NHKの人気番組だった「ためしてガッテン」では、毛穴ケアについても取り上げられました。
目立つ毛穴の原因はさまざまなので、対策もさまざまな方法があります。
今回の記事では、2012年に放送された「ためしてガッテン」流の毛穴ケアが今でも通用するかを検証します。
岩手医科大学歯学部卒業後、都内歯科矯正施設で矯正歯科医として表側・裏側矯正や小児の顎骨成長発育誘導多数から成人矯正まであらゆる矯正治療を習得。
その後、矯正と審美歯科、美容皮膚科、美容外科、再生医療、免疫療法を組み合わせた日本で初めてのトータルビューティを実現できるクリニック「医療法人社団 サカイクリニック62」を開業。
歯と美容医療を組み合わせたパイオニアとしてドクター向け講師として活躍する稀有な存在として有名。
得意分野は、口元と肌の若返り美容。美容マシンに関する目利きがずば抜けており、世界でも安全・安心で効果の高いマシンを毎年数台導入するなど、常に患者さまにとって満足度の高い施術を行えるよう心がけている。
CONTENTS
1.「ためしてガッテン」で解き明かされた毛穴の開きの原因と対策が気になる方へ
もう10年以上も前の2012年、かつてのNHKの人気番組「【ためしてガッテン】毛穴の目立つ人必見!キレイに消す最終ワザ」が放送されました。
出演者は、立川志の輔さん、小野文恵さん、井森美幸さん、JOYさん、堀ちえみさん、皮膚科専門医の林伸和さんでした。
この放送では、毛穴の開きの原因になる成分やセルフケアの方法について紹介されました。
もう放送から10年以上も経過した「ためしてガッテン」の毛穴対策の情報、はたして今でも通用するのでしょうか?
現在においても毛穴が目立つ悩みは絶えないようで、女性だけでなく男性でも悩んでいる方が増えていますが、番組の放送後、新たな毛穴ケアの情報は登場したのでしょうか?
また、この数年続いたマスク生活も毛穴の悩みが増える原因となっています。
この記事では、「【ためしてガッテン】毛穴の目立つ人必見!キレイに消す最終ワザ」を振り返ってみて、今でもこの時の情報が有効かどうかを検証します。
また、2012年以降で新しくなったケア方法や毛穴の開きの対策の化粧品成分、美容医療の最新情報も紹介します。
サカイクリニック62 坂井万里先生からのメッセージ
毛穴の黒ずみ・開き・たるみを一緒に治療するおすすめは?
美容医療なら、イオン導入やエレクトロポレーションとハイドロピーリング、高周波治療またはハイフを同時に行えば、毛穴の黒ずみ・開き・たるみを一緒に治療できます。
サカイクリニック62では、メソアクティスというエレクトロポレーションとエンディメッドプロといった高周波治療や、ウルトラセルQ+やウルタイトといったハイフも提供しています。
毛穴の悩みなら、お気軽にサカイクリニック62にご相談くださいね。
<参考記事>
毛穴の構造・特徴とはたらきは?目立つ理由とNG&おすすめ対策
<ためしてガッテン関連記事>
テレビ「ためしてガッテン」で話題!ほうれい線を消すマッサージ
コラーゲンは、NHK「ためしてガッテン!」でも効果が紹介された!
ためしてガッテンで紹介!目の下のたるみを取る方法!効果は美容医療とどう違う?
2.毛穴の開きの原因はオレイン酸だった!ウソ?ホントを検証
1)毛穴の開きの大きな原因は皮脂過剰分泌
毛穴が目立つといっても、さまざまなタイプがあります。
詰まり・黒ずみ・開き・たるみなどです。
肌質や年齢も影響がありますし、気温や湿度も毛穴に影響を与えます。
たとえば、脂性肌の方は毛穴が詰まりやすく、年齢を重ねると頬にたるみ毛穴が目立つことが多くなります。
そんな毛穴の目立ちの中で、毛穴の詰まりや開きに大きな影響を与えるのが皮脂の過剰分泌です。
皮脂の分泌量は、20代前半でピークを迎えますが、気温の上昇や偏った食生活なども皮脂分泌が増える要素です。
一方、肌の乾燥でバリア機能が低下すると、肌を守るために皮脂を過剰に分泌することがあります。
つまり、脂性肌でも乾燥肌でも毛穴の詰まりや開きのリスクがあるのです。
「【ためしてガッテン】毛穴の目立つ人必見!キレイに消す最終ワザ」では、この点についての言及はありませんでしたが、大切なポイントです。
<参考記事>
皮脂を抑えるエイジングケアで美肌になる!不足もやりすぎもNG
2)毛穴の開きの原因はオレイン酸などの遊離脂肪酸だった!
皮脂は、化学的には、「グリセリン脂肪酸エステル」といいます。
その内訳は、次のとおりです。
①トリグリセリド+遊離脂肪酸(パルミチン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸)(約60%)
②スクワレン(約12%)
③ワックスエステル(約25%)
その他(3%)(無機塩類:ナトリウム、カルシウム、カリウム、塩素など)(水溶性有機物:アミノ酸、乳酸、ピロリドンカルボン酸、尿素など)で、できています。
「【ためしてガッテン】毛穴の目立つ人必見!キレイに消す最終ワザ」で毛穴の開きやクレーター化の原因として、突き止められたのはオレイン酸などでした。
3)「ためしてガッテン」で紹介されたのは資生堂の研究
オレイン酸は、オリーブオイルなどに含まれている物質としても有名です。
皮脂が増えると、皮膚常在菌は皮脂を分解してオレイン酸をつくります。
それが肌を刺激することで、毛穴の周りの細胞が異常に増殖します。
これを角化異常または角化不全と呼びます。
今や毛穴の開きの原因は、この角化異常であることはよく知られていますが、それを引き起こすのがオレイン酸やパルミトレイン酸であることを資生堂が突き止めたのです。
「ためしてガッテン」の中では、大手化粧品メーカーとしか言及されませんでしたが、知識がある人は、それが資生堂の研究であるとわかります。
研究は、日本人および欧米人の20~30代の女性約100名を対象に、毛穴の目立ちと毛孔部周囲の肌状態および皮脂との関係について、科学的な解明を試みたものです。
皮脂分析の結果、次のことがわかりました。
- 毛穴の目立つ人はそうでない人に比べて皮脂量が統計学的に有意に多い。
- 中でも特にオレイン酸やパルミトレイン酸など不飽和遊離脂肪酸の比率が高い。
- 日本人でも欧米人でも同様の結果だった。
これは観察的な研究ですが、その後、本当にオレイン酸が犯人かどうかを調べました。
オレイン酸を実際に顔面皮膚に塗布したところ、塗布部位では肌のキメが乱れ、角化異常を起こし肌荒れ状態となりました。
つまり、毛穴のすり鉢状部の角化不全は、皮脂中の不飽和遊離脂肪酸が影響を与えていることがわかったのです。
<参照元>
資生堂、毛穴の皮膚特性を科学的に解明 ~不飽和遊離脂肪酸が「毛穴の目立ち」に関与していることを発見~
皮脂の科学-その対策と化粧品開発 毛穴の目立ちに対する不飽和遊離脂肪酸の関与とその抑制剤
<参考記事>
皮膚常在菌の種類と働きを知って一歩進んだエイジングケアで美肌へ!
3.「ためしてガッテン」流ケアで毛穴の目立ちは改善可能?
1)クレーター毛穴は小さくならない
「ためしてガッテン」の番組中で、出演者が北里大学医学部の田中早苗先生に「どうすれば毛穴が小さくなる?」と訪ねたところ、「一度クレーター状(漏斗状」に広がってしまった毛穴は小さくすることはできない」との話がありました。
これは残念ながら本当です。
一度、毛穴がクレーターやすり鉢のように凸凹になってしまうと、少なくともセルフケアでは形を元にもどすことはできません。
<参考記事>
2)「ためしてガッテン」流毛穴ケアは当たり前の方法だった!
「ためしてガッテン」で紹介されたのは、毛穴は小さくならないので、周りの肌を整えることで毛穴を目立たなくしようという方法です。
つまり、毛穴の周辺の肌の肌理(キメ)を整えることで、光を拡散して毛穴の開きを目立たなくするという方法です。
残念ながら、NHKのテレビ番組という関係上、特別な成分や方法の紹介ではありませんでした。
しかし、スキンケアやエイジングケアの基本中の基本である「洗顔」と「保湿」の大切さを強調する方法です。
また、誰もがホームケアで実践することが可能です。
①毛穴を目立たせないやさしい泡洗顔
「ためしてガッテン」流ケアの洗顔は、とてもシンプル。
洗顔前に手を洗い、石鹸や洗顔料で逆さにしても落ちないような泡をつくり、その泡でやさしく顔を洗うという方法です。
まず、手にあぶらや汚れが残っていると、泡立ちが悪くなるので手を清潔にすることが先決です。
そして、泡をクッションにして摩擦なく洗うという肌へダメージを与えない方法です。
毛穴ケアだけでなく、優しい洗顔は美肌作りの基本で、今でも通用します。
「ためしてガッテン」では話がありませんでしたが、角栓や毛穴の黒ずみが目立つなら、酵素洗顔を適度に使うこともおすすめです。
②毛穴を目立たせないすばやい保湿
洗顔の後はすぐ保湿、肌から水分が逃げる前に乳液などですぐフタをすることが大切であること、この時はこするのはNGであることも紹介されました。
これも当たり前のことです。
保湿ケアは毛穴だけでなく、乾燥肌対策としても大切なことはほとんどの方が理解のとおりです。
ただし、洗顔後にいきなり乳液を使うより、まず化粧水で肌を整えることをおすすめします。
その後、美容液や乳液、保湿クリームを使いましょう。
残念ながら、特別な毛穴ケア方法ではありませんが、スキンケアの基本であることは間違いありません。
つまり、「【ためしてガッテン】毛穴の目立つ人必見!キレイに消す最終ワザ」放送後10年以上の今でも通用する不変の毛穴ケアの基本です。
③加えて紫外線対策を
「ためしてガッテン」流ケアでは紹介がありませんでしたが、紫外線対策も洗顔、保湿に並ぶスキンケアやエイジングケアの基本です。
紫外線ダメージも肌のバリア機能低下やターンオーバーの乱れの原因となり、毛穴の詰まりや開きの原因になることがあります。
<参考記事>
目立つ毛穴と紫外線の深い関係を知って対策を!(飯塚美香さん)
4.「ためしてガッテン」では紹介されなかった毛穴ケア成分
「ためしてガッテン」流では、特定の毛穴ケアにおすすめの化粧品成分が紹介されませんでした。
しかし、毛穴ケアにおすすめの成分はたくさんあります。
皮脂を抑える成分や炎症を抑える成分、肌のターンオーバーを正常化させる成分、酸化を抑える成分は、毛穴を目立たなくすることをサポートします。
もちろん、化粧品成分なのでクレーターのようになった毛穴を小さくすることはできませんが、毛穴が目立つのを防いだり、進んでしまうのを防ぐことは可能です。
ここでは、「ためしてガッテン」の放映時からあった2つの成分と2015年に認可された成分1つをご紹介します。
1)グリシルグリシン
グリシルグリシンは「グリシン」というアミノ酸が2個つながった物質です。
アミノ酸は天然保湿因子の成分でグリシルグリシンは高い保湿効果を発揮します。
また、オレイン酸などの不飽和脂肪酸による炎症を抑えることで毛穴の目立ちを改善する効果を発揮します。
<参考記事>
2)アクアインプール
アクアインプールは、化粧品の全成分表示では「PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル」(ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンランダム共重合体ジメチルエーテル)です。
つまり、ほとんどの化粧水に使われ、よく知られている保湿剤「BG(ブチレングリコール)」と近い性質ですが、水にも油にもなじみやすく高い皮膚浸透性があります。
資生堂のオリジナル成分で、角化異常による毛穴を目立たなくする効果があることがわかっています。
さすがに「ためしてガッテン」では、こうした特定の企業の成分の話はありませんでした。
アクアインプールに似た化粧品成分として、ウィルブライド S-753という水性保湿油も登場しています。
<参考記事>
BG(ブチレングリコール)は化粧品の保湿成分なのか、防腐剤なのか?
ウィルブライドS-753は上手に使えば潤い美肌になれる化粧品成分
3)ライスパワーNo.6
ライスパワーNo.6は、2015年11月、厚生労働省より「皮脂分泌の抑制」の効能効果を持つ医薬部外品として認められた有効成分です。
毛包奥の皮脂腺に作用し、脂質合成を抑制することで、皮脂の分泌量を抑えるという従来にない新規効能を持つユニークな成分です。
これら以外でもビタミンC誘導体をはじめレチノール、ナイアシンアミド、ビタミンE誘導体、グルタチオンを増やすナールスゲンなども毛穴ケアにおすすめの成分です。
<参考記事>
毛穴の詰まり・開き・たるみに効果的なおすすめ化粧品成分48選
5.美容医療ならクレーター毛穴は改善できる?
「ためしてガッテン」では、漏斗状の毛穴は小さくできないという話でしたが、今では美容医療ならある程度の改善は可能です。
放送当時から10年以上経った今では、美容医療も進化し、さまざまな治療が毛穴の開きに適応されるようになっています。
それでも、クレーターのように開いた毛穴の治療は、ニキビ痕同様美容医療でも一筋縄ではいきませんが、時間をかけて辛抱強く治療することで改善が可能です。
また、肌の老化によるたるみ毛穴も美容医療が改善の近道です。
<参考記事>
毛穴の開き・黒ずみ・たるみの治療!費用と美容クリニックの選び方
ボコボコ毛穴を改善したい!おでこや鼻など顔のパーツ別の治療法
毛穴の開き・たるみを引き締めたい!美容皮膚科で行う治療法9選
毛穴の悩み・トラブルは年齢&エイジングで原因・種類・部位が違う!
目立つ毛穴の改善にはいくつかの治療法がありますが、ここで代表的な治療法をご紹介します。
1)ダーマペン4
ダーマペン4とは、髪の毛より細い針で肌に穴を開け、自然治癒力を高める美容治療です。肌に開いた傷を修復する過程でコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの分泌が促され、毛穴の開きやニキビ痕、クレーターなどの肌トラブルを改善する施術です。
肌の再生力に効果を委ねる方法ですが、マッサージピール(コラーゲンピール)という浸透型ピーリングと同時に行うヴェルベットスキンなら、毛穴の開きにより高い効果が期待できます。
<参考記事>
ヴェルベットスキンとは?効果が出る回数やダウンタイムについて解説
マッサージピールとは?たるみへの効果やダウンタイムについて解説
2)フラクショナルレーザー
フラクショナルレーザーとは、皮膚表面に点状にレーザーを照射し、皮膚に微細な穴を開けることによって代謝を促し、傷ついた古い皮膚を新しい皮膚へと入れ替え、肌を再生させる治療です。
回数を重ねることで、クレーター肌や毛穴の凸凹、ニキビ痕を改善し、美肌に導きます。
フラクショナルレーザーには、炭酸ガスレーザーを使ったりピコレーザーを使って行うピコフラクショナルがあります。
<参考記事>
フラクショナルレーザーの効果は?治療期間とダウンタイムも解説
ピコフラクショナルレーザーの効果はいつから?毛穴や小じわに効く?
3)肌再生医療
肌の再生医療では、自己の細胞を若返らせる幹細胞治療(線維芽細胞移植)や自己の血液中成分の血小板を使ったPRP皮膚再生療法、自己の血液中成分の成長因子、サイトカインを抽出し、お肌に注入するACRS療法などを提供する美容クリニックも増えつつあります。
まだ発展途上ですが、毛穴の開きの改善にも期待が高い治療法です。
<参考記事>
エクソソーム(幹細胞培養上清液)点滴の効果とデメリットや費用
6.まとめ
NHKの人気番組だった「ためしてガッテン」の毛穴ケアについて振り返ってみました。
ここで紹介された毛穴の開きを目立たなくするセルフケアの方法は、優しい洗顔と適切な保湿です。
特別なことではありませんが、今でも毛穴ケアをはじめ、あらゆる肌悩みに対するスキンケアやエイジングケアの基本であることがわかりました。
「【ためしてガッテン】毛穴の目立つ人必見!キレイに消す最終ワザ」といったタイトルはややオーバーな気がしますが、今も大切であることが検証できました。
優しい洗顔と適切な保湿に加え、紫外線対策を行うことで予防的なケアを実践し、毛穴が目立たない美肌を目指しましょう。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報をご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
ぜひ、ご登録をお待ちしております。
▶キレイと健康のお役立ち情報が届く、ナールスのメルマガ登録はこちらから
nahlsエイジングケアアカデミーを訪れていただき、ありがとうございます。nahlsエイジングケアアカデミーでは啓発的な内容が中心ですが、ナールスコムでは、ナールスブランドの製品情報だけでなく、お客様にご参加いただいた座談会やスキンケア・エイジングケアのお役に立つコンテンツが満載です。きっと、あなたにとって、必要な情報が見つかると思います。下記から、どうぞ。ナールスゲン配合エイジングケア化粧品なら「ナールスコム」
SNS Share
\ この記事をシェアする /