乾燥肌を改善するためには、保湿美容液はとても大切なアイテムです。
なぜなら、乾燥肌を予防したり改善するための美容成分が凝縮しているから。
そんな保湿美容液は、どう選べばよいのでしょうか?また、使い方は?
この記事では、乾燥肌で悩むあなたのために、年齢や肌質、肌状態を考えたピッタリの美容液の選び方の7つのポイントや使い方、オススメの美容液もご紹介します。
- 乾燥肌は、加齢や紫外線ダメージ、大気の乾燥などが原因で起こります。改善にはバリア機能を正常化させるためにしっかりと美容液で保湿することが大切です。
- 化粧品による保湿の中で、「水分を保持する」ことが最も大切です。その役割を担うのが保湿成分を凝縮した保湿美容液です。
- 乾燥肌対策の美容液は、まず、高い保湿力がある美容成分を配合していることが第一条件です。エイジングケアに特にオススメは、ヒト型セラミドです。
- 乾燥肌や敏感肌は刺激に弱く、また誰もが年齢とともにお肌が弱くなるため、乾燥肌対策の保湿美容液はお肌に優しいことも大切です。自分にとって刺激のある成分を上手に避けましょう。
- 乾燥肌対策のためには保湿美容液を正しく使うことに加えて、食べ物をはじめとするよい生活習慣を心がけることも大切です。内側のアンチエイジング心がけましょう。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*乾燥肌の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.乾燥肌対策に美容液を使いたいあなたへ
そんな乾燥肌でお悩みの場合は、美容液はとても大切なスキンケアアイテムの1つです。
美容液は水溶性と油溶性の保湿成分やエイジングケア化粧品成分が凝縮されているので、エイジングケアには欠かせない美肌のための基礎化粧品です。
誰もが加齢とともに、乾燥肌の傾向が強くなりますので、より美容液を使った保湿を重視することが大切です。
そんな乾燥肌対策の保湿美容液は、どのように選べばよいでしょうか?
今では、百貨店、ドラッグストア、アマゾンや楽天などの通販も含めて、市販されている美容液の種類は溢れるくらいにあります。
また、ウェブサイトや美容雑誌にも特集やランキングなどがたくさんあるので、どれを選んでよいかわからなくなってしまいますね。
この記事では、乾燥肌対策のために美容液ランキングや口コミではわからない、あなたにピッタリの美容液の選び方のコツ、使い方をご紹介します。
また、乾燥肌におすすめのエイジングケア美容液をご紹介します。
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2.乾燥肌とその原因
乾燥肌対策の美容液を選ぶ前に、まず乾燥肌の原因を考えてみましょう。
1)乾燥肌とは?
乾燥肌は、表皮の角質層の皮脂量や水分量が少ない状態のお肌です。
お肌が健康な状態であれば、表皮の角質層内の成分によって適度なうるおいが保たれ、お肌は乾燥から守られています。
角質層の水分量は、正常であれば20~30%程度です。
つまり、この状態が崩れ、「角質層の水分が20%を下回った状態」が乾燥肌です。
乾燥肌についてより詳しく理解するために、表皮の角質層について見ておきましょう。
お肌の一番上にあるのが表皮です。
「表皮」は4層構造になっており、お肌の表面から、「角質(かくしつ)層)」「顆粒(かりゅう)層」「有棘(ゆうきょく)層」「基底(きてい)層」という順に並んで構成されています。
角質層は、わずか0.02mmという食品ラップ並みの薄さながら、肌内部の水分が蒸発しないように保水したり、外部からの化学物質やほこりなどが体内に入らないように守るなど、バリア機能を果たしている大事な部分です。
この角質層は、10~20層ほどの「角層細胞」と「角質細胞間脂質」とで出来ていて、ミルフィーユのような構造(ラメラ構造)を形成しています。
そんな、角質細胞内にはNMF(天然保湿因子)があります。
また角質層の上は、皮脂腺から分泌される皮脂と汗が混じってできる皮脂膜が覆っている状態です。
この「皮脂膜」と「NMF(天然保湿因子)」、セラミドが約50%を占める「角質細胞間脂質」の3つは、保湿の3大因子(要素)と呼ばれ、バリア機能を担って水分の保持に重要な役割を果たしています。
皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質のいずれかまたは複数が減少してお肌そのものの保湿機能が弱ると、バリア機能が低下したり、ターンオーバーが乱れてしまいます。
そうなると、お肌の水分が失われ、お肌が乾燥します。
それが常態化したお肌を「乾燥肌」(ドライスキン)と呼ぶのです。
肌が乾燥すると、ハリやツヤが失われるだけでなく、キメが乱れ肌荒れや肌老化の原因になります。
2)乾燥肌の原因
乾燥肌の原因は複数ありますが、主に自分自身の内部的な要素と外部環境による要素に分かれます。
内部的な問題は、次の要素が挙げられます。
- 加齢と肌質(肌タイプ)
- 女性ホルモンのバランスの乱れや減少
- ライフスタイル(食生活、睡眠、運動など)
- 皮膚病などの病気(アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏性湿疹、老人性乾皮症)
- 間違った洗顔やクレンジング
- 間違ったスキンケアや化粧品の使い方
- 合わないファンデーションによる乾燥肌
外部的な問題は、次の要素が挙げられます。
このような乾燥肌の原因となる内部と外部の問題によって、乾燥肌が生じてしまいます。
これらの原因は1つでもお肌を乾燥させる原因となりますが、複数の原因が組み合わさっている場合もあります。
そして、乾燥肌がひどくなるとかゆみを伴うこともあります。
乾燥肌を改善させるためには、原因を見極め、適切なスキンケアを施していくことが大切です。
3)誰もがエイジングで乾燥肌に!
この中で誰もが避けられないのが、エイジング、つまり加齢です。
どんな方でも1年に1つずつ年齢を重ねます。そして、少しずつお肌は老化していくのです。
そして、お肌の持つ3大保湿因子は減っていきます。
また、バリア機能と関係の深い角質細胞の周りを覆う、頑丈なたんぱく質であるCE(コーニファイドエンベロープ)やお肌の角質層で細胞同士をくっつける接着装置であるタイトジャンクションのはたらきも弱くなります。
その結果、お肌が乾燥しやすくなるのです。
特に、お肌の薄い目元や口元は、乾燥しやすくなります。
また、真皮も衰えます。真皮の中の線維芽細胞が衰えるとともに、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンも減ってしまいます。
乾燥肌とこうした真皮の衰えによって、お肌はたるみが目立ち、ほうれい線、シワ、たるみ毛穴なども目立つのです。
だから、乾燥肌を保湿美容液などのエイジングケア化粧品で予防することは、エイジングケアそのものなのです。
3.なぜ、乾燥肌の改善に美容液が重要か?
1)美容液とは?
実は美容液には明確な定義がありません。
各化粧品メーカーが「美容液」と表現すれば、それが美容液となります。
エイジングケアアカデミーでは、美容液を次のように考えます。
「美容液とは基礎化粧品の中で、スキンケア、エイジングケアの目的を果たすために、保湿成分、エイジングケア化粧品成分、美白成分などを、その目的に合わせて凝縮して配合したスキンケア化粧品」
つまり、お肌にとって大切なエイジングケアのための水溶性成分と油溶性成分の両方がギュッと凝縮された化粧品が美容液です。
水溶性成分は一般的に、ヒューメクタントと呼ばれます。一方、油溶性成分は、一般的にエモリエントと呼ばれます。
なお、ここで言う美容液とは、保湿美容液です。
2)美容液の役割は保湿
①化粧品による保湿は3つのプロセス
美容液にはたくさんの役割がありますが、基本的な役割は保湿になります。
しかし、保湿と言えば保湿化粧水や保湿クリームでもできるのでは?と考える方もいるでしょう。
乾燥肌の改善に美容液が重要であることを理解するために、保湿について学んでおくことが大切です。
まず、十分に保湿されたお肌とは、
『適切な量の水分が、保湿成分によってお肌の中につなぎ止められ、さらに油分によって水分の蒸発を防ぎ、お肌にしっかり保持されている状態』
のことをさします。
そして化粧品には、次のいずれかまたは複数のはたらきがあります。
- お肌に水分を与える(Give Water)
- お肌の水分を保持する(Keep Water)
お肌の水分の蒸発を防ぐ(Cover Water)
②化粧水は、水分を与えるのが得意
「お肌に水分を与える」というはらたきが得意なのは、水分の多い化粧水やローション系の基礎化粧品です。
保湿化粧水やエイジングケア化粧水にも水分を保持するための水溶性の成分は含まれていますが、水の濃度が80%以上の場合が多く、保湿成分の濃度が低いのが一般的です。
保湿されたお肌を維持するため、「お肌の水分を保持する」「お肌の水分の蒸発を防ぐ」というはらたきも必要ですから、化粧水だけだと保湿が不十分な場合があります。
夏の乾燥肌対策なら化粧水だけで十分であっても秋の乾燥肌対策や冬の乾燥肌対策では、多くのエイジングケア世代の女性にとってより保湿力の高い美容液が必要なのです。
③美容液に凝縮された保湿成分で乾燥肌を予防
「お肌の水分を保持する」役割は、通常、お肌に元からあるNMF(天然保湿因子)や、角質細胞間脂質であるセラミドが担っています。
しかし、加齢などの原因によって、その力が弱体化した場合、化粧品で保湿成分を補給してあげる必要があります。
お肌の水分を保持する成分としては、セラミド、NMFの元となるアミノ酸、プロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチン、グリセリンなどがあります。
セラミド以外は、水溶性成分なのでは化粧水にも含まれていますが、多くの場合、美容液に濃い濃度で凝縮して配合されています。
また、セラミドは油溶性成分なので化粧水より美容液や保湿クリームに適した成分です。
だから、セラミド化粧水よりもセラミド美容液の方が保湿には高い効果が期待できます。
このように乾燥肌の予防や改善のためには、「お肌の水分を保持する」はたらきを十分に発揮してくれる、美容液を活用することが大切なのです。
④水分の蒸発を防ぐ成分
もちろん、保持した水分が蒸発しないように「お肌の水分の蒸発を防ぐ」はたらきも大事です。
20代や30代前半でお肌が健やかなら天然の保湿クリームと呼ばれる皮脂膜がこの役割を担っていますが、年齢とともに不足しがちになると、水分の蒸発を防ぐ化粧品成分を補うことが必要になります。
そんな保湿成分は、シアバター、スクワラン、ワセリンなどで、乳液や保湿クリームに含まれることが多いのです。
つまり、乳液や保湿クリームは、「お肌の水分の蒸発を防ぐ」ことが得意なのです。
このように、化粧水、美容液、保湿クリームには、保湿の3つのプロセスでそれぞれ得意なはたらきがあります。
保湿の3つのプロセスにおいて、乾燥肌を改善し、十分に保湿されたお肌を保つには、「お肌の水分をしっかり保持」することが最も重要です。
これが、乾燥肌対策やエイジングケアで美容液が大切な理由なのです。
4.乾燥肌を改善するための美容液の選び方
1)乾燥肌対策の美容液の選び方の基本
①保湿力を重視して美容液を選ぶ
当たり前すぎることですが、乾燥肌対策の美容液で重要視するポイントは、保湿力と安全性です。
まずは、保湿力の高い処方の美容液を選ぶことが基本になります。
オススメの保湿成分については後ほどご紹介します。
②安全性を重視して美容液を選ぶ
また、乾燥肌はバリア機能が低下していますので、刺激に弱くなっています。
また、エイジングとともにお肌は刺激に弱くなります。
だから、乾燥肌対策の美容液は、低刺激のものを選ぶことが必要です。
避けたい成分についても後ほどご紹介します。
特に目元や口元は、保湿力と安全性が大切です。
目元美容液の選び方の詳しい情報は、「目元美容液の選び方!ランキングよりエイジングケア視点で!」をご覧ください。
③テクスチャーはまずお好みで
テクスチャーは好みの問題なので、自分の好みにあったテクスチャーの美容液を選ぶことがポイントです。
美容液のケアは基本的に毎日続けていくことになります。
自分が好きなテクスチャーを選ぶことで、毎日のお手入れがより楽しくなるでしょう。
一般的に、サッパリタイプの美容液は水溶性の化粧品成分の比率が多く、コッテリタイプの美容液は脂溶性の化粧品成分の比率が多いです。
セラミドなどの保湿効果が高い成分の多くは脂溶性なので、コッテリタイプの方が、保湿成分が豊かな場合もあります。
ただし、一概には言えませんので、しっかり全成分表示をチェックして選びましょう。
2)乾燥肌の美容液の限界を理解する
美容液でできることは、あくまで「ケア(手入れ)」であり「キュア(治癒)」ではありません。
また、薬機法(旧薬事法)で美容液の成分は真皮までは届かないことになっています。
幸い乾燥肌の原因は、表皮の角質層が原因の場合が多いので、美容液でしっかり保湿することで予防したり改善することは可能です。
だから乾燥が原因で目立つ毛穴、くすみ、小じわなどは改善することが可能です。
一方、どんなエイジングケア化粧品でも美容液でも、真皮が原因で目立つ深いほうれい線やシワ、ゴルゴライン、マリオネットラインなどは、改善することが難しいのです。
美容液は、保湿することに優れていますが、その作用は「緩序」なものです。
もしエイジングサインのキュア(治癒)や大きな改善を求めるなら、それは美容液ではなく、美容医療や美容整形の対象範囲となります。
3)年齢にあった美容液の選び方
年齢を重ねると、エイジングサインが目立ちやすくなることをお伝えしました。
そんなエイジングサインは改善するよりも予防する方が簡単です。
いつまでもエイジレスで若々しい肌を保つためにも、保湿成分だけでなくエイジングケア化粧品成分も配合された美容液を選ぶことがより効果的なのです。
美容液の中でも、「エイジングケア」を目的として、エイジングケア化粧品成分を凝縮したもの、高価な最新のエイジングケア化粧品成分を配合したもの、複数を配合したものが、「エイジングケア美容液」と呼ばれています。
エイジングケア世代である30代以上の女性向けにつくられていますので、年齢を考慮して、乾燥肌対策としてだけでなくエイジングケア対策もかねて美容液を選ぶことをオススメします。
コラーゲンにはたらきかけたり、お肌の酸化を防ぐ成分がエイジングケア化粧品成分です。
ナールスゲン、ネオダーミル、フラーレン、プラセンタ、アスタキサンチン、ビタミンC誘導体(水溶性ビタミンC誘導体、両親媒性ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)、油溶性ビタミンC誘導体)、ビタミンE誘導体、レチノール、レチノイン酸トコフェリル、エルゴチネオインなどがあります。
ただし、高機能な成分が含まれる分、価格は高額になりがちです。
成分をしっかりみて、使い続けられるものを選びましょう。
なお、悩みや年齢別の美容液の選び方は、次の記事も参考にしてください。
4)美容液でオススメの乾燥肌対策の保湿成分は?
美容液の機能は、おおむね配合されている化粧品成分とその濃度で決まります。
機能性の高い化粧品成分が配合されている美容液を選べば、高い効果を期待することができます。
代表的なものを見ていきましょう。
①ヒト型セラミド
乾燥肌の美容液でオススメの保湿成分としては、第一にヒト型セラミドがあげられます。
セラミドは、保湿成分の代表格であり、とても高い保湿効果があることで有名です。
いくつか種類がありますが、なかでもヒト型のセラミドは、もともと人が持っているセラミドに近い構造でできており、お肌のラメラ構造を形成するサポートをします。
低刺激なのでバリア機能が低下した乾燥肌や敏感肌、インナードライ肌の方にもオススメです。
セラミド2、セラミドNP、セラミドAPなど、「セラミド」+「数値」または「英語の略号」の記載があればヒト型セラミドです。
また、スフィンゴシン、コレステロール、水添レシチンなどはセラミドに近い成分です。
さらに、水溶性のセラミドとしてグルコシルセラミドやユズセラミド(ユズ果実エキス)があります。
②プロテオグリカン
同じく人がもともと持っている真皮の中の成分であるプロテオグリカンもオススメです。
化粧品成分としてのプロテオグリカンは、サケの鼻の軟骨から抽出・精製された保湿成分で、ヒアルロン酸と同等あるいはそれ以上の保湿力があることで知られています。
また、I型コラーゲンを増やすデータ、ヒアルロン酸を増やすデータなどが基礎試験で示されています。
保湿だけではなくプラスアルファのエイジングケア効果が期待できます。
③ヒアルロン酸
ヒアルロン酸もオススメの保湿成分と言えます。
こちらも、もともと真皮の中の成分として人が持っている成分です。
化粧品成分としては、表皮で水分を抱え込むタイプの保湿成分であり、安全性も高い成分です。
最近では、分子量の小さなヒアルロン酸などいくつかの種類があります。
広く普及しているので、価格もリーズナブルです。
④コラーゲン
コラーゲンは、もともと真皮にある成分です。
真皮では、弾力を保つはたらきなどがあります。
化粧品成分であるコラーゲンは、残念ながら真皮には届きませんが、表皮で水分を抱え込んで保湿成分としてはたらきます。
化粧品に配合されるコラーゲンの多くは加水分解コラーゲンで、サラッとしたテクスチャーが特徴です。
また、ナノ化したよる小さな分子量のコラーゲンや生コラーゲンと呼ばれる大きな分子量のコラーゲンもあります。
なお、たまに勘違いしている人がいますが、化粧品成分であるコラーゲンを美容液で補っても、それが自分自身のコラーゲンになることはありません。
高い保湿効果を求めるなら、コラーゲンに加えて他の保湿成分が含まれる美容液を選ぶのがよいでしょう。
⑤グリセリン
今や当たり前の保湿成分であるグリセリンですが、安全性が高く多くの化粧品の基本成分となっています。
水分を吸着する保湿成分の代表格です。
なお、保湿成分は、水分保持のパターンが「水分を挟み込む」「抱え込む」「吸着する」の3つのタイプに分かれています。
水分保持力は「水分を挟み込む」>「抱え込む」>「吸着する」の順に高いです。
しかし、「水分を挟み込む」保湿成分だけでなく、はたらきの異なる「抱え込む」保湿成分、「吸着する」保湿成分のすべてがバランスよく配合されている美容液を選ぶことをオススメします。
グリセリンによく似た成分に、BG、ジグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、ソルビトールなどがあります。
⑥アミノ酸
天然保湿因子(NMF)の成分であるアミノ酸も水分を吸着して保湿するヒューメクタントです。
ヒドロキシプロリン、グリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニン、アミノ酸の代謝物であるPCA-Naがあります。
⑦その他の保湿成分
乾燥肌対策の美容液に配合される保湿成分は他にもあります。
ダマスクローズ、マルチトール、ソルビトール、プルラン、アロエベラ葉エキス、褐藻エキスなどがあります。
5)乾燥肌対策の美容液の安全性を考える
乾燥肌は、刺激に弱いです。
基本的に美容液は、各化粧品メーカーが安全性に考慮してつくっていますが、自分に合わない成分が入っていると、肌荒れや刺激を感じる場合があります。
次の成分は、要注意です。
①PGやDPG
PGは保湿剤として美容液に配合されることがありますが、刺激が比較的強い成分です。
美容液の全成分表示の3行目くらいまでにこの2つの成分があれば、敏感肌の方は避けた方がよいでしょう。
一方、DPGは、PGの刺激性を小さくした成分です。
高濃度では刺激がありますが、一般的な濃度であれば大きな問題はありません。
②アルコール
化粧品に含まれているアルコールとは、エタノールのことです。
肌を引き締める作用(収れん作用)、清涼作用、防腐・殺菌作用があることからメンズ化粧水や収れん化粧水、ふき取り化粧水によく配合されます。
刺激が強めであり、蒸発するときに水分も一緒に持っていってしまう特徴があるので、乾燥肌の方は使用を控えることをオススメします。
「ノンアルコール」「アルコールフリー」と記載されていれば、エタノールは含まれていません。
なお、防腐剤である「フェノキシエタノール」は、いわゆる「アルコール」とは別のものです。
③合成香料や合成着色料
合成香料や合成着色料の中には、刺激性のある成分もあります。
保湿や乾燥肌対策に必要な成分ではないので、これらを配合した美容液は避けた方が無難です。
④オーガニック成分
オーガニック成分や植物由来の成分は、言葉のイメージで安全だと思われていますが、必ずしもそうではありません。
安全な成分もある一方で、植物本来の力が強ければ刺激性も高くなります。
オーガニック=安全 という認識は捨てましょう。
⑤防腐剤
化粧品の成分は微生物のエサになりやすいという特徴があります。
そのため、微生物によって製品が傷むのを防ぐ薬剤である防腐剤が使われています。
代表的な成分としては、フェノキシエタノールやパラベンがあげられます。
一般的に、美容液に配合されている防腐剤は安全性が高く、美容液の品質保持のために最低限の濃度しか配合されていません。
ただし、乾燥肌にとっては刺激になってしまう可能性があります。
自分がどの防腐剤に弱いかが不明な場合は、パッチテストをして、自分のお肌にとって安全かどう確かめてからにした方がよいでしょう。
控えた方がよい成分とその考え方の詳しい情報は、「敏感肌化粧品はこれがオススメ!ランキング不要の選び方」を参考にしてください。
6)乾燥肌対策の美容液はコスパも大切
美容液での乾燥肌のケアは、単発ではなく継続して使用することで高い効果を発揮します。
続けていくためには、コストパフォーマンスの高さに注目することも大切です。
一概に高ければよく、安ければ悪いとは言い切れません。
ただし、価格の高い美容液の方が、高品質で高価な化粧品成分が使われている傾向はあります。
美容液の価格設定は、化粧品単体だけではなく、容器や箱、広告費などさまざまな費用が含まれているものであり、その比率は各化粧品メーカーが決めています。
効果に納得ができ、かつご自身の価値観と合致した美容液を選ぶためにも、次の点をチェックしておくとよいでしょう。
- 容量と価格から、単位あたりの価格を計算する。
- 推奨使用量や使用期間から、1カ月単位の費用を計算する。
- よく似た容量、化粧品成分、機能の美容液の価格と比較してどうか検証する。
このように、コストパフォーマンスが高いかどうかを総合的に判断して、自分に合った美容液を選ぶようにしましょう。
7)提供企業の姿勢をチェックする
信頼できる企業を選ぶことも美容液を選ぶ際のポイントになります。
有名なブランドなどのネームバリューに惑わされず、情報提供の姿勢などを冷静に検証しましょう。
- 対応は丁寧で真摯か?
- 商品説明はわかりやすいか?
- アフターフォローは適切か?
- 対応するオペレーターなどは、十分に知識を持っているか?
- 返品や返金の規定は納得できるものか?
上記を、確認しておくとよいでしょう。
口コミでの評判をチェックしてみる方法も有効です。
お客様の声がダイレクトに反映された口コミで高評価を得ている企業なら、信用できる確率が高まります。
気に入った美容液は長い付き合いをしたいので、安心できる提供企業を選んで、美容液を選定するのはよい方法です。
決めかねているという場合は、ちょっとした裏技があります。
美容液候補を絞ったら、各化粧品メーカーの相談窓口に電話して、自分が理解できない化粧品成分や期待できる効果について説明してもらう方法です。
説明がわかりやすく、また対応が親切であるなら、提供している美容液に対する信頼度もあがります。
自分自身の美容液に関する知識も深まりますので、より精査して選べるようになるでしょう。
賢く活用してみることは有効です。
5.乾燥肌にオススメのエイジングケア美容液
美女が選ぶベスト美容液などでも高い評価を得ている目元・口元専用美容液です。
そんなナールス ネオは、2019年5月にリニューアルしました。
1)ナールス ネオの開発コンセプト
口元や目元のハリやツヤをキープして、「エイジングサインへのファイナルアンサー」を目指して開発しました。
特に乾燥による目元のしわや口元のしわに使っていただきたい美容液です。
2)ナールス ネオの配合成分のポイント
①ナールスゲンを推奨濃度で配合
ナールスゲンは、コラーゲン、エラスチン、ヒートショックプロテイン(HSP)47を増やします。また、お肌の表皮でグルタチオンを増やし、肌の酸化を防ぎます。
②ネオダーミルを推奨最高濃度で配合
バイオテクノロジーによって生まれた細胞のエネルギー源で、Ⅰ型コラーゲン、Ⅲ型コラーゲン、エラスチンを強力にサポート。
2週間でシワの体積を13%減少、シワの深さを15%減少させる臨床データを有する成分です。
肌のハリや弾力をキープするための「攻めるエイジングケア」をサポートします。
③2種のビタミンC誘導体配合
ナールス ネオは、ビタミンC誘導体美容液です。
水溶性ビタミンC誘導体の中でも効果が高く刺激が少ないVCエチル(エチルアスコルビン酸)と、浸透性の高い両親媒性ビタミンC誘導体APPS(アプレシエ)を配合。
乾燥肌による対毛穴ケアも期待できる美容液です。
高濃度ではないので乾燥肌でも使えます。
④プロテオグリカン配合
ナールス ネオは、プロテオグリカン美容液です。
プロテオグリカンは、糖とタンパクが複合した「糖たんぱく質」で、お肌の細胞の増殖や、ヒアルロン酸、コラーゲンの産生をサポート。
また、ヒアルロン酸に匹敵する高い保湿力を持った成分です。
潤いのあるふっくらしたお肌をキープする「守るエイジングケア」をサポートします。
⑤ビタミンA誘導体配合
レチノールを改良したビタミンA誘導体レチノイン酸トコフェリル配合。
ターンオーバーを促進して、お肌のハリを取り戻します。
⑥6種のセラミド配合
セラミドの中でも保湿力に定評のあるヒト型セラミド6種(NG、NP、NS、EOS、EOP、AP)を配合したセラミド美容液です。
お肌のバリア機能を守ります。
⑦9種のアミノ酸配合
ヒドロキシプロリンほかグリシン、アラニン、プロリン、セリン、アルギニン、リシン、グルタミン酸、トレオニンの9種のアミノ酸とその代謝物であるPCA-Naを配合して、NMF(天然保湿因子)の構造に近い成分設計をしました。
⑧抗酸化成分を複数配合
半永久的に抗酸化作用を発揮する金コロイドとともに、強力な抗酸化成分であるコエンザイムQ10やエルゴチオネインを配合することで、お肌の酸化を防ぎます。
⑨お肌に不要な成分を無添加
無香料・無着色、旧指定成分は配合していません。
パラベンフリー、フェノキシエタノールフリーに加え、アルコール性防腐剤の無添加化粧品です。
また、アルコールフリー化粧品です。
*フェノキシエタノール、パラベンが、キャリーオーバーとして微量含まれます。
ナールス ネオは、水分保持のパターンが異なる3種の保湿成分、コラーゲンやエラスチンにアプローチするエイジングケア化粧品成分、抗酸化作用のある成分をバランスよく配合し、安全性にも配慮した乾燥肌対策の美容液なのです。
3)新しいナールス ネオに追加された成分は?
そんなナールス ネオが、さらに「抗酸化」と「抗シワ」を強化して生まれ変わりました。
従来の成分はそのままに3つの成分を追加しました。
①レスベラトロール
レスベラトロールは、ポリフェノールの一種で高い抗酸化力を持っています。
間接的に長寿遺伝子を活性化することが研究でわかっています。
肌老化の予防、シミやくすみの予防、肌荒れや乾燥肌の予防が期待されています。
②ブドウ葉/種子/皮エキス
ブドウ葉/種子/皮エキスは、ポリフェノールを含み高い抗酸化力を持つことが大きな特徴です。
肌老化の予防、シミやくすみの予防、肌荒れの予防、アトピー性皮膚炎の予防などが期待できます。
③アセチルデカペプチド-3
アセチルデカペプチド-3は、アルギニン、メチオニン、グルタミン酸の3つのアミノ酸からつくられたペプチドです。
FGF(線維芽細胞成長因子)に似たはたらきがあります。
FGFとは、細胞の増殖や分化を促す成長因子の1つで、線維芽細胞を活性化させるはたらきがあります。
顔のたるみが原因のエイジングサインやシワ、ほうれい線の予防が期待されています。
これら3つの成分は、刺激性がなく、敏感肌をはじめどんな肌質でも使える成分です。
また、ボトルデザインがスタイリッシュになって、持ちやすく、出しやすく、1回に出す量の調節がしやすくなっています!
6.乾燥肌のための美容液の使い方
1)乾燥肌のための美容液の使い方の基本
スキンケア化粧品を使う基本の順番は、
洗顔 → 化粧水 → 美容液 → 乳液 → 保湿クリーム
となります。
美容液の効果的な使い方は、「美容液の効果的な使い方と順番があった!美肌への近道を公開」で詳しく紹介していますので、ここではポイントをご紹介します。
美容液は、「化粧水の後」「乳液の前」に使います。
まず適量を手のひらに取りましょう。
量は各化粧品メーカーにより違うことがあるので、説明文を読むことオススメします。
顔全体に使うなら直径2cm程度が目安です。
そして、顔の数箇所につけ、内から外へ、また、下から上へなじませます。
気になる箇所がある場合は、重ねづけしましょう。
目元や口元など皮膚が薄い部分に使う時は、指の腹で軽く押さえるようにしてつけていきます。
最後に顔全体を優しく包むようにして、ハンドプレスでじんわりやさしく押さえましょう。
あくまで優しい力加減でつけることがコツです。
特に年齢が上がるほど、お肌が刺激に弱くなっていますので、擦らず丁寧につけていきましょう。
2)冬や季節の変わり目はスペシャルケアも
①乾燥がひどいなら美容液+αで
夏の終わりに経験する夏老け肌、肌疲労、また季節の変わり目のゆらぎ肌、冬などで冷え症が原因で起こる顔冷えなど、お肌の状態にはさまざまな場合があります。
これらもお肌のバリア機能が低下して乾燥肌になっていることがあります。
美容液による保湿に加えて、フェイスマスクによるスペシャルケアもオススメの方法です。
美容成分の浸透を高めたいなら、バイオセルロース製のフェイスマスクがオススメです。
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②乾燥肌に保湿美容液とナールス パッションがオススメの理由
乾燥肌で美容液とフェイスマスクを使う場合、同じ成分を組わせるのではなく、違い成分を組み合わせることがオススメです。
ナールス ネオとナールス パッションは、ナールスゲン以外は美容成分がほとんどかぶることがありません。
だから、乾燥肌のスキンケアにぴったりの組み合わせなのです。
具体的には、リンパ管ケア成分「キュアパッション」(クダモノトケイソウ果実エキス)やヒアルロン酸Na、グレープフルーツ果皮エキス、ヒメフウロエキス、アロエベラ液汁などが配合され、ナールスのエイジングケア化粧品とは相性のよいエイジングケアフェイスマスクです。
7.美容液だけに頼らない内側からの乾燥肌対策
乾燥肌対策は、美容液でスキンケアをしながら、同時に食事や運動など身体の内側からも乾燥肌対策のサポートをして、総合的にケアしていくことが大切です。
いくら自分に合ったよい美容液を選んでも、生活習慣に問題があれば乾燥肌は改善しません。
食べ物、睡眠などについても乾燥肌の予防や改善を意識したり、アンチエイジングを意識した生活習慣にも取り組むことが大切です。
ぜひ、次の情報も参考にして、乾燥肌対策に取り組みましょう。
8.まとめ
乾燥肌対策のための保湿美容液の選び方と使い方をご紹介しました。
また、オススメの乾燥肌対策のエイジングケア美容液をご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
どんな女性でも、30代、40代とエイジングが進めば、肌質が乾燥肌に傾きます。
そんな乾燥肌のエイジングケアのための美容液はとても大切な基礎化粧品。
化粧水や保湿クリーム以上にしっかりと選びたいスキンケアアイテムです。
乾燥肌対策の美容液の選び方と使い方は、美容液ランキングや口コミだけに頼らず、正しいエイジングケアの知識、乾燥、保湿や化粧品成分の知識を持つことが大切です。
この記事を参考に、ぜひ、あなたピッタリの乾燥肌ケアの美容液を見つけてくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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