ほうれい線がダークチョコなど意外な食べ物の栄養素や食べ方で予防・改善ができることをご存知でしょうか?
ほうれい線と言えば、女性を悩ませるエイジングサインの代表です。
そんなほうれい線は目立つ前に予防することが大切です。
また、目立ってしまえば少しでも改善したいですね。
この記事では、ほうれい線を予防・改善する食べ物、飲料、栄養素と食べ方を幅広くご紹介します。
- ほうれい線は、浅いほうれい線の場合はお肌の乾燥、深いほうれい線は顔のたるみが主な原因と考えられます。どちらも食べ物で予防することが大切です。
- ほうれい線の原因となる乾燥や皮膚のたるみを生み出さないためにも、新陳代謝が正常に行われることが大切です。
- 新陳代謝を正常化するには、バランスの取れた食生活が基本です。栄養素のバランスを意識しましょう。
- ほうれい線対策には、たんぱく質をはじめ、ビタミンやミネラルなど、お肌の源となる栄養素をバランスよく摂取しましょう。そのためには、食べ物や飲料を上手に選ぶことが大切です。
- 食べ物とともに、食べ方にも気を配り、健康や美肌をキープしましょう。
- また、喫煙や過度な飲酒、糖分の摂りすぎを控えることも大切です。
- 正しい生活習慣に加えて、スキンケアやエイジングケア化粧品による保湿を心がけましょう。
管理栄養士松岡幸代先生
◆栄養マネージメント
◆オフィス Crecer(クレセール)
◆管理栄養士
◆ヘルスコーチジャパン認定コーチ 産業カウンセラー
京都医療センター臨床研究センター予防医学研究室 研究員として15年肥満、代謝の研究に従事し、生活習慣病予防・糖尿病の重症化予防に現在も力を入れています。
「食べることは生きる事!」食を通して健康で若々しいカラダづくりのサポートをさせていただきます。
*ほうれい線の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.ほうれい線を食べ物や飲料で予防・改善したいあなたへ
「ほうれい線を予防・改善する食べ物・飲料・栄養素と食べ方は?」をお届けします。
しかし、目立ってしまった深いほうれい線を消すことはエイジングケア化粧品にはできません。
だから、20代や30代前半の若い時からほうれい線を予防することが大切です。
その1つが、食べ物や食べ方でほうれい線を予防することです。
ほうれい線の予防には、スキンケアやエイジングケアも大切ですが、食べものを中心にアンチエイジングを意識した生活習慣がとても大切です。
ほうれい線対策を意識した日々の食べ物、飲料、栄養素を摂ることや食べ方に気をつければ、予防が可能です。
この記事では、ほうれい線の予防や改善のために、肌のハリやツヤをもたらす食べ物や飲料、保湿効果のある食べ物や飲料、また、肌の酸化を防ぐ栄養素などを幅広くご紹介します。
ほうれい線に効く食べ物、飲料、食べ方が知りたい方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
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2.ほうれい線とその原因・対策の基本
1)ほうれい線とは?
鼻の両脇から口元に伸びる2本の線をほうれい線と言います。
「しわ」と考えている人が多いですが、実際は「頬の境界線」です。
ほうれい線の主な原因は顔のたるみです。
たるんだ皮膚が重力で下に垂れ、境界線が目立ってしまうことから生じます。
漢字では「豊麗線」、「法令線」、「豊齢線」と書かれることが多いですが、エイジングケアアカデミーでは「ほうれい線」として表記します。
2)ほうれい線の原因
ほうれい線には浅いほうれい線と深いほうれい線の2種類があります。
20代や30代などの比較的若い年代のほうれい線は、浅いほうれい線である場合が多いです。
この場合の主な原因は、乾燥による小じわが考えられます。
冬に手がカサカサすると、溝が目立ちますよね?
顔の皮膚が乾燥することで、小じわが目立ち、ほうれい線として見えることがあるのです。
お肌の乾燥が改善すれば、浅いほうれい線は解決しやすくなります。
一方、深いほうれい線の主な原因は顔のたるみです。
たるみの原因として、「真皮の衰え」、「表情筋の衰え」、「皮下組織・皮下脂肪の衰えや肥大化」の3つが考えられます。
深いほうれい線の場合、クッキリと浮き出やすく、一気に老けた印象になってしまいます。
深いほうれい線は、30代の後半から徐々に現れ始め、40代、50代と年齢を重ねるにつれ、さらに目立ちやすくなります。
真皮の衰えは、加齢に伴って、真皮内のコラーゲンやエラスチンが減少したり変性することや、線維芽細胞そのものが活力を失うことで生じます。
表情筋の衰えは、特にほうれい線と深く関わりがある口輪筋(こうりんきん)と頬筋(きょうきん)を使わないことが原因です。
笑顔が少なくなったり口数が減っている方は要注意です。
皮下組織・皮下脂肪の衰えや肥大化は老化現象の一つです。
深いほうれい線の場合、化粧品によるスキンケアで改善を望むことが難しく、ライフスタイルの改善を含めて総合的にケアをしていくことが必要になります。
3)ほうれい線と食べ物・栄養素との関係
ほうれい線の原因となる乾燥や皮膚のたるみを生み出さないためにも、新陳代謝が正常に行われることが大切です。
新陳代謝を正常化するには、バランスの取れた食生活が基本となります。
食事から栄養素を摂ることは、健やかな身体と美しい肌のもとです。
食生活に気をつけている人ほど、エイジレスな美肌を維持し、いつまでも若々しい状態を保っています。
ほうれい線を予防したいなら、普段から食事に気を配り、肉や魚、野菜、果物、乳製品などをバランスよく摂ることを心がけましょう。
食生活が乱れると、肌トラブルを招くだけでなく生活習慣病や肥満を引き起こすケースもあります。
忙しいとついご飯やパンなど、炭水化物中心の食事に偏っていませんか?
炭水化物は、重要なエネルギー源ではありますが、ビタミンやたんぱく質など、お肌に必要な栄養が十分とは言えません。
ほうれい線に悩まされない美肌をつくるためにも、炭水化物は適量にし、野菜や肉、魚など、お肌に有効な栄養が豊富な食材を摂ることが必要です。
毎食毎にバランスを考えるのが難しい時は、1日のトータルでバランスを整えるように意識しましょう。
例えば昼食を丼物にしたなら、夜は野菜たっぷりのスープに調整するなど、日頃からバランスのよい食生活になるように配慮することが大切です。
また、過度なダイエットがほうれい線の原因になることもあります。
急激なダイエットは皮膚のたるみを生み出す要因です。
若い時でも、急激な体重の減少で皮膚がたるむことはありますし、年齢を重ねるとよりダイレクトにたるみに悪影響を及ぼします。
40代でダイエットをするなら、急激な体重減少は避け、一か月に2~3kgほどの減量に抑えましょう。
3.ほうれい線を予防・改善する食べ物・飲料
食べ物の基本については、「美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで」でご紹介しています。
ここでは、ほうれい線を予防・改善する食べ物・飲料のポイントをご紹介します。
1)乾燥を防ぐ食べ物・飲料でほうれい線予防
乾燥を防ぐ食べ物や飲料を取り入れることで、内側から身体をうるおわせることができます。
お肌の乾燥が気になる時は、ビタミンA、B、C、Eなどのビタミン類、亜鉛や鉄、カルシウム、カリウムなどのミネラル、セラミドなど食べ物で摂ることが効果的です。
セラミドと聞くと、表皮の角質層にあるものや、セラミド化粧水やセラミド美容液に含まれている保湿成分を思い浮かべる人は多いでしょう。
実は、食べ物で摂れるセラミドにグルコシルセラミドがあります。
グルコシルセラミドを食べ物で摂取した場合も、お肌の保湿効果が期待できます。
もちろん、栄養バランスのよい食事を摂ることが基本ですが、合わせてセラミドを積極的に取り入れることも、乾燥肌対策につながるのです。
食材としては、こんにゃく、中でも生芋こんにゃくにたくさんのグルコシルセラミドが含まれています。
ほうれい線を予防するために活用するとよいでしょう。
また、ジビエも美肌やほうれい線予防に効果的です。
ジビエは栄養が豊富であり、乾燥肌対策によいビタミンB群、鉄・亜鉛などミネラルがたくさん含まれています。
加えて、高タンパク・低カロリーであり、ほうれい線予防のための女性の味方です。
具体的には、下記があげられます。
鳥類:マガモ、キジ、ヤマウズラ、ヤマシギなど
獣類:野ウサギ、シカ、イノシシ、クマなど
ジビエを食生活に取り入れて、乾燥肌対策をすることもオススメです。
2)抗酸化作用のある食べ物・飲料
抗酸化物質を含んだ食品を取り入れることも効果的と言えます。
たるみの原因の1つが酸化なので、抗酸化力の高い栄養素を摂ることで、ほうれい線の予防につなげることが可能です。
代表的な抗酸化物質はビタミン類があげられます。
中でも、ビタミンA・C・Eは、抗酸化力が高いことで有名です。
小松菜やブロッコリーなどの緑黄色野菜には、ビタミンAやビタミンCが豊富に含まれています。
また、ビタミンCは、キャベツなどの淡色野菜、パプリカ、フルーツなどにもたっぷり含まれていることが知られています。
ビタミンEは、アーモンドなどのナッツ類や玄米や大豆などに多く含まれている栄養素です。
ビタミンの豊富な野菜を美肌のための食べ物として、日々の生活に積極的に取り入れるとよいでしょう。
抗酸化力の高い食品は、摂取してから3~4時間程度しか抗酸化力を発揮しないと言われていますので、夕食に食べているから大丈夫ではなく、1日3食に分けて摂られると更にお肌にとっては効果があるでしょう。
アサイー、キヌア、チアシード、ココナッツオイルやアマニ油などスーパーフードと呼ばれる食べ物も抗酸化作用が高くほうれい線予防によい効果が期待できます。
他では、意外かもしれませんがカカオを豊富に含むダークチョコレートは、「カカオポリフェノール」が豊富です。
この成分は抗酸化作用があるので、ほうれい線予防が期待できます。
飲み物としては、あたたかい飲み物を飲むことがオススメです。
抗酸化物質ポリフェノール「クロロゲン酸」を含むコーヒーや、アンチエイジングの効果を期待できるカテキンが含まれた緑茶などを飲むとよいでしょう。
ただし、飲み過ぎはむくみの原因になりかねませんので、適量を楽しむことがポイントです。
<参考記事>
3)お肌の源となる栄養素と食べ物
人間の身体はたんぱく質から出来ています。
たんぱく質とは、アミノ酸が集まったものです。
人の身体のたんぱく質を構成するアミノ酸は、たったの20種類しかありません。
その中でも、
- 身体の中でつくることのできない必須アミノ酸
- 身体の中でつくられる非必須アミノ酸
の2つに分けることができます。
必須アミノ酸は以下の9種類です。
- バリン
- ロイシン
- イソロイシン
- メチオニン
- リジン(リシン)
- フェニルアラニン
- トリプトファン
- スレオニン(トレオニン)
ヒスチジン
これらは、毎日の食事から摂ることが必要とされています。
必須アミノ酸は、主に肉や魚、豆類や卵などに含まれていますので、日々の食事で取り入れるようにしましょう。
非必須アミノ酸は次の11種類です。
- アルギニン(ただし、小児では必須アミノ酸に含まれます)
- グリシン
- アラニン
- セリン
- チロシン
- システイン
- アスパラギン
- グルタミン
- プロリン
- アスパラギン酸
グルタミン酸
体内で合成されますが、食事からも摂りたいアミノ酸です。
なお、必須アミノ酸の中でも、バリン、ロイシン、イソロイシンは、BCAAと呼ばれています。
BCAAは、Branched Chain Amino Acidsの頭文字からとった略で、ヒトの筋たんぱく質中の必須アミノ酸の内、約35%を占めるとても大切なものです。
その分子構造から分岐鎖(ぶんきさ)アミノ酸と呼ばれています。
また、必須アミノ酸であるロイシンの代謝物質のひとつであるHMBも知っておいた方がよいものです。
HMBは「Beta-hydroxy-beta-methylbuteric Acid」の略で、日本語では「β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸」となります。
HMBは筋肉を作りやすくし、筋肉を維持しやすい身体にするというメリットを有しています。
いつまでも若々しい身体でいるためには、サプリメントなどで摂取しておくことをオススメします。
お肌のハリを回復させるコラーゲンを豊富に含んだ、牛スジ肉やレバー、鳥なんこつなどを食べる方法も有効です。
直接、コラーゲンにはなりませんが、アミノ酸に分解されてコラーゲンやエラスチンの原料になります。
4)大豆イソフラボンとエクオールでほうれい線予防
大豆イソフラボンが美容にいいということで、化粧品にも使われていたりします。
大豆製品は女性ホルモンであるエストロゲンに似た作用があることや抗酸化作用をもつことでほうれい線対策にもなります。
女性ホルモンであるエストロゲンは、肌の潤いを保ったり、コラーゲンやエラスチンの生成を促してくれることからほうれい線やたるみを予防・改善してくれます。
最近の研究では、大豆イソフラボンから産生されるエクオールの効果がより高いことがわかってきました。
エクオールとは、大豆イソフラボンの1種である「ダイゼイン」からエクオール生産菌と呼ばれる腸内細菌によって代謝されることで生み出される成分です。
残念ながらエクオールをつくれる人の割合は、日本人の約50%といわれています。
エクオールを美容に役立てるには、1日あたり10mgの摂取が目安となることがわかっています。
個人差はありますが、エクオール10mgを腸内で産生するためには、大体50mgの大豆イソフラボンが必要になります。
大豆食品から摂取する場合は、豆腐なら2/3丁(200g)、納豆なら1パック(50g)、豆乳ならコップ1杯(200g)が、エクオール10mgを作るのに必要な目安量です。
<参照元>
エクオールがつくれるかどうかの検査キットもあるので、つくり出せない場合はエクオールサプリメントで補うことがおすすめです。
<参考記事>
5)便秘を防ぐ食べ物でほうれい線対策
便秘は肌荒れの敵であり、美肌の敵です。
便秘が続くと腸内には悪玉菌が大量に増えてしまい、腸内環境が悪化し、腐敗物が溜る結果発生する有害物質によって、肌荒れが引き起こされます。
そんな便秘を防いで腸内フローラを整えることもほうれい線対策になります。
食物繊維や乳酸菌を摂って便秘を予防しましょう。
また、食べもので改善しない慢性便秘は病院で治療しましょう。
4.ほうれい線を目立たせないために控えたい食事
1)お肌の酸化を進めるタバコと過度なアルコール
体内で活性酸素が過剰に増えると、酸化ダメージによって、身体や肌の老化が促進されてしまいます。
お肌の酸化を進めてしまうものとして、タバコと過剰なアルコールがあげられます。
タバコは肌老化を促進する有害物質の塊で、スモーカーズフェイスの原因です。
一方、アルコールは少量なら活性酸素を減らすと考えられていますが、過度にとると肝臓でアルコールを代謝することに多大なエネルギーを必要とし、それが原因で活性酸素が増えてしまうのです。
アルコールは適度な量を心がけましょう。
お酒の飲み方には注意が必要です。
<参考記事>
*科学的根拠あり。お酒を飲むと、ラーメンや甘い物が食べたくなる理由
2)お肌の糖化を進める食べ物・飲料
体内にAGEs(終末糖化産物)が溜まることで起こる糖化。
主な原因は、糖質の摂りすぎです。
砂糖たっぷりの甘いおやつやお菓子、ごはん、パンなどの炭水化物を食べ過ぎることで起こると考えられています。
また、動物性たんぱく質の焼き物、炒め物、揚げ物も糖化を進めてしまう原因です。
甘いものや炭水化物などは、控えめにしましょう。
飲み物としては、人工甘味料が使われているジュースやお酒の摂りすぎが糖化の原因となります。
こちらも飲むことは控えた方がほうれい線予防になります。
<参考記事>
3)他にもあるお肌によくない食べ物・飲料
インスタント食品などの加工食品や、マーガリンのリノール酸など、不飽和脂肪酸を多く含む食べ物はお肌によくありません。
また、冷たい飲み物も身体の代謝を悪くしてしまうので、摂りすぎは禁物です。
ほうれい線の予防のためには、これらは普段の食事から摂り過ぎに気をつけることをオススメします。
5.ほうれい線予防のための食べ方
どんな食べ物を選ぶかと合わせて、食べ方も重要なポイントとなります。
食べ方については、「美肌のための食事のとり方とアンチエイジングへの効果は?」で詳しく紹介していますので、ここではほうれい線予防のための食べ方のポイントをご紹介します。
1)ベジタブルファーストでほうれい線対策
食事の最初に野菜を食べる「ベジタブルファースト」は、野菜の食物繊維があとから食べるご飯やパンに含まれる糖の吸収を遅らせます。
だから、食後の血糖値の上昇をゆるやかにすることで肥満や糖尿病を予防します。
また、AGEsの産生も抑制するのでほうれい線の予防に役立つのです。
野菜は、一口、二口では、この効果は得られません。
たっぷりの野菜をよく噛んでゆっくり食前に味わう食習慣をとり入れてみましょう。
2)左右バランスよく噛む
ほうれい線の予防のために、よく咀嚼して食べ物を食べるようにしましょう。
噛むことで表情筋が鍛えられ、ほうれい線の予防につながります。
なお、片側だけで食べていると、左右のバランスが悪くなるので気をつけましょう。
よく噛むことはダイエットにもつながるので肥満や生活習慣病予防にもよい食べ方です。
3)規則正しい時間に適量を
食事は朝・昼・夜の決まった時間に食べることがおすすめです。
寝る直前に食べたり、夜に高カロリーなものを食べるのは健康によくないので、就寝2時間前には、食事を終えることが理想的です。
6.ほうれい線の食べ物や栄養素の対策に関するQ&A
Q1.コラーゲンを含む食べ物とサプリメントではほうれい線予防にどちらがおすすめですか?
コラーゲンを多く含む食品をとっても、体内でアミノ酸分解されます。つまり、そのまま運ばれてお肌のコラーゲンになるわけではないのです。
そのため、コラーゲンを含む食べ物では、必ずしも効率良くお肌のコラーゲンを増やせません。
一方、コラーゲンサプリメントに含まれるコラーゲンは、20%~50%程度が直接、完全に分解を受けずコラーゲンペプチドとして、肌に直接届きます。それが、肌の真皮線維芽細胞を刺激してコラーゲンを増やすことがわかっています。
つまり、コラーゲンサプリメントの方がコラーゲンを含む食品より効率的にコラーゲンを増やします。
そのため、ほうれい線対策にはコラーゲンサプリメントがおすすめです。
<参考記事>
*コラーゲンをサプリメントで摂れば効果的。エビデンスを知って美肌に!
Q2.ミネラルがほうれい線予防に大切なのはなぜですか?
ミネラルにはいくつかの種類がありますが、それぞれほうれい線の予防に良いはたらきがあります。
亜鉛は、肌のターンオーバーの正常化をサポートします。
銅は、コラーゲン、エラスチンの生成に働く酵素、神経伝達に働く酵素の成分です。
カリウムは水分を体外に出し、むくみを防ぎます。
カルシウムはビタミンDとともに骨の健康に役立ちます。また、ターンオーバーの正常化や睡眠をサポートします。さらに、肌の保湿成分を活性化します。
このようにミネラルにはほうれい線予防に大切なはたらきがあります。
Q3.ビタミンCがほうれい線対策に良い理由を教えてください。
ビタミンCは美肌のビタミンと呼ばれます。
酸化を防ぐ、皮脂分泌をコントロールする、メラニンを抑える、コラーゲンを増やすなどのはたらきがあるからです。
このうち、ほうれい線の予防と関係が深いのは、酸化を防ぐはたらきとコラーゲンを増やすはたらきです。
<参考記事>
Q4.ナイアシはほうれい線予防に良いのですか?
ナイアシンアミドには、老化した顔の肌の外観を改善したという研究結果があります。(*1)
また、細胞エネルギーを高め、DNA修復を強化する可能性があります。(*2)
さらに、ナイアシンアミドは今話題のアンチエイジング成分NMNの材料にもなります。
こうしたことから,ナイアシンミドがほうれい線予防の一助になると考えられます。
<参考文献>
(*1) Dermatol Surg. 2005; 31: 860‐ 866
(*2) Photochem. Photobiol. 2010; 86: 942– 948.
<参考記事>
*ナイアシンアミドの効果は?話題のシワ改善化粧品のおすすめ紹介!
*最先端のアンチエイジング物質「NMN」の効果と安全性に迫る!
Q5.炭水化物も摂りすぎは良くないですか?
炭水化物は、体のエネルギーになる糖質と体内で消化されにくい食物繊維に分かれます。
糖質は、エネルギー源として大切ですが、過剰摂取は糖化の原因になります。
また、ビタミンB群を消費したり、皮脂分泌を増やします。
だから、摂りすぎはほうれい線だけでなく肌荒れやオイリー肌の原因になります。
Q6.ビタミン以外でも酸化を防ぐ成分を食べ物から摂れますか?
酸化を防ぐ栄養素は、ビタミンACE以外でもたくさんあります。
抗酸化成分とそれが含まれる食べ物を紹介します。
ほうれい線予防のために意識して摂りましょう。
抗酸化成分 | 含まれる食べ物 |
コエンザイムQ | いわし、サバ、牛肉、豚肉 |
グルタチオン | 牛レバー、マダラ、赤貝、酵母、野菜では、ほうれん草、キャベツ |
プラセンタエキス | 豚、馬、羊の胎盤(サプリメントで摂取) |
アントシアニン | 赤ワイン、ブドウ |
セサミン | ゴマ |
βカロテン | 人参、ほうれん草、小松菜など緑黄色野菜 |
アスタキサンチン | エビ、カニ、鮭、鱒 |
レスベラトロール | 赤ワイン、ブドウ、ピーナッツやアーモンドの渋皮、カカオ |
リコピン | トマト |
<参考記事>
Q7.どんな美容飲料がほうれい線におすすめですか?
美容飲料は、サプリメントや食べ物と同じくは、医薬品としての効果を発揮するものではありません。
そのため、飲むだけでほうれい線が改善するなどの効果は期待できません。
あくまで、食べ物の補助として、毎日の生活に取り入れるものです。
おすすめのものは、ビタミン類やミネラル、抗酸化成分、コラーゲンペプチドなどが含まれ、糖質や添加物が少ないタイプです。
7.エイジングケア化粧品を使ったスキンケアも続けよう
1)エイジングケア化粧品を使ったスキンケアも続けよう
ほうれい線を予防・改善する食べ物、飲料に加えて、エイジングケア化粧品でほうれい線の予防を行うことが大切です。
自分の肌質や肌状態に合ったエイジングケア化粧品を使って保湿をしっかり行いましょう。
保湿ができる基礎化粧品には、保湿化粧水、保湿美容液、乳液、保湿クリーム、美容オイルなどがあります。
また、オールインワンジェルやオールインワンゲルなどのオールインワン化粧品もあります。
それぞれ、少しずつ役割が違うので上手に使い分けましょう。
ほうれい線対策のエイジングケア化粧品の選び方は、次に記事を参考にしてください。
*30代~40代でほうれい線を消すエイジングケア化粧水!選び方は?
*50代からのほうれい線ケア化粧水の選び方の秘密?おすすめもご紹介
今回、ご紹介したほうれい線対策の食べ物・飲料・食べ方は、たるみが原因の肌悩みであるゴルゴラインやマリオネットライン、目の下の黒くま、目の下のたるみやまぶたのたるみの対策にもなります。
2)ほうれい線の対策にはどんなものがあるの?
食べ物によるほうれい線対策以外にも、ほうれい線対策には色々なものがあります。
代表的なものを見ていきましょう。
①表情筋エクササイズ
表情筋エクササイズは、深いほうれい線を生み出す原因となる表情筋の衰えを防止するためのものです。
表情筋は実に30種類以上もあります。
適度に動かすことで、ほうれい線のない若々しい顔に保つことが可能です。
顔や口のエクササイズとしては、ベロ回しエクササイズ、フグ体操、あいうえお体操などがあります。
表情筋エクササイズを行う時のポイントは、熱心にやりすぎないことです。
過度にやりすぎると、余計なしわを生み出す原因となります。
適度な頻度で行うことが肝心です。
②ツボ押し
顔の血行を促進したり、ターンオーバーを正常化するツボを押すこともほうれい線対策に効果的です。
ほうれい線のケアとしては、下関(げかん)、巨りゅう、角孫(かくそん)を活用するとよいでしょう。
なお、口元は顔の中でも特に皮膚が薄くデリケートです。
ツボ押しも、適度な力加減で行うことがポイントとなります。
ツボを押す前には、専用のクリームなどを塗って、刺激を軽減するようにしましょう。
③美容医療
深いほうれい線を解消するには美容医療がよい選択肢です。
最近では、ほうれい線の美容医療は進歩し、さまざまな施術があります。
そんな中でプチ整形として人気の施術が、ヒアルロン酸注射によるほうれい線治療です。
ヒアルロン酸注射は、1回7~10万円程度で受けることが可能です。
決して安くはありませんが、効果が半年~1年近く続くこともあって、利用する人は少なくありません。
他にも、PPP(プラズマジェル)注入、FGF注入、レーザーによる治療、ラジオ波による治療、切開による外科手術などさまざまです。
大切な顔に関わるものですので、信頼できるクリニックを選んで、しっかり相談しましょう。
<参考記事>
④化粧品による保湿
エイジングケアの基本は保湿です。
毎日のお手入れの中で、化粧水、美容液、保湿クリームなどを使ってしっかり保湿することは、浅いほうれい線の改善や予防に効果的です。
お肌が乾燥していると、肌トラブルも起きやすいですから、年齢を重ねていくほど、丁寧に保湿ケアをしてあげることが大切です。
⑤美顔器
美顔器は、美容クリニックで使うものから家庭で手軽に利用できるものまで、さまざまなタイプがあります。
イオン導入器でも同様です。
そんな中、ほうれい線に使う美顔器にもさまざまなタイプがありますが、深いほうれい線を改善するというよりも、ほうれい線の予防や今以上にほうれい線を目立たせないために使います。
限度はありますが、一定の効果は期待できるので、自分のお肌に合った美顔器を手に入れて、毎日のケアに導入してみるとよいでしょう。
⑥笑顔のある生活
笑顔が少ない生活は、表情筋の衰えを引き起こしほうれい線を生み出す原因になります。
また、心理的な観点からも、好ましくありません。
人によっては、ほうれい線が目立つことが心配であまり笑わないようにしているという方もいますが、逆効果と言えます。
笑顔によってほうれい線が現れても、老けているというより若々しい印象を与えることも。
笑顔は、人間関係を円滑にする潤滑剤としても機能し、人との交流が増え、心身ともに若くいられる可能性を高めてくれます。
さらに、笑顔は免疫にもよい効果があり、お肌だけでなく生活にもハリと潤いを与えてくれます。
ほうれい線対策としても効果的です。
8.まとめ
ほうれい線を予防・改善する食べ物、飲料、栄養素と食べ方を幅広くご紹介しました。
ほうれい線に効く食べ物やよくない食べ物などがたさんあることにお気づきになったのではないでしょうか?
タンパク質をはじめビタミン類やミネラルをバランス良く摂りましょう。
ほうれい線対策と言えば、スキンケアやエイジングケア、表情筋のエクササイズ,美容医療などもありますが、毎日の食べ物や飲料でバランスよく栄養素を摂ること、正しい食べ方が大切です。
1つの食べ物や栄養素だけを過剰摂取するのではなく、美肌やほうれい線対策にはバランスのよい食事を心がけましょう。
また、必要に応じて、上手にサプリメントを活用することもよい方法です。
ぜひ、栄養素をうまく摂り入れて、ほうれい線を予防してくださいね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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