20代では、顔のたるみでほうれい線が目立つことはまれです。
しかし、肌の乾燥や頬骨の形や頬の厚み、良くない姿勢、過度なダイエットなどが原因で目立つことがあります。
この記事では、20代で目立つほうれい線の原因や症状、予防や改善の対策をご紹介します。また、おすすめのコスメや美容医療もご紹介します。
- 20代でもほうれい線が目立つことがあります。深い場合は、頬骨の形や頬の厚み、良くない姿勢、過度なダイエットなどが原因です。浅い場合は、肌の乾燥が原因です。
- 肌の乾燥が原因の浅いほうれい線は、スキンケアやエイジングケアで解消することが可能です。一方、20代であってもお肌の乾燥以外の原因で目立つほうれい線の改善は、美容医療などによる治療が必要なことが多いです。
- 「25歳は、お肌の曲がり角」は本当です。20代では、前半と後半ではお肌が大きく変わります。だから、ほうれい線予防のエイジングケアを始めるのに早すぎる年齢ではありません。
- 20代からアンチエイジングを意識した食生活は大切です。たんぱく質を中心とした食べ物をはじめ、バランスのよい食生活でほうれい線予防を心がけましょう。
- ほうれい線の予防は、表情筋の運動やエクササイズも大切なので、20代からも取り入れましょう。また、全身の運動やスポーツも、ほうれい線予防やほかの肌悩みの予防に役立ちます。
- 20代のエイジングケアは基本が大切!洗顔、保湿と紫外線対策を正しく行いましょう。これがほうれい線対策のスキンケアの基本です。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆日本化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*ほうれい線の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.20代なのにほうれい線が目立って気になる方へ
あなたは、まだ20代なのにほうれい線が気になるのですね。
それとも、今から予防を考えているのでしょうか?
一般的に、口元の周りにできるほうれい線が目立ち始めるのは30代以降です。
なぜなら、ほうれい線の根本的な原因は加齢による「顔のたるみ」なので、20代ではたるみが起こることはまれだからです。
しかし、加齢以外でも、骨格や頬の脂肪の付き方などの問題によって、20代からほうれい線が目立つ方がいます。
この場合は、スキンケアやエイジングケアで改善しないため、美容医療に頼る必要があります。
また、20代では、乾燥肌で浅いほうれい線が目立つこともあります。
この場合は、スキンケアやエイジングケアで乾燥肌対策を行えば、ほうれい線が目立たなくなります。
このように、20代でもほうれい線が目立つ原因は異なりますし、対策も変わってきます。
この記事では、20代のほうれい線の原因や症状、予防や改善の対策を幅広くご紹介します。
また、20代のほうれい線予防におすすめの化粧水や美容医療の施術もご紹介します。
「20代なのにほうれい線が目立つ時があるのはなぜ?原因を教えて欲しい!」
「20代からほうれい線予防って必要なの?何をすれば効果的なの?」
「スキンケアやエイジングケアで治らないので、美容医療でほうれい線を治したい!」
「スキンケアや美容医療以外でできるほうれい線の対策は?」
「20代から正しいエイジングケアの知識を身に着けて、ほうれい線を予防したい!方法は?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをお読みください。
お肌を若々しく保つヒントがいっぱいです。
なお、20代からエイジングケア化粧品でほうれい線対策を行いたい方は、ほうれい線を消すサポートをするエイジングケアローション「ナールスピュア」を参考にしてください。
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2.20代で目立つほうれい線の原因
1)肌の乾燥
肌が乾燥すると、20代でも浅いほうれい線が目立つことがあります。
若くて顔のたるみのない方でも、肌の乾燥が原因でできる細かい小ジワが、口の周りに八の字にできてしまうことがあります。
これが乾燥で目立つ浅いほうれい線です。
乾燥によるほうれい線は、朝、寝起きで目立つことがあります。
これは、スキンケアやエイジングケアで早く対策すれば改善します。
しかし、放置すれば肌の奥の真皮までダメージを受けて、深いほうれい線として目立つことがあります。
<参考記事>
2)頬や鼻、顎の骨格の問題
20代でもスキンケアやエイジングケアで改善しないほうれい線が目立つのは、遺伝的な骨格が原因であることが少なくありません。
具体的には、次のようなケースがあります。
①頬骨が高い
頬骨の位置が高いと、頬にボリュームが出やすくなります。
頬自体は厚みがなくても、骨格による段差でほうれい線が目立つ原因になります。
②小鼻の周りの骨が低い
小鼻の骨が低く、くぼみが深いと小鼻の横に影ができやすくなります。
そのため、ほうれい線の上半分が影になって目立つことがあります。
日本人など東洋人に多いのが特徴で、B(Bone)型ほうれい線と呼ばれています。
③顎が小さい
顎が小さい骨格は、表情筋をあまり動かせず筋肉が衰えやすい傾向にあります。そのため、20代でも表情筋が衰えて、ほうれい線が目立つことがあります。
<参考記事>
3)口元や歯並び
①口元が前に出ている
口元が前に出ている場合、頬と口元の高さの差が大きくなります。そのため、口の周囲に境目ができやすくなります。
そのため、20代で若くてもほうれい線が目立つことがあります。
また、噛み合わせが悪い場合も、ほうれい線が目立ってしまう要因の一つでしょう。
②出っ歯などで噛み合わせが悪い
出っ歯などの歯並びが悪いことも、20代のほうれい線が目立つリスクの一つと考えられています。
歯が出ているために噛み合わせが悪く、骨や筋肉への負担で輪郭や骨格にゆがみが生じることがあります。
その結果、顔のたるみが生じたり、表情筋が若いうちから衰えてほうれい線が目立つのです。
4)丸顔や頬骨の厚さ
丸顔で頬に肉がつきやすい人も、頬の脂肪が増えると20代でもそれが支えきれなくなり、ほうれい線が目立つことがあります。
丸顔が必ずしもほうれい線になるわけでありませんが、リスクが高いので早い時期から予防を行うことが大切です。
5)急激なダイエット
20代であっても、肥満の方が急激なダイエットによって、皮膚がたるんでしまうことがあります。そのため、顔のたるみができて、ほうれい線が目立つのです。
また、過度なダイエットや急激なダイエットは、表情筋の筋力低下、コラーゲンやエラスチンなどの不足、血管やリンパ管の栄養不良をもたらすため、将来のほうれい線のリスクになってしまいます。
<参考記事>
6)良くない姿勢
スマホを使うときの姿勢が悪かったり、長時間うつむいていると、顔のたるみやほうれい線の原因になります。
また、猫背などで姿勢が悪い場合も、顔の皮膚が下に引っ張られて顔のたるみやほうれい線の原因になることもあります。
20代では大きな影響が出ることがないかもしれませんが、ほうれい線のリスクであることを知っておきましょう。
<参考記事>
7)顔のむくみ
顔のむくみは血管やリンパ管の流れの不良と余分な水分が溜まることによってもたらされます。
むくみが続くと重さが増して、重力に耐え切れなくなり、真皮や皮下組織や骨をつなぐ線維組織を下に引っ張るようになります。
つまり、むくみがお肌をたるませるのです。
冷え性による顔のむくみも20代でほうれい線が目立つ原因です。
あなたは、顔のむくみがほうれい線の原因になる可能性があることをご存知でしょうか?意外かもしれませんが、むくみによってほうれい線が目立ってしまうことがあるのです。なぜなら、むくみが「顔のたるみ」をもたらすことがあるから。この記事は[…]
3.乾燥で浅いほうれい線が目立つ場合の対策
本来、20代のお肌は、水分量、皮脂量も十分で、乾燥肌や敏感肌などでなければ、比較的、乾燥の心配は少ないといえます。
とはいっても、25歳以降は、セラミドも少しずつ減少するため、バリア機能の低下も起こってきます。
また、20代でも生活習慣の問題やスキンケアやエイジングケアの失敗によって、肌が乾燥してほうれい線が目立つことがあります。
そんなほうれい線は浅く、乾燥肌を改善すれば目立たなくなります。
乾燥肌対策に高価なエイジングケア美容液まで使う必要はありませんが、コラーゲンやヒアルロン酸など、汎用性の高い保湿成分の配合された基礎化粧品を使って、洗顔後や朝晩などはしっかり保湿を心がけましょう。
保湿成分としては、セラミドやアミノ酸、グリセリン、トレハロース、プロテオグリカンなどもあります。
なお、化粧水をジャバジャバ使っても、「水」がお肌に乗っかるだけです。
角層には、一定量までの水分や保湿成分しか浸透しませんので、適量で十分です。
<参考記事>
4.若い方や20代のほうれい線の美容医療
20代でも骨格や脂肪の問題によるほうれい線は、美容医療でないと改善しない場合があります。
ここでは、いくつかの施術を紹介します。
どの施術が向くかは、ほうれい線の原因や状態で変わるので、クリニックで相談して自分に向く施術を提案してもらいましょう。
1)ヒアルロン酸注射
骨格の影響でほうれい線がある場合は、ヒアルロン酸注射で溝を埋める施術がおすすめです。
即効性があることもメリットで、施術後すぐに効果を感じられます。
一方、持続期間は数か月から1年程度であることが多く、施術を繰り返す必要があります。
<参考記事>
ヒアルロン酸注射の肌への効果・持続期間はいつまで?ボトックスとの違いも解説!
2)脂肪溶解注射
厚みのある脂肪が原因でほうれい線が目立つ場合は、脂肪溶解注射でそれを適度に溶かすことで改善します。
脂肪溶解注射には、BNLS注射や山参注射、カベリンなどがあります。
<参考記事>
BNLS注射は脂肪溶解で小顔・痩身効果!メリットとデメリット
山参(高麗人参)注射の痩身効果とメリット・デメリットや口コミ
3)脂肪注入
20代でも脂肪の量が少ない方は、脂肪注入によるほうれい線治療があります。
コンデンスリッチファット(CRF)やマイクロCRF注入、ステムセルリッチファット(SRF)注入などがあります。
定着すれば長期的な効果が得られることや、肌質改善が期待できたり、アレルギーリスクが少ないことがメリットです。
一方、しこりになるリスクがある点がデメリットです。
4)グロースファクター注入
グロースファクター注入とは、EGFやFGFといった成長因子をほうれい線の目立つ部位に注入することで、コラーゲンの生成を促進する治療法です。
コラーゲンが増えるとほうれい線が改善されます。
即効性はありませんが、長期的に効果が持続することがメリットです。
20代で軽度のほうれい線にはおすすめの治療法です。
<参考記事>
EGF(ヒトオリゴペプチド-1)の化粧品としての効果と安全性
FGF(Fibroblast Growth Factor=線維芽細胞増殖因子)とは?特徴とはたらき
5)歯科矯正
歯科矯正は本質的にはほうれい線の治療法ではありません。
しかし、出っ歯を矯正することで、口呼吸が軽減され、ほうれい線が目立たなくなる可能性があります。
また、歯並びを治して表情が豊かになると、どんどん表情筋が鍛えられてほうれい線が目立たなくなる可能性があります。
<参考記事>
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5.なぜ、20代からのほうれい線予防が必要
ほうれい線の原因は、「顔のたるみ」であり、20代では顔のたるみが起こることはあまりありません。
しかし、20代から肌の中では老化が確実に進んでいます。
だから、今ほうれい線が目立っていなくても、予防の対策を行うことが大切です。
1)肌状態がわかるエイジングインデックス
20代といっても、20代の初め、中盤、終わりではお肌の状態は異なります。
昔から、「25歳は、お肌の曲がり角」といわれていますが、実はこれは本当なのです。
20歳、25歳の「エイジングインデックス」を見ることで、20代のお肌の状態を検証してみましょう。
エイジングインデックスとは、お肌の状態を、年代別に「肌のターンオーバー」を含むお肌全体の状態」「表皮の老化」「真皮の老化」の3つを軸に、それぞれに関連する要素を8つの指標で数値化し、レーダーチャートで表現したものです。
2)20歳のエイジングインデックス
20歳のお肌の状態は、ピークに近い状態であることがわかります。
コラーゲンとお肌の水分量は、ピークではありませんが、これは10代またはそれ以下の年齢をピークとした方法で表現しているからです。
だから、体が健康な多くの10代〜20代前半の女性は、肌のキメが整って、透明感のあるお肌なのです。
もちろん、20歳は、顔のたるみが原因のほうれい線でお悩みの方はほとんどいない年齢です。
3)25歳のエイジングインデックス
25歳でも、エイジングインデックスの各指標は高いレベルにあることがおわかりいただけると思います。
しかし、20歳に比べると、コラーゲン、エラスチン、セラミドが目立って減っていることがわかります。
コラーゲンとエラスチンは、お肌のハリとツヤの源で、これが減ったり衰えたりするとほうれい線が目立ってくるのです。
セラミドは、お肌の表皮の細胞間脂質の50%を占めるもので、お肌のバリア機能を担うことで、乾燥肌を防ぐために大切な役割を果たしている成分です。
このバリア機能はセラミドの減少によって低下し、乾燥肌の原因になります。
25歳前後からは、この3つの成分の低下が大きくなり、お肌の老化の原因となってしまうのです。
まさに「25歳は、お肌の曲がり角」なのです。
このように、20代から肌の老化は始まり、何も対策をしないとほうれい線などの肌悩みが目立つ可能性が高くなります。
そのため、早めのエイジングケアや良い生活習慣でほうれい線を予防しましょう。
「エイジングケアって、いつから(何歳から)始めればいいの?」は、20代後半や30代前半の女性にとっての大きな関心事の1つ。「そのためのエイジングケア化粧品ってどう選べばよいの?」なども気になりますね。この記事は、そんな女性のお声[…]
6.ほうれい線予防のための20代のスキンケアとエイジングケア化粧品
20代をはじめ、全年代に共通するスキンケアの基本は、正しい洗顔、正しい保湿、そして正しい紫外線対策の3つです。
20代では、正しい洗顔、正しい保湿、そして正しい紫外線対策を行うことで、ほうれい線の予防つながります。
そして、この中で最もほうれい線と関係が深いのは、紫外線です。
そのため、どれか1つを集中して行うなら、20代から紫外線対策をしっかり行うことが、ほうれい線予防の効果が最も高いのです。
それでは、保湿についてはすでに取り上げたので、ここでは洗顔と紫外線対策、20代のエイジングケアを紹介します。
<参考記事>
1)洗顔
強い洗顔料やクレンジング料の使用、擦りすぎの洗顔は、乾燥肌につながるケースがあります。
お肌の乾燥はほうれい線の原因の1つです。
刺激のない優しい洗顔・クレンジングで、乾燥を防ぎ、ほうれい線予防を心がけましょう。
ほうれい線予防の洗顔といっても、特別なことをする必要はありません。
基本に忠実な洗顔を行えばよいのです。
20代でもゴシゴシ洗顔や過度なダブル洗顔などは控えましょう。
<参考記事>
洗顔の正しい方法と洗顔料の使い方10選!乾燥肌なら特に注意!
2)紫外線対策
紫外線対策が、20代のほうれい線予防の対策として最も大切なことは、先ほどお話しました。
なぜなら、紫外線はお肌に活性酸素を発生させることで、遺伝子やお肌の線維芽細胞にダメージを与えるとともに、コラーゲンやエラスチンも変性させるからです。
つまり、直接、ほうれい線の大きな原因をつくるのです。
だからこそ、20代のほうれい線予防の中で、最も大切なものは、紫外線対策になるのです。
とはいっても、特別な紫外線対策をしなければいけないわけではありません。
「紫外線は、年中降り注いでいる」「ほうれい線の原因となるUVAは曇りでも降り注ぐ」など、正しい知識を持って、適切な紫外線対策を行いましょう。
紫外線の中でも、特に波長の長いロングUVAは危険です。
<参考記事>
スポーツを楽しむ女性のためのスキンケアの基本~10年後、20年後も健やかで美しい素肌のままでいるために~
3)20代から始めるほうれい線のエイジングケア
今、説明したとおり、正しい洗顔、正しい保湿、正しい紫外線対策を行っていれば、ほうれい線予防のために高価なエイジングケア化粧品を20代から使う必要はありません。
安いプチプラ化粧品でも、普通の保湿化粧水による保湿でほうれい線ケアを行っても十分です。
- 外出やスポーツの機会が多く、今まで浴びてきた紫外線が気になる
- お肌の老化を感じたり、ほうれい線が目立ってきた気がする
- 今まで不摂生な生活をしていたので、お肌の若さに自信がない
上記のようなお肌の変化を感じるのであれば、エイジングケア化粧品を使ってみることも、ほうれい線予防の対策になります。
ほうれい線予防のエイジングケア化粧品を選ぶ場合は、抗酸化力のある成分やコラーゲンやエラスチンの産生をサポートする成分が入ったエイジングケア化粧品がおすすめです。
コラーゲンやエラスチンを増やすエイジングケア化粧品成分は、次のような成分があります。
- 水溶性成分としては、ナールスゲンやネオダーミル
- 油溶性成分としては、ビタミンA誘導体であるレチノールやレチノイン酸トコフェリル
抗酸化作用を発揮する成分には、次のような成分があります。
また、エイジングケア化粧品には、化粧水、美容液、保湿クリームなどがありますが、初めての場合は、洗顔後に最初に使う化粧水をおすすめします。
<参考記事>
7.20代のためのほうれい線予防の生活習慣
ほうれい線予防を含め、お肌の悩みである「しわ」や「しみ」「くすみ」「たるみ毛穴」などに関しても、対策の基本は同じです。
だから、ほうれい線の予防対策は、ほかのエイジングサインの対策にもなるのです。
なぜなら、これらのお肌悩みの原因が、お肌の乾燥をはじめ、共通しているからです。
逆に、ほうれい線予防の対策を行わないなら、「しわ」「しみ」「くすみ」などのリスクも増えてしまうのです。
その点を知っておくことは、エイジングケアやスキンケアを行う上でとても大切です。
まず、当たり前のお話ですが、「正しい日常生活を送る」ことが、体の健康をはじめ、お肌のエイジングケアの基本です。
具体的には、次の点がポイントです。
- バランスのよい食事と食べ方
- 十分な睡眠をしっかり取る
- 適度な運動と正しい姿勢
などです。
<参考記事>
続けられる!ほうれい線予防のエイジングケアと日常の対策とは?
1)バランスのよい食事と食べ方でほうれい線予防
①酸化を防ぐ食生活で、ほうれい線対策
20代前半は食べ物が偏りがちな方も多いのではないでしょうか?
もし、唐揚げ、とんかつ、串かつ、フライ、ステーキ、焼き鳥、天ぷら、ポテトチップス、フライドポテト、パン類、麺類を好んで、これらばかり食べているとしたら危険です。
これらの食べ物でも、よい油を使って料理したものをつくりたての状態で、適度に食べる分には、問題はありません。
しかし、調理後、長時間経過したものや油の質が悪いものは、酸化してしまうこともあります。
酸化したものが100%体に吸収されるわけではありませんが、酸化した物質は最終的に過酸化脂質となって、体内の活性酸素を増やしてしまうことになります。
20代でも、こうした食べ物を偏って摂れば、活性酸素が体内で増え、コラーゲンやエラスチンにダメージを与えてしまうリスクがアップします。
つまり、酸化はほうれい線が目立つリスクを高めるのです。
幸い、20代なら体内の抗酸化物質であるSODやグルタチオンも豊富ですが、30代、40代へとエイジングを重ねれば減ってしまいます。
20代の早い時期から10年後、20年後を考えた抗酸化を意識しましょう。
<参考記事>
②糖化を防ぐ食生活でほうれい線対策
もう1つは、今、挙げた食べ物には、動物性脂肪が多く含まれていたり、たんぱく質と糖が加熱されてできたAGEs(終末糖化産物)という物質を含んでいることです。
AGEsは、たんぱく質を焼いたり揚げたりするなど、高温で調理することで、多く発生する物質です。
これらは、体内のコラーゲンやエラスチンと結びついて、「焦げた状態」にしてしまうのです。
たとえば、イメージでいえば、ホットケーキはこんがり焼けた場合ならよいのですが、焼きすぎるとそこだけ、黒っぽくなりますね。
これを「糖化」と呼びますが、酸化と同じくお肌の老化の大きなリスクであり、ほうれい線の原因になってしまうのです。
肉でも魚でも、てんぷらやフライは、ほとんどAGEsを含んでいます。
清涼飲料水、人工甘味料などもAGEsを増やす飲み物です。
これらの料理や飲料は、20代くらいの若い方が好んで食べている傾向があります。
こうした糖化の可能性のある食べ物を多く摂ることは、ほうれい線が目立つ時期を早めるリスクになるのです。
そのため、ほうれい線の予防には、酸化と糖化の両方を防ぐことが大切です。
<参考記事>
①ほうれい線予防の食べ物は?
それでは、逆に、ほうれい線予防の対策になる食べ物には、どんなものがあるのでしょうか?
体やお肌を形づくる基本は、たんぱく質ですから、肉や魚、大豆などから動物性と植物性のたんぱく質をバランスよく摂ることが基本です。
フライや唐揚げなどの摂りすぎは問題ですが、肉や魚をまったく摂らないのも問題です。肉や魚は大切なたんぱく源です。
脂肪も大切で、よい油であるオメガ3脂肪酸を積極的に摂るようにしましょう。
オメガ3脂肪酸を含む食べ物としては、あゆ、いわし、さば、こい、うなぎ、イクラ、さけ、まぐろ、太刀魚、にしん、ぼら、さんまなどの魚類や高野豆腐、くるみなどです。
一方、20代の方は、不飽和脂肪酸を摂りすぎの傾向にあるので、意識して制限したほうがよいでしょう。
不飽和脂肪酸を含む食べ物としては、クリーム、バターなどの乳製品、霜降り肉、手羽先、ベーコン、ソーセージ、ココナッツ、ココナッツオイルなどです。
また、ビタミン類も抗酸化作用とともに、ほうれい線予防のためにも必要なので、日常の食べ物の中で意識して摂りましょう。
特に、ビタミンAやビタミンCは、コラーゲンをつくるのを助けるはたらきがあるので、積極的に摂りたい成分です。
また、ビタミンB群やビタミンEもお肌のターンオーバーを助けます。
ただし、残念ながら、口から摂取しても美容成分に即座に変わる食べ物はありません。
最近多いサプリメントのコラーゲンなども、直接、コラーゲンになるのでなく、いったん、アミノ酸に分解されて、全身に栄養分として再利用されるのです。
大量に摂ったからといって、急激にお肌が若返るわけではないのです。
だから、食べ物であれ、サプリメントであれ、毎日、適度に摂り続けることが大切なのです。
20代であれば、バランスよく肉、魚、野菜や果物を食べていれば、通常、ビタミンもたんぱく質も不足することはないので、サプリメントまで考える必要はありません。
ほかでは、納豆や漬物、味噌、チーズやヨーグルトなどの発酵食品も、腸内環境を整えるので、乾燥肌や肌荒れなど防ぎます。
便秘も美肌の敵なので、発酵食品や食物繊維を摂ることは、ほうれい線対策だけではなく、美肌のために大切です。
これらも結果的に、ほうれい線予防をサポートすることになるので、積極的に食べるようにしましょう。
ほうれい線がダークチョコなど意外な食べ物の栄養素や食べ方で予防・改善ができることをご存知でしょうか?ほうれい線と言えば、女性を悩ませるエイジングサインの代表です。そんなほうれい線は目立つ前に予防することが大切です。また、目立って[…]
②しっかり噛んでほうれい線予防
食べ物に関して、最後に“顎に適度な負荷をかける”こともほうれい線予防に大切であることを覚えておいて欲しいと思います。
柔らかいものばかり食べていると、口まわりの筋肉を使わなくなります。
その結果、口の周りの筋肉は鍛えられなくなって、将来、たるみが起こりやすくなっているのです。
だから、20代から固いものをしっかり噛んで食べることも、ほうれい線予防のために大切なのです。
<参考記事>
2)十分な睡眠をしっかり取ってほうれい線予防
20代であれば、新陳代謝が活発なので、お肌のターンオーバーも早い傾向にあります。
お肌のターンオーバーを正常に保つ上で、大切なのは良質な睡眠を十分に取ることです。
睡眠後90分〜120分くらいは、成長ホルモンが多く分泌され、昼間の肌ダメージをしっかりと回復してくれるからです。
若いからといって、睡眠不足が続いたり、睡眠時間が不規則になれば、成長ホルモンの分泌が不十分になってしまうこともあります。
そうすると、ターンオーバーが乱れてしまい、真皮の栄養不足などにつながってしまいます。
こうした状態が続けば、ほうれい線の原因にもなってしまうため、睡眠を大切にしましょう。
<参考記事>
美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策
3)20代から適度な運動でほうれい線予防
現代社会は、便利になりすぎてしまって、学校などでの体力測定などでも、若い方の運動能力の低下が問題になっています。これは、運動不足によるものだと考えられます。
運動不足は体内の血行が悪くなってしまい、老廃物がたまりやすくなる原因となります。
その結果、むくみを引き起こしてしまうこともあります。
むくみがすぐにほうれい線を目立たせるわけではありませんが、体全体にとっても、お肌のターンオーバーにとっても、運動不足はマイナスです。
運動不足以外では、長時間のデスクワークを悪い姿勢で続けることも血行不良の原因になります。
<参考記事>
4)ほかに気を付けたいほうれい線の原因と対策
ほうれい線の原因は、顔のたるみといいましたが、顔のたるみは真皮や表情筋の衰え、皮下組織・皮下脂肪の衰えや肥大化によるものです。
また、意外かもしれませんが、顔のむくみがほうれい線の原因になることも。
ただ、幸いにも20代ではこれらが起こることは多くありません。
しかし、早い時期からほうれい線の原因を意識した予防対策を行うことは大切です。
<参考記事>
8.表情筋のエクササイズやマッサージでほうれい線対策を
表情筋のエクササイズもほうれい線対策になります。
ベロ回し体操や割り箸を使う方法、ペットボトルを使うものなど、さまざまなものがあります。
また、マッサージもほうれい線の予防ができます。
20代から取り入れることでほうれい線予防が可能です。
しかし、正しい方法で行わないと、かえってほうれい線の原因になることもあります。
これらは正しい方法で行いましょう。
<参考記事>
テレビ「ためしてガッテン」で話題!ほうれい線を消すマッサージ
ほうれい線を消すには歯ブラシが効く?マッサージやエクササイズ
9.20代のほうれい線のよくある質問(Q&A)
Q1.若いのにほうれい線ができる原因は?
10代や20代など若くてもほうれい線ができる原因は、乾燥肌で浅いほうれい線が目立つケースがあります。
また、顔の骨格、歯並び、脂肪量、筋肉量などによってほうれい線が目立つケースがあります。
Q2.20代ですがエステに通うことはほうれい線の対策になりますか?
20代からエステで施術を受けることによって、ほうれい線を予防することは可能です。
しかし、エステティックは医療行為ではないので、深いほうれい線の改善は期待できません。
<参考記事>
Q3.家庭用美顔器でほうれい線を改善することはできますか?
美顔器には、イオン導入、美顔ローラー、EMSなど、いろいろなタイプがあります。
家庭用にもこれらのタイプがありますが、美容医療で使うものよりも出力が低いです。
20代で使うことは問題なく、ほうれい線の予防にはおすすめです。
しかし、深いほうれい線を改善するのは難しいでしょう。
また、過度な使用は逆効果になることもあります。
<参考記事>
Q4.美容鍼でほうれい線を改善することはできますか?また、20代でも施術を受けて良いのですか?
美容鍼とは、主に顔や首周りに施術される鍼治療です。美容鍼の施術を行えるのは、国家資格であるはり師・きゅう師の資格を取得した鍼灸師だけです。
美容鍼では、真皮のコラーゲンが増えること、表情筋への刺激、経穴(ツボ)の刺激で新陳代謝が促進されることで、ある程度はほうれい線の改善が期待できます。
また、20代でも美容鍼の施術を受けることができます。
<参考記事>
Q5.コラーゲン配合の化粧品のほうれい線への効果は?
コラーゲン配合の化粧品は、乾燥で目立つほうれい線の改善は可能です。
なぜなら、コラーゲンには保湿効果があるからです。
そのため、20代の乾燥肌によるほうれい線ケアにはおすすめです。
しかし、肌のコラーゲンが増えるわけではないので、たるみによる深いほうれい線の改善はできません。
<参考記事>
Q6.ほうれい線の周りにニキビが目立つことがあります。ほうれい線とニキビは関係ありますか?
ほうれい線とニキビは原因が別です。
しかし、肌の薄い口元はダメージに弱く、ほうれい線とニキビが一緒に目立つことがあります。
<参考記事>
10.まとめ
20代のほうれい線の原因や症状、改善の対策、予防について幅広くご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
20代であっても遺伝的な骨格や歯並びなどの原因で、すでにほうれい線が目立っているという場合があります。
そんな場合は、美容医療で対策することが必要です。
こうしたケースを除けば、20代の肌は若々しくハリがあり、たっぷりと水分を含んでいるため、顔のたるみによるほうれい線とは、あまり縁がありません。しかし、早い段階からエイジングケア化粧品を使って対策することも必要です。また、日常生活を見直してほうれい線の予防に取り組むことや、表情筋のエクササイズを行うことも大切です。
20代でまだほうれい線が目立っていない方も、予防のための対策を実践しましょう。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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