コラーゲンの中でも最近注目のフィッシュコラーゲン。
その中で、100%天然海水魚から抽出したコラーゲンだけが名乗れるのは「マリンコラーゲン」という名称です。
ケニー&ロス社とマリンコラーゲンを共同開発した日本酵研株式会社の奥浦氏へのインタビューをお届けします。
1.最近注目のフィッシュコラーゲンってどんなもの?
「マリンコラーゲンのメリットと提供理由!日本酵研さんにインタビュー」をお届けします。
ナールスエイジングケアアカデミーで繰り返しお伝えしていますが、コラーゲンはお肌の線維芽細胞でつくられていますが、年齢を重ねるとともに産生量が少なくなるので、「化粧のノリが悪い」「お肌に元気がない」といった肌悩みが出てきますよね。
だから、「コラーゲンをケアする!」ために、エイジングケア化粧品やコラーゲンサプリメントなどで補うのがエイジングケアだと思っている方も多いと思います。
だって、年齢肌の“老いの速度”を緩やかにしてくれるから。
このコラーゲンにも種類があって、大きく「動物由来のコラーゲン」と「魚由来のコラーゲン」に分かれます。
この2つの違いは、「コラーゲン化粧品の種類と効果!エイジングケアに大切?」や「コラーゲンのエイジングケアとアンチエイジングの効果と役割」で、詳しく説明しているので、ご覧下さい。
さて、最近人気の魚由来のコラーゲンには、2つの呼び方があるのをご存じですか?
それは、「フィッシュコラーゲン」と「マリンコラーゲン」です。
魚由来のコラーゲンは、すべてフィッシュコラーゲンなのですが、『フィッシュコラーゲン』と表記されているものは、ほとんど養殖の魚(主に中国で養殖されているテラピア)のウロコを使ったものです。
『マリンコラーゲン』と表記されているものは、100%天然の海水魚の皮から抽出したものを使ったものです。
天然の海水魚を使っていない場合は、マリンコラーゲンを名乗ることはできません。
今回、2002年以来、100%天然の海水魚の皮の『マリンコラーゲン』を販売している日本酵研株式会社 代表取締役専務の奥浦俊光さんにインタビューし、マリンコラーゲンを扱うことになった経緯や摂取するメリットなどを教えていただきました。
<からだの内側からコラーゲンペプチドを補うなら!>
潤いや肌のハリのために!
天然海水魚皮(タラ科など)の「マリンコラーゲン」
*コラーゲンはなぜ必要?その解説とおすすめコラーゲンサプリご紹介!
<コラーゲンを生み出す力をチェックしたいなら!>
プルプル肌診断>
2.マリンコラーゲンについて奥浦さんにインタビュー
1)マリンコラーゲンを扱うきっかけはなんですか?
弊社でコラーゲンを扱おうとなった際に、さまざまに検討しました。
かつて市場に流通していたコラーゲンは動物由来の割合が多く、もともと牛由来が多かったんですが、狂牛病(BSE)発生後、豚や鶏由来のものに移行しました。
しかし、豚なども口蹄疫等のリスクもあり、同様の問題が発生する可能性を否定できないと考えました。
そのため、魚由来のコラーゲンを扱うと決めました。
2)魚でも、天然魚由来のコラーゲンを扱おうとした理由は?
魚由来のコラーゲンは、約95%が養殖魚から抽出されています。
しかし、養殖場の水は餌のとけ残りによる腐敗や殺菌剤(マライカイトグリーン)の使用など安全性に懸念があったのと、こだわった製品づくりをする会社へのニーズに応じるため、天然魚由来のコラーゲンをつくると決めたんです。
そもそも、弊社は会社名が示すとおり、酵素剤の研究をしている会社です。
ですから、酵素のノウハウを生かして、ゼラチンをたんぱく質分解酵素で加水分解し、コラーゲンペプチドをつくりたいと考えました。
<コラーゲン・ゼラチン・コラーゲンペプチドの関係>
そこで、さまざまな会社を調査した上で、世界的に有名な天然魚由来のゼラチンを製造しているカナダのケニー&ロス社に、コラーゲンペプチドの共同開発をオファーしました。
それが20年前になります。
そこから約3年かけて開発することに成功しました。
そして、2002年からマリンコラーゲンを販売できるようになったのです。
<マリンコラーゲンの生産拠点カナダ・ノヴァスコシャ州の港>
1945年に創業したケニー&ロス社はカナダの東海岸に位置しており、ここの工場で、北大西洋で獲れる天然の海水魚(タラ科等)の皮から抽出したコラーゲンを使って、低分子のコラーゲンペプチドを製造しています。
3)天然魚由来のコラーゲンに対する想いは?
天然魚由来のコラーゲンは、安全・安心で品質も高い貴重なコラーゲンですが、300kgの魚からとれる10kgの皮から、わずか1kgしか抽出できません。
そんなマリンコラーゲンを製造販売しているのは、弊社だけではありませんが、コストが高いことから経営面では問題となります。そのため、品質が良いにもかかわらず、取り扱うメーカーが減っているのは残念なことです。
おそらく、市場に流通しているコラーゲン全体では、5%以下ではないかと思います。
弊社は本当に品質の良いコラーゲンをお客様に届けたいので、100%天然魚由来のマリンコラーゲンの提供を続けたいと考えています。
4)特に品質管理で注意している点を教えていただけますか?
マリンコラーゲンの品質管理で特に知っていただきたいのは、極限までの“水”による洗浄です。
ケニー&ロス社では、臭いの元となる脂肪酸・不純物を取り除くため、8時間、魚の皮を洗浄しています。
洗浄には、化学薬品は一切使わず、何層にもフィルター処理をかけ精製した川の水を使っています。
そのため、臭い・味ともに極めて少ないマリンコラーゲをつくることに成功しました。
これが養殖魚によるコラーゲンとの違いでもあります。
だから、水に溶かしたり、料理に使ってもらっても、味・においには影響しません。
また、弊社のマリンコラーゲンを製造しているケニー&ロス社はワールドワイドに事業展開しています。
そのため、どこの国でも通じる世界基準による厳しい規格基準のもと製造されています。
重金属を10p未満に管理した上で、ヒ素、カドミウム、クロム、銅、鉄分、鉛、水銀、亜鉛を測定しているのはケニー&ロス社だけです。
5)マリンコラーゲンの栄養価の観点でのメリットは何でしょうか?
これはコラーゲン全般にいえることですが、動物由来のコラーゲンと魚由来のコラーゲンの違いは若干ですが、ヒドロキシプロリン量が違います。
動物由来のほうが若干多いので弾力性(粘性が高い)がありますが、言い換えれば魚由来のものは弾力性がやや少ない(粘性が低い)ので、これが魚由来のコラーゲンが体内に吸収率のよさにつながっています。
また、コラーゲンを摂取することで、18種類のアミノ酸が摂取できますので、各種のアミノ酸に特化したサプリを摂るよりは経済的といえます。
*18種類のアミノ酸とは・・・
ヒドロキシプロリン、スレオニン、アスパラギン酸、イソロイシン、パリン、グルタミン酸、ロイシン、チロシン、グリシン、リジン、アルギニン、プロリン、メチオニン、ヒスチジン、セリン、フェニルアラニン、アラニン、ヒドロキシリジン
さらに、動物実験において、魚由来のコラーゲンを摂取すると、関節の痛みの緩和や骨粗鬆症にも効果的であるとの研究結果(*)が出ています。
(*)
6)マリンコラーゲンを飲んだ人の感想は?
マリンコラーゲンを発売後、飲んだ人から、下記のような感想をいただいています。
- 化粧のノリがよくなった(40代 女性)
- 肌にハリが出てきた(30代 女性)
- 階段の上り下りが楽になった(50代 女性)
- 腰痛が軽くなった(80代 女性)
- 関節痛がよくなった(60代 女性)
- 疲労感がましになりよく眠れる(50代 女性)
- かかとの荒れが軽減した。お通じがよくなった(40代 女性)
- シミが薄くなった(50代 女性)
- 吹き出物ができなくなった(30代 女性)
7)奥浦さんや日本酵研のみなさんは、マリンコラーゲンをどんな風に摂っていますか?
無味無臭なので、私はお茶や水に入れて飲んでいます。
社員もお茶や水、コーヒーに入れて飲む人が多いですね。
これだと手軽に飲めますから。
もちろん、そのほかの飲み物に入れてもいいですし、お味噌汁や鍋料理、煮物などに使ってもらうのもいいと思います。
ただ、揚げ物やチャーハンなどの炒め物、パンやクッキーなどの焼くものに入れるのは避けてください。
なぜなら、高熱を瞬間的に与えることで、糖化(焦げる)するからです。
8)奥浦さんはマリンコラーゲンの効果をどう感じておられますか?
私が実感する効果としては、コラーゲンを飲んでいる時のほうが、からだが疲れにくいのは確かです。
アミノ酸の集合体なので、からだに悪いわけがないのは間違いないですね。
お酒をよく飲んだ翌日も、コラーゲンをとっているかどうかで体調に違いがあるように思います。
また、コラーゲンの1/4~1/3はグリシンが占めています。
グリシンは、睡眠の質が向上すると示唆されている成分なので、就寝前の2〜3時間前に飲むと、よく眠れると思います。
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3.最近、わかってきたコラーゲンペプチドの効果
コラーゲンサプリメントで使われているのは、コラーゲンを細かくしたコラーゲンペプチドです。
「食べれば美肌になる!」といった肯定的な考え方から、「食べても分解されるからあまり意味がない!」といった否定的な意見までさまざま。
そんな中、コラーゲンやコラーゲンペプチドの研究が進んできました。
コラーゲン完全バイブル(真野 博 著、株式会社 幻冬舎メディアコンサルティング 発刊)では、次のような研究データが紹介されています。
また、コラーゲンに最も多く含まれるグリシンには、セロトニンを増やして深くて質の良い睡眠をもたらす効果のほかに、血行促進で冷え性を防ぐ効果で、むくみ、目の下のクマ、顔冷えの予防が期待できます。
さらに、最近では老化防止の可能性も。
このように、コラーゲンの美肌効果や老化防止効果がだんだんと明らかになってきたのです。
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4.編集後記
100%天然海水魚から抽出したケニー&ロス社とマリンコラーゲンを共同開発した日本酵研株式会社の奥村氏へのインタビューをお届けしました。
また、コラーゲンの最新の研究についてご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
奥村さんは39歳とのことだったんですが、第一印象は、ピーンと張った綺麗な肌をされているなぁ、でした。
営業先でもお肌が綺麗とよくいわれるそうです。
でも、奥村さん曰く、「お肌の良し悪しは個人差があるので、コラーゲンを飲んだからといって100%綺麗になるわけではなく、毎日タンパク質を摂っているかなど、日常生活の過ごし方も影響していると思います」とのことですが、コラーゲンを毎日摂るのは良いに違いない、と見た目だけで説得されるようなお肌をされていました。
ここでは書ききれていませんが、マリンコラーゲンについて、いろいろと勉強させていただきました。
コラーゲンのことを少しは知っているつもりでしたが、まだ序の口の段階に過ぎませんでした。
奥村さん、お忙しい中お時間をいただき、大変感謝いたします。
ありがとうございました。
この記事「マリンコラーゲンのメリットと提供理由!日本酵研さんにインタビュー」が、エイジングケア世代の皆様の健康づくりにお役に立てば幸いです。
ナールスでは、天然海水魚皮由来のマリンコラーゲンでできたコラーゲンサプリを販売中です。
著者・編集者・校正者情報
(インタビュー・執筆:エイジングケアアカデミー編集部 やすだともよ)
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆を行う。
(編集・校正:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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