いまやその便利さや手軽さ、そして経済性からも人気の高いオールインワンゲルやオールインワンジェル。
あなたもエイジングケアのアイテムとして使ったことがあるのではないでしょうか?
あるいは、まだ使ったことがなくてもご興味のある方は多いのではないでしょうか?
さて、そんなオールインワンコスメって、
ほうれい線のケアに使えるの?
どこまでほうれい線に効果があるの?
という疑問をお持ちの方もいらっしゃいますね。
そこで、この記事では、「ほうれい線にオールインワンゲルやオールインワンジェルは効く?」のタイトルのとおり、オールインワンコスメのほうれい線への効果に迫ってみます。
これからオールインワンコスメを使うことを考えたい女性や男性は必見です!
- ほうれい線は、大きく乾燥肌が原因で目立つ浅いほうれい線と顔のたるみで目立つ深いほうれい線に分かれます。
- オールインワンコスメは、万能の化粧品ではありません。どんな化粧品も同じですが、配合される成分の種類と濃度で概ね期待できる効果が決まってくるのです。
- オールインワンコスメを支えているのは、ゲル化の技術です。ゲル化技術の発展で、水溶性成分と油溶性成分を柔軟に配合してゲルタイプにできるようになったのです。
- ゲル化の技術で化粧品のテクスチャーは変わっても、ほうれい線などのエイジングサインへの効果が変わるわけではありません。
- オールインワンコスメでは、他の化粧品と同じくは乾燥によるほうれい線を改善することはできますが、たるみが原因での深いほうれい線を改善・解消することはできません。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*ほうれい線の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.オールインワンコスメをほうれい線に試したいあなたへ
唐突ですが、オールインワンコスメで、ほうれい線を消すことって、できるのでしょうか?
スキンケアやエイジングケアにあまり時間をかけられない30代や40代のエイジングケア世代のお忙しい女性にとって、オールインワンコスメ(オールインワン化粧品)は、まさに「待ってました!」と思える化粧品。
今や大人気でオールインワンゲル、オールインワンジェル、オールインワンクリームなどその種類もいっぱい。
そんなオールインワンコスメは、さまざまな肌悩みのケアに活躍していますね。
その肌悩みの中でいつも上位にあがるのがほうれい線。
ほうれい線は、数あるエイジングサインの中でも、「見た目年齢が5歳も上がる」などと言われるとても嫌われ者です。
エイジレスなお肌を目指す女性にとって、ほうれい線ケアは避けて通れないものですね。
そんなほうれい線ケアとしてオールインワンコスメってどこまで期待してよいのでしょうか?
この記事では、オールインワンコスメのほうれい線への効果を検証してみます。
また、オールインワンとして使えるおすすめのフェイスクリームと、オールインワンクリームをご紹介します。
「私はオールインワンコスメ派!エイジングケアはこれ1本で十分だと思うけど・・?」
「ほうれい線をなくしてくれるオールインワンコスメってあるの?ないの?」
「本当のところ、オールインワンコスメってほうれい線に効くの?効かないの?」
などの疑問がある方は、ぜひ、読んでいただきたい記事です。
<動画でほうれい線を学ぼう!>
ほうれい線を消す対策って?
<動画で見るオールインワン化粧品の秘密>
【誰も知らなかった !?】「オールインワン化粧品」の秘密
<オールインワンとしても使えるフェイスクリーム>
機能性の高さならオールインワンよりトリプルエイジングケア
*ナールスゲン&ヒト型セラミド配合保湿クリーム「ナールスユニバ」
2.ほうれい線をおさらいしよう!
それではほうれい線が何故出来てしまうのか、ほうれい線の原因についてしっかり理解しておきましょう。
1)深いほうれい線の原因
お肌のたるみが原因のほうれい線が、深いほうれい線です。
たるみは、いくつかの原因でお肌の老化によるものです。
まず、加齢が原因の1つです。
加齢によって身体が衰えてくるのと同じで、肌も衰えてきます。
たとえば、顔には表情筋という筋肉がありますが、年齢とともに衰えることで頬がたるんできてしまうのです。
表情筋の衰えには、加齢以外にも生活習慣が大きく関係しています。
無表情で過ごす時間が長かったり、下を向いている時間が長いと重力に引っ張られて頬がたるみやすくなります。
例えば電車に乗って座った瞬間にスマホを取り出して、降りるまで目を離さない人がいますが、その時顔はどこを向いているでしょうか。
たいてい下を向いていますよね。
そんなことを1日何時間もしていれば、年齢とともに頬のたるみが目立つ可能性も高くなります。
そして、無表情はよくないものの、逆に顔の表情を動かしすぎる人もしわの原因になることがあり、しわとたるみが重なって、さらに深いほうれい線になってしまうことがあります。
表情筋の衰えに加えて、肌の真皮層の衰えやダメージというのもほうれい線の原因になります。
などが、コラーゲンやエラスチンなど肌のハリ・弾力を保っているたんぱく質成分にダメージを与えるので、真皮がたるんでほうれい線が目立つようになるのです。
①紫外線とほうれい線の関係
紫外線にはA波とB波がありますが、真皮まで届いてコラーゲンを破壊してしまうのは、紫外線A波です。
紫外線A波はガラスも通しますから、家の中にいても窓際などは危険です。
また、車の運転中もしっかり紫外線対策をしておかないと、無防備に紫外線A波を浴び続けることになります。
特に、波長の長いロングUVAは危険です。
紫外線A波は、ほうれい線だけではなくシミの原因にもなります。
シミが出来るまでにはある程度の時間がかかるので、寒い日や天気の悪い日はあまり紫外線を意識しないかもしれませんが、そのダメージは確実に蓄積しています。
②酸化もほうれい線の原因
「酸化」はその名の通り、細胞が錆びることです。
紫外線を浴びたり、ストレスを溜め込んだりすると、体内に活性酸素が発生します。
この活性酸素自体は本来体にとって必要なもので、細菌やウィルスから身体を守るという大切な働きがあるのですが、増えすぎることがいけないのです。
活性酸素が増えると細胞膜にある脂質が過酸化脂質というものに変わり、細胞を傷つけるようになります。
これが酸化であり、ほうれい線ほかシミやシワなどの老化現象を引き起こすのです。
当然、コラーゲンなどにも悪影響があり、肌をたるませる原因になります。
③糖化にも要注意!
そして、最近の研究では、酸化よりも糖化の方がたるみの原因なのではないかといわれています。
「糖化」は甘いものが好きな人は気をつけた方がいいかもしれません。
糖化とは、体内で余った糖がたんぱく質と結合することで「AGEs(最終糖化生成物)」という老化の原因となる物質をつくり出してしまうことで、老化が進んだり、病気の原因をつくることです。
AGEsは体内でつくられるだけでなく、食事にも含まれています。
およそ6割程度が食事に含まれているもので、糖分とたんぱく質を使う食べ物(焼き菓子や肉の加工食品など)を取ることで糖化が進んでしまうのです。
このAGEsが体内にたまることで、コラーゲンを硬くしたり、代謝を遅くすることによって、肌のたるみを助長します。
つまり、よくない食生活は、深いほうれい線に悪影響が大きいということです。
2)浅いほうれい線の原因
実は、ほうれい線は目立つか、目立たないは別として、頬と口元の間の「溝」です。
だから、光の反射や顔の向きなどでうっすらと見えることがあります。
まだ、たるみによるほうれい線で目立たない場合も、お肌の乾燥によって肌の肌理(キメ)が粗くなって、目立ってしまうこともあるのです。
つまり、浅いほうれい線は、お肌の乾燥が原因なのです。
また、小じわなども乾燥が原因で目立つことが多いのです。
乾燥小じわを放置して、保湿せず乾燥したままの状態が続くと、お肌がどんどん老化して真皮までダメージを受けることがあるのと同じく、浅いほうれい線も放置すれば、お肌の老化が進んで、真皮までダメージを受けます。
なぜなら、乾燥肌が続くとバリア機能の低下した状態が続くので、お肌は外部の刺激や異物などにさらされやすい状態が続くことになります。
そうすると、角質層や表皮だけでなく、次第に真皮にもダメージが及ぶようになるのです。
その結果、真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などにも悪影響を与えます。
そうなると、最初は、浅いほうれい線だったものが、深いほうれい線へと進んでしまうのです。
実は、ほうれい線を浅い、深いで分けましたが、全く別のものというより、ほうれい線が年齢や他の原因で進行していくプロセスと言えるのです。
そして、ほうれい線が深い状態になればなるほど改善は難しくなり、その方法や手段も減ってしまいます。
だからこそ、ほうれい線は乾燥で目立つレベルで早く対策すること、いや、目立つ前からしっかりと予防することが大切なのです。
3.これがオールインワンコスメの真実だった!
「オールインワン化粧品って、1度に全部のケアが出来てしまうから便利!」とお気に入りの方も多いのではないでしょうか。
一方で、本当にこれだけでケアが出来ているんだろうか、と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
水溶性の成分が多い化粧水と油性成分(エモリエント)の多い乳液、保湿クリームなどが一緒になっているわけですから、「本当に肌に浸透しているのだろうか?」「本当に1つで何役もできるの?」と疑問を持つのは当然だと思います。
そんなオールインワン化粧品というのはどのような構造になっているのかなど、「便利」という視点以外からも検証してみます。
1)オールインワン化粧品のメリット
オールインワン化粧品のメリットといえば、もちろんその便利さですよね。
オールインワン化粧品を使わない場合、化粧水を塗ってから美容液は最低でも使うのではないでしょうか。
場合によっては、乳液、フェイスパックやフェイスクリームなど、他にいくつものアイテムがプラスされます。
オールインワン化粧品は、基礎化粧品の機能を1つにまとめてあるので、次のようなメリットが得られます。
- 1つで何役もこなす便利な化粧品
- コスパが高い
さまざまな機能がある
手を抜きたくはないけれど、スキンケアにかける時間がとれない!という忙しい女性に重宝されているのです。
3~4つのアイテムを使えばそれなりに時間がかかってしまいますが、オールインワンなら1回塗ればおしまい!これはかなりの時間短縮になります。
人気が出るのもうなずけます。
また、コスパの点から見てもオールインワンはお財布の味方です。
化粧水からクリームまでラインでそろえるとそれなりの金額になってしまうと思いますが、オールインワンなら半額以下ですむでしょう。
経済的にもかなり助かります。
しかも、どんな効果が得られるか、機能の面から見ても種類が豊富で、美白効果、しわケア、しみケアなどさまざまな目的のオールインワンが出ていますね。
オールインワン化粧品をいくつか機能別で買って、季節や肌の悩みに応じて色々使い分けるという方法もできます。
2)オールインワン化粧品は、肌老化を進める?
ただし、便利な反面、そんなまとめてひとつにしてしまったら化粧品としての効果は薄れてしまうのでは?と疑問視する声もあります。
また、時々、ウェブサイトなどで、「オールインワン化粧品が、肌老化を進める!」などと怖いことも・・・。
水と油を混ぜてしまっているのだから、乳化する材料(ゲル化剤)を入れたオールインワンは肌にいいの?と思ってしまうかもしれません。
結論から言うと「オールインワン化粧品を使うと肌老化が進む」ということはありません。
オールインワンに使われているゲル化剤は「合成樹脂」から出来ている高分子ポリマーが主流です。
カルボマー、○○ポリマーなどと呼ばれることもあります。
最近では合成のものだけでなく、天然系の成分を使ったゲル化剤が使われている場合もあります。
化粧品をつくる技術は日々進歩しているので、どんどん使いやすく、肌にもよいものが生まれてきているのです。
ゲル化剤というのは何もオールインワンだけに使われているわけではなく、化粧水や乳液などにも配合されている場合がありますね。
ややとろみのある化粧水なんて珍しくないと思います。
ですから、
オールインワン=ゲル化剤=肌によくない、肌老化が進む
というわけではありません。
美容成分以外の成分が入っていると何やら肌によくないというイメージを持たれやすいのですが、美容成分だけで化粧品をつくるのは実際無理です。
使いやすい形にするために最低限加えられている成分が、肌に悪影響を及ぼすのであれば、オールインワン以外の化粧品も使えなくなってしまいます。
オールインワンに含まれる高分子ポリマーはわずか数%ですし、そもそも化粧品に使われる高分子ポリマーは、空気も通すのでそれが肌老化や肌トラブルの原因になるとは考えにくいのです。
3)「オールインワン」は、言葉の魔法だった!?
ここまでの話だとオールインワンコスメは、とってもよいもののようですね。
ところがちゃんと「オチ」があります。
オールインワン化粧品は、もともと化粧水や乳液などに使われている成分が入っているのですから、ゲル化しているだけであって化粧品として特別な成分が入っているわけではありません。
例えば水溶性の成分が80%以上であれば化粧水という分類になりますが、油分が増えてくれば乳液になりますね。
それが固形に近づくにつれてクリームになるわけです。
基礎化粧品の成分の構成は、それがどんなタイプでも、次の成分で構成されます。
- 水
- 水溶性の美容成分
- 油溶性の美容成分
- 界面活性剤
その他の成分(安定化成分、防腐剤、着色料、香料など)
つまり、化粧品とは、ものすごく簡単にいってしまうと、水分が多いのが化粧水、油分が多いのがクリームということになるので、配合されている成分の比率によって呼び名が変わるだけで、基本的な構成は同じなのです。
ということは、オールインワン化粧品は「化粧水や美容液、乳液をすべて混ぜてゲル化したもの」ではなくて、「化粧水をゲル化したもの」であったり、「美容液をゲル化したもの」なのです。
・・・なんとなくだまされているような気分になってくるでしょうか。
そもそも、オールインワン化粧品の明確な定義というのは、実はないのです。
こんな成分が入っていないといけないという決まりはありませんから、その化粧品の機能や効果に嘘がないのであればどのような呼び方でもできるのです。
ですから、油分がやや多めの化粧水をゲル化すれば、水分を与えながら保湿も出来てしまうという1つで2役、3役のオールインワンゲルの出来上がりです。
いうなれば、オールインワンとは言葉の魔法なのです。
だから、オールインワンは、たくさんの化粧品成分が入った化粧品です。
最近では、「オールインワン」を名乗らなくても多くの種類の成分が入った基礎化粧品が増えています。
それらも、「オールインワン」と名乗れば、オールインワン化粧品なのです。
4)オールインワン化粧品でエイジングケアができる?
では、実際にそのオールインワンでエイジングケアが出来るのか、という点ですが、結論からいうと「できる」になります。
エイジングケアは人によって悩みが違いますので、何を目的にするかという点も違ってくるのですが、ほうれい線をはじめシミでもしわでも結局は、次のような原因で起きてくるわけです。
- 肌の乾燥
- 真皮の衰え
- 肌の酸化
肌の糖化
このうち、乾燥肌の対策は化粧品でも出来ること。
オールインワンには水分を与え、水分の蒸発を防いで保湿する、というはたらきがあります。
また、酸化を防ぐようなビタミンC誘導体などが入っていれば、立派にエイジングケアが出来る、ということになりますね。
つまり、化粧品でカバーできる肌悩みについては、化粧水を使ってもオールインワンを使っても同じような効果が期待できるということです。
だから、オールインワン化粧品でエイジングケアが可能ですし、オールインワンのエイジングケア化粧品もあります。
5)オールインワン化粧品の選び方
オールインワン化粧品が、どんな化粧品か理解できたでしょうか?
「これさえあれば、化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの役割がすべてこなせる!」
というものではないのです。
これは、そもそも化粧品がどんな成分で成り立っているかさえ理解しておけば簡単にわかることです。
ですから、「1つで○役」という言葉に惑わされるのではなく、自分がどんなケアをしたいのか、自分の肌にとって何が必要なのか、という観点で選びましょう。
配合されている成分の数ではなくて、自分にとって必要な成分を選ぶことが大切です。
配合されている成分の種類が多い=優秀なオールインワンではありません!
エイジングケアで一番大事なのは保湿ですから、まずは保湿効果の高いものを選ぶこと。
これが基本です。
など、保湿効果の高い成分が入っているといいですね。
エイジングケアによく使われるレチノール、美白をサポートするビタミンC誘導体など、自分が欲しい成分がプラスされているものもあります。
この2つは、効果が高い一方で刺激もあるので合わない方がいます。
自分に合うかどうかをチェックしましょう。
また、防腐剤や合成香料などの添加物の有無を確認するのは化粧品の基本です。
特にお肌の弱い方は、プラスの効果のある成分だけを見ないで、マイナスの働きをする成分が極力少ないものを選ぶことで、より効果的なエイジングケアが出来るでしょう。
オールインワン=何でも出来るではありませんから、結局はどんな成分が配合されていて、それが自分の肌質や肌状態に合うのかどうか、という観点で選ぶ必要があるのです。
なお、オールインワン化粧品だけではない年代別のエイジングケア化粧品の選び方は、次の記事を参考にしてください。
*60代・70代も大切!エイジングケア化粧品の選び方と使い方
4.オールインワンコスメに期待できるほうれい線ケア
オールインワンはエイジングケアに効果が期待できるといいましたが、ほうれい線はケアできるのでしょうか?
出来るとすればどのような効果が期待できるのか、ということをみていきましょう。
1)ほうれい線ケアでオールインワンコスメに期待できる効果
オールインワンがほうれい線に効果があるのかどうか、それはほうれい線の原因によっても違ってきます。
ほうれい線には大きく分けて乾燥を原因とする浅いほうれい線と、真皮の衰えなどたるみが原因の深いほうれい線がありましたね。
オールインワンが改善できるとしたら、乾燥が原因の浅いほうれい線です。
オールインワンにはたいてい、いくつもの保湿成分が入っていますから、しっかり保湿することが出来れば、時間はかかりますが、浅いほうれい線なら徐々に目立たなくしてくことは出来るでしょう。
1つ気をつけたいのは、価格の安価なオールインワンコスメは、成分の種類がたくさん配合されていてもよい成分の濃度が低いなどの場合もあります。
ほうれい線ケアにオールインワン化粧品を使うなら、3,000円以上を目安にしましょう。
また、お手入れのステップが少ないことで、肌への負担をかけないということもオールインワンのメリットです。
化粧水、美容液、乳液、クリームと4つのアイテムを使えば、顔をさわる回数も4倍ですが、オールインワンならそれが1回で済んでしまいます。
化粧品は優しく塗らないと、その摩擦さえも肌へのダメージになります。
さわる回数が少ないということはそれだけダメージを減らせるわけですから、肌にやさしいスキンケアが出来ますよね。
肌に負担をかけずに保湿をすることが出来れば、浅いほうれい線の改善が期待できるでしょう。
だからこそ、オールインワン化粧品でほうれい線ケアを行いたいなら、しっかりと保湿成分やエイジングケア化粧品成分にこだわって選びたいですね。
なお、乾燥肌が原因のほうれい線の保湿について詳しくは、「乾燥によるほうれい線は保湿ケアで消す!年代別のスキンケア」をご覧ください。
2)どんなオールインワンコスメでも期待できないほうれい線を消す効果
どんなに素晴らしい保湿成分が入っていたとしても、また、エイジングケア化粧品成分が入っていても、化粧品がケアできるほうれい線の範囲は限られています。
化粧品が浸透できるのは表皮の角質層までです。
ですから、真皮のたるみによる深いほうれい線を化粧品だけでケアすることは実際難しいでしょう。
色々入っていると、普通の化粧品よりも効果が高いような気がしてしまいますが、先ほどもお話ししたように、結局は化粧水や乳液を使っているのとあまり変わらないわけですから、ほうれい線に対する効果もそれらと同じなのです。
だから、ほうれい線の対策は、さまざまな方法を組み合わせることが大切です。
もし、真皮のたるみによる深いほうれい線をケアしたいのであれば、美容医療の施術を受けることをお勧めします。
ほうれい線の対策については、次の記事も参考にしてください。
*ほうれい線の予防・解消は表情筋のエクササイズ&マッサージで!?
<ほうれい線におすすめの美容医療>
5.ほうれい線コスメの選び方と限界
オールインワン化粧品だけではなく、どんな化粧品でも深いほうれい線を消すことはできません。
それでも、できるだけよいエイジングケア化粧品は選びたいもの。
下記の記事は、そんなほうれい線化粧品の選び方の参考にしてくださいね。
<化粧水>
*30代~40代でほうれい線を消すエイジングケア化粧水!選び方は?
*50代からのほうれい線ケア化粧水の選び方の秘密?おすすめもご紹介
<美容液>
<保湿クリーム>
<フェイスマスク>
<化粧品成分とほうれい線の関係>
*ほうれい線の改善にビタミンC誘導体化粧水は効果があるの?ないの?
6.オールインワンとしても使えるおすすめのほうれい線ケアクリーム
ほうれい線にオールインワン的に使えるおすすめフェイスクリームが、エイジングケア保湿クリームは、「ナールス ユニバ」です。
私たちの保湿クリームランキングでは、第1位です。
1)ナールス ユニバの開発コンセプト
ナールス ユニバとは、QOS(Quality Of Skin=お肌の質)の向上、つまり、「細かく整った肌のキメ」、「お肌の内側からのハリと弾力」、「健やかな肌の透明感」、「表皮のバリア機能」、「十分な潤い」などを実現すべく、攻めと守りのエイジングケアをサポートする成分をバランスよく配合した高機能な保湿クリームです。
成分は濃厚、でも使い心地は軽く、ジェル状のすごく伸びがよいクリームです。
だから、オールインワンジェルとしてもほうれい線ケアに使えるのです。
2)ナールス ユニバの配合成分のポイント
ナールスユニバは、水溶性の保湿成分と油溶性の保湿成分に加えて、エイジングケア化粧品成分をバランスよく配合しています。
だから、オールインワンクリームとしても使え得ます。
配合成分には、次のような特徴があります。
①保湿成分について
ナールス ユニバには、セラミドの中でも浸透性に優れた3種のヒト型セラミド(2、AP、NP)を配合しています。
ナールス ユニバは、セラミドクリームの1つです。
他には、シアバター、スクワラン、水添レシチン、リゾレシチンなどのエモリエント成分を配合しています。
また、水溶性のヒューメクタント成分としては、グリセリン、BG、トリエチルヘキサノイン、ジグリセリンなどを配合しています。
②エイジングケア化粧品成分
ナールス ユニバは、ナールスゲンを推奨濃度で配合しています。
また、持続型ビタミンC誘導体VC-IP 、レチノールを改良したレチノイン酸トコフェリルで、ほうれい線ケアをサポートします。
他にも、肌荒れなどを防ぐ抗炎症成分であるアラントインを配合しています。
③お肌に不要な成分を無添加
パラベンフリー、フェノキシエタノールフリーほか、アルコール性防腐剤の無添加化粧品です。
合成香料、合成着色料も無添加です。
7.まとめ
オールインワンコスメがどんな化粧品なのかを検証した上で、ほうれい線ケアにどこまで改善の効果が期待できるのかを考えてみました。
また、おすすめのほうれい線ケアクリームをご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
言葉の力は偉大で「オールインワン」というコンセプトで、「これ1つでどんなスキンケアもできる」と思ってしまいますが、その実際をご理解いただけたのではないでしょうか。
また、他の化粧水や美容液、保湿クリームなどの基礎化粧品同様にオールイワンコスメのほうれい線ケアに期待できる効果や限界もおわかりいだけたのではないでしょうか。
どんな化粧品でもほうれい線ケアに期待できる部分はそれほど多くはありません。
あくまで乾燥によるほうれい線を目立たなくすること、保湿をしっかり行うことで乾燥を予防し、ほうれい線が目立つのを防ぐことがその基本的な役割なのです。
機能性の高いエイジングケア化粧品成分も登場して、期待も高まっていますが、どんなエイジングケア化粧品でも、オールインワンコスメでも、たるみが原因で目立つ深いほうれい線を消すことはできないのです。
この記事を参考に、ほうれい線をオールインワンコスメで上手にケアしていただければ幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報をご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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