まずは、日焼け止めなどでできるだけ紫外線を防ぐことが大切です。
なぜなら、紫外線を受けないことが最も重要だからです。
お肌の老化の80%が紫外線の影響といわれています。
だから、紫外線対策はエイジングケアでもっとも大切なのです。
もちろん、紫外線は、年中降り注ぐので、冬も紫外線対策が必要ですし、日焼け止めだけではなく、衣類などファッションによる紫外線対策も必要なのです。
<UVA量、UVB量の月間変動>
こうした紫外線のダメージを考えると、アフターケア以前に紫外線ダメージを受けないように紫外線を防御することが対策の基本です。
紫外線対策や日焼け止めの選び方は次の記事を参考にしてください。
*春の紫外線対策。しっかりブロックして日焼けの無い美肌をキープ!
*夏の紫外線対策はエイジングケアの要!UVカットで美肌キープ
*秋も紫外線対策は大切!斜め横からの光線を日焼け止めでブロック
*日焼け止めの使い分けと選び方は、年齢・季節・利用シーンで!
*日焼け止めは正しい塗り方と使い方が大切!紫外線をカットするコツ
*SPF値だけで決めてはダメ?! UVケアを完璧にする日焼け止め選びとは?
*紫外線によるシミがあると見た目が10歳も老ける!ケアや対策は?
3)紫外線にメリットはないの?
紫外線にはデメリットだけでなく、メリットもあります。
1つは、ビタミンDをつくることです。
ビタミンDには、血中のカルシウム濃度を高めて丈夫な骨の健康を維持するはたらきがあります。
そのほかにも、最近の研究で免疫作用を高めたり、さまざまな病気予防の効果があることがわかっています。
ビタミンDをつくるためには、日光を浴びるのは短時間で、顔と手だけで十分です。
たとえば、5月のような季節の時は、日中に約15分紫外線を浴びれば必要なビタミンD量を得ることができます。
もう1つは、紫外線が皮膚病の治療に使われることです。
尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎、尋常性白斑、円形脱毛症、痒疹などの皮膚の病気では、塗り薬だけでは改善しない場合に紫外線治療(光線療法)といって紫外線が治療に使われます。
このようにメリットもある紫外線ですが、通常は、デメリットのほうが圧倒的に多いので対策が大切です。
<参考記事>
*紫外線治療とは?アトピー性皮膚炎など皮膚の病気に有効な光線療法
3.紫外線による日焼けのアフターケアって?
紫外線をブロックすることが大切なことをおわかりいただけたと思います。
とはいっても、常に紫外線対策が万全という方は少ないのが現実。
そこで、大切なのが紫外線のアフターケアです。
紫外線のアフターケアは2つの面から考える必要があります。
1つは、何らかの理由でうっかり日焼けしてしまったり、日焼け止めを使っていても思った以上に日焼けがひどくなった場合のアフターケア。
そしてもう1つは、紫外線ダメージの意識がない場合の日常的なアフターケアです。
「あれ?ちょっと買い物にでかけただけなのに日焼けしてる?」
「え?洗濯物を干している間にこんなに日焼けが!」
など、夏の快晴のときなどでは、うっかり日焼けをしてしまうことは多くの方に経験があるのではないでしょうか?
このように、日焼けの自覚がある場合には、ほとんどの方は意識して日焼けや紫外線のアフターケアを行いますね。
これは、軽い火傷のケアと同じです。
けれども、日焼けの意識がないと、そもそも紫外線のアフターケアの必要性が理解できませんね。
しかし、先ほどもお伝えしたとおり、日焼けを自覚していなくても紫外線ダメージは蓄積します。
また、どんなに万全に紫外線対策を行っているつもりでも、少しは紫外線ダメージを受けてしまいます。
だから、ここで必要な紫外線のアフターケアは、「お肌の酸化を防ぐエイジングケア」です。
そこで、こうした2つの側面から、次のポイントを実践すればよいのです。
- 紫外線による日焼けの自覚がある場合、火傷(やけど)と考えてそれに応じたアフターケアや治療を取り入れる
- ダメージの自覚がない紫外線のアフターケアは、日常的なのものと考えて、毎日のエイジングケアに組み込む
では、次に、日焼けを癒すための紫外線のアフターケアと日常的な紫外線のアフターケアについてその対策をご紹介します。
4.紫外線による急な日焼けのアフターケア
日焼けをした自覚のある場合には、その日のうちにしっかりとアフターケアを行います。
つまり、火傷(やけど)に準じたスキンケアや治療が必要です。
1)日焼けは火傷(やけど)、だから冷やす
日焼け(サンバーン)は、いわばUVBによる火傷(やけど)です。
だから、少しほてったり、赤味がある場合に必要なのは火傷の対策。
日焼け後は、肌の細胞がダメージを受け、バリア機能も低下した状態です。
まずは、水をかけて冷やす、おしぼりで冷やすなどで日焼けダメージを少しでも鎮めましょう。
水をかける場合やおしぼりを使う場合は、お肌への摩擦や刺激がないように優しく使いましょう。
なお、ほてりが激しい、炎症がひどい、水ぶくれが大きいなどの場合は、医師の診察を受けることをオススメします。
2)しっかり保湿で紫外線ダメージから回復
お肌に赤味が残っていたり、ひりひりする場合は、ワセリンなどの保湿剤配合の軟膏や保湿クリームを使いましょう。
お肌の火照りやひりひりが落ち着いているなら、化粧水や美容液で保湿を行っても大丈夫です。
その場合の製品は、アルコールなどの刺激の強い成分は避けたほうがよいので、ノンアルコール化粧品、アルコールフリー化粧水などがオススメです。
化粧水を使う場合は、ハンドプレスや化粧水パックを行うこともよい方法ですが、正しい使い方で取り入れましょう。
また、紫外線のアフターケアには、セラミド、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなど、刺激性が低く保湿力の高い保湿成分が配合されたエイジングケア化粧品がオススメです。
たとえば、プロテオグリカンは水溶性なので、プロテオグリカン化粧水やプロテオグリカン美容液がおすすめです。
セラミドは油溶性のため、特に保水力の高いヒト型セラミド配合のセラミド美容液やセラミドクリームがおすすめです。
また、フェイスマスクなどでしっかり保湿することもよい方法です。
マスク素材が、バイオセルロースのフェイスマスクは密着力が高いのでオススメです。
もちろん、顔だけではなく手肌も日焼けがある場合は、ハンドクリームなどで保湿しましょう。
ハンドクリームも、紫外線のアフターケアにはエイジングケアハンドクリームを使うことをオススメします。
3)抗炎症作用のある医薬部外品も取り入れる
紫外線のアフターケアでもう1つ大切なことは、炎症を鎮めることです。
炎症を早く鎮めれば、メラニンの生成も少なくなるので、結果的にシミ対策や美白ができるのです。
普通の化粧品で抗炎症作用のある成分が配合されているものを使ってもよいのですが、より効果を発揮できるのは医薬部外品(薬用化粧品)です。
抗炎症成分としては、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルリチン酸2K、アラントイン、プラセンタエキスなどがあります。
また、肝斑の治療に使うm-トラネキサム酸にも炎症を鎮める作用があります。
さらに、ビタミンE(トコフェロール)やトコフェリルリン酸Naは、血行を促進することで、紫外線による炎症や肌荒れを改善するのを助けます。
ほかでは、ヒト幹細胞培養液にもメラニンを抑制するはたらきがあります。
4)水分補給も大切な日焼け後のアフターケア
紫外線に負けないアンチエイジングには水を上手に活かしましょう。
お肌だけでなく、からだへの水分補給も紫外線を浴びた後には必要です。
日焼けのあとは水分も失われているので、お水または白湯を飲みましょう。
汗を多くかいた場合は、スポーツドリンクなどミネラル補給することもオススメです。
外出後に水分をしっかり摂ることも、大切な紫外線のアフターケアなのです。
5.からだのパーツ別の紫外線のアフターケア
顔や手肌以外でも紫外線のアフターケアは大切です。
ここではさまざまなからだのパーツの日焼け後の対策をご紹介します。
1)目の紫外線のアフターケア
①目の紫外線のアフターケアは点眼薬で
目の紫外線は、角膜がダメージを受けたり、白内障や加齢黄斑変性など目の老化につながります。
また、目が紫外線ダメージを受けると脳にメラニンをつくらせるシグナルが届いて、肌のシミやソバカスの原因になります。
だから、目に紫外線を浴びた後は、角膜ダメージを修復するビタミンB2や、角膜にうるおいを与えて保護するコンドロイチンなどの成分を含んだ目薬(点眼薬)を使って、アフターケアを行うことが大切です。
②サングラスで予防することも大切
もっと大切なのは予防対策として、UVカット機能のあるサングラスを使うことです。
近年、紫外線だけでなく、有害光線としてブルーライトや高エネルギー可視光線(HEV)、近赤外線のダメージも注目されています。
紫外線やそのほかの有害光線による目の老化防止のためにも、そんな機能のあるサングラスがおすすめです。
<ブルーライトや近赤外線を防ぐUVカットサングラス>
*透明なクリアレンズで紫外線を99%以上カットできるアイケアメガネ
*目からのウイルス・花粉の侵入、紫外線を99%以上カットできるアイケアメガネ
2)首や肩などの紫外線のアフターケア
首をはじめとするデコルテや肩も紫外線ダメージを受けやすいパーツ。
紫外線のアフターケアをせずにおくと、デコルテにニキビができることも。
また、将来の首のシワの原因に。
首やデコルテの皮膚は繊細なので、ボディではなく顔の一部と考えることが大切。
顔用の化粧水や美容液などで紫外線のアフターケアを行いましょう。
3)髪の紫外線のアフターケア
毛髪や頭皮も紫外線ダメージを受けます。
とくに、春から夏に帽子をかぶり忘れたり、日焼け止めスプレーをしないとダメージは大きくなります。
そのため、毛髪や頭皮も紫外線のアフターケアが大切です。
頭皮はお風呂でシャンプーする前に、絡んでいる髪の毛をほぐすようにやさしくブラッシングすることが大切です。
ブラッシングは、まず絡みやすい毛先から始めて、根本に向かって行います。
シャンプーは優しいタイプのものがおすすめです。
エイジングケアシャンプーや美容院専売のシャンプーなら刺激が少ないのでおすすめです。
また、リンスやコンディショナーも使ってケアしましょう。
最後に、髪を傷めずに乾かすために、タオルドライでしっかり水気をとってから、ドライヤーを使いましょう。
ドライヤーは髪から30cmほど離して、短時間で終えましょう。
毛髪や頭皮の紫外線のアフターケアは、薄毛や抜け毛、フケ予防のために大切なので、春や夏にダメージが大きい場合は、忘れずに実践しましょう。
4)唇の紫外線のアフターケア
唇の皮膚は、とても薄く汗腺も皮脂腺もありません。また、メラノサイト(色素細胞)もありません。
そのため、紫外線ダメージを受けると唇がすぐに乾燥してしまいます。
そして、ケアを怠れば唇の縦ジワが目立つことも。
だから、紫外線のアフターケアとして、外出後には、リップクリームでしっかり保湿することが大切です。
また、入浴中にラップパックを行うことも効果的です。
6.ひどい場合は皮膚科での治療も必要
ヒリヒリと痛みが強かったり、赤みが強いなど、日焼けがひどい場合は、日光皮膚炎になってしまっている可能性があります。
日焼けがひどかったり、日光皮膚炎になると、ターンオーバーが加速して乾燥によるかゆみがでることもあります。
そんな場合は、紫外線のアフターケアを自己判断で行うよりも、皮膚科を受診することをオススメします。
皮膚科では、炎症を鎮めるためにいくつかの治療薬が使われます。
それほど炎症がひどくない場合は、非ステロイドの消炎鎮痛剤の外用薬が使われます。
また、短期的に、ステロイド外用薬が使われることもあります。
7.毎日の紫外線のアフターケアは内側から
ここからは、日焼けを感じるかどうかは別として、紫外線のアフターケアの一環として習慣化したほうがよいポイントをご紹介します。
エイジレスな美肌だけでなく、からだのアンチエイジングにもよい方法です。
1)十分な睡眠で紫外線のアフターケア
眠っている間に分泌がさかんになる成長ホルモンは、日中に受けたダメージを回復させてくれます。
また、紫外線で低下した免疫の回復にもつながります。
だから、日焼けのあるなしにかかわらず、毎日の十分な睡眠が健やかな美肌の源です。
とくに、うっかり日焼けによる紫外線ダメージの回復には、普段より早めにベッドについて、まずは十分な睡眠で活性酸素で疲れたお肌やからだを回復させましょう。
なお、睡眠とお肌の関係についての詳しい情報は、「美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策」をご覧ください。
また、夜、寝る前のエイジングケアやスキンケアについては、「夜の上手なスキンケアとエイジングケアでハリ・ツヤ美肌!」をご覧ください。
2)抗酸化物質を食べ物で摂って紫外線のアフターケア
食べ物による紫外線のアフターケアが可能です。
さらに、健やかなお肌やからだへと回復させるカギとなるのは、色素沈着の原因であるメラニン色素やシミ、しわの原因となる活性酸素を抑える栄養素を含む食品を摂取すること。
たとえば、にんじん、ほうれん草、かぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれるβ―カロテン(体内でビタミンAに変わる)には活性酸素を消すはたらきが。
また、メラニン色素の生成も抑制してくれます。
アボカド、キウイ、アーモンドほか、ナッツ類などに多く含まれるビタミンEも紫外線ケアには必要不可欠な栄養素です。
コラーゲンなどの細胞の破壊を防ぎ、血行をよくすることでターンオーバーを正常にし、メラニン色素の排出を促します。
さらに、抗酸化物質の代表といえばビタミンCですよね。
いちごやアセロラ、オレンジ、グレープフルーツなどの果物のほか、ブロッコリー、ジャガイモ、赤ピーマンやゴーヤなどに多く含まれています。
ただし、グレープフルーツやライム、レモンなど柑橘系の果物は、果物や野菜に含まれる光毒性成分の1つソラレンを含むため、紫外線に当たる前に食べるのは控えましょう。
ビタミンCは、コラーゲンの生成に欠かせないのはもちろんのこと、黒くなったメラニン色素を白色化して、シミを目立たなくしてくれます。
つまり、食事はビタミンエース(A・C・E)がポイントなのです。
ビタミンACE以外でも抗酸化作用のある食べ物があります。
スーパーフードと呼ばれる食べ物やファイトケミカルと呼ばれる、野菜、果物、豆類、芋類、海藻、緑茶やハーブなど、植物性食品の色素や香りなどに含まれる成分も抗酸化力、免疫力の向上に役立つので、紫外線のアフターケアだけでなく健康のためにも日常的に意識して摂りましょう。
ほかにもコーヒーやカカオを多く含むダークチョコレートにもポリフェノールが含まれるので抗酸化力があります。
食べ物とエイジングケアに関しては、「美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで」や「美肌のための食事のとり方とアンチエイジングへの効果は?」も参考にしてください。
また、スーパーフードに関しては、「スーパーフードはアンチエイジング・美容・ダイエットに効果!」を参考にしてください。
3)ミネラルも肌を育てるのに大切
また、ミネラルも紫外線のアフターケアには摂っていただきたい栄養素です。
とくに、亜鉛はターンオーバーを正常化するために大切なミネラルです。
亜鉛を多く含む食べ物は、牡蠣・のり・しじみ・肉・納豆などです。
また、銅はコラーゲンの生成をサポートしたり、抗酸化酵素であるSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)の合成に不可欠なミネラルです。
銅を多く含む食べ物は、フォアグラ、牛レバー、豚レバー、アンコウの肝、牡蠣、しじみなどです。
このように、アンチエイジングを意識した生活習慣も紫外線のアフターケアなのです。
4)コラーゲンやアミノ酸で紫外線のアフターケア?
紫外線に負けない肌をつくるには、アミノ酸やたんぱく質も大切です。
たんぱく質の1つであるコラーゲンペプチドを毎日食べることで免疫によいはたらきがあります。
だから、コラーゲンサプリメントを摂ることで、紫外線ダメージのアフターケアが可能です。
また、コラーゲンに豊富なアミノ酸であるグリシンには、質の高い睡眠をサポートするはたらきや「老化の症状改善にコラーゲンに含まれるグリシンが効果を」で取り上げたとおり、老化を防ぐはたらきがあります。
詳しくは、「コラーゲンの敵!紫外線による光老化から肌を守るコラーゲンペプチド」や「コラーゲンを毎日食べて、紫外線による光老化や肌老化を予防しよう!」をご覧ください。
そんなコラーゲンサプリメントなら、吸収のよいフィッシュコラーゲンがおすすめです。
なかでも、天然魚由来のマリンコラーゲンが特におすすめです。
アミノ酸やたんぱく質を上手に紫外線のアフターケアに活かしましょう。
8.毎日の紫外線のアフターケアやスキンケアはビタミンA・C・E
1)エイジングケア化粧品でビタミンA・C・Eを補給
とはいえ、食べるビタミンA、C、Eは、すぐに皮膚まで届かなかったり、すべてがお肌に使われるわけではありません。
ですので、レジャーやスポーツで紫外線を浴びた後には、ビタミンA、C、Eを配合した化粧品を使うことも大切です。
もちろん、毎日のスキンケアやエイジングケアでビタミンACEの誘導体を取り入れるように習慣化すれば、紫外線のアフターケアにつながります。
最近では、吸収をよくし、安定性や安全性を高めるなど改良がなされた高品質のビタミンA、C、Eの誘導体があり、化粧品に使われるようになってきました。
ビタミンA誘導体、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体の詳しい情報は、下記を参考にしてください。
◎ビタミンA誘導体
ビタミンA誘導体には、ターンオーバーの促進、皮脂分泌抑制、コラーゲン産生などのはたらきがあります。
油溶性のエイジングケア化粧品成分なので主に保湿クリームに配合されます。
◎ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体には、抗酸化、美白、皮脂分泌抑制、コラーゲン産生などのはたらきがあります。
水溶性、油溶性、両親媒性があり、化粧水、美容液、乳液、保湿クリームなどに配合されます。
*水溶性ビタミンC誘導体(VCエチルなど)
*油溶性ビタミンC誘導体(VCIPなど)
*両親媒性3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸(セラミドプロモーター)
◎ビタミンE誘導体
ビタミンE誘導体には、抗酸化、血行促進、肌荒れ防止などのはたらきがあります。
油溶性、両親媒性があり、化粧水、美容液、乳液、保湿クリームなどに配合されます。
2)紫外線のアフターケアに使いたいナールスゲン
京都大学と大阪市立大学で開発されたエイジングケア化粧品成分です。
分子量331ダルトンというとても小さな水溶性の成分で、浸透性が高く、水分を保持することでお肌を保湿するはたらきに加え、次の特徴を持つ成分です。
- お肌のハリや弾力に大切なヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、HSP(ヒートショックプロテイン)47を増やす
- シミ予防に効果がある表皮のHSP(ヒートショックプロテイン)70や抗酸化物質グルタチオンを増やす
- 紫外線ダメージによる光老化を抑える
ナールスゲンとビタミンA、C、Eがすべて配合されたものであればエイジングケアにとっては最強ですね!
紫外線のアフターケアは、すぐに効果がわかるものではありませんが、きっと数年後のお肌にエイジングケアの成果を実感できるはずです。
3)手肌の紫外線のエイジングケア
最近では、手肌用の日焼け止めも市販されていますが、アフターケアも必要です。
さらには、日焼け止め以外でもビフォーケアを行えば手の老化を抑えることができますね。
そんな成分の1つが、ダマスクローズ。
ダマスクローズは、その芳醇な香りで有名ですが、紫外線吸収作用もあるのです。
だから、紫外線のビフォーケアやアフターケアにはダマスクローズ配合のハンドクリームがオススメです。
もちろん、紫外線を防ぐことで手のしわ対策も可能です。
詳しくは、「手のしわ対策はエイジングケアハンドクリームと紫外線対策」をご覧ください。
4)ナールスで紫外線のアフターケアにオススメは?
ナールスブランドのエイジングケア化粧品で紫外線のアフターケアにオススメしたいのは、エイジングケア保湿クリーム「ナールス ユニバ」です。
なぜなら、保湿成分、抗酸化成分、抗炎症成分がバランスよく配合されているからです。
保湿成分としては、3種のヒト型セラミド、シアバター、スクワランなどの高保湿成分を配合しています。
酸化を防ぐ成分としては、ナールスゲン、油溶性ビタミンC誘導体、レチノイン酸トコフェリルを配合しています。
また、抗炎症成分としては、グリチルレチン酸ステアリル、グリチルリチン酸2K、アラントインを配合しています。
このようにナールス ユニバは、3つの側面から紫外線のアフターケアをサポートします。
ナールス ユニバを使った紫外線のアフターケアは、こちらもご参考に!
*50歳になる前に!「希望」が見えるスキンケア物語~10年後、20年後もキレイな素肌でいるために~
9.美白化粧品による紫外線のケア
美白化粧品による紫外線のケアは、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐためのものです。
これは紫外線のアフターケアというよりビフォーケアとして美白化粧品を使うことが多いと思います。
本来は、日焼け止めと衣類などの紫外線対策で紫外線をカットして、美白化粧品や美白化粧水を使わないことが理想です。
なぜなら、美白化粧品はメラニンの生成を抑制することで、シミやそばかすを防ぐのですが、メラニンは、紫外線や刺激からお肌を防御するためにできるもので、必要なものだからです。
だから、メラニンをつくらせないことはある意味、お肌の防御機能を下げることなのです。
つまり、美白を行うより、メラニンができないように紫外線をカットする方が大切なのです。
とはいっても、シミやそばかすを目立たないようにしたいのも女性の本音ですね。
オススメは、比較的、刺激の少ないビタミンC誘導体やプラセンタによる美白です。
なお、美白や美白化粧品については、「美白への過度な期待はお肌をダメに!正しい美白化粧品の選び方の秘密」や「美白化粧水のランキングは不要?選び方と使い方のコツ!」を参考にしてください。
10.クレンジングや洗顔でも紫外線のアフターケア
1)日焼け止めは優しく落とす
日焼け止めは、紫外線吸収剤でも紫外線散乱剤でもある程度は刺激があって、お肌の負担になります。
とくにSPFやPAなどが高い紫外線吸収剤ほど、負担が大きいのが一般的です。
だから、夏に強めの紫外線吸収剤を使った場合は、なるべく早く日焼け止めを落すことも紫外線のアフターケアの1つです。
日焼けによるダメージがある場合、お肌は敏感な状態になっていることも多いので、優しくクレンジングを行いましょう。
クレンジング料は、クレンジングジェルやクレンジングクリームなど摩擦の少ないタイプでアミノ酸系界面活性剤配合の敏感肌でも使えるクレンジング料がおすすめです。
また、ダブル洗顔不要のクレンジング料やマツエクにも使えるクレンジング料がおすすめです。
クレンジング料の使い方のポイントは、次のとおりです。
- クレンジング料を使うときは、卵を割らない程度の優しい力加減で使う
- クレンジング料の使用量を守って使う
- 最初はTゾーン、次にUゾーン、最後に目元や口元などOゾーンのデリケートな部分に使う
- 熱すぎるお湯を使うと乾燥肌の原因になり、冷たすぎる水は油汚れが落ちにくくなるため、すすぐときなどは、人肌程度のぬるま湯を使う
なお、紫外線ダメージがある場合は、メイクそのものを薄めにすることでお肌への負担を減らすことも大切です。
2)クレンジング後の洗顔も優しく
洗顔も紫外線による日焼けのアフターケアに大切です。
日焼けがひどい場合は、洗顔料を使うことを控えて、ぬるま湯だけで行いましょう。
日焼けが軽い場合でも、洗顔料は刺激の少ないアミノ酸系界面活性剤や弱酸性の界面活性剤配合のものがおすすめです。
また、ダブル洗顔も日焼けがある場合は控えたほうがよいでしょう。
このように、優しく正しい洗顔やクレンジングも紫外線のアフターケアの1つなのです。
11.まとめ
紫外線による日焼け後のアフターケアと日常的な紫外線のアフターケアについて幅広くご紹介しました。
いかがでしたか?
エイジングケアには、紫外線のアフターケアも含まれることが、この記事でご理解いただけたのでないでしょうか?
日焼けがひどいなら、まず火傷(やけど)のケアをその日のうちに行いましょう。
一方、肌老化を防ぐには、日焼けが目立たなくても日常的な紫外線のアフターケアが大切です。
そんな紫外線のアフターケアには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEを食事からもエイジングケア化粧品からも取り入れてみましょう。
これらの対策は、長期的に肌老化を防ぐコツです。
この記事「外出時の紫外線による日焼けのアフターケアはビタミンACEで!」を参考に、紫外線による日焼けのアフターケアでエイジレスな美肌をキープしてくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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