珪素(ケイ素=シリカ)をご存知でしょうか?皮膚や髪の毛にもともとある成分ですが、化粧品の成分としても使われます。
そんな珪素(シリカ)の特徴、美肌やエイジングケアの効果や安全性についてご紹介します。
また、どんな化粧品に配合されるかを取り上げます。さらに、シリカ配合のエイジングケア化粧品をご紹介します。
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆日本化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
- 珪素は、「けいそ」と読みます。シリコンとも呼ばれるミネラルの1種で、血管、骨、お肌、髪の毛などにも大切な成分の1つです。
- 珪素、つまりシリコンとシリコーンオイルは全く別の成分です。名前が似ていて紛らわしいですが、混同しないようにしましょう。
- 珪素には、真皮でコラーゲンの生成を助けるはたらきがあるので、お肌の弾力やハリにとって大切です。つまり、内側からの美肌のために大切な成分です。
- 珪素には、表皮でケラチンの結びつきを強めるはたらきがあるので、バリア機能や保湿力をキープする上でも大切です。つまり、乾燥肌の予防や改善にも役立つ成分なのです。
- 二酸化珪素であるシリカは、粉体としてメイク化粧品や洗顔料などに利用されます。なぜなら、一般的な粉体と比べて、吸水性が低く、湿気による固形化を防ぐことができるからです。また、シリカは硬度が高いので、歯磨き粉や洗顔料の研磨剤としても役立ちます。
- さらに、シリカは基礎化粧品である保湿クリームや乳液の安定性を高める目的で配合されることもあります。このように、幅広くスキンケアアイテムの成分として役立っています。
- 最近では、水溶性ケイ素が登場し、サプリメントやケイ素水として市販されるようになりました。
CONTENTS
1.珪素(シリコン,シリカ)の美肌効果が気になるあなたへ
珪素は、「けいそ」と読みますが、シリコンとも呼ばれます。
皮膚をはじめ体内にある成分で、健康やお肌のために大切なはたらきがたくさんあります。
美肌のためにエイジングケア化粧品を使うなど、手を尽くしているのに、イマイチ効果を実感できない時ってありますよね。
そんな時は、珪素が体内で不足している可能性があります。
身体の中からエイジングケアを意識してみましょう。
また、珪素と酸素が引っ付いた二酸化珪素は「シリカ」とも呼ばれ、医薬品や化粧品、飲料にも利用されています。
さまざまな効果やはたらきを持つ珪素ですが、意外にもエイジングケア世代の女性にそれほど知られていません。
今回は、美肌やエイジングケアにも効果がある成分として話題の珪素(シリコン,シリカ)について解説します。
また、シリカの化粧品としてのはたらきやどんなアイテムに配合されるかを取り上げます。さらに、エイジングケアのためのシリカ配合の洗顔料もご紹介します。
「珪素ってアンチエイジングによい効果があるの?教えて!」
「不足するとお肌にどんな問題が起こるの?肌にもよくないの?」
「珪素って何を食べれば摂ることができるの?具体的な食べ物を教えて!」
「シリカって化粧品ではどんな成分なの?特徴や効果、安全性を教えて!」
「シリカ配合の洗顔料ってよいの?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
2.珪素ってなに?エイジングケアに有効と話題に!
1)珪素(シリコン)とシリコーンオイルは別!
簡単にいうと、珪素とは「ミネラル」の1種で、「シリコン」とも呼ばれます。
ちなみに、シャンプーで話題になったのは、「シリコーン」で 「シリコーンオイル」「シリコン樹脂」のことです。
シリコーンオイルと言えば、ジメチコン、ジフェニルジメチコン、シクロペンタシロキサン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコンなどがあります。
名前が似ていたり、「シリコン」と呼ばれることもあるので、混同してしまいがちですが、別のもので性質も全く違います。
今回のテーマは、珪素(シリコン)そのもので、シリコーンオイルには触れません。
2)珪素とは
それでは、珪素に話を戻します。
珪素の元素記号は 「Si」で、ケイ素、硅素、シリコンとも呼ばれます。
最近、この珪素がアンチエイジングやエイジングケアによい成分として話題になっているのです。
珪素は、常温・常圧では安定なダイヤモンド構造をしています。
比重2.33、融点1,000°C以上、沸点 2,000°C以上の半導体です。
だから、珪素は半導体部品の素材としてとても重要なのです。
では、なぜ美肌有効成分といわれるのか、どのような食品に多く含まれているのか、これから解説していきますので、是非、エイジングケアの参考にしてください。
3)なぜ、珪素は大切?
①ミネラルの1種として地球を構成する珪素
身体を形成する上で重要な役割を果たす成分のひとつにミネラルがあります。
珪素はそのミネラルの1種で、地球の地殻中に多く存在しており、土や砂、岩など大地を形成する物質です。
また、大地の畑から育った穀物や野菜などの植物には、根から吸い上げた珪素が含まれています。
こうした自然界の珪素は、単体ではなく、酸素と結びついた二酸化珪素として存在する場合が多く、これを、「シリカ」と呼びます。
シリカ水おすすめナビの飲むシリカの口コミ、シリカ水の効果についての記事もおすすめなのでぜひ読んでみてください。
②珪素は、私たちのお肌にいっぱいある!
私達の身体では、骨、毛髪、血管などさまざまな部位に珪素が存在していますが、中でもいちばん多く存在しているのが皮膚(お肌)です。
珪素はお肌の真皮にあるコラーゲンの生成を助けるはたらきがあり、肌のハリや弾力を保つのに必要なエラスチンや、潤い成分であるヒアルロン酸を結びつけ、肌を丈夫にしてくれるなど、エイジングケアには欠かせない成分なのです。
スベスベでツルツルなツヤのある美肌の影の立役者は、珪素かもしれません。
珪素を食べ物などで摂取することで、コラーゲンを増やし、肌の弾力を保ち、内側からのエイジングケアを心掛けたいですね。
3.珪素のはたらきはなぜエイジングケアによいの?
1)珪素の効果とはたらき
珪素は、ケイ酸塩として皮膚や骨、毛髪、爪、血管、細胞壁など、私達の身体のさまざまな部位に含まれており、健やかな素肌や強い骨、しなやかな髪には、珪素のはたらきが少なからず関係しています。
珪素は、わかっているだけでも、以下のようなはたらきが挙げられます。
- 美肌効果
- 血管を丈夫にする
- 強い骨をつくる
- 軟骨組織を丈夫にし、関節を健康な状態に保つ
- 毛髪や爪の発育、活性化
- 早期の老化現象を阻止
エイジングケアに関係するはたらきばかりですよね。
このように、珪素は皮膚や骨、毛髪、爪など身体のさまざまな部位に存在しており、それらの成長促進や再生を手助けする役割を担っています。
最近の研究で骨粗鬆症の予防にも珪素が効果的なことがわかりました。珪素にはカルシウムを効率よく補給させるはたらきがあるのです。
2)珪素のお肌への効果とはたらき
①珪素は真皮で効果を発揮
先程もお伝えしましたように、珪素は、身体の中でも皮膚への含有量がいちばん多いとされています。
また、珪素は肌の弾力を保つのに必要なエラスチンや、潤い成分であるヒアルロン酸を結びつけ肌を丈夫にしてくれるはたらきがあるため、エイジングケアには必要不可欠な成分といえます。
②表皮の潤いも珪素がサポート
ケイ素はお肌のたんぱく質(ケラチン)の結びつきを強めるはたらきがあります。
ケラチンは爪や髪の成分の1つですが、表皮では角質の角質細胞間脂質の1つです。
ケラチンには、バリア機能をサポートすることで、保湿を担い肌のキメを整えるはたらきがあります。
つまり、珪素がケラチン同士の結びつきを強めることで、乾燥肌の予防や改善に役立つのです。
また、結果的にターンオーバーの正常化もサポートするのです。
③血行促進で美肌へ
また、血管を丈夫にするはたらきがあるので、血行がよくなり新陳代謝も高まります。
珪素が十分であれば、顔冷えや冷え性の予防に役立ちますし、新陳代謝が高まることで、さらに、健やかな身体、美肌に繋がっていくのです。
新陳代謝のサイクルを正常化させることは、アンチエイジングやエイジングケアにも効果的なので、是非心掛けたいですね。
もちろんこの効果は、これはお肌のターンオーバーにもよい影響を与えます。
4.珪素が不足することはエイジングケアにとっての敵
成人が1日に消耗する珪素の量は、約10~40 mgといわれています。
また年齢を重ねることによって、私達の身体の中の珪素が減少していきます。
珪素は肌の弾力を保つのに必要なエラスチンや、潤い成分であるヒアルロン酸を結びつける結合組織に作用して、肌を丈夫にしてくれるはたらきがありますが、珪素が不足すると、それらの結合組織が弱くなり、以下のような症状が出るといわれています。
これらは、すべてエイジングケアの大敵。
エイジングケアで、エイジングケア化粧水、エイジングケア美容液、さらにエイジングケア保湿クリームをちゃんと選んでしっかり使っていても、肌の調子がよくないならば、もしかしたら珪素不足かもしれません。
こうしたエイジングサインを避けるためには、美肌のために食べ物を見直すことも必要です。
5.珪素を効率よく摂って内側からエイジングケア
1)珪素を多く含む食べ物
珪素は、必須アミノ酸やビタミンCなどと同じで体内でつくることができません。
また、20歳頃をピークに徐々に減少してしまいます。
だから、珪素は食べ物で補う必要があるのです。
では、どんな食べ物に珪素が多く含まれているのでしょうか?
珪素が多く含まれている食品の代表的なものとしては、穀物がダントツでトップとしてあげられます。
ただし、精米されると大幅に珪素が少なくなりますので、雑穀米や玄米のような精米されていないものを摂る必要があります。
以下が、珪素を多く含む食品です。
100gあたりに含まれる珪素の量もお示します。
①珪素を多く含む穀物
②珪素を多く含む海藻・魚介類
③珪素を多く含む野菜・果物
穀物に次いで多いとされている青海苔の珪素含有量は62mg/100gで、魚介類・海藻類の中では最も多いといわれています。
しかし、先ほどお伝えしたように、成人が1日に消耗する珪素の量は、約10~40 mgなので、青海苔を毎日20g以上は食べなければならないという計算になります。
20gの青海苔はけっこうな量なので、青海苔だけで珪素を補うのも難しそうです。
また、カラス麦やキビを食べる機会はほとんどありません。
さらに、白米や精白パン、加工食品が多く取り入れられている現代の食事では、珪素の摂取量は非常に少ないと推測されます。毎日食べるお米を玄米にしたり、サプリメントを活用して、上手に摂取していきたいですね。
身体の中からのエイジングケアの手段として、珪素を意識してみてはいかがでしょうか?
2)珪素の摂り過ぎの副作用は?
基本的には、珪素は安全性が高い成分で、適量を摂っていれば問題が起きる成分ではありません。
しかし、ミネラルの一部なので、過剰に摂る必要はありませんし、オススメできるものではありません。
珪素を過剰摂取した場合は、むくみなどの症状が出ることが報告されています。
いくら珪素が美肌や健康に大切だからと言って、摂り過ぎは禁物なのです。
6.化粧品成分としてのシリカ・珪素
1)化粧品成分としてのシリカの基本
シリカは、ケイ素の酸化物である二酸化ケイ素、または二酸化ケイ素によって構成されるケイ素化合物です。
化粧品成分の全成分表示名称は、「シリカ」です。
一方、医薬部外品の表示名称は、「無水ケイ酸」です。
2)シリカの化粧品成分としてのはたらき
シリカはさまざまな化粧品に使われています。
シリカは一般的な粉体と比べて、吸水性が低い性質があります。
つまり、皮脂や汗を吸着する性質があります。この性質を利用して、アイシャドーやファンデーションなどのメイク用化粧品で、湿気による固形化を防ぐために使われます。
また、硬度が高いことから歯磨き粉や洗顔料の研磨剤として配合されることもあります。だから、スクラブ洗顔料などにも配合されます。
さらに、基礎化粧品である保湿クリームや乳液の安定性を高める目的で配合されることもあります。
他にも、体質顔料や着色顔料の被膜剤としてもよく使用されます。
3)シリカの安全性は?
シリカには、刺激性やアレルゲンになるという報告はほとんどありません。
また、眼刺激性もほとんど認められていません。
だから、肌荒れや接触皮膚炎、化粧品かぶれを起こすリスクも低いと言えます。
つまり、シリカは安全性が高い成分であることから、肌質を選ばずに使うことが可能です。
普通肌、脂性肌、乾燥肌、インナードライ肌の4つの基本肌タイプに加え、混合肌や敏感肌でも使えます。
ただし、研磨作用のある成分のため、洗顔やクレンジングの際は優しく行うことが大切です。
4)シリカが配合される化粧品
シリカは、保湿成分ではありません。そのため、保湿効果を発揮したり、肌悩みや肌老化を防ぐことはありません。
しかし、研磨剤、スクラブ剤、吸着剤、抗ケーキング剤、増量剤、非活性剤系分散剤、不透明化剤として20,000種を超える化粧品に配合されています。
先ほどご紹介した以外でも、日焼け止めや化粧下地、マニキュアなどの爪ケアのアイテム、口紅やリップグロスなどの唇のメイクやケア用品、アイシャドーやマスカラなどの目元のメイク用品など、さまざまなスキンケアアイテムやコスメに使われています。
5)水溶性ケイ素とスキンケア
また、最近では人体に吸収しやすい形に工夫した水溶性ケイ素が登場しました。
水溶性ケイ素は、サプリメント、ケイ素水、ケイ素濃縮溶液などとして市販されています。
ケイ素水は、スキンケアやエイジングケアのためのケイ素スプレーとして使われることがあります。
7.シリカを使ったオススメの酵素洗顔パウダー
シリカの毛穴の汚れを吸着する力や研磨効果を期待した酵素洗顔パウダーが、パパイン酵素を配合したナールスフォームです。
ナールスフォームは、非常にシンプルな処方で、シリカを含めてたった5つの成分でつくった酵素洗顔パウダーです。
その5つの成分は、石けん、パパイン、シリカ、タルク、コラーゲンです。
アルコール(エタノール)、防腐剤(パラベンやフェノキシエタノール)、着色料、香料は無添加です。
*エイジングケアをサポートする酵素洗顔パウダー「ナールスフォーム」の特徴
①とてもキメ細かい泡立ち
②高品質な石けんによる適度な洗浄力
③天然パパインが不要な角質だけを除去
④刺激をもたらすリスクを極力さけているので低刺激
⑤マリンコラーゲンで、しっとりした洗い上がり
8.珪素やシリカはさまざまな産業分野で活躍
実は珪素やシリカはさまざまな産業分野で使われています。
シリカは、医薬品で錠剤の強度を高めるためのコーティング剤、軟膏・乳液の安定性を高めるために使われます。
また、シリカの吸着性の高さを利用して、ビールやお酒など醸造物や食用油、醤油、ソースなどのろ過にも利用されます。
産業的に最も重要な使い方は、半導体をつくる際に使われることです。液晶ディスプレイ、太陽電池などにも利用されます。
他では、珪素は赤外域で高い透過率があることから、レンズや窓の素材にも使われたり、ケイ素含有合金、ケイ素含有セラミックス類の材料としても使われます。
このように珪素やシリカは、エイジングケアや身体のことを含めて、地球や人にとってなくてはならない成分なのです。
9.珪素(シリコン・シリカ)のまとめ
体内やお肌の珪素(シリコン)の役割や効果、化粧品成分としてのシリカの効果や安全性について幅広くご紹介しました。
また、どんな化粧品にどのように使われるかを取り上げました。
さらに、シリカ配合の酵素洗顔パウダーをご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
今、一部のセレブなどで話題の珪素とエイジングケアの関係についてご理解いただけましたでしょうか?
食べ物で珪素をしっかり摂って身体の中からエイジングケアを心掛けて、健やかな身体、ツルツルの美肌を手に入れましょう。
その上で、コラーゲンやエラスチンをサポートするエイジングケア化粧品を正しく使えば、より効果的ですね。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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