クレンジングの後に行う洗顔を、ダブル洗顔と呼びます。
ダブル洗顔が「お肌にとってよい?悪い?」は、よく女性の間で話題になるトピックスです。
また、最近ではダブル洗顔不要のクレンジング料も増えてきました。
はたして、どのように考えればよいのでしょうか?
この記事では、エイジングケアの視点でダブル洗顔のメリットとデメリット、正しい方法や考え方を詳しくご紹介します。
- ダブル洗顔とは、一般的にクレンジングの後に洗顔を行うことです。しかし、洗顔料だけで2回洗いを行う場合もあります。
- ダブル洗顔が必要か不要かについては、さまざまな要素があるので、それだけを考えても意味はありません。肌質や肌状態、年齢をはじめ、さまざまな観点から考えましょう。ただし、メイクも汚れもちゃんと落とせるなら、ダブル洗顔はしないほうがベターです。
- 今ではダブル洗顔不要のクレンジン料もたくさんあります。また、洗顔料で落とせる日焼け止めもあります。だから、使っているクレンジング料や洗顔料によっても、ダブル洗顔の必要性は異なります。
- 肌質、年齢、メイク、日焼け止めなどによっても、ダブル洗顔が必要か不要かが変わります。それを見極めましょう。
- 乾燥肌や敏感肌の方は、ダブル洗顔が不要になる工夫をしましょう。また、エイジングケアの視点でも、ダブル洗顔が不要になる工夫は必要です。
京都大学農学部卒医薬品業界歴30年以上の専門家の執筆記事
ナールスエイジングケアアカデミーには月間数十万ページのアクセスがあります。
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
◆化粧品検定1級
◆日本エステティック協会認定エステティシャン
◆日本エステティック業協会上級認定エステティシャン
◆ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
CONTENTS
1.あなたはダブル洗顔でお肌の調子はよい?
「ダブル洗顔のメリットとデメリット!正しい方法は肌質や年齢で違う」をお届けします。
ダブル洗顔は、W洗顔とも記載されます。
あなたは、そんなダブル洗顔をやっていて、お肌の調子はよいでしょうか?
それとも、お肌にトラブルが出て、ダブル洗顔は不要とお感じでしょうか?
洗顔は、美肌づくりの基本となるスキンケアの最初のステップです。
そのやり方によって、お肌のコンディションは大きく変わります。
正しい洗顔によってお肌を清潔に保つことで、スキンケア化粧品やエイジングケア化粧品に含まれる保湿成分やエイジングケア化粧品成分などの有効成分の浸透がよくなります。
逆に、洗顔やクレンジングでメイクや皮脂、ホコリなどの汚れが落とし切れていないと、お肌のトラブルや肌老化を引き起こす原因になってしまうことも。
また、ダブル洗顔で潤いを落とし過ぎるのも肌トラブルのリスクです。
この記事では、ダブル洗顔とは何かから、メリットとデメリット、必要な時、不要な時の見極めや、肌質や肌状態、メイクなどに合わせた洗顔についての考え方、実践のコツを紹介します。
「そもそも、ダブル洗顔とは何?教えて?メリットとデメリットは?」
「ダブル洗顔不要のクレンジング料でおすすめは?」
「私って、ダブル洗顔が必要なの?不要なの?」
「どんな時にダブル洗顔を行えばよいの?また、止めたほうがいい場合は?」
「肌質や年齢に合ったダブル洗顔のコツとは?」
などを、知りたい方は、ぜひ、続きをお読みください。
なお、先に洗顔全体について知りたい方は、「ランキング不要!オススメの洗顔料の選び方と種類」や「洗顔の正しい方法と洗顔料の使い方10選!乾燥肌なら特に注意!」をご覧ください。
<おすすめのクレンジングジェル>
ダブル洗顔不要、マツエクOKの優しいクレンジングジェル「ナールス エークレンズ」
2.ダブル洗顔を考える前に知っておきたいこと
ダブル洗顔を考える前に、クレンジングと洗顔の役割と最近の事情を理解しておきましょう。
1)クレンジングと洗顔の役割の違い
まず、クレンジングと洗顔の違いをおさらいしましょう。
クレンジングとは、主に油分の力でしつこい油溶性の汚れを落とすものです。
メイクや日焼け止めなどの成分は、強力な油溶性の成分が使われているものがあります。
そんなメイクや日焼け止めを使った場合には、クレンジングが必要です。
一方、洗顔は、界面活性剤だけの力で不要な角質層や余分な皮脂や汗、顔についたホコリなどを落とすものです。
つまり、クレンジングは、主にメイクによる油溶性成分を落とすこと、洗顔は、それ以外の油溶性の成分や主に水溶性の汚れを落とすことが目的なのです。
メイクで使う強い油溶性成分は、洗顔料だけでは落ちにくいので、必要なのがダブル洗顔と考えられているのです。
2)ダブル洗顔不要のクレンジング
ところが、最近のクレンジング料で「ダブル洗顔不要」を謳っているものがあるのをご存じだと思います。
クレンジング料もさまざまなものが開発され、洗顔料に含まれていたような界面活性剤を配合するケースも増えてきたのです。
具体的には、界面活性剤の作用に依存したリキッドタイプやミルクタイプ、クレンジングジェルの中には、水で洗い流しやすいものもあり、ダブル洗顔が不要のものがあります。
一方、ミネラルオイルなどのオイルクレンジング料は油分が肌表面に残るので、洗顔料で流す必要があり、ダブル洗顔が必要です。
さらに、洗顔料でも強い界面活性剤を使えば、ある程度のメイクや日焼け止めなどの成分を取ることもできます。
この場合なら、クレンジングが不要なのでダブル洗顔も不要です。
しかし、「ダブル洗顔不要」そのものを目的にしたクレンジング料や洗顔料は、強い界面活性剤を使っているケースもあります。
一方、最近ではアミノ酸系界面活性剤を使った優しいタイプのクレンジング料でダブル洗顔不要のものも登場しています。
クレンジング料にしても洗顔料にしても、進化して新しいタイプのものが登場しますが、こうした事情がダブル洗顔の是非を一層複雑にしている側面もあるのです。
だから、単純にクレンジング料と洗顔料を分けてダブル洗顔を考えるのではなく、自分がどんなクレンジング料や洗顔料を使っているのかを理解することが大切です。
本当に大切なことは、ダブル洗顔の是非というよりも、「不要な汚れをしっかり落とせる手段は何か?」「お肌への刺激が少ない手段は何か」を考えて、洗顔料やクレンジング料を選ぶことです。
この記事では、ダブル洗顔について詳しく説明しますが、クレンジングの基本的な情報については、「クレンジングの効果アップ!メイク落としの選び方と使い方」や「おすすめのダブル洗顔不要のクレンジング料!その選び方とは?」を参考にしてください。
3.ダブル洗顔を考える基本
1)洗顔の目的とは?
年齢に負けない美しいお肌をつくるうえで、一番重要となるスキンケアが洗顔です。
しっかり汚れをとってお肌を清潔に保つことで、皮膚常在菌や顔ダニのバランスを整え、健やかなお肌を育むことが目的です。
毛穴の汚れや古い角質がお肌に残ってしまっていると、化粧水や美容液などに含まれる有効成分が浸透しづらくなってしまいます。
また、メイクに含まれる油分や皮脂が酸化してできる過酸化脂質は、肌荒れやシミをはじめさまざまな肌悩み、肌トラブルの原因になります。
肌トラブルを未然に防ぎ、ターンオーバーを整えて、スキンケア化粧品の効果を最大に引き出すためにも、正しい洗顔で、毛穴の中まで汚れをきちんと落とすことが大切です。
2)ダブル洗顔とはどんな洗顔なの?
①ダブル洗顔のメリット
洗顔にはさまざまなやり方がありますが、その中でダブル洗顔は、クレンジング料でメイクを落とした後、さらに洗顔料で顔を洗う洗顔方法を指します。
メイクをした日や強力な日焼け止めを使った日には、ダブル洗顔をしないとメイクや日焼け止めの成分がきれいに落ちないことがあります。
だから、油溶性の汚れも水溶性の汚れもしっかり落とせることがダブル洗顔のメリットです。
②ダブル洗顔のデメリットとリスク
しかし、クレンジング料や洗顔料に含まれる界面活性剤や洗浄成分は、お肌にとっては大きな負担です。
そもそも顔を洗うこと自体、お肌にとってはリスクがあります。
摩擦によるダメージもあり、お肌の汚れだけではなく、NMF(天然保湿因子)やセラミドなどうるおいを保つ成分や適量の皮脂など、必要なものまで洗い流してしまう可能性があるからです。
お肌にとって洗いすぎは厳禁。
乾燥肌やバリア機能の低下を招き、pHが弱酸性からアルカリ性に傾き、保湿能が低下するのです。
その結果、かゆみや赤みなどの皮膚トラブルにもつながります。
これがダブル洗顔のデメリットです。
顔を洗ったあと、つっぱり感や乾燥を感じたら、次の点を確認してみてください。
- クレンジング料や洗顔料が肌質に合っていない
- 洗顔回数が多すぎる
洗顔の刺激が強い
もし、心当たりがあれば、次のことでお肌への負担が減ります。
- 洗浄力の弱いマイルドなクレンジング料や洗顔料を使う
洗顔時間や回数を減らす
とはいってもダブル洗顔には、どうしてもお肌へのリスクが残ります。
こうしたことから、最近では「ダブル洗顔は結果的に顔の洗いすぎになるので肌に悪い」という説も出てきています。
特に乾燥肌や敏感肌の場合、洗浄力の強いクレンジング料や洗顔料を使って毎日のようにダブル洗顔を行ってしまうと、肌トラブルが起きやすくなります。
③ダブル洗顔は、本当によくないの?
ただ、だからといって、ダブル洗顔がお肌に悪いともいい切れません。
先ほども説明しましたが、ダブル洗顔不要を謳っているクレンジング料もありますが、なかには洗浄力が強力な製品もあり、そうした製品を使うことで、かえってお肌を痛めてしまう可能性もあるのです。
また、そもそもダブル洗顔をやめることで、お肌に汚れが残ってしまったら本末転倒です。
先ほどの話と逆になりますが、通常はクレンジング料と洗顔料とでは果たしている役割が違います。
クレンジング料には油性のメイクアップ料を浮き上がらせるはたらきがあります。
また洗顔料は、汗や皮脂、ほこりや古い角質などの汚れを洗い流すはたらきがあります。
それぞれ得意とする分野が違うため、濃いメイクをした日に、クレンジング料だけ、洗顔料だけで洗顔を済ませてしまうのはあまりおすすめできません。
④ダブル洗顔の工夫は?
だから濃いメイクをした場合なら、基本はダブル洗顔とし、お肌の状態などによって洗顔方法を使い分けるのがおすすめです。
もしダブル洗顔によるお肌への負担が気になるのであれば、クレンジング料や洗顔料を刺激の少ない、シンプルなものに変えてみましょう。
配合されている合成界面活性剤が少ない、洗浄力が強すぎないなど、お肌に優しい製品を選ぶようにしてみてください。
ダブル洗顔自体は、確かにお肌へのリスクはあるのですが、お肌に与えるダメージを少なくする工夫も可能なのです。
なお、乾燥肌、敏感肌については、下記の記事もぜひ参考にしてください。
<ダブル洗顔のメリットとデメリットのまとめ>
ダブル洗顔のメリット | ・洗い残しがない 肌に残った油性及び水性の不要な汚れをきちんと落とすことができる。 ・美容成分が角質層まで浸透しやすくなる 肌の不要な汚れをきちんと洗い流すことで、洗顔後に行う化粧水や美容液などの美容成分がしっかり角質層まで浸透しやすくなる。 |
ダブル洗顔のデメリット | ・摩擦が負担になることがある 顔を2回連続で洗うことになるので、摩擦が負担になるリスクがある ・オイルと界面活性剤の刺激による肌ダメージのリスク クレンジング料のオイルと洗顔料の界面活性剤により、刺激が二重になるリスクがある。 |
4.ダブル洗顔の実践のコツ
過度にダブル洗顔を怖がりすぎてしまうと、お肌の表面に残った汚れによって、かえってお肌に悪影響を与えてしまいます。
そのため、汚れの程度に合わせて、適度にダブル洗顔を取り入れていくのがおすすめです。
ただ、一度に2回の洗顔を行うダブル洗顔が、お肌に刺激を与えてしまいやすいのもまた、事実です。
ダブル洗顔を行う回数は、最低限に抑えたほうがベターといえます。
1)朝の洗顔はダブル洗顔不要
たとえば朝のスキンケアの際の洗顔では、前日にメイクを落としてさえいれば、油汚れを浮き上がらせて落とす必要はありません。
普通肌、脂性肌の方でも、クレンジング料を使わない、洗顔料だけのシングル洗顔で十分です。
また、最近ではクレンジング料だけで洗顔可能なものもあるので、そんなアイテムを使うこともオススメです。
お肌にうるおいが不足している乾燥肌や敏感肌の人では、洗顔料も使わない、ぬるま湯洗顔のほうが適していることもあります。
2)ダブル洗顔が必要な場合も
逆に、メイクが濃い場合やポイントメイクなどをしている場合、ダブル洗顔を積極的に行なってほしいのは、夜のスキンケアの際の洗顔です。
夜のお肌には、日中に蓄積した皮脂や古い角質などによる汚れのほかに、メイクの油分や日焼け止めの成分などもたっぷりと付着しています。
お肌を清潔な状態に戻すためにも、これらの汚れをしっかりと落とし切らなくてはなりません。
メイクや日焼け止めに含まれる成分の中には、通常の洗顔料だけで落とすのが難しいものがあります。
こうしたものをしっかり洗い流すためには、クレンジング料のはたらきが欠かせません。
普通肌や脂性肌の方でメイクや日焼け止めを使う場合、夜はダブル洗顔を行いましょう。
決して、メイクを落さず寝落ちしないようにしましょう。
もし、そうなった場合は、「メイクを落さず寝落ちした私!翌朝のスキンケアと対策は?」を参考にしてくださいね。
3)ダブル洗顔を避けたい場合は?
しかし、敏感肌の方ならダブル洗顔を避けたいと思うことでしょう。
まず、敏感肌の方は、ナチュラルメイクなどメイクを薄めにして、ダブル洗顔不要のクレンジング料を使いましょう。
また、クレンジング料を使いたくない場合には、洗顔料だけで落ちるメイクや日焼け止めを使うようにするといった工夫が必要になります。
お肌が敏感になっているなどの理由で、「ダブル洗顔を極力避けたい…」と考えるなら、ダブル洗顔をやめる前に、まずメイクや日焼け止めを石けんや界面活性剤だけで落とせるものに変えてみましょう。
崩れにくいメイクや、SPFやPAが高く汗で落ちにくい日焼け止めは、落とすのが大変です。
ダブル洗顔は必須ですし、クレンジング料も強力なものを使わなければならなくなる傾向にあります。
確かに機能性は魅力的ですが、お肌への負担は重くなります。
対してミルクタイプなどの優しいクレンジング料やアミノ酸系界面活性剤で落とせるタイプは、汗などに弱い代わりに落とすのも簡単です。
そのため洗顔によるお肌へのダメージを最小限に抑えることができます。
さらに、こうしたタイプのメイク・日焼け止めには、添加物の少ないミネラル系コスメや紫外線吸収剤無配合のノンケミカルの日焼け止めなどお肌に優しいものが多いのです。
「ダブル洗顔だと肌がピリピリするし、乾燥する」という敏感肌・乾燥肌の人でも使いやすいでしょう。
普段使いのメイクや日焼け止めは優しいクレンジング料で落ちるものを使い、イベントやレジャーのときはダブル洗顔前提で落ちにくい製品を使う、といったように使い分けしてみるのもおすすめです。
あるいは、エイジングケア向けのクレンジング料や敏感肌向けのクレンジング料でダブル洗顔不要のものもよい選択肢です。
4)強いメイクをする方は、ダブル洗顔が必要
逆に「毎日ばっちりメイクをしたい」という人にとっては、夜のダブル洗顔はお肌を守るために必須のお手入れになります。
こうした人は、メイクに合わせてクレンジング料を変えると、ダブル洗顔にともなうお肌への負担を軽減することができます。
基本は洗浄力の弱いミルクやクリームタイプのクレンジング。
ベースメイクにウォータープルーフの製品を利用している場合には、洗浄力の強いリキッドやオイルを使用します。
また、アイメイクは特に落ちにくいようにできているので、専用のポイントメイクリムーバーを使った方が無難です。
アイメイクは、マイルドなクレンジング料では落とすのが難しいですし、逆にアイメイクに合わせてクレンジング料を選んでしまうと、洗浄力の高さからお肌へのダメージが大きくなります。
さらに、ポイントリムーバーには、マスカラやアイシャドウに含まれているラメが広範囲に広がるのを防止し、お肌への負担を抑えることができるというメリットもあります。
なお、通常の洗顔では落としきれない角質肥厚になった場合の洗顔や毛穴の黒ずみの洗顔に関しては、下記の記事を参考にしてください。
5.肌質・肌状態とエイジングで考える洗顔を考えるダブル洗顔のコツ
1)大切にすべきは洗顔の基本
肌質やライフスタイル、使っているメイク製品によって、正しい洗顔のやり方は変わってきます。
美肌をキープするための洗顔のコツは、いかにお肌への刺激を最小限に抑えつつ、汚れを落とし切るのか、ということにあります。
お肌への刺激を抑えようと思えば洗浄力が犠牲になりますし、汚れを落とし切ることだけを重視してしまうとお肌へのダメージが大きくなります。
洗浄力とお肌への負担。
自分にとって最適な洗顔の方法を選択するには、この2点のベストバランスを見つけることが大切です。
もちろん、どのポイントに重点を置くべきかは人によって変わります。
お肌の汚れを落とすのにはダブル洗顔が適していますが、お肌が弱っている人では刺激が強すぎてしまうこともあります。
「ダブル洗顔をやめたら肌がきれいになった」という人がいる一方で、ダブル洗顔をやめることでかえってお肌の調子が悪化してしまう人もいるのです。
なかには「ダブル洗顔をしても調子が悪い、しなくても調子が悪い」という人もいるかもしれません。
こうしたケースでは、ダブル洗顔が問題の主な原因ではなく、そもそも基本的な洗顔のやり方が間違っている可能性があります。
その場合、ダブル洗顔をするかしないかの前に、まずは洗顔のやり方を根本から改善しなければなりません。
ダブル洗顔で「肌の調子がいまいちだな…」と感じる人は、まず、次の洗顔の基本を実践してみることをおすすめします。
- 32度から35度程度の低めのぬるま湯を使う
洗顔料やクレンジング料を潤滑剤として使って直接指で肌をこすらない
2)ダブル洗顔の見直しのコツは?
「洗顔の基本はできているけど、それでもダブル洗顔すると乾燥する」という場合。
このときはお肌を洗いすぎてしまっている可能性がありので、ダブル洗顔をやめる前に、まずクレンジング料や洗顔料の成分を見直してみましょう。
ポイントリムーバーを併用したり、洗浄力が弱いものに切り替えたりすることで、クレンジングにともなうお肌へのダメージを少なくできます。
なお、クレンジング料や洗顔料を変えるときは、どちらか一方から変えるようにします。
片方ずつ違う製品を利用することで、顔の乾燥がクレンジング料を原因として起きているのか、それとも洗顔料が原因で起きているのか判別することが可能になるからです。
さらに、朝の洗顔で洗顔料を使っている人は洗顔料の使用をやめ、ぬるま湯洗顔に切り替えて様子を見てみるのもよいでしょう。
また1日に3回以上洗顔している人は、顔の洗いすぎの可能性が高いといえます。
洗顔の回数を朝晩の2回に減らすようにしましょう。
3)乾燥肌の方のダブル洗顔は?
それでもダブル洗顔をすると乾燥する感じがする人、あるいはもともと乾燥肌や敏感肌の自覚がある人は、洗顔料を使った洗顔やダブル洗顔を行う機会を最小限にとどめ、お肌のうるおい保持機能の回復に努める必要があります。
石けんでも簡単に落とせるように、メイクや日焼け止めの選び方を根本的に変えなければならないかもしれません。
朝はぬるま湯洗顔が基本です。
混合肌でTゾーンのテカリが気になる場合は、そこだけ洗顔料を使用してもよいでしょう。
夜の洗顔は、洗顔料の中でもお肌への刺激が少なめな洗顔石けんがおすすめです。
ダブル洗顔をしたいときは、クレンジング料はミルクタイプやクリームタイプ、水性ジェルタイプなどを選ぶようにします。
オイルフリーの優しいクレンジング料もおすすめです。
最低限の洗顔でもお肌に汚れを残さないで済むように、なるべくナチュラルなメイクを心がけましょう。
石けんで落とせるタイプのメイクであれば、なおよいでしょう。
4)年齢とともにダブル洗顔の必要性を減らそう
エイジングケアを考えるなら、年齢があがれば上がるほどダブル洗顔の負担が大きくなるので避けるべきです。
年齢が上がると、お肌の老化の度合いは、年々、大きくなり、表皮の皮脂量、ヒアルロン酸、NMF、セラミドが減ったり、真皮のコラーゲンやエラスチンも減ってしまうので、乾燥肌をはじめとする肌悩みが増えてきます。
だから、そんなお肌にはダブル洗顔は刺激となってしまうのです。
そのため、ダブル洗顔が必要となるメイクや日焼け止めなどを使うことを控えるようにしたほうがよいのです。
また、クレンジングや洗顔の後は、エイジングケア化粧品でしっかり保湿を行うことが何よりも大切です。
もし、ダブル洗顔をした場合は、保湿を入念に行いましょう。
<参考記事>
*セラミドを減らさない!クレンジングと洗顔の選び方と使い方は?
6.オススメのダブル洗顔不要のクレンジング料
エイジングケア世代の方で、ナチュラルメイクの方にオススメのダブル洗顔不要のクレンジング料をご紹介します。
皮膚科医監修で敏感肌、乾燥肌でも安心して使えるクレンジングジェル「ナールス エークレンズ」です。
@コスメのクレンジングジェルのカテゴリーで、初登場でベスト10にランクインし、口コミも高評価多数のオススメのアイテムです。
<特徴>
- 石鹸よりも優しいアミノ酸系洗浄成分(ラウロイルグルタミン酸Na)で、メイク汚れと皮脂汚れを取り除きます。
- 粘りのあるジェルがお肌に密着し、汚れをしっかり落としながらも、優しく洗い上げます。
- クレイ(軟質多孔性の海泥)が毛穴の汚れを吸着し、クリアな素肌をサポート。
- アーチチョーク葉エキス配合で、毛穴のたるみ、開き、詰まり、ザラつきなどの毛穴悩みにアプローチし、毛穴の目立ちにくいお肌をサポート。
- ナノサイズまで小さくした金コロイド配合。永続する抗酸化効果で、お肌の老化の原因となる活性酸素を除去し、エイジングケアをサポート。
- 酒粕エキス、トウミツ、ユズ果実エキスの効果でバリア機能の改善をサポート。
- 肌荒れ防止成分のカワラヨモギ花エキス、シソ葉エキスが、デリケートなお肌を優しくいたわり、肌荒れを感じさせない健やかな素肌へと導きます。
- 10の無添加 (無香料、無着色、無鉱物油、オイルフリー、アルコールフリー、パラベンフリー、フェノキシエタノールフリー、石油系界面活性剤フリー、PG、DPGフリー、旧表示指定成分フリー)を実現。
マツエクOKのクレンジング。
<全成分表示>
水、BG、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ペンチレングリコール、グリセリン、ラウロイルグルタミン酸Na、ヒアルロン酸Na、加水分解ヒアルロン酸、酒粕エキス、トウミツ、金、タナクラクレイ、カワラヨモギ花エキス、シソ葉エキス、ユズ果実エキス、アーチチョーク葉エキス、ダマスクバラ花油、PEG-60水添ヒマシ油、カルボマー、ポリアクリル酸Na、水酸化K
7.ダブル洗顔に関するよくある質問
Q1.ダブル洗顔とは何ですか?
ダブル洗顔(W洗顔)とは、クレンジング料でメイクを落とした後、さらに洗顔料で顔を洗う洗顔方法を指します。ダブル洗顔不要のクレンジングは、クレンジングと洗顔が一度でできるので、クレンジング後に洗顔をする必要はありません。
Q2.なぜダブル洗顔したほうがいいのですか?
ダブル洗顔をしたほうが良い理由は、クレンジング料と洗顔料はメインで落とす汚れが異なるからです。クレンジング主にメイクなどの油性の汚れを落とし、洗顔料は皮脂や汗、古い角質、ほこりなどの汚れを落とします。また、お肌に残ったクレンジング料を落とす役割もあります。ダブル洗顔した方が良い場合と、ダブル洗顔が負担になる場合があるので、肌質や肌状態、どんなクレンジング料を使用するかなどを総合的に判断して、自分の肌に合う洗顔方法を選択しましょう。
Q3.なぜダブル洗顔はよくないのでしょうか?
ダブル洗顔が良くない理由は、乾燥や肌荒れ、肌老化促進などのリスクがあるからです。
クレンジングを使った後に洗顔料を使う事で、お肌に必要なうるおい成分まで奪ってしまうこと、摩擦の回数が増えること、洗浄成分による刺激が増えることなどが懸念されます。
とくに、敏感肌や乾燥肌の方、エイジングケア世代の方のお肌は乾燥しやすくゆらぎやすいため、ダブル洗顔を避けた方が良いことが多いです。
8.まとめ
ダブル洗顔の意味、メリットとデメリットなどをご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
「ダブル洗顔が、必要か不要か?」「すべきかどうか」という問題は、すなわち「自分にとって正しい洗顔方法は何か?」ということを考えることと同じです。
そして、そのことについての正解はひとつではありません。
人によって最適解はまったく違ってきます。
まずは自分の肌質を見極め、そのうえでもっとも適したお肌のお手入れを考えることが大切です。
また、クレンジング料や洗顔料によって、落とせるメイク用品や汚れの種類も変わってきます。
そのため、基本はダブル洗顔が望ましいのですが、乾燥肌や敏感肌などお肌にトラブルが起きやすい状態になっている人は、「ダブル洗顔を控える」という選択肢も正解です。
ただその場合は、洗顔にともなうお肌への負担を抑えるために、メイク用品から考え直す必要があるかもしれません。
いずれにせよ、現在自分が行っている洗顔に不満のある人は、クレンジング料や洗顔料の選び方、洗顔の仕方などについて、正解が見つかるまで根気よくトライアンドエラーを続けることが大切です。
自分にとってのベストといえる洗顔方法が見つかれば、美肌をキープし続けることはずっと楽になります。
正しい洗顔は、美肌づくりの基本です。
おざなりにすればさまざまな肌トラブルが起こる原因になり、お肌の老化が一気に進んで行ってしまいます。
いつまでも若々しく、美しいお肌の持ち主でいるためにも、洗顔に妥協は禁物なのです。
ダブル洗顔もそうした視点で考えてみてくださいね。
この記事「ダブル洗顔のメリットとデメリット!正しい方法は肌質や年齢で違う」が、エイジングケア世代の皆様のお役に立てば幸いです。
<エイジングケア化粧品ナールスのトラベルセット>
ダブル洗顔不要のクレンジングジェル「ナールス エークレンズ」もお試しできるナールストラベルセット
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト。
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報をご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
ぜひ、ご登録をお待ちしております。
▶キレイと健康のお役立ち情報が届く、ナールスのメルマガ登録はこちらから
nahlsエイジングケアアカデミーを訪れていただき、ありがとうございます。nahlsエイジングケアアカデミーでは啓発的な内容が中心ですが、ナールスコムでは、ナールスブランドの製品情報だけでなく、お客様にご参加いただいた座談会やスキンケア・エイジングケアのお役に立つコンテンツが満載です。きっと、あなたにとって、必要な情報が見つかると思います。下記から、どうぞ。ナールスゲン配合エイジングケア化粧品なら「ナールスコム」
SNS Share
\ この記事をシェアする /