顔のくすみは何が原因かよくわからない肌悩みではないでしょうか?
実は、一言でくすみといっても、いくつかの原因があってその種類が異なります。
だから症状や原因を見誤ると改善のためにしているはずのスキンケアや対策で失敗してしまうことも。
この記事では、そんな肌のくすみの改善・解消の7つのエイジングケア対策をご紹介します。
- お肌がくすんでいると、全体的な印象も暗くなるので早く改善をしましょう。また、顔のくすみを放置していると、その他のエイジングサインにつながっていく可能性があります。
- 顔のくすみには、夕方だけ目立つタイプもあります。夏の季節にエアコンなどでお肌が乾燥することが原因の1つです。
- 顔のくすみの原因はさまざまなため、原因に合ったケアや対策が必要です。まずはしっかり原因を見極めましょう。
- エイジングケア化粧品は、くすみの原因にアプローチできる成分が含まれるものを使うと改善に効果的です。上手に選びましょう。
- 紫外線予防や食事の見直し、運動など、日常生活で出来ることで、からだの内側からもくすみの予防や改善ができます。また、お肌のターンオーバーに欠かせない「良質な睡眠をとる」こともくすみ対策にとても大切です。対策はトータルで考えましょう。
- くすみを改善・解消するには、美容医療を使うのも一つの手段です。どうしてもスキンケアでうまくいかない場合は、専門クリニックの受診を検討することも選択肢の1つです。
- メイクによる対策も選択肢の1つです。くすみのメイクによるカバーは、タイプ別に使うコントロールカラーが違います。
化粧品成分上級スペシャリスト&京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
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*血行不良等のくすみの原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
*過剰な角質等のくすみの原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.くすみでお悩みのあなたへ
「顔の肌のくすみの原因と改善・解消の7つのエイジングケア対策!」をお届けします。
20代の頃は気にならなかったのに、30代、40代、50代と年齢を重ねるうち、実感し始める顔のお肌のくすみ。
顔色が悪い、疲れて見えるなど、お顔全体の印象を悪くし、実年齢より老けて見える原因にもなるので、エイジングケア世代にとっては悩みの種といえますね。
また、ひと口にくすみといっても、原因によって種類・タイプはさまざま。
原因が複数重なっている場合もあって、なかなか改善・解消しない場合もあります。
しかし、基本的には様々なタイプの原因があり、タイプに合わせた解消・改善方法、スキンケアやエイジングケアの方法があります。
この記事では、そんな顔のくすみの原因から症状、種類から改善のためのスキンケアやエイジングケアまで幅広くご紹介します。また、気をつけるべき日常生活から美容医療による治療法もご紹介します。
年齢のせいとあきらめる前に、正しいくすみの知識をもって、エイジングケア化粧品や日常生活の見直しで、予防や改善を目指しましょう!
「私の顔のくすみって、原因は何?教えて!」
「くすみの種類ってどんなものがあるの?」
「そんなくすみの解消や改善のためのスキンケア、エイジングケアは?」
「肌のくすみを予防するための日々の生活って?」
「美容クリニックでも治療してくれるの?」
「今は時間がないので、メイクでくすみをカバーしたい!」
などとお考えの方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。
また、動画でくすみのケアを理解したい方は、「くすみのエイジングケア方法は?動画でワンポイントエイジングケア」をご覧ください。
先に、肌の老化によるくすみを改善・解消するエイジングケアを考えたい方は、
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2.くすみがあるお肌とは?
くすみは、顔や身体だけではなく、ボディのさまざまなパーツでも目立つことがあります。
また、唇がくすむことも。そんな場合は、唇のエイジングケアも大切です。
しかし、ここでは、顔のくすみに絞ってお話を進めます。
唇のエイジングケアについては、「唇の乾燥が老化を!原因と改善のためのエイジングケア対策」をご覧ください。
1)顔のくすみとは?
顔の肌のくすみとは、お肌が本来持っている透明感やうるおい、キメ(肌理)細かさ、明るさが失われ、顔全体がだんだんと暗く見えるようになるお肌の状態をいいます。
お肌がくすんでいるということは、何らかの原因でお肌にトラブルが起こっているということ。
そのままにしていると、ほかのエイジングサインにつながることもあるので、注意が必要です。
また、くすみは他の肌トラブルとは違い、自分では自覚しにくいことも。
たとえば、次のような症状が当てはまるようなら、肌のくすみがすでに現れている場合もあります。
日頃から、鏡でセルフチェックすることも、くすみのエイジングケアのポイントですね。
くすみのなかでも多いのは、ターンオーバーの遅れや乾燥などによって古い角質が溜まり、お肌のキメ(肌理)が乱れているタイプです。
くすみは、顔全体、目の周り、小鼻の周り、頬の高いところなどで目立ちます。
2)くすみと目の下のクマの関係
これからくすみの原因や対策についてご紹介しますが、その前に、間違いやすい「目の下のクマ」との関係について知っておきましょう。
目の下のクマについては、「目の下のくま(クマ)の原因・種類と解消ためのエイジングケア」で詳しく解説していますが、青クマ、茶クマ、黒クマ、赤クマの4種があります。
顔全体で目立つくすみと目の下で目立つクマは、分けて考えられますが、原因を考えれば同じ場合もあるのです。
青クマや赤クマは、血行不良が、茶クマはメラニンが、黒クマはたるみが原因です。
実は、これらの目の下のクマの原因は、ほぼくすみと重なるのです。
くすみのケアは、同じ原因である目の下のクマのケアにも有効なのです。
多くの肌悩みは、その呼び方や症状は違っても、原因が共通していますから、上手なスキンケアで複数の肌悩みを解決することも可能なのです。
3.肌のくすみの原因と9つの種類・タイプ
肌のくすみには、以下の種類・タイプがあり、それぞれに特有の原因や特徴があります。
1)血行不良が原因のくすみ
疲れやストレス、運動不足、睡眠不足や冷え症・顔冷えが原因で、血液の流れが滞ると、お肌の組織や細胞に十分な栄養が届かなくなります。
また、リンパの流れも悪くなって、老廃物の排出がうまくできない状態に。
血行不良とリンパの流れの悪化は、顔のむくみをもたらしたり、お肌のターンオーバーを乱します。
その結果、お肌の赤みが失われ、顔全体が暗く見えてしまうことになるくすみがこのタイプ。
同時にシミが目立つこともあり、エイジングケア世代に多いくすみの1つです。
このくすみを青クスミと呼ぶこともあります。
目の下の青くまも、同じ原因で起こります。
◎血行不良が原因のくすみ(青クスミ)の方の傾向
- お肌が青く暗い(青白い)印象がある
- 冷え性の傾向があり、手足が冷たい
- 疲れやすい
- むくみやすい
目の下の青くまが同時に起こることも
<参考記事>
2)メラニン色素が原因のくすみ
エイジングケアの大敵、紫外線によってシミと同様のメカニズムでできるのがこのタイプのくすみ。
紫外線からのダメージを受けると、お肌を守るために表皮の基底層にあるメラノサイトでメラニン色素がつくられます。
通常は、素肌が健康であればターンオーバーによって古い角質とともにメラニンも排出されますが、過剰につくられてしまうとそのまま色素沈着し、シミやくすみを引き起こします。
また、肌を脅かすような何らかの刺激やターンオーバーの遅れがある場合もメラニン色素の排せつが遅れ、くすみの原因になることもあります。
◎メラニン色素が原因のくすみの方の傾向
- 茶色またはこげ茶色のくすみ
- 紫外線を浴びることが多い
- お肌をよくこする、さわる
- 角質がごわごわしている
夕方だけくすみが起こる
3)乾燥によるくすみ
乾燥肌対策は、エイジングケアの基本ですが、くすみにも乾燥肌が原因のものが多いです。
お肌が十分にうるおっていれば、キメが整い、お肌の表面は均等に光を反射して美しく見えます。
この状態のお肌が、透明感のあるお肌であり、ツヤのあるお肌です。
しかし、乾燥肌によってキメが乱れると、肌表面に凹凸をつくり、それが影になって暗く見えてしまいます。
特に、冬場は乾燥肌になる場合も多く、冬だけくすんでしまう場合は、乾燥肌が原因であることも多いのです。
最近では、夏のエアコンによって夕方になってからお肌が乾燥し、夕方だけくすみが目立つ場合もあります。
肌が乾燥しやすい方は、注意が必要です。
もちろん、敏感肌の方も乾燥によるくすみが目立ちやすいので要注意です。
◎乾燥が原因のくすみの方の傾向
なお、乾燥肌は多くの肌悩みの原因です。
<参考記事>
4)ターンオーバーの乱れが原因のくすみ
ターンオーバーの正常化も大切なエイジングケアの1つ。
加齢をはじめ、乾燥や生活習慣の乱れなどにより、お肌のターンオーバーが正しく行なわれなくなると、古い角質がはがれず肌表面に残り、いわゆる角質肥厚の状態になることもあります。
すると、お肌がごわつき、褐色がかった灰色にくすんで見えてきます。
一方、ターンオーバーが過度に促進した状態では、未熟な角質層が表皮に上がってきます。
この未熟な角質層はキメが乱れる原因となり、その結果、くすみになってしまうことがあります。
また、ターンオーバーの乱れによるくすみは、乾燥肌や紫外線、血行不良なども原因となって起こります。
そのため、今まで挙げた3つのタイプのくすみと同じ症状が同時に起こることも多いのです。
◎ターンオーバーの乱れが原因のくすみの方の傾向
<ターンオーバーが遅い場合>
- ファンデーションのノリが悪い
- お肌が灰色に見える
お肌がカサカサを通り越して、ゴワゴワ感がある
<ターンオーバーが早い場合>
- お肌が敏感になっている
- 脂性肌でなかったのに、皮脂が増えている
角栓が目立ってきた
5)毛穴の汚れが原因のくすみ
毛穴の汚れの原因は実はさまざまです。
毛穴は、黒ずみ、開き、詰まりなどさまざまな状態があり、いちご鼻になってしまうこともあります。
そんな毛穴の汚れの多くは、皮脂の過剰分泌やクレンジングや洗顔でメイク落としが不十分な場合で起こります。
特に、脂性肌の方は、十分な洗顔をしない場合に毛穴のトラブルからくすみになりやすいので、注意が必要です。
また、角栓が目立った場合も、お肌がくすんで見えることも。
ホコリや皮脂、古い角質などが毛穴に詰まると、角栓になります。
こうした汚れは、肌が酸化して過酸化脂質ができることで、黒くなり、顔全体が暗くくすんで見えるようになります。
◎毛穴が原因のくすみの方の傾向
- 毛穴が目立っている
- メイクを落とさないで眠ってしまうことがある
- 敏感肌、インナードライ肌の傾向
- 角栓を毛穴パックやスクラブ入り洗顔料で取っている
角栓を毎日、除去している
6)糖化が原因のくすみ
エイジングケア世代の女性の敵として、最近注目されている糖化。
実は、からだの中だけではなく、肌も糖化します。
体内の糖質がたんぱく質と結びつくことによってAGEs(最終糖化生成物)という物質になり、からだのさまざまな部分にダメージを与えてしまいます。
糖尿病や動脈硬化などを引き起こすことでも知られ、お肌においてはコラーゲンやエラスチンを硬化させ、お肌を老化に導くエイジングケアの大敵。
また、AGEsそのものが黄褐色を帯びているため、黄ぐすみや茶ぐすみの原因になっています。
さらに、最近では、肌のたんぱく質であるコラーゲンやエラスチンと脂質の分解物の結合によって起こる「カルボニル化」も黄ぐすみの原因であることがわかってきました。
カルボニル化は、たんぱく質を変質させ、お肌に黄色っぽいくすみをもたらすのです。
これは、紫外線ダメージなどで肌の皮脂が過酸化脂質となり、それがコラーゲンやエラスチンと結びついて起こるのです。
<参考記事>
◎糖化が原因のくすみの方の傾向
- お肌は黄色っぽいまたは茶色っぽい
- お肌のハリや弾力もなくなってきた
- スイーツをよく食べる
- 油っこい食べ物が好き
血糖値が高い
※糖化の予防の詳しい情報は、こちらをご覧ください。
7)肌老化が原因のくすみ
加齢をはじめ、お肌の菲薄化(ひはくか)、紫外線によるダメージ、酸化による肌のダメージ、お肌の乾燥、糖化による肌のダメージ、女性ホルモンの減少、血管やリンパ管の老化などいくつかの原因でお肌の老化が起こります。
お肌が老化すると真皮の線維芽細胞が衰え、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンが減ってしまいます。
さらに、ターンオーバーの期間も長くなってしまいます。
その結果、お肌の角質は厚くなるのです。
実は、加齢とともに角質の水分蒸散量(TEWL:transepidermal water loss)が、減ることがわかっています。
本来、水分蒸散量が低いことはよいことなのですが、加齢によってこの傾向がおこるのは、角質肥厚による影響が大きいのです。
文字通り、年齢が上がって、面の皮が厚くなっているのです。
これが原因となって、くすみが目立ってしまいます。
◎肌老化が原因のくすみの方の傾向
- 40歳以上
- お肌のハリや弾力がなくなってきた
- ほうれい線、しわ、たるみ毛穴なども目立ってきた
- 顔やからだのたるみが目立ってきた
ほてりなどの更年期障害を感じることが増えてきた
8)喫煙は、もう1つのくすみの原因
タバコは、毛細血管を収縮させお肌に酸素や栄養素を行きわたらせない原因になります。
また、体内のビタミンCを大量に消費することで抗酸化力を減らしてしまいます。
その結果、お肌を酸化させて老化の大きな原因となるのです。
つまり、喫煙は、しわ、ほうれい線、たるみ毛穴などのエイジングサインやくすみの原因にもなるのです。
9)最新トピックス!隠れ角栓もくすみの原因
花王独自の研究で、角栓は鼻だけでなく頰やおでこなど顏全体にあることがわかりました。
しかも、年齢を重ねるほどその数が多くなるという新知見が明らかにされました。
これは、隠れ角栓と呼ばれますが、頬でくすみが目立つ原因の1つであることがわかりました。
<参照元>
*鼻の頭だけじゃなかった?花王独自の解析からわかった角栓の真実(花王)
4.タイプ別肌のくすみのお手入れ・ケア方法
くすみの原因と傾向を見てきましたが、多くは、基礎化粧品を使った正しいスキンケア、エイジングケアでの改善や解消が可能です。
ただし、エイジングケア化粧品以外の対策がメインのくすみもあるので、しっかりと原因に合わせた対策を心がけましょう。
1)血行不良によるくすみのケアは?
①スキンケア以外でのくすみケア
- まず、からだを温めることが改善方法のひとつ。
入浴や温かい飲み物、運動習慣などで、日頃から冷えないように注意しましょう。
血行がよくなり、血液が流れやすくなります。
体力や年齢に合わせた適度な運動を心がけましょう。例えば、筋肉トレーニング、ストレッチ、ウォーキングなどがお勧めです。 - また、蒸しタオルを使ったり、軽めのフェイスマッサージも効果的。
マッサージオイルやクリームを使って指のすべりをよくし、お肌を刺激しないようやさしく行うのがポイントです。 さらに、くすみケアのためには、疲れやストレスをためない、十分な睡眠をとる、タンパク質を意識した食事など、エイジングケアにとって大切な内側からのケア、生活習慣を見直すことも大切です。
②スキンケア化粧品、エイジングケア化粧品によるくすみケア
血行不良によるくすみは、大変改善の難しいタイプの一つです。しかし、正しいスキンケアやエイジングケアである程度改善が見込めます。
- エイジングケア化粧品は、血行を促進するビタミンE誘導体配合のものがオススメ。
ビタミンE誘導体は、抗酸化作用もあるので、エイジングケアもサポートします。 - リンパの流れを改善する成分の一つ、パッションフルーツエキスのキュアパッションもオススメのエイジングケア化粧品成分です。
- くすみ対策には、キュアパッション配合の「バイオセルロース製のフェイスマスク「ナールス リジェ パーフェクトマスク」がオススメのアイテムの1つです。
グレープフルーツ果皮油(オイル)などでフェイスマッサージを行うこともよい方法です。
2)メラニン色素によるくすみのケアは?
①スキンケア以外でのくすみケア
紫外線は、季節や天候に関係なく1年中降り注いでいます。
だから、メラニンによるくすみ対策は、冬でも紫外線対策が必要です。
まずは、UVケア化粧品でエイジングケアの大敵である紫外線対策を!帽子や日傘、サングラスなども活用するとよいでしょう。
紫外線対策は、ファッションでも上手に取り入れることが可能なので、「紫外線対策はファッションで差が!透過率は色・素材で違う」を参考にしてください。
標高の高い山の上や、紫外線の反射率が高い砂浜など、紫外線量が多い場所に行く時は特に入念な紫外線対策をしましょう。特に雪山は、空から降り注ぐ紫外線と新雪に反射した紫外線があわさって、街中にいる時の倍以上の紫外線を浴びることになります。UVケア化粧品、帽子、サングラスなどを組み合わせた対策が必須です。
②スキンケア化粧品、エイジングケア化粧品によるくすみケア
まずは、日焼け止めなどのUVケア化粧品でエイジングケアの大敵である紫外線対策をしましょう!
また、メラニンによるくすみの予防に効果的なのは、美白成分が含まれたスキンケア化粧品、エイジングケア化粧品を使ってケアすることです。
ビタミンC誘導体をはじめ、トラネキサム酸、4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)、アルブチン、リノール酸、コウジ酸、ナイアシンアミド、プラセンタエキスなど、さまざまな美白成分を配合した化粧品があるので、成分やテクスチャーなどで好みのものを選ぶとよいでしょう。
ただし、美白化粧水などの美白化粧品でのエイジングケアは対症療法なので、基本は紫外線防御。
紫外線対策は、くすみだけでなくエイジングケアの基本なのでしっかり防御しましょう。
また、紫外線は、ビタミンA、C、Eを使ったアフターケアも大切です。
エイジングケア保湿クリーム「ナールス ユニバ」やエイジングケア美容液「ナールス ネオ」には、ビタミンA誘導体であるレチノイン酸トコフェリル、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体が配合されています。
3)乾燥によるくすみのケアは?
①スキンケア以外のくすみケア
◎食べ物による乾燥肌対策が可能です。
乾燥肌に積極的に摂りたいのが、ビタミンA、B、C、Eなどのビタミン類、亜鉛や鉄などのミネラルです。
◎また、こんにゃくなどの食べ物に含まれるグルコシルセラミドや牛乳などに含まれるミルクセラミドもセラミドを増やす食べ物としてオススメです。
②スキンケア化粧品、エイジングケア化粧品によるくすみケア
ヒト型セラミドを配合したセラミド美容液、セラミドクリームがオススメです。
年齢とともに、肌の保水力が低下します。
エイジングケアの基本でもある保湿ケアをしっかりとすることで、乾燥によるくすみを改善しましょう。
保湿ケアには、化粧水ならプロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲンなど水溶性の成分を補いましょう。
また、新しいエイジングケア化粧品成分であるナールスゲンは、長期に使い続けることで、お肌の内部の水分量がアップします。
まず、くすみ対策の化粧水をしっかり選びましょう。
セラミドは保湿効果が高い成分ですが、油溶性です。
したがって、高濃度で配合されるケースが多いエイジングケア対策向けの美容液や保湿クリームで補うほうがベターです。
また、乾燥肌の女性は、洗いすぎないことも、このタイプのくすみの改善につながります。
冬場などで乾燥がきつい場合は、お肌のお手入れの最後にアルガンオイルや椿オイル、オリーブオイル、馬油などの美容オイルで水分の蒸発を防ぐことも乾燥によるくすみの予防や改善につながります。
天然の皮脂膜と呼ばれるシアバターも乾燥によるくすみの改善に効果的です。
なお、乾燥肌の対策はすべてのエイジングケアの基本です。
<参考記事>
*おすすめや人気のくすみ対策化粧水の厳選11種!あなたはどれを選ぶ?
4)ターンオーバーの乱れによるくすみのケアは?
①スキンケア以外でのくすみケア
ターンオーバーの乱れは、さまざまな原因で起こるので、バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動などのよい日常生活を続けることが、くすみの改善につながります。
まずは、アンチエイジングを意識した日常生活を心がけましょう。
②スキンケア化粧品、エイジングケア化粧品によるくすみケア
- バリア機能の低下でお肌が乾燥して、敏感肌やインナードライ肌の可能性もあります。
基本は、乾燥によるくすみのケアと同じですが、エイジングケア化粧品は刺激の少ない製品を選びましょう。 - スクワランやシアバターなど、水分の蒸発を防ぐ成分が配合されたエイジングケア対策向けの保湿クリームを使うこともよい選択肢の1つです。
ヒト幹細胞培養液配合コスメもターンオーバー改善が期待できます。
エイジングケアにとって最適な保湿を心がけるようにしましょう。
- 古い角質を落とそうと、ゴシゴシ洗顔するのは禁物。
- お肌を刺激し、くすみが悪化する場合もあるので注意が必要です。
- 洗顔はこすりすぎ、洗いすぎ、落としすぎの“やりすぎ洗顔”を避けましょう。
ターンオーバーが遅い場合なら、酵素洗顔、スクラブ洗顔、ピーリング、ゴマージュもよい選択肢です。
ただし、これらはやりすぎはマイナスなので回数を適度に行うことがポイントです。
いずれも週に1〜2回、多くて3回程度の使用に留めましょう。それ以上はお肌の負担になったり、お肌に必要な角質まで除去してしまったりするため、かえって肌トラブルを引き起こす恐れがあります。また、目安の使用回数以内であっても、お肌に刺激を感じるようなら使用を避けてください。
5)毛穴の汚れによるくすみのケアは?
①スキンケア以外でのくすみケア
毛穴の汚れによるくすみが皮脂過剰によるものなら、油の多い食べ物を控えるなどを心掛けましょう。
また、ビタミンCを多く含む食べ物を摂ることもよい選択肢です。
ビタミンCは、くすみの原因であるメラニン色素の活動を抑える働きをします。さらに、肌老化の原因である活性酸素を除去する抗酸化作用も持っています。くすみケアを含むエイジングケアにぴったりの栄養素です。ビタミンCはキウイやいちごなどの果物、キャベツやブロッコリーなどの野菜に多く含まれています。
②スキンケア化粧品、エイジングケア化粧品によるくすみケア
- エイジングケアの最初のステップであるクレンジングや洗顔を正しく行い、顔についたホコリ、皮脂、メイクなどを落とすようにしましょう。
- くすみ対策のクレンジングは、毛穴の汚れをしっかり落とせるクレンジング料を使いましょう。
- 角栓が気になる場合など、上手に酵素洗顔を取り入れるのも効果的です。
毛穴対策を行えば、くすみが改善されることがあるので、「毛穴ケアで黒ずみや開きをなくす!?目立つ毛穴の原因と対策」を参考にしてください。
◎角栓についての詳しい情報はコチラ
◎酵素洗顔についての詳しい情報はコチラ
◎くすみ対策の酵素洗顔パウダー
6)糖化によるくすみのケアは?
①スキンケア以外でのくすみケア
- くすみの原因となるAGEsをつくらないために、糖質過多の食生活を見直しましょう。
甘い物だけでなく、ご飯やパン、揚げ物などを適量に控えることもポイント。
アルコールの飲み過ぎにも注意が必要です。 くすみの予防には、食物繊維の多い野菜、ネバネバ食品、海藻などは、糖化予防に効果的です。また、食べ方の順番も糖化やエイジングケア対策になります。
食事の際、食べる順番は最初に野菜かたんぱく質、次に炭水化物の順に食べるとよいでしょう。
食物繊維を多く含む野菜は、食べることで糖の吸収を抑えてくれます。このため、炭水化物のように糖質を多く含む食べ物は野菜より後、できるだけ最後に食べることが、くすみ予防を考えた食事のポイントです。
②スキンケア化粧品、エイジングケア化粧品によるくすみケア
- 糖化によるくすみを改善するエイジングケア化粧品成分はありません。
だから、基本は、日常生活で、くすみの原因をつくらないことが大切です。 - エイジングケア化粧品成分による改善の効果は期待できませんが、予防を期待してコラーゲンやエラスチンを増やすナールスゲンなどが配合されたエイジングケア化粧品を使うことも選択肢の1つです。
睡眠中に分泌される成長ホルモンやメラトニンは、美肌を育み、エイジングケアには欠かせないもの。AGEsの蓄積を防ぐともいわれています。
このように、良質な睡眠を心がけることも、このタイプのくすみの予防、改善につながります。
酸化対策と並んで糖化対策は、からだ全体のエイジングケアにとって、とても大切であることもあわせて覚えておきましょう。
7)肌老化によるくすみのケアは?
①スキンケア以外でのくすみケア
もし、喫煙習慣があるなら、これを止めることが老化が原因であるくすみの最もよい対策です。
タバコは、お肌のエイジングの原因になるとともに、心臓病や血管障害、発がん性があることなど、健康に悪影響であることが明らかです。
喫煙は止めましょう。
②スキンケア化粧品、エイジングケア化粧品によるくすみケア
エイジングケア化粧品では、衰えてしまった真皮を改善することは難しいので、老化によるくすみを大きく改善することは難しいのです。
しかし、くすみの予防は可能です。
コラーゲンやエラスチンなどにアプローチするナールスゲン、ネオダーミル、レチノール、レチノイン酸トコフェリルなどのエイジングケア化粧品成分配合のエイジングケア化粧品を予防的に使いましょう。
また、抗酸化成分であるフラーレン、アスタキサンチン、エルゴチオネインなども肌老化によるくすみに対するオススメのエイジングケア化粧品成分です。
30代以降、特に40代からの老化は皮膚の薄い目元で目立ちます。
くすみも目の周りで目立つことがあるので目元専用美容液を使うこともオススメです。
*ネオダーミル・ナールスゲン配合目元美容液「ナールス ネオ」
8)さまざまなくすみに効果的な化粧品は?
①オススメなのはビタミンC誘導体配合の化粧品
今まで見てきたようにくすみの原因はさまざまです。
そして、1つ1つの原因に対してアプローチするお肌のお手入れが大切です。
しかし、できれば1つの成分でいくつかのタイプのくすみを改善できればよいですね。
そんな成分が、ビタミンC誘導体です。
ビタミンC誘導体は、美白、ニキビの予防・改善効果、毛穴の引き締め・詰まりの改善効果、抗酸化、肌のコラーゲンを増やす効果などがあります。
ビタミンCには、主に化粧水や美容液に配合されるVCエチルなどの水溶性ビタミンC誘導体と、主に保湿クリームやフェイスクリームに配合される油溶性ビタミンC誘導体がありましたが、最近では水にも油にも溶ける両親媒性のAPPS(アプレシエ)や3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸が登場しました。
ビタミンC誘導体は、刺激が強いのが欠点ですが、さまざまな濃度のものが販売されています。
また、今紹介した3-ラウリルグリセリルアスコルビン酸は、セラミドを増やす美容成分です。
化粧水ランキングや美容液ランキング、口コミも参考にしつつ、成分の濃度や種類を確認しながら、自分に合うビタミンC誘導体化粧水やビタミンC誘導体美容液などをくすみ対策に使うこともオススメの方法です。
ただし、ビタミンC誘導体には、保湿作用は期待できませんのでセラミドなどが配合された美容液や保湿クリームなどを一緒に使うのがベターです。
②オールインワン化粧品はくすみケアにどうなの?
オールインワン化粧品については、「オールインワン化粧品とは?ゲルとジェルの違いとその真実」こちらで詳しく説明していますが、オールインワンならどんなものでもくすみケアによいとはいえません。
「オールインワン」という名前のイメージで選ぶのではなく、配合されている成分をしっかりチェックして、よい保湿成分が含まれているオールインワン化粧品を選びましょう。
③フェイスマスクはくすみケアにどうなの?
最近、人気のフェイスマスクやフェイスパックは、どうでしょうか?
こちらで詳しく解説していますが、普段お使いのスキンケアアイテムの成分と重複しないもの、バイオセルロース製などの密閉効果の高いもの、つまり、美容成分がよく浸透するものを1週間に1度程度使うことは、乾燥によるくすみやターンオーバーの乱れによるくすみの予防や改善に効果的です。
<参考記事>
*くすみは夏に目立つことも!原因と改善のスキンケアとエイジングケア
*秋に多い肌のくすみ!原因と改善のスキンケア&エイジングケア
*なぜか冬はお肌がくすむ?飯塚美香さんおすすめ冬のくすみ対策
5.肌のくすみの予防と改善のための日常生活
くすみの原因は、これまでご紹介してきたようにさまざまです。ケアの仕方も原因によって違います。
そんなくすみの予防、改善の対策として、日々の生活習慣もお肌に影響を与えるのでとても大切です。
なかでもくすみの予防や改善に大切なのは食べ物と睡眠です。
1)くすみを予防し美肌をもたらす食べ物・飲み物
くすみを改善する食べ物は、血液を作ったり血液をサラサラにすることで血行を促進する食べ物、また、からだを温めて血行を促進する食べ物がオススメです。
ビタミンAやビタミンB2は、皮膚粘膜の保護や成長によい成分で、どちらも動物のレバーやウナギなどに豊富です。
ビタミンCは、抗酸化作用とメラニンの沈着を防ぐのでメラニンによるくすみにも有効です。
ビタミンCは、赤ピーマン、黄ピーマン、パセリ、レモン、ケールに豊富に含まれます。
ビタミンEは、抗酸化作用と血行促進作用があるので、青クスミに有効です。
ビタミンEは、あんこうのきも、いくら、あゆ、モロヘイヤ、うなぎなどに豊富に含まれます。
ほかにも鉄分やDHA(ドコサヘキサエン酸)もくすみの予防や改善に役立つ栄養素です。
からだを温める食べ物は、寒い地域で採れる野菜や根菜がオススメです。
しょうが、にんにく、ゴボウ、にんじん、ねぎ、たまねぎ、れんこん、かぼちゃなどがからだを温める野菜です。
このほか、からだを温めるためには、水や冷たい飲料より白湯を摂ったり、温かいしょうが湯、黒豆茶、ほうじ茶、紅茶、ウーロン茶がオススメです。
食べ物や飲み物についての全体的な説明は、次の記事を参考にしてください。
2)くすみの予防と改善のための睡眠
ここでは、くすみの予防と改善に大切な睡眠についてご紹介します。
どのくすみのタイプでも、最も大切なのは、「質のよい睡眠をしっかりとること」です。
お肌のターンオーバーは睡眠時に行われて、日々新しいお肌に生まれ変わります。
また、身体やお肌にとって重要な成長ホルモンや女性ホルモン(エストロゲン)も睡眠時に分泌されます。
睡眠が不十分であれば、成長ホルモンの分泌量が減少しターンオーバーを乱すことにつながりますし、女性ホルモンの分泌量が減少するとお肌が乾燥したり、ハリが低下し、お肌にとってダメージが深くなります。
睡眠の質をよくする方法としては、次にあげるものがあります。
- 睡眠前の食事時間(就寝前3時間はあける)や、眠りを妨げるカフェイン、アルコールなどは避ける。
- グリシンが含まれているホットミルクを飲むと寝つきがよくなる。
- 寝る前は、パソコンやスマホ、TVなどを見るのは控えたり、部屋の明るさを少し暗めに調節する。
- 軽いストレッチやアロマなど、リラックスした気分になれるものを取り入れる。
- 枕の高さや寝具は心地よい物を取り入れてみる。
無理にすべてをする必要はなく、日常生活でできることを少しずつ取り入れていき、肌のくすみを改善する方法を試してみて下さい。
食事や睡眠の他には、適度な運動によってもくすみの改善を図ることができます。特に冷え性の方や、顔や足がよく浮腫む方は、血行不良によるくすみに悩まされやすいので、筋肉トレーニング、ウォーキングやランニングのような運動習慣をつけましょう。
6.くすみを予防・改善するためのスキンケアアイテムの使い方
1)肌に刺激を与える使い方はくすみに逆効果
本来、化粧水、美容液、乳液、保湿クリームなどは、お肌に潤いを与えてくすみを予防したり、改善するものです。
しかし、誤った使い方をすると逆効果になることも。
だから、スキンケアアイテムを正しく使って、お肌に刺激を与えないこと、余計な負担をかけないことが大切です。
とくに、40代、50代、60代と加齢にともない、お肌は刺激に弱くなります。
だから、エイジングケア世代の方は、特に優しくスキンケアを行うことが大切なのです。
たとえば、くすみケアとして化粧水を使う場合も、エイジングケア世代の方には、コットンで化粧水をつけたり、パッティングはオススメしません。
肌に優しいハンドプレスをオススメします。
また、乾燥によるくすみなら、化粧水パックで美容成分を密閉効果で角質層の奥まで届けることも効果的です。
化粧水、美容液、保湿クリームの使い方は、下記を参考にしてください。
*保湿クリームの正しい使い方と塗り方で美肌のエイジングケア!
2)ターンオーバーの期間を意識してくすみのエイジングケアを
では、くすみ対策をエイジングケア化粧品などで始めると、どのくらいの期間で効果がでるでしょうか?
それは、くすみの原因によって異なります。
乾燥やメラニン、ターンオーバーが原因のくすみの場合なら、ターンオーバーの期間が1つの目安です。
また、毛穴の汚れのくすみもそれに近い期間のスキンケアやエイジングケアで改善する可能性があります。
ただ、ターンオーバーは、20代なら28日程度ですが、30代では30~40日、40代になると40〜60日、50代だとそれ以上になる場合もあるので、エイジングとともに改善に要する期間が長くなります。(*1)
<(*1)参照記事>
ターンオーバーとは?肌周期を整えて乱れを無くす方法
だから、くすみ対策のために新しい化粧品を使い始めた場合は、40代以上なら2カ月以上は継続してお使いになることをおすすめします。
その点については、「ターンオーバーの周期で考えるエイジングケア化粧品の使い方」をご覧ください。
一方、喫煙によるくすみ、糖化によるくすみなどは、スキンケアアイテムが根本的な改善になりませんので、長期的な取り組みが必要です。
7.くすみの美容医療
前述したようなスキンケア、エイジングケアをしてもくすみが改善されないと感じる方や、美容医療の力で解決したいと思う方もいると思います。
ここでは、美容医療による肌のくすみの治療法を紹介します。
ただし、角質層のバリア機能が一時的に低下するため、美容医療の施術を受けた際は、万全の紫外線対策をすることが必須です。
また、専門医と十分に相談して納得した上で、くすみの美容医療を受けるようにしましょう。
1)メラニン色素が原因のくすみ
過剰につくられるメラニンやターンオーバーを正常化するには、最新の光治療“フォトブライト(ライムライト)”やケミカルピーリングが有効です。
フォトブライトは、日本人の肌のために開発された光治療器です。
520~1,100nmの幅広い波長の光を、10分程度顔全体に照射し、お肌のハリに必要なコラーゲンを増やす一方でメラニンを破壊し、お肌を活性化し、くすみやしみ、小じわを改善します。
痛みが少なく、ダウンタイムが短いので治療後すぐにメイクなどができます。
ケミカルピーリングは、皮膚表面にフルーツ酸(AHA)の薬剤を塗布して、古くなった角質や角栓の老廃物などを除去し、皮膚のターンオーバーを促す治療法です。
くすみのほか、多くの肌トラブルの改善に効果的といわれています。
そのほかに、トレチノイン、ハイドロキノンといった医薬品の軟膏を塗る治療法もあります。
2)血行不良が原因のくすみ
お肌の正常なターンオーバーに必要な酸素や栄養は、血液から供給されます。
血液の流れを改善するには、トレチノインやリン酸型ビタミンCなどの医薬品を塗る治療法があります。
また、NdYAGレーザー(ジェネシス)照射や、フォトブライト(ライムライト)、ケミカルピーリングによる治療法もくすみを改善します。
3)ターンオーバーの乱れが原因のくすみの美容医療
ターンオーバーが遅れることで引き起こされるお肌のごわつきや角質肥厚の治療として、トレチノインの塗布、ケミカルピーリング、NdYAGレーザー(ジェネシス)、フォトブライト(ライムライト)の照射があります。
これらの治療により、角質層のキメを整えたり、ターンオーバーの促進、真皮内のコラーゲンなどの産生を促進し、肌のくすみを改善します。
4)乾燥が原因のくすみの美容医療
お肌が乾燥していると、キメが乱れてお肌表面が凸凹になり、そこに光があたると反射で陰影ができ、お肌全体が暗く見えてしまいます。
キメを整えるためには、スキンケア、エイジングケアの基本である「保湿(水分補給)」を十分に行うことです。
美容医療で出来るくすみの改善の保湿の方法として、まずケミカルピーリングで余分な角質を除去して、イオン導入器でビタミンC誘導体などの美容成分をお肌の奥まで浸透させる方法があります。
イオン導入器などの美顔器は、手軽に購入できる電化製品なのでご存じの方も多いと思いますが、美容医療で使われるものは市販のものより強力です。
機能を簡単に説明すると、お肌表面の角質層は酸性(プラスイオン)で、その下にある顆粒層はアルカリ性(マイナスイオン)に保たれているため、角質層と顆粒層の間には電気の膜がはられています。
通常、化粧水などの美容成分を手やコットンでつけるだけでは、この電気の膜より奥には浸透していきませんが、イオン導入器で微弱な電流を流すことで、浸透を邪魔していた電気の膜のはたらきが弱まり、美容成分をお肌の奥まで届けることができるようになります。
普通に保湿化粧水などをつけた場合と比べて、数十倍の浸透力があるといわれています。(*2)
<(*2)参照記事>
ビタミンCイオン導入「化粧品ではお手入れ不可な真皮層まで有効成分を浸透!」
イオン導入に向く化粧水は、アミノ酸、ナールスゲンやトラネキサム酸などのアミノ酸誘導体、ビタミンC誘導体、プラセンタエキスなど水溶性で分子量の小さな成分です。
そのほか、アクシダームという、注射針を使わずにヒアルロン酸やビタミンをお肌に注入できる機械で導入する方法もくすみの改善の治療法です。
5)糖化が原因のくすみの美容医療
お肌の糖化により、黄褐色に変色したたんぱく質が真皮に蓄積することで起こる黄ぐすみは、美容医療で改善する直接的な方法は現時点ではありません。
糖化を招くAEGsをつくらないような食生活を実践することが、最も大切です。
もちろん、レーザーやトレチノインなどでターンオーバーを改善することが、結果的にくすみが改善する場合もあります。
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8.いまだけメイクで何とかしたい!くすみのカバー対策
くすみに気付いてケアを始めても、改善するまでには少し時間がかかりますよね。
とりあえず、いま肌のくすみを何とかしたい!という時は、お肌の色を調節してくれる「コントロールカラー」を活用して、お肌のくすみをカバーしてみましょう。
くすみのタイプ別に、コントロールカラーの色は使い分けます。
1)くすみのタイプ別コントロールカラーは、これ!
①血行不良によるくすみには、「ピンク」
血液の流れが悪いので、顔色は青白くくすんでいます。
ピンク色を使うことで、肌の色を明るくして、健康的な顔色にみえるようにできます。
②乾燥によるくすみには、「パープル」
お肌がカサついてツヤがなく、暗くくすんだ肌色なので、パープル色を使うと、透明感とツヤっぽさを出せます。
このタイプは、お肌が乾燥しているので、コントロールカラーや化粧下地は保湿成分が入っているものを選ぶとよいでしょう。
③メラニン色素によるくすみには、「イエロー・オレンジ系」
このタイプは、茶色っぽくにごった印象のくすんだお肌なので、イエローやオレンジ色を使うことで、お肌を明るくして、健康的な印象に見せることができます。
④糖化による黄ぐすみには、「パープル・ブルー系」
黄色くくすんでいる肌には、お肌に透明感が出せるパープルやブルー系を選ぶとよいでしょう。
2)コントロールカラーの使い方
「いまさら、コントロールカラーの使い方?」と、長年お化粧をしてきている女性なら思うかもしれませんが、意外に知らない人もいるかもしれないので、くすみを隠すための方法の1つとして、サラッとご紹介したいと思います。
コントロールカラーは、シミやニキビ跡などをピンポイントでカバーする「部分用」と、お顔全体の色をカバーする「全体用」があります。
全体用には、ピンク色やブルー色などの化粧下地を兼ねたものもあります。
また、コントロールカラーは「CCクリーム」と呼ばれることもありますが、ブランドによっては必ずしもコントロールカラーでないことがあるので、購入する際にしっかり確認ください。
<コントロールカラーの使い方>
- 化粧水、美容液、保湿クリームなどでスキンケア
- 日焼け止めを塗る
- 化粧下地を兼ねたコントロールカラーの場合は、パール粒大を手に取って、両頬、おでこ、鼻、あごに乗せて、顔の中心から外に向かって、薄く均一になるように伸ばす。
コントロールカラーと兼用でなく、日焼け止めや美容液が入っているタイプの化粧下地の場合は、化粧下地を塗った後に、コントロールカラーを塗る。 ファンデーションをつける。
エイジングケア世代の女性は、ファンデーションでくすみなどのお肌悩みをカバーしている人は多いと思います。
コントロールカラーをつけることで、ファンデーションの薄付けが出来ますし、化粧崩れもしにくくなります。
お出かけ前やイベントなどで、とにかくくすみを目立たせたくない場合には、こうした方法もお試しくださいね。
9.まとめ
肌のくすみのタイプ、原因から改善の対策まで幅広くご紹介しました。
いろいろなタイプがあり、その原因もさまざまなことをおわかりいただけましたか?
お肌のくすみは、保湿や紫外線対策、また規則正しい生活習慣といった、エイジングケアの基本と深く関係しています。
くすみの予防や改善のためのケアもさまざまです。しっかり自分の肌のくすみにあった対策を心掛けましょう。
今回ご紹介したタイプ別のケア方法を参考に、必要に応じてエイジングケア化粧品も使いながら、ぜひ毎日の積み重ねを大切してくすみのない美肌を叶えてくださいね。
この記事「顔の肌のくすみの原因と改善・解消の7つのエイジングケア対策!」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
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著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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