女性の多くが思っていた「ファンデーションは肌に悪い」というのは都市伝説だった?!ファンデーションに対する誤解と、その誤解を解くために行われた実証実験を紹介します。
メイクのために正しくつけてオフすれば問題ないどころか紫外線対策にもなるのです。
女性の多くが思っていた「ファンデーションは肌に悪い」というのは都市伝説だった?!ファンデーションに対する誤解と、その誤解を解くために行われた実証実験を紹介します。
メイクのために正しくつけてオフすれば問題ないどころか紫外線対策にもなるのです。
CONTENTS
1.ファンデーションは肌に悪いの?都市伝説?
「都市伝説だった?ファンデーションはお肌に悪いという話」をお届けします。
みなさんは、お肌にとってファンデーションは悪いという印象がありますか?
私は、ついうたた寝して、起きたら朝だったりした時は、「化粧落とすのを忘れたし!ファンデーションがお肌につきっぱなしで、ボロボロになる…」なんて焦ったりするので、”お肌にとって悪い派”に属していました。
「いました」って過去形なのは、今回ご紹介する資生堂が実施したファンデーションに関する意識調査に基づく実験結果をみて認識が変わったんです。
ところで、さっきのお話ですが、誤解を与えると良くないので、補足します。
ファンデーションなどメイクを落とさず寝落ちするのはNGです。これは、ファンデーションの問題ではなく、スキンケアの方法の問題です。
2.ファンデーションに関する意識調査に基づく実験結果
この調査は、2018年6月に5000人の女性を対象に行われました。7割の女性が「ファンデーションは肌に悪い」と思っていて、その理由として、「毛穴が詰まりそう」「肌呼吸(皮膚呼吸)しづらそう」としています。
でも実は、ファンデーションは「毛穴は埋めない」「肌呼吸を止めない」ということが、資生堂の実証実験で明らかになりました。
<ファンデーションに対する意識調査の結果>
これを見てみてください。
ファンデーションを塗った肌(中央)では毛穴が目立っていませんが、1時間経つと、毛穴から皮脂がにじみ出ていますよね。
ということは、「毛穴は埋まっていない」んです。
<ファンデーションを塗った後の毛穴>
【試験概要】
男性の鼻にテスト用リキッドファンデーション*を無塗布あるいは塗布した肌において1時間後の皮脂分泌を観察。
*ファンデーション(資生堂)は皮脂による崩れ予防の対応がされています。
では、肌呼吸を止めているのか?というと、下記の写真で分かるように、ファンデーションが塗布された手を入れたビニール袋が水分で曇っていますよね。
ということは、ちゃんと手から水分が蒸散されている、つまり肌呼吸が行われているということが見て取れます。
<ファンデーションによる肌呼吸への影響の実験>
【試験概要】
ゴム手袋をしてビニール袋で密閉した手(A)、ファンデーションを塗布してからビニール袋で密閉した手を、一定時間経過後に水蒸気の発生状況を観察。
その他にも、ベビーリーフの種にファンデーションを塗ってその発芽状態を見た実証実験でも、ちゃんと正常に発芽していました。
この実験から、ファンデーションが肌に悪いというのは、都市伝説だったことがわかります。
3.まだある!ファンデーションのメリットと気をつけたいこと
都市伝説だった?ファンデーションはお肌に悪いという話が都市伝説だったことがわかりましたが、実は化粧下地やファンデーションには、もう1つのメリットが!
それは、ある程度の紫外線対策ができること。
陽ざしが強くなければ、日焼け止めを使わなくてファンデーションだけで良い場合も。
冬の紫外線対策で短時間の外出なら、お化粧していれば日焼け(サンバーンやサンタン)や光老化を防げることも。
もちろん、ファンデーションは自分の肌質や肌状態に合ったものを選ぶことが大切です。
乾燥肌や敏感肌の方は、「乾燥肌の方のためのファンデーションの選び方と使い方」を参考にしてくださいね。
さらに、ファンデーションをはじめメイクに関しては、ナールスエイジングケアアカデミーや編集部ニュースにいくつかの参考記事があるのでご紹介します。
ファンデーションはお肌に悪いという話が都市伝説だったとしても誤った使い方をすれば肌ダメージになります。
ぜひ、上手にメイクをしましょう。
*メイクアップの心理的効果で美肌になる?エイジングケアも期待!
*使いかけのメイクアイテムは細菌に汚染されている?研究で検証!
*美容のプロが教えるコスメ選びの意外な落とし穴とメイク映え対策!
4.編集後記
「都市伝説だった?ファンデーションはお肌に悪いという話」をお届けしました。
今回の試験結果はそれを示すものです。
漠然と「毛穴が詰まるから、帰宅後は早くファンデーションを落とさなきゃ」、「お肌によくないし、休日はなるべく化粧をしないで過ごそう」なんて思っていましたが、ファンデーションを塗ること自体は悪いことではないんですね。
日中過ごしたお肌は、ファンデーションだけでなく、大気の汚れや細かいゴミなどがついているので、それをちゃんと正しいクレンジングや洗顔をして落とさないから、お肌の保湿も不十分だから、肌トラブルが起こるわけです。
ファンデーションの都市伝説を通じて、正しいスキンケアで保湿をきちんとすることが大切!なんだってことを改めて思いました。
著者・編集者・校正者情報
医学出版社、医学系広告代理店にて編集・ライターとして、医師向け、患者向けの情報提供資材や書籍等の記事の編集・執筆や、国内・海外医学会取材・記事執筆をしています。
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
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