パパインは酵素洗顔で人気のパパイヤから抽出される酵素です。
さて、パパイヤを食べたことがある方は、どんな果物がご存知ですね。
パパイヤは栄養価が高くお肌によいフルーツですが、実は未成熟のパパイヤ(青パパイヤ)から抽出されたパパイン酵素には、より高い健康や美容効果があるのです。
そんなパパイン酵素は、酵素洗顔の成分としてスキンケアで使われています。
この記事では、エイジングケアにおけるパパイン酵素の特徴や効果・安全性をご紹介します。
CONTENTS
1.パパイン酵素で美肌を目指したいあなたへ
「パパインは酵素洗顔で人気のパパイヤの酵素!エイジングケアに大切?」をお届けします。
最近、酵素洗顔の人気が高まり、酵素を配合した洗顔パウダーがよく使われます。そのなかでも、古くから人気の酵素といえば「パパイン酵素」。
でも、「パパイン」や「パパイン酵素」のことって、どこまでご存知でしょうか?
酵素洗顔を普段からしている方でも、なかなかそこまで深く考える機会は少ないですよね。パパイン酵素には、アミノ酸、ビタミンC、ポリフェノールなど美肌によい成分が豊富に含まれます。そんなパパイン酵素のよいはたらきを生かそうと酵素洗顔の成分として使われるようになったのです。
しかし、酵素洗顔を正しく理解し、正しい方法で洗顔を行うためには、パパインについてはもちろん、酵素の特性を理解することが大切です。なぜなら、酵素洗顔は、酵素のはたらきそのものがお肌にメリットやデメリットをもたらすからです。
この記事では、酵素洗顔に使われる代表的な酵素の1つ「パパイン酵素」について詳しく説明します。また、特徴や化粧品成分としての効果や安全をご紹介します。
さらに、どんなアイテムに使われるのかを取り上げます。
などに興味がある方は、ぜひ、続きをお読みください。
この記事の監修者
ナールスコム店長 村上清美
メーカー営業、エステティシャンを経て、現在、ナールスゲン入りエイジングケア化粧品「ナールス」の公式サイト「ナールスコム」の店長として、ナールスブランドに関わる業務全般を担当。
<保有資格>
コスメコンシェルジュ
化粧品検定1級/日本エステティック協会認定エステティシャン/日本エステティック業協会上級認定エステティシャン/ソワンエステティック協会認定ビューティーセラピスト
- パパインは、未成熟なパパイヤから抽出された天然の酵素です。植物由来のプロテアーゼです。
- パパイン酵素はパパインを精製したものです。同じ意味で使われることもありますが、乾燥させて得た場合にそう呼ばれます。
- パパイン酵素には、たんぱく質と脂肪、糖質を分解するはたらきがあります。そのため、角質ケアのスキンケアアイテムに配合されます。
- 酵素洗顔は、そんなパパインのはたらき利用することで、ターンオーバーの正常化や古い角質や角栓の除去が期待できる洗顔方法です。だから、エイジングケアにとってはプラスの面があります。
- パパインの酵素洗顔に限らず、酵素洗顔を過度に行うことはエイジングケアにマイナスです。特に、敏感肌などでバリア機能が低下している場合は控えることをおすすめします。
- パパインは長年の使用実績から基本的には安全な成分です。しかし、アレルギーの可能性が否定されたわけではありません。
- パパインは、角質ケアの化粧品だけでなく、サプリメントやオーラルケア製品にも使われます。
なお、酵素洗顔のメリット、デメリットを含むより詳しい情報は、「酵素洗顔とパウダーを学ぶ!ランキング無用の正しいエイジングケア」を、ご覧ください。
また、パパインの化粧品成分としての特徴を知りたい方は、「パパインはピーリング効果のある化粧品成分!その秘密と安全性は?」をご覧ください。
*おすすめの天然パパイン配合酵素洗顔パウダー「ナールス フォーム」
<パパイン酵素以外にもある!おすすめの酵素洗顔>
*酵素洗顔パウダーおすすめ12選!効果的な使い方を体験&頻度も解説
2.パパイヤとパパイン酵素
1)パパインとパパイン酵素
パパインは、「パパイン酵素」とも呼ばれますが、加工前の未精製の状態では、正しくは「パパイン」です。
「パパイン」という言葉自体が、パパイヤから取れる「酵素」の意味を含んでいます。ただ、パパインといっても、それが酵素かどうかわからないので、パパイン酵素と呼ばれることもあります。
また、未成熟パパイヤ果実・混濁果汁の場合なら「パパイン」、そして、乾燥させて得た物を「パパイン酵素」と分けて呼ぶこともあります。パパインが乾燥して、パパイン酵素になると、白または薄いクリーム色の粉末となります。さらに、パパインを精製したものを、精製パパインと呼ぶ場合もあります。
この場合も、白または薄いクリーム色の粉末です。一般の方は、さほど気にする必要はないかと思いますが、パパインに関してはこうした呼び名の使い分けもあるのです。化粧品成分の全成分表示や医薬部外品では、「パパイン」と表記されます。
2)パパイヤとは?
パパイヤ (Carica papaya)は、メキシコ南部から西インド諸島が原産の植物で、その果実には豊富な栄養素が含まれています。
さて、パパイヤは「パパイア」とも呼ばれますが、ここではパパイヤで統一させていただきます。また、パパイヤは、パパイヤの木のこと指す場合と果実を指す場合がありますが、ここでは果実のことを指します。
パパイヤは、食物に含まれる酵素である「食物酵素」を豊富に含む果物です。パパイヤには、パパイン以外にもキモパパイン、カルパインなどの酵素も豊富に含まれています。
パパイヤの実を切ったとき、白い液体が出ますね。あれが、パパインなどの酵素なのです。
ただ、パパインは、未成熟なパパイア(青パパイヤ)から抽出される酵素です。実は、パパイヤが成熟すれば、パパインはほとんどなくなってしまいます。
そのため、成熟したパパイヤには、未成熟なパパイヤが持つパパインのはたらきを期待することはできません。
もちろん、パパイヤには、酵素以外にもビタミンCやカロテン、リコピン、ビタミンB群、有機酸、ミネラル類、食物繊維が豊富に含まれていますし、パパイン以外の酵素も含むので、健康にとってよいはたらきが期待できることは間違いありません。
ただ、次の点を理解しておきましょう。
- パパイヤそのものとパパインは、別のものである。
- パパインは、未成熟なパパイヤには豊富、しかし成熟したパパイヤには微量。
この記事では、パパインとパパイン酵素の話を中心に進めます。
3.パパインのはたらきとエイジングケアへの期待
パパインのお話の前に、まず、酵素について簡単に説明します。
最近では、サプリメントや洗顔料、エイジングケア化粧品の広告などでも「酵素」という文字を目にすることが増えていますね。
そもそも、酵素とは体内のさまざまな化学反応に対して、自分自身は姿を変えずにはたらく「触媒」の役割を果たすたんぱく質です。
酵素は、食べ物の消化、吸収、分解など、からだのなかのあらゆる反応に関与しています。そのため、酵素は人が生きていく上で、なくてはならない成分なのです。
1)パパインのはたらき
パパインは食物から抽出される酵素なので、由来から見れば天然の「食物酵素」です。
一方、その特性から、たんぱく質分解酵素の「プロテアーゼ」の仲間である「システインプロテアーゼ」と呼ばれます。
未精製の天然パパインには、食べ物から摂取した「脂質・糖質・たんぱく質」の3つを分解する力があります。
なぜなら、パパインには、次の3種の酵素が多く含まれているからです。
- 脂肪を分解するリパーゼ
- たんぱく質を分解するプロテアーゼ
- 糖分を分解するアミラーゼ
パパインに限らず、多くの植物由来成分、動物由来の成分、つまり、天然由来の成分はいくつかの成分を含む場合がほとんどです。
実は、これがメリットでもありデメリットにもなるのです。
なぜそうなのかについては、後程ご説明します。
2)パパインと私たちの生活
パパインを食べ物と一緒に摂れば、たんぱく質の消化を助けることができます。食べ過ぎなどによいといわれているのは、このはたらきがあるからです。
また、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を分解して体外に排出し、高血圧や動脈硬化のリスクを下げることも期待できます。
こうしたことから、パパインはサプリメントの原料でも使われるのです。
そのほかにもパパインは、古いたんぱく質が70%を占める角層を分解することから、酵素洗顔料にも使われます。酵素洗顔料は、お肌の古い角質を取りのぞくことで、ターンオーバーを促進させ、大人にきびや毛穴の黒ずみ、くすみなどを解消させるはたらきがあります。
もちろん、パパインは皮脂も落とすことができます。ちなみに、パパインやほかの酵素を配合した洗顔料が「パウダー」なのは、酵素が水分に触れるとその効果が弱くなってしまうからです。
さらに、パパインには、ポリフェノールやβークリプトキサンチン、イソチオシアネート、カルパインといった活性酸素の除去作用のある抗酸化物質が豊富に含まれています。
そのため、食べることで免疫力を高め、生活習慣病の予防効果も期待されています。また、肌荒れやシミ、しわなどの肌トラブルや肌老化の予防効果も期待されます。このように、パパインはエイジングケア効果も期待される酵素なのです。
また、殺菌効果もあることから、洗濯石鹸やトイレ洗浄剤にも使われたりしています。
パパインやパパイン酵素は、サプリメントから化粧品、トイレタリーにいたるまで、私たちの生活の身の回りで活躍しているのです。
4.パパイン酵素の酵素洗顔は、エイジングケアに大切?
1)パパインのデメリットは?
パパイン酵素は、エイジングケアにとってよいはたらきが期待できる成分です。だからこそ、サプリメントや酵素洗顔などの成分として使われているのです。
しかし、パパイン酵素は植物性成分であるため、アレルギーのリスクがあります。それは、たんぱく質を分解する成分であること、人のからだにとって異物であることの、いわば宿命的なものです。
だから、ほかの植物性成分と同様に絶対に安心とはいい切れない成分です。ただ、パパインを使用した酵素洗顔料はたくさんあって、長年使われています。
また、多くの酵素洗顔料のパパイン配合濃度は安全な範囲にとどまっています。だから、現在のところ、大きな問題は起こっていません。
そのため、過度に心配する必要はありませんが、刺激を感じる方が一定数いることも事実です。パパイン配合の酵素洗顔を行う前に、サンプルなどで自分に合うかチェックしてみましょう。
もし刺激を感じるなど、ご自身の肌に合わないようならパパインを使う洗顔は控えた方が無難です。
2)パパイン配合酵素洗顔料の使い方
①パパイン配合酵素洗顔料の使い方の基本
もう1つ気を付けたいのは酵素洗顔料の頻度や回数、使い方です。これは、パパイン配合の酵素洗顔パウダーに限らず、すべての酵素洗顔で気を付けたいポイントです。
酵素洗顔の目的は、古くなった角質層だけを取り除くことです。天然パパインには、生きた細胞には作用せず、古くなって死んだ細胞を選んではたらくという特性があるとされています。
それでも洗顔の回数が多すぎたり、配合される濃度が高すぎると必要な角層まで剥がしてしまうリスクがあります。
古くなった角層を上手に取り除くことは、お肌のターンオーバーを改善するエイジングケアにとってよいことですが、やりすぎはエイジングケアにとってマイナスです。バリア機能を低下させ、お肌の乾燥を招いてしまう原因になってしまいます。
また、お肌の中の成分が細胞と細胞の間を通過するのを防ぐ結合「タイトジャンクション」を弱めるリスクもあります。
パパインによる酵素洗顔は、少ない頻度から適切に行うことが大切なのです。
このようにパパインは、エイジングケアにとってよい効果が期待できる要素を多く含んでいますが、洗顔などで過度に使うとデメリットもあることを理解しておきましょう。
また、パパインなどの酵素は、肌質(肌タイプ)や肌状態を選んで使うことも大切です。
②パパインのメリットを活かす使い方
パパインをはじめ酵素洗顔によるエイジングケアがプラスにはたらく肌タイプ・症状はつぎのとおりです。
- ターンオーバーの遅れによる角質肥厚
- 角質肥厚が原因の毛穴の黒ずみ
- ターンオーバーに遅れによる大人にきびの初期段階(微小面皰や白ニキビ、黒ニキビ)
脂性肌や普通肌の方
③パパインを使うことがデメリットになる場合
パパインをはじめ酵素洗顔によるエイジングケアのマイナスにはたらいてしまう肌タイプ・症状は次のとおりです。
- 敏感肌やインナードライ肌の方
- 炎症のある大人ニキビ(赤ニキビ、化膿ニキビ)
その他、バリア機能が低下しているとき
さまざまなお肌の悩みに対する酵素洗顔の実践方法は下記を参考にしてください。
5.パパイン配合のおすすめの酵素洗顔パウダー
パパイン配合のわたしたちの酵素洗顔ランキング1位のオススメの酵素洗顔パウダー「ナールス フォーム」をご紹介します。
非常にシンプルな処方で、パパインを含めたった5種類の成分で成り立っています。パパイン以外の成分は、カリ含有石けん素地、シリカ、タルク、加水分解コラーゲン(フィッシュコラーゲン)です。
ナールスフォームは、良質な石けんを使った酵素洗顔パウダーで、石鹸以外の界面活性剤は配合していません。
パラベンやフェノキシエタノールなどの防腐剤やアルコール、着色料、香料は無添加です。
とてもキメ細かい泡立ちの高品質な石けんによる適度な洗浄力があります。
また、刺激をもたらすリスクのある成分を極力さけているので低刺激です。
さらに、コラーゲンの力で、しっとりした洗い上がりが期待できます。
◎ナールス フォームの詳しい情報は、こちらから。
*天然パパイン配合酵素洗顔パウダー『ナールスフォーム』を解剖!
こうした特徴から、30代からのエイジングケア世代におすすめの酵素洗顔料です。もちろん、20代の早い時期のエイジングケアにもおすすめです。
<参考記事>
酵素洗顔パウダーおすすめ12選!効果的な使い方を体験&頻度も解説
6.パパインを使った化粧品やそのほかのアイテム
1)パパイン配合サプリメント
パパインに多く含まれる脂肪分解酵素リパーゼは、脂肪燃焼効果があります。
そのため、ダイエットサプリにも使われます。LDL(悪玉)コレステロールの分解をサポートするので、メタボ予防になります。
また、パパインの持つ免疫力を高める効果で健康増進や肌のハリやツヤがアップし、美肌になることも期待できます。
2)衣類や食器の洗剤
パパインの持つたんぱく質や脂質に対する強力な分解力を活かして、頑固な汚れを取り除く衣料用洗剤や食器用洗剤にも使われることがあります。
3)入浴剤
パパインに加齢臭のもととなるノネナールを分解するはたらきがあることから、入浴剤としても使われます。また、角質を溶かすことで温泉に入ったような効果も期待できます。なお、乾燥肌や敏感肌の方は、あまり長い時間の入浴はおすすめできません。
乾燥肌、敏感肌の方の入浴のコツは、「乾燥肌、敏感肌の方のためのお風呂・温泉の入り方」を参考にしてください。
4)オーラルケア製品
歯のステインは、色素成分とたんぱく質が結合して沈着することでできてしまいます。
赤ワインやコーヒー、緑茶などには、たんぱく質と結合しやすいポリフェノールが多く含まれます。その対策にたんぱく質を溶かすパパインを配合した歯磨き粉があります。
7.まとめ
「パパインは酵素洗顔で人気のパパイヤの酵素!エイジングケアに大切?」をお届けしました。パパイヤ、パパイン、パパイン酵素についてご理解いただけましたか?
また、パパインの特性やその効果、はたらき、そしてエイジングケアに期待できる点と気を付けるポイントにつきましてもご理解いただけましたでしょうか?パパインは、エイジングケアにとってさまざまなよいはたらきがあります。
ですから、最近ではサプリメントなどでもよく使われます。パパイン酵素は、たんぱく質や脂肪を分解するはたらきがあることから、角質や皮脂をしっかり落とすことを目的に、酵素洗顔パウダーに配合されています。
ただし、パパイン酵素による洗顔はエイジングケアに期待できる半面、使い方を間違えばマイナスにはたらいてしまうこともあります。
ぜひ、パパイン配合の酵素洗顔を上手に取り入れて、正しいエイジングケアを実践しましょう。
この記事「パパインは酵素洗顔で人気のパパイヤの酵素!エイジングケアに大切?」を参考に、正しくお使いいただければ幸いです。
★酵素洗顔なら、天然パパイン酵素洗顔パウダー「ナールスフォーム」
著者・編集者・校正者情報
(執筆:株式会社ディープインパクト 代表取締役 富本充昭)
京都大学農学部を卒業後、製薬企業に7年間勤務の後、医学出版社、医学系広告代理店勤務の後、現職に至る。
医薬品の開発支援業務、医学系学会の取材や記事執筆、医薬品マーケティング関連のセミナー講師などを行う。
一般社団法人化粧品成分検定協会認定化粧品成分上級スペシャリスト
著作(共著)
(編集・校正:エイジングケアアカデミー編集部 若森収子)
大学卒業後、アパレルの販促を経験した後、マーケティングデベロッパーに入社。
ナールスブランドのエイジングケア化粧品には、開発段階から携わり、最も古い愛用者の一人。
当社スタッフの本業は、医学・薬学関連の事業のため、日々、医学論文や医学会の発表などの最新情報に触れています。
そんな中で、「これは!」という、みなさまの健康づくりのご参考になるような情報ご紹介したり、その時期に合ったスキンケアやエイジングケアのお役立ち情報をメールでコンパクトにお届けしています。
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