水分は成人の場合、人体の60%を占めています。そんな水分は、エイジングとともに減っていきます。
水分が不足すると、肌がカサカサして乾燥肌になるだけでなく、体調不良、脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなります。
つまり、水は健康やお肌にとても大切なのです。
では、健康やアンチエイジング、さらに美肌やエイジングケアのための水の選び方や摂り方は、どのようにすれば良いのでしょうか?
この記事では、健康やアンチエイジングに加え、美肌やエイジングケアにとって効果的な水の選び方や摂り方をご紹介します。
CONTENTS
1.水分を上手に摂って美肌を叶えたいあなたへ
「水を飲んで美肌・美容の効果アップ?水でアンチエイジング!」をお届けします。
日常生活で当たり前のように使っている「水」。
私たちのからだは、成人なら水分が60%も占めていますし、私たちの生命は水なしでは維持できません。
水分不足で熱中症になると死亡につながることもあります。
厚生労働省も、健康のための水分補給の重要性から「健康のため水を飲もう」推進運動を展開しています。
そんな水には、いくつかの種類があります。
そして、水は、健康やアンチエイジング、美肌や美容、エイジングケアにも大きく影響を与えます。
だから、内側からの美肌や乾燥肌対策のためには、上手に水を活かすことが大切です。
アンチエイジングや健康的な生活のために、水を上手に取り入れましょう。
もちろん、エイジングケア化粧品によるスキンケアやエイジングケアは大切ですが、内側から良質な水分を上手に取り入れることが大切なのです。
この記事では、健康やアンチエイジングに加え、美肌やエイジングケアにとって良い水の選び方や摂り方をご紹介します。
また、水の種類とそれぞれの特徴についても紹介します。さらに、外側から水を補う際の注意点も取り上げます。
「お肌や年齢と水分の関係を知りたい!教えて!」
「水分が不足するとからだや肌はどうなるの?スキンケアで補える?」
「水っていろいろあるけど、どう違うの?その特徴や効果を知りたい!」
「水を上手にアンチエイジングやエイジングケアに取り入れたい!」
「水の飲み方は?正しい方法を知りたい!」
とお考えの方は、ぜひ、続きをお読みくださいね。
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- 水分は、人間のからだの約60%を占め、私たちの生命維持にとってとても大切なものです。しかし、年齢とともに水の占める割合は減っていきます。また、加齢にともなって、からだの水分保持力は低下します。
- 水は健康やアンチエイジングに加え、美肌やエイジングケアにも深く関わっています。だから、正しい知識を持って上手に取り入れることが大切です。
- たとえば、水分不足はさまざまな病気の原因になるほか、お肌の乾燥を招きます。だから、からだの健康やみずみずしい素肌を保つためには、適切な水分補給を意識することが大切です。
- 水分を化粧水などのスキンケアで補うことは良いことです。しかし、過度に補うことは逆効果です。バリア機能の低下や乾燥肌の原因になります。
- 一般的に、水は「硬度」によっていくつかの種類に分かれ、また炭酸水や水素水なども登場しています。それぞれの水の成分や特徴を理解するとともに、適切な量や温度、飲むタイミングなども考慮して効果的に摂取しましょう。
2.からだやお肌の水分と年齢の関係
1)からだの水分と年齢の関係
人間の成人のからだの約60%は水分でできています。
臓器別でみると、その比率は次のとおりです。
- 脳 76%
- 網膜 92%
- 血液 83%
- 骨 22%
そのため、水分が失われると健康を損ねる原因になります。
具体的には、次のような問題が起こります。
- 5%失われると、脱水症状や熱中症症状
- 10%失われると、筋肉の痙攣(けいれん)や循環不全
- 20%失われると、生命の危機
そんな人体の多くを占める水分は、若さのバロメーターでもあります。
体内の水分量は、胎児の場合で体重の約90%、新生児なら約75%、子どもでは約70%、成人では約60~65%、高齢者になると50~55%とだんだん減少していくのです。
特に、高齢者になると約50パーセント程度にまで減ってしまっており、適切な水分補給の重要性が高まります。
2)体内の水は2種類
さて、そんなにも大切な体内の水は、大きく分けると細胞内液と細胞外液の2種類に分かれます。
細胞内液はその名のとおり細胞内に存在しており、体内水分の約3分の2を占めています。
残りの3分の1は細胞外液です。
体内を循環している血液やリンパ液、細胞と細胞の間に存在する細胞間液などがあります。
いずれも臓器やお肌の細胞に酸素や栄養を届けたり、老廃物を排出するなど、からだにとって大事なはたらきを担ってくれています。
一方、細胞外液は、血漿と間質液など細胞外に存在する体液の総称です。細胞の生活環境である細胞外液は内部環境とも呼ばれます。
細胞外液の恒常性を保つことで、生命が維持されています。
だから、体内の水分が減少すると、美容だけでなく健康の意味からもさまざまなトラブルが起こり、時には命にも関わる危険な状態になってしまうこともあります。
もちろん、水分が滞留することもむくみの原因になってしまいます。
だから、からだを健やかに保つためにも、体内の水分バランスを整えることはとても大事です。
また、筋肉と脂肪を比較すると脂肪の水分量の方が少ないため、一般的に男性よりも筋肉が少なく脂肪の多い女性のほうが水分量は少ない傾向にあります。
女性、中でもエイジングケア世代を迎える30代以降の女性は、若さを保つためにも、年齢を重ねるごとに良質な水分の補給を意識することが大切です。
3)お肌の水分と年齢の関係
健康な肌の表皮の角質層には約20%~30%の水分が含まれています。
しかし、加齢などにともなってお肌の水分保持力が低下すると、水分が蒸発し乾きやすくなります。
その結果、お肌の乾燥が進んで肌荒れや肌老化が生じやすくなるのです。
高齢の方の乾燥肌が多いこともこれが原因です。
だからこそ、スキンケアで、肌悩みや肌老化を防ぐもっとも重要なことが保湿であり、乾燥肌対策なのです。
エイジングケアでも同じく保湿が最も大切です。
瑞々しい肌を保つためには、化粧水や美容液、保湿クリームなどで外側から潤いや栄養を与えることも重要となります。
とくに、エイジングを重ねるとエイジングケア化粧水や保湿力の高いセラミドを配合したセラミド美容液やセラミドクリームがオススメです。
もちろん、同時に内側からしっかり水分補給することが必要です。
体内の水分が不足すると、血液循環などもスムーズにいかなくなり、からだの隅々まで栄養が届きにくくなります。
お肌の表皮はターンオーバーを繰り返しており、常に健康な角質が表面にくるような仕組みがはたらいています。
しかし、栄養が十分に届かず、健康な角質細胞がしっかり作り出せないと、ターンオーバーが乱れ、角質層が厚くなったり、バリア機能が低下してしまうのです。
その結果、毛穴やほうれい線が目立ったり、くすみや小じわができるなどの肌悩みが増えてしまいます。
加齢にともなって不足しがちな水分を内外から補給することができれば、キメ(肌理)が整い、透明感のある健康的で若々しい美肌を維持できるでしょう。
一方、お肌の真皮も新陳代謝を繰り返しています。こちらは、表皮と違って3年程度で細胞が入れ替わると考えられていますが、中長期的な観点から水分をしっかり摂ることが大切です。
3.水は内側と外側から適度に摂ることが大切
1)内側から水をどれくらい摂れば良いの?
内側から補う水分の量は、1日にどの程度必要でしょうか。
人間は特別な活動をしなくても、生きているだけで呼吸や皮膚からの汗を通して1日に0.9L~1Lの水分を失います。
そのほかにも、尿や便で約1.5L~1.6Lの水分を排出するので、2.5Lが合計の排出量です。
だから、1日に2.5Lは水分を補充する必要があります。
ただし、2.5Lすべてを飲み物から補うというわけではありません。
まず、食べ物で摂ったたんぱく質、炭水化物、脂肪などで0.3Lの水が作られます。
また、食べ物から1L程度の水分が摂取できます。
だから、飲料水から摂取する水分量は、約1.2 L程度が目安となります。
500mlのペットボトルを1日に3本程度摂取するくらいで十分補える量です。
もちろん、体重や体格、年齢、運動量や食生活などで水分の必要量は変わります。
一般的には、日本人は水分が不足しがちなので、意識的にこまめに水分補給することが大切です。
「のどが渇いた」と感じるなら、すぐに水分を補給しましょう。
また、どんな飲み物で水分補給を行うかを考えることが大切です。
たとえば、コーヒーや緑茶などは、抗酸化作用などのアンチエイジングに良い効果がある一方で、利尿作用があるカフェインが多く含まれており、摂りすぎると逆に体内の水分の排出を促してしまうリスクがあります。
コーヒーや緑茶については、「コーヒーで美肌をつくる?美容効果とアンチエイジング!」や「緑茶の美肌・美容効果とアンチエイジングへのメリットは?」でも取り上げているとおり、適度に摂るには良いのですが、いつもコーヒーや緑茶ばかりを飲むことはオススメできません。
市販のジュース類には、野菜や果物でできているものありますが、糖分が多いものもあります。
摂りすぎると「ペットボトル症候群」と呼ばれる高血糖を引き起こすリスクが高くなるのです。
もちろん、ジュースも適量を楽しむなら心配はありません。賢く取り入れていくと良いでしょう。
一方、水で水分補給する方法は、シンプルで確実です。
水にはカフェインや糖分、塩分なども含まれていないので、ミネラルなど過剰摂取の心配がなく、カロリーも低いので体重増加の危険性も少ないです。
水分補給は、毎日適度に行っていくことが求められます。
水を活用する方法はその点では安心できますね。
2)外側からの水分の適量は?
外側から水分を補うのがスキンケアの役割です。化粧水は大半が水でできていますが、それをつけることは結果的に外から水分を補うことになります。
また、スチーム美顔器やミスト化粧水も外から水を補う手段です。
これらは、適度に行うことで肌表面が潤います。
また、リラックス効果もあるのでやること自体は悪いことではありません。
しかし、水は保湿成分とは違うので保湿力はありませんし、外側の水がバリア機能を超えて肌の中へ入っていくことはありません。
一方、水をつけ過ぎることで弊害もあります。
1つは、肌が水浸しになってバリア機能の低下をもたらすことです。
もう1つは、肌から水が蒸発する際に、角質層の天然保湿因子(NMF)を奪うこともあるのです。
つまり、化粧水をバシャバシャ大量に使うことは肌に良くないことで、乾燥肌の原因になるのです。
4.水の種類の基本と効果
1)水の硬度による種類と特徴
水は、カルシウムとマグネシウムの含有量をもとに計算した「硬度」によって4種類に分類されます。
硬度が高い順に、超硬水、硬水、中硬水、軟水です。
日本の水は、ほとんどが軟水です。
①超硬水
硬度180mg/L以上(WHOの基準)
ヨーロッパでは「スリムウォーター」と呼ばれ、ダイエットに適しているといわれています。
ミネラルも多くメリットもある一方で、下痢を起こしやすいので注意が必要です。
超硬水は、独特のクセが強く好き嫌いが分かれます。
②硬水
硬度120〜180mg/L未満(WHOの基準)
ミネラル補給には効果的ですが、苦みやクセがあります。
超硬水ほどではありませんが、下痢を起こしやすいという面もあるので体質に合わない人は注意が必要です。
③中硬水
硬度60〜120mg/L未満(WHOの基準)
クセはそれほど強くなく、硬水に慣れるにはこのあたりから始めるのがよいとされています。
④軟水
硬度0〜60mg/L未満(WHOの基準)
日本人が飲みなれている水が軟水です。
まろやかで飲みやすいのですが、ミネラルの含有量は少ないのが特徴です。
2)ミネラルウォーターの種類と特徴
水そのものとあわせて、何が含まれているかによって、水の種類や特徴が変わってきます。
そんな水の中で、ミネラル水はもっともその名前がよく知られています。
しかし、そのミネラル水もいくつか種類があるのです。
ミネラルウォーターとも呼ばれるミネラル水は、原水である地下水を加熱などの殺菌処理を行って、容器に詰めたものです。
地下を移動したり滞留する過程で土壌のミネラル成分が自然に溶け込むことが多いとされています。
ただし、ミネラル含有量に定義はないため、実際にはミネラル成分はあまり含まれていないものもあるようです。
日本ミネラルウォーター協会の報告によると、現在日本で流通しているミネラルウォーターは約1000銘柄にものぼるそうです。
厳密にいえば、日本のミネラルウォーターは農林水産省のガイドラインによって、次の4つの種類に分類されています。
①ナチュラルウォーター
原水が特定の水源から採取されたものであり、処理方法は濾過、沈殿、加熱殺菌のみで、化学的な処理を行っていないものにあたります。
②ナチュラルミネラルウォーター
こちらは特定の水源から採取されたもののうちでも、特に地層中の無機塩類が溶解した地下水を使っているものをさします。
天然の二酸化炭素が溶解したものも含まれています。
処理方法は濾過、沈殿、加熱殺菌のみとなります。
③ミネラルウォーター
原水はナチュラルミネラルウォーターと同じですが、処理方法が違います。
濾過、沈殿、加熱殺菌以外に、ミネラルの調整や複数の水源から採取した水を混合するなどの処理が施されます。
④ボトルドウォーター
上記3つのもの以外の飲料水となります。
3)ミネラル水の基準は1つではない
ヨーロッパの場合は、ミネラルウォーターには厳しい基準があります。
日本ではミネラルウォーターといっても、加熱殺菌処理を行うことが基本となります。
しかし、ヨーロッパでは、原水に関する基準が非常に厳しいため、厳選した採水地から直接採水された余計な手を加えていない原水だけが「ナチュラルミネラルウォーター」として流通します。
一口にミネラルウォーターといっても、違いがありますので、それぞれの違いに着目して選んでみるのも良いでしょう。
なお、産地が国内のミネラルウォーターは軟水、産地がヨーロッパなら硬水が多いです。
4)TDSで水を選ぶことも大切
今では、多種多様なミネラルウォーターがあります。そのため、硬度については多くの方がご存知です。
これは、水に含まれる「カルシウムとマグネシウム」を数値化したものです。
しかし、ミネラルウォーターにはカルシウムやマグネシウム以外にも、カリウムやナトリウムなどのさまざまなミネラルが、塩化物、硫酸塩、重炭酸塩、硝酸塩、ケイ酸塩といった形で溶け込んでいます。
これら微細ミネラルも含め、どれくらいのミネラルが水に溶け込んでいるのかという『ミネラル総量』を示す指標が、TDS(Total Dissolved Solid=総溶解固形分)です。
バランスの良い水を選ぶためには、TDSという指標があることを知っておきましょう。
5)水に含まれるミネラルの効果
ミネラルウォーターに含まれるさまざまなミネラルは、美肌や健康に役立ちます。
ここで代表的なミネラルを取り上げます。
①カルシウム
カルシウムには、イライラをしずめ、骨や歯を作るはたらきがあります。
女性は更年期にホルモン分泌が減るため骨粗しょう症のリスクが高くなります。また、
骨粗しょう症は、骨が薄くなることで顔のたるみやほうれい線の原因になることもあります。ミネラルウォーターでカルシウムを補うことも大切です。
②マグネシウム
マグネシウムは、緩下剤作用があります。
そのため、便秘や便秘による肌荒れの予防や改善に役立ちます。
また、酵素のはたらきを活性化し、心臓病・高血圧・婦人科系の病気を予防します。
ただし、飲みすぎると、カルシウムの吸収を妨げるので摂りすぎに注意しましょう。
③カリウム
カリウムは、ナトリウム(塩分)排泄を促します。
だから、高血圧の予防や、むくみの予防に効果が期待できます。
④シリカ
シリカ(二酸化ケイ素)も人気の栄養素です。
なぜなら、コラーゲンの生成を助け、肌のハリをキープし、シワやほうれい線の予防に役立つからです。
そのため、最近ではシリカ水も人気です。
5.美肌・美容のための水の効果
1)水の美肌効果
お肌は、外側から「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層構造になっています。
化粧品による外側からのスキンケアは、お肌の表皮にある角質層までしか届きません。
肌内部を潤わせるには、水分補給を十分に行うことが不可欠です。
適量の水を飲むことで、肌が内側からうるおい、ハリとツヤのある美肌になります。
美肌を保ちたいなら、軟水が良いという考え方もあります。
日本人に肌や髪がキレイな人が多いのは、日本の水が軟水であることと関係があるという指摘もあります。
軟水のミネラルバランスは、人体のミネラルバランスに近いことで知られています。
そのため、からだに吸収されやすいので、良い効果を得やすいです。
2)水のダイエット効果
水を飲むことで、全身のリンパの流れが良くなり、老廃物を排出する効果が高まります。
からだの中の毒素を排出でき、ダイエット効果を期待することができるのです。
特にリンパマッサージの後に水分を補給することで、より高い効果を実感しやすくなるでしょう。
胃袋に水分がたまることで、自然と食事量を抑えることもでき、心理的な負担を少なくしながらダイエットすることができます。
さらに、あたたかい水を飲むことで体温があがりやすくなり、脂肪燃焼効果が高まることも特徴的です。
硬水は、代謝アップにつながりやすくダイエット効果を得やすいとされています。
3)水の血液の健康への効果
水を飲むことで血液がサラサラになり血行を良くしてくれます。
体内の水分量が不足すると、血液がドロドロになって血管が詰まりやすくなってしまい、心筋梗塞やくも膜下出血などのリスクが高まるといわれています。
水を飲んで血液をサラサラにすれば、それらの病気の危険性が減り、健康を維持することに期待できます。
また、からだの隅々にまで栄養が届きやすくなり、若々しい疲れにくいからだを作ることに効果的です。
4)水の便秘解消効果
腸は、食べ物を消化する時だけでなく水を飲んでも動きます。
便秘に悩まされている時は、水を積極的に飲むことがオススメです。
症状が軽いなら薬で無理に腸を動かすのではなく、本来の胃腸のはたらきを促進して、排泄を促すことができます。
また便秘の場合、便が腸内で固くなって出にくくなっていることが多いです。
水を飲むことで、溜まっているものが柔かくなり、便通がよくなる可能性が高くなります。
便秘に悩まされている人には、適度な刺激がある炭酸水の活用が特に効果的でしょう。
5)水の精神安定効果
水が足りない脱水症状に陥っていると、イライラしたり精神不安定になることがあります。
脱水は自覚症状がない場合もあるので注意が必要です。
水分不足でイライラする場合は、水を飲むことで、精神を落ち着ける効果が得られます。
特にあたたかいお湯などは、リラックス効果が高いので落ち着くことができるでしょう。
仕事や家事が忙しく緊張状態が長く続いている時に、あたたかなお湯を飲む機会を作れば、手軽にリラックスすることができ、ストレスによる肌荒れやからだの不調も引き起こしにくくなります。
6)冷え性改善
常温の水や白湯などを飲むことで、血液循環が良くなり冷え性改善の効果が期待できます。
からだが冷えていると、さまざまな不調を引き起こしやすく、美肌はもちろん健康にもよくないため、冷え性を改善して健やかな美しさをめざしましょう。
6.美肌のための水の飲み方
美肌に効果的な水の飲み方には3つのポイントがあります。
1)適度な水分量を摂る
1つ目は量。たくさん飲めば良いというわけではありません。
特別な運動をしたり水分を失うなどがない場合なら、1日の目安は1.5L程度、多くても2Lに収めましょう。
自分の体重や体格、食生活や生活習慣によっても、1人1人適切な量は異なってきます。
体重1kg当たりの年齢別の必要量は、次のとおりです。
- 新生児 150ml
- 幼児 100ml
- 成人 50ml
- 60歳以上 40ml
ただし、運動量が多く汗をかくなどで水分を失う量が多い人は、多めの水分補給が必要ですが、逆の場合は水分摂取量は控えめが良いでしょう。
自分に合った量はどのくらいなのかを把握して適量をとるようにしましょう。
取り過ぎは、逆効果です。むくみや冷えを引き起こしやすく、美肌からは遠のいてしまいます。
2)適温で水分を摂る
2つ目は、温度です。
人間のからだは、体温が1℃下がると基礎代謝が12%低下し、免疫力も37%も低下するといわれています。
水分補給の際には、水の温度に注意して体温を下げない心がけが大切です。
冷蔵庫でキンキンに冷やした水ではなく、常温もしくはあたたかくした白湯などをとることがポイントとなります。
冷たいと、水の分子が大きすぎるためにお肌の細胞膜へ吸収されず、美肌を育む新陳代謝も上手くいきません。
水の温度に気をつけて飲むようにしましょう。
冬場は常温でも冷たいので、軽くあたためてから飲むことをオススメします。
3)こまめに分けて水分を摂る
3つ目は、飲み方です。
1度に大量に飲んでも、排出されてしまうだけなので美肌への効果も期待できません。
コップ1杯を1日に6~8回程度に分けてこまめに飲むようにしましょう。
1度に飲むのはコップ1杯に留めることがポイントです。
7.健康やアンチエイジングのための水の飲み方
効率よく効果的に水を飲むために、時間を工夫しましょう。
特にオススメなのは、以下の5つのタイミングを活かす方法です。
1)寝起きに水を飲む
空っぽになっていた胃が反応し、胃腸を上手に刺激して排泄を促してくれます。
そうなると、副交感神経が高まり、自律神経が整えられます。さらに、体内時計のリズムも整います。
朝起きた後、最初にうがいをして口内に繁殖した雑菌を洗い流します。そのあと、常温、もしくはあたためた水を飲むことが特にオススメです。
2)食前に水を飲む
胃腸のはたらきを活性化させるので、食べ物の消化力が高まります。
なお、炭酸水を飲むと満腹感が得られやすく食事の量を自然とおさえることが可能です。
また、食欲が落ちている時、あるいは高齢で胃腸のはたらきが弱っている時に食前に水を飲むことで、食欲がアップする効果が期待できます。
3)運動の前後
運動の前後も水を飲むには良いタイミングです。
運動した後は、汗をかいて水分やミネラルが失われています。
そのため、運動の後はミネラルもあわせて補給するために、ミネラルウォーターがオススメです。
スポーツ飲料を飲む方もいますが、スポーツ飲料には糖分も多く含まれていますので、適度に摂りましょう。
4)サウナや入浴の前後
サウナや入浴の場合は、まず入る「前」に水を飲みましょう。
発汗を促す効果があり、体内に溜まっていた毒素が出やすくなります。
もちろん、「後」の水分補給も大切です。
5)寝る前
寝ている間に水分は失われます。
寝る前に水分補給をすることで、体内の水不足を防ぎ、寝ている間も血行を促進するはたらきに期待ができます。
また、痩せ体質になるともいわれていますので活かしてみると良いでしょう。
健康やアンチエイジングを意識するなら、基本的には天然水かアルカリイオン水を選ぶことがオススメです。
8.炭酸水とその健康や美容効果は?
1)炭酸水の特徴
近年注目を集めているのが炭酸水です。
文字通り炭酸ガスを含む水のことで、ソーダ水とも呼ばれます。
血流促進や整腸作用によるデトックス効果がある他、疲労物質を体外に排出するはたらきがあり、疲労回復にも役立つなどさまざまなメリットへの期待から人気があります。
炭酸によって胃が膨らむ作用もあり、早く満腹感が得られるとして、ダイエットに向いているといわれています。
もともと日本では馴染みが薄いものでしたが、外国産のミネラルウォーターが輸入されるようになると、徐々に日本にも浸透して、現代ではごく身近な存在になりました。
今では市販のものを手軽に入手できます。
1日に必要な水分量を、すべて炭酸水でまかなう方法は、慣れないうちは飲みにくく、お腹にガスが溜まったりするのであまりオススメできません。
楽しめる範囲で、適量の炭酸水を取り入れるのも良いでしょう。
2)炭酸洗顔は効果的?
また、飲むだけでなく洗顔や洗髪などに使う方法も人気を得ています。
炭酸水配合の洗顔料やクレンジング料も登場しています。
それは、洗顔に使えば、気泡が皮脂や角質などの余分な汚れを吸着し浮かせてくれることを期待したものです。
また、毛穴の引き締め効果も期待されています。
さらに、洗髪に活用すると、汚れをスムーズに落とせるだけでなく、頭皮の血行を促進する効果があることも期待されています。
しかし、その効果を実証するエビデンスは明確ではありません。
そのため、実際にどこまで効果が期待できるかは疑問です。
また、炭酸の特徴を考えても、さほど大きな効果は期待できない可能性があります。
1つには、炭酸水は、肌に触れる際に、溶けている炭酸が二酸化炭素と水に分離するので、炭酸の効果がそのまま得られにくいこと。
もう1つは、炭酸ガスには血行促進効果や汚れを吸着する力があっても、効果を発揮する時間まで肌に留まるとは考えにくいことです。
炭酸水の洗顔やシャンプーは、清涼感やリフレッシュ感を求めるなら良いと思いますが、汚れの吸着や血行促進などは過度に期待しないほうが良いでしょう。
9.水素水とその健康・美容効果は?
1)水素水の特徴
水素を溶かし込んだ水のことです。
芸能人の方などが愛用していることから、人気が高まりました。
そのため数多くの水素水が出回っていますが、実際は水素がほとんど抜けてしまっている商品もあるといわれています。
また、水素水そのものの効果についても疑問視され、メディアでもさまざまな情報が飛び交っています。
水素水とは、通常の水(H2O)にある一定以上の水素(H2)が含まれたもののことです。
水に入っている水素濃度は、「ppm」で示されますが、どの濃度で水素水と呼べるかという基準は明確ではありません。
もう1つは、水素水には、水素ラジカル(H・)や水素化物イオン(H-)が溶存しているとされる「活性水素水(ミネラル還元水)」と、水素分子(H2)を溶かし込んだ「水素分子水」があります。
本来、水素水とは水素分子水を指すという考え方もありますが、法的なルールが整備されていません。
つまり、水素水には、明確な定義がないのが現状です。
2)水素水の効果
水素水や水素の健康への影響に関する研究や学術論文はいくつかあります。
たとえば、糖尿病の改善効果やアトピー性皮膚炎を抗酸化作用で改善したことなどの報告があります。
しかし、研究はまだ限定的であり、メカニズムも十分に解明されていません。
したがって、現時点では水素の健康や美肌への効果が明確に示されているとはいえないのが現状です。
水素そのものには、からだをサビつかせる原因となる活性酸素をとり除いてくれる水素効果があります。
つまり、酸化を予防する効果があるのです。
だから、水素水を摂ることでアンチエイジングやエイジングケアにもつながる可能性はあります。
しかし、医薬品のような効果があるわけではなさそうです。
その意味では、予防美容的に飲む意味はあっても過度な期待はしないほうが良さそうです。
なお、水素水に含まれる水素は、分子が小さいという特徴があり、時間と共に失われてしまいます。
市販品として出回っている容器入りタイプの水素水は、最初は水素が含まれていても時間が経過するごとに水素が抜けてしまう傾向があります。
水素は目に見えないので、どの商品の水素が減っているのかなど、見た目や味からは判断が難しいといえます。
水素水の効果を十分に得るためには、なるべくできたてのものを飲む方法が望ましいのです。
スティックタイプや生成器・サーバーなどを使って、飲みきる量の水素水を作り、なるべくすぐに飲むほうが水素水の効果を得られやすいと考えられます。
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水素についてはこちらのメディアも参考にしてみてください。
すいかつねっと|水素健康活用研究所
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10.まとめ
人の生命や健康、アンチエイジングや美肌に大切な水について、さまざまな観点から考えてみました。
また、水の種類と特徴についてもご紹介しました。
さらに、スキンケアで補う水についても取り上げました。
いかがだったでしょうか。
水はあまりにも当たり前に毎日、飲んだり使ったりしているので、ほとんど気にされない方もいます。
しかし、その生命やお肌への役割は大きく、意識して摂取することはとても大切です。
健康、美肌、エイジングケアのためにも上手に水分を取り入れてくださいね。
この記事「水を飲んで美肌・美容の効果アップ?水でアンチエイジング!」が、エイジングケア世代の皆様の健康や美肌のお役に立てば幸いです。
著者・編集者・校正者情報
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
(編集:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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