線維芽細胞は、真皮にあってお肌の若さを保ち、ハリやツヤのある美肌を維持する上でとても大切な細胞です。
逆に、衰えて活力がなくなると、肌老化の原因になってしまいます。
今回は、そんな線維芽細胞の特徴やはたらき、減る原因や維持する方法を詳しくご紹介します。
お肌の内側を意識したエイジングケアのために、ぜひ、線維芽細胞のことをしっかり理解しましょう。
- 線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンを生み出すお肌にとって、とても大切な細胞です。真皮にあって、肌のハリをキープする上でとても大切な役割をしています。
- 線維芽細胞は、それ以外にも女性ホルモンを助けるはたらきのほか、エイジングケアのためのさまざまなはたらきがあります。だから、イキイキとした状態をキープすることは、アンチエイジングやエイジングケアにとても大切なのです。
- 酸化や糖化、紫外線、ステロイド剤の使いすぎは、線維芽細胞にダメージを与え、数を減らします。それらを避け、アンチエイジングを意識した生活習慣を身につけましょう。
- 線維芽細胞を増やす手段として、再生医療などの美容医療によるアンチエイジングも可能になっています。ほかには、薬剤や機器を使って線維芽細胞を増やす施術もあります。
- 真皮に存在する幹細胞は線維芽細胞を生み出す役割があります。しかし、結果的にはまったく別の細胞となります。
CONTENTS
1.線維芽細胞とは?美肌との関係が気になるあなたへ
あなたは、線維芽細胞がお肌のエイジングや美肌の維持と深い関係があることをご存知でしょうか?
肌の線維芽細胞は、真皮線維芽細胞とも呼ばれます。その名のとおり、お肌の真皮に存在します。
線維芽細胞は幹細胞から生まれます。
お肌のハリや弾力のもととなるコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸、プロテオグリカンをつくり出す細胞としてよく知られています。
また、細胞分裂周期が早いことが特徴です。そのため、古くなったらすぐに分解されます。そして、細胞分裂によって絶えず新しい線維芽細胞に生まれ変わります。
この状態が保てれば肌は健やかです。
この記事では、エイジングケアにとって大切な「線維芽細胞」の特徴やはたらき・役割について詳しく解説します。また、その若さを保つ方法などをご紹介します。
「線維芽細胞って一体どんな細胞なの?ほかの細胞と何が違うの?」
「線維芽細胞のお肌での役割は?詳しく知りたい!」」
「線維芽細胞を守るエイジングケアって?よい方法を教えて!」
「線維芽細胞が減るとお肌はどうなるの?シワやほうれい線の原因になるの?」
「最近、線維芽細胞を使った再生医療があるって聞いたけど?本当なの?」
などを知りたい方は、ぜひ、続きをお読みください。
<動画で学ぶ線維芽細胞>
*線維芽細胞は、美肌にとても大切!☆動画で3分間エイジングケア
*線維芽細胞は、美肌にとても大切!「ナールスエイジングケアアカデミー 動画でワンポイントエイジングケア」
<参考記事>
<線維芽細胞を活性化するナールスゲンを配合したエイジングケア化粧水>
2.線維芽細胞の特徴
1)線維芽細胞は全身にある
ヒトのからだには、骨、脂肪組織、軟骨、線維性結合組織などの「結合組織」があります。
結合組織とは、動物の体をつくる組織を分類した際の呼び名です。
結合組織は、細胞と細胞の周りにある大量の物質からできていて、次のような多様なはたらきをする組織です。
- 体を支える
- 体の中のさまざまな部分の形を維持する
- 細胞と細胞のすき間を埋める
その結合組織に存在する細胞が、線維芽細胞です。
線維芽細胞は、肺、心臓、大動脈外膜、子宮にもあります。
線維芽細胞は、結合組織のもっとも基本となる細胞です。
- 軟骨では軟骨細胞
- 骨では造骨細胞
- 脂肪組織では脂肪細胞
になります。
また、上皮組織である皮膚の真皮にもあります。
これが、真皮線維芽細胞です。
今回の記事では、皮膚の真皮線維芽細胞を中心にお話を進めます。
2)お肌の線維芽細胞の構造と性質
皮膚の構造と役割は、この3つそれぞれで異なり、お肌の線維芽細胞は皮膚の真皮に存在しています。
線維芽細胞は、結合組織を構成する細胞の1つで、ミトコンドリアなどの細胞小器官が豊富にあります。
また、線維芽細胞の核小体は、はっきりと見える楕円形の核を持っています。
細胞質が、塩基好性を示すことも特徴の1つです。
塩基好性とは、塩基性色素でよく染まる性質のことです。
3)線維芽細胞と真皮にあるそのほかの細胞との違い
真皮には、「細胞」組織として、次のようなものがあります。
- ヒスタミンを分泌して花粉症やじんま疹などを引き起こす肥満細胞(マストセル)
- 自分自身と異物を区別して排除する大食細胞(マクロファージ)
線維芽細胞は、こうした細胞とは異なり、健やかで美しい素肌をつくることに深く関わっています。
具体的には、線維芽細胞は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸など、お肌のハリや弾力、肌ツヤをもたらす成分を生み出すことで、よく知られています。
3.線維芽細胞が生み出す成分の特徴
1)コラーゲン
コラーゲンは、“皮膚の強度” を保つたんぱく質です。
「ハリのある肌」に大切な成分で、真皮の70%も占めていて、真皮の構造をつくる主要成分です。
コラーゲンの束は、膠原線維(こうげんせんい)と呼ばれます。
サプリメントのイメージでゼリー状の柔らかいものを思い浮かべる方が多いのですが、あれはコラーゲンを加熱した「ゼラチン」です。
実際にコラーゲンは、もっと固く皮のスーツのような質感です。
真皮にはⅠ型コラーゲンがもっともたくさんあります。ほかには、Ⅲ型コラーゲンなどもあります。
2)エラスチン
エラスチンは、“皮膚の弾力性” を保つたんぱく質です。
エラスチンは、真皮の2~3%程度しか占めていませんが、お肌の弾性を保つことから、その束は「弾性線維」(だんせいせんい)と呼ばれています。
「ぷるぷるの肌」のために大切なはたらきをしているのは、コラーゲンよりむしろエラスチンなのです。
3)ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は、“皮膚の水分” を保つために必要な粘性のあるムコたんぱく質です。
保湿する力に優れた「瑞々しい潤いのある肌」のために大切な成分です。
この3つの成分は、化粧品にも含まれているので、その名前はよくご存知だと思います。
コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸は、同じく真皮にあるプロテオグリカンなどとともに、線維芽細胞の周りで細胞外マトリクスを形成しています。
4)プロテオグリカン
プロテオグリカンは、糖タンパク質の一つです。この名前は、タンパク質を意味する「プロテオ」、多糖類を意味する「グリカン」から成り立っています。
肌の中でプロテオグリカンは、ヒアルロン酸やコラーゲンを支えるように存在しています。ヒアルロン酸と同じく保水力が高く、お肌のハリや弾力に関与しています。
5)テネイシンC
テネイシンCの分子量は、コラーゲンの10倍も大きいことがわかっています。
テネイシンCは、もともと乳癌間質で初期発生時に現れる細胞外マトリックスの糖たんぱく質として発見されました。
お肌においては、真皮上層部の乳頭層のみに特異的に存在することが確認されています。
テネイシンCは紫外線ダメージで減少し、その影響でコラーゲンも減ることがわかっています。
テネイシンCという糖たんぱく質の減少が光老化のサインであることがわかりました。光老化が始まったことを早めに知ることができれば、老けた印象を与えるシミ、シワ、たるみなどを早めにケアできますよね。真皮にあるテネイシンCの減少がコラー[…]
4.線維芽細胞のはたらき
線維芽細胞には、いくつかのはたらきがあります。
ここでは、そのはたらきを5つに分けてご紹介します。
1)お肌のハリや弾力のもととなる成分をつくり、古くなれば分解する
線維芽細胞が活発にはたらくことで、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸の新陳代謝がスムーズに行われ、ハリと弾力のある瑞々しい肌を保つことができるのです。
逆に、お肌の老化や紫外線などのダメージで、線維芽細胞の活力が低下すると、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸をつくる力も低下します。
その結果、真皮は衰え、シワやタルミの原因になってしまうのです。
ほかにも、ほうれい線、たるみ毛穴、目の下のたるみ、目の下の黒くま、頭皮のたるみなども線維芽細胞をはじめとする真皮の衰えが原因の1つなのです。
2)線維芽細胞自身を増やす
線維芽細胞は、細胞分裂を行い、自分自身で細胞を増やしています。
だからこそ、体全体を健康で若々しく保っていれば、線維芽細胞の代謝が活発に行われ、お肌も健やかで若々しく保つことができるのです。
エイジングケアの本質が、エイジングケア化粧品を使うことではなく、体全体で考えるべきであることは、線維芽細胞のはたらきを考えればおわかりいただけると思います。
3)線維芽細胞は、血管をつくるのを助ける
線維芽細胞からはVEGF(Vascular endothelial growth factor)と呼ばれる細胞増殖因子が放出されます。
VEGFは血管内皮細胞 にはたらきかけて、新しい血管をつくる作用があります。
つまり、線維芽細胞は、お肌の血管を若々しく保つ役割の一部を担っているのです。
4)線維芽細胞は、女性ホルモン(エストロゲン)をつくる
線維芽細胞は、男性ホルモンである「アンドロゲン」を女性ホルモンの「エストロゲン」に変える酵素「アロマターゼ」を出すことが知られています。
エストロゲンといえば、女性にとって、とても大切な美肌のホルモンです。
エストロゲンは、コラーゲンをつくるのを助けたり、お肌の潤いを保っています。
しかし、女性が30歳を超えると、卵巣からの分泌は減少していき、血液中のエストロゲンは減ってしまい、50歳前後の閉経の時期を迎えれば、その分泌はほとんどなくなります。
エストロゲンは、卵巣でつくられるのですが、30歳頃からは皮膚でのエストロゲンが増えるという研究報告があります。
これは、エストロゲンが減っていくのをからだが察知して、過度に減らさないようにするため、線維芽細胞がアロマターゼの分泌を増やすからではないか、と考えられています。
しかし、紫外線で線維芽細胞がダメージを受けていると、その効果は発揮されなかったということです。
5)お肌の損傷を修復する
お肌が傷付いた場合、その近くにある線維芽細胞は傷ついた組織に移動し、大量のコラーゲンをつくり修復を助けます。
これには、FGF(fibroblast growth factor)と呼ばれる線維芽細胞増殖因子が深く関係していると考えられています。
線維芽細胞は、組織が正常な場合はそれほど大きな動きはありませんが、揖傷があると、すぐに傷にかけつけ(遊走)て、損傷部を修復してくれるのです。
このように、線維芽細胞は、お肌を健やかに保つためにとても大切なはたらきをしているのです。
5.線維芽細胞が減る原因は?
1)加齢
線維芽細胞は、加齢とともに減ってしまいます。
大人になるまでの成長期では増えていきますが、20代を迎えると減少に転じ、50代になると20代の頃の3分の1程度にまで減少すると考えられています。
2)紫外線ダメージなど
さらに、乾燥や紫外線、活性酸素などの外部的な要因で線維芽細胞はダメージを受けてしまい、はたらきが衰えてしまいます。
このことから、紫外線による光老化を避けることは、とても大切であることがおわかりいただけると思います。
3)ステロイドの過度な使用
ステロイド(副腎皮質ホルモン)には、炎症を抑えるはたらきがあるので、アトピー性皮膚炎などの治療薬として使われています。
一方で、ステロイドには、線維芽細胞の増殖を抑えるはたらきもあります。
ステロイドは、アトピー性皮膚炎などを治療する上では有用なお薬ですが、長い間使えば、線維芽細胞の力を衰えさせることもあります。
その結果、お肌が薄くなってしまうこともあるのです。
これを「皮膚萎縮」といいますが、皮膚の表面には細かいしわがつくられ、お肌から血管が透けて見えるような状態です。
ですから、お肌のためを考えれば、ステロイドを長期間使ったり、適切な量を超えて使うことは避けるべきです。
6.線維芽細胞を守る方法
1)線維芽細胞を守るために
お肌のハリや弾力の維持だけでなく、いろいろなはたらきを持つ線維芽細胞を元気でイキイキした状態に保つことが、エイジングケアにとって大切なことがおわかりいただけたと思います。
逆に、線維芽細胞が衰えるとお肌の老化につながります。
線維芽細胞が衰える3大原因は、次の3つです。
- 加齢
- 紫外線
- 活性酸素
紫外線も活性酸素を生み出すので、活性酸素が最も大きな要素です。
酸化の原因である活性酸素が過度になる要素を取り除くことが、線維芽細胞を衰えさせない基本となります。
年齢そのものは、誰もがコントロールできません。
しかし、活性酸素はある程度、コントロール可能です。
活性酸素は、ほかにもストレスや喫煙などでも生まれます。
- 紫外線を避ける
- ストレスを避ける
- 喫煙を避ける
などは、線維芽細胞を守るために大切な、誰もが取り組むことができる抗酸化のためのエイジングケアです。
たとえば、日焼け止めなどを使って紫外線対策を行うことが大切です。
2)バランスの良い日常生活も大切
線維芽細胞をイキイキした状態に維持するために、バランスのよい日常生活を送ることが大切です。主に、次の3つを意識しましょう。
- バランスのよい食事
- 適度な運動
- 十分で質のよい睡眠
美肌の基本は食べ物や水です。まずは、栄養バランスのよい食事やよい水を摂ることを心がけましょう。
また、最近、話題の糖化もコラーゲンやエラスチンを変性させるなど線維芽細胞にダメージを与えます。
糖化とは、体内の糖とたんぱく質が結びついて「おこげ」ができたような状態になることです。
焦げた食べ物やファストフードなど、糖化のリスクの高い食べ物は控えましょう。
ほかにも、質の高い睡眠や適度な運動も同じく大切です。
<参考記事>
アンチエイジング的生活習慣は肌老化予防にエイジングケアより大切
7.線維芽細胞を増やす・活性化させる方法
1)線維芽細胞を増やす方法
線維芽細胞を確実に増やすためには、再生医療が最も効果的です。
自分自身の耳の裏の皮膚など、ダメージを受けていない部位の線維芽細胞を採取したのちに、専用の施設で増殖・培養します。
そして、そこで増えた線維芽細胞を気になる部分に移植する治療法です。約10,000倍に培養した線維芽細胞を移植するため、確実に量を増やすことができます。
この再生医療のアプローチは、自分自身の細胞を使うので、安全性も高いといわれています。
<参考記事>
2)線維芽細胞を活性化させる方法
線維芽細胞の数を増やすのは、線維芽細胞移植だけですが、活性化する美容医療の方法はたくさんあります。また、サプリメントや化粧品成分にもそのはたらきがあるものがあります。自分自身の血液から抽出した「多血小板血漿(PRP)」を施術部位に注射するPRP療法や、光(IPL)治療、サーマクール、HIFU(ハイフ)、フラクショナルレーザーなどの医療機器を使う方法、コラーゲンピールなどの浸透型ピーリングやダーマペン4などの機器を使うことでも線維芽細胞が活性化します。
また、エクソソーム点滴と呼ばれる幹細胞培養液の注射、ベビースキンと呼ばれるへその緒に流れる血液(臍帯血)から抽出した薬剤の注射など、線維芽細胞を刺激するアプローチもあります。
<参考記事>
エクソソーム(幹細胞培養上清液)点滴の効果とデメリットや費用
コラーゲンピールの効果はいつから何回で出る?料金とあわせて紹介
3)線維芽細胞にアプローチするエイジングケア化粧品成分
線維芽細胞を活性化させる成分は、ヒト幹細胞培養液エキス、プラセンタエキス、ビタミンC、レチノール、トレチノイン、ナールスゲン、FGF(線維芽細胞増殖因子)、イソフラボンなどが有効とされています。 食品やサプリメント、基礎化粧品などで上手に取り込むことで、線維芽細胞の活性化が期待できます。
ただし、これらのエイジングケア化粧品は、薬機法では「真皮まで届かない」と規定されています。
したがって、エイジングケア化粧品成分で示された試験結果が、最終的なエイジングケア化粧品の効果を保証するものではないことを理解しておきましょう。
<参考記事>
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8.線維芽細胞に関するよくある質問
Q1.線維芽細胞の主成分は何ですか?
線維芽細胞の主成分は、最も多いのが水で、次に多いのがタンパク質、脂質、炭水化物(糖質)、核酸などの有機物です。残りが無機物(無機塩類)です、
Q2.線維芽細胞を増やす食べ物は?
線維芽細胞を直接増やす食品は現時点で認められていません。
一方、大豆に含まれるイソフラボンというポリフェノールは、線維芽細胞の活性化が期待できます。また、ビタミンCを摂るとコラーゲンが増えることから、線維芽細胞の活性化をサポートしていると考えられます。
<参考記事>
Q3.線維芽細胞を増やすサプリメントは?
コラーゲンペプチドが線維芽細胞を活性化させることが研究でわかっています。コラーゲンペプチドのサプリメントを摂ることで、ヒアルロン酸などが増える研究データがあります。
<参考記事>
コラーゲンをサプリメントで摂れば効果的。エビデンスを知って美肌に!
Q4.iPS細胞と線維芽細胞は関係ある?
線維芽細胞の知名度が少し上がったのは、世界初のiPS細胞がマウスの線維芽細胞からつくられたからです。
今では、ヒトのiPS細胞もヒトの皮膚の線維芽細胞でつくられています。
線維芽細胞には、もともと皮膚が傷付くと皮膚に変わったり、筋肉がダメージを受けると筋肉になり、さらには、骨折した時には骨になることができるという特性を持っています。
もちろん、線維芽細胞だけで、皮膚や筋肉、骨の再生のすべてをカバーできる力は持ち合わせていませんが、再生能力を持っているのです。
Q5.がんと線維芽細胞は関係があるのですか?
がんの研究においては、その増殖、浸潤、転移などの進展におけるさまざまな増殖因子やサイトカインを分泌する周辺の微小環境の影響なども注目されています。
がんが増殖する際には、シグナルが伝達されます。
がんの細胞の近くでは、その伝達物質が、周りの線維芽細胞などにも発現することが近年、わかりました。
9.まとめ
線維芽細胞とは何か、また特徴やはたらきをご紹介しました。
ご理解いただけましたでしょうか?
アンチエイジングやエイジングケアの話でいつも登場する「線維芽細胞」ですが、とてもはたらきものです。
線維芽細胞をイキイキした状態にすることが、アンチエイジングやエイジングケアにとって極めて大切であることをおわかりいただければ幸いです。
また、線維芽細胞を増やす再生医療、活性化するエイジングケア化粧品成分や美容医療についてもご紹介しました。
エイジングケアを考える上での選択肢が増えているのを知っておくことで、自分に合った手段を選ぶことができる時代になったのです。
さらに、毎日の生活で線維芽細胞を健やかに保つことが最も大切です。
食べ物を中心にアンチエイジングを意識した生活を送りましょう。
この記事を参考に、バランスのよい生活で線維芽細胞がイキイキした状態でいることを目指しましょう。
著者・編集者・校正者情報
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報をご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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