あなたは、目立っているほうれい線の上や周りにニキビができて困ったことがありませんか?
本来、ほうれい線とニキビは違う原因で起こる肌悩みです。
ただ、原因が共通している場合もあるために、ほうれい線の周りにニキビや大人ニキビが目立つことがあるのです。
また、ほうれい線の周りでニキビ跡(痕)が目立つことも。
この記事では、そんなほうれい線の周りのニキビの原因と改善の対策についてご紹介します。
- エイジングケア世代の方でほうれい線の上や周りにできるニキビの多くは、大人ニキビです。つまり、思春期のニキビとはタイプが異なります。
- ほうれい線と大人ニキビの原因は、本来、別のものですが、肌の薄い口元はダメージに弱く、いくつかの共通の原因によって、ほうれい線とニキビが一緒に目立つことがあります。
- ほうれい線が深くなると皮脂や汚れが溜まりやすくなります。その結果、ターン―オーバーが乱れて、ニキビができやすくなります。
- 大人ニキビの大きな原因は、お肌の乾燥です。お肌の乾燥はバリア機能の乱れで起こります。
- お肌の乾燥の原因は、紫外線ダメージ、大気の乾燥、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、喫煙ほかさまざまなものがあります。これらは、ほうれい線と大人ニキビの共通の原因です。
- 大人ニキビのケアの基本は、スキンケアの基本である正しい洗顔で清潔を保つこと、保湿でお肌の潤いを保つこと、紫外線対策で紫外線ダメージを受けないことです。
- これに加えて、食べ物をはじめとする生活習慣で内側からもお肌を健やかに保つ対策が、ニキビの予防や改善につながります。
- 炎症のあるニキビは、スキンケアだけに頼らず、医薬品などで治療することが大切です。早く皮膚科などの専門家に相談しましょう。
- ニキビの炎症がひどくなる、腫れや色素沈着、クレーターのようにニキビ跡になってしまいます。ほうれい線の上で目立つにニキビ跡(痕)は美容医療で治療を受けるのが改善の近道です。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*ほうれい線の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.ほうれい線とニキビが一緒に目立って困っているあなたへ
「ほうれい線にニキビが!その原因と改善のスキンケア対策」をお届けします。
エイジングケア世代に突入し、
「いろんなエイジングサインが気になってきた。」
「鏡に顔を映し出すのが嫌になってきた・・・」
「顔の表情が老けて見えるようになった気がする・・・」
という女性は多いのではないでしょうか。
中でも1番か2番に気になる肌老化や肌悩みといえば、ほうれい線。
年齢を重ねてきたお肌と向き合うことが増えれば、誰しもが通るこのほうれい線の悩み。
メイクにも時間がかかる上、ファンデーションがほうれい線を余計に目立たせてしまうことにもなり、とても悲しくなりますよね。
ほうれい線が気になりだすと、ついつい時間をかけて鏡を覗いてしまうもの。
そして、「早くほうれい線を消す対策をしよう!」と思っているところへ、ニキビまで目立ってきたら・・・。
年齢を重ねたお肌に吹き出物まで出現となれば、やはり毎日のお肌のお手入れだけではなく、何かの原因があるはず。
このようなエイジングケア世代になって目立つ吹き出物の多くは、大人ニキビの可能性が高いと言えます。
そんな、ほうれい線の周りにできる大人ニキビは、その原因を押さえて、改善の対策を実践することが大切ですね。
この記事では、ほうれい線とその周りにできるニキビの原因、またスキンケアやエイジングケアの対策をご紹介します。
さらに、ニキビ跡の改善方法をご紹介します。
「なんでほうれい線の上や周りにニキビができるの?教えて!」
「ほうれい線の上のニキビが気になるので早くなんとかしたい!改善法は?」
「ちょっとほうれい線が目立ってきた。他の肌悩みまで出ないようにしっかりケアしたい!」
「ほうれい線の周りにニキビ跡がある!スキンケアやエイジングケアで治る?」
「ニキビ跡は皮膚科で治すの?美容皮膚科で治すの?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。
<動画で見るほうれい線対策>
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2.まずは、ほうれい線のことを知ろう!
<ほうれい線の有無による見かけの印象に違い>
1)ほうれい線の最近の事情
毎日、私たちは鏡を見てお肌のお手入れをしていますが、ある日突然、自分の肌を見て驚くことがありませんか?
どうしても避けることができない「年齢」によるお肌のトラブル。
その中でも、特に年齢を重ねることによって気になってくるのが「ほうれい線」と呼ばれる、鼻の両脇から唇の両端にかけて伸びる2本の線。
これはしわではなく、頬の境界線で、英語ではSmile line(笑顔の線)やlaugh line(笑い線)とも呼ばれます。
アメリカでは、このほうれい線がしっかり刻まれている人ほど、幸せな人生を送っていると言われるそうですよ。
年を重ねたんだから仕方ない・・・なんて頭ではわかっていても、このほうれい線が出来てしまうと、悲しいですがどうしても老けて見えてしまい、鏡を見るのが嫌になってしまいますよね。
30代前後はお肌の曲がり角、なんて言われるように、肌の弾力やハリが年齢とともに失われて、肌がたるんでできてしまうのがほうれい線です。
最近では驚くことに、20代の若い世代でもほうれい線の悩みを抱えている人が増えているそうです。
なぜなら、お肌の乾燥を感じる若い女性が増えた上に、デスクワークが長く続くことによる姿勢の悪さ、冷え性や顔冷えなどで起こるむくみ、硬い食べ物をあまり食べなくなったことなどが原因です。
ほうれい線は、目立ってから対策するより予防が大切なので、スキンケアだけでなく生活習慣や姿勢などにも注意が必要なのです。
2)ほうれい線の原因とニキビの原因は本来は違う
そんなほうれい線に加えて、お口周りやほうれい線の周りにニキビができたり、肌が荒れたりしてお悩みの方もいるようです。
顔の中でもとくに悩みが多い場所だけに、ほうれい線と関係あるのでは?と思ってしまうのですが、実はこの肌トラブルはほうれい線ができる原因とは根本的なところでは実際には全く別のもの。
ですが、いくつかの問題を共通点として、ほうれい線の場所に起きてしまう肌トラブル、それがニキビなどの吹き出物なのです。
そんなほうれい線の周りにできるニキビや肌トラブルの原因と対策について、これからご紹介していきます。
なお、ほうれい線の化粧品による対策の詳しい情報は、「ほうれい線を解消したい!エイジングケア化粧品選びのコツ」や「ほうれい線コスメの真実!口コミや人気ランキングはホント?」をご覧ください。
また、ほうれい線の治療は美容皮膚科や美容外科で自費診療となります。
<参考記事>
3.ほうれい線の上や周りにニキビができる原因は?
1)ほうれい線とニキビの原因の共通点は?
ほうれい線ができる大きな原因は、年齢を重ねることはもちろんですが、肌の乾燥、紫外線のダメージ、ホルモンバランスの乱れ、間違ったスキンケア、ストレス、喫煙による肌老化、日常生活の乱れ、睡眠不足、食生活の乱れ、お肌のコラーゲン不足、そして老廃物が固まったりしたお顔の懲りやむくみが重なることです。
顔のたるみは、この3つが原因です。
顔のたるみとニキビは関係がありませんが、肌の乾燥、紫外線のダメージ、ホルモンバランスの乱れ、間違ったスキンケア、ストレス、喫煙、日常生活の乱れ、睡眠不足、食生活の乱れは、大人ニキビの原因と共通しているのです。
なお、たるみができる前に、お肌の乾燥でほうれい線が目立つこともあります。
そんなほうれい線なら、保湿で解消することが可能なのです。
<参考記事>
2)ほうれい線にニキビができる原因は?
ほうれい線の周りであっても他のパーツであってもニキビができるメカニズムは同じです。
大きな原因は、皮脂の過剰分泌、毛穴の詰まり、アクネ菌の増殖です。
この3つはさまざまな要素で起きます。
ほうれい線が深くなると皮脂や汚れが溜まりやすくなります。
その結果、ターン―オーバーが乱れて、皮脂が過剰に分泌するとニキビができやすくなります。
<ニキビ発症のメカニズム>
<ニキビの初期段階>
①大人ニキビの主犯はお肌の乾燥
では、ここからほうれい線に大人ニキビができる原因に深く迫ってみましょう。
今、ほうれい線と大人ニキビの原因の共通項を挙げましたが、紫外線のダメージ、間違ったスキンケア、ストレス、喫煙、日常生活の乱れ、睡眠不足、食生活の乱れは、乾燥肌の原因でもあるのです。
また、春や秋の花粉のシーズンには、花粉による肌荒れも大人ニキビの原因になることがあります。
思春期に主にTゾーンにできるニキビの場合は皮脂の過剰が原因の場合が多いのですが、ほうれい線にできる大人ニキビの場合は、お肌の乾燥であることが多いのです。
<参考記事>
②口の周りは乾燥しやすい
もう1つ知っておきたいことは、ほうれい線が目立つ口の周りのお肌は、目元などと同じくい乾燥しやすいのです。
なぜなら、Oゾーンと呼ばれる口や目の周りは皮膚が他のパーツより薄く刺激に弱いからです。
そのため、バリア機能の低下やターンオーバーの乱れも起こりやすく、古い角質が溜まることも多いのです。
古い角質の蓄積によって肌がゴワゴワしてくると、毛穴の詰まりが起こりやすくなります。
毛穴の詰まりも大人ニキビの原因になってしまうことがあります。
なぜなら、毛穴の詰まりでは、皮脂と古い角質が混ざり合った角栓ができて、そこに皮膚常在菌の1種であるアクネ菌が繁殖してしまうからです。
③内臓の不調もニキビの原因に
アルコール(お酒)の摂り過ぎなどで肝臓が悪くなって解毒する力や代謝の力が弱くなることや、便秘などで腸内環境が悪化することも、ニキビや大人ニキビの原因になります。
ほうれい線の周りが乾燥している上に、内臓が不調になると、そこにニキビができやすくなるのです。
また、内臓の不調で顎周りにニキビが目立つこともあります。
なお、便秘とお肌の関係については、「便秘からくる肌荒れの予防や解消は食事の方法の見直しから」や「腸内環境を食物繊維や乳酸菌が豊富な食べ物で改善!便秘解消で美肌へ」も参考にしてください。
<ニキビの第1段階>
3)ニキビがひどくなるとニキビ跡に
<ニキビの第2段階>
ニキビが炎症を起こすと赤ニキビへと進み、それが膿むと黄ニキビへ進みます。
黄ニキビが治った後でも跡(痕)が残った状態が、ニキビ跡(痕)です。
ほうれい線の周りでもニキビがひどくなるとニキビ跡が目立ちます。
<ニキビの第3段階>
<参考記事>
4.ほうれい線の周りのニキビのスキンケア
1)洗顔でニキビ対策
あなたは、正しい洗顔ができているでしょうか?
洗顔は誰もが行う当たり前のスキンケア習慣です。
お肌を清潔にしつつ乾燥を防ぐには、不要な皮脂や汚れは落としても、必要な潤いを残すことが大切。
これで大人ニキビの予防が可能です。
といっても、洗顔で知らず知らずにお肌を乾燥させていることも。
- 1日3回以上洗顔している
- 1回の洗顔にかける時間は、2分以上
- 熱いお湯で洗顔している
お肌をゴシゴシ擦っている
これらは、NGです。
また、エイジングケア世代ならダブル洗顔もあまりおすすめできません。
メイクをしている場合は、クレンジングでまずはメイクをしっかりと落としましょう。
毛穴汚れがしっかり落とせるクレンジング料がおすすめです。
疲れ切ってメイクをしたままベッドへ直行!なんて絶対にダメですよ。
もちろん、クレンジングも優しく丁寧に。
洗顔のポイントは、次の通りです。
- 洗顔はゴシゴシ洗うのではなく、しっかり泡立てて、優しく洗う
- Tゾーンから洗い、次にUゾーン、目元や口元は最後に洗う。
- 泡を残さないように、しっかりと32~34℃程度のぬるま湯ですすぐ
- 洗顔の時間は、1~5分程度ですませる。
洗顔は1日2回までにする。
これは、大人ニキビやほうれい線などの肌トラブルに限らず、美肌を保つための洗顔の基本です。
また、大人ニキビで炎症がなく角質がごわごわしている場合は、酵素洗顔を試してみてもよいでしょう。
なお、メイクをしたまま寝た後のスキンケアは、「メイクを落さず寝落ちした私!翌朝のスキンケアと対策は?」を参考にしてください。
2)保湿は、適度にしっかりやろう
保湿はスキンケアやエイジングケアの基本であり、あらゆる肌悩みの予防に大切です。
ほうれい線とニキビの対策では、次の2つのバランスが大切です。
- しっかりと水分を保持して潤いをキープすること
過度な油分でお肌をベタベタさせないこと
その方法としては、次の通りです。
① 保湿力の高い水溶性成分を上手に使う
ヒアルロン酸、プロテオグリカン、コラーゲン、エラスチン、アミノ酸、グリセリンなどは化粧水でも美容液でもよく使われる成分です。
これらの保湿成分が配合された化粧品で保湿を行いましょう。
また、化粧水のハンドプレス、化粧水パック、週1回程度のフェイスマスクの使用も正しく行えば、保湿を強化できるのでオススメです。
②油溶性成分は適度に使う
水溶性成分は、「水分保持」は得意ですが、「水分の蒸発を防ぐ」ことは不得意です。
化粧水や美容液で不十分なら、乳液や保湿クリームも加えましょう。
ただし、あまり油分が多いと毛穴に油分が詰まってそれがニキビの原因になることもあるので注意しましょう。
油溶性のエモリエントでは、セラミド、なかでもヒト型セラミド、スクワラン、シアバターなどがオススメです。
③美容オイルの過剰使用は行わない
アルガンオイル、オリーブオイル、ホホバオイルなどの美容オイルは、水分の蒸発を防ぐ力で保湿をサポートする化粧品です。
冬場や乾燥肌がきつい場合は、使うことはよいことですが、使い過ぎはべたつきを増してしまい、ニキビのリスクになるので過剰に使うことは避けましょう。
④アルコールフリー・ノンアルコール化粧品を使う
アルコール(エタノール)には揮発性や刺激性があるので、乾燥を促進させるリスクがあります。
だから、エイジングケア世代の方で大人ニキビやほうれい線がある方にはオススメできません。
ノンアルコール化粧品、アルコールフリー化粧水などを選びましょう。
なお、化粧品の全成分表示では、アルコールは、「エタノール」と表記されています。
⑤ほうれい線ケアには、エイジングケア化粧品成分も
大人ニキビに加えてほうれい線のケアも大切ですから、コラーゲンにアプローチしたり、抗酸化作用のあるエイジングケア化粧品成分が配合されたエイジングケア化粧品もオススメの1つ。
化粧水や美容液で使える水溶性のエイジングケア化粧品成分なら、水溶性ビタミンC誘導体、両親媒性ビタミンC誘導体(APPS)、両親媒性ビタミンE誘導体(トコフェリルリン酸Na)、ナールスゲン、ネオダーミルなどがオススメの成分です。
3)紫外線対策でニキビケア
紫外線対策はしっかり行っていますか?
紫外線は日焼けによるシミ・そばかすを引き起こすだけでなく、乾燥肌や肌のハリの低下なども引き起こします。
とくに、紫外線A波は、光老化の大きな原因で、ほうれい線の原因にもなります。
中でも、特に波長の長いロングUVAは危険です。
よく晴れた日や日差しが強い日であれば、紫外線対策として日焼け止めを塗ったりしてUVケアをしている人も多いかと思いますが、曇りの日、雨の日、日差しがそれほど強くないどんよりとした日であっても、紫外線はすぐそこにあります。
「夏には日焼け止めしてるよ!」なんていう方もいると思いますが、それは大きな間違いなんです。
なぜなら、紫外線のダメージは、紫外線の照射の大きさと紫外線を浴びている時間の「掛け算」できまるから。
つまり、冬でも長い時間紫外線を浴びるとダメージが大きいのです。
大人ニキビやほうれい線予防のためには、夏の紫外線対策だけでなく、冬も紫外線対策を行いましょう。
そのポイントは、次のとおりです。
- 紫外線の強くなる春から夏にかけては特に、日焼け止めはもちろん、UVカットサングラスなどを利用する。
- つばの広い帽子や日傘、衣類などファッションでも紫外線対策をする。
- 日焼け止めは、十分効果を発揮できるように適量をしっかり塗る。
- 日焼け止めは、晴れた日や夏なら、コマメに日に何度か塗りなおす。
紫外線対策は、ビタミンACEでアフターケアも忘れずに。
<参考記事>
5.内側からのほうれい線&ニキビ対策は、食生活が基本
1)食べ物による、健康や美肌の基本
食事や食べ物は美肌の基本です。
だからほうれい線やニキビの予防に大切です。
しかし、仕事が忙しいなどで、職場から帰ってくる時間が遅ければ、生活や睡眠のリズムは乱れがちに。
その分夕食をとる時間も遅くなることもあります。
そこから生まれてくるのは、女性ホルモンのバランスの乱れや栄養の偏り。
そしてあなたの身体づくりの源となる、大切な食生活は、高カロリーな食品やインスタント食品に、アルコール・・・。
食べる時間帯が不規則な上に、こういった食生活では、ホルモンのバランスが大きく乱れてしまい、結果としてニキビができてしまったり、大きな肌荒れにつながってしまうのです。
美しい女性でい続けるために、やはり食生活を見直す必要がありますね。
特に、朝ごはんを抜くとお肌や健康によくないことは、農林水産省の「めざましごはん」のページでも紹介されています。
何を食べるかと併せて、食べ物・食事は摂り方も大切です。
ほうれい線やニキビを防ぐ食事については、次の記事を参考にしてください。
*ほうれい線を予防・改善する食べ物・飲料・栄養素と食べ方は?
*乾燥肌は食べ物と飲み物で内側から保湿を!おすすめ10の栄養素とは?
2)バランスよく食べてニキビ予防
- 栄養バランスのいい食事ができていますか?
- 好き嫌いがあったりして、栄養が偏っていませんか?
色とりどりの食材を食べていますか?
ほうれい線や大人ニキビの予防や改善には、肉や魚、卵、乳製品などから良質のたんぱく質を摂り、さらに野菜や果物などからビタミン、ミネラル、食物繊維などをバランスよく摂ることです。
また、エイジングケア世代になると女性ホルモンも減るので、イソフラボンなどを含む大豆食品(納豆、豆乳、豆腐など)もオススメです。
栄養素をバランスよく摂る上で、一番わかりやすいのは、色で判断することです。
例えば、炭水化物ばかりを取っていると、食材の色は白から茶色に偏ります。
ここに野菜である緑、赤、黄色を取り入れるだけで栄養バランスははるかによいものになります。
また、生野菜や果物の持つ「酵素」は体内環境を整えるために大切な栄養素。
身体を冷やさないことに気を付けて、火を通さない野菜、果物を食べるようにしましょう。
また、甘いものを食べるのは女性にとってのストレス発散の一つですよね。
ですが、もし毎日あなたが甘いカフェオレを飲む習慣なのであれば、砂糖を減らしてみる、そしてデザートは毎日ではなく自分へのご褒美として特別な日に限定する、など少しだけ意識をしてみましょう。
3)何といってもビタミンは、ニキビ予防に大切
バランスのよい食事や栄養素が美肌の源ですが、なかでもビタミン類はニキビ予防や肌荒れ防止に大切です。
ここからは、ニキビとビタミンの関係を少し詳しくご紹介します。
これらのビタミンは、大人ニキビにも思春期のニキビにも有効で、しわやしみ、くすみなど他の肌悩みの予防にも効果が期待できます。
①ビタミンA
ビタミンAには、肌の生まれ変わりであるターンオーバーの促進効果があります。
肌の表皮が生まれ変わることによって、ニキビを予防したり、ニキビ跡に沈着したメラニンが排出されることでニキビの改善や治癒にもつながるのです。
それでは、ビタミンAをたっぷり含んでいるオススメ食材をご紹介しましょう。
動物性の食べ物に含まれるビタミンAは、レチノールと呼ばれますが、鶏レバー、あん肝、ウナギ、アナゴなどに豊富に含まれます。
一方、植物性の食べ物に含まれるビタミンAは、β-カロテンと呼ばれるプロビタミンです。
味付けのり、とうがらし、ほうれん草、春菊、にんじん、かぼちゃなどに豊富に含まれます。
②ビタミンB群
ビタミンBは、「群」なので、8種類もあります。
チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ナイアシン(ビタミンB3)、パントテン酸(ビタミンB5)、ピリドキシンやピリドキサミンなど(ビタミンB6)、ビオチン(ビタミンB7)、葉酸(ビタミンB9)、シアノコバラミン(ビタミンB12)などの8種です。
このうち、ビタミンB2、B5、B6の3種類がニキビの予防や改善に有効なビタミンB群です。
ビタミンB2は、脂質代謝を促すことでアクネ菌の過剰な繁殖を抑えて、ニキビを予防したり悪化することを防ぎます。
ビタミンB2は、豚や牛のレバー、魚肉ソーセージなどに豊富に含まれます。
ビタミンB6は、アミノ酸代謝にかかわり、新しい皮膚が合成されるのを助けます。
そのため、ニキビ跡のメラニン色素の排出を助けます。
ビタミンB6は、ニンニク、マグロ、ゴマなどに豊富に含まれます。
ビタミンB5(パントテン酸)は、皮脂の分泌を抑える作用があります。
レバーや卵黄ほかさまざまな食べ物に含まれます。
③ビタミンC
ビタミンCは、「万能のビタミン」とも呼ばれ、美容や美肌のためにさまざまな効果があります。
メラニン色素の合成を抑える美白の効果、活性酸素を抑える抗酸化作用、皮脂の過剰分泌を抑制する作用、コラーゲンをつくるのをサポートする作用などです。
だから、ほうれい線とニキビの両方の予防や改善に役立つのです。
また、ビタミンEと一緒にはたらけば、ビタミンEを助けて効率的にお肌の酸化を抑えてくれます。
ビタミンCは、赤パプリカ、黄パプリカ、芽キャベツ、水菜、ブロッコリー、アセロラ、レモンなどに豊富に含まれます。
ビタミンCは、厚生労働省の「統合医療」情報発信サイトのビタミンCのページによると、成人女性で75mg/1日、成人男性で90mg/1日が必要摂取量とされています。
なお、喫煙者は、+35mg/1日を加える必要があります。
④ビタミンE
ビタミンEには、肌の新陳代謝を促進する作用、抗酸化作用に加えて、女性ホルモンの増加を促す効果があります。
ニキビの原因の1つは、ホルモンバランスの乱れです。
女性ホルモンが減って、男性ホルモンが過剰になれば、お肌の角質層の柔軟性が減って、角栓ができやすくなります。
それが、毛穴へ詰まってニキビができやすくなるのです。
だから、ビタミンEの女性ホルモンの増加を促す効果や肌の新陳代謝を促進する作用は、ニキビの予防や改善に役立ちます。
また、抗酸化作用はお肌の老化を防ぐことで、ほうれい線の予防に役立つのです。
ビタミンEは、うなぎ、いくら、アボカド、モロヘイヤ、アーモンドなどのナッツ類、小麦胚芽油、ひまわり油、ベニバナ油に豊富に含まれます。
ビタミンEは、厚生労働省の「統合医療」情報発信サイトのビタミンEのページによると、成人男女で、1日の8mg/1日が必要摂取量とされています。
なお、食べ物や食べ方と美肌の関係については、「美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで」や「美肌のための食事のとり方とアンチエイジングへの効果は?」も参考にしてください。
6.気を付けたい!ほうれい線やニキビを抑える日常生活
あなたは、規則正しい生活をしていますか?
近年、女性もキャリアを積んで、夜遅くまで外で働く人が増えました。
やりがいもあっていいことですが、そうすると、どうしても日常生活が不規則になってしまいます。
そんな場合には、ストレスも増えてお肌のトラブルの原因に。
もちろん、肌荒れやニキビも出やすくなります。
できればしっかり眠って決まった時間に目覚め、体内サイクルを整えていくようにしましょう。
1)ストレスを溜め込んでいませんか?
ストレスは活性酸素を増やして肌荒れや肌老化をもたらすこともあります。
だから、ストレスが増えすぎることは、ニキビやほうれい線ほか、お肌のトラブルの原因になることも。
毎日仕事や家事に追われ、身体を休めることができていない人もいるのではないでしょうか。
時に、身体を思いっきり休める勇気も必要です。
にこやかに笑うことの美肌効果やアンチエイジングの効果もあることがわかっているので、温泉に出かけたり、カラオケでストレス発散をするなど、時にゆったり、楽しく過ごすことも心がけてくださいね。
2)喫煙は美しさの大敵!
厚生労働省の最新たばこ情報によると喫煙率は、男性で約30%、女性で約8%です。
全体的には減少傾向にありますが、20代、30代、40代、50代の女性では10%を超えています。
タバコを吸うと健康上によくないということはきっとご存知だと思いますが、それは多くの有害物質がタバコに含まれているから。
タバコを1本吸うことにより、貴重なビタミンCを15~100mgも失ってしまいます。
レモン一つに含まれるビタミンCは100mgと言われるので、タバコ1本でレモン1個分が失われてしまうというわけですね。
このビタミンCは体内でつくり出すことはできません。
せっかく毎日の食事でビタミンCを摂取しても、喫煙することでその貴重なビタミンCが破壊されてしまいます。
そしてビタミンC不足から、ニキビや吹き出物ができやすくなったり、肌のたるみやシワの原因となってしまうのです。
このように、お肌の美しさを保つためには、ビタミンCはとても大切なのです。
喫煙とお肌の関係について詳しくは、「喫煙(タバコ)で肌老化・スモーカーズフェイスになる原因と対策」をご覧くださいね。
3)正しい時間帯に、十分な睡眠時間を取っていますか?
質のよい睡眠は、ほうれい線やニキビの予防をはじめ、美肌のためにとても大切です。
女性の身体のホルモンサイクルを整えてくれる、「ビューティー・スリープ」と呼ばれるベストな睡眠時間帯は、夜9時から午前3時だと言われています。
また、夜10時から午前2時の間の睡眠が、お肌にとっての「ゴールデンタイム」という説も。
こうした時間にベッドに入るのは難しくても、せめて日付が変わるまでには眠るようにしましょう。
また、人の睡眠には、レム睡眠とノンレム睡眠が繰り返され、90分周期で浅くなります。
そのため、90分の倍数で目覚めるようにするといい、と言われます。
つまり6時間、7時間半といった睡眠時間で起きるとスッキリと目覚めます。
目覚めたら、必ずカーテンを開けて朝日を浴びて、体内時計をリセットすることをお忘れなく。
睡眠とお肌の関係についての詳しい情報は、「美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策」をご覧ください。
4)運動で汗をかくとニキビは悪化?
適度な運動を行った代謝をアップすることや血行を促進することはほうれい線ケアに有効です。
また、ストレス解消にもつながるので、ニキビの対策にも一役買うことになります。
運動やスポーツで汗をかくと、ニキビの原因や悪化させると思っている方もいますが、それは誤りです。
汗は、ほとんどが水分なので、適度な発汗は、体温調節機能の維持に加え、美肌と健康にプラスです。
なぜなら、次のはたらきがあるからです。
- 角質水分量の増加
- 新陳代謝アップ
不要な老廃物の排出
ただ、過度な汗をかくと、皮脂が浮いてベタベタとした不快感を生じたりするので、その場合は、しっかり拭き取りましょう。
肌上の水分が多すぎることにより、多すぎる水分が角質層を壊していく、分解していくのです。
もう一つ、気を付けたいのは、汗が多すぎると水分の蒸発が早まり、その際に、天然保湿因子(NMF)も一緒に奪われます。
だから、スポーツで大量の汗をかくと、お肌の乾燥につながるので、結果的にニキビの悪化のリスクになるのです。
その点にだけ注意をすれば、運動やスポーツはほうれい線の予防、ニキビ予防のプラスです。
もちろん、運動もいきなりジムに通う必要はありません。
エスカレーター、エレベーターを使うのをやめて階段を使う、一駅の距離は歩く、電車内では座らないなど、ほんの少しの意識でできることはたくさんありますよ。
すこしのエクササイズを日常生活に取り入れることで、汗をかいて新陳代謝が上がり、血行もよくなります。
なお、汗とエイジングケアの関係については、「汗腺の力で美肌のエイジングケア!最高の化粧水&美容液は汗」も参考にしてください。
7.ほうれい線にある大人ニキビにホームピーリングはどうなの?
もしあなたの肌質が、普通肌や脂性肌などでお肌が強いタイプだった場合、大人ニキビにピーリングを試してもよいかもしれません。
なぜなら、ピーリングはフルーツ酸などの力で古い角質を取り除いてお肌をスッキリきれいにしてくれるから。
しかし、繰り返す大人ニキビの方や乾燥肌が続いている方、インナードライ肌、敏感肌の方にはオススメできません。
なぜなら、この角質を取り除くことで、バリア機能の低下を加速してしまうからです。
大人ニキビの主な原因が乾燥であることをお伝えしましたが、乾燥肌や敏感肌の方は、その時点でバリア機能が低下しています。
そこにピーリングを行えば、さらにバリア機能の低下が進む可能性が高くなるのです。
本来、バリア機能は、角質細胞間脂質(セラミドなど)やNMF(天然保湿因子)、皮脂膜が力を合わせて機能していますが、角質層を剥がすことがダメージとなるため、乾燥がさらに進み、大人ニキビが治らない、またほうれい線がさらに目立つ、というリスクもあるのです。
ピーリングは、肌質や肌状態によっては、お肌にメリットもデメリットもある方法であることを知っておきましょう。
医師など専門家ではない一般の方が、ホームピーリングを行うのはリスクがあります。
8.炎症があるニキビやニキビ跡は皮膚科や美容皮膚科で治療を!
1)ニキビは皮膚科で保険診療が可能
今まで取り上げてきたほうれい線の上や周りにできるニキビの対策は、まだ炎症のない白ニキビや黒ニキビの対策です。
一方、ニキビは炎症を伴うことも多いのはご存の通り。
そんな場合は、ほうれい線のまわりかどうかに関係なく、スキンケアではなくて医療や医薬品に頼ることがベターです。
炎症を起こしたニキビは、赤ニキビ、膿が溜まった黄色ニキビの順で症状が重くなります。
また、炎症がすごく悪化した場合は、紫ニキビと呼ぶこともあります。
赤く発赤があると思えば、早めに皮膚科で専門医や薬局などで相談しましょう。
なお、医療機関での治療法には、外用薬(塗り薬)による治療法とそれ以外のものがあります。
また、外用薬もさまざまで、抗生物質、レチノイド製剤、硫黄製剤、漢方などがあります。
これらは保険診療で、医師の診断のもとに処方されます。
外用薬以外の治療法としては、ホルモン治療、ケミカルピーリング、点滴、光治療など最近では選択肢が増えています。
これらの多くは、保険診療ではなく自由診療です。
いずれも医師の診断のもとに適用されますが、治療を受ける際は、十分な説明を受けて理解した上で受診しましょう。
<参考記事>
*ケミカルピーリングの効果はいつから?ニキビ跡や毛穴にも効果が?
*イソトレチノインは保険診療で改善しない難治性ニキビの治療薬
2)ニキビ跡の治療は美容皮膚科で
ニキビ跡はすべて自由診療となります。
ほうれい線の周りにニキビ跡が残った場合の治療は、美容皮膚科や美容外科などに通う必要があります。
ニキビ痕の赤みの治療には、トラネキサム酸のイオン導入やエレクトロポレーション、IPL(光治療)、レーザートーニング、などがあります。
それよりひどい、凹みやクレータータイプのニキビ痕には、皮膚の再生を促す治療が必要です。
そのため、フラクショナルレーザーやピコフラクショナル、ダーマペン、コラーゲンピールなどで肌の自己再生能力を高める治療が行われます。
クレータータイプのニキビ痕の治療は、半年以上かかることが多いです。
<参考記事>
*エレクトロポレーションの効果はいつから?頻度や回数、間隔は?
*IPLの効果は何日後に表れる?治療にかかる期間や回数について解説
*レーザートーニングの毛穴への効果は?回数やダウンタイムも徹底解説
*ニキビ跡は4種類!炎症後の色素沈着はどう治す?望月瑠璃子先生に聞いた
*ピコフラクショナルレーザーの効果はいつから?毛穴や小じわに効く?
9.まとめ
ほうれい線の周りのニキビについて、その原因や改善のためのスキンケアや日常生活での予防・対策をご紹介しました。
また、ニキビやニキビ跡の治療についても触れました。
いかがだったでしょうか?
お肌のトラブル、ほうれい線と大人ニキビは、一見、全く違うお肌悩みですが、お肌の乾燥が共通の原因です。
また、年齢を重ねることに加えて、生活習慣の乱れなどによる身体の内側の問題もあります。
だから、ほうれい線の周りのニキビを予防したり、改善するためには、スキンケアやエイジングケによる乾燥肌対策だけではなく、身体の声に耳を傾けて内側からもしっかり栄養と休息を与えてあげることが大切です。
毎日頑張り続ける日常生活は、時に足を止めて一息ブレイクを入れてみることもオススメです。
いきなり毎日の生活習慣を変えるのは難しいことですが、できることから少しずつ、明日の美しさのために始めてみてください。
あなたが日常生活や食生活を見直して、身体の声に耳を傾けることができた時、必ずあなたのお肌は答えてくれるはずですよ。
この記事が、あなたのほうれい線やニキビのスキンケアやエイジングケアの一助になれば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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