季節の変わり目などに突然あらわれる「ゆらぎ肌」。
ゆらぎ肌は、気温など外部環境の急変、またはストレスなど内部環境の急変によって、お肌がトラブルに見舞われてしまうことです。
季節の変わり目などの環境変化には、特に注意が必要です。
ゆらぎ肌は、普段からのスキンケアやエイジングケア、規則正しい日常生活で予防が可能です。
この記事では、そんなゆらぎ肌の原因と改善の対策をご紹介します。
- ゆらぎ肌とは、季節の変わり目などの外部環境の変化や外部の刺激、体調など内部環境の変化によって、突然お肌が敏感になってしまう状態のことです。季節的な敏感肌状態ともいえます。
- ゆらぎ肌の原因は、バリア機能の低下とターンオーバーの乱れですが、その要因となる刺激はさまざまです。乾燥肌や敏感肌と同じ原因なのです。
- ゆらぎ肌を防ぐには、「保湿力」が高い肌状態をキープすることです。それによってバリア機能やターンオーバーが正常化すれば改善します。
- ゆらぎ肌の対策は、やさしいスキンケア、シンプルなスキンケアで、正しい保湿を実践することです。刺激はNGなので注意しましょう。
- ゆらぎ肌の予防や改善には、食生活をはじめとする生活習慣に目を向けることも大切です。ビタミン摂取や、質のよい睡眠で防ぎましょう。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆日本化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*敏感肌の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.あなたはゆらぎ肌で悩んでいませんか?
「ゆらぎ肌は一時的な敏感肌!スキンケアによるバリア機能正常化で改善」をお届けします。
ふだんの肌質は敏感肌ではなくても、季節の変わり目などで、急にいつものスキンケア化粧品、エイジングケア化粧品が合わなくなったり、肌荒れに悩まされたりすることはありませんか?
- 肌がピリピリしたり、かゆみを感じたりする
- 乾燥してカサカサ、吹き出物もポツポツ
- 化粧のノリも悪い
季節の変わり目などで突然、こんな症状がある方は、もしかしたら「ゆらぎ肌」かもしれません。
美肌をキープするには、こんな症状は解消したいですね。
特に、春の季節、3月から5月にかけて、お客様からこのようなゆらぎ肌の症状のご相談を受けることが多いのです。
いつも通りのスキンケア化粧品やエイジングケア化粧品を使ってお手入れしているのに、季節の変わり目や体調のちょっとした変化などで、突然あらわれるお肌の不調を「ゆらぎ肌」と呼びます。
この記事は、そんなゆらぎ肌の原因や予防、改善の対策についてのお話です。
ゆらぎ肌の方は、もしかしたら敏感肌の素因がある可能性があります。
だから、原因をつきとめて、早期に改善することが大切です。
また、ゆらぎ肌が敏感肌の手前の症状であることから、エイジングケア対策とその本質は同じなのです。
「ゆらぎ肌とはどんな肌状態?何が原因なの?」
「季節の変わり目には、なぜかお肌が敏感になる!今年は予防したい!」
「ゆらぎ肌にならない肌の力をつける方法は?スキンケアでできるの?」
「ストレスなどがあると肌荒れしやすい!治療が必要?」
「ゆらぎ肌になった場合の改善方法を知りたい!」
などが気になるという方は、ぜひ、読み進めてくださいね。
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2.ゆらぎ肌の症状と原因は?
1)ゆらぎ肌とは?
「ゆらぎ肌」とは、季節の変わり目などの急激な気温の変化や、環境変化によるストレスなどでお肌が敏感になってしまう状態のこと。
いつも使っているスキンケア化粧品やエイジングケア化粧品が合わなくなったり、急に刺激を感じることもあります。
また、お肌のかゆみや乾燥肌に悩まされるゆらぎ肌もあるようです。
このように、症状は敏感肌と似ていますが、季節やホルモンバランスの変化によってあらわれるお肌の敏感な状態を「ゆらぎ肌」といいます。
スキンケアの世界では、「ゆらぎ肌」のように、いままで聞いたことのない新しい言葉が生まれるため、特別な肌トラブルかと思うかもしれません。
しかし、その本質を理解すれば、改善の対策もそれほど複雑なものではありません。
ゆらぎ肌は、一時的な敏感肌や乾燥肌の症状の1つなのです。
2)ゆらぎ肌になる根本的な原因は?
先ほどもお話したとおり、ゆらぎ肌は、何らかの急激な刺激がお肌に影響を与えるため、突然、お肌が敏感になるのですが、アトピー性皮膚炎などアレルギーを除けば、その原因はバリア機能の低下とターンオーバーの乱れであることに行き着くのです。
バリア機能を担う要素としては、皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、角質細胞間脂質の3つが保湿の3大因子として有名です。
さらに、最近では、これら3つだけではなく、細胞と細胞が密着するようシールのようにつながっているたんぱく質である「タイトジャンクション」や角質細胞を包む膜である「CE(コーニファイドエンベロープ)」なども関係していることがわかってきました。
バリア機能を担う要素は、急激な内的または外的な刺激で低下します。
そして、バリア機能が低下するとターンオーバーも乱れやすくなります。
このように、ゆらぎ肌になる根本的な原因は、バリア機能の低下とターンオーバーの乱れなのです。
なお、タイトジャンクションについては、「タイトジャンクションを守ろう!バリア機能正常化と敏感肌対策のコツ」を参考ください。
また、CEについては、「CE(コーニファイドエンベロープ)を守り敏感肌から解放された美肌へ」を参考ください。
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3.ゆらぎ肌の原因に影響を与える要因は?
では、バリア機能の低下やターンオーバーの乱れの原因は何でしょうか?
たとえば、季節の変わり目は、急激な温度変化が起こったり、春先は花粉やPM2.5などが飛ぶときもあります。
そのような外部刺激によってバリア機能の低下や、ターンオーバーの乱れを招いてしまうことがあるため、季節の変わり目は、ゆらぎ肌の症状が出やすいです。
特に、花粉による肌荒れは、「花粉症皮膚炎」になってしまうことがあるので注意が必要です。
このほか、季節の変わり目以外にはどのような要因でゆらぎ肌になってしまうのでしょうか?
実は、季節的な変化だけでなく、女性特有のホルモンバランスや、ライフスタイルもバリア機能やターンオーバーに影響を及ぼし、ゆらぎ肌の要因になってしまうことがあります。
特に、仕事や子育てに忙しい30代から50代のエイジングケア世代の女性は、疲れやストレスが溜まりやすい年代でもあるので、ホルモンやライフスタイルのバランスが崩れがちです。
つまり、季節以外でも年齢、ストレス、ホルモンバランスなど内的な変化もバリア機能やターンオーバーに影響を与え、ゆらぎ肌の要因となってしまうのです。
ゆらぎ肌のいくつかの要因について詳しく見てみましょう。
1)春から夏にかけてのゆらぎ肌とは?
ゆらぎ肌は、一般的には春の不安定な肌状態です。
春先のゆらぎ肌については、次の要因が考えられています。
春先の場合、ゆらぎ肌対策で特に気を付けたいのは、紫外線ダメージです。
紫外線、特にUVA波は知らないうちに、活性酸素による酸化によってダメージを蓄積させます。
紫外線は、ゆらぎ肌だけでなく、エイジングケアでも最も気にすべきことなので、特に意識しましょう。
春や夏に気になる夏老け肌、肌疲労などもゆらぎ肌の1つといえます。
これらの予防には紫外線対策に加えて、春の乾燥肌対策や夏の乾燥肌対策が必要です。
2)秋から冬にかけてのゆらぎ肌とは?
秋から冬にかけては、次のような要因で肌がゆらぐことがあります。
- 急激な気温、湿度の変化で新陳代謝が乱れる
- お肌の乾燥で、お肌のバリア機能が低下し、刺激を受けやすくなる
- 室内の暖房によって、お肌の水分量が奪われ、乾燥肌の原因になる
- 寒さによる冷え、血行不良でお肌の栄養分が不足しがち
これら、乾燥シーズンがもたらすお肌のうるおい不足によって、お肌が敏感に傾き、ゆらぎやすくなるようです。
秋や冬に気になる秋枯れ肌や顔冷えもゆらぎ肌の1つといえます。
3)年齢によるゆらぎ肌とは?
こうした環境変化の影響は、年齢を重ねると、より影響を受けやすくなります。
なぜなら、「お肌のエイジングインデックス」が年々低下するからです。
エイジングインデックスとは、私たちがつくった造語で、お肌の若さを示す8つの要素を年齢別で指標化したものです。
エイジングインデックスの8つの要素とは、次のとおりです。
肌全体では、
- ターンオーバーの期間
- 女性ホルモンの量
- 水分量
- 皮脂の量
- セラミド
真皮の
特に、エイジングインデックスのなかの、「お肌の水分量」「皮脂の量」「セラミド」などが、減ってしまうことがゆらぎ肌と関係が深い要素です。
なぜなら、これらはバリア機能を支える要素なので、その減少によってバリア機能が低下するからです。
また、その引き金となるのは、秋から冬の場合は、乾燥であることが多いのです。
やはり乾燥は、エイジングケアの大敵ですね。
冬の乾燥肌対策は特に大切です。
4)生理周期によるゆらぎ肌とは?
生理前や生理中に体調不良になったり、お肌に吹き出物(大人ニキビ)が出たりした経験がある方は多いと思います。
これはホルモンのバランスの影響によるものです。
このように、ホルモンの影響を受けて、ゆらぎ肌を招いてしまうことがあります。
女性は生理周期によって、お肌の調子が変わることがあります。
期間ごとのお肌の調子や、お手入れ方法を説明しますので、参考にして、ゆらぎのない健やかなお肌を目指してください。
【生理期】
お肌が過敏な状態になっています。
吹き出物や、化粧品かぶれ(接触皮膚炎)など、トラブルが起こり、ゆらぎ肌になりやすい状態といえます。
余計なことはせず、お肌に刺激を与えないようにしましょう。
家にいる間はお化粧(メイク)をお休みするなどもいい方法です。
【卵胞期:生理終了から1週間ぐらいまで】
最もお肌の調子がいい時期です。
比較的お肌の状態がいいこの時期なので、新しいスキンケアアイテムを試したり、エステに行ったりなどに挑戦してみてはいかがでしょう?
たとえば、まだ試したことがないなら、いままで使ったことにない成分に入ったエイジングケア化粧品やフェイスマスクなどを試してみるのもよいタイミングです。
オススメのバイオセルロースのフェイスマスク「ナールス リジェ パーフェクトマスク」
もし、この時期になっても変わらずにお肌の調子が悪い方は、ゆらぎ肌ではなく、敏感肌の可能性もあります。
そんな場合は、全体的にスキンケアを見直したほうがいいかもしれません。
【排卵~黄体期:生理終了1週間から2週間ぐらいまで】
お肌の調子は普通の状態。
しかし、ここでケアを怠るとお肌はすぐに荒れてしまいます。
この時期は保湿を重点的に行いましょう。
乾燥した状態のまま黄体期に突入すると、余分な皮脂が出てくるので、生理期のトラブルを招く原因になってしまいます。
【黄体期:生理1週間前】
Tゾーンがべたついたり、Uゾーンがかさついて、化粧ノリが悪かったり、化粧崩れも起こりやすくお肌のゆらぎを感じる方が多い時期です。
この時期は乾燥肌の人でも、TゾーンやUゾーンがべたついたり、お肌がオイリーになりがちです。
生理周期を把握しておきたい方は、基礎体温をチェックするのもいいかもしれません。
基礎体温は、生理期と卵胞期が低体温期、排卵から黄体期にかけては高体温期になります。
乾燥肌の対策は「乾燥肌の予防や改善対策は正しいエイジングケアが大切!」を参考ください。
5)不摂生な生活によるゆらぎ肌とは?
偏った食生活、運動不足、睡眠不足などもゆらぎ肌の原因になります。
なぜなら、これらはすべてストレスの原因になるからです。
また、不摂生な生活を送ることで肌に栄養が行き届かず、ゆらぎを起こしてしまうのです。
4.ゆらぎ肌の予防
ゆらぎ肌になってから改善させるより、ならないように予防したいですよね。
ゆらぎ肌を予防するには、季節の変化などにも負けずに、バリア機能やターンオーバーが正常にはたらくお肌、つまりは自らのお肌の保湿力が高い状態を維持すればよいのです。
では、そんなゆらぎ肌のスキンケアやエイジングケアは、具体的に何をすればよいのでしょうか?
また、どんなエイジングケア化粧品を使えばよいのでしょうか?
でもその前に、基本は規則正しい生活をして、ゆらぎのない健やかなお肌を保つことです。
スキンケアだけではなく生活全般が大切です。
そんなゆらぎ肌の予防方法についてご紹介します。
1)十分な保湿でゆらぎのないお肌に
ゆらぎ肌は、外部からの刺激を受けやすい状態のため、バリア機能を強化するためにもお肌の水分量をキープすることが大切です。
特に、秋の乾燥肌対策や冬の乾燥肌対策は大切です。
そのためには、エイジングケアの基本である保湿をしっかり行うことです。
エイジングケア世代の方に、おすすめしたいエイジングケア化粧品の保湿成分が「セラミド」です。
セラミドは水分保持力が高いため、バリア機能を立て直し、ゆらぎのない健やかなお肌を保つために、とても重要なはたらきをしてくれる成分です。
若い世代なら、セラミドが十分あるので、コラーゲンやヒアルロン酸でも十分ですが、それらは水分を抱え込むタイプの保湿成分なので、セラミドとははたらき方が少し違うのです。
だから、セラミドで普段からバリア機能を維持することを意識した保湿がオススメなのです。
ただし、セラミドは水溶性の物質ではないので、化粧水の場合は高濃度で配合されることは多くありません。
セラミドを補うなら、美容液や保湿クリームを使ってうるおいを補給するといいでしょう。
なかでも、人が持つセラミドとほぼ同じ構造の「ヒト型セラミド」を配合したエイジングケア化粧品がおすすめです。
だから、ゆらぎ肌対策には、セラミド配合美容液やセラミド配合クリームも、美容液ランキングや保湿クリームランキングなどに頼らず、ちゃんと「ヒト型セラミド」が配合されているかチェックしましょう。
セラミド2、セラミドNP、セラミドAPの3種の
セラミドやセラミド配合エイジングケア化粧品の詳しい情報は、以下の記事をご覧ください。
2)紫外線対策もゆらぎ肌の予防に大切
スキンケアやエイジングケアでは当たり前となった「紫外線対策」ですが、もちろん、ゆらぎ肌の予防には大切です。
なぜなら、紫外線は細胞そのものにダメージを与えて、お肌を老化させたり、シミをつくったりします。
特に、紫外線A波は、光老化によってたるみ、ほうれい線、シワ、たるみ毛穴などをもたらします。
ゆらぎ肌なら改善できますが、ほうれい線を消すことやほかのエイジングサインを改善することは難しいのです。
なかでも、皮膚の深部にまで到達し、真皮の線維芽細胞にダメージを与えるとされるロングUVAには注意が必要です。
紫外線を浴びると、細胞が紫外線からからだを守ろうとして活性酸素を発生します。
活性酸素は、本来、自分の身を守ろうとしてつくられるものですが、体内で処理できる以上に活性酸素が溜まってしまうと、細胞に悪影響を及ぼし、バリア機能も低下させるので、ゆらぎ肌の原因となります。
とくに春先は、日差しもそんなに強くないからと、紫外線対策を怠ってしまう方が多いようですが、知らず知らずのうちにダメージが蓄積して、バリア機能を低下させ、ゆらぎ肌になってしまうかもしれません。
紫外線対策はエイジングケアの基本として、1年中日焼け止めクリームなどで対策を心掛けましょう。
陽ざしの強くなる春の紫外線対策、紫外線量がピークとなる夏の対策は特に大切です。
日焼けによって目元が揺らぐのを防いだり、目元のシワを防ぐためにUVカットサングラスを使いましょう。
もちろん、斜めから陽ざしが差す秋の紫外線対策や冬でも外出する際の紫外線対策が大切なので、忘れないようにしましょう。
ただし、ゆらぎ肌を防ぐには、ノンケミカルの日焼け止めなど敏感肌でも使える日焼け止めを選びましょう。
紫外線対策はこちらをご参考ください。
*外出時の紫外線による日焼けのアフターケアはビタミンACEで!
3)正しい日常生活
偏った食生活、運動不足、睡眠不足、喫煙などもゆらぎ肌の原因になります。
不摂生な生活を送ることで肌荒れが起こり、バリア機能が低下してしまい、お肌がゆらいでしまいます。
アンチエイジングを意識した生活習慣が大切です。
バランスのよい食事、適度な運動、質のよい睡眠がゆらぎのない健やかなお肌のためには何よりも大切です。
ゆらぎのない健やかなお肌を保つためのライフスタイルに関する記事は、以下を参考にしてみてください。
①ゆらぎ肌を予防する日常生活の基本
②喫煙はゆらぎ肌だけでなく健康を害する
特に、喫煙は肌の老化だけでなく、からだの酸化や、がん、心臓病、呼吸器の病気などの原因にもなるので、吸わないほうが賢明です。
喫煙者と非喫煙者を比較した試験では、喫煙者のほうが、角層細胞の剥離量が多いことがわかりました(日本禁煙学会雑誌 2009; 4: 109-115)。
つまり、喫煙者は非喫煙者よりもバリア機能が低下しているので、ゆらぎ肌になっている可能性が高いことが証明されているのです。
5.ゆらぎ肌の改善の対策
これまで、ゆらぎ肌の予防について紹介しました。
もし、「保湿」「紫外線対策」「日常生活の改善」の3つができているのに、ゆらぎ肌になってしまう場合は、改善のためにいまからご紹介する対策を意識してみましょう。
1)ゆらぎ肌の要因の除去
一時的とはいえ、お肌が刺激に対して敏感になり、不安定な状態になってしまうゆらぎ肌。
花粉や黄砂など思いあたるものがある方は、外出時にマスクをするなど、刺激を遠ざける対策が必要です。
また、季節の変わり目はゆらぎ肌になる方が多いです。
気温の変化に対応するには、服装や小物で体温を調節できるようにしましょう。
ストレスを感じている場合は、ゆっくり休養する時間をとることも必要です。
1日の終わりにゆったりと湯船に浸かればストレス解消になります。
湯船に浸かることで、血行が促進され、お肌に栄養が行き渡り、乾燥やゆらぎ肌を防ぐことにもつながります。
ただし、長時間の入浴や熱いお風呂へ入ることはかえってマイナスになるので要注意です。
「乾燥肌、敏感肌の方のためのお風呂・温泉の入り方」を参考にして、上手にお風呂や温泉を利用してゆらぎ肌を改善しましょう。
2)ビタミンを摂取してゆらぎ肌のないお肌に
ちゃんと食べているつもりでもゆらぎ肌になるのはビタミン不足かもしれません。
ビタミン不足が美肌の敵であることはよく知られています。
ビタミンが不足すると、お肌への栄養が滞り、ゆらぎ肌になってしまう可能性があります。
ゆらぎ肌を防いで健やかな美肌を保つためには、ビタミンを意識して摂るようにしましょう。
◎ビタミンを豊富に含む食べ物
ビタミンA:うなぎ、レバー、にんじん、ほうれん草、かぼちゃ、モロヘイヤといった緑黄色野菜など
ビタミンB群:発芽米、豚肉、納豆、レバー、マグロ、たらこ、のり、干しシイタケ、ピーナッツなど
ビタミンC:ピーマン、パプリカ、トマト、ゴーヤ、ブロッコリー、アセロラ、キウイなど
*レモンなどの柑橘類を連想されがちですが、上にあげた野菜や果物にも豊富に含まれています。
ビタミンD:鮭、さんま、卵、きのこ類など
ビタミンE:アーモンド、たらこ、アボガド、かぼちゃ、など
美肌を保つための食べ物は「美肌をもたらす食べ物と飲み物は?その種類から栄養素まで」をご参考ください。
また、次の記事も参考にしてください。
*スーパーフードはアンチエイジング・美容・ダイエットに効果!
3)質の高い睡眠でゆらぎのないお肌に
先ほど、ビタミンのお話をしましたが、食事と同じぐらい大切なのが「睡眠」です。
睡眠時間が不足すると、体調が悪くなったり、お肌の調子も崩れ、ゆらぎ肌になってしまうことがあるのです。
睡眠は、からだやお肌が昼間に受けたダメージを回復し、よみがえらせる大切な時間です。
それは、睡眠中に分泌される「成長ホルモン」が、からだの疲れをとったり、傷付いた細胞を修復したりしているからです。
さらに、成長ホルモンは、血流を改善し、新陳代謝を促進させ、免疫力アップにもはたらきかけています。
成長ホルモンは、眠りについてから1~2時間後ぐらいに最も分泌が盛んになります。
体内時計を適切に保つためには、22時から深夜2時が睡眠のゴールデンタイムといわれていますが、大切なのは睡眠の時間帯よりも眠り始めの睡眠の質だということがわかってきました。
お肌の再生を促し、ゆらぎ肌を予防するためにも、日々の睡眠を大切にしましょう。
睡眠とエイジングの関係は「夜の上手なスキンケアとエイジングケアでハリ・ツヤ美肌!」「美肌は質の高い睡眠中に作られる!3つのホルモンを活かす4つの対策 」をご参考ください。
4)間違いの多いクレンジング、洗顔を見直してゆらぎのないお肌へ
①クレンジングや洗顔の基本
実は、ゆらぎ肌の要因が間違ったクレンジングや洗顔にあるかもしれません。
ゆらぎ肌は、バリア機能の低下が原因ですが、クレンジングや洗顔にもそのリスクがあるのです。
洗顔やクレンジングは正しい方法で行うことが大切です。
やさしくシンプルなクレンジングや洗顔を心掛けましょう。
まず、クレンジングや洗顔は、手で強くこすったり、洗いすぎは厳禁です。
念入りなクレンジング、洗顔のゴシゴシ洗いなどは、ゆらぎ肌をつくる要因にもなるため、すぐにやめましょう。
ゆらぎのない健やかなお肌のためには、クレンジングは40秒程度で済ますようにしましょう。
お肌をゴシゴシと擦るのではなく、くるくるとメイクを浮かせるようなイメージでやさしくクレンジング料をお肌になじませるようにします。
また、クレンジングをしながらのフェイスマッサージはNGです。
クレンジングがスキンケアのなかでお肌にいちばんダメージを与えていることを覚えておきましょう。
一方、メイクしたまま落とさず寝落ちすることも肌の酸化を進めて、ゆらぎ肌を悪化させます。
こちらも気をつけましょう。
②クレンジング料は優しいタイプを
なぜなら、クレンジング料には、メイクを落とすために界面活性剤が使われています。
最近では、くずれにくいメイクを落とすために、かなり強い界面活性剤を使用したクレンジング料も販売されているようです。
この強い界面活性剤がお肌にダメージを与え、バリア機能を低下させてしまい、ゆらぎ肌を導いてしまうのです。
しかし、最近ではアミノ酸系界面活性剤などの優しいタイプの洗浄成分も登場しています。
ゆらぎ肌の方は、クレンジングミルク、クレンジングクリーム、クレンジングジェルなど優しいタイプでアミノ酸系界洗浄成分のものがオススメです。
また、エイジングとともにお肌はゆらぎやすくなるので、エイジングケア向けのクレンジング料や敏感肌向けのクレンジング料を選びましょう。
③洗顔料もやさしいものを正しく使う
ゆらぎ肌には洗顔料も優しいタイプがオススメです。
固形の良質な石けんなどもよいのですが、ゆらぎ肌の場合はそれでも刺激を感じる場合があります。
だから、弱酸性やアミノ酸系界面活性剤などのより優しいタイプがオススメです。
また、スクラブ洗顔、AHAなどが配合されているピーリング洗顔、酵素洗顔はゆらぎ肌の状態では控えましょう。
そして、洗顔のときには、しっかり泡立て、汚れを泡に吸着させて指や手でお肌を触らないようにするようにしましょう。
時間は1~2分程度を目安とし、すすぎはぬるま湯で(33~35℃程度)で行います。
体温より少し低い温度のぬるま湯の方がお肌への負担が少ないからです。
熱いお湯は皮脂膜を落としすぎてしまうので、ぬるま湯ぐらいがベストです。
クレンジングについての詳しい情報は、「クレンジングの効果アップ!メイク落としの選び方と使い方」をご覧ください。
洗顔についての詳しい情報は、「洗顔の正しい知識でランキング不要のオススメの洗顔料の選び方」をご覧ください。
5)過剰なスキンケアを避けてゆらぎのないお肌へ
ゆらぎ肌は、何もしていないのにお肌の不調を感じたり、いままで使っていた化粧品に刺激を感じたりすることがあります。
そんなときは、いろいろなスキンケアを試して、調子を整えたいと思ってしまいますが、いろいろなスキンケアがかえって刺激になってしまうことがあります。
ゆらぎ肌のときは、化粧水や美容液、乳液、保湿クリームもたっぷりとつけたくなりますが、逆にお肌の負担になってしまうこともあります。
いままで使っていた化粧品に刺激を感じたときは、お使いの化粧品を一度見直してみましょう。
刺激を感じるということは、ゆらぎ肌がひどくなって、お肌が荒れている可能性があるので、一時ストップして様子をみることが大切です。
「お肌の調子が悪いな」と感じたときは、スキンケアの原点「保湿」に立ち返り、いまの自分の肌に必要なものは何かを検討してみましょう。
使っている化粧品で、次の点をチェックしましょう。
化粧品の見直しについて詳しくは、「敏感肌化粧品はこれがオススメ!ランキング不要の選び方」や「おすすめの敏感肌化粧水!選び方はランキングより刺激成分を避ける」を参考にしてください。
6.ゆらぎ肌に関する質問
Q1.肌がゆらぐ原因となるものは何ですか?
肌がゆらぐ原因となるものは、季節の代わり目の急激な気温の変化、湿度の変化、ホルモンバランスの変化、ストレス、花粉などの外部からの刺激などによって起こるバリア機能の低下やターンオーバーの乱れです。
バリア機能が低下やターンオーバーの乱れが起こると、肌が乾燥しやすくなったり、ちょっとした刺激を感じやすくなったりと肌が敏感な状態になってしまいます。
Q2.ゆらぎ肌はどの季節に起こりやすいですか?
ゆらぎ肌が起こりやすい季節は、春から夏にかけて、秋から冬にかけての季節の変わり目の時期です。
この時期は、急激な気温、湿度の変化や花粉などの外部からの刺激があるため、肌がゆらぎやすくなってしまいます。
また春には、学校や職場環境が変わることによるストレス、秋には、夏に蓄積された紫外線のダメージがあり、これらもゆらぎ肌を起こす要因となっています。
Q3.ゆらぎ肌の予防法は?
ゆらぎ肌の予防法は、バリア機能やターンオーバーが正常にはたらくお肌、つまり自らのお肌の保湿力が高い状態を維持することです。
具体的には、保湿をしっかりとする、紫外線対策を行う、適度な運動やバランスの摂れた食事など規則正しい生活を送るなどがゆらぎ肌を予防するためには大切です。
Q4.ゆらぎ肌はどうやって治しますか?
ゆらぎ肌を治すのに大切なのは、保湿をしっかりすること、紫外線対策を行うこと、規則正しい生活を送ることです。
それを守ったうえで、花粉や黄砂が原因と思われる場合は、マスクをするなどして刺激を遠ざけたり、ストレスを感じている方はリラックスできるようにゆっくりしたりするなど、ゆらぎ肌の要因になっていると考えられる要因を減らしていくことが改善に役立ちます。
なお、ゆらぎ肌のひどい場合は皮膚科または美容皮膚科を受診することもおすすめです。
Q5.ゆらぎ肌と敏感肌の違いは何ですか?
ゆらぎ肌と敏感肌の違いは、はっきりとした定義はありませんが、一般的には症状が一時的なものか、慢性的な状態かでわけられます。
ゆらぎ肌とは、季節やホルモンバランスの変化によって一時的に敏感になっている状態の肌のことです。それに対して、敏感肌とは一時的な要因ではなく、もともとの肌質や生活習慣など、何らかの原因で肌のバリア機能が低下し、少しの刺激にも反応してしまう状態のことをいいます。
7.まとめ
ゆらぎ肌の原因やその予防や改善の対策について、ご説明しました。
いかがでしたか?
ゆらぎ肌の原因はさまざまですが、エイジングケアの基本を守ることは、こうした敏感に傾くお肌の状態を立て直すのに有効ということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。
また、お肌は老化によっても刺激を受けやすくなったり、不安定になりがちです。
睡眠や食事など内側からのエイジングケアも大切にしながら、エイジングケア化粧品でのお手入れを加え、ゆらぎのない素肌をキープしてくださいね。
この記事「ゆらぎ肌は一時的な敏感肌!スキンケアによるバリア機能正常化で改善」を参考に、規則正しい生活を心掛けて、ゆらぎ肌にならないような健やかなお肌を目指しましょう。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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