表皮の角質層にある角質細胞間脂質は、ラメラ構造という水分と油分が交互に重なる緻密な構造で成り立っています。
ラメラ構造は、セラミドを中心とする親水基を持つちょっと変わった油分の特徴によるものです。
そして、このラメラ構造が、お肌のバリア機能の一端を担っているのです。
この記事では、細胞間脂質とそのラメラ構造のはたらきをはじめ、それらを守るスキンケアやエイジングケアについてご紹介します。
バリア機能とターンオーバーを維持して、肌理(キメ)の整った透明感のあるお肌をキープしたい方、必見の記事です。
- 角質細胞間脂質は、表皮の角質層にある油分です。セラミドが約50%、そのほかはコレステロール、遊離脂肪酸などの油分でできています。
- 角質細胞間脂質は、角質層内で水分と油分が交互に重なり合う層状の構造「ラメラ構造」を形成しています。水と油がミルフィーユのように並んだ状態です。
- 角質細胞間脂質は、「ラメラ構造」を形成することでバリア機能を担っています。だから、健やかな状態を保つことが肌悩みを防ぐ上でとても大切です。
- ラメラ構造は、化学物質、物理的な刺激、熱、過剰な水分、からだの健康状態などで崩れてしまいます。その結果、バリア機能が低下します。そうした刺激を防ぎましょう。
- 角質細胞間脂質を守るスキンケアの基本は保湿ですが、ほかの要素も意識して、年代別のエイジングケアを行うことが必要です。また、肌を清潔に保つことや紫外線対策も大切です。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
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CONTENTS
1.ラメラ構造に興味を持ったあなたへ
「ラメラ構造とは?角質細胞間脂質「セラミド」はバリア機能の鍵!」をお届けします。
お肌のラメラ構造という言葉をご存知でしょうか?
ターンオーバーやバリア機能という言葉は知っていても、「角質細胞間脂質」や「ラメラ構造」という言葉、またその意味についてご存知の方は、それほど多くないのではないでしょうか?
でも、角質細胞間脂質は知らなくても、セラミドといえばわかりますね。
角質細胞間脂質は、セラミドを約50%含む表皮の角質層の油分です。
そして、ラメラ構造とは、セラミドからなる脂質の層と水分の層が交互にきれいな層状に並んでいる角質細胞間脂質の状態のことです。
実は、お肌の健やかさや美肌をキープする上で大切なバリア機能やターンオーバーは、角質細胞間脂質ととても深い関係にあります。
たとえば、健やかなラメラ構造は、セラミドのような油と水両方の性質を持った脂質分子が規則正しく配列しています。
一方、加齢が進んだ皮膚や肌荒れした皮膚ではラメラ構造が乱れています。
この記事では、角質細胞間脂質のラメラ構造について詳しくご紹介します。また、ラメラ構造を守るおすすめのエイジングケア保湿クリームをご紹介します。
「角質細胞間脂質って何?ラメラ構造って?知っておきたい!」
「この2つはどんなはたらきがあるの?よい状態を保つには?」
「なぜ、角質細胞間脂質やラメラ構造について知らないとダメなの?」
「ラメラ構造の乱れと肌悩みの関係は?教えて?」
「ラメラ構造を守るエイジングケアは?おすすめのスキンケア化粧品って?」
などを知りたい方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。
角質細胞間脂質の主成分であるセラミドの基本をまず学びたい方は、「セラミドは肌の保湿力の鍵!その秘密と化粧品の選び方」や「保湿成分セラミドのはたらきとエイジングケア効果とは?」の記事を最初にお読みください。
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<おすすめのセラミドクリームをご紹介!>
*市販のセラミドクリームおすすめ15選!プチプラ&人気韓国コスメも
<ラメラ構造を保つバリア機能をはじめ、60日で美肌のためのすべてを学べるプログラム>
*本当にキレイになれる!動画「ナールス60日間美肌プログラム」とは?
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2.ラメラ構造を形成する角質細胞間脂質とは?
ラメラ構造の前に、角質細胞間脂質について理解を深めましょう。
1)皮膚と角質細胞間脂質
角質細胞間脂質について理解するには、まず表皮全体の構造、そしてその最上層である角質層についての理解が必要です。
お肌の表面は、皮脂腺から分泌される皮脂と汗でできている皮脂膜で覆われています。
そこには、皮膚常在菌がいて、お肌を酸性に保っています。
皮膚は、構造としては表皮の角質層が最も上部にあります。
そして、角質層の下には、「顆粒(かりゅう)層」⇒「有棘(ゆうきょく)層」⇒「基底(きてい)層」と3つの層が並んでいます。
つまり、表皮は4層構造です。
その奥には真皮があり、さらに真皮の奥には皮下組織、そしてさらに奥には表情筋があります。
通常、皮膚と言った場合、表皮、真皮、皮下組織のことをいうのです。
ここでは、皮膚全体については詳しく触れませんので、下記を参考にしてください。
<参考記事>
*皮膚(お肌)の構造と役割は?正しいエイジングケアのために!
*皮下組織と皮下脂肪の構造と役割。たるみ・ほうれい線を意識!
2)角質細胞間脂質は表皮の角質層の一部
お肌全体の構造は、ご理解いただけましたでしょうか?
今回のテーマである角質細胞間脂質とは、表皮の角質層にある脂質です。
そして、脂質と水がミルフィーユ状の層になっているのが、ラメラ構造です。
角質層は、たった0.02mmの食品用ラップのような薄い膜です。
そんな薄い角質層ですが、10~20層ほどの「角層細胞(ケラチノサイト)」と「角質細胞間脂質」とで出来ています。
全体の構成として、角質層は、角質細胞が全質量の約90%を占めています。
そして、残り10%が角質細胞間脂質なのです。
イメージ的にいえば、角層細胞が“レンガ”の役割で、角質細胞間脂質がその間を埋める“モルタル”です。
あるいは、角質細胞が“タイル”の役割で、角質細胞間脂質がその間を埋める“セメント”ともいえます。
表現はともあれ、角質細胞間脂質とは、角質の中で角層細胞と角層細胞のすき間を埋めている油分でできた成分のことなのです。
3)角質細胞間脂質の成分は?
では、この角質細胞間脂質はどんな成分で構成されているのでしょうか?
角質細胞間脂質は、重量比では、次の比率で構成されています。
- セラミド 50%程度
- コレステロール 25%程度
- 遊離脂肪酸 10%~20%程度
コレステロール硫酸 4%程度
セラミドが約半分を占めるので、大切な成分なのはもちろんですが、ほかの成分が大切でないわけではなく、全体としてのバランスがより重要なのです。
4)角質細胞間脂質の成り立ちは?
では、角質細胞間脂質はどのように生み出されるのでしょうか?
それは、表皮細胞(ケラチノサイト)が、生まれてから死んでいくまでの過程でつくられます。
表皮細胞は、表皮の一番下の基底膜で生まれ、上部へと上がって角質層までくれば死んでしまいます。
その前に、有棘層で細胞の中に脂質を含んだ小さな顆粒をつくります。
この顆粒は、層板顆粒(ラメラ顆粒)と呼ばれ、その中にリン脂質、スフィンゴ脂質(セラミド)、そしてコレステロールが詰まっています。
この層板顆粒は、表皮細胞が死ぬ際に、細胞の外に飛び出すのです。
そして、少し変化して、セラミド、コレステロール、遊離脂肪酸になります。
これが角質細胞間脂質の生まれるプロセスです。
表皮細胞が生まれて死んでいく(「角化」といいます)プロセスは、表皮の新陳代謝、つまりターンオーバーです。
つまり、ラメラ構造を形成する角質細胞間脂質は、ターンオーバーのプロセスで生み出されているのです。
<参考記事>
*ケラトヒアリン顆粒とは?バリア機能を支え紫外線から肌を守る!
3.ラメラ構造は角質細胞間脂質の特徴
1)ラメラ構造とは?
ラメラ構造(ラメラストラクチャー)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「ラメラ」とは、「層状」という意味です。
美容やエイジングケアに詳しい方なら、一度は聞いたことがあると思いますが、このラメラ構造は、角質細胞間脂質を特徴づける構造です。
簡単に言えば、細胞間脂質には水分の層と脂質の層が交互にあり、「水-脂質-水-脂質-水…」と規則正しくサンドイッチのような薄い層状あるいは板状のミルフィーユ構造をつくっているのです。
これが、ラメラ構造です。
<ラメラ構造の断面図>
角質細胞間脂質の成分であるセラミド、脂肪酸、コレステロールは、それぞれが水になじみやすい親水基と油になじみやすい親油基を持っています。
そのため、水分と油分を規則正しく並べて、緻密な層状に配置することができるのです。
こうして、ラメラ構造の油層には角質細胞間脂質が、水層には水分とともにアミノ酸、尿素、乳酸などからなる天然保湿因子(NMF)が配置されているのです。
このラメラ構造によって、わずか0.02mmの角質層は、10層程度の層状の構造ができているのです。
2)ラメラ構造とバリア機能の関係
お肌の潤い、つまり保湿の状態は、お肌のバリア機能によって保たれています。
バリア機能は、皮脂膜、角質細胞内あるいは角質細胞間にある天然保湿因子(NMF)、そして角質細胞間脂質の3つのはたらき、つまり保湿の3大因子によって成り立っています。
素肌が健康である場合、または若い世代では、皮脂膜やNMFも十分にあります。
また、ラメラ構造も美しい形状なので、お肌の水分はしっかり保持されています。
さらに、ラメラ構造のおかげで、熱や冷たさに対しても緩衝材になり、肌への刺激を緩和することができます。
しかし、バリア機能は、大気の乾燥や外部の刺激、肌内部の乾燥や健康状態、病気などで低下します。
そして、その場合は、ラメラ構造も乱れている場合が多いのです。
つまり、ラメラ構造は角質層のバリア機能と深い関係にあるのです。
4.角質細胞間脂質とラメラ構造の敵は?
バリア機能と並んでお肌にとって大切なのは表皮の新陳代謝であるターンオーバーです。
バリア機能とターンオーバーがともに正常であれば、次のような肌を手に入れることができます。
この5つが揃えば、まさしく「美肌」です。
そんなバリア機能を正常な状態に保つには、角質細胞間脂質が健全であって精緻なラメラ構造がつくられていることが必要条件の1つです。
バリア機能のおかげで外部の病原菌や刺激などからお肌が守られているとともに、お肌の水分量が維持されています。
しかし、それを常に完全な状態に保ちつづけることは難しいのです。
なぜなら、気温や湿度、紫外線など外的な刺激、ストレスや女性ホルモンなどの内的な要因が常に変化して角質細胞間脂質にも影響を与えるからです。
また、表皮だけでなく真皮の状態もハリやツヤに影響を与えます。
やはり、美肌をキープすることは簡単ではありませんね。
これが簡単なら、肌悩みは随分減りますし、スキンケアやエイジングケアの方法で悩むことは少なくなるはずですね。
何を言いたいかというと、角質細胞間脂質のラメラ構造を健やかに維持するのはそれほど簡単ではないということです。
では、何が角質細胞間脂質にダメージを与える敵なのでしょうか?
<ラメラ構造が乱れた状態>
1)物理的な強い刺激はラメラ構造や角質細胞間脂質の敵
洗顔、クレンジング、化粧品、メイクをはじめ、お肌は常に物理的な刺激にさらされています。
これが、一定以上の力になれば、角質細胞間脂質にダメージを与えます。
そして、ラメラ構造を揺るがしてしまうのです。
ほかにも、次のようなことも、トラブルの原因になります。
- 肌をかく
- 汗をぬぐう
- 鼻をかむ
これらもすべてラメラ構造を崩すリスクであり、セラミドを流してしまうリスクになるのです。
クレンジングや洗顔を優しく行う、回数は過度に行わない、洗い流しすぎないなどのスキンケアの基本を徹底することで、角質細胞間脂質やラメラ構造をダメージから守りましょう。
2)長時間の水分との接触は、角質細胞間脂質の敵
長い時間、お肌を水に浸すと皮脂膜がはがれ、角質層に必要以上に水分が入るリスクが高まります。
また、長時間の運動で汗が流れ続けた場合も同じことが起こります。
その結果、角質細胞間脂質のラメラ構造が崩れてしまうのです。
これは、バリア機能の低下ですから、お肌は防御機能をはたらかせます。
つまり、ターンオーバーが促進されてしまい、未成熟な角質細胞ができてしまったり、皮脂分泌を促進してテカリの原因になってしまうのです。
また、敏感肌の原因にもなります。
3)刺激の高い化学物質は、角質細胞間脂質の敵
刺激の高い化学物質も角質細胞間脂質の敵です。
タバコの煙やPM2.5はもちろんのこと、花粉などのアレルゲンも角質細胞間脂質やラメラ構造に悪影響を与えますし、洗浄料やクレンジング料に含まれる界面活性剤の中で、脱脂力が強いもの、刺激の強いものは要注意です。
また、アルコールなども場合によってはその揮発性などで刺激になる場合もあります。
PG(プロピレングリコール)などの保湿成分も刺激が強いので避けたほうがよい成分です。
このようにスキンケアアイテムなどに含まれる成分にも角質細間脂質の悪影響を与える成分があるのです。
喫煙とお肌の関係については、「喫煙がお肌の老化を加速!タバコで老け顔になる原因と対策」をご覧ください。
また、花粉と肌荒れについては、「花粉による肌荒れ「花粉症皮膚炎」は治療とスキンケアで保湿」をご覧ください。
4)高温・熱も角質細胞間脂質の敵
高温も角質細胞間脂質やラメラ構造に悪影響を及ぼします。
気温は40℃を超えることはほとんどないのですが、お風呂の場合は40度以上の熱いお風呂に入る方もいますね。
40℃を超えると、お肌の皮脂や皮脂膜は溶けやすくなるので、角質細胞間脂質のラメラ構造にダメージを与えるのです。
最近では、お肌によい影響を与えるヒートショックプロテイン(HSP)を増やすための入浴法も唱えられていますが、40℃を超える入浴にはメリットとデメリットがあることを理解しておきましょう。
バリア機能もヒートショックプロテイン(HSP)もお肌のハリやツヤに大切ですから、バランスを取って行いたいですね。
5)心身の健康状態も影響!
お肌は心身の影響も受けるので、ストレスが一杯で活性酸素がたくさん発生している状態や睡眠不足でターンオーバーが乱れている状態、またそのほかの原因で健康状態がよくない場合なども、角質細胞間脂質のラメラ構造にダメージを与えることがあります。
だから、スキンケアと同様にアンチエイジングを意識した生活習慣がとても大切なのです。
5.角質細胞間脂質と皮膚の病気の関係
角質細胞間脂質は、美肌のために大切であること、またその条件の1つとして、ラメラ構造がしっかりと形成されていることが重要であることをお伝えしてきました。
では、皮膚の病気では角質細胞間脂質の状態はどうなっているのでしょうか?
実は、アトピー性皮膚炎の患者さんでは、角質細胞間脂質の50%を占めるセラミドが著しく少ないことがわかっています。
また、魚鱗癬の患者さんでは、皮膚は健常者に比べて遊離脂肪酸が少ないことも指摘されています。
これらの皮膚の病気の患者さんでは、お肌の水分の蒸発の多さの指標であるTEWL(経皮水分蒸発量)が多いことから、バリア機能が低下していると考えられているのです。
こうしたことからも、細胞間脂質の組成とバリア機能には関係があると考えられます。
まだ研究すべき課題は多いようですが、皮膚の病気とバリア機能、角質細胞間脂質の量、ラメラ構造に深い関係がある可能性は高そうです。
なお、セラミドとアトピー性皮膚炎や皮膚の病気との関係については、「セラミドと皮膚の病気「アトピー性皮膚炎」の関係は?」や「老人性乾皮症は乾燥とセラミド不足!予防と改善の対策は?」」をご覧ください。
6.角質細胞間脂質とラメラ構造の問題による肌悩み
角質細胞間脂質やラメラ構造のダメージによる肌悩みは、どんなものがあるでしょうか?
角質細胞間脂質の減少やラメラ構造の乱れは、バリア機能やターンオーバーの乱れによる乾燥肌などの肌悩みと関係しています。
そんな肌悩みとしては、乾燥肌がひどくなった敏感肌やインナードライ肌があります。
また、乾燥肌が原因のくすみ、毛穴、いちご鼻、角栓などもバリア機能低下と関係する肌悩みです。
さらに、乾燥肌によるほうれい線、乾燥による小じわ・ちりめんじわ、目元の小じわなどの原因になることもあります。
このように、角質細胞間脂質やラメラ構造がダメージを受けると、さまざまな肌悩みや肌老化をもたらすのです。
7.角質細胞間脂質やラメラ構造を守るエイジングケア
1)ラメラ構造を守るスキンケアの基本「保湿」
角質細胞間脂質やラメラ構造を守るスキンケアやエイジングケアの基本は、保湿です。
日々のスキンケアやエイジングケアでしっかりと保湿を行うことができれば、角質細胞間脂質を守り、バリア機能を正常にはたらかせることができます。
保湿については、「お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分」に詳しく説明していますので、そちらを参考にしてください。
2)オススメは、角質細胞間脂質の成分「セラミド」
角質細胞間脂質の50%はセラミドです。
セラミドは人が持つ保湿成分の1つですが、今や化粧品成分としても多くの種類があり、その中のオススメは人のセラミドと同じ構造を持つヒト型セラミドです。
年齢とともに減少するお肌のセラミドを補完するはたらきで角質細胞間脂質やラメラ構造をサポートします。
セラミドは親水基を持っていますが、その本質は油分です。
だから、化粧水よりも美容液や保湿クリームで補うほうがベターです。
セラミド配合の化粧水、美容液、保湿クリームの選び方については、下記の記事を参考にしてください。
もちろん、セラミドさえ補えば保湿は十分というわけではありません。
水分を保持する成分であるアミノ酸誘導体、グリセリン、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、コラーゲン、エラスチンなどの保湿成分も組み合わせましょう。
また、年齢を重ねている場合や、冬の乾燥が厳しい時期なら、水分の蒸発を防ぐ油分を乳液や保湿クリームで補うことも大切です。
シアバターやワセリン、スクワランやオリーブオイルなどの美容オイルが代表的な油溶性(エモリエント)成分です。
さまざまな保湿成分のはたらきを理解して、角質細胞間脂質やラメラ構造を守るスキンケアを実践しましょう。
3)ラメラ構造を守るエイジングケア化粧品の選び方は?
角質細胞間脂質やラメラ構造はお肌のバリア機能にとって大きな役割を果たしますが、エイジングケアにおいては、それだけを意識するだけでは不十分です。
年齢とともにコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、皮脂、水分量が減っていくので、それら全体を考えることも大切です。
つまり、これらの成分をキープできるエイジングケア化粧品を選ぶことが大切です。
また、エイジングによって角質細胞間脂質のラメラ構造は刺激に弱くなるので、優しいエイジングケア化粧品を選ぶことが大切です。
年代別のお肌の状態についての詳しい情報は、「エイジングインデックス」は、エイジングケアの道しるべ!」に詳しく取り上げていますので、ぜひ、ご覧ください。
エイジングケアや年代別のエイジングケア化粧品の選び方に関しては、次の記事をご覧ください。
*60代・70代も大切!エイジングケア化粧品の選び方と使い方
4)ラメラ構造を守るおすすめの保湿クリーム
ラメラ構造を守るおすすめの保湿クリームをご紹介します。
ナールスゲンと3種のヒト型セラミド、シアバター、スクワラン、油溶性ビタミンC誘導体を配合したエイジングケア保湿クリーム「ナールス ユニバ」です。
角質にしっかりと保湿成分を届けて、角質細胞間脂質のラメラ構造が整った状態をサポートします。
「育む」「守る」「攻める」の3方向からエイジングケアをサポートします。
透明感ある肌の潤いとハリ・ツヤ感にあふれる、本来の上質な素肌の美しさを最大限に引き出します。
5)紫外線対策でラメラ構造を守る!
角質細胞間脂質のラメラ構造を守るために、日焼け止めなどで紫外線対策を行いましょう。
紫外線は1年中降り注いでいるので、夏の紫外線対策だけでなく冬も紫外線対策が必要です。
8.角質細胞間脂質とラメラ構造を守る生活習慣
セラミドをはじめとする角質細胞間脂質を守り、美しいラメラ構造を維持するためには、スキンケアやエイジングケアだけではなく日々の生活習慣も大切です。
特に、食べ物や入浴などによる乾燥肌の対策を考えた生活習慣が大切です。
まずは生活習慣を見直し、乾燥肌の原因を取り除くことを心がけましょう。
スキンケアによる対策はすでに説明しましたので、生活習慣による乾燥肌の対策については次の記事を参考にしてください。
なお、日常生活全般に関しては、「アンチエイジング的生活習慣は肌老化予防にエイジングケアより大切」をご覧ください。
9.まとめ
角質細胞間脂質とラメラ構造について理解が進みましたでしょうか?
また、バリア機能との関係はどうでしょうか?
角質細胞間脂質は、ラメラ構造を形成することで、バリア機能を強固なものにしています。
しかし、このラメラ構造も外部刺激や内的な要因で崩れてしまいます。
スキンケアの大きな目的は、保湿によって潤いのあるお肌をキープすることですが、そのために大切なことの1つがバリア機能を正常な状態に保つことです。
そして、そのためには角質細胞間脂質やラメラ構造を守ることが重要です。
もちろん、角質細胞間脂質だけではなく、皮脂膜やNMFなどを意識することやエイジングにともなうほかの成分の減少も意識する必要があります。
正しいエイジングケアのためには、常にお肌全体を考えることが大切。
角質細胞間脂質のラメラ構造に加えて、そのほかの要素も意識していつまでも若々しい美肌を目指しましょう。
この記事「ラメラ構造とは?角質細胞間脂質「セラミド」はバリア機能の鍵!」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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