朝起きて鏡を見ると、なぜか顔がむくんでいて外出するのが嫌になったことはありませんか?
顔のむくみは、睡眠不足やアルコールなどで起こることもあれば、運動不足などが原因で起こることもあります。
顔のむくみは、早く解消してすっきりしたいですよね。
そんなむくみの原因と対策を詳しく解説します。
- むくみは、顔、脚や手に現れやすく、顔の中ではフェイスラインや目の周りで目立ちます。だから、疲れ顔や老けたイメージを与えます。
- 顔のむくみは、塩分やアルコールの過剰摂取、睡眠不足、長時間同じ姿勢をとるといった、生活習慣が原因で起こることが多くあります。だから、生活習慣に気をつけることが大切です。
- また、加齢による心臓のポンプ機能の低下も顔のむくみの原因です。つまり、エイジングによるからだの機能低下が原因なのです。
- 顔のむくみは、くすみやたるみなど、ほかのエイジングサインとも関係が深いことがわかっています。だから、美肌をキープするには予防が大切です。
- 顔のむくみの予防や解消には、水分排出を促す食品の摂取や、血液循環をよくする日常の工夫が大切です。からだを温め、冷えを改善しましょう。
- 顔のむくみのエイジングケア対策としては、リンパ管ケア成分を配合したフェイスマスクを使用するのも効果的です。しかし、エイジングケア化粧品は根本的な解決手段ではありません。
- 顔やからだのむくみには、内臓の病気が隠れている場合もあります。むくみがなかなか解消しない場合は、専門医の診察を受けましょう。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
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CONTENTS
1.顔のむくみが気になる方へ
「顔のむくみの原因と解消のためのエイジングケアの秘密」をお届けします。
最近、鏡を見て、あなたご自身の顔に次のような変化を感じたことはありませんか?
- フェイスラインがはっきりしない
- 目が小さくなったように感じる
- 体重は増えてないのに、顔だけ太って見える
これらの顔の症状は、顔の「むくみ」によって引き起こされている可能性が。
むくんだ顔のままでは、メイクも映えませんね。
思い当たる方は、ぜひこの記事を読み進めてくださいね。
顔の「むくみ」は、日常生活の影響で誰にでも起こりやすく、また女性は男性に比べてむくみやすいことから、多くの方を悩ませている症状ではないでしょうか。
また、顔だけでなく、手がむくんで指輪がきつく感じたり、脚がむくんでパンパンになる、という経験をされている方も多いかもしれません。
むくみがあると体が重く感じたり、何となく不快に。
とくに、顔に現れるむくみは、まぶたが腫れぼったくなったり、太って見える、疲れて見えるなど、人に会うのも億劫な気分になってしまいます。
さらに、むくみによって、くすみや目の下のクマといった、イヤな肌悩みまで招いてしまうこともあるのです。
また、意外かもしれませんが、顔のむくみがほうれい線の原因になることも。
では、そもそも、顔のむくみは何が原因で、からだがどのような状態になることで起こるのでしょうか?
この記事では、顔のむくみの原因をわかりやすく解説するとともに、解消するための対策や予防のために日常的に取り入れたいエイジングケアの方法などを紹介しています。
朝起きて、むくんだ顔にゲンナリする前に、この記事をお読みいただき、むくみの改善や解消に努めてくださいね。
<参考記事>
*顔のむくみ!美容高感度の女性はどう感じている?イプサの調査と対策
<動画で見るむくみ対策>
これからの時期に備えて!むくみの仕組みと解消法
2.顔のむくみと症状
1)むくみとは
「むくみ」とは、血液中の水分が血管の中から外ににじみ出し、皮下組織(皮膚の下部)に溜まった状態のこと。
むくみは、医学的な用語では、「浮腫(ふしゅ)」といいます。
たとえば、おでこや足のすねなど、すぐ下に骨があるところを数秒間押してみて、へこんだままでしばらく元にもどらないなら、むくみと考えられます。
このような状態の時は、からだに正常時の体重の5〜10%以上の水分が溜まっているといわれています。
成人の場合、人間のからだの60%〜70%は水分でできているといわれ、そのうちの3分の2程度が「細胞間質液」という、細胞の中の水分です。
細胞間質液は、本来は血液の成分の一部として栄養素を全身に運ぶはたらきをしていますが、栄養を運んだ後にうまく血液中に回収されないことがあります。
すると、血液中に戻ることができなかった細胞間質液がむくみの原因となってしまうのです。
一般には夕方にむくみが著しくなり、ふくらはぎなどの脚や手、腹部、顔にむくみが現れだします。
また、病気などはっきりとした原因がないのに、全身性のむくみが周期的に起こるものを特発性浮腫といいます。
このむくみは、立ち仕事や乗り物に長時間立って乗車するなど、立位で誘発されることが多いのが特徴です。
2)むくみが目立ちやすいのはフェイスラインと目の周り
顔に現れるむくみは、見た目の印象を左右するので、悩んでいる女性も多いのではないでしょうか。
顔のむくみは、主にまぶたや目の下など目の周りやフェイスラインに現れます。
中でも、むくみやすいのは目の周り。
目元は皮膚が薄く、骨の周りに隙間があるため、余分な水分が溜まってしまいます。
また、ほかの部位では目立たないような水分の増加でも、皮膚が薄いために目立ってしまうというわけです。
朝、まぶたのむくみに困ってしまった、という経験は誰にでもあるのでは?
まぶたが腫れぼったくなっていると、目がいつもより小さく見えてしまい、顔の印象が変わってしまうこともありますね。
また、枕やシーツの跡が残っているのも、顔がむくんでいる証拠です。
顔のむくみに気づかずそのままにしておくと、フェイスラインがぼやけてきたり、二重アゴになったりする場合も。顔全体も大きく見えてしまい、女性のあこがれの小顔からは遠ざかってしまいます。
では、そんな悩ましい顔のむくみを解消するにはどうすればいいのか。
その対策を考える前に、まずはむくみの原因をしっかりと理解しましょう。
<第2章のまとめ>
むくみとは、何らかの原因によって、からだの中の水分量が余剰になったり、血行が悪くなることで、水分が特定の場所に集中した結果、膨らんで見える症状です。
顔はむくみが現れやすく、とくにフェイスラインや目の周りで目立ちます。
また、顔のむくみは朝に現れやすく、夕方は脚でむくみが目立つことが特徴です。
3.顔のむくみの原因は
顔がむくんでしまう原因は、食事などの影響によって「血管の外に水分が漏れる」、からだの血液循環に関わる「心臓のポンプ機能の低下」という、大きく2つに分けられます。
1)血管の外に水分が漏れる
①塩分の取りすぎで顔のむくみに
私たちのからだには欠かせない塩分ですが、塩分には血管の中に水分を溜めこんでしまう性質があります。
そのため、塩分の取りすぎは体内の水分バランスを崩し、余分な水分を留まらせてしまいます。
その結果、むくみにつながります。
つまり、塩分の取り過ぎは顔のむくみの原因になるのです。
②アルコールの取りすぎで顔のむくみに
パーティーや宴会などでお酒をたくさん飲んだ翌朝、顔がパンパンにむくんでいた、という経験をした方は多いのではないでしょうか。
アルコールの過剰摂取も、顔がむくんでしまう原因の1つです。
というのも、アルコールは過剰に摂れば、からだにとっては毒物。
そのため、血中のアルコール度が高まると、アルコールを薄めようとして血管内に水分を取り込もうとするのです。
その余分な水分が血管からしみ出して、むくみを起こす原因に。
また、アルコールの取りすぎによるむくみはからだの中でもとくに顔に出やすいといわれています。
顔のむくみを避けるには、お酒をほどほどにすることも大切なのです。
<参考記事>
*お酒の飲み方と成分を知って美肌に!エイジングケアの視点
③水分の取りすぎで顔のむくみに
からだの水分は、さまざまな機能によって一定になるように調整され、無駄な水分は汗や尿、体液などになって、体外へ排出されます。
この排出がスムーズに行われていれば問題はないのですが、何らかの理由で水分調整機能が衰えたり、単純に水やジュースを飲みすぎてしまうことで、水分が溜まっていき、むくみが生じてしまいます。
水分の取りすぎでむくみが反映されやすいのは、顔と脚です。
このように水分の摂り過ぎも顔のむくみの原因になるのです。
④ミネラルの不足
体内のミネラル不足で、水分のバランスがくずれてむくみの原因になります。
ミネラルにはいくつかの種類がありますが、その中でもむくみと深い関係があるのは、カリウム、マグネシウム、カルシウムの3種類です。
また、珪素の不足もむくみを助長するリスクがあります。
2)心臓のポンプ機能の低下
①エイジング(加齢)で顔のむくみが出やすくなる
血液は、心臓から動脈を通って体のすみずみに運ばれ、静脈を通って心臓に戻ります。
加齢によって動脈や静脈の力が弱まり、心臓から送り出された血液を心臓へと戻す機能が低下すると、血液の流れが悪くなり、手や足、顔などのからだの末端がむくみやすくなるのです。
また、紫外線を浴び続けることによるダメージも、血管やリンパ管が脆くなって顔のむくみを引き起こす要因になります。
40代、50代と年齢を重ねると顔にむくみが出やすくなるのは、こうした原因もあるのです。
②運動不足で顔にむくみがでることも
筋肉は、収縮することによってポンプ機能の役割を果たし、血液の流れをスムーズにしています。
つまり、筋肉量の多い人は、このはたらきが上手く行われるためにむくみにくいからだの持ち主です。
しかし、そんな人でも運動不足によって筋力が低下すると、筋肉のポンプ機能がはたらかないためにむくみやすくなるのです。
もちろん、日常的に運動不足で筋肉が少ない方は、むくみやすいことは言うまでもありません。
さらに、運動不足だと手足の毛細血管まで血液が十分に届かなくなります。
その結果、冷え性や血行不良となってむくみが起こるのです。
一般に女性がむくみやすいといわれるのは、男性に比べて女性のほうが筋肉量が少ないのが理由の1つ。
女性はもともと、むくみやすい性質を持っているといえます。
このように、運動不足や性差による筋肉量の不足も顔のむくみの原因の1つです。
③長時間同じ姿勢でいるとむくみに
「立ったまま」や「座ったまま」など、同じ姿勢を長時間とっていると、ふくらはぎの血液を循環させるポンプ機能を低下させてしまうことになるので、注意が必要です。
特に、長い時間立っていると、重力で血液は足に溜まってしまいます。
その結果、足がむくみやすくなるのです。
④女性の顔のむくみはホルモンバランスの乱れで
さらに、女性はホルモンバランスが乱れると、体内の水分調整ができなくなってしまうことから、生理前後の時期であったり、エストロゲンが減少する更年期の女性は、むくみが生じやすいといわれています。
女性ホルモンについては、こちらの記事もお読みください。
*女性ホルモンの変化を知って楽しく生きる! | 中川ゆうこさん
*女性ホルモンのバランスを整えて美肌をキープ!(飯塚美香さん)
⑤病気
通常、一時的に顔のむくみが生じても、健康な場合は、からだの水分が排出されればむくみは解消されます。
しかし、むくみがなかなか解消されなかったり、慢性的にむくみが続く場合は、病気の可能性も考えられます。
むくみがとくに関係しているのは、内臓の病気です。
これは、内臓が水分のコントロールに深く関わっているからです。
たとえば、腎臓は体内の水分量を調節したり、老廃物を尿として排出してくれるはたらきをしています。
私たちのからだに不要なものをより分けるフィルターのような役目をする腎臓の機能が低下すると、むくみという形で症状が現れます。
すべての腎臓の病気にむくみが現れるわけではありませんが、腎不全などでは、下肢だけでなく、全身がむくむこともあります。
また、女性に多い甲状腺機能低下症や、からだの代謝やデトックスに関わる肝臓の機能が低下した場合にも、むくみとして症状が現れます。
肝臓の機能が低下すると、血管内の水分を保持するアルブミンという成分が十分に作れなくなるからです。
アルブミンが少ないと、動脈の水分が血管の外に出やすくなります。
また、静脈では血管に水分が戻りにくくなるのです。
これが肝臓の病気がむくみの原因となる理由です。
このように、顔のむくみの原因が何らかの病気であることも考えられるのです。
むくむが生じる原因となる可能性のある病気は次のとおりです。
- C型肝炎
- 心臓弁膜症
- 甲状腺機能低下症
- 劇症肝炎(急性肝不全)
- 急性糸球体腎炎
- 急性腎障害(急性腎不全)
- 百日咳
- 月経前症候群(PMS)
必要以上に過敏になることはありませんが、日常的なケアでもむくみが解消されない場合は、専門のクリニックを受診してみてはいかがでしょうか。
今、挙げた原因以外でも、ストレス過多、過労、睡眠不足や不規則な生活習慣なども顔のむくみの原因になることがあります。
<第3章のまとめ>
顔のむくみの原因には、主に「血管の外に水分が漏れる」ことと、からだの血液循環に関わる「心臓のポンプ機能の低下」の2つがあげられます。
これらの原因には、塩分やアルコールの過剰摂取などの食生活をはじめ、加齢によるからだの機能低下などが関わっています。
また、睡眠不足、過度なストレスなどがむくみを引き起こすこともあります。
一時的に顔がむくむことはよくあることですが、慢性的にむくみが繰り返される場合などは、腎臓などの内臓の病気が関わっていることもあるので、注意が必要です。
その場合は、早くクリニックなどを受診しましょう。
4.顔のむくみの解消のために
塩分やアルコールの摂取を控えたり、仕事の時も長時間座ったままにならないように体操を取り入れるなど、日常生活の工夫・改善は顔のむくみの解消につながります。
その上で、顔のむくみ解消に効果的な食生活や即効性のあるケア方法をご紹介します。
1)食事で顔のむくみを解消する
①カリウムを摂取する
むくみの原因となる塩分(ナトリウム)の取り過ぎには、尿といっしょに塩分を体外へ排出する作用のあるカリウムを摂ると効果的です。
実は、ナトリウムとカリウムのバランスによって、体の浸透圧は調整されています。
この2つの成分は、ナトリウムが多くなればカリウムが少なくなり、カリウムが多くなればナトリウムが減るといった、シーソーのような関係にあるのです。
塩分の多い食事をしてしまった時などは、むくみ予防のために意識してカリウムの多い食べ物を食事に取り入れるといいでしょう。
【カリウムの多い食べ物】
- バナナ、キウイ、メロン、アボカドなどの果物類
- 昆布、のり、わかめなどの海藻類
- ほうれん草、ニラ、枝豆などの野菜類
- きのこ類
- 納豆
②たんぱく質を摂取する
先ほども少し触れましたが、体内の浸透圧に関係する成分として、ナトリウム以外に「アルブミン」があります。
アルブミンは、肝臓で作られる血液中にあるたんぱく質の1種です。
アルブミンが不足すると、水分(細胞間質液)を血管内に回収する力が弱くなり、むくみを招くことになります。
アルブミンの原料はアミノ酸なので、体内でアミノ酸に分解されるたんぱく質を摂ることがむくみに予防につながります。
顔のむくみの予防や解消のためには、肉や魚、乳製品などからたんぱく質をしっかり摂取すること。
また、ビタミンやミネラルなどといっしょに、バランスの良い食事を心がけましょう。
食事や栄養成分についての詳しい情報は、下記の記事を参考にしてください。
2)血行の改善で顔のむくみを解消する
冷えなどで血行が悪くなっていると、老廃物を含んだ血液やリンパ液などが滞ることで、むくみがひどくなる場合があるので注意が必要です。
むくみの効果的な解消法としては、次の方法があります。
①お風呂でからだを温める
日常生活の中で、毎日できることは、お風呂で湯船に浸かって全身を温めることです。
からだが冷えると、血流が悪化するため、顔のむくみも解消しません。
むくみの改善には、からだを温めて血液の温度を上げることが大切です。
半身浴でも全身浴でも、ある程度の時間(20分程度)は湯船に浸かることが大切です。
半身浴のメリットは、肺や心臓への水圧の負荷が少ないことです。
エイジングケア世代の方には、半身浴で時間をかけて湯船に浸かるのが良さそうですね。
また、つまさきから足の付け根に向かってやさしくマッサージをすれば、血行が良くなり、むくみが解消できます。
また、最近話題になっている入浴法に、HSP入浴法があります。
HSPとは、ヒートショックプロテイン=熱ショックたんぱく質のことで、細胞を修復する役割などがあります。
この方法も免疫アップやむくみを解消する効果が期待できます。
HSP入浴法は、注意する点もあるので、詳しくは、「 HSP(ヒートショックプロテイン)を増やす7つの方法で美肌へ! 」をご覧ください。
<参考記事>
②お風呂以外でもからだを温める
一番効果的なのは全身が温まる入浴ですが、内臓の温度は体の温度にも影響するため、お腹を温めるように工夫しましょう。
また、足湯も足のむくみの対策として有効です。
さらに、生足や薄着などは避け、からだが冷えないようなファッションを心がけましょう。
冷えの解消・対策には、こちらの記事も参考にしてください。
*体温アップで免疫を高める!不眠・肩こりを改善して健康と美肌へ
*低体温は体調不良のもと!体温を高く保つ5つの生活習慣で健康と美肌
③からだを温める食べ物や飲み物でむくみを解消する
食べ物には、からだを温める食べ物と冷やす食べ物があります。
むくみの改善や解消には、からだを温める食べ物がオススメです。
また、むくみが気になる時は冷たい飲み物は避け、温かい飲み物をとることも大切です。
からだを温める食べ物の特徴は、寒い地域で育つ、冬が旬、地面の下にできる野菜、黒い色、赤い色、オレンジ色の野菜などです。
具体的には、
があります。
また、からだを温める飲み物には、しょうが湯、黒豆茶、ほうじ茶、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、日本酒、紹興酒などがあります。
④運動やエクササイズを習慣にする
滞っている血液やリンパの流れをよくするためには、からだを動かすことが有効です。
運動やエクササイズもからだや顔のむくみの予防や改善、解消に役立つのです。
運動不足の人は、筋肉量のアップにもつながるので、ウォーキングなどを取り入れてみてはいかがでしょう。
また、デスクワークで長時間同じ姿勢をとっている人はむくみやすいので、休憩の時は立ち上がって屈伸したり、首を回してほぐすなどのストレッチを定期的に行うと効果的です。
むくみの改善が期待できる正しいウォーキングについての情報は、こちらをご覧ください。
*エイジングケアに良い姿勢とウォーキング | 高岡よしみさん
また、2020年からはコロナ禍で外出の機会が減っています。そんな場合は屋内やジムなどを上手に活用しましょう。
<参考記事>
*新型コロナウイルスで外出控え!室内エクササイズと室外の紫外線対策
*Withコロナの運動不足はスポーツで解消!GYMEで検索が便利
⑤からだを締めつけないようにする
むくみやすい人や顔のむくみが気になる時には、からだを締めつけてしまう靴や下着、ストッキングなどはできるだけ避けましょう。
とくに、女性はサイズの合わない靴を無理に履いてしまう場合も多いので、注意が必要です。
⑥温冷タオルでパックする
朝起きてフェイスラインやまぶたのむくみが気になる場合は、温かいタオルと冷たいタオルを20秒ほど交互に顔に当てて血行促進する方法もむくみ解消には有効です。
3)ツボ押しで顔のむくみを解消する
顎のラインから少し頬のほうに向かうところに、頬車(きょうしゃ)というツボがあります。
頬車(きょうしゃ)は、歯をかみしめると付近の筋肉が盛り上がり、口を開けるとへこむのですぐ探せます。
頬車(きょうしゃ)を押すことで、顔のむくみの原因である水分代謝を促進し、むくみを改善することが可能です。
ツボ押しはとても簡単で、指を頬車(きょうしゃ)にあてて、少し痛みを感じつつも気持ちいい程度にツボを押す、離すを2~3分ほど繰り返すだけです。
小顔やフェイスラインのたるみ、二重あご、大人ニキビ・吹き出物などの予防効果も期待できるので、ぜひ、顔のむくみ対策として実践してみましょう。
4)顔のむくみをマッサージで解消する
①首のストレッチも顔のむくみの解消が期待できる
顔のむくみを解消するためには、顔とつながっている首のリンパから、不要な水分の排出を促すことも大切です。
だから、顔のマッサージの前に首のストレッチを行うことが、顔のむくみの改善や解消に役立つのです。
首を上下、左右に動かすだけでもストレッチになります。
また、首をゆっくり右回り、左回りに交互の回すこともストレッチになります。
1~2分で良いので首のストレッチで顔のむくみ対策を行いましょう。
②頭皮のマッサージも顔のむくみの解消が期待できる
もう1つ顔とつながっているのが頭皮です。
顔のむくみの解消に頭皮マッサージも有効です。
頭皮のマッサージも難しくありません。
両手の指の腹で、頭全体を包み込むように、程よい強さで押すようにしてマッサージしましょう。
頭皮マッサージで血行を促進したり、リンパの流れを良くして、顔のむくみ対策を行いましょう。
③フェイスマッサージで顔のむくみ解消
首のストレッチ、頭皮マッサージで余分な水分が流れやすくなってからフェイスマッサージを行うと、顔のむくみが解消されやすくなります。
フェイスマッサージは、摩擦を減らすために保湿クリームや美容オイルを使いましょう。
最初に下あごから耳のほうに向かって、余分な水分を押し流すよう優しくフェイスマッサージを行います。
左右数回繰り返した後、耳の後ろ側から首筋にかけて余分な水分を流すようにマッサージします。
これを1~2分行うだけでも顔のむくみ解消が期待できます。
首のストレッチ、頭皮と顔のマッサージをすべて行っても5分程度です。
お金も時間もかからないので、顔のむくみ解消にぜひ、実践していただきたい対策です。
ただし、回数が多すぎたり刺激が強いと、肌ダメージになるので注意しましょう。
5)医薬品で冷えを改善してむくみを解消
「冷え性」に効能・効果のあるロスミンローヤルという飲む医薬品があります。
これは、「第3類医薬品」といって、副作用のリスクは少ないとの判断から、薬局だけではなく、ネットなどでも販売されています。
用法・用量を守って使えば、比較的安全に使える医薬品です。
ロスミンローヤルには、アスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロール(ビタミンE)、リボフラビン(ビタミンB2)、ピリドキシン(ビタミンB6)、シアノコバラミン(ビタミンB12)などが配合されています。
ロスミンローヤル の効能・効果は、次のとおりです。
むくみに対する効能・効果はありませんが、冷えを改善することが期待できます。
6)漢方薬もむくみ解消に有効?
漢方薬もむくみの改善に処方されます。
むくみで処方される漢方薬には、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、真武湯(しんぶとう)などがあります。
血行促進、代謝アップ、余分な水分を排泄するなどの作用でむくみを解消します。
漢方薬といっても、副作用がないわけではないので、むくみの改善に使おうとする場合は、医師や薬剤師に相談することをオススメします。
<第4章のまとめ>
顔のむくみを解消するには、水分を排出させるはたらきのある食品の摂取が有効です。
むくみが気になるときには、とくにカリウムやたんぱく質の摂取を心がけましょう。
また、血行不良はむくみを悪化させてしまうため、むくみやすい人はからだを冷やさないような工夫や軽い運動を取り入れるなど、日常生活を見直しましょう。
さらに、漢方薬や医薬品などで冷え症を治療すれば、むくみの改善が期待できます。
5.顔のむくみがもたらす肌悩みと対策は?
1)血行不良によるくすみと顔のむくみ
前述のように、顔のむくみの原因の1つは血流が悪くなること。
お肌の色は、皮膚の中の色素や血液の色で決まるので、血行不良の状態は血色の悪いお肌をつくり出し、顔のくすみにもつながります。
つまり、顔のむくみはくすみの原因になるのです。
解消のためには、顔のマッサージをはじめ、首を回す、伸ばすなどのストレッチやウォーキングなどの運動で血行を促すと良いでしょう。
また、からだを温めることも大切なので、食事は冷たい食べ物より温かい食べ物を摂取しましょう。
生姜やねぎなど、からだを温める食材は血行促進に有効とされています。
スキンケア、エイジングケアでは、ビタミンE誘導体などを配合した化粧品で血流をよくするのも効果的です。
2)目の下のクマと顔のむくみ
皮膚が薄くて乾燥しやすい目元は、さまざまなトラブルが現れやすい箇所です。
中でも、目の下のくまは、目元をくすませ、老けて見えたり疲れて見えたりするため、年齢にかかわらず多くの女性を悩ませます。
くまには、青ぐま、茶ぐま、黒ぐま、赤ぐまの4つのタイプがあり、くまができる原因も異なります。
顔のむくみと関係が深いのは、血行不良でできる青ぐまや赤ぐまです。
お肌の乾燥や加齢による真皮の衰えが原因で目の下がたるんで凹凸ができ、その影が黒く見える黒ぐまも顔のむくみと関係があります。
もともと黒ぐまがある人は、顔のむくみによって余計に目立ちやすくなるのです。
前日に塩分や水分を取りすぎた時や疲れた時などは、朝起きるとむくんで下まぶたが腫れぼったくなり、その影が目立ってしまいます。
対策としては、塩分や冷たい飲み物を控えることも1つです。
また、目元のツボ押しやマッサージなども効果があります。
目の下のくまについては、「目の下のくま(クマ)の原因・種類と解消のエイジングケア」の記事が参考になります。
ぜひお読みください。
3)たるみと顔のむくみ
たるみは、主に、真皮のコラーゲンやエラスチンの減少、皮下組織の皮下脂肪の肥大化、表情筋の衰えの3つの原因によって引き起こされます。
そして、たるみはほうれい線、たるみ毛穴などの原因にもなっています。
また、たるみは顔のむくみとも関係が深く、最近の研究によると、顔のむくみの原因の1つであるリンパ管と毛細血管のはたらきの低下が関係していることがわかっています。
毛細血管は、お肌に栄養や酸素を供給するはたらきがあり、一方、リンパ管は、お肌の不要な水分や老廃物を回収して排出するはたらきを担っています。
しかし、加齢、冷え性、紫外線などのダメージで、毛細血管やリンパ管がもろくなってしまうと、栄養がお肌の隅々までいきわたらなくなり、またリンパ管による老廃物の回収機能も低下してしまうのです。
こうして引き起こされる顔のむくみは、一過性であれば問題はないのですが、むくみが長引いたり慢性化すると、リンパ液中に存在する脂肪酸がリンパ管の外へ漏れ、その脂肪酸が脂肪細胞の細胞分裂を早めてしまうことがわかってきました。
つまり、むくみが皮下脂肪を肥大化させ、たるみの原因になってしまうのです。
そのため、顔のむくみの予防や改善が、ほうれい線やたるみ毛穴のケアにはとても大切といえるのです。
<第5章のまとめ>
顔にむくみが生じることによって、さらにくすみやクマ、たるみなどのエイジングサインを引き起こしてしまいます。
イキイキとした美肌を保つためにも、むくみをそのままにしないで、むくみ予防や改善・解消のためのケアを心がけましょう。
6.むくみ予防のためのオススメのエイジングケア
1)むくみ予防の基本
これまでの説明で、顔のむくみを予防・解消するには、食事や運動、睡眠などの規則正しい日常生活が基本になっていることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
塩分の多い外食やスナック菓子などを控え、ナトリウムの排出を促す野菜や果物、海藻などのバランスの良い食事を心がけるだけでも、顔のむくみは改善していきます。
また、むくみ予防の観点からは、夜遅くまでお酒を飲んで睡眠不足になることは、避けたい生活行動といえます。
本格的な運動は無理でも、仕事や家事の合間にストレッチをしたり、室内でのラジオ体操を日課にするなど、できるだけからだを動かすことを心がけ、むくみが起きやすい生活習慣を改善することがむくみ予防の基本です。
この記事でこれまでお伝えしたことを実践して、顔のむくみを予防してくださいね。
2)フェイスマスクでスペシャルケア
むくみをなくすことはエイジングケア化粧品ではできませんが、予防美容的なケアとして、取り組んでみることは良い方法です。
そんな顔のケアには、フェイスマスクがオススメ。
フェイスマスクは、日常のお手入れにプラスして取り入れ、ゆっくりと時間をかけて行うスペシャルなスキンケアです。
フェイスマスクには、シートタイプや洗い流すタイプなどさまざまな種類があります。
高濃度の美容成分を浸透させることによって、集中してうるおいを補給したり、老廃物や毛穴の汚れを取り除くことができ、お肌の状態を速効でアップさせたい時には頼りになるアイテムです。
顔のむくみに即効性があるケアといえば、顔や首のリンパマッサージが一般的ですが、リンパ管ケアをサポートする成分配合のフェイスマスクなら、むくみ対策に効果的。
さらに、不要な老廃物が溜まることによって起こるくすみやしわのエイジングケアにも効果が期待できます。
リンパ管ケアをサポートする成分とは、キュアパッション。
キュアパッションは、パッションフルーツ(クダモノトケイソウ)の果実のエキスから抽出したエイジングケア化粧品成分で、抗酸化作用に優れたβ-カロテンや利尿作用がありむくみ予防に効果的なカリウム、血液の流れをよくするナイアシンなどが含まれています。
ナールスブランドのフェイスマスク「ナールス パッション」は、この注目の成分キュアパッションを配合。
もちろん、京都大学発のエイジングケア化粧品成分「ナールスゲン」も推奨濃度で配合されています。
また、バイオセルロース製なので高い浸透力が期待できます。
ほかにも、プラセンタエキスやヒアルロン酸など、1枚で25mlという美容液1本分の美容成分が凝縮され、次のような効果が期待できます。
- 顔のむくみやくすみの予防
- ほうれい線対策
- たるみ毛穴対策
- 紫外線のアフターケア
キュアパッションの詳しい情報は「キュアパッションはパッションフルーツのエイジングケア成分」をお読みください。
フェイスマスクの選び方や効果的な使い方については「フェイスマスクの選び方とオススメ・ランキングの関係は?」や「フェイスマスクやシートマスクの使い方で美肌になろう!」記事が参考になります。
また、ナールス リジェ パーフェクトマスクについてはこちらをご覧ください。
*キュアパッション&ヒト幹細胞培養液&ナールスゲン配合のバイオセルロースマスク
3)美顔器で顔のむくみを解消
むくみの解消には、ローラー美顔器がおすすめです。
ローラーを軽くクルクルと転がすことで、マッサージ作用が血液やリンパの流れを良くするため、むくみをはじめ、たるみの改善にも効果が期待できます。
使用する際は、過度な回数使わないことや長時間使わないこと、力を入れ過ぎないことがポイント。
特に、皮膚が薄い目の周りなどは力を入れすぎないよう注意が必要です。
また、肌が荒れている時は使用を控えるなど、使い方に注意しましょう。
<参考記事>
*美顔ローラーの効果が科学的に証明される!血流量増加で美肌へ
<第6章のまとめ>
顔のむくみの予防や解消には、食事、運動、睡眠などの規則正しい生活習慣が基本です。
そのうえで、顔の血行を促進するマッサージやリンパ管ケアをサポートするエイジングケア化粧品を取り入れるのが有効です。
リンパ管ケアをサポートするフェイスマスクの使用も、顔のむくみ対策に効果が期待できます。
7.まとめ
顔がむくむ原因やむくみ解消のための対策について説明しました。
いかがだったでしょうか。
顔のむくみは、外出するのが億劫になるほど憂鬱なものですが、そのメカニズムを理解することで、適切な対策ができることもおわかりいただけたのではないでしょうか。
また、顔のむくみには食事の影響も多いため、塩分の取りすぎに気をつけたり、ビタミン・ミネラル、たんぱく質などのバランスのとれた食事によって、むくみにくい体質に改善することも可能です。
その上で、顔のむくみを予防するエイジングケアにも取り組み、むくみ知らずのすっきりとしたフェイスラインや目元を手に入れてくださいね。
この記事「顔のむくみの原因と解消のためのエイジングケアの秘密」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
<おすすめのエイジングケア化粧品>
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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