若い頃には少なかった肌悩み。
もちろん、ニキビなど思春期特有の肌悩みはあっても、お肌のハリやツヤは十分な10代や20代。
しかし、エイジングにともなう肌悩みは30代、40代と年齢を重ねるごとに増えてきますね。
この記事では、肌悩みに負けずに美肌を目指すエイジングケアのコツを幅広くご紹介します。
- エイジングケアの究極の目標は、肌悩みのない健やかで美しい素肌、つまり美肌をいつまでも保つことです。ぜひ、正しく行いましょう。
- 肌悩みはたくさんありますが、多くの場合、紫外線とお肌の乾燥が関係しています。だから紫外線対策と乾燥肌対策はとても大切です。
- 同じ肌悩みでもそのタイプや種類がたくさんある場合も多いので、しっかりと原因と突き止めて、それぞれに合った対策が必要です。そのために正しい知識を身につけましょう。
- 肌悩みに対するエイジングケア化粧品の役割は、治療ではなくて予防であり、改善のサポートです。症状が進みすぎると、スキンケアやエイジングケアでは改善できないことが増えます。
- どんな肌悩みもスキンケアやエイジングケアだけでなく、生活習慣の改善や食べ物などの対策も一緒に行いましょう。日々の健康とアンチエイジングを意識した生活で予防が可能です。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*乾燥肌の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.エイジングによる肌悩みを解消したいあなたへ
「肌悩みを解消して美肌を目指す!エイジングケアの秘訣とは?」をお届けします。
エイジングケア世代の肌悩みは、しみ、しわ、たるみ、毛穴、ほうれい線、乾燥肌など多岐にわたります。
これらの肌悩みの多くは、肌老化が原因です。
それらの肌悩みを解消したいのは、どんな女性でも同じこと。
「2015年エイジングケアに関するアンケート調査結果!肌悩み1位はたるみ」や「2019年エイジングケアに関するアンケート調査結果」からもそのことがわかります。
ところで、お肌悩みを解消した後のエイジングケアの目標である「健やかで美しいお肌」とはいったいどんなお肌なのでしょうか?
肌悩みのエイジングケア対策を考えるには、まず「健やかで美しいお肌」とは、どんなお肌かを理解することが大切です。
エイジングケア化粧品も「健やかで美しいお肌」をサポートするためにあるのです。
また、お肌の悩みは、お肌の悩み別にいろいろと原因があります。
ほとんどに共通する原因もあれば、個別の原因もあります。
だから、肌悩みは、その原因をしっかり理解することも大切です。
ナールスエイジングケアアカデミーでは、個別の肌悩みの原因と対策について、たくさんの記事を用意しています。
そこで、この記事では、肌悩みを解消した後の「健やかで美しい素肌」とは何か、また、解消したい肌悩みに対するエイジングケアの基本的な考え方や肌悩み別の原因について簡単にご紹介します。
「肌悩みのない健やかで美しい素肌を手に入れたい!」
「そのために、スキンケアやエイジングケアで早く解消したい!」
「肌悩みの原因を知って、早速エイジングケアに取り入れたい!」
「紫外線ダメージが多くの肌悩みの原因って本当?」
「毎日に生活でできる肌悩み対策は?」
などが気になる方は、ぜひ、この記事の続きをお読みください。
<肌悩みのケアができる化粧品>
エイジングによる肌悩みをケアする!
<ナールスのエイジングケア化粧品「トラベルセット」>
<肌悩みを予防してキレイになれる!動画「ナールス60日間美肌プログラム」>
本当にキレイになれる!動画「ナールス60日間美肌プログラム」とは?
2.健やかで美しいお肌とは?
肌悩みの説明の前に、目指すべきお肌についてお話をしておきましょう。
「健やかで美しいお肌」とは、「素肌の質(Quality of Skin)」の高いお肌と考えています。
【Quality of Skinの高い素肌】
これは、もちろん、美肌の条件ですね。
では、ひとつ1つの項目をみていきましょう。
1)キメが細かく整った素肌
皮膚表面の凹凸が少なく、皮丘(ひきゅう)と皮溝(ひこう)が健やかで、すべるような抵抗感のない素肌。
皮溝とは、お肌の表面に走っている溝のことで、その溝に囲まれた三角形などの模様部分を皮丘と呼びます。
お肌のキメ(肌理)は、この皮丘と皮溝の状態できまります。
十分に潤って健やかなお肌の条件の1つは、キメが整っていること。
皮丘と皮溝で形成される模様が規則正しく並んでいれば、スベスベの素肌が実現できます。
2)内側からハリと弾力のある素肌
お肌がふっくらして、しわやたるみがなく、お肌を押すと押し返すほどのハリと弾力のある素肌。
つまり、真皮のコラーゲンやエラスチンが十分な素肌。
線維芽細胞が元気なら、コラーゲンもエラスチンも十分に生み出すことができます。
このコラーゲンとエラスチンは、お互いを補完するような役割があるので、どちらかが欠けてもハリと弾力のある素肌にはなれません。
コラーゲンやエラスチンについては、「コラーゲン化粧品はたくさんあるけどエイジングケアに大切?」や「コラーゲンのエイジングケアとアンチエイジングにおける役割」、「エラスチンのエイジングケア効果と化粧品成分としての役割」をご覧ください。
ほかにも真皮には、ヒアルロン酸やプロテオグリンもあり、これらもみずみずしい肌を支えています。詳しくは、「ヒアルロン酸の保湿効果にはデメリットがあった!その秘密と安全性」や「プロテオグリカンはアンチエイジングやエイジングケアで期待」をご覧ください。
3)健やかな透明感・ツヤのある素肌
血液の循環や細胞の栄養の流れもよく、くすみのない素肌。
血管は、お肌に栄養を運ぶ役割があるので、からだが冷えたり代謝が落ちて冷え性になると、お肌にも悪影響を与えます。
また、リンパ管も、老廃物を排せつするためにしっかりはたらくことで、お肌の代謝がよくなります。
その結果、透明感のあるお肌が手に入るのです。
お肌の透明感については、「透明感のある肌を導くエイジングケアの秘密とは?」をご覧ください。
4)表皮にバリア機能が十分に備わった素肌
皮脂と汗からできた皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質とも十分でかつバランスが取れていて、ターンオーバーも正常な素肌。
加えて、バリア機能がしっかりはたらくことで、お肌の保湿力を保つとともに、外部からの刺激にも強いお肌が手に入ります。
5)乾燥しにくい潤いのある素肌
バリア機能が十分であって、身体が健康であれば、お肌は乾燥にも強く、保湿力のある状態をキープできます。
角質層の水分量が20~30%程度あるお肌が潤いのあるお肌といえます。
つまり、しっかり保湿されたお肌であれば、乾燥肌にはなりにくいのです。
保湿について詳しくは、「お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分」をご覧ください。
エイジングアカデミーでは、以上の5つの条件を満たすお肌を、「健やかで美しいお肌」と考えます。
こんなお肌を手に入れれば、肌悩みなんてないはずですよね。
3.エイジングで増える肌悩みの原因は?
さまざまな肌悩みを持っている方でも、10代や20代は「肌悩みなんてなかった」という方もいるのではないでしょうか?
それは、10代や20代はお肌が本来持っている力を十二分に発揮できていたからです。
しかし、30代になると次のような肌悩みの原因に直面します。
- 加齢
- お肌の菲薄化(ひはくか)
- 紫外線によるダメージ
- 酸化による肌のダメージ
- お肌の乾燥
- 糖化による肌のダメージ
- 女性ホルモンの減少
- 血管やリンパ管の老化
エイジングを重ねるほどこれらのリスクが高くなるので、高齢の方に乾燥肌が多いのです。
ナールスエイジングケアアカデミーを訪れる方の多くは、30代以上のエイジングケア世代の方々だと思います。
20代まではそんなに肌悩みがなかったけれど、今では何らかの肌悩みを持つ方が多いはず。
それは、お察しのとおり、エイジング(加齢)によって、お肌本来が持つ力が少しずつ失われているからです。
お肌本来が持つ力を完全に維持し続けることは不可能ですが、衰える速度をゆるやかにすることは可能です。
それが予防美容やアンチエイジングの発想です。
そして、お肌にはエイジングケアが必要になってくるのです。
4.多くの肌悩みに共通する原因は?
1)紫外線ダメージは多くの肌悩みの原因
加齢によるお肌の老化は誰にでもやってきます。
そして、加齢は誰もがコントロールすることはできません。
では、加齢以外で多くの肌悩みの原因になるものは何でしょうか?
それは、紫外線です。
紫外線は、お肌に活性酸素を発生させ、お肌の乾燥、シミ、シワ、くすみ、たるみ、毛穴などのほぼすべての肌悩みの原因になります。
現在、肌悩みのある方は、過去から現在で、紫外線の悪い影響を受けている可能性が高いのです。
また、紫外線による免疫低下は皮膚がんや感染症の原因になることもあります。
残念ながら、今までのことはなかったことにはなりませんが、これからのエイジングケアを考える上では、真っ先に紫外線対策を考えましょう。
エイジングケアアカデミーでは、紫外線に関する記事をたくさん用意しています。
紫外線の知識や紫外線対策については、下記の記事を参考にしてください。
*光老化とは?紫外線ダメージによる肌老化のメカニズムと対策・治療法
*外出とエイジングケア 日焼けのアフターケアはビタミンACEで!
*紫外線対策はファッションで差がつく!透過率は色・素材で違う
2)肌の保湿能の低下も多くの肌悩みの原因
肌の保湿能の低下もさまざまな肌悩みの原因です。
肌の保湿能とは、皮脂腺から分泌さる皮脂、セラミドやコレステロールなどの角質細胞間脂質、アミノ酸や尿素、PCA-Naからなる天然保湿因子によって担われています。
皮脂膜、角質細胞間脂質、天然保湿因子は保湿の3大因子と呼ばれますが、これらがターンオーバーの正常化とバリア機能を発揮する力が保湿能です。
加齢や外部からの刺激、内部的な要因などで保湿能が低下すれば、ターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下します。
その結果、肌のpHバランスが崩れ、乾燥肌をはじめさまざまな肌悩みの原因となります。
<年齢と角質細胞間脂質の関係>
<年齢と天然保湿因子の関係>
<年齢と皮脂の関係>
保湿能の低下以外には、お肌のエイジングインデックス低下も肌悩みの原因になります。
3)肌の汚れや不要な皮脂
ホコリや皮脂、古い角質などが鼻の毛穴に詰まると毛穴の肌悩みになります。
また、ファンデーションなどのメイクの油分で、汚れのもととなる化学物質が付着し、それをしっかり洗い流さないことも毛穴のトラブルの原因になります。
肌の汚れや不要な皮脂の付着は、皮膚常在菌や顔ダニのバランスを乱すので、ニキビなどの原因にもなります。
5.肌悩みに関係のある季節・からだや顔のパーツ・性別
1)季節と肌悩み
日本は四季があり、また山や海に囲まれています。
肌は気温や湿度の影響を受けるので、季節によって肌悩みの原因が異なります。
<図 夏・冬の角層の水分量の違い(概略図)>
(Kikuchi K, et al. Exog Dermatol 1: 32-38, 2002.より改変引用)
①春の肌悩み
まず、春は過ごしやすい季節ですが、ほこりやPM2.5、花粉が多くそのため花粉皮膚炎のリスクが高くなります。
また、新しい年度を迎えてストレスが増えることもあります。
だから、ストレスによる肌荒れも多い季節です。
<参考記事>
*春の肌トラブルや肌悩みはスキンケア&エイジングケアで解消!
②夏の肌悩み
しかし、エアコンによる乾燥肌のリスクが高い季節です。
また、夏は紫外線が強く、そのダメージで夏老け肌になることも。
<参考記事>
*夏の肌トラブルや肌悩みはスキンケア&エイジングケアで解消!
③秋の肌悩み
秋も春と同じく過ごしやすい季節ですが、夏の疲れが肌に出やすい時期です。
だから、肌疲労によって秋枯れ肌になってしまうこともあります。
また、秋は紫外線が斜めから顔に入ることもあります。そのダメージによって、肌老化が進んでしまうのです。
<参考記事>
④冬の肌悩み
気温、湿度ともに低い冬は、肌の保湿能は低下します。
そのため、冬は乾燥肌になりやすいのです。
また、静電気による肌ダメージがあったり、血行も悪くなるので、顔冷えになることもあります。
<参考記事>
2)からだや顔のパーツと肌悩み
からだや顔のパーツで肌の特性が異なります。また、角質の厚さも違いがあります。そのため、外部からの刺激の受けやすさが変わってくるのです。
また、肌悩みの種類などが違うことがあります。
手肌は、手のひらでは汗腺が多い一方、皮脂腺はありません。手の甲の皮膚の皮下組織は薄くなっています。
顔の中で、Oゾーンと呼ばれる目元や口元は、肌が薄く乾燥しやすいパーツです。
また、Tゾーンは脂性肌に傾きやすく、Uゾーンは乾燥しやすいパーツです。
唇は粘膜に近い性質で乾燥しやすいパーツです。
また、メラノサイトがないのでメラニン色素はありません。
<ひじ・ひざ・かかと・顔の特徴>
<参考記事>
3)性別と肌悩み
男性と女性でも肌の特徴が異なります。
男性は女性と比べ皮脂分泌量が多く、角質層の水分量が少ないことが特徴です。
だから、男性の肌悩みは、テカリや脂性肌が多くなります。
また、男性は、髭剃りによる刺激、紫外線ケアや洗顔への意識の低さも肌悩みの原因になります。
一方、女性は女性ホルモンによる影響を受けやすく、バランスが崩れれば肌悩みの原因になります。
<参考記事>
*メンズ(男性)にもエイジングケアが必要な3つの理由と5つの対策
*『男性のスキンケア』はいまや国際的なビジネスマナー !女性とどう違う?
*「メノポーズ(閉経)週間」だから、女性ホルモンによる肌悩みと体調不良を考えよう
*女性ホルモンのバランスを整えて美肌をキープ!(飯塚美香さん)
6.肌悩み別の原因と対策
ここからは、個別の肌悩みについて簡単に触れていきます。
肌悩みを一覧できるようにしていますが、詳しい対策までは触れていません。
それぞれの肌悩みの原因や、対策の詳しい情報は、各項目でご紹介するナールスエイジングケアアカデミーの記事をご覧ください。
1)乾燥肌
肌悩みで最も多いものであり、紫外線と並んで、多くの肌悩みの原因になります。
乾燥肌は、角質層の皮脂量も水分量も少ない状態のお肌の状態や肌質です。
乾燥肌には、大気などの外的要因と加齢やホルモンバランスといった内的な要因があります。
また、摩擦や刺激の大きいクレンジングや洗顔なども乾燥肌の原因です。
乾燥肌がひどいとかゆみもでますし、皮脂欠乏性湿疹(皮脂欠乏性皮膚炎)や老人性乾皮症、乾燥性皮膚炎もお肌の乾燥が原因です。
乾燥肌の原因については、「乾燥肌とは?原因は12の要素!メカニズムを知ることで対策」
乾燥肌の対策としては、何はさておき「保湿」することが最も大切です。
保湿はスキンケアやエイジングケア化粧品だけでなく、さまざまな観点から考えることが必要です。
乾燥肌の対策は、「乾燥肌の予防や改善対策は正しいエイジングケアが大切!」や「乾燥肌のスキンケアは、優しい洗顔・クレンジングと保湿!」をご覧ください。
乾燥肌が改善できれば、肌荒れほか、多くの肌悩みの解決・解消につながります。
乾燥肌の方はもちろん、乾燥肌になっていない方もしっかり予防しましょう。
2)インナードライ肌
最近、肌悩みの1つとしてよく聞くのが「インナードライ肌」です。
お肌の表面はテカっているのに、お肌の内部は乾燥している状態です。
インナードライ肌は乾燥肌の1種ですが、お肌が自分の力で乾燥を改善しようとして、一生懸命に皮脂を分泌させている状態です。
ですから、乾燥肌を解消することでインナードライ肌も改善するのです。
ただし、保湿をはじめてもしばらくテカリがあるので、この肌悩みの対策には少し工夫が必要です。
インナードライ肌の対策は、「インナードライ肌の予防と改善の対策はエイジングケアで!」をご覧ください。
3)敏感肌
敏感肌も、ここ数年の間にとても増えてきている肌悩みの1つです。
その名の通り、お肌が敏感になっているため、ちょっとした刺激にも反応し、お肌が赤くなったりヒリヒリしたりするやっかいな肌悩みです。
季節の変わり目で起こる「ゆらぎ肌」も一時的にお肌が敏感になっている症状です。
敏感肌の主な原因は、乾燥などによるバリア機能の低下です。
この肌悩みも乾燥が関係しているのです。
敏感肌自体は、病気ではありませんが、アトピー素因を持つ場合にもなりやすい傾向があります。
なぜなら、アトピー素因を持つ人は、セラミドやNMF(天然保湿因子)が少なく、お肌のバリア機能が低下している場合があるからです。
これがアトピー性皮膚炎の症状が悪化する原因の1つです。
敏感肌の詳しい情報は、「敏感肌を改善!症状・原因と10のエイジングケア対策のコツ」や「乾燥性敏感肌ってどんな肌質?原因と改善の対策」をご覧ください。
4)しわ
しわは、昔からよくある肌悩みです。
しわには、「小じわ」、「真皮じわ」、「表情じわ」の3つがあり、それぞれしわの原因が異なります。
小じわ:乾燥が原因
真皮じわ:真皮の衰えによるコラーゲンやエラスチンの減少が原因
表情じわ:表情のクセが原因
それぞれの原因からおわかりのように、「小じわ」以外は、エイジングケア化粧品だけで解消するのは難しいのが本当のところです。
そんなしわ対策の詳しい情報は、「しわを取る、消す対策は本気で!10の改善法と7の美容医療」をご覧ください。
また、顔のしわ以外でもしわはいろんなパーツにできます。
そんなしわの肌悩みは、次の記事も参考にしてください。
*おでこ(額)のしわを消す!7つの原因と予防・改善のための全対策
*眉間のしわを消したい!4つの原因と予防・改善の対策総ざらい
*唇の縦のシワの7つの原因は?改善・解消のためのエイジングケア
5)たるみ
お肌のたるみは、数ある肌悩みの中でとてもやっかいなものです。
なぜなら、エイジングケア化粧品で解消することが難しいから。
お肌のたるみの原因は、真皮の衰えに加え、表情筋の衰えと皮下脂肪の衰え・肥大化によるものです。
これらは、化粧品でケアする範囲を超えています。
たるみは「予防」がとても大切な肌悩みなのです。
顔のたるみによる肌悩みには、ゴルゴラインやマリオネットライン、たるみによるしわがあります。
たるみ全体の詳しい情報は、「顔のたるみの症状と原因から予防のエイジングケアと改善対策」をご覧ください。
また、たるみにはさまざまな部位でのたるみがありますが、特に老け顔をもたらすのがまぶたや目の下のたるみです。
まぶたや目の下のたるみについては、「まぶたのたるみやしわの3つの原因を避ける予防・改善の対策の全て!」や「目の下のたるみの予防と改善・解消!全てが学べる7つのポイント」をご覧ください。
さらに、おでこのたるみやしわの原因になる頭皮のたるみも、知っておきたい肌悩みの1つです。
頭皮のたるみについては、「頭皮のたるみで、ほうれい線に!予防と改善のエイジングケア」をご覧ください。
<参考記事>
*注目の新発見!コラーゲンの「カルバミル化」は顔たるみの原因
*角層細胞が顔のたるみ、シワの形を決めていることがわかった!
*近赤外線でたるみやほうれい線など肌老化!紫外線より怖い有害光線
6)ほうれい線
ほうれい線が目立つと年齢が5歳以上も上に見られるそうです。
いつの時代になってもほうれい線は、エイジングケア世代の肌悩みの代表格です。
そんなほうれい線にも、原因がたくさんあります。
軽いものは、乾燥が原因ですが、ホンモノのほうれい線はお肌のたるみが原因です。
また、急激なダイエットや悪い姿勢を続けることで目立ってしまうこともあります。
そんなほうれい線の原因と対策は、「ほうれい線の原因と10代、20代、30代、40代、50代の特徴」や「ほうれい線を消す、改善するための対策がすべてわかる!」をご覧ください。
7)毛穴
毛穴は、「詰まり毛穴」、「黒ずみ毛穴」、「開き毛穴」、「たるみ毛穴」、「乾燥毛穴」、「メラニン毛穴」など、状態によってさまざまな呼び名がある肌悩みです。
その原因も皮脂の過剰分泌や、酸化、角栓、たるみ、乾燥、紫外線と多岐にわたります。
そのため、しっかりと原因を理解し、それに応じた対策が必要な肌悩みです。
毛穴の肌悩み中でも、エイジングが原因でやっかいなものは「たるみ毛穴」です。
毛穴全体については、「毛穴ケアで黒ずみや開きをなくす!?目立つ毛穴の原因と対策」をご覧ください。
また、皮脂や角栓が原因の毛穴は、「いちご鼻の原因と正しい治し方。噂の改善対策を検証する!」をご覧ください。
たるみ毛穴については、「たるみ毛穴を改善するエイジングケア!原因・症状と10の対策」をご覧ください。
8)くすみ
くすみは、「しわ」や「たるみ」に比べればそれほど多い肌悩みではありません。
しかし、お肌がパッとしないので、なんとなく気持ちもどんより…。
そんなくすみの原因は、血行不良、メラニン、乾燥、ターンオーバーの乱れ、糖化などさまざまです。
さらには、毛穴の汚れもくすみの原因になることがあります。
中でもやっかいなのは、糖化やカルボニル化が原因となる黄ぐすみです。
そんなくすみの原因と対策は、「肌のくすみの原因と改善・解消の7つのエイジングケア対策!」をご覧ください。
9)目の下のくま
目の下のくまは、疲れた印象を与えてしまう肌悩みですよね。
そんな目の下のくまは、「青ぐま」、「茶ぐま」、「黒くま」、「赤くま」の4種類。
原因は、順番に、血行不良、メラニン、たるみ、目の疲れなど。
目の下のお肌は、薄くて乾燥しやすいことからさまざまなトラブルが出現します。
目の下のくまは皮膚が薄いために目立ってしまう肌悩みです。
そんな目の下のくまの対策は、「目の下のくま(クマ)の原因・種類と解消のエイジングケア」をご覧ください。
10)しみ
肌悩みで「しみ」といえば紫外線によるダメージと多くの方が認識されていると思います。
その通り、しみの多くは紫外線によるメラニンが原因です。
といっても、しみもたくさん種類がありますし、紫外線以外が原因のしみもあるのです。
しみは、大きく分けると「老人性色素斑」、「脂漏性角化症」、「対称性真皮メラノサイトーシス(ADM)」、「炎症性色素沈着」、「そばかす(雀卵斑)」、「肝斑」の6つがあります。
このうち、「炎症性色素沈着」以外は紫外線が影響しているしみです。
炎症性色素沈着は、ニキビ跡や肌荒れからしみへと変化してしまったものです。
しみの詳しい情報は、「シミを消す対策は、美白だけに頼らない紫外線対策と美容医療」をご覧ください。
11)大人ニキビ
大人ニキビは、その名のとおりで思春期を超えて成人になってからのニキビの肌悩み。
だから、思春期のニキビとは原因が少し違います。
実は、大人ニキビの原因は、はっきりとしたことがわかっていません。
お肌の乾燥、ストレス、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れなどが関係しているのですが、その原因が特定できているわけではないのです。
ただ、最終的には皮膚常在菌の1つであるアクネ菌が増殖してしまうと炎症を起こし、重症化することで大きなトラブルになってしまうやっかいな肌悩みです。
そんな大人ニキビについては、「大人ニキビの改善に酵素洗顔は使って良いの?悪いの?使い方のコツ!」をご覧ください。
12)手荒れ
手荒れは、水を扱う職業や、主婦に多い肌悩みです。
特に、乾燥の季節になると多くなる肌悩みですよね。
手荒れは、手湿疹、主婦湿疹、進行性指掌角皮症(しんこうせいししょうかくひしょう)と呼ばれることがあります。
手荒れの原因は、多くの場合、乾燥と手に対にする接触性の刺激が強いことです。
手は顔などに比べて、皮膚が厚く刺激に強いのですが、そのために酷使してしまうことが多いのです。
手荒れを放置すると、ひび割れやあかぎれになってしまいます。
そんな手荒れの原因と対策については、「手荒れ予防の改善の対策とは?丸わかり!ハンドケア」をご覧ください。
また、手や手肌もエイジングケアをしなければ、手のシミやしわができてしまいます。
そんな手肌のエイジングケアのためのハンドクリームの選び方は、「ハンドクリームのランキングでは明かされない選び方と使い方」や「手のしわ対策はエイジングケアハンドクリームと紫外線対策」をご覧ください。
13)薄毛
髪の毛の悩みといえば、かつては男性の悩みでした。
しかし、最近では薄毛で悩む女性も増えています。
薄毛や抜け毛で悩みをもつ日本人女性は推定で1000万人を超えるといわれており、女性の約10人に1人が悩んでいることになります。
薄毛で悩んでいる女性がこんなに多いので、薄毛も肌悩みの1つとしてあげてみました。
そんな薄毛の原因は、睡眠不足やストレスによって成長ホルモンの分泌量が減ってしまうことや、過度なダイエットによる栄養不足などです。
また、頭皮の衰えも薄毛の進行の要素になってしまいます。
そんな女性の薄毛については、「女性の薄毛。原因と予防や改善の対策から治療まで!」をご覧ください。
14)デコルテの肌悩み
デコルテは、その美しさが顔の印象を左右するともいわれていることから、最近では意識する方が増えてきました。
とはいっても、デコルテが肌悩みの1つといってもピンとくる方は少ないのではないでしょうか?
デコルテは、ケアが不十分だったり、紫外線対策をしていないと、首のしわやしみなど顔と同じ肌悩みに直面してしまうリスクもあるのです。
だから、デコルテもしっかりエイジングケアを心掛けましょう。デコルテのケアについては、「デコルテのケアなら、効果的な化粧品で魅せる素肌へ導く」をご覧ください。
また、20代を過ぎてからデコルテにニキビができてしまうこともあります。
そんなデコルテのニキビについては、「デコルテのニキビの予防と改善対策はエイジングケアも意識!」をご覧ください。
15)ひじ・ひざ・かかとの肌悩み
ひじ・ひざ・かかとは、顔の皮膚の構造との特徴の違いから、角質肥厚や黒ずみなどの肌悩みが目立ちやすいパーツです。
そんなひじ・ひざ・かかとの肌悩みについては、「ひじ・ひざ・かかとの黒ずみと乾燥とエイジングケアの秘密」や「かかとのエイジングケアは保湿!ガサガサから美しいかかとへ」をご覧ください。
16)顔のむくみ
むくみとは、血液中の水分が血管の中から外ににじみ出し、皮下組織(皮膚の下部)に溜まった状態のことです。
むくみは、医学的な用語では、「浮腫(ふしゅ)」といいます。
そんなむくみは、顔でも起こります。
ただ、残念ながらむくみは、エイジングケア化粧品でも改善しません。
むくみの予防や改善のためには、水分排出を促す食品の摂取や、血液循環をよくする日常生活の工夫が大切です。
顔のむくみについては、「顔のむくみの原因と解消のためのエイジングケアの秘密」をご覧ください。
17)日焼け
日焼けにはサンバーンとサンタンがあります。
サンバーンはUVBが原因です。サンタンは、UVAとUVB、さらにブルーライトなどの可視光線が原因です。
サンバーンになると、紫外線を浴びた1時間後から数時間後に皮膚が赤くなります。
サンバーンは日光皮膚炎とも呼ばれます。ひどい場合は、皮膚科で治療をすることが必要になります。
サンタンは、メラニン色素が増えることで肌が黒くなる日焼けです。
即時黒化、持続型即時黒化、遅延型黒化の3種類があります。
サンバーンもサンタンも予防のためには、紫外線をブロックすることが大切です。
日焼け止め、帽子や衣類などのファッションでしっかり紫外線対策をしましょう。
うっかり日焼けをしてサンバーンになった場合は、すぐにアフターケアをすることが大切です。
火照った肌を冷やしたり、グリチルリチン酸2Kなどの抗炎症成分配合の薬用化粧品を使いましょう。
美白化粧品を使うことでサンタンやシミ・そばかすの予防が可能です。
また、日焼けのアフターケアには抗酸化作用のあるエイジングケア化粧品を使ったり、酸化を防ぐ食べ物を摂ることもおすすめです。
<参考記事>
*日焼け止めの使い分けと選び方は、年齢・季節・利用シーンで!
*日焼け止めは正しい塗り方と使い方が大切!紫外線をカットするコツ
*紫外線ブロックの指標SPFとPAを知って正しく日焼け止めを選ぼう!
7.肌悩みに対するエイジングケア化粧品の役割
1)肌悩みに対するエイジングケア化粧品の役割
さまざまな肌悩みについてまとめてきましたが、これらの肌悩みに対するエイジングケア化粧品の役割とはどのようなものでしょうか?
残念ながら、いくつかの肌悩みにはエイジングケア化粧品が役立たないケースもあります。
また、どんな肌悩みであっても、エイジングケア化粧品は、それを「治療」するものではありません。
なぜなら、治療をするのは薬(医薬品)の役割であって、化粧品の役割はあくまでケアすることだからです。
最近では、機能性の高いエイジングケア化粧品成分が開発され、エイジングケア化粧品もどんどん進化しています。
とはいっても化粧品は化粧品です。
あくまでもケアのために使うもので、予防的な意味合いが強いということを理解しておきましょう。
だから、肌悩みの解消をエイジングケア化粧品にゆだねるのではなく、生活習慣なども改善しつつ、トータル的なアプローチで取り組みましょう。
2)肌悩みを解消するエイジングケア化粧品の選び方
肌悩みを解消するためのエイジングケア化粧品は、それぞれの肌悩みに合う成分を配合しているもの、また年齢に合ったものを選ぶことが大切です。
①肌の保湿能をサポートする成分
多くの肌悩みは乾燥肌が関係している場合が多いので、まずは保湿成分に着目しましょう。
天然保湿因子の不足を補うのは、アミノ酸やナールスゲンなどのアミノ酸誘導体、グリセリンなど水分を吸着する成分です。
また、コラーゲン、プロテオグリカン、ヒアルロン酸などの水分を抱え込む成分もおすすめです。
これらは、水溶性成分でヒューメクタントと呼ばれます。
角質細胞間脂質の不足を補うのは、セラミドやコレステロール、フィトスフィンゴシンなどです。
中でも、ヒト型セラミドがおすすめです。
また、ナイアシンアミドや3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸(セラミドプロモーター)など、セラミドを増やす成分もおすすめです。
皮脂膜の不足を補うのは、ワセリンやスクワランなどの炭化水素、シアバター、ホホバオイルなどの美容オイルです。
これらは油溶性成分でエモリエント成分と呼ばれます。
②刺激成分を避ける
肌悩みのある場合は、アルコール(エタノール)やPG、合成着色料、合成香料など刺激がある可能性の成分を避けることがおすすめです。
ノンアルコール化粧品などの敏感肌用化粧品を使いましょう。
そんなエイジングケア化粧品の選び方は、次の記事も参考にしてください。
*60代・70代も大切!エイジングケア化粧品の選び方と使い方
<参考記事>
8.肌悩みの予防や改善は毎日の生活から
肌悩みの予防や改善のためには、健康やアンチエイジングを意識した生活習慣が大切です。
それはバランスの良い食生活、適度な運動、質の高い睡眠、過度なストレスがない毎日、喫煙習慣がないことなどです。
スキンケアやエイジングケアも大切ですが、根本的に肌悩みを予防・解消するためには、これらの生活習慣が大切です。
<参考記事>
*美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策
9.まとめ
肌悩みについて、エイジングケアアカデミー内の記事からピックアップしてまとめ的にご紹介してきました。
肌悩みに共通する大きな原因が紫外線や乾燥であることをご理解いただけましたでしょうか?
エイジングケアの役割は、年齢に応じてこれらの肌悩みの改善を目指すことです。
その結果、「いつまでも健やかで美しいお肌」が手に入れば嬉しいですよね。
エイジングケアの究極の目標は、この「いつまでも健やかで美しいお肌」を手に入れることで、エイジングケア化粧品はその目標をサポートする役割にあります。
しかし、エイジングケア化粧品だけではお肌の悩みを完全に解決し、「いつまでも健やかで美しいお肌」を手に入れるのは不可能です。
スキンケアだけでなく心身全体の健康を考え、実践することが大切で、バランスのよい食事、適度な運動、十分な睡眠といった質の高い日常生活を基本として、理になかったエイジングケアを実践しましょう。
この記事「肌悩みを解消して美肌を目指す!エイジングケアの秘訣とは?」が、エイジングケア世代の皆様の肌悩み解消にお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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