近赤外線は、有害光線。
肌のたるみやほうれい線など肌老化の原因になることが明らかになってきました。
そのため、美容家や皮膚科医の間でも注目が集まっています。
また、目に対するダメージも指摘されています。
この記事では、近赤外線とは何か、目や肌への影響、対策などを幅広くご紹介します。
また、近赤外線をカットするおすすめのアイケアメガネをご紹介します。
- 近赤外線は、赤外線の1つで紫外線や可視光線より波長が長い電磁波です。人の目で見ることはできません。
- 近赤外線には、熱作用、血管拡張作用があります。また、真皮や皮下組織まで浸透して炎症を促す物質を増やすはたらきがあります。
- そのため、近赤外線には目や肌へのダメージを与えるリスクがあります。目では角膜炎や白内障のリスクが指摘されています。肌では顔のたるみやほうれい線、しわの原因になります。
- 近赤外線から肌や目を守る対策は、主に3つあります。近赤外線ブロック機能のあるメガネやサングラスをかけること、日焼け止めを使うこと、太陽光を避けることです。
- しっかりと保湿を行って肌を健やかに保つことも、近赤外線のダメージを少なくする対策の1つです。スキンケアやエイジングケアで肌ダメージを小さくしましょう。
化粧品成分上級スペシャリスト&京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン配合エイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
*ほうれい線の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
*紫外線による光老化の原因と対策の全てがわかる!|エイジングケア化粧品のナールス
CONTENTS
1.近赤外線の肌や目へのダメージが気になるあなたへ
「近赤外線でたるみやほうれい線など肌老化!紫外線より怖い有害光線」をお届けします。
近赤外線は、赤外線の1つで紫外線や可視光線と同じ太陽光線です。
IRAと略されることもあります。
近年、近赤外線の研究が進みつつあり、顔のたるみやほうれい線、しわなどの肌老化をもたらす原因になることがわかってきました。
つまり、有害光線としての側面にフォーカスが当たることが多くなっているのです。
そのため、最近ではNHKの情報番組で取り上げられるなど、テレビや雑誌などで話題となっています。
また、エイジングケア世代の方で近赤外線を気にする女性も増えてきています。
実際、近赤外線の肌への影響を考えれば、その対策は美肌をキープするためのエイジングケアにとってとても大切です。
そこで、この記事では、近赤外線とは何か、メリットとデメリット、からだや肌への影響、予防や対策の方法をご紹介します。
また、近赤外線をカットするおすすめのメガネをご紹介します。
「近赤外線って一体何?特徴を教えて!」
「目や肌にどんなダメージがあるの?」
「遠赤外線とは違うの?同じ?」
「近赤外線のダメージを避ける方法は?」
「おすすめの近赤外線対策グッズは?メガネで防御できるの?」
などが気になる方は、ぜひ、続きをチェックしてくださいね。
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2.近赤外線とは?
1)近赤外線はどんな光線?
太陽光線は、紫外線、可視光線、赤外線の3つがあります。
赤外線は、紫外線や可視光線より波長が長い電磁波で、人には見えません。
そんな赤外線には、大きく近赤外線と遠赤外線があります。
近赤外線は、波長が0.7μm~2.5μmで可視光線に比較的近い性質があります。
皮膚への透過吸収は近赤外線で最も大きく、深さは30mmに達します。
近赤外線は対象物を直接暖める性質を持つ光線です。
だから、皮膚の表面を温め、体温をアップさせます。
一方、遠赤外線は、波長が4μm~1000μmで、電波に近い性質があります。
遠赤外線は対象物を直接暖めるはたらきはありませんが、有機物を内部から暖める性質があります。
<太陽光線の分類>
近赤外線は、赤外線カメラや家電用のリモコンなどの赤外線通信に利用されています。
しかし、皮膚に深く浸透することから、肌への悪影響があることがわかってきました。
これまで近赤外線の研究は進んでいませんでしたが、最近ではその影響についての研究が始まっています。
<紫外線と近赤外線の肌への浸透度>
2)地上の近赤外線はどれくらいの量?
地上へ届く太陽光のうち、近赤外線は30%以上を占めます。
紫外線が約10%なので、その量の多さがわかるでしょう。
また、近赤外線は携帯電話、テレビやパソコンのモニター、リモコン、電球、こたつなどからも発せられます。
だから、近赤外線の量は紫外線の5倍程度と考えられています。
季節的には、5月頃から8月にかけての照射量が一番多く、時間帯では10時から14時くらいがピークです。
3.近赤外線の影響とメリット・デメリット
1)近赤外線の作用
近赤外線には、熱作用や血管拡張作用があります。
そんな、近赤外線は紫外線よりも波長が長く、真皮や皮下組織の中に浸透していきます。
そこで、MMP1や炎症性サイトカインと呼ばれる物質の分泌を促します。
だから、強い近赤外線を浴びたり、長期間浴びることは、何らかの影響がある可能性が高いと考えられています。
実験では、急激に強い近赤外線を当てると、筋膜にダメージを与えることがわかっています。
このことから、肌への悪影響がある可能性が高いといえます。
一方、弱い近赤外線は、目や肌の新陳代謝を促すので必ずしも悪影響があるとはいえません。
しかし、長期間の弱い近赤外線の影響は、明らかになっていません。
2)近赤外線にメリットはあるの?
①医療への応用
近赤外線には、医療分野における活用上のメリットがあります。
近赤外線は、がんの光免疫療法に使用されます。
光免疫療法とは、抗体(たんぱく質)とIR700(色素)という2つの物質を組み合わせたものを投与し、最後に近赤外線光を照射してがん細胞をピンポイントに攻撃する治療法です。
紫外線を使う治療法もありますが、近赤外線も医療で活用できるのです。
②使い方でシワ改善
近赤外線は、一定の時間・量・強さで、照射すると美肌効果を発揮します。
具体的には、皮膚温度を一瞬上げることで、それがシグナルとなって線維芽細胞が活性化します。
その結果、コラーゲンやエラスチンが増え、肌のシワを改善しハリがアップします。
こうしたはたらきを利用して、近赤外線は美顔器としても利用されています。
3)近赤外線のデメリットや悪影響
①近赤外線の目への影響
強い近赤外線を目に浴びると、熱傷を起こすリスクがあります。
また、そこまで強い近赤外線でなくても、長期間浴びると眼瞼炎や角膜炎、目の老化による病気である白内障や加齢黄斑変性症のリスクが高くなります。
②近赤外線による肌老化
近赤外線やUVA、なかでも波長の長いロングUVAに近い肌への影響があります。
つまり、顔のたるみやそれが原因で目立つほうれい線、しわ、たるみ毛穴などの原因になってしまう可能性があるのです。
なぜなら、皮下組織や筋膜まで届いて大きなダメージを与えるからです。
紫外線による光老化と同じく、近赤外線のダメージは肌老化の原因になるのです。
また、光の強い近赤外線に日常的に浴びると,光線過敏症の増悪や毛細血管拡張症のリスクになることもわかってきました。(*)
③肌のじりじり感や熱中症
最近、屋外での活動中に肌にじりじりする熱さが、近赤外線による肌の温度上昇が原因となっている可能性が高いことがわかってきました。
また、近赤外線による急性の症状として、表面の血管が網目状に浮いてくる火胼胝(ひだこ)があります。
これは、短時間であっても近赤外線が肌の奥深く浸透することで体温上昇をもたらすことが原因であると考えられています。
体温上昇は、脱水をともない、熱中症など身体的な消耗に悪影響を与えるリスクになります。
4.最新研究!近赤外線は表皮にも悪影響
大塚製薬の最近の研究で、近赤外線が表皮の細胞の増殖を抑制することがわかりました。
つまり、肌のターンオーバーにも悪影響を与えることがわかったのです。
そのメカニズムは、細胞周期の制御に中心的な役割を担っている細胞内シグナル分子の活性を阻害することで、表皮細胞の増殖活性を低下させることです。
このように近赤外線は、真皮や皮下組織など肌の奥だけでなく、表皮の肌悩みの原因にもなるのです。
だから、近赤外線を防ぐことは、真皮や皮下組織など肌の奥だけでなく、表皮の細胞が健やかな状態を保ち、乾燥肌の予防や改善にもつながるのです。
5.近赤外線から肌や目を守る3つの対策は?
1)近赤外線カットのサングラス
近赤外線カット機能のあるレンズでできたメガネやサングラスをかけることが、近赤外線から目や肌を守る対策の1つです。
また、目元のしわや目の下のたるみ、目の下のクマの予防が可能です。
近赤外線だけでなく、紫外線カット機能やブルーライトカット機能のレンズを使ったメガネやサングラスもあります。
それぞれの太陽光線のカット率やそのほかの特徴をチェックして選びましょう。
2)近赤外線カットの日焼け止め
近赤外線がカットできる日焼け止めを使うことがおすすめです。
紫外線をカットする日焼け止めやUV化粧下地はたくさんありますが、近赤外線カットができるものは多くありません。
次のような日焼け止めが、近赤外線カット機能があります。
- 資生堂クレ・ド・ポーボーテ クレームUV 50g (日焼け止め)SPF50+・PA++++
- ポーラBA ライトセレクター 45g (日中用クリーム・日焼け止め)SPF50・PA++++
ドクターシーラボ UV&WHITEエンリッチリフト50+ (日焼け止め・UV化粧下地)40g SPF 50+・PA++++
<参考記事>
*紫外線ブロックの指標SPFとPAを知って正しく日焼け止めを選ぼう!
3)太陽光を避ける
近赤外線による目や肌へのダメージを防ぐには、そもそも近赤外線を浴びないことが最も大切です。
これは紫外線対策も同じです。
近赤外線のダメージは、地域や季節、シーン、個人によって異なりますが、状況に応じて次の5つを実践することが大切です。
- 午前10時頃~午後2時頃は外出を避ける
- できるだけ日陰に入る
- 袖や襟がある衣類を着る
- 日傘や帽子を活用する
手袋やスカーフなどで露出しているお肌を覆う
6.おすすめの近赤外線対策メガネ
近赤外線を38.5%カットするおすすめのアイケアメガネをご紹介します。
このアイケアメガネは、紫外線を99%以上カットするとともに、ブルーライトを34.9%以上カットします。
一方、このアイケアメガネは、可視光線透過率が76.3%あるので、夜間運転も可能です。
はたらきはサングラスですが、メガネのように日常使いで近赤外線カットができるのです。
このアイケアメガネの大きなメリットは次の3つです。
- 太陽光線を反射するのではなく、吸収して防ぐのでカット率が高い
- レンズの色が薄く、瞳孔が開きにくいので目に優しい
夏に限らず、どの季節でも日常的に使えるメガネライクなサングラス
また、ほかにも次の4つの特徴があります。
- レンズはハードコート加工で傷がつきにくい
- フレームは形状記憶素材なので、お尻で踏んでもつぶれないくらい丈夫
- 超軽量でメガネをかける負担が少ない
光学専門メーカーの職人による手造り
タイプは、スクエア型(ウェリントンタイプ)とラウンド型(ボストンタイプ)の2種がお選びいただけます。
<参考記事>
*紫外線・近赤外線をカットするアイケアメガネを40代美女が試着
7.しっかり保湿を行うことも近赤外線対策
根本的な近赤外線対策ではありませんが、健康な肌をキープすることは大切です。
健やかな肌状態を保つ1つの手段が保湿です。
1)肌をしっかり保湿しよう
お肌を健やかな状態、つまり表皮の角質層の水分と油分のバランスがよく、バリア機能とターンオーバーを正常な状態に保つことができれば、近赤外線のダメージを抑えることが可能です。
この2つが正しくはたらくことで、ある程度、近赤外線によるダメージを抑えることができるのです。
そのためにやるべきことは、スキンケアやエイジングケアの基本である保湿。
近赤外線に負けない美肌のために、年齢や季節、肌質に応じて、化粧水、美容液、保湿クリームを使って上手に保湿ケアを行うことで、乾燥肌になりにくいお肌の状態を目指しましょう。
エイジングケア世代の方は、特に高保湿なエイジングケア美容液を使うことをおすすめします。
2)おすすめのエイジングケア美容液
高保湿とエイジングケアの両方が可能なオススメのエイジングケア美容液がナールス ネオです。
美女が選ぶベスト美容液などでも高い評価を得ている目元・口元専用美容液です。
私たちの美容液ランキングの第1位です。
ナールスゲンとスイス発のバイオテクノロジーで開発されたネオダーミル、さらに大学発のプロテオグリカンやセラミドのなかでも保湿力の高い6種のヒト型セラミドなどのエイジングケア化粧品成分を配合しています。
そんなナールス ネオは、2019年5月にリニューアルしました。
お肌の酸化を防ぐ「抗酸化」や「抗シワ」を強化し、レスベラトロール、ブドウ葉/種子/皮エキス、アセチルデカペプチド-3などの成分を新たに追加配合。
シミやくすみ、たるみなどのエイジングサインの予防が期待されています。
近赤外線のダメージに負けない健やかで潤いあるお肌をサポートします。
また、目もと・口元など乾燥やエイジングサインを集中的にケアします。
目元美容液として目尻のシワにアプローチし、ハリ・ツヤ感にあふれる素肌へと高めます。
近赤外線を浴びた後のアフターケアにもおすすめです。
8.近赤外線に関するよくある質問
1)確実に近赤外線をカットする日焼け止めはあるの?
先ほどご紹介した日焼け止めは、紫外線カットの効果も強く近赤外線もカットします。
しかし、確実にカットができるかといえば疑問です。
現在も化粧品メーカーなどが近赤外線カット力のある素材などの研究を続けています。
たとえば、化粧品原料である薄膜状酸化チタンの膜厚をコントロールすることで、高い近赤外線防御性能が発揮されることがわかっています。
今後は、さらなる研究による商品化が待たれます。
2)子供や高齢者でも近赤外線の影響はあるの?
子供と大人、高齢の方で近赤外線の感受性の違いはわかっていません。
子供や高齢者に限らず、太陽の光を浴びれば近赤外線の影響を受けることになります。
ナールスエイジングケアアカデミーの読者の方は、エイジングケア世代でお子さまや高齢の方がいるご家庭も多いと思います。
ご家族にも近赤外線の情報を伝え、対策を行うことをおすすめします。
<参考記事>
*高齢の方の紫外線対策は肌だけでなくカラダの健康のために大切!
9.まとめ
近赤外線の特徴や目や肌への影響についてご紹介しました。
また、近赤外線をブロックするアイケアメガネをご紹介しました。
いかがでしたか?
近赤外線は白内障などの目の病気、顔のたるみなどの肌老化の原因になる可能性があります。
そのため、紫外線対策と同様に近赤外線対策の必要性が重要視されるようになってきました。
その方法はいくつかありますが、まずは太陽光を避けることが大切です。
そんななか、最近では、近赤外線をカットするメガやサングラス、日焼け止めも登場しています。
ぜひ、これらアイテムを上手に活用して近赤外線対策を行ってくださいね。
この記事「近赤外線でたるみやほうれい線など肌老化!紫外線より怖い有害光線」が、エイジングケア世代の肌老化の予防になることを願っております。
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報をご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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