多くの女性を悩ませる「ほうれい線」。
この記事では、ほうれい線の原因や種類からほうれい線を消すための対策について、スキンケア、エイジングケアから、表情筋や皮下組織の対策、美容医療まで幅広く取り上げました。
つまり、ほうれい線を消すためのすべての情報を網羅しています。
もし、あなたがほうれい線を気にしているなら、この記事のどこかにお役に立てる内容があるはずです。
目立つほうれい線は、すぐに消えることはありませんが、努力を続ければ改善可能です。
各章ごとにまとめもつけていますので、気になるところをチェックしてみてくださいね。
あなたのほうれい線が、少しでも目立たなくなることを祈って。
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- ほうれい線は、頬と口もとの「境界線」なので、完全に消すことはできません。まずは、その点を理解しておきましょう。
- ほうれい線を「消す」とは、「目立たなくする」ことです。そのためには、エイジングケアをはじめ、たくさんの手段があります。
- ほうれい線の対策で最も有効な方法は、若い時からアンチエイジングを意識した生活習慣で予防を行うことです。食べ物や睡眠、運動なども大切な手段です。
- ほうれい線の原因を1つに特定するのは難しいので、「消す」ためにはさまざまな対策を組み合わせましょう。表情筋のエクササイズも有効です。
- ほうれい線の主な原因はたるみなので、エイジングケア化粧品での「消す」対策には限界があります。なぜなら、化粧品だけでたるみを改善できないからです。
- エイジングケア化粧品を上手に使えば、予防や進行を防ぐことは可能です。だから、まだ目立たない時期から、エイジングケアを始めましょう。
- ほうれい線対策の美容医療は、年々進化をとげ、今では選択肢が豊富です。試したいときは、専門家と相談の上、メリットとデメリットをしっかり理解して行いましょう。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
*ほうれい線の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.ほうれい線を消すことはできるの?
ほうれい線の対策について、動画で確認したい方はこちらをご覧ください。
【プロが解説】美容オタクにほうれい線について質問攻めしてみた
1)ほうれい線を消すことはできる?できない?
しっかりと正しいスキンケアやエイジングケアを行っていれば、乾燥によるほうれい線は目立ちません。
しかし、お肌が乾燥することでほうれい線が目立ってしまいます。
とはいえ、幸いにもこの段階の浅いほうれい線なら消すこと、解消することは可能です。
ただし、エイジングケアで完全に「ほうれい線を消す」ことはできません。
なぜなら、ほうれい線は、本来、頬と口元の「境界線」だからです。
つまり、誰にでもあるものなので、「ほうれい線を消す」というのはおかしな話なのです。
その境界線であるほうれい線は、加齢などによる「顔のたるみ」が主な原因となって、年齢とともに目立ってきます。
これは、目の下のクマや目の下のたるみ、たるみ毛穴など同じです。
そして、それが老け顔の原因になってしまうことも事実です。
つまり、肌が老化することでほうれい線が目立ち、老け顔に見えるのです。
エイジングケア世代の女性なら誰でも「ほうれい線を消す対策を知りたい」、「ほうれい線の消し方を知りたい」「少しでもほうれい線を改善したい」って思いますよね。
残念ながら、先程お話したように、スキンケアやエイジングケアでほうれい線を完全に消すことはできませんが、「ほうれい線を予防すること」、「ほうれい線を目立たなくすること」は可能です。
また、一般的にも「ほうれい線を目立たなくすること=ほうれい線を消す」という言葉を使うケースが多いようです。
そこで、この記事では、「ほうれい線を消す=ほうれい線を目立たなくする、ほうれい線の原因であるたるみを改善する」という意味で使っています。
ぜひ、ほうれい線を解消して美肌を手に入れましょう。
2)消せないほうれい線は、30代から目立つ
10代では遺伝的な骨格の影響を除けば、まず、ほうれい線が目立つことはありませんが、20代からは、不適切な生活習慣やお肌の乾燥が原因で、ほうれい線が目立つことがあります。
幸いなことに、乾燥で目立つほうれい線は消すことが可能です。
しかし、30代になると、そろそろ、本来のほうれい線の原因である「たるみ」が始まるため、目立ち方も20代とは異なったものになってきます。
さらに残念なことに、40代、50代へと進むにしたがって、お肌の全般的なはたらきが衰えることで、一層、肌の老化も進み、ほうれい線が目立つリスクが増えてしまうのです。
そして、その先の60代、70代へ向かうと、ほうれい線や深いしわが一緒に目立つこともまれではありません。
この記事では、そんなほうれい線を消す対策、改善の対策について、幅広く紹介していきます。
エイジングケア化粧品からマッサージ、エクササイズ、美容医療などを取り上げます。
「ほうれい線は目立ってないけど、予防も含めた対策を知っておきたい!よい方法は?」
「少しほうれい線が目立ってきた。早く消す対策を知りたい!教えて!」
「ほうれい線が目立ってしまっているけど、あきらめたくない!秘策は?」
「ほうれい線を消すことはできなくても、これ以上は進行させたくない!なんとかなる?」
「ほうれい線を消す美容医療についても知りたい!」
とお考えの方は、ぜひ、続きをお読みください。
きっと、今のあなたのためのほうれい線を消す対策や具体的な消し方が見つかるはずです。
「おすすめのほうれい線ケアのエイジングケア化粧品を知りたい!」という方には、コラーゲンやエラスチンを増やすナールスゲンとビタミンC誘導体を配合し、乾燥による小じわでできた目立つほうれい線を消すサポートをする「ナールスピュア」がおすすめです。
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2.ほうれい線を消す対策は、1つでは難しい
1)ほうれい線とは?その意味
ほうれい線を消す対策、改善するエイジングケアを考える前に、「ほうれい線とは何か?」を確認しておきましょう。
Wikipediaによるほうれい線の解説によると、次のとおりです。
- ほうれい線の語源は中国の面相学における「法令紋」に由来する。
- ほうれい線とは、ヒトの鼻の両脇から唇の両端に伸びる2本の線である。
- しわではなく、頬の境界線である。
- ほうれい線は、漢字では豊麗線、法令線、豊齢線であるが、当て字。
- 英語では”smile lines”、”laugh lines”などと言う。
- 医学や美容外科学の専門用語では鼻唇溝(びしんこう)(英: Nasolabial Fold)と呼ばれる。
ここで大切なポイントは、「ほうれい線は、口元のしわではなく頬の境界線である」ということです。
どんな方でも年齢とともに、うっすらとほうれい線らしきものが見えるのはこのためです。
また、ほうれい線は顔と肌の構造的な理由による境界線ですから、「ほうれい線を消す」とういことは本質的には難しいのです。
ただし、一般的には「ほうれい線を消す」という言葉は、広く使われていますので、この記事でも使っていきます。
なお、ほうれい線としわの違いについては、「ほうれい線とシワは違うの?原因から考えるエイジングケア」をご覧ください。
2)ほうれい線の原因は?
ほうれい線が目立ってしまう主な原因は顔のたるみです。
そのたるみも主に3つの原因に分かれます。
さらに、この3つをもたらす原因も、加齢やお肌の酸化、お肌の糖化をはじめ多岐にわたっているのです。
もちろん、紫外線やお肌の乾燥などもほうれい線の原因や要因です。
3)ほうれい線の種類やタイプは?
ほうれい線は、原因によっていくつかのタイプに分かれます。
つまり、ほうれい線は、たるみの3つの原因や、それ以外の骨格や表情筋の特性などによって、それぞれ違ったタイプのほうれい線になるのです。
たとえば、真皮の衰えが主な原因のほうれい線は、仰向けになると、ほうれい線が目立たなくなります。
一方、ほうれい線の周辺の皮膚に付着している筋肉の力が強すぎて目立ってしまうほうれい線の場合は、仰向けになっても目立ったままです。
それ以外でわかりやすいのは、小じわが原因のほうれい線です。
乾燥による小じわのほうれい線は、20代や30代などの若い方で目立つ原因の1つです。
この場合は、スキンケアで保湿をすれば、ほうれい線を消すことも可能です。
つまり、ほうれい線は、原因によってタイプや特徴に違いがあり、その原因が1つである場合は少ないのです。
なぜなら、加齢に伴って、お肌、筋肉、骨などの器質的な衰えや機能的な衰えが同時に起こってしまうからです。
特に、口の周りの筋肉である口輪筋(こうりんきん)が衰えると口を閉じる力が弱くなり、口角が下がってほうれい線が一層目立ったり、同時にマリオネットラインが目立つこともあります。
これは、二重ほうれい線と呼ばれることもあります。
このように、ほうれい線をはじめ、多くの肌悩みはお肌の老化が原因で目立つ場合が多いのです。
本来、ほうれい線を消すための対策は、お肌の老化の原因とほうれい線の原因のすべてとタイプを知った上で考えることが大切なのです。
しかし、わかりやすいタイプのほうれい線の場合を除けば、先ほど説明したように自分だけでほうれい線の原因やタイプを特定するのは難しいと言えます。
4)ほうれい線を消す対策は、組み合わせで!
このため、ほうれい線の対策は、原因がすべてわからなくても、さまざまな方面からの対策を組み合わせて考えることの方が現実的なのです。
一方、まだほうれい線が目立ってない場合の対策は、「消す」必要がないので、ほうれい線が目立ってしまう原因を最初からつくらないようにすることです。
ほうれい線の予防は、生活習慣によるアンチエイジングからエイジングケア化粧品までさまざまな方法や対策があります。
ここでは、ほうれい線の原因やタイプについて、これ以上詳しく紹介しませんので、ほうれい線の原因やタイプを知りたい方は、「ほうれい線の原因と10代、20代、30代、40代、50代の特徴」や「ほうれい線のタイプは、たるみの種類と骨格の違いで決まる!」ご覧ください。
ほうれい線の原因で意外なものとして、「むくみ」や「急激なダイエット」などもあります。
むくみとほうれい線の対策については、「ほうれい線の意外な敵!むくみによるたるみの対策とは?」を、急激なダイエットとほうれい線の対策については、「ほうれい線に急激なダイエットは悪影響!食べ物と運動は?」をご覧ください。
このように、ほうれい線の原因はたるみですが、たるみの原因もさまざまです。
だから、ほうれい線を消す対策は、どれか1つだけではなく、ある程度原因を把握した上で、いくつかの手段を組み合わせることが大切なのです。
ほうれい線の予防や解消の対策は、たるみの対策と同じなので、マリオネットライン、ゴルゴラインなどの予防にも効果的です。
口の回りは、Oゾーンとも呼ばれますが、「Oゾーンから始めるエイジングケアでほうれい線ケア」も参考にしてください。
<第2章のまとめ>
「ほうれい線」の主な原因は、顔のたるみです。その顔のたるみの原因は、真皮の衰え、表情筋の衰え、皮下組織の衰えです。
しかし、たるみにもタイプがあり、むくみ、骨格、乾燥、急激なダイエットなどもほうれい線の原因となりえます。
そんなほうれい線の原因を自分で特定するのは難しいので、ほうれい線を消す対策は、さまざまな手段の組み合わせが大切なのです。
3.ほうれい線予防の日常と年齢別・男女別の対策
ほうれい線を消すための対策以前に、まず、目立っていない段階から予防的なエイジングケアを行う方が効果的です。
普段から予防美容を行ってほうれい線対策を行いましょう。
ここでは、そのための基本的な考え方からいくつかの具体的な対策までを紹介します。
1)ほうれい線予防のための日常生活
スキンケア以外で、ほうれい線予防を考える場合は、日常生活、特に、食事、睡眠、運動が基本となります。
食生活のバランスが悪いとほうれい線の周りにニキビが目立つこともあります。
また、喫煙も肌にダメージを与え、ほうれい線の原因になるので避けたい習慣です。
日常生活でのほうれい線予防は、20代、30代、40代、50代など年齢を問わず大切です。
日常生活でほうれい線予防を行うためのコツは、次のとおりです。
- ほうれい線を防ぐ美肌のための食べ物、運動、睡眠などについて基本的な知識を得る
- 全て実践しようと思わずに、できること、自分に合っているものを選ぶ
- それらを生活習慣に組み込む
ほうれい線予防を意識することはとても大切ですが、張り切りすぎて全部やろうと思っても、現実的ではありません。
まず、ほうれい線対策の知識をしっかり身に付けた上で、大切なポイントを意識して実践することをご提案します。
そこで、「ほうれい線予防のエイジングケアと日常の対策!」という記事では、誰もが続けられそうなほうれい線予防の対策として、具体的な「食べ物」「運動」「ファッション」などを紹介しています。
比較的、続けやすいほうれい線対策なので、実践の参考にしてみてください。
2)気を付けたい!30代以降の女性ホルモンとほうれい線
「ほうれい線を予防・改善する食べ物・飲料・栄養素と食べ方は?」で食べ物について詳しくご紹介していますので、ここでは女性ホルモンやビタミンを中心に取り上げます。
①30代以降は大豆食品がおすすめ
30代以降でほうれい線との関係で気を付けたいのは、女性ホルモンです。
女性ホルモンとは、卵巣でつくられるホルモンの総称です。
卵巣から分泌されるエストロゲン(卵胞ホルモン)と、排卵後に卵胞から変化した黄体から分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。
このうち、ほうれい線予防のために大切なのはエストロゲンです。
なぜなら、エストロゲンはコラーゲンなどの生成を促進させる作用を持っているからです。
先ほど説明した「日常生活でほうれい線予防を行うためのコツ」を実践することは、エストロゲンの分泌のためにも有効なので、ほうれい線対策にもなるのです。
他にもストレスをなくして笑顔でいることも女性ホルモンを乱さない手段です。
さらに、女性ホルモンを意識した食べ物も積極的に摂りましょう。
女性ホルモンに似たはたらきをする栄養素は、大豆イソフラボンです。
大豆イソフラボンは、納豆・豆腐・おから・味噌・厚揚げなど、大豆を使った食べ物で簡単に摂ることができます。
また、ザクロや山芋にも植物性エストロゲンが含まれていますので、それらを摂ることも女性ホルモンを増やす食べ物として、よい選択肢になります。
食べ物以外では、腸内細菌が大豆イソフラボンの力を借りてできる成分で、エストロゲンに似たはたらきをするエクオールサプリメントもおすすめです。
②ビタミンも大切
ビタミンEは抗酸化作用があり、お肌の酸化を防いだり、卵巣の老化を防ぐ栄養素です。
ビタミンEは、モロヘイヤ・大根の葉・かぼちゃ・アボカドなどの野菜やアーモンドなどに多く含まれていますので、30代以降は、これらの美肌のために野菜を積極的に摂りましょう。
さらに、卵巣でつくられたエストロゲンの代謝にはビタミンB6が必要です。
ビタミンB6は、マグロの赤身・バナナ・にんにくなどに多く含まれているため、これらの食べ物もほうれい線予防になります。
このように、30代からは女性ホルモンを意識したほうれい線対策も実践してみてはいかがでしょうか。
③40代、50代のほうれい線対策で知っておきたい女性ホルモン
エイジングケア世代の入り口である30代後半からは、ホルモン分泌量は減り、40代後半から50代の更年期には、激減します。
40代、50代のほうれい線の予防や対策は、特に女性ホルモンを意識したいものです。
そんな女性ホルモンとほうれい線の関係で知っておきたいことがあります。
それは、卵巣からのエストロゲンが減ると、線維芽細胞がエストロゲンを増やすという研究報告のお話です。
一般的には、30代を超えるとエストロゲンは減少し、40代、50代では激減します。
そして、60代、70代になるとほとんど分泌しなくなります。
そうなると、ますますほうれい線は深くなって顔に影ができてしまうこともあるのです。
実は、エストロゲンは、「アロマターゼ」という酵素によって、男性ホルモンであるアンドロゲンから、変換されてつくり出されます。
このアロマターゼは、卵巣、胎盤、脳のほか、皮膚の線維芽細胞でも活性があります。
つまり、エストロゲンは、線維芽細胞のアロマターゼのはたらきで、お肌でもつくられているのです。
ある研究では、皮膚のアロマターゼの活性が、30歳代で最も低く、年齢があがるとともに、活性が高くなったと報告されています。
つまり、30代を超えるとアロマターゼ活性が上がり、お肌のエストロゲンが増えるのです。
ただし、線維芽細胞に紫外線を照射した場合は、紫外線ダメージか酸化ストレスの影響でアロマターゼの活性が上がりませんでした。
つまり、次のような事が言えるのです。
- 卵巣から分泌されるエストロゲンは30代以降で減ってしまうが、線維芽細胞が補完的にはたらいてエストロゲンを増やしてくれる
- しかし、紫外線によるダメージで線維芽細胞が老化している場合は、そのはたらきが期待できない
ほうれい線対策は、いかに紫外線のダメージを減らすかが重要な鍵ということが理解できますね。
3)50代を超えると骨粗鬆症がほうれい線の原因になることも
「ほうれい線は骨粗鬆症で目立つ!更年期のエイジングケア」で取り上げていますが、
更年期のエストロゲンの急激な減少によって、骨密度が急激に減ってしまいます。
その結果、骨粗鬆症のリスクが増えるのです。
最近の研究で、骨の老化や骨粗鬆症がほうれい線の原因の1つであることがわかってきたので、50代やそれ以降の60代のエイジングケア世代では、骨粗鬆症の予防を意識することも大切です。
4)20代から始めたい!ほうれい線予防
20代の女性の場合は、肌の透明感や肌ツヤ、ハリもあり、たるみによるほうれい線で悩むケースは少なく、予防を考えることが重要です。
そこで、「20代のほうれい線予防|30代以降の美肌キープのコツ!」という記事では、スキンケアの基本に加えて、次の点などもご紹介しています。
- なぜ25歳がお肌の曲がり角なのか?
- バランスのよい食事と食べ方
- 十分な睡眠がなぜ大切か?
- ほうれい線予防の姿勢や運動
30代、40代になってからほうれい線を消すこと考えるより、ほうれい線が目立つ前からこれらの記事で紹介している方法を実践して、予防する方が簡単です。
20代の方、30代以上でもまだほうれい線が目立っていない方は、まず、ここで紹介している内容をご理解いただき、できることを日常生活に取り入れていただければ幸いです。
もし、朝の寝起きにほうれい線が目立つ場合は要注意です。
夜のスキンケアを見直した上で、朝のスキンケアもしっかり行いましょう。
ほうれい線の予防や消す対策の土台は、若い時期からの日常生活にあることを理解しておきましょう。
5)10代や高校生でもほうれい線が目立つ?
実は、高校生でもほうれい線が目立つことがあります。
高校生や10代のほうれい線の原因は、20代と同じく乾燥肌が原因となることがあります。
この場合は、乾燥肌を改善すればよいのですが、骨格の異常、歯の歪み、スマホの使い過ぎ、急激なダイエットなどが原因となる場合があります。
もし、乾燥以外で気になるのなら、美容整形で治療が必要な場合もあります。
6)男女でほうれい線の予防対策は違う?
ほうれい線は、女性だけではなく男性でも目立ちます。
最近では、男性でもエイジングケアを意識する方が増え、メンズ化粧水をはじめ男性向け化粧品でスキンケアを行う方も増えています。
では、男性と女性では、ほうれい線予防やほうれい線を消す対策のポイントはどう違うのでしょうか?
基本的には、男性でも女性でもほうれい線の原因は同じなので、その対策も同じです。
ただ、男性の場合は、喫煙率が高いのでそれがほうれい線の原因になったり、髭剃りで肌を傷つけることで肌荒れや乾燥肌を引き起こして、それがほうれい線を目立たせるリスクになることもあります。
男性のほうれい線対策についての詳しい情報は、「男性も気になるほうれい線!メンズならではの原因と改善対策」をご覧ください。
<第3章のまとめ>
ほうれい線の予防の基本は、食べ物、睡眠、運動などの日常生活にあります。
また、コラーゲンをつくるサポートをするエストロゲンは50代を超えるころから激減するので、30代や40代からほうれい線予防には、大豆など女性ホルモン様物質を積極的に摂りましょう。
50代以降は骨粗鬆症が原因になることもあるので、より注意が必要です。
一方、10代や20代でほうれい線が目立つことはあまりありませんが、20代半ばはお肌の曲がり角なので、保湿や日常生活で積極的にほうれい線予防を考えましょう。
男女でほうれい線の原因に違いはありませんが、男性の場合は喫煙率が高いことやや髭剃りがほうれい線を目立たせるリスクになってしまうこともあります。
4.ほうれい線のスキンケアの基本
ここからは、ほうれい線のスキンケアの基本を考えましょう。
ほうれい線をはじめ、スキンケアの基本と言えば、「保湿」と「紫外線対策」です。
そして、お肌を清潔に保つための「クレンジング」や「洗顔」も大切です。
その点については、「エイジングケアで本当に大切なのは紫外線対策と保湿と洗顔」で詳しく取り上げています。
ここでは、この4つとほうれい線との関係について簡単に触れておきます。
1)保湿によるほうれい線対策
①乾燥によるほうれい線は消すことができる
意外かもしれませんが、高級な化粧品やエイジングケア化粧品でなくても、ドラッグストアのコスメ、プチプラコスメ、安い保湿化粧水、韓国コスメ、海外ブランドのコスメなど、市販されているどんな化粧品を使ってもほうれい線の予防はある程度可能です。
なぜなら、ほうれい線をはじめ、ありとあらゆるお肌の悩みの対策の基本は保湿であって、ほぼすべての基礎化粧品の役割の基本が「保湿」だからです。
なぜ、保湿がほうれい線の予防になるかと言えば、保湿で乾燥肌を防ぐことがほうれい線対策そのものだからです。
お肌が乾燥した状態が続くと、お肌の表皮だけではなく、真皮にまでダメージを与えてしまい、たるみによるほうれい線へと進行してしまいます。
なぜなら、角質層の天然保湿因子(NMF)、角質細胞間脂質(セラミドやコレステロール)、皮脂膜が減ることで、バリア機能が低下してしまうからです。
しかし、いつも保湿をしっかり行えばほうれい線が目立つことは減りますし、若い時なら乾燥で目立つほうれい線を保湿で消すことができるのです。
ほうれい線予防の超基本は、「保湿」と心得ましょう。
ぜひ、乾燥肌の原因をつくらない保湿で、日々、乾燥肌の対策を行うことで、ほうれい線のエイジングケアを実践してくださいね。
ここでは、保湿そのものに詳しく踏み込んだ解説はしませんので、詳しい情報は、「お肌の保湿とは?本当にわかるスキンケアの基本と保湿成分」をご覧ください。
また、乾燥によるほうれい線を消すための実践的な対策については、「乾燥によるほうれい線は保湿ケアで消す!年代別のスキンケア」をご覧ください。
①どんな保湿成分がよいの?
さて、今、どんな基礎化粧品でもほうれい線予防になると言いましたが、「どんな製品でもよい」という意味ではないのです。
化粧品の「表面的な呼び名」「一般的な呼び名」「カテゴリー」が問題ではなく、しっかり「保湿」できることがスキンケア化粧品、エイジングケア化粧品の基本だと言いたかったのです。
つまり、メーカー、呼び方、値段などがポイントではなく、保湿をサポートする成分が、適切な濃度で配合されていることが大切だと言うことです。
よい保湿成分が適切に配合されている化粧品なら、乾燥によるほうれい線なら消すことも可能です。
そんな保湿成分としては、セラミドやヒアルロン酸、プロテオグリカン、コラーゲン、プラセンタエキスなどがあります。
これらは、エイジングケア化粧品によく配合されます。
また、保湿は、化粧水だけでは不十分なことも多いので、乾燥を防ぐためには、美容液や乳液、保湿クリーム、美容オイルも年齢やお肌の状態に応じて取り入れることをおすすめします。
なぜなら、これらのアイテムには、スクワランやシアバター、ホホバオイル、オリーブオイルなどの水分蒸発を防ぐ成分が含まれていて、保湿を強化できるからです。
*セラミドについては、「セラミドは肌の保湿力の鍵!その秘密と化粧品の選び方」をご覧ください。
*ヒアルロン酸については、「ヒアルロン酸の効果を考える!正しいエイジングケアのために」をご覧ください。
*プロテオグリカンについては、「プロテオグリカンの効果は保湿とエイジングケア化粧品の要!」をご覧ください。
*コラーゲンについては、「コラーゲン化粧品はたくさんあるけどエイジングケアに大切?」をご覧ください。
*プラセンタエキスについては、「プラセンタエキスの化粧品での効果!馬豚・豚・羊の違いは?」をご覧ください。
*シアバターについては、「シアバターの保湿効果と上手な使い方の秘訣!」をご覧ください。
2)紫外線対策によるほうれい線予防
なぜ、紫外線対策がほうれい線予防に大切なのでしょうか?
それは、紫外線、特にUV-AやロングUV-Aがお肌の真皮層まで到達し、お肌のハリを支えているコラーゲンやエラスチンを破壊するからなのです。
また、真皮の線維芽細胞を変性させたり、死滅させたりしてしまうからです。
線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチンなどをつくる細胞で、これが衰えれば、「たるみ」の原因になってしまいます。
米国皮膚科学会では、お肌の老化の80%が紫外線によるものと唱えているほどなので、ほうれい線予防のためには、保湿と並んで春や夏の紫外線対策だけでなく冬も紫外線対策をしっかり行うことが大切です。
そのためには、自分にあった日焼け止めを上手に使いましょう。
エイジングケア世代なら、ノンケミカルの日焼け止めや敏感肌でも使える日焼け止めがおすすめです。
もちろん、UV化粧下地やファンデーションなどでも紫外線対策が可能なので、ほうれい線が予防できます。
もちろん、衣類や紫外線対策グッズなどのファッションを絡めた紫外線対策、紫外線のアフターケアもほうれい線対策に大切です。
紫外線対策については、「光老化とは?紫外線による肌老化のメカニズムと対策・治療法」や「紫外線ダメージで肌老化!効果的に防ぐ対策でエイジングケア」も参考にしてください。
さらに、目から入る紫外線に加えて、近赤外線やブルーライトもほうれい線など肌の老化の原因になることがわかってきました。
これらの有害光線と紫外線カットができるサングラスもおすすめです。
3)正しいクレンジングや洗顔もほうれい線予防に大切
ほうれい線の原因をつくらないために、正しいクレンジングや洗顔も大切です。
とくに、口元の肌は、他の顔のパーツより薄いため、刺激に弱いです。
だから、洗顔やクレンジングで、刺激の強い界面活性剤を使ったり、強く擦りすぎると乾燥肌の原因になってしまうことがあります。
自分に合わない洗顔料やクレンジング料を使ったり、間違った方法で洗顔やクレンジングを続けると表皮のバリア機能が低下して、インナードライ肌や敏感肌になってしまうこともあります。
表皮が弱くなると結果的に、真皮を守る力も弱まるので、お肌の老化を早め、間接的にほうれい線の原因になってしまうこともあります。
つまり、正しい洗顔やクレンジングもほうれい線の対策の1つなのです。
皮脂や天然保湿因子(NMF)、セラミドを流し過ぎないクレンジングや洗顔を心がけましょう。
そのためには、アミノ酸系界面活性剤を使った肌に優しいエイジングケア向けのクレンジング料や、クレンジングミルクやクレンジングジェルなどのタイプに多い敏感肌向けのクレンジング料を使うことをオススメします。
一方、メイクが残ったり、汚れが詰まって毛穴の黒ずみができることもお肌の酸化につながり、ほうれい線のリスクになります。
メイクしたまま寝落ちすることはNGです。絶対に止めましょう。
優しさと同時に、メイクや毛穴汚れをしっかり落とすクレンジングも大切なのです。
<第4章のまとめ>
ほうれい線予防のスキンケアは、保湿と紫外線対策が基本なので、この2つをしっかり行いましょう。
乾燥によるほうれい線は保湿で消すことができます。
だから、保湿に対する知識を身に着けることが大切です。
さらに、正しい洗顔とクレンジングもほうれい線予防の対策となります。
優しいクレンジングや洗顔でほうれい線の原因となる乾燥を防ぎ、お肌を清潔に保ちましょう。
5.ほうれい線を消す?エイジングケア化粧品の役割を考える
ほうれい線対策のエイジングケア化粧品は、化粧水ランキングや美容液ランキング、口コミやレビューに頼るより、正しい知識を持って選ぶことが大切です。
1)ほうれい線対策のエイジングケア化粧品の役割
①エイジングケア化粧品で「ほうれい線を消す」は不可能
エイジングケア化粧品で、ほうれい線を消すことはできるでしょうか?
「Yes!」と言いたいのですが、残念ながら答えは、「No」なのです。
基本的には、たるみが原因で目立ったしまったほうれい線をエイジングケア化粧品で消すことはできません。
もちろん、アットコスメなどでランキング1位の化粧品でも、また、ブログや口コミで評判が高くても、ほうれい線はなくなりません。
「ほうれい線コスメの真実!口コミや人気ランキングはホント?」でも取り上げていますが、「たるみによるほうれい線がなくなる!」「化粧品で真皮が原因のほうれい線が消える!」などの情報は、真に受けないようにしましょう。
もちろん、オールインワン化粧品でも同じです。
その点については、「ほうれい線にオールインワン化粧品・ゲル・ジェルは効く?」をご覧ください。
エイジングケア化粧品に定められた定義はありませんが、一般的には「エイジングケアのために保湿成分や機能性の高いエイジングケア化粧品成分や抗酸化をサポートする成分を配合した基礎化粧品」のことです。
したがって、エイジングケア化粧品の価格は高価格になる傾向にあって、一般的な化粧品よりも機能性が高いものです。
それでも、エイジングケア化粧品は医薬品ではなく、あくまで化粧品である以上、ほうれい線を消すことはできないのです。
②ほうれい線対策のエイジングケア化粧品の役割は「保湿」
では、エイジングケア化粧品は、ほうれい線を消す対策に使っても意味がないのでしょうか?
これも、答えは、「No」です。
ほうれい線の予防や、今以上にほうれい線が目立たないようにするための手段としては、エイジングケア化粧品は大いに力を発揮します。
乾燥による小じわが原因のほうれい線なら消すことも可能なのです。
したがって、ほうれい線対策のためのエイジングケア化粧品を適切に選んで、上手に使えば、ほうれい線の予防や一部のほうれい線を消すためには有効です。
なお、エイジングケア化粧品が、ほうれい線対策にどんな意味を持つか、また、その選び方の基本については、「ほうれい線を解消したい!エイジングケア化粧品選びのコツ」をご覧ください。
次に、ほうれい線対策のエイジングケア化粧品として、どんなアイテムを選ぶかも大切です。
また、使い方も大切です。
ほうれい線対策のエイジングケア化粧品といっても、化粧水、美容液、乳液、保湿クリーム、フェイスマスクからオールインワン化粧品までさまざまなものがあります。
それら1つひとつの選び方についても、エイジングケアアカデミーで記事を用意していますので、ぜひ、あなた自身のランキング1位の「ほうれい線を消す」サポートをするエイジングケア化粧品を見つけましょう。
2)エイジングケア化粧水の「選び方」と「使い方」
ほうれい線対策のためのエイジングケア化粧水は、30代~40代の方のための選び方と50歳以上の方のための選び方に分けて記事を用意しました。
「30代~40代でほうれい線を消すエイジングケア化粧水!」では、次の点について詳しく解説しています。
- 早期のほうれい線対策の重要性
- ほうれい線とお肌のエイジングインデックスの関係
- ほうれい線ケアにおける化粧水の役割
- ほうれい線対策のエイジングケア化粧水に望ましいエイジングケア化粧品成分
- エイジングケア化粧水に配合されるオススメのエイジングケア化粧品成分
乾燥によるほうれい線を消すオススメのエイジングケア化粧水
「50代からのほうれい線ケアの化粧水の選び方の秘密って?」では、次の点について詳しく解説しています。
- 50代からのほうれい線対策の考え方の基本
- ほうれい線と50代からのお肌のエイジングインデックスの関係
- 50代のほうれい線ケアにおけるエイジングケア化粧水の役割
- ほうれい線対策のエイジングケア化粧水に望ましいエイジングケア化粧品成分
- ハンドプレスなどの50代からのエイジングケア化粧水の使い方
年齢や年代でスパッとほうれい線対策のエイジングケア化粧水を分けることはできませんが、30代~40代の方は前者の記事を、50代以上の方は後者の記事をご参考に、ほうれい線を消すサポートができるエイジングケア化粧水を選びましょう。
また、ほうれい線化粧水の使い方については、「化粧水の使い方・つけ方で美肌に!上手なエイジングケア」を参考にしてください。
3)エイジングケア美容液の「選び方」と「使い方」
ほうれい線を消すサポートができるエイジングケア化粧品の要は「エイジングケア美容液」です。
なぜなら、次のことが可能だからです。
- プロテオグリカンやヒアルロン酸など水溶性の保湿成分とセラミドなどの油溶性の保湿成分をバランスよく、また高濃度で配合
- エイジングケア化粧品成分も高濃度で配合
つまり、美容液はその特性上、ほうれい線対策の化粧品として、よい成分を凝縮しやすいのです。
そんなおすすめの美容液に関して、「ほうれい線対策の美容液の選び方は、5つの視点で考える!」という記事を用意しました。
この記事では、「なぜ、ほうれい線対策に美容液が要になるのか」という理由と、以下の5つの視点について詳しく解説しています。
①保湿成分が適切な濃度で配合されていて、乾燥対策が充分できること
②口元への安全性が配慮されていること
③コラーゲンやエラスチンへのアプローチができること
④紫外線ダメージを軽減する抗酸化作用が期待できること
⑤作用の異なる保湿成分やエイジングケア化粧品成分がバランスよく配合されていること
ほうれい線を消すサポートができるエイジングケア美容液を選ぶ際には、この5つの点に着目しましょう。
また、ほうれい線対策をはじめ美容液の使い方は、「美容液の効果的な使い方と順番があった!美肌への近道を公開」をご覧ください。
4)エイジングケア保湿クリームの「選び方」と「使い方」
ほうれい線を消すサポートができるエイジングケア化粧品の中で、最も選び方が難しいのがエイジングケア保湿クリームです。
そんな保湿クリームについては、「ほうれい線対策の保湿クリームの本当に正しい選び方と使い方」という記事を用意しました。
この記事では、次の点について詳しく解説しています。
- オールインワン化粧品でのほうれい線のエイジングケアのメリットとデメリット
- 化粧水 → 美容液 → 保湿クリームの順に使う場合のメリットとデメリット
- ほうれい線対策の保湿クリーム選びの実際
- ほうれい線予防に効果的な保湿クリームの使い方
ほうれい線を消すサポートができるエイジングケア保湿クリームを選ぶ際にご活用ください。
また、ほうれい線対策の保湿クリームの使い方については、「保湿クリームの正しい使い方と塗り方で美肌のエイジングケア!」を参考にしてください。
5)フェイスマスクの選び方
ほうれい線を消すサポートができるエイジングケア化粧品の中で、フェイスマスクは少し特殊な位置付けにあります。
なぜなら、フェイスマスクは、毎日使うものではないから。
そんなフェイスマスクの選び方に関して、「ほうれい線ケアのフェイスマスクの選び方と使い方」という記事を用意しました。
この記事では、フェイスマスクを選ぶ3つのポイントについて解説しています。
- ほうれい線ケアに有効なエイジングケア化粧品成分が含まれているか?
- マスク素材に美容成分、エイジングケア化粧品成分の浸透への配慮はあるか?
- 手持ちの他のエイジングケア化粧品と成分が重なっていないか?
さらに、ほうれい線予防に効果的なフェイスマスクの使い方や、使わない方がよい場合などについても詳しく解説しています。
ほうれい線を消すサポートができるエイジングケア用のフェイスマスク選びにお役立てください。
このように、ほうれい線対策のエイジングケア化粧品といっても種類もさまざまなので、自分の肌質や肌状態、経済的な事情などを考えて、継続的に使えるものを選びましょう。
6)ほうれい線対策のための化粧品成分
ここでは、ほうれい線対策で考えたい保湿成分とエイジングケア化粧品成分についてまとめています。
先ほども紹介した保湿成分もありますが、あらためてポイントをお示しします。
①水溶性成分
ほうれい線対策の化粧水や美容液で補いたい成分です。
京都大学と大阪市立大学で共同開発されたアミノ酸誘導体です。
コラーゲン、エラスチン、HSP(ヒートショックプロテイン)47を増やすサポートをする成分です。
新しいエイジングケア化粧品成分ですが、ナールスゲン化粧水などが増えています。
スイス発の最先端の複合のエイジングケア化粧品成分で、「メチルグルコシド6リン酸(MG6P)」が、主軸成分です。
Ⅰ型コラーゲンだけでなく、Ⅲ型コラーゲン、エラスチンを増やすサポートをする成分です。
最も有名な美容成分の1つで、豚や魚から抽出される保湿成分です。
さまざまな化粧品に配合されますが、お肌でコラーゲンになるわけではありません。
コラーゲンのほうれい線への効果は、「ほうれい線の改善・解消にコラーゲンは効果があるのか?」も参考にしてください。
コラーゲンを増やすサポートをする成分です。
アスコルビン酸NaやVCエチルなどがあります。
また、美白、にきび予防、抗酸化などさまざまなはたらきを持つ成分で、ビタミンC誘導体化粧水やビタミンC誘導体美容液は、ほうれい線対策によく使われます。
もちろん、美白化粧水でもよく使われる成分です。
最近、APPS(アプレシエ)という両親媒性の浸透型ビタミンC誘導体が注目されています。
ただし、刺激もあるので、高濃度だと使えない方もいます。
ビタミンC誘導体のほうれい線への効果は、「ほうれい線の改善にビタミンC誘導体化粧水は効果があるの?」も参考にしてください。
弘前大学で開発された成分で、鮭の鼻軟骨由来です。
高い保湿力のある成分で、コラーゲンを増やすサポートもします。
また、ヒアルロン酸を増やしたり、EGF(ヒトオリゴペプチド−1)様作用があることも注目されています。
ほうれい線ケアのためのプロテオグリカン化粧水やプロテオグリカン美容液の種類が増えています。
高い保湿力のある成分で、安定的に供給されるので、さまざまな化粧品に配合されます。
もちろん、ほうれい線対策のエイジングケア化粧品に配合される場合もあります。
また、ヒアルロン酸は美容整形で注射用の医薬品としても使われます。
ヒアルロン酸のほうれい線への効果は、「ほうれい線の予防や改善にヒアルロン酸は効果があるの?」も参考にしてください。
それぞれの成分の作用は、下記の図を参考にしてください。
②油溶性成分
ほうれい線対策の美容液、乳液、保湿クリームで補いたいエモリエント成分です。
★セラミド
保湿力が高いことで有名な成分です。水分を挟み込んで保持します。
中でも、ヒト型セラミドが人のセラミドに近いはたらきをします。
高保湿で肌のハリやツヤをキープします。
セラミドは油溶性成分のため、ほうれい線対策にはセラミド化粧水よりもセラミド美容液、セラミドクリームがおすすめです。
セラミドのほうれい線へ効果は、「セラミドでほうれい線ケアはできるの?改善・解消するの?」も参考にしてください。
人間の皮脂膜に近いはたらきをする保湿成分です。
その保湿力から、「保湿の王様」と呼ばれることもあります。
乾燥によるほうれい線対策におすすめの成分です。
水溶性ビタミンC誘導体よりも刺激が少なく、保湿クリームなどに使うビタミンC誘導体です。
中でも、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VCIP)は、ほうれい線対策の保湿クリームによく使われます。
★ビタミンA誘導体(レチノール、レチノイン酸トコフェリル)
コラーゲンを増やすサポートや、ターンオーバーを促進する成分です。
ほうれい線対策の美容液や保湿クリームによく使われますが、刺激が強いので注意が必要です。
レチノールのほうれい線への効果は、「レチノールクリームは、ほうれい線の改善に効果的なの?」も参考にしてください。
③他にもある抗酸化成分
ほうれい線ケアには、抗酸化成分もおすすめです。
コエンザイムQ10、アスタキサンチン、フラーレン、金コロイド、レスベラトロール、ブドウエキス、エルゴチオネインなどがあります。
<ほうれい線対策にオススメの美容液>
ほうれい線対策の美容液なら、ネオダーミル&ナールスゲン配合ナールス ネオ
7)ほうれい線対策のために控えたい成分
エイジングケア世代になると肌が比較的丈夫な普通肌や脂性肌の方でも刺激になる成分は控えましょう。
乾燥肌、混合肌、インナードライ肌、敏感肌の方は若くても刺激になる成分は控えましょう。
控えたい成分は、アルコールや合成香料、合成着色料などです。
また、PGも刺激性があるので控えましょう。
ほうれい線対策には、アルコールフリー化粧水やノンアルコール化粧品など、これらが無添加の化粧品を選びましょう。
また、パラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤、ジメチコンなどのシリコーンやカルボマーなどの高分子ポリマー、界面活性剤を心配する方もいますが、こちらはあまり心配はいりません。
もちろん、防腐剤には一定の刺激がありますが、濃度も低く最近では処方の技術も進化しているので、刺激性も低くなっています。
<第5章のまとめ>
エイジングケア化粧品では、たるみが原因で目立ったしまったほうれい線を消すことはできません。
しかし、ほうれい線の予防対策としては、エイジングケア化粧品は有用です。
中でも、エイジングケア美容液がほうれい線予防対策の要です。
それは、保湿成分とエイジングケア化粧品成分を凝縮して配合できるから。
エイジングケア化粧水、エイジングケア美容液、エイジングケア保湿クリームなどでもほうれい線対策は可能ですが、どれか1つを選ぶなら美容液がオススメです。
なお、エイジングケア世代になれば、刺激になる成分は控えましょう。
6.ほうれい線を消すための皮下脂肪、表情筋、骨の対策
ほうれい線の原因である「たるみ」の原因は、皮下脂肪と表情筋の衰えによるものが大きいのですが、この2つをエイジングケア化粧品で対策することはできません。
では、ほうれい線を消すためにはどんな対策があるのでしょうか?
テレビの「ためしてガッテン」や美容雑誌などの特集で紹介されるほうれい線を消す対策は、おもに皮下組織や表情筋の対策です。
これらの対策でもほうれい線を簡単に消すことはできませんが、長期的に取り組めば改善できる可能性が高くなります。
1)皮下脂肪に着目したほうれい線対策
皮下脂肪への対策としては、「ほうれい線と皮下組織・皮下脂肪 | エイジングケア対策」で詳しく説明していますが、ほうれい線と関わりが深いのは、白色脂肪細胞です。
白色脂肪細胞とは、一般に言われる「脂肪」のことで、過剰に摂取して余ったエネルギーを中性脂肪に変換し、貯めこむ役割があります。
白色脂肪細胞は、肥大化するだけで数が増えないと考えられていましたが、最近の研究では、肥大化しきれなくなると、その数が増えることもわかっています。
そんな皮下組織の白色脂肪細胞へのほうれい線対策には、次のようなものがあります。
- リンパマッサージ
- たんぱく質やミネラルを含む食材によるバランスのよい日々の食生活
- 代謝アップのための運動
これらのほうれい線対策は、ほうれい線を消す、または改善するものではなく予防が目的です。
もちろん、真皮は3~5年で生まれ変わるので、ほうれい線が改善する可能性はありますが、長期的な取り組みが大切です。
2)表情筋に着目したほうれい線対策
また、ほうれい線を消すための表情筋の対策としては、表情筋を鍛えることやコリをほぐすことです。
その手段としては、エクササイズやフェイスマッサージ、ツボ押しなどがあります。
具体的には、美顔ローラー(コロコロ)、顔面エキスパンダー、パタカラ体操、かっさなど、器具を使ってエクササイズを行うものから、割り箸やスプーンを使う方法、あいうえお体操などの簡単な体操、舌を回すベロ回し体操、頬を膨らませるフグ体操、顔面マッサージなど多岐にわたります。
例えば、ほうれい線解消に効くツボには、口の端の外側で、ほうれい線を下に伸ばしてきた時に交わる位置に「地倉(ちそう)」があります。
このツボを押すことで、ほうれい線の解消のほか口周りのしわやニキビ、大人ニキビなどにも効果が期待されます。
人差し指のはらを使い、指を垂直にして心地よい力で左右同時に5秒間押し、ゆっくりと離すことを5回程度繰り返しましょう。
他にも「散笑(さんしょう)」や「巨りょう(こりょう)」、小鼻の横の「迎香(げいこう)」などもほうれい線に効くツボです。
他にも最近では、テレビの金スマで放送された表情筋を鍛える「顔ヨガ」という、歯科医の宝田恭子医師が提唱するペットボトルを使ったほうれい線対策なども有名です。
時間と手間はかかりますが、道具や器具を買ったとしてもお値段もそれほど高くないので、あまりお金をかけないでできるほうれい線を消す対策です。
これらによって、必ずしもほうれい線を消せるとは限りませんが、正しい方法で長く続ければ、改善が期待できます。
これについての詳しい情報は、「ほうれい線解消は表情筋対策と顔の運動・エクササイズで!」や「ほうれい線は美顔器で改善・解消するってウソ?ホント?」をご覧ください。
ただし、口輪筋や頬筋などほうれい線の周辺の表情筋の筋力が強すぎることが原因でできてしまったほうれい線の方は、このエクササイズはやらないようにしましょう。
あくまでも目安ですが、以下のような特徴があります。
表情筋の筋力が強すぎることが原因のほうれい線の例
- 長い筋(すじ)のようなほうれい線
- 笑うと歯茎(歯ぐき)が見える
- 笑うとほうれい線が深くなる
立っている時と仰向けの時でほうれい線の状態はあまり変わらない
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3)骨格に着目したほうれい線対策
もう1つ気を付けたいのが「骨」のほうれい線対策です。
アジア人は、小鼻のまわりにある鼻の土台となる骨の凹凸が少ない人種と言われています。
この骨が出っ張っていないことが原因で、ほうれい線が目立つケースもあるのです。
こうしたタイプの場合、エイジングによる骨の萎縮が、一層ほうれい線を目立たせる原因になります。
また、「頬骨が高い」「あごが小さい」「面長」の顔立ちの方は、その骨格の特徴でほうれい線が目立ちやすいと言われています。
このようなタイプの骨格の方は、骨の老化がそれを助長することになるので、カルシウムやミネラルなどを日常的に意識して摂ることも対策の1つです。
皮下組織、表情筋、骨格の問題など、ほうれい線を消すための対策を講じるパーツは多いことがおわかりいただけたと思います。
多くは自力でできるほうれい線を消す方法ですが、実際には、すべてを実践することは難しいでしょうし、たるみが進んでしまっている場合は、なかなか「ほうれい線が消える」までは結果が出ないこともあります。
そんなときに頼るのが美容医療です。
続いて、ほうれい線を消すサポートをするいくつかの美容医療を紹介します。
<第6章のまとめ>
皮下脂肪、表情筋や骨格が原因のほうれい線は、エイジングケア化粧品で対策することはできません。
だから、食べ物や運動、筋肉のトレーニング、マッサージなどがほうれい線対策です。
しかし、時間がかかったり、効果もどうなるか明確ではありません。
しかし、皮下組織や皮下脂肪の対策や表情筋を鍛えたりすることは、長期的にはほうれい線の予防や改善につながる可能性が高い方法です。
7.ほうれい線を消す!美容医療の選択肢
目立つほうれい線を早くなんとか消したい場合、美容医療を選ぶ方も少なからずいます。
ほうれい線を消す対策の中で、その効果がわかりやすいのは、「ほうれい線は美容皮膚科で消す!クリニックと施術の選び方」や「美容整形でほうれい線を消したい!施術の種類と選び方」でも詳しくご紹介しているとおり、病院や美容外科・美容皮膚科・美容クリニックで受ける美容医療です。
エイジングケア化粧品やその他の対策は、浅いほうれい線を消すサポートはできても、深いほうれい線を消すサポートが難しいのです。
そんな深いほうれい線で、比較的顕著な改善や解消が期待できるのが美容医療です。
また、短期的にほうれい線を消すことも可能で、効果は即効性があります。
今では、ほうれい線対策の美容医療もさまざまな手段がありますが、大きくは「皮膚のハリを取り戻す対策」と「くぼみやたるみの部分を盛り上げてほうれい線を解消する方法」の2つに分かれます。
また、片側・片方のほうれい線を施術することも可能です。
そんな美容医療をほうれい線対策として選択される女性は、エイジングケア世代の女性全体でその割合は意外と多いものです。
美容医療を受ける際は、次のようにお考えの方も多いのではないでしょうか?
- まず、プチ整形で試してみたい
- 安心で安全な方法があれば試したい
- 経済的に大きな費用負担にならないなら試したい
- 信頼できるクリニックが見つかれば試したい
ここでは、ほうれい線を消すサポートをする美容医療の代表的なものをいくつかご紹介します。
ほうれい線対策の選択肢として、美容医療を検討する際に、参考にしていただければ幸いです。
ただし、いずれもメリットやデメリットがあるとともに、クリニックの考え方や技術によっても結果が変わることがあります。
美容医療を選択される場合は、きちんと希望を伝え、ご自身が納得いくまで十分に相談することが大切です。
疑問や質問があれば、しっかりと確認し、納得した上でほうれい線の治療を受けましょう。
なお、この記事の情報が美容医療の安全性や信頼性を保証するものではありませんので、最終的な受診のご判断はご自身の責任でお願いします。
なお、美容クリニックの選び方は、「美容看護師から見た良い美容皮膚科の選び方のコツ」を参考にしてください。
1)外用の医薬品によるほうれい線治療
皮膚科などで処方されるトレチノイン(レチノイン酸)は、医薬部外品やエイジングケア化粧品に含まれるレチノールやレチノイン酸トコフェリルと同じビタミンA誘導体です。
しかし、薬(医薬品)なので、その効果は50~100倍と言われ、その分刺激性も高くなっています。
そのため、医師の指導の下でしか使えません。
レチノイン酸には、次のはたらきがあります。
- お肌のターンオーバーを促進するはたらき
- 真皮の線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するはたらき
このはたらきで、お肌のハリを取り戻し、ほうれい線を消すサポートをするのです。
★レチノイン酸のメリット
- 医薬部外品やエイジングケア化粧品よりも効果が期待できる
- 手術や注射ではないので比較的手軽にできる
- 医師の指導下なので、副作用などがあっても相談できる
★レチノイン酸のデメリット
- 診察費がかかることがある
- 刺激が強いのでお肌に赤みが出たり、皮剥け、肌荒れなどのリスクがある
- 色素沈着になってしまうリスクがある
- 内服薬では催奇形性の報告がある
2)ケミカルピーリングによるほうれい線治療
ケミカルピーリングとは、「AHA(α-ヒドロキシ酸)」や「BHA(β-ヒドロキシ酸)」などの「酸」のはたらきで、皮膚表面の角質をはがし、新しい細胞を生み出すことでしわの対策を行う方法です。
蓄積した古い角質や老廃物を効率よく取り除くことができるため、お肌のターンオーバーが促進され、ハリを取り戻し、ほうれい線を消すサポートをします。
ほうれい線対策には、ビタミンC誘導体の導入と一緒に行うことが効果的です。
★ケミカルピーリングのメリット
- エステなどのピーリングより高い効果が期待できる
- 手術や注射ではないので比較的手軽にできること
- 医師の指導下なので、副作用などがあっても相談できる
- トレチノインが使えない場合でも使える
★ケミカルピーリングデメリット
- 完了までに数カ月から半年かかる
- バリア機能が低下して肌が剥がれたり、刺激を感じるリスクがある
- 一時的な赤みが出るリスクがある
3)注射で消すほうれい線治療
①ヒアルロン酸注入
ほうれい線のくぼみやたるみにヒアルロン酸を注入し、その部分を盛り上げることで、ほうれい線を消す治療法です。
注入後、2~3日はふくらみが強まることがありますが、1週間程度で自然な状態に見えるようになります。
★ヒアルロン酸注入のメリット
- 感染症やアレルギーの心配がほとんどない
- 顔全体の印象改善にも使える
- 治療効果は、6カ月~2年と、コラーゲン注射より長いものがある
- 溶解剤で溶かすことができる
★ヒアルロン酸注入のデメリット
- 入れる量が多い場合、少しずつ様子を見ながら、あるいは何回かに分けて注入することが必要になる
- ヒアルロン酸注入によって血管が詰まるリスクがある
- 注入した部分のマッサージが1週間~10日行えない
②PPP(プラズマジェル)注入
自分の血液に含まれる血漿=プラズマを注入することで、ほうれい線を消すサポートをする治療法です。
PPPは自分自身の血液タンパクだけを利用し、薬剤を一切使用しません。
★PPPのメリット
- 自分の血漿を使うので、アレルギーの心配がない
- 注入量でボリューム調整ができ、自然な形に仕上げやすい
★PPPのデメリット
- 効果の持続期間が、3~6カ月程度と短い
- ヒアルロン酸注入と比較して、一般的に費用が高い
③PRP皮膚再生療法
自分の血液に含まれる血小板を注入することで、ほうれい線を消すサポートをする治療法です。
血小板のコラーゲン再生力を利用した治療法で、最近人気のヴァンパイアフェイシャルにも使用されています。
★PRPのメリット
- 自分の血小板を使うので、アレルギーの心配がない
- 効果の持続期間が1年以上~3年と長い
★PRPのデメリット
- PPP注入と比較して、費用が高い
- 回数が必要
④FGF注入
FGFとは、「線維芽細胞増殖因子」というたんぱく質で、線維芽細胞を増殖させてコラーゲンの産生を増やし、ほうれい線を消すサポートをする再生医療の1つです。
★FGFのメリット
- 効果の持続期間が、1年以上~3年と長い
★FGFのデメリット
- 回数が必要
- 効果があらわれるまで2週間~1カ月程度かかる
4)レーザーによる治療
レーザー治療は、特定のレーザー光線を直接照射することによって、線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンなどの生成を増やしたり、ターンオーバーを促進させることでほうれい線を消すサポートをする治療法です。
フラクセルレーザーやヤグレーザーピーリングなどがほうれい線に適したレーザー治療です。
レーザー治療は、レーザー照射の際に多少の痛みは伴うものの、切らずに済むため、ダウンタイムも比較的短いことがメリットです。
しかし、「レーザーのマシンがたくさんあって効果に差がある」、「確実な効果を得るために数回レーザー治療を行う必要がある」、「施術者のスキルによって効果にバラツキがある」などのデメリットもあります。
5)ラジオ波によるほうれい線治療
ラジオ波治療の代表的なものがサーマクールです。
サーマクールとは、レーザー光線の数十倍のエネルギーを持つ高周波RF(ラジオ波)を皮膚に照射することで、深部の皮下組織に熱を与え、皮膚の表面を傷つけることなくお肌をひきしめることで、ほうれい線を消すサポートをする治療法です。
レーザー治療との違いは、直接、真皮や皮下脂肪にはたらきかけることです。
ほうれい線の原因となるたるみの改善だけでなく、皮下脂肪の吸収・分解も促進されます。
そのため、フェイスラインがスッキリとします。
切らずに済んで痛みも少ない、ダウンタイムもほとんどないか、あっても1週間程度であること、1回の施術で効果を実感できることなどがメリットです。
しかし、価格が高いこと、人によっては痛みが大きい場合があること、また目元に赤みや腫れが出たり、お肌が弱い人は目の下に内出血が起こるケースもあるなどのデメリットもあります。
6)糸によるリフトアップでほうれい線治療を消す
糸によるリフトアップは、皮膚の内側に医療用の糸を埋め込むことで、お肌を切らずにほうれい線を消すサポートをする治療法で、いくつかの方法があります。
糸による引き上げの効果と糸が刺激となってコラーゲンやエラスチンの産生を促すことで、ほうれい線を消すサポートをする治療法です。
①溶ける糸を使用したスレッドリフト
糸の素材としてPOD(ポリジオキサノン)、PP(ポリプロピレン)、PCL(ポリカプロラクトン)、PLA/PLLA(ポリ乳酸)があります。
施術直後からリフトアップ効果は実感でき、1~2年程度効果が持続します。
皮膚を切除してリフトアップするフェイスリフトに比べ、施術時間が大幅に短く、ダウンタイムも数日~1週間と短いというメリットがあります。
一方、フェイスリフトと比較すると、効果の持続期間が短いことやたるみの大きなほうれい線では、効果もフェイスリフトに劣ります。
さらに、術者のスキルによっては、不自然な仕上がりになるなどのリスクもあります。
②スプリングスレッドリフト
フランスで誕生したスプリングスレッドリフトは、突起のついた特殊構造の糸を使用したリフトアップ術です。
素材は、シリコンとポリエステルでできていて、柔軟性や伸縮性が高く、筋肉の動きに合わせて伸び縮みします。
そのため、皮膚を傷付けることなく、施術後の仕上がりが自然な状態に見えるというメリットがあります。
3~4週間程度でリフトアップ効果が現れはじめ、2~3カ月後には肌再生効果で、お肌のハリやツヤが増してきます。
また、耐久性に優れた溶けない糸を使用するため、3年以上リフトアップ効果が持続します。
さらに、術後の引きつれによる頭痛なども起こりにくいメリットもあります。
一方、糸の入れ方や本数、引っ張り加減は、術者の判断やスキルに依存するため、効果が術者によってばらつくリスクがあります。
③リードファインリフト
韓国でも人気の新しい糸治療で、極細の針で髪の毛よりも細い医療用の吸収糸を埋め込みます。
浅いほうれい線の解消に向いています。また、目元の小じわ、首のしわなどにも効果が期待できます。
施術の際の針や挿入した糸の刺激によって線維芽細胞が活性化し、コラーゲンやエラスチンの生成が促進されます。
極めて傷口が小さいため、ダウンタイムはかなり短いのがメリットです。
一方、治療効果は、1年程度で、高額の費用がかかるのでコストパフォーマンスは高くありません。
7)外科的手術によるほうれい線治療
ほうれい線対策の外科手術もいくつかの方法があります。
その代表的な外科手術が、フェイスリフトです。
たるんだお肌をリフトアップし、頬の筋肉にハリを取り戻すことでほうれい線を消すサポートをします。
即効性が高く、1回の手術で数年から10年と長期的に効果が持続します。
一方、費用が高額であること、術後に顔面の神経麻痺や皮下出血などのリスクがあることなどのデメリットがあります。
最近では技術も進歩し、手術は髪の毛で隠れる部位で縫合することもあり、傷跡も目立ちにくくなっていますが、出来栄えは、術者の巧拙の影響を受けるので、信頼できる専門医を見つけることが大切です。
8)線維芽細胞培養による再生医療でほうれい線対策
耳の裏側など、紫外線のダメージが少ない自分の皮膚の線維芽細胞を取り出し、それを培養して増やした後、注入します。
そして、その線維芽細胞が生きたまま活動を開始し、自然にほうれい線を消すことを目指す医療です。
治療後1~3カ月程度で効果があらわれます。
劇的な効果が現れるわけではありませんが、自分の細胞なので安全性が高い、自然な改善が見込める、などのメリットがあります。
ただし、一度で効果が永久に続くものではなく、1~3年に1度定期的に行う必要があります。
また、20歳の時の線維芽細胞を注入したからと言って、20歳のお肌のようなハリやツヤが戻ることまでは期待できません。
ほうれい線を消すサポートをするさまざまな美容医療の方法を紹介しました。
今回ご紹介した以外にもさまざまな方法がありますし、同じ手段でも使う薬剤や機械、術式はクリニックによって異なりますので、美容医療を考える際は、各クリニックで詳しい説明を受けることが大切です。
<第7章のまとめ>
目立つほうれい線を消す対策としての美容医療は、医薬品による対策から外科的な手術、再生医療によるものなど、今では多くの選択肢があります。それぞれメリット、デメリットもあり費用面でも差があります。
他のほうれい線対策に比べて効果の高い美容医療ですが、リスクもあるので専門医にしっかり相談したうえで、実施するかどうか決めましょう。
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8.ほうれい線をメイクで消す方法
これは、ほうれい線を消すというより上手に隠す方法ですが、メイクなら慣れれば誰でもできる方法です。
ほうれい線をメイクで消す方法についての詳しい情報は、「ほうれい線を今すぐ無くすメイクなら、この方法でカバー!」にあるので、ここではポイントをご紹介します。
また、「60代のほうれい線や口元のシワを目立たなくするメイク術」では、メイクアップアーティストのMANAMIさんの動画がご覧になれます。
<ほうれい線をメイクで消す方法の動画>
1)下地でほうれい線をカバー
シリコン製の下地は、肌の凹凸を滑らかにしてくれるため、ほうれい線を目立たなくすることが可能です。下地は、セミマットに仕上げましょう。
また、ファンデーションを塗った後でも、ほうれい線にファンデーションが溜まるのを防ぎます。溜まってくれるのを防いでくれます。
2)コンシーラーを上手に使ってほうれい線を隠す
コンシーラーは、最初にオレンジ系の光沢のあるものを使い、その後、明るめの色を少量肌に馴染ませて使いましょう。
べったりと塗ると、逆にほうれい線を目立たせてしまうので、少しずつ何度かに分けて塗りましょう。
3)ファンデーションは、薄塗りでほうれい線を隠す
ほうれい線を隠すためには、ファンデーションは薄めに塗って「溝」に溜まらないようにすることがポイントです。
ほうれい線にファンデーションを塗った後、スポンジで優しく叩き込みます。
もし、まだほうれい線が気になる場合は、パール色などのハイライトを入れれば、光の反射で影が消えて、ほうれい線が隠れます。
<第8章のまとめ>
ほうれい線はメイクで隠すことが可能です。
実際に、ほうれい線が改善するわけではありませんが、お出かけや人に合う際は、ほうれい線は目立って欲しくないのが女性の気持ち。
下地、ファンデーション、コンシーラーなどを上手に使ってほうれい線をカバーすることも覚えておきましょう。
9.まだある!ほうれい線を消す方法
ほうれい線の予防から消す方法をご紹介してきました。
そんなほうれい線を消すには、他の方法もあります。
本質的にほうれい線を消す方法でなかったり、効果が確実ではないものもありますが、ご紹介します。
1)ほうれい線はサプリメントで消える?
「目立つほうれい線を消したい!」とサプリメント摂るエイジングケア世代の女性も多いようです。
結論としては、短期的に目立つほうれい線をサプリメントで消すことは難しいでしょう。
サプリメントは、コラーゲンやアミノ酸などが成分で、これらはたんぱく質やたんぱく質の元です。
表情筋ももちろん、たんぱく質できていますし、真皮の70%はコラーゲンです。
だから、ほうれい線に効果が期待できそうです。
しかし、サプリメントの成分は、一旦アミノ酸に分解され、お肌だけではなく身体のさまざまなパーツのために使われます。
また、真皮は、すぐに新陳代謝するのではなく、3~5年もかかります。
だから、サプリメントを継続することで長期的にはほうれい線が改善したり、予防効果は期待できますが、即効でほうれい線が目立たなくなるとは考えにくいのです。
つまり、サプリメントは、その名の通り「食品の補助」であって、これを中心にほうれい線対策を考えるのではなく、あくまで「補助」的な手段としてとらえましょう。
もちろん、コラーゲンなどのサプリメントを摂るなら良質なものを取りましょう。
おすすめは、天然海水魚から抽出したマリンコラーゲンです。
2)美顔器でハリを取り戻す
美顔器には種類がたくさんありますが、肌のハリを取り戻したり、リフトアップを助けてくれるものがあります。
だから、ほうれい線対策にも使われます。
ただし、たるみでできたほうれい線を美容医療のように改善することまでは期待できません。
美顔器には、超音波美顔器、イオン導入美顔器、ローラー美顔器、LED美顔器、EMS美顔器などがありますが、それぞれほうれい線を改善するメカニズムが違います。
超音波美顔器は、ラジオ波やサブマイクロ波、高周波でコラーゲンの産生アップによってほうれい線をケアするものです。
イオン導入美顔器は、ビタミンC誘導体、アミノ酸誘導体、トレハロース、プラセンタなどの美容成分を角質層の奥以上まで届けてほうれい線をケアします。
ローラー美顔器は、ローラーを顔の上で転がして、表情筋をマッサージすることでほうれい線をケアします。
LED美顔器は、肌の血行促進、コラーゲン合成の促進によって、ほうれい線をケアします。
EMS美顔器は、表情筋にシグナルを送ることで、ほうれい線をケアします。
なお、美顔器については、「美顔器の役割と効果!エイジングケア化粧品成分を奥へ浸透?」や「ほうれい線は美顔器で改善・解消するってウソ?ホント?」も参考にしてください。
3)ほうれい線を消す器具・グッズは有効?
楽天やアマゾンなどには、さまざまな種類のほうれい線グッズが販売されています。
顔の筋肉のストレッチ器具、かっさ、エキスパンダーなどさまざまなものがあります。
これらもほうれい線の改善には役立つ可能性はありますが、たるみでできたほうれい線を消すまでは、時間がかかりそうです。
なぜなら、これらは表情筋を鍛える器具なので、即効でほうれい線が改善する可能性は低いからです。
また、サージカルテープ、シート、シールなどもほうれい線を消す対策に使われることがあります。
これらは誤った使い方や無理な使い方をすると、かえってほうれい線が悪化するリスクもあるので、正しく使うことを心がけましょう。
ほうれい線グッズなどについては、下記の記事を参考にしてください。
*気になるほうれい線は消せる?かっさを使うマッサージのコツ!
*ほうれい線を消すには歯ブラシが効く?マッサージやエクササイズ
4)笑うことでほうれい線が消える?
どんな人でも、笑っている時は、ほうれい線が目立ちますね。
果たして、笑顔はほうれい線の原因でしょうか?
瞬間的には、笑顔はほうれい線を目立たせてしまいますが、よく笑うことで、表情筋が動く回数が増えて、鍛えられるのです。
だから、笑うことはむしろほうれい線を予防したり、消す対策になるのです。
また、笑うことで、ストレスが解消されて血行が促進されたり、活性酸素も減少します。
さらには、笑いには、免疫アップや自律神経を整える効果もあるのです。
もちろん、目立ったほうれい線を笑顔ですぐに消すことはできませんが、暗い気持ちでいるよりも改善する可能性は高まります。それは、身体やお肌が健康な状態に向かうから。
だから、笑うことはほうれい線ケアだけではなく、美肌や身体のアンチエイジングにもよいのです。
実際、大阪で笑いをがん治療に取り入れる臨床研究も始まっているくらい注目を浴びています。
そんな、笑いとエイジングケアの関係については、「笑いと笑顔で美肌を?エイジングケア効果とアンチエイジング」も参考にしてください。
5)エステでほうれい線を解消?
「ほうれい線をエステで消せる?効果の限界と予防法」で詳しくご紹介していますが、エステも対策の選択肢の一つです。
エステティックサロンで受けられるほうれい線ケアは、エステ専売化粧品によるケア、フェイスマッサージ、美顔器によるケアです。
エステではエステシシャンによってプロの施術を受けることができ、セルフケア以上の高い効果やリラックス効果を期待できます。
しかし、美容医療ではなく、ハンドケアによる施術、医療機器ではない美顔器を使う施術などに限られます。
加えて、エステティックサロンに通えばお金がかかり続けることや美容医療ほどの目に見える効果が期待できないこともあります。また、効果が持続しないこともデメリットです。
6)美容鍼でほうれい線を改善する
美容鍼は、「ほうれい線は美容鍼で改善するの?その効果と安全性」で詳しくご紹介していますが、主に顔や首周りに施術される鍼治療です。
美容鍼のほうれい線改善効果は、真皮のコラーゲンが増えること、表情筋への刺激によってリフトアップ効果が期待できること、経穴(ツボ)の刺激で新陳代謝が促進されることによるものです。
副作用のリスクや出血などのリスクは低いため、それほど心配する必要はありません。
しかし、アレルギーのある方や肌の弱い方は注意が必要です。
7)頭皮マッサージはほうれい線解消に有効?
頭皮も、顔のお肌と同じでたるみます。
そして、顔のたるみは、頭皮のたるみによって引き起こされていることがあります。
つまり、頭皮のたるみがほうれい線のリスクになり得るのです。
だから、頭皮のマッサージなどの頭皮のエイジングケアは、加齢による毛髪の状態不良や薄毛を予防するだけでなく、ほうれい線の予防や改善に役立つのです。
<第9章のまとめ>
ほうれい線の対策には、サプリメント、美顔器、ほうれい線グッズ、笑顔、頭皮マッサージなどもあります。
それぞれ一長一短ですが、「笑顔」ならいつでもどこでも無料できます。
エイジングケアアカデミーのオススメのほうれい線対策は、笑いや笑顔です。
他にもエステや美容鍼などの対策もありますが、メリットやデメリットを確認して試すかどうかを決めましょう。
10.まとめ
ほうれい線を消す対策や消し方について幅広くご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
わかりやすさを優先するために、「消す」という言葉を使ってきましたが、頬と口元の境界線であるほうれい線を消すことはできません。
ほうれい線は消すものではなく、「目立つのを防ぐ」ものです。
そのためには、日常生活からエイジングケア化粧品によるスキンケア、美容医療など幅広い選択肢があります。
こうしたさまざまな手段や対策が生まれたのは、ほうれい線はその原因が複合的であることから1つの対策で解決できる場合が少ないことが考えられます。
したがって、「ほうれい線を消す」ためには、1つの対策だけではなく、いくつかを上手に組みわせることが必要になります。
そのためには、ほうれい線の原因や対策の意味と限界などについての正しい理解が大切です。
エイジングケアアカデミーでは、この記事以外でも、ほうれい線の予防や消すための方法に関する記事をたくさん用意していますので、それらをご参考に、ほうれい線の予防・対策を心掛けていただければ幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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