ほうれい線に悩む40代以上の女性なら聞いたことのある方が多い「レチノール」。
名前だけは聞いたことがあるっていう方も多いのではないでしょうか?
レチノールは、ほうれい線ケアのフェイスクリームでもよく配合されるエイジングケア化粧品成分です。
また、医薬部外品でもよく配合されます。
はたして、このレチノールはほうれい線の改善に効果的なのでしょうか?
この記事では、レチノールがほうれい線の予防や改善に本当に有効なのかどうかをしっかり検証します。
ぜひ、続きをお読みくださいね。
*ほうれい線ケアの保湿クリームならレチノイン酸トコフェリル配合「ナールス ユニバ」
- ほうれい線は、乾燥肌が原因で目立つ浅いほうれい線と顔のたるみで目立つ深いほうれい線があります。浅い間ならエイジングケア化粧品で改善することが可能です。
- レチノールは、ビタミンA誘導体のことで、その種類はいくつかに分かれますが、油溶性の成分です。だから、レチノールは、化粧品や医薬部外品で「レチノールクリーム」として使われることが多い成分です。
- レチノールには、ターンオーバーの促進やコラーゲンを増やすはたらきがあります。そのため、エイジングケアをしっかり行いたい女性にとって人気の成分の1つです。
- 医薬品のレチノイン酸(トレチノイン)は、レチノール誘導体です。レチノイン酸は、レチノールに比べ100倍程度の効果がありますが、医師の処方によってしか使えません。レチノールの効果とレチノイン酸の効果には大きな差があります。
- レチノールは乾燥によるほうれい線を改善することはできますが、たるみで深く刻まれたほうれい線を改善することはできません。
化粧品成分上級スペシャリスト&京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*ほうれい線の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.ほうれい線の改善のために、レチノールクリームを選ぼうとするあなたへ
「レチノールクリームはほうれい線の改善に効果的なの?」をお届けします。
ほうれい線を何とかしたいエイジングケア世代の女性にとって、
「本当に効果のある化粧品はどこにあるの?」
「医薬部外品だったらほうれい線に効くの?」
「やっぱりほうれい線を消すなら美容医療しかない?」
「新しい化粧品成分でほうれい線に効果があるのはどれ?」
「化粧品ってほうれい線に全然効かないわ!」
などは永遠の悩みですよね。
やはり、ほうれい線を消すことは、老けて見られるのを避けて美肌をキープする上でとても大切ですね。
そんなほうれい線を改善するという期待でフェイスクリームに配合される「レチノール」。
シワ対策やほうれい線ケアの成分として有名になってきました。
最近では、大手化粧品メーカーの資生堂が、「純粋レチノール」という名前でTV-CMなどでも広告しています。
はたして、そんなレチノールクリームは、ほうれい線の改善に有効なのでしょうか?
それとも、実は使う意味がないのでしょうか?
この記事では、ほうれい線の改善にレチノールクリームが効果的なのか?
また、どんな使い方をすればよいかを考えてみたいと思います。
また、オススメのほうれい線対策のレチノールクリームをご紹介します。
「ほうれい線ケアへのレチノールの効果は?教えて!」
「ほうれい線対策にレチノールクリームがよいの?また、NGな場合は?」
「ほうれい線対策のレチノールクリームや美容液の選び方は?コツを教えて!」
「ほうれい線対策のレチノールの使い方は?大切なポイントや注意点を教えて!」
「おすすめのほうれい線対策のレチノールクリームや美容液って?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
美容のプロがレチノールの効果と副作用、上手な使い方について徹底解説
<レチノールを改良したレチノイン酸トコフェリルでほうれい線ケアするなら>
*レチノイン酸トコフェリル配合エイジングケア美容液「ナールス ネオ」
*レチノイン酸トコフェリル配合エイジングケア保湿クリーム「ナールス ユニバ」
2.ほうれい線の症状と原因
ほうれい線は改善できるのか、ということを考える前に、まずはほうれい線とはどのような症状のことをいうのか、また、なぜほうれい線ができてしまうのか、ということを考えていきましょう。
ほうれい線対策を始める前に、自分のほうれい線の原因を知る必要があります。
それを把握してからでないと、正しいほうれい線対策ができません。
1)ほうれい線とは?
ほうれい線とは、鼻から口元にかけてできる線のことで、医学的には「鼻唇溝(びしんこう)」という名称があります。
このほうれい線が1本あるだけで顔に影ができて、実年齢よりも5歳から10歳も老けた印象になってしまいます。
さて、このほうれい線は、深いシワだと思っていませんか?
ほうれい線はシワというより、「頬のたるみによる溝」です。
加齢などが原因で頬が垂れ下がってきたためにできる頬の境界線だと思ってください。
そして、このほうれい線には種類があります。
それは大きく分けて浅いものと深いものです。
顔のたるみは顔の肉づきや骨格によっても違ってきますし、年齢によっても違います。
また、生活習慣でも進み方が違います。
ほうれい線は、浅いものなら早めにケアを始めることで目立たなくすることも可能ですが、深いものはそれなりに時間をかけて、外側と内側、両方からのケアが必要になってきます。
場合によっては、美容医療で改善するほうがよい場合もあります。
2)ほうれい線の原因は?
ほうれい線の原因は人によって、また年代によっても違ってくるのです。
大きく分けて4つの原因があります。
①真皮の衰え
1つ目の原因は、真皮の衰えです。
真皮にはコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンなどの肌のハリや弾力や潤いを保つ成分があります。
真皮の中でコラーゲンがネットのような構造になっており、そのコラーゲンをつなぎ止めているのがエラスチンです。
このネットがしっかりしていると肌の弾力が保たれます。
そしてその間を埋めるようにヒアルロン酸が存在し、水分を抱え込むことで肌のハリやツヤを保ちます。
中でも、ほうれい線と関係が深いのがコラーゲンです。
なぜなら、コラーゲンだけで真皮の7割を占めているからです。
これが劣化したり、コラーゲンが減ると肌の弾力が失われてきて、たるみや深いシワの原因になります。
なぜ真皮が衰えるのかというと、ここにもさまざまな原因があります。
加齢そのものでも真皮は衰えます。
また、紫外線は真皮まで届いてコラーゲンを破壊しますし、ストレスや睡眠不足、疲労などで体内に活性酸素が増えれば、それが細胞を酸化させ、真皮も衰えます。
これらは、真皮の老化だけでなく肌の老化の全体の原因にもなります。
さらに、最近では糖化の影響も指摘されています。
体内の余った糖分とたんぱく質が結びつき、AGEs(Advanced Glycation Endproducts=最終糖化生成物)という老化物質がつくられてしまいます。
これが体内に蓄積されるとコラーゲンを劣化させ、たるみやくすみの原因となるのです。
レチノールは、コラーゲンの産生をサポートするので、真皮の衰えをある程度ケアすることが可能です。
②表情筋の衰え
2つ目の原因は表情筋の衰えです。
表情筋は普通でも30%程度しか使われていないといわれていますが、たとえばスマホやパソコンを1日中見て、無表情でいると、なおさら筋肉を使わなくなります。
また、よく噛まないで食べるなどの早食いの人も表情筋が衰えやすいといわれています。
体の筋肉と一緒で、鍛えなければ衰えますから、1日の中でどうやって表情豊かに過ごすかが、ほうれい線ケアのための表情筋を鍛えることにつながります。
レチノールは表情筋には効果を発揮しません。
③皮下脂肪の衰えや肥大化
3つ目は皮下脂肪の衰えや肥大化です。
頬は顔の中でも比較的脂肪がつきやすいところです。
もちろん、加齢によっても脂肪がつきやすくなってきます。
これは、衰えると肥大化してしまいます。
そこに表情筋の衰えが重なると、その増えてしまった脂肪を支えきれなくなり、ほうれい線ができてしまうのです。
ほうれい線と皮下脂肪については「ほうれい線と皮下組織・皮下脂肪 | そのエイジングケア対策」をご覧ください。
④お肌の乾燥
直接的なほうれい線の原因ではありませんが、ほうれい線が目立ち始めるタイミングにお肌が乾燥すると、余計にほうれい線は目立ちます。
それは、お肌の乾燥によって肌理(キメ)やお肌の透明感が失われ、まだ浅いほうれい線が目立ってしまうのです。
また、肌の乾燥は、シワや、皮脂の不足や、場合によっては逆に皮脂の過剰分泌などをもたらし、肌のバリア機能を低下させます。
これ自体がほうれい線の直接的な原因になるのではありませんが、潤いの足りないカサカサした肌は、表皮のダメージが真皮にもダメージを与えてしまうのです。
つまり、バリア機能やターンオーバーの乱れが続くことで、表皮だけでなく真皮にも悪影響を与えます。
その結果、ほうれい線が目立ちやすくなったり、進行が早くなったりするのです。
だから、スキンケアで簡単にできるほうれい線対策は、保湿することで乾燥肌の原因をつくらないことや、乾燥肌を改善することなのです。
レチノールの保湿効果はあまり期待できませんが、ターンオーバーの改善には効果を発揮します。
ほかにも、顔のむくみや骨格、急激なダイエットなどもほうれい線の原因になることがありますが、大きくは上記で説明した4つを理解しておけばいいでしょう。
ほうれい線とむくみの関係については、「ほうれい線の意外な敵!むくみによるたるみの対策とは?」をご覧ください。
ほうれい線とダイエットの関係については、「ほうれい線に急激なダイエットは悪影響!食べ物と運動は?」をご覧ください。
なお、最近、角層細胞がたるみの原因になるとがわかってきました。
<参考記事>
*角層細胞が顔のたるみ、シワの形を決めていることがわかった!
3.レチノールクリームとは
エイジングケア化粧品によく使われる「レチノールクリーム」は、どのような成分で、どのような美容効果が期待できるのでしょうか。
ほうれい線に効果があるのかということを検証する前に、レチノールの特徴などを見ていきましょう。
1)レチノールとは?
レチノールとはビタミンAの一種です。
ビタミンAは水に溶けない脂溶性ビタミンで、私たち人間の体にとって必要不可欠な栄養素です。
ビタミンAは「目のビタミン」とも呼ばれ、目の網膜でロドプシンという物質をつくり出し、光の刺激を脳に伝えるサポートをすることから、ビタミンAが不足すると夜盲症(いわゆる鳥目)になるのです。
眼精疲労やドライアイなどにも効果があるとされ、点眼薬にも配合されています。
女性にとって嬉しいのは、皮膚や粘膜を保護するはたらきです。
上皮細胞の形成をサポートし、肌を健康に保つはたらきがあります。
ですから、ビタミンAが不足すると肌がカサカサしたり、ニキビが増えるなどの肌荒れの原因にもなるのです。
逆に、ビタミンA自体が脂溶性のビタミンであるため、摂りすぎると体内に蓄積されてしまうことから過剰症のリスクもあり、その点もしっかりと理解しておくことが大切です。
ビタミンAは大きく分けると「レチノール」と「カロテン」という2種類があり、レチノールはうなぎやレバーなどの動物性食品に、カロテンは緑黄色野菜などに含まれています。
ただし、このカロテンは体内入ってからビタミンAに変わるという性質があるため、厳密にいうとビタミンAではなく「プロビタミンA」と呼ばれています。
ですから、ビタミンAといえばほぼレチノールを指すことになるのです。
しかも、カロテンはレチノールより吸収率が低く、10~60%程度しか吸収できません。
一方、レチノールは80~90%という高い吸収率となっており、シミや肌荒れなどに効果が高いとされています。
<レチノールの変化>
2)化粧品としてのレチノール
レチノールは、昔からアメリカではシワ取りクリームなどの成分として人気となっていました。
このレチノールは脂溶性であることから、多くは化粧水ではなく美容液かフェイスクリームなど油性の化粧品に配合されています。
レチノールは肌に塗ると酵素のはたらきによってレチノイン酸に変化し、肌のターンオーバーを促進したり、真皮の線維芽細胞にはたらきかけてコラーゲンの産生を促すなどの効果が期待できます。
ところが、肌にとっては刺激の強い成分であるため、化粧品への配合濃度は多くの場合、0.01~0.1%とそれほど高くはありません。
また、純粋なレチノールには高いピーリング効果もあることから肌が赤くなったりする副作用の心配もあり、肌が弱い人にはあまり向いていない成分です。
化粧品や医薬品で使うレチノールにはいくつかの種類があり、少し特徴が異なります。
化粧品成分として使われるのは、レチノールとその誘導体、レチナールです。
レチナールは、レチノールが酸化したものでレチノイン酸の前駆体です。
レチノイン酸、レチナール、レチノールは、効果が高いことから「攻めのビタミンA」と呼ばれます。
一方、パルミチン酸レチノールなどの誘導体は、比較的安定性が高いので化粧品によく使われます。
パルミチン酸レチノールやプロピオン酸レチノール、酢酸レチナールは、効果が緩徐なことから「守りのビタミンA」と呼ばれます。
これらは、活性、浸透度、安定性、皮膚への刺激が異なります。
<レチノールの種類と特徴>
3)レチノイン酸(トレチノイン)とは?
次にレチノイン酸という成分についてお話しします。
レチノイン酸はトレチノインとも呼ばれるビタミンA誘導体です。
その生理活性はビタミンAの数百倍ともいわれ、効果が非常に高いものの、日本では医師の処方箋なしでは使うことができません。
アメリカではFDA(米食品医薬局)に認可されていますが、日本ではまた認可されておりません。
ですから、日本ではアメリカの製品に改良を加えたものが処方されています。
レチノイン酸を肌に塗ると、ターンオーバーを活性化させて、表皮の深いところにあるメラニン色素まで外に排出することができる上に、真皮にある線維芽細胞にはたらきかけて、肌の弾力を保つコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促すこともできるとされています。
ですから、シワの治療用の外用薬として皮膚科や美容クリニックなどで使われます。
また、ハイドロキノンなどとともにニキビやシミの治療に使われます。
ほかにも、皮脂腺のはたらきを抑えて皮脂の過剰分泌を防ぐことからニキビケアにも有効だとされています。
レチノイン酸は体の中にも微量に存在するものですから、アレルギー反応の心配もなく、安全に使える成分でありながら、肌への刺激が強いという難点もあります。
主な副作用としては、次のとおりです。
- 肌の赤み
- 皮が剥ける
炎症後色素沈着
したがって、レチノイン酸入りの薬を使う時は必ず医師の指示通りに通院をし、診察を受けながら適切に使っていく必要があります。
また、不安定な物質であり、必ず冷蔵庫で保存する必要があるということと、紫外線に弱いので、レチノイン酸を塗っている時は紫外線対策が必須です。
4.ほうれい線ケアにレチノールクリームは効果があるの?
レチノールは化粧品として配合することが可能ですから、化粧品会社各社が販売しています。
また、シワ改善の効能を取得した医薬部外品もあります。
それらは、ドラッグストアや通信販売などでも買えますし、もちろん医師の処方箋がなくても使うことができます。
ただ、「レチノール」と「レチノイン酸」、似ているようで、その効果についてはかなり差があります。
レチノールにもレチノイン酸と同じような効果は期待できるものの、1/20~1/100程度の効果になってしまいます。
配合濃度が高ければ、それなりの効果が期待できるかもしれませんが、その分副作用のリスクも高まることを忘れてはいけません。
レチノイン酸ほどではありませんが、肌が赤くなるなどの副作用が出る可能性があります。
1)浅いほうれい線ならレチノールクリームで改善が可能
レチノール配合の化粧品の効果としては、ターンオーバーの促進やコラーゲンの生成をサポートするということが期待できます。
レチノールにはピーリング効果がありますから、古い角質を落として肌のターンオーバーを促進させます。
古くなった角質がそのままになっていると、角質が溜まりすぎて肌が厚くなり、ごわごわしてきます。
それがシワの原因にもなります。
それを強制的に落として、肌の生まれ変わりを促進すれば、シワの改善に役立ちます。
また、真皮にあるコラーゲンは、化粧品で補給することはできません。
肌の弾力が衰えてきて、たるみやシワが気になっても、外側からコラーゲンを増やすことはできないのです。
それは化粧品の浸透が表皮の一番上、角質層までだからです。
もちろん、レチノールには真皮にある線維芽細胞を活性化させるというはたらきが期待できます。
つまり、線維芽細胞がコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの肌の弾力を保つ大事な成分をつくり出すのをサポートし、シワなどの改善に役立つのです。
ただし、化粧品ではレチノールクリームが真皮まで届いてコラーゲンを増やすとはいえません。
では、レチノールクリームがほうれい線自体を改善することが可能なのでしょうか?
こうしたレチノールのはたらきからいえば、レチノールクリームで、乾燥でできた薄いほうれい線を目立たなくすることは可能だとはいえるでしょう。
ほうれい線が薄い場合なら、「ほうれい線が消えた」と思えることもあるかもしれませんね。
レチノールクリームを使う時には必ずパッチテストをしてください。
いきなり顔に塗ったりせず、腕の内側など皮膚の柔らかいところに塗り、24時間放置してかゆみや赤みが出ないことを確認してから使いましょう。
疲れていたり、生理前など肌の調子が悪い時に使い始めるのではなく、体調のよい時に使ったほうがいいですね。
また、レチノールクリームは紫外線に弱いので、使う時は必ず日焼け止めもしっかり塗ってください。
もしくは、外出しない時や夜のスキンケアだけ使うというのもひとつの方法です。
2)レチノールクリームで深いほうれい線を消すのは難しい
ほうれい線の原因には、乾燥以外にも真皮の衰えや表情筋の衰えがありました。
乾燥による小ジワというよりは、肌のたるみが原因なのです。
どの程度真皮が衰えてしまっているかにもよりますが、レチノールクリームだけでコラーゲンを元の状態にするのは難しいでしょう。
乾燥による浅いほうれい線であれば、とにかく保湿を心掛け、肌のターンオーバーを促進していけば小ジワやちりめんジワなどと同じように改善することが可能ですが、真皮の奥までダメージを受けている深いほうれい線では、化粧品だけのケアでは不十分です。
だから、たるみケアは化粧品以外の手段・方法を取り入れる必要があります。
3)トレチノインなら深いほうれい線に効果が期待できる?
医師の処方の下、レチノイン酸(トレチノイン)なら、化粧品や医薬部外品以上の改善の効果が期待できます。
しかし、レチノイン酸(トレチノイン)であっても、表情筋や皮下組織にまで効果を発揮するものではないので、それらの衰えが原因でできたほうれい線は改善できません。
結論としては、レチノールクリームは、ほうれい線の予防や、浅いほうれい線なら改善できても、顔のたるみで目立った深いほうれい線には大きな効果は期待できないのです。
<参考記事>
5.ほうれい線ケアのレチノールクリームの選び方のコツ
1)最初は守りのビタミンAを選ぶ
ほうれい線対策に初めてレチノールを使う場合は、パルミチン酸レチノールや酢酸レチノール、プロピオン酸レチノールなど、刺激の少ない「守りのビタミンA」から始めるのをおすすめします。
なぜなら、安定性が高く刺激が少ないことから、初めての方に使いやすいからです。
特に、乾燥性敏感肌、敏感肌やインナードライ肌の肌質の方はバリア機能が低下しているので、純粋なレチノールを最初から使うのはリスクが大きいため、こちらがおすすめです。
2)純粋なレチノールは配合濃度の少ないものを選ぶ
純粋なレチノールは、化粧品の全成分表示に「レチノール」と記載されています。
配合量が多い場合は、その冒頭に近いところに表示されています。
逆に後ろのほうに記載されていれば、配合量は少なくなります。
まずは、レチノールの配合量が少ないものから試すのがおすすめです。
3)保湿成分をチェックする
レチノールクリームは、ほかの保湿成分も配合されています。
保湿力の高いセラミドや組み合わせの妙があるコラーゲン、プラセンタエキス、ヒアルロン酸、スクワラン、コエンザイムQ10などが配合されているものを選びましょう。(*2)
4)レチノール以外にほうれい線ケアに使える成分をチェックする
浅いほうれい線は乾燥が原因ですから、乾燥を防ぐためのレチノール以外の成分にも注目してみましょう。
①セラミド
角質層の保湿効果が高いのは、やはりセラミドです。
セラミドには種類があり、天然セラミド、ヒト型セラミド、植物性セラミドなどがあります。
中でも、効果が高いとされているのはヒト型セラミドです。
「セラミド1」「セラミド2」など後ろに数字がついています。
ただし、ヒト型セラミドはその成分の価格が高いため、配合される化粧品の価格も高くなってしまいます。
②レチノイン酸トコフェリル
レチノイン酸を改良して、効果はそのままに刺激を和らげた「レチノイン酸トコフェリル」という成分があります。
これは、刺激の強いレチノイン酸にビタミンE誘導体であるトコフェロールを結合させることにより、安全性を高めたエイジングケア成分です。
レチノイン酸トコフェリルについての詳しい情報は、「レチノイン酸トコフェリルでハリ・ツヤが増すエイジングケア」をご覧ください。
③ナールスゲン
エイジンケア化粧品成分として期待されるナールスゲンは、アミノ酸誘導体で、京都大学と大阪市立大学とで共同開発されたものです。
ナールスゲンは、分子量331ダルトンの小さな分子で、次のような実験データを持っています。
- Ⅰ型コラーゲンを2倍以上増やす
- エラスチンを約5倍増やす
- ヒートショックプロテイン(HSP)47を約3倍増やす
- 抗酸化物質グルタチオンを増やす
角質層の水分を保持する
お肌の表皮のヒートショックプロテイン(HSP)70を増やす効果もわかってきました。
ナールスゲンについて詳しくは、「ナールスゲン。京都大学発エイジングケア化粧品の10の秘密」をご覧ください。
④ネオダーミル
ネオダーミルは、スイスのバイオテクノロジー技術を持つ化粧品原料会社であるインデュケム社(Induchem AG)によって開発された、新しいエイジングケア化粧品成分です。
ネオダーミルは、Ⅰ型コラーゲンだけでなく、「ベビーコラーゲン」とも呼ばれる肌の柔らかさに影響を与えるⅢ型コラーゲン、エラスチンを増やす実験データを持っています。
ネオダーミルについて詳しくは、「ネオダーミルは、いま注目の新エイジングケア化粧品成分!」をご覧ください。
⑤ビタミンC誘導体
ビタミンC誘導体は、化粧品成分としてさまざまな効果が期待できます。
美白、ニキビの予防・改善効果、毛穴の引き締め・詰まり改善効果、抗酸化、肌のコラーゲンを増やす効果などがあります。
ビタミンCには、主に化粧水や美容液に配合されるビタミンCエチル(エチルアスコルビン酸)などの水溶性ビタミンC誘導体、APPSなどの両親媒性ビタミンC誘導体、主に保湿クリームやフェイスクリームに配合される油溶性ビタミンC誘導体があります。
ビタミンC誘導体について詳しくは、「水溶性ビタミンC誘導体の種類・特徴と効果的な使い方は?」や「テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)は油溶性ビタミンC誘導体」をご覧ください。
⑥ナイアシンアミド
ビタミンB3の一種で、シワ改善の成分「リンクルナイアシン」としてもよく知られています。
コラーゲンを増やすはたらき、メラニンを抑えるはたらき、セラミドを増やすはたらきがあります。
レチノールと比べて刺激が小さく、とても使いやすいというメリットがあります。
詳しくは、「ナイアシンアミドの効果は?話題のシワ改善化粧品のおすすめ紹介!」をご覧ください。
6.気をつけたいレチノールクリームの使い方
1)レチノールの副作用を避けるために
レチノールは、刺激性のある成分です。
化粧品に配合される医薬品と比べると低濃度ですが、リスクはあります。
そのため、レチノール配合の化粧品を使うことで、かゆみや赤み、ヒリヒリ感などレチノイド反応と呼ばれる症状が出ることがあります。
心配な人は、あらかじめパッチテストをおすすめします。
パッチテストとは、接触皮膚炎(かぶれ)である4型アレルギーの診断に必要な検査です。皮膚に原因と考えられる物質(今回はレチノール)を貼付して、反応を調べる検査で、皮膚科などでは検査キットを使います。
この方法で検査するのも良い方法です。
また、簡易的に清潔な二の腕内側に、レチノール配合のアイテムを塗布し、10分ほど様子を見る方法もあります。
1日くらい様子を見て、肌トラブルがなければ使用できます。
パッチテストで問題がなくても、使用し始めて肌トラブルが出る場合もあります。
その場合は、使用を控えましょう。
レチノールは、1~2週間でレチノイド反応がなくなって、その後、問題なく使えることがある一方で、ひどくなってしまうこともあります。
そんな場合は、使用を控えて皮膚科を受診することをおすすめします。
2)気をつけたい毛穴へのレチノールの使い方
紫外線のなかで、UVAはレチノールを破壊します。
だから、レチノール化粧品使用の際は、日焼け止めを使いましょう。
それでも不安のある場合は、朝のスキンケアで使うのは控えて、夜のスキンケアだけに使いましょう。
特に攻めのビタミンAである純粋なレチノールやレチナールは、朝の使用を控えたほうがベターです。
3)先に化粧水などで水性成分を使う
レチノールは油性成分です。
先に化粧水や美容液を使って保湿しましょう。
それらが角質層に浸透した後に、レチノール化粧品を塗りましょう。
そのメリットは2つあります。
1つは、後から使用するレチノール化粧品の刺激が小さくなることです。
もう1つは、レチノールを化粧水などで湿った肌が乾く前に塗ることで、クリームと水分が混ざり、水分が増えて安定性が崩れます。
その結果、レチノールが疎水性の高い角層内部に移動する、つまり、浸透しやすくなるからです。
4)マスクでダメージを受けているので注意
マスク生活は、ほうれい線の原因になることがあります。なぜなら、摩擦によるダメージや皮脂の過剰分泌による肌の酸化、乾燥などが肌に悪影響を与えるからです。
また、ダメージを受けているため、バリア機能が低下していることもあります。
だから、レチノールの使用には慎重になる必要があります。
<参考記事>
*マスクによる肌荒れ・肌ダメージを防ぐ!選び方と使用時のスキンケア
5)保管にも注意
レチノールは酸化しやすいといった弱点があります。
だから酸素が入りにくいチューブのアイテムを使ったり、しっかりキャップを閉めることも大切です。
また、知らない間に雑菌が混入するリスクがあります。
使う前は手を洗うなど清潔にしましょう。
また、開封後は商品に記載されている使用期限を守って使いましょう。
日光が当たらず、高温多湿にならない場所で保管してください。
なお、2020年以来の新型コロナウイルス感染のことも気になりますから、保管には特に注意を払いましょう。
<参考記事>
7.ナールスのレチノイン酸トコフェリル配合エイジングケア保湿クリーム
レチノイン酸トコフェリル配合エイジングケア保湿クリーム「ナールス ユニバ」
初回限定 11,660円 → 7,700円(税込み)
ナールス ユニバのレチノイン酸トコフェリル以外のポイントは次のとおりです。
ナールスゲンと3種のヒト型セラミド、シアバター、スクワラン、油溶性ビタミンC誘導体VCIPを配合したエイジングケア保湿クリームです。
「育む」「守る」「攻める」の3方向からエイジングケアをアプローチする高機能美容クリームがナールス ユニバです。
ナールス ユニバは、ほうれい線ケアをサポートします。
無香料・無着色、パラベン、フェノキシエタノール、アルコールの無添加化粧品です。
8.ほうれい線ケアにおすすめのレチノールクリーム10選
ここでは、ナールスユニバ以外のほうれい線におすすめのレチノールクリームのアイテムを5つご紹介します。
1)ナールス アイクリーム
①ブランド:ナールス
②容量:15g
③価格:7,700円(税込)
④特徴や評価
本気で目元や毛穴のエイジングケア(*年齢の応じたケア)に取り組む女性のためのアイクリームです。
ナールスの主力成分であるナールスゲンが推奨濃度まで配合されていることに加え、ビタミンA,B,C誘導体も配合されています。
ほうれい線ケアや、お肌を整えるためにもお勧めです。
<全成分表示>
水、BG、グリセリン、ペンチレングリコール、アロエベラ液汁、ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、カルボキシメチルフェニルアミノカルボキシプロピルホスホン酸メチル、(バチルス/ベニコウジ菌)/(ナツメ果実/ダイズ)発酵液、カルノシン、オオアザミ果実エキス、マンダリンオレンジ果皮エキス、カワラヨモギ花エキス、ビルベリー葉エキス、ヒアルロン酸Na、ヒメフウロエキス、プラセンタエキス、クダモノトケイソウ果実エキス 、クロクスクリサンツス根エキス、アラビアゴム、グルコシルヘスペリジン、レシチン、PEG-60水添ヒマシ油、加水分解水添デンプン、グリコシルトレハロース、ポリアクリレート-13、ポリイソブテン、ポリソルベート20、1,2-ヘキサンジオール、エタノール、ニオイテンジクアオイ油、トコフェロール、クエン酸、クエン酸Na、エチルヘキシルグリセリン、ココイルアルギニンエチルPCA、フェノキシエタノール
2)エリクシールシュペリエル エンリッチド リンクルクリーム
①ブランド:ELIXIR
②容量:15g
③価格:6,380円(税込)
④特徴や評価
「純粋レチノール」で商標を持っている資生堂のシワ改善美容液です。
純粋レチノールは安定性が低く、すぐに酸化してしまうことが難点ですが、酸素を通さない特殊なチューブを採用し、お肌につけるまでレチノールの効能が保たれる設計になっています。
<全成分表示>
レチノール*,酢酸DL-α-トコフェロール*,水溶性コラーゲン(F),濃グリセリン,精製水,テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット,1,3-ブチレングリコール,ジプロピレングリコール,エタノール,メドウフォーム油,ポリエチレングリコール1000,メチルポリシロキサン,アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80,ポリプロピレングリコール,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油,トリイソステアリン酸グリセリル,ベヘニルアルコール,ヒドロキシエチルセルロース,ポリビニルアルコール,ステアリルアルコール,モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.),ジブチルヒドロキシトルエン,エデト酸三ナトリウム,ピロ亜硫酸ナトリウム,アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム,酵母エキス(3),マリンエラスチン,クララエキス(1),フェノキシエタノール,香料,β-カロチン
*は「有効成分」無表示は「その他の成分」
3)レチノール シカ リペア セラム
①ブランド:イニスフリー
②容量:30ml
③価格:3,960円(税込)
④特徴や評価
レチノールだけではなく、ナイアシンアミドやセラミド、ヒアルロン酸なども配合されているため、保湿もできる美容液です。
ほうれい線の進行予防におすすめです。
エモリエント成分として、ヒマワリ種子油が配合されているので、水性と油性どちらの保湿もできます。
<全成分表示>
水、グリセリン、BG、アジピン酸ジブチル、ナイアシンアミド、1,2-ヘキサンジオール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン酸、レチノール、アデノシン、ニンジン根エキス、チャ実エキス、ダイズ油、コレステロール、アラントイン、エチルヘキシルグリセリン、グリチルレチン酸ステアリル、ヒアルロン酸、β-グルカン、β-カロチン、フィトスフィンゴシン、アセチルテトラペプチド-11、マンニトール、ヒマワリ種子油、セラミドNP、サリチル酸、プロパンジオール、水添レシチン、ステアロイルメチルタウリンNa、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、トコフェロール、酢酸トコフェロール、BHT
4)QuSomeレチノA
①ブランド:b.glen
②容量:15g
③価格:6,600円(税込)
④特徴や評価
ビタミンAのレチノイン酸とビタミンEのトコフェロールを組み合わせたレチノイン酸トコフェリルが配合されています。
ターンオーバーの促進と線維芽細胞の活性化の効果に期待ができ、コラーゲンの産生を促します。ほうれい線ケアにはピッタリですね。
また、レチノールや安定性の高いパルミチン酸レチノールなども配合されているので、お肌を整えることに使うことができます。
<全成分表示>
水, テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル, グリセリン, ジステアリン酸PEG-23グリセリル, ジメチコン, スクワラン, セテアリルアルコール, ステアリルアルコール, トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル, ペンチレングリコール, ジミリスチン酸PEG-12グリセリル, レチノイン酸トコフェリル, レチノール, パルミチン酸レチノール, トリフルオロアセチルトリペプチド-2, トコフェロール, 酢酸トコフェロール, グルコシルルチン, シア脂, ジラウロイルグルタミン酸リシンNa, マカデミアナッツ脂肪酸コレステリル, コレステロール, ステアリン酸コレステリル, ノバラ油, ビターオレンジ花油, キサンタンガム, ステアリン酸バチル, オレイン酸ポリグリセリル-5, ステアリン酸ポリグリセリル-10, ステアリン酸グリセリル, エチルヘキシルグリセリン, ミツロウ, BG, コーン油, (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー, ジメチコンクロスポリマー, カルボマー, フェノキシエタノール, EDTA-2Na, 水酸化K
5)KISO(キソ) スーパーリンクルクリームVA
①ブランド:kiso
②容量:50g
③価格:2,323円(税込)
④特徴や評価
クリームタイプのレチノールを使ったスキンケア化粧品です。
レチノールでお肌を整えるとともに、グリチルリチン酸2Kも配合されているので、抗炎症作用もあります。
<全成分表示>
パルミチン酸エチルヘキシル、トリイソステアリン酸PEG-20グリセリル、イソステアリン酸、水添ヒマシ油、合成ワックス、キャンデリラロウ、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、炭、ベントナイト、グリチルレチン酸ステアリル、ホホバ種子油、シルク、リンゴ酸、乳酸、乳酸桿菌/セイヨウナシ果汁発酵液、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、ヨモギ葉エキス、マタタビ果実エキス、ビルベリー葉エキス、アーチチョーク葉エキス、ユズ果実エキス、トコフェロール、クエン酸、エチルヘキシルグリセリン、カプリル酸グリセリル、BG、水、香料
6)リンクルナイトクリーム
①ブランド:なめらか本舗
②容量:50g
③価格:1,100円(税込)
④特徴や評価
レチノールはもちろん、保湿成分のグリセリンやスクワランも配合されている保湿クリームです。
ダイズイソフラボンも保湿成分として配合されていると考えられます。乾燥が原因のほうれい線の進行予防に使えますね。
防腐剤のメチルパラベンが配合されていますが、メチルパラベンは食品に使われることもあるため、比較的安全性は高いですが、パラベンに反応してしまうお肌の方には注意が必要ですね。
<全成分表示>
水、 BG、 グリセリン、 スクワラン、 ミリスチン酸オクチルドデシル、 バチルアルコール、 ジメチコン、 水添パーム核油、 ステアリン酸、 ジステアリン酸ポリグリセリル-10、 ステアリン酸グリセリル、 テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、 ベヘニルアルコール、 豆乳発酵液、 ダイズ種子エキス、 ダイズタンパク、 レチノール、 ダイズイソフラボン、 パルミチン酸レチノール、 セラミドNG、 PEG-60水添ヒマシ油、 アルギニン、 エタノール、 カルボマー、 カンゾウ根エキス、 キサンタンガム、 シクロデキストリン、 シクロペンタシロキサン、 セラミドAP、 セラミドNP、 ダイズステロール、 トコフェロール、 パーム核油、 パーム油、 ポリソルベート20、 ポリソルベート80、 ミリスチン酸ポリグリセリル-10、 ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、 レシチン、 水添レシチン、 メチルパラベン
7)ベイシック クリームRE
①ブランド:自然化粧品研究所
②容量:35g
③価格:2,200円(税込)
④特徴や評価
安定性の高いパルミチン酸レチノールが配合されています。
植物系のオイルが全成分表示の上位にあることから、保湿がしっかりとできるクリームです。
エタノールが配合されているので、敏感肌の方は注意が必要です。
<全成分表示>
水、スクワラン、マカデミア種子油、ホホバ種子油、ステアリン酸グリセリル、グリセリン、BG、パルミチン酸セチル、ステアリン酸、トリエチルヘキサノイン、ベヘニルアルコール、ステアリン酸PEG-150、ポリソルベート80、 DPG、パルミチン酸レチノール、カニナバラ果実油、ステアリン酸PEG-2、リゾレシチン、シメチコン、コーン油、トコフェロール、ムラサキ根エキス、マグワ根皮エキス、加水分解シルク、ハトムギ種子エキス、アラントイン、リボフラビン、ピリドキシンHCl、グリチルリチン酸2K、EDTA-2Na、アルギニン、1,2-ヘキサンジオール、カワラヨモギ花エキス、 チョウジエキス、カプリル酸グリセリル、BHT、エタノール、フェノキシエタノール
8)レチノショット 0.1
①ブランド:トゥヴェール
②容量:30g
③価格:3,410円(税込)
④特徴や評価
5種のレチノールが配合されているクリームです。
レチノールのスキンケアを行ったことがある方向けのスキンケア商品です。
ピュアレチノールを筆頭に、レチノイン酸ヒドロキシピナコロン、レチノイン酸トコフェリル、パルミチン酸レチノール、水添レチノールも配合されています。
セラミドも配合されているので、保湿の面も安心できますね。
<全成分表示>
水、ミリスチン酸オクチルドデシル、BG、グリセリン、スクワラン、ジグリセリン、プロパンジオール、イソステアリン酸水添ヒマシ油、水添ナタネ油アルコール、ジメチルイソソルバイド、水添レシチン、フィトステロールズ、レチノイン酸ヒドロキシピナコロン、ヒマワリ種子油、コーン油、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、パルミチン酸レチノール、レチノイン酸トコフェリル、水添レチノール、レチノール、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAP、アラントイン、ユキノシタエキス、アロエベラ葉エキス、ツボクサエキス、ビルベリー葉エキス、ホップエキス、ビオチン、スイゼンジノリ細胞外多糖体、パルミトイルテトラペプチド-7、パルミトイルトリペプチド-1、酢酸N-プロリルパルミトイルトリペプチド-56、パルミトイルトリペプチド-38、酢酸アミジノベンジルベンジルスルホニルD-セリルホモフェニルアラニンアミド、パルミトイルジペプチド-5ジアミノヒドロキシ酪酸、パルミトイルジペプチド-5ジアミノブチロイルヒドロキシトレオニン、アセチルデカペプチド-3、トリフルオロ酢酸テトラデシルアミノブチロイルバリルアミノ酪酸ウレア、トリフルオロアセチルトリペプチド-2、ヒトオリゴペプチド-1、ココアンホジ酢酸2Na、トコフェロール、ポリソルベート20、カルボマー、キサンタンガム、ステアリン酸グリセリル、PEG-60水添ヒマシ油、ステアリン酸グリセリル(SE)、カルナウバロウ、フェノキシエタノール、ペンチレングリコール、1,2-ヘキサンジオール、カプリリルグリコール、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、デキストラン、BHT、ジメチコン、フェルラ酸エチル、乳酸Na、クエン酸、PVP、フラーレン、水酸化K
9)アイキララII
①ブランド:北の快適工房
②容量:10g
③価格:3,278円(税込)
④特徴や評価
レチノール誘導体を配合して「アイキララⅡ」にパワーアップした目元のお悩み専用の美容液です。
ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸というビタミンC誘導体も配合されており、目元の乾燥小ジワにアプローチできます。
化粧水の後に目元に美容液を1,2滴使うので、1本で1か月分つかうことができます。
<全成分表示>
水、DPG、コメヌカ油、グリセリン、パルミチン酸エチルヘキシル、ベヘニルアルコール、トリエチルヘキサノイン、ステアリン酸、ステアリン酸グリセリル、セテス-25、ココイル加水分解コラーゲンK、パルミチン酸レチノール、ジメチコン、アボカド油、アンズ核油、カニナバラ果実油、BG、エチルヘキシルグリセリン、ミリスチル3-グリセリルアスコルビン酸、ステアレス-20、トコフェロール、カプリル酸グリセリル、水酸化K、N-ヒドロキシコハク酸イミド、ヒマワリ種子油、コレステロール、シア脂、コーン油、クリシン、パルミトイルトリペプチド-1、パルミトイルテトラペプチド-7、ナットウガム
10)レダミック R アイクリーム
①ブランド:ラ ロッシュ ポゼ
②容量:15g
③価格:3,470円(税込)
④特徴や評価
レチノールは、パルミチン酸レチノールが配合されています。
カフェインは、血行の改善や代謝を良くして目元のむくみ解消などの効果があります。
目元専用の美容液なので、カフェインでのアプローチも効果的と考えられます。
<全成分表示>
水, ステアリン酸イソセチル, グリセリン, オクチルドデカノール, ペンチレングリコール, ジメチコン, PG, セテアリルアルコール, オレイン酸ソルビタン, ダイズ油, (ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー, カフェイン, イソヘキサデカン, ヒアルロン酸Na, ポリアクリル酸Na, レチノール, アデノシン, ポロキサマー338, ポリアクリロイルジメチルタウリンアンモニウム, カプリリルグリコール, カラギーナン, クエン酸, キサンタンガム, ポリソルベート80, (アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー, BHT, パルミチン酸レチノール, トコフェロール, フェノキシエタノール
9.まだある!ほうれい線対策の方法
1)表情筋を鍛える
表情筋を鍛えることも手段の1つです。
表情筋は筋トレと同じように、日々鍛えていかないと年齢とともに衰えていきます。
表情筋の衰えは化粧品ではどうにもなりません。
頬の皮下脂肪も、外から化粧品を塗っても減るものではありませんね。
顔ヨガや表情筋を鍛えるエクササイズを取り入れながら、表面は化粧品で保湿する、ターンオーバーを促進するといったように、両面からのケアが必要です。
ただし、この方法は正しく行わないとかえってほうれい線が悪化することもあります。
また、すぐに効果が出ない場合も多いです。
2)日常生活で予防
私たちの体は食べたものでできていますから、肌の弾力も同じことです。
栄養バランスのよい食事を心掛け、真皮にダメージを与えるような生活習慣を見直しましょう。
紫外線をしっかりカットすること、ストレスを溜めないこと、しっかり睡眠を取るなど、活性酸素の増殖を抑えて細胞の老化を防ぐ生活を心掛け、健康な肌を保つことによって化粧品の効果も高まります。
<参考記事>
*ほうれい線を予防・改善する食べ物・飲料・栄養素と食べ方は?
3)美容医療も選択肢
深いほうれい線を改善するには、これらのことを総合的に実践して真皮の衰えを改善することが必要です。
医師の処方の下、レチノイン酸(トレチノイン)なら、化粧品や医薬部外品以上の改善の効果が期待できます。
しかし、レチノイン酸(トレチノイン)であっても、表情筋や皮下組織にまで効果を発揮するものではないので、それらの衰えが原因でできたほうれい線は改善できません。
そんな場合は、HIFUやヒアルロン酸注入、サーマクールのようなリフトアップレーザー、美容針や糸(いわゆるスレッドリフト)、グロースファクター治療などの選択肢があります。
<参考記事>
<ほうれい線治療の美容クリニックを探すなら>
10.まとめ
レチノールクリームでほうれい線が改善するかどうかを考えてみました。
レチノールは、医薬部外品や化粧品で使われますが、化粧品のレチノールクリームは、レチノールの配合濃度はそれほど高くありません。
だから、乾燥で目立ったほうれい線なら改善は可能でも深く刻まれたほうれい線を消すまではできません。
医薬部外品のレチノールクリームは、シワ改善効果の効能を持つものがあります。
化粧品より濃度が高く効果は勝りますが、それでも深く刻まれたほうれい線を消すことはできません。
一方、医薬品で使われるトレチノインは、レチノールの誘導体ですが、レチノールの100倍程度のはたらきがあります。
その分、刺激も強く医師の処方でしか使うことはできません。
それでも、表情筋や皮下脂肪の衰えが原因のほうれい線を消すことはできません。
つまり、レチノールクリームでは、ほうれい線の予防や浅いほうれい線の改善はできても、顔のたるみで目立つほうれい線を改善することは難しいのです。
レチノールは、ターンオーバーの促進やコラーゲン生成が期待できるエイジングケア化粧品成分ではありますが、化粧品や医薬部外品の成分としての限界を理解して、ほうれい線の予防、あるいは今以上に目立たせないことを目的としてお使いいただくことが基本なのです。
この記事「レチノールクリームはほうれい線の改善に効果的なの?」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報をご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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