10月にオススメの食べ物の種類とレシピをご紹介します。
美肌や健康、アンチエイジングのためには、季節ごとの栄養バランスのよい食べ物を摂ることが大切です。
秋が深まる10月は、どんな食べ物がおすすめなのでしょうか。
この記事では、10月に旬を迎える美肌におすすめの食べ物と美味しく味わうためのレシピをご紹介します。
- 美肌や健康を維持するためには、体の内側の健康が大切。10月に旬を迎える食べ物を積極的に摂りましょう。旬の食べ物は、栄養価も高く美味しいのでおすすめです。
- 10月が旬の食べ物に加えて、季節に応じたスキンケアやエイジングケアで一層、美肌になることができます。スキンケアと食べ物を上手に組み合わせましょう。
- 野菜では、10月は松茸やえのき、なめこ、エリンギなどのキノコ類、じゃがいもなどのイモ類、カボチャも美味しい時期です。葉物野菜では、チンゲン菜、レタス、サラダ菜が旬です。果物では、柿、ざくろ、巨峰、梨などが旬です。
- 10月にオススメの魚は、サンマやサバ、イワシ、ニシン、はたはた、アマダイ、イトヨリなどが旬です。また、アサリなどの貝類やイカ、エビも美味しい季節です。
- 月や季節に限らず、1年中出回る食べ物もたくさんあります。10月が旬の食べ物だけではなく、からだや美肌によい食べ物は積極的に摂りましょう。
化粧品成分上級スペシャリスト&京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
岩手医科大学歯学部卒業後、都内歯科矯正施設で矯正歯科医として表側・裏側矯正や小児の顎骨成長発育誘導多数から成人矯正まであらゆる矯正治療を習得。
その後、矯正と審美歯科、美容皮膚科、美容外科、再生医療、免疫療法を組み合わせた日本で初めてのトータルビューティを実現できるクリニック「医療法人社団 サカイクリニック62」を開業。
歯と美容医療を組み合わせたパイオニアとしてドクター向け講師として活躍する稀有な存在として有名。
得意分野は、口元と肌の若返り美容。美容マシンに関する目利きがずば抜けており、世界でも安全・安心で効果の高いマシンを毎年数台導入するなど、常に患者さまにとって満足度の高い施術を行えるよう心がけている。
<10月におすすめの旬の食材リスト>
食材 | 栄養素 | 備考 | |
野菜 | |||
えのき | 食物繊維をはじめ、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシンなどが豊富。 | 天然えのきの旬。店頭に並ぶ栽培えのきは人工栽培なので旬なし。 | |
えりんぎ | 食物繊維、β-グルカンやカリウムが豊富。 | 店頭に並ぶのはほとんどが栽培もので旬なし。 | |
かぶ | カブの根はそれほど多いわけではないが、ビタミン類をもっており消化酵素のアミラーゼなども含まれる。 カブの葉はβ-カロテンをたくさん含みβ-タカロテン、ビタミンC、カルシウムやカリウムも豊富。 | 春物はやわらかく、秋物は甘みが強い。 | |
かぼちゃ | カロテン、ビタミンB群、ビタミンE、βカロテン、カリウム、食物繊維が豊富。特に西洋カボチャにはビタミンCも豊富。 | 夏と秋から冬頃の2回あり、1回目は収穫が盛んな夏、2回目はかぼちゃが食べ頃になる秋から冬頃。 | |
ぎんなん | でんぷん、カロテン、ビタミンCやカリウムをはじめ、マグネシウムやリン、鉄などのミネラルが豊富。 一方、ビタミンB6の作用を妨げるメチルビリドキシンという中毒物質が含まれており、食べ過ぎるとけいれんなどの中毒が起きるリスクがある。特に幼児は解毒能力が弱いので注意が必要。 | ||
さつまいも | カリウムが豊富で加熱しても残るビタミンC、ビタミンEなども含まれる。紫品種にはアントシアニン、安納芋にはカロテンも含まれる。 | 2~3か月ほど貯蔵することで甘くおいしいさつまいもに変化する。旬よりもおいしく食べられるのは10~1月頃。 | |
さといも | カリウムなどが豊富でガラクタンが含まれる。 | ||
さんしょう | サンショオールやシトロネラール、ジペンテン、フェランドレン、ゲラニオールなどの有効成分が含まれる。 | 花山椒は4~5月、実山椒は6月、粉は10~11月が旬。 | |
しいたけ | 食物繊維が豊富で炭水化物、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンD、ナイアシンなどが含まれる。 | ||
しめじ | ビタミン類、食物繊維をはじめ、β-グルカンも豊富。 | 店頭に並ぶのはほとんどが栽培もので旬なし。 | |
じゃがいも | ビタミンCが豊富で熱に強く、カリウムなども豊富でナイアシンも少し含まれる。 | 旬の時期に出回るのが新じゃがと呼ばれる。 | |
ちんげんさい | βカロテン、カリウムやカルシウムが豊富、ビタミンCなども含まれる。 | ||
つるむらさき | β-カロテンやビタミンC、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富。 | ||
とうがん | 95%が水分でカリウムが豊富。ビタミンCなども含まれる。 | ||
なめこ | ビタミンB群や食物繊維などが豊富。カリウム、ナイアシンなどが含まれる。 | 店頭に並ぶのはほとんどが栽培もので旬なし。 | |
ニンジン | カロテンが非常に豊富、金時人参にはリコピンなども含まれる。 | ||
まいたけ | ビタミンDが豊富でカリウム、食物繊維、ポリフェノールが含まれる。 | 店頭に並ぶのはほとんどが栽培もので旬なし。 | |
マッシュルーム | ビタミンB2が豊富でパトンテン酸、食物繊維、カリウム、ビタミンB1などが含まれる。 | 店頭に並ぶのはほとんどが栽培もので旬なし。 | |
まつたけ | β-グルカンをはじめ食物繊維が豊富。 | ||
みょうが | ほとんどが水。水以外には、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、リン、ビタミンB群、Cなどが含まれる。香りはアルファピネン。 | ||
むかご | アルギニンが豊富。アミラーゼ、ガラクタンやマンナンが含まれる。 | ||
るっこら | β-カロテンを初めビタミンE、ビタミンK、ビタミンC、マグネシウムやリン、鉄といったミネラルが豊富。アリルイソチオシアネートも含まれる。 | ||
果実 | |||
いちじく | 水溶性の食物繊維であるペクチンが豊富でカルシウムや鉄分などのミネラル、カリウム、フィシンも含まれる。 | 夏に旬を向かえる夏果、秋に旬を向かえる秋果、夏と秋の時期に摂れる夏果秋果兼用があり、その中でも秋に旬を迎えるものが最も美味しい。 | |
かき | ビタミンAとCが豊富、タンニンとカリウムが含まれる。 | ||
かぼす | ビタミンCが豊富。クエン酸、ノビレチンなどが含まれる。 | ||
かりん | ペクチンが豊富。アミグダバリン、ポリフェノール、不溶性食物繊維が含まれる。 | ||
くり | ビタミンB1とカリウムが豊富でタンニンも含まれる。ビタミンCも豊富で加熱にも強い。 | ||
すだち | ビタミンCが豊富でクエン酸、スダチチン、ビタミンAが含まれる。 | 9月に出回るすだちは最も香りや味が良い。 | |
ゆず | ビタミンCが豊富で、ペクチン、クエン酸が含まれる。 | 青柚子は7~8月、黄柚子は10~12月が旬。 | |
りんご | クエン酸、リンゴ酸といった有機酸が豊富で、カリウムも含まれる。皮にはポリフェノール、ペクチンが豊富。 | ||
魚 | |||
いぼだい・ えぼだい | 不飽和脂肪酸が豊富。 | ||
いわし | DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)をはじめとするn-3系脂肪酸(オメガ3)が豊富。 | ||
うなぎ | ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンD・ビタミンE・DHA・コラーゲン・EPA・ミネラルが大変豊富。 | 天然ものは冬が旬。 | |
かつお | DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)タウリンが豊富。 | ||
さけ | たんぱく質やビタミン類などが豊富。強い抗酸化力のアスタキサンチンやDHA・EPAが含まれる。 | ||
さば | 脂質がきわめて豊富で、EPA、DHAも多く含む。ビタミンB12が非常に多く、ビタミンDも多い。 | ||
さわら | DHAやEPA、ビタミンD、ビタミンB12、良質のたんぱく質や鉄分が豊富。 | 関東は12月~2月、関西は3月~5月が旬。 | |
さんま | DHAやEPA、鉄分などのミネラル、ビタミン12も豊富。 | ||
しらす | カルシウムが豊富でタンパク質、ビタミンB12、セレンなどが含まれる。 | 兵庫県では12月~3月は禁漁。 | |
たちうお | DHAやEPA、脂溶性ビタミンのA、D、Eが豊富。 | ||
にしん | 一価不飽和脂肪酸のオレイン酸やイコセン酸、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などオメガ3系と呼ばれる多価不飽和脂肪酸、ビタミンB6、ビタミンB12が豊富。 | ||
はたはた | オレイン酸を中心とする良質な脂肪酸、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などのオメガ3脂肪酸 | ||
はも | ビタミンD、たんぱく質、グルタミン酸やアスパラギン酸をはじめグリシンやアラニンなどアミノ酸が豊富。 皮にはコンドロイチン硫酸が含まれ、脂質は多くない。 | ||
ぼら | 目立って多く含まれている栄養成分はないが、ビタミンB群、パントテン酸、EPA、DHAなどn-3系多可価不飽和脂肪酸(オメガ3)が多く含まれる。 卵巣を塩干加工したカラスミはビタミンA(レチノール)やビタミンE、その他の成分や鉄分などのミネラルも全体に非常に豊富。 | ||
海産物 | |||
いくら | 良質な脂質が豊富でタンパク質が多く、ビタミンA(レチノール)、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、リン、鉄、銅、亜鉛などが含まれる。 | ||
いせえび | タウリンが豊富でビタミンB1、アスタキサンチンを含む。高タンパク低脂肪でこのたんぱく質にグリシンやアラニンなどのアミノ酸も含まれる。 | ||
けがに | カルシウムやリンといったミネラル、グルタミン酸やアスパラギン酸をはじめ各種アミノ酸が豊富。殻にアスタキサンチンが含まれる。 | ||
スルメイカ | タウリンが豊富。 | ||
その他 | |||
あずき | ビタミンB1やカリウム、食物繊維が豊富。 | 旬、栄養素はあんこと同じ。 | |
あんこ | ビタミンB1やカリウム、食物繊維が豊富。 | ||
ごま | 不飽和脂肪酸が豊富で、必須アミノ酸をバランス良く含むたんぱく質が含まれる。 | ||
ぴーなっつ | オレイン酸やリノール酸などの不飽和脂肪酸、ビタミンE、カリウムやマグネシウム、リン、鉄などのミネラルも豊富。ナイアシンなども含まれる。 |
CONTENTS
1.秋が深まる10月におすすめの食べ物を知りたいあなたへ
「秋の味覚を楽しみたい!10月にオススメの食べ物の種類とレシピ」をお届けします。
10月の特性に合ったスキンケアやエイジングケアが大切ですが、健康やアンチエイジング、美肌のためには食べ物も大切です。
10月は秋も深まり、平均気温も20℃を下回る日が多くなります。
だから血行の悪化に気をつける必要があります。
そのため、冷え症を防ぐからだを温める食べ物も意識的に摂ることが大切です。
だから、内側から保湿できる乾燥肌を防ぐ食べ物で、肌のバリア機能を強くして、ターンオーバーを正常化することを心がけましょう。
そんな秋が深まる10月も食べ物をはじめアンチエイジングを意識した生活を実践することがエイジレスな美肌のために大切です。
つまり、10月も上手に食べ物や栄養素を摂ることで、美肌をキープできます。
ナールスエイジングケアアカデミーは、月別でおすすめの美肌によい食べ物とレシピをご紹介しています。
今回は、10月が旬のからだや肌におすすめの食べ物とレシピをご紹介します。
また、季節や月に限らず大切な食べ物や栄養素の記事、おすすめの書籍をご紹介します。
からだとお肌のアンチエイジングのために参考にしてくださいね。
「10月が旬のおすすめの食べ物の種類や栄養素は?教えて!」
「どんな野菜や果物が10月に美味しいの?からだを温めるのはどれ?」
「10月にオススメの魚介類は?また、ほかの海産物も教えて!」
「10月が旬の肌老化の予防ができる食べ物が知りたい!教えて!」
「秋が深まる10月におすすめのレシピは?」
などが知りたい方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
<秋の食べ物>
<10月にコラーゲンを生み出す力をチェックしたいなら!>
<からだの内側からのケアに>
天然海水魚皮(タラ科等)が100%の「マリンコラーゲン」
<食べ物で美肌へ!>
*本当にキレイになれる!動画「ナールス60日間美肌プログラム」とは?
2.10月におすすめの美肌や健康によい食べ物は?
10月の美肌の基本を支える食べ物をご紹介します。
1)10月が旬のおすすめの野菜
10月は秋が深まる季節。
まさに収穫の秋を迎え、さまざまな野菜や果物が美味しい季節です。
まず野菜では、松茸やえのき、なめこ、エリンギなどのキノコ類が旬を迎えます。
じゃがいも、ヤマトイモ、サトイモ、エビイモなどのイモ類やカボチャも美味しい時期です。
涼しくなってきたので、葉物野菜のチンゲン菜、レタスやサラダ菜なども美味しい季節を迎えます。
ほかにも、秋〜冬が旬のごぼうが出回り始め、ぎんなんやにんじん、むかご、ピーナッツも美味しく食べることができます。
このなかから、チンゲン菜とごぼう、エリンギの栄養素をご紹介します。
①チンゲン菜
チンゲン菜には、β-カロテンが豊富です。
βカロテンには、免疫を賦活化させてがんなどの病気を予防するはたらきが期待されます。
たとえば、紫外線による免疫低下の予防が期待できます。
また、βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康、視力維持、肺や気管を守るはたらきがあります。
このほか、ビタミンCも豊富です。
肌のハリに大切な真皮のコラーゲンをつくるのを助けたり、シミを防ぐはたらき、つまり美白効果、お肌の酸化や肌荒れを防ぐほか、風邪予防のはたらきがあります。
さらに、チンゲン菜はカリウムやカルシウムが豊富です。
カリウムはナトリウムの排泄を促進するので、高血圧を防ぐ効果があります。
また、カルシウムは骨を生成するサポートやイライラの解消にも効果があります。
②ごぼう
ごぼうは水溶性及び不溶性の両方の食物繊維が豊富です。
だから、便秘による肌荒れの予防が期待できます。
また、不溶性食物繊維の「リグニン」は腸内の発がん性物質を吸着し、大腸がんの予防が期待できます。
さらに、食物繊維に含まれるイヌリンという炭水化物の一種は、血糖値の改善やビフィズス菌の成長を促進するはたらきがあります。
だから、糖尿病の予防や腸を守ることが期待できます。
ほかにもカリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富です。
③エリンギ
エリンギはきのこの中でも特に食物繊維が多く、100gあたり3.4g含まれています。
特に、不溶性の食物繊維が多く、便秘解消に効果があるといわれています。
またビタミンB2、ビタミンBの一種であるナイアシンを含んでいて、皮脂分泌の抑制や毛穴の悩み予防も期待できます。
さらに、ビタミンDを含んでいるため、骨粗鬆症の予防効果も期待できます。
ほかに、カロリーも低くダイエット中の人にもうれしい食べ物です。
2)10月が旬のおすすめの果物
10月におすすめの果物としては、くり、なし、柿、かりん、りんご、ざくろ、かぼすなどがあります。
かぼす、すだち、ゆずなども出回ります。
また、極早生みかんや文旦も旬に入ります。
和梨や巨峰なども先月から引き続き出回り、洋梨や柿も食べごろとなっています。
このなかから、柿とざくろ、かぼすの栄養素についてご紹介します。
①柿
「柿が赤くなれば、医者が青くなる」といわれるほど、栄養価が高い果物です。
ペクチン、βカロテンをはじめβ-クリプトキサンチン、ゼアキサンチン、リコピンなどのカロテノイドが豊富です。
また、ビタミンCやタンニン、カリウムが豊富です。
タンニンは血液中のアルコール分を外へ排出するはたらきをサポートするので、二日酔いを防いだり、回復を早める効果が期待できます。
②ざくろ
ざくろの果汁には、アントシアニンやタンニンなどのポリフェノールが豊富です。
そのため、抗酸化作用によって、がんや生活習慣病の予防に効果が期待できます。
また、ミネラルやクエン酸、酒石酸などの有機酸が含まれます。
そのため、カルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にしたり疲労回復の効果が期待できます。
なお、ざくろには女性ホルモンの1種であるエストロンが微量に含まれますが、美肌や健康への効果が期待できるほどではないと考えられています。
③かぼす
かぼすにはビタミンCが豊富です
また、クエン酸が豊富で疲労回復効果があります。
さらに、ノビレチンと呼ばれるフラボノイドの一種が含まれています。
ノビレチンには血糖値の上昇を抑えるはたらきや発がん抑制作用、慢性リウマチの予防効果、抗認知症作用があることがわかっています。
ほかにも、爽やかな香りが気持ちを落ち着かせ、爽快な気分にさせてくれますので、アロマテラピーとしても使えます。
<参考記事>
*ビタミンC不足は毛穴を目立たせ、老化スピードも速めてしまう!
3)10月が旬のおすすめの魚介類
10月が旬の魚介は、サンマ、サバ、イワシ、ニシン、はたはた、アマダイ、イトヨリなどが旬です。
また、アサリ、ツブガイ、ツキヒガイ、ムール貝、アオリイカ、スルメイカ、イセエビも美味しい季節です。
この中からイセエビとアサリ、ムール貝の栄養素についてご紹介します。
①イセエビ
イセエビの赤色は豊富に含まれるアスタキサンチンによるものです。
アスタキサンチンには強い抗酸化力があり、からだや肌の老化を防ぎます。
また、血液をサラサラにする効果があります。
もう1つ抗酸化力を発揮する成分として、ビタミンB1も豊富です。
ビタミンB1は、体内の不飽和脂肪酸の酸化を防ぐはたらきがあるので、動脈硬化や心筋梗塞などの予防効果が期待できます。
このほか、イセエビにはタウリンが豊富です。
タウリンには、疲労回復、血圧の正常化、悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やすはたらきがあります。
そのため、脳卒中、高血圧などの予防効果が期待できます。
さらに、イセエビには、グリシンやアラニンなどのアミノ酸が豊富で低脂肪という特徴もあります。
<参考情報>
②アサリ
アサリは、イセエビと同じくタウリンが豊富です。
また、ビタミンB12に加え、鉄や亜鉛などのミネラルも豊富です。
そのため、イセエビと同じく動脈硬化や高血圧症の予防に効果が期待できるほか、赤血球をつくるはたらきをサポートすることで、貧血を防ぎます。
また、眼精疲労や肩こりの解消にも役立ちます。
※移動
③ムール貝
ムール貝には、美容や健康に効果のあるビタミンB12(シアノコバラミン)や鉄分などが豊富です。
ビタミンB12には、赤血球中のヘモグロビンをつくるはたらきや、DNAやたんぱく質の合成、神経のはたらきを正常に保つ、睡眠を促すなどのはたらきがあります。
また、鉄分は貧血予防効果があります。
ほかにも、アルギニン、アスパラギン酸などのアミノ酸やたんぱく質、マンガンやマグネシウムといったミネラルなども含まれています。
4)そのほかの食べ物
野菜や果物に加え、あずきなどの豆類やごまなどの木の実も10月に美味しい食べ物です。
今回、あずきとごまについて詳しくご紹介します。
①あずき
あずきは、食物繊維と糖質で構成される炭水化物が主体の豆です。
これは、大豆や落花生など脂質が中心の豆との違いです。
食物繊維はごぼうの3倍含まれています。
たんぱく質が豊富で、ビタミンB1やB2、ポリフェノール、アントシアニン、サポニンのほか亜鉛、カリウム、鉄分、カルシウムも含まれています。
疲労回復効果、脚気の予防、むくみの予防、便秘の予防や改善の効果があります。
あずきは、あんことして食べるのが一般的です。
②ごま
ごまは脂質が約50%です。脂質には不飽和脂肪酸であるリノール酸、オレイン酸が豊富です。
また、必須アミノ酸をバランス良く含み、たんぱく質も豊富です。
さらに、ゴマリグナンの一種「セサミン」を含みます。
セサミンには、肝臓内で脂肪を利用しやすい形に変え、酵素を活発化させて肝臓のはたらきを高める効果が期待されています。
このほか、コレステロール値を下げる効果、肌や髪の健康を保つ効果などがあります。
さまざまな10月が旬の食べ物をご紹介しましたが、旬の食材だけにこだわらず、バランスよく栄養素が摂れるような食卓を心がけましょう。
また、10月は秋が深まり、気温が下がるため乾燥肌のリスクが高くなります。
だから、乾燥肌対策になる食べ物の摂取を心がけましょう。
詳しくは、下記をご覧ください。
*乾燥肌は食べ物と飲み物で内側から保湿を!おすすめ10の栄養素とは?
3.10月のオススメレシピは?
10月にオススメのレシピをご紹介します。
10月は、「秋の旬食材で乾燥知らずの潤い肌に」がテーマ。
10月は一年の内で過ごしやすい季節ですが、肌の乾燥は確実に進んでいます。
水分保持力は年齢とともに低下していきますが、食生活、睡眠不足、湿度の低下、お手入れ不足なども影響します。
その中でも今注目されているのが腸内環境です。
「便秘の時は肌の調子が悪い気がする」と感じることはありませんか?
腸内環境が悪化すると、ある特定の腸内の悪玉菌がフェノール類(フェノール,パラクレゾール)という物質を生産。
これが肌に悪影響を与える要因のひとつといわれていて、肌荒れや乾燥を引き起こすと考えられています。
美肌のためには腸内環境を整えることも大切です。
<10月の美肌食材>
腸内環境を整えるためには、プロバイオティクス(善玉菌)とプレバイオティクス(善玉菌のエサ)の両方を組み合わせましょう!
プレバイオティクスの代表は食物繊維。
水溶性と不溶性の両方をバランス良く摂ることが大切です。
★りんご
りんごに含まれているアラビノオリゴ糖が腸内のビフィズ菌を増やします。
加熱をしたほうがオリゴ糖の活性が高まります。
水溶性食物繊維のペクチンを含みます。
★かぼちゃ
抗酸化作用を持つ栄養成分~ビタミンエース(A.C.E)が含まれている緑黄色野菜。
肌の内側からの乾燥対策にオススメの野菜です。
不溶性の食物繊維を含みます。
<10月におすすめのレシピ>
りんごとかぼちゃのサラダ
材料(2人分)
■かぼちゃ 90g
■オリーブオイル 適量
■たまねぎ 50g
■塩 少々
■りんご(皮つき) 1/2個
■レモン汁 小さじ1杯
■マヨネーズ 小さじ2杯
■ヨーグルト(プレーン) 大さじ2杯
1.かぼちゃは、いちょう切りにして、オリーブオイルを敷いたフライパンで火が通るまで両面を焼きます。
たまねぎはうす切りにし、塩でもんだ後よく絞ります。
2.りんごは芯を取り、皮ごといちょう切りにします。
レモン汁で和えた後、耐熱容器に入れ電子レンジで約1分加熱します。
3.ボールにマヨネーズ、ヨーグルトを入れよく混ぜます。
1のかぼちゃ、たまねぎ、2のりんごを入れて和えます
エネルギー 131 kcal(1人分)
たんぱく質 1.9g
脂質 4.4g
炭水化物 22.5g
(食物繊維 3.1g)
塩分 0.2g
4.10月の食べ物を記念日からピックアップ
10月といえば、本格的な秋。
気温も下がり、季節は冬へと向かいます。
だから、からだを温める食べ物を摂ることも大切です。
からだを冷やす食材を取る場合は、調理で工夫することも必要です。
そこで、ここでは10月の食の記念日の中で、秋の健康な肌のための食材をご紹介します。
1)10月8日はそばの日
新そばの時季を迎えるのが10月であることと、10=十が「そ」、8=八が「ば」と読めることから、東京都麺類生活衛生同業組合が制定しました。
日本人にとってなじみの深いそばですが、穀物で最もバランスの取れた健康食材です。
そばは、糖分と食物繊維を持つ炭水化物ですが、血糖値の急上昇を防ぐ低GI食品です。
だからダイエット食になったり、糖化をもたらすリスクも小さいといったメリットがあります。
また、タンパク質のもととなる必須アミノ酸、疲労回復やからだの抵抗力を高めるビタミンB1やB2、ポリフェノールの一種ルチンなど、幅広い栄養素がバランス良く配合されています。
さらに、肝臓のはたらきをサポートして、飲酒による脂肪肝を防ぐ効果が期待されるコリンも豊富です。
ビタミンB1は糖質の代謝を促進するはたらきがあります。
ビタミンB2は糖質や脂質、タンパク質の新陳代謝を促し、筋肉や髪、皮膚の健康をサポートします。
また、からだを温める食べものなので、10月にもぴったりです。
<参考記事>
2)10月10日はトマトの日
一般社団法人全国トマト工業会が「ト(10)マト(10)」の語呂合わせでこの日をトマトに日に制定しました。
トマトは、さまざまな栄養成分が、バランス良く含まれています。ビタミンAやビタミンCが豊富なのはもちろん、ビタミンE(トコフェロール)も含んでいます。
さらに、抗酸化作用が高いカロテノイドであるリコピンが豊富です。
ほかにも、カリウムや食物繊維なども豊富です。
ただし、カリウムには、からだを冷やす効果があるので、10月以降の秋や冬に摂る場合は、ミネストローネやパスタソース、鍋物に入れるなど、温めることがおすすめです。
3)まだある!10月の食の記念日
①コーヒーの日(10月1日)
②豆腐の日(10月2日)
③ようかんの日(10月8日)
④アメリカンドッグの日(10月9日)
⑤缶詰の日(10月10日)
⑥さつまいもの日(10月13日)
⑦きのこの日(10月15日)
⑧冷凍食品の日(10月18日)
⑨じゃがりこの日(10月23日)
⑩世界パスタデー(10月25日)
⑪卵かけご飯の日(10月30日)
⑫ハロウィン(10月31日)
5.食べ物についてもっと学ぶなら
ナールスエイジングケアアカデミーでは、10月に限らずさまざまな食べ物や飲料に関する最新の情報を発信しています。
また、ダイエットや栄養素の記事もあります。
さらに、編集部ニュースでもトピックスを取り上げたり、エイジングケア書籍レビューでも食べ物に関する本を紹介しています。
ここでは、それらをご紹介します。
1)食べ物や栄養素・サプリメントの記事
ナールスエイジングケアアカデミーの食べ物や栄養素・サプリメントに関する記事です。
10月だけではなく、どの季節や月でも役立ちます。
興味がある記事をぜひ、チェックくださいね。
*ほうれい線を予防・改善する食べ物・飲料・栄養素と食べ方は?
*お酢で始める!美肌もダイエットもできる欲張り習慣(飯塚美香さん)
*カカオが豊富なダークチョコレートで美肌・健康とアンチエイジング!
*ソラレンを含む食べ物で紫外線による日焼けがしやすくなるのはなぜ?
*コラーゲンはなぜ必要?その解説とおすすめコラーゲンサプリご紹介!
*プルプル美肌になる!コラーゲンサプリメントの種類と選び方のコツ
*コラーゲンの敵!紫外線による光老化から肌を守るコラーゲンペプチド
*コラーゲンは骨の50%を占める成分。骨粗鬆症の予防のために大切!
2)編集部ニュースの食べ物関係の記事
ナールスエイジングケアアカデミーの編集部員がピックアップした、さまざまな食べ物や栄養素・サプリメントに関する記事です。
10月に限らず、年間を通した食べ物の興味深い研究やトピックスが満載です。
*アーモンドミルクの日は5月30日!人気秘密はスゴイ美肌効果
*アーモンドを食べる習慣のある人は顔のシワが少ない?研究結果発表!
*ヨーグルトを夜に食べて美肌へ!おすすめの乳酸菌の種類と効果
*夏は痩せやすい季節ってホントなの?脳腸相関でダイエットの工夫!
*毛髪に朗報!ノニと魚由来コラーゲン入りドリンクで抜け毛が減った
*「発酵食品で体を元気に!」@健康ラボステーションのセミナーに参加してきました
3)おすすめの食べ物関連の書籍
これらの書籍は、10月の食べ物についてだけではなく、アンチエイジングや美肌を叶える上でとても役立ちます。
気になる一冊があればぜひ、チェックしてくださいね。
*コラーゲン完全バイブル(真野博 著、株式会社 幻冬舎メディアコンサルティング)
*医者が教える食事術 最強の教科書-20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68 (牧田善二 著、株式会社ダイヤモンド社)
*石原結實の病気を治す「野菜力」 (石原結實 著、株式会社ナツメ社)
*便活ダイエット ~便秘外来の医師が教える、排便力がアップする11のルール~(小林弘幸 著、株式会社ワニブックス)
*医者が教える最高の美肌術(小林暁子 著、株式会社アスコム)
*化粧いらずの美肌になれる3つのビューティケア(菅原由香子 著、株式会社三笠書房)
*美しい肌が生まれるところ ‐腸とこころをととのえる‐(山﨑まいこ 著、株式会社ワニブックス)
6.まとめ
「秋の味覚を楽しみたい!10月にオススメの食べ物の種類とレシピ」をお届けしました。
また、季節や月に限らず、大切な食べ物や栄養素の記事やおすすめの書籍をご紹介しました。
いかがでしたか?
10月は、秋が深まりだんだんと冬が近づいてきます。
スキンケアやエイジングケアに加えて、秋が旬の食べ物を美味しく食べて健康と美肌をキープしましょう。
また、気温の低下にともなう冷え対策として、からだを温める食べ物で血行促進することも大切。
今回は、10月の野菜からチンゲン菜、ごぼう、エリンギの栄養素を、果物からは柿とざくろ、かぼすの栄養素をご紹介しました。
また、魚介からはイセエビ、アサリ、ムール貝の栄養素をご紹介しました。
加えて、あずきやごまの栄養素やはたらきについてもご紹介しました。
この記事「秋の味覚を楽しみたい!10月にオススメの食べ物の種類とレシピ」を参考に、健康や肌によい栄養素を旬の食べ物や飲料から摂っていただければ幸いです。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
ナールスエイジングケアアカデミー編集長
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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